王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた
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マカロン文庫 79
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メモ 85
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ジュエルブックス 1
ガブリエラ 9
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ムーンドロップス文庫 3
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カドカワBOOKS 9
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IRIS文庫 1
ベリーズファンタジースイート 1
全1件 (1件中 1-1件目)
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2023年2月刊双葉社Mノベルス著者:しっぽたぬきさん妹ばかり愛され、家に居場所のなかった私。ある日、冷酷と噂される辺境伯に嫁げと妹に王命が下る。妹を愛する父は私にこう言った。「お前は代わりに辺境伯領へ嫁ぐ。しかし道中、馬車は魔物に襲われるのだーーお前が代わりに死ね」予定通り、魔物に襲われた私を助けてくれたのは、鮮やかな赤毛と鋭い金色の目が美しい、冷酷な辺境伯様で…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 シェリル=伯爵家の長女。一族特有の髪色でなかったせいで家族から虐げられて いた。妹の身代わりでナイン辺境伯に嫁ぐことに。 ハイルド=ナイン辺境伯家当主。 メリル=シェリルの妹。その美しさから「宝石姫」と呼ばれている。裕福なエバーランド伯爵家の長女・シェリルは、一族特有の金髪で産まれなかったせいで、家族から虐げられて育った。両親の愛情は妹のメリルにのみ注がれ、その美しさから「宝石姫」と呼ばれていた。だが、外見とは裏腹に性格は我儘で傲慢。気に入らない事があれば姉を虐めて憂さを晴らす始末。そんな明らかな姉妹格差で育った彼女達が適齢期になったある日、エバーランド家に王命が下された。勅書の内容は国境を守り魔物が現れる地下迷宮を管理するハイルド・ナイン辺境伯に「宝石姫」メリル・エバーランドが嫁げというもの。メリルを溺愛する両親は、あんな冷酷な男に嫁がせるなど以ての外だと激怒。当然、メリルも行きたくないとゴネ始めた。しかしながら王命を無視したらとんでもないことになる。一人冷静なシェリルが呟くと、メリルは良いことを思いついたとばかりにお姉さまが嫁げばいいのよと提案。いやそれは明らかに無理があるだろうと内心思ったが両親は名案だと大喜び。本人の意志を無視して、シェリルが辺境伯領に赴くことに。これが国王にバレたら大問題になるというのに、長年虐げられ家族の愛情欲しさに事業の手伝いで搾取され続けた彼女は諦めの極致だった。しかも、父はメリルの存在を隠すため、不審がられないよう辺境伯領に入ったらシェリルに事故死を装い死ねと命じたのだ。同じ娘だというのに、非情な父の命に絶望しながらナイン辺境伯領にやって来た彼女は、心配する馭者だけを帰し、一人魔物が出現する森に入って行った。目論見通りすぐに魔物に襲われ死を覚悟していると、一人の青年が現れシェリルを助けた。見事な赤髪の青年はハイルドと名乗り、この地の領主だという。この人がナイン辺境伯。作戦は失敗だったが、正直怖かったので震える声で礼を言い妹の名で名乗ると、彼も勅書を受け取っていたからか、すぐに結婚相手だと判ったようだ。いつ行くと連絡しなかったので知らなくて当然なのに迎えに行かなくて済まないと謝罪され申し訳なくなりつつも、状況が変わった以上妹のフリを続けなければならない。持参した勅書は魔物の攻撃で穴が空き、名前の部分がリル・エバーランドとしか読めず、せめてと自分のことはリルと呼んで欲しいと頼むと彼は快諾。ハイルドの屋敷で暮らすことになったが、早々にバレそうな気がする。冷酷と噂されている人物だけれどハイルドは口下手ではあるが部下達にも気さくで優しい人だった。国王とは友人関係らしく、この結婚もお節介からとのことで気乗りしていなかったようだ。でも、どこか訳あり気なシェリルのことを気遣い何かと良くしてくれた。ハイルドの部下達も気の好い者たちばかりで彼らを騙してると思うと気が重い。一方、ハイルドはどうにもシェリルの態度が気になって部下のうち二人に彼女の実家である伯爵家について探るよう命じ、王都に派遣。彼自身はリルのためにとあちこち連れ出し、親睦を深めた。2週間もするとぎこちなさは若干残りながらもシェリルは随分打ち解けたと思う。そんな彼女はせめてここにいる間だけでもと、この地独自の事業を提案。魔物の死骸は時間が経つと特有の塵「魔塵」になる。それを材料にしてマッチを作ろうというもの。そもそもエバーランド家がマッチ事業で財を成しており、手伝いをしていたシェリルにも多少のノウハウがあった。だが、エバーランド製のマッチは色々問題があって危険だから改善して欲しいと幾度も父に進言していたほどの曰く付き。だが、「魔塵」には材料はアレでも問題視されている危険はほぼ無い。原材料もタダ同然だし、これが実を結べばかなりの収益になるだろう。ハイルドもシェリルの案を受け入れ早速材料集めと試作品作成に取り掛かった。試行錯誤の末、何とか成功したマッチはエバーランド製より遥かに優れたもので大成功。ハイルドは功績を称え、メリルの名を記載して発表するという。だが彼女は承諾しない。二人は互いに惹かれ合っていたけれど偽り続けるのは辛い。部下達の報告を受けある程度の事情を察していたハイルドが改めて彼女の名を尋ね、求婚するとシェリルは漸く真の名前を告げ、彼のプロポーズを受け入れたのだった。それから暫く経ち魔塵のマッチは大好評。国王も愛用しているらしく人気も鰻登りで発案者のシェリルの評価もすこぶるいい。しかし、思いがけないライバルの登場で焦ったのかエバーランド伯爵家より、あの婚姻はシェリルによる陰謀だと訴状が届き・・・。こいつら、長女の躍進に手のひらクルッなのかと思ってたらそうではなく、ライバルを潰すべくシェリルを悪者にしようと企てたようで、つくづくクズ親でした。あれほど彼女が危険だからやめようと忠告してたのに、事業拡大しようと金をつぎ込んだばかりなので引くに引けなくなったよう。腹は立つけどまだ娘のものは家族のものとジャイアンぶりで魔塵マッチの権利を主張したなら多少なりとも利益もらえたろうに。アホですね、この人達。妹の代わりに長女が勝手に嫁だと偽ったと主張したものの、シェリルの証言によって王命に逆らい偽造までしようとしたことが露見。国王の怒りを買い爵位剥奪の憂き目に合うのでした。本当に胸糞な連中だったからこの顛末にはスッキリ。後日談にて、父親が何故一族の色味に拘ったのか判明するんですけど、いやいや、結婚で違う家の血も混じるんだからそっちの血が色濃く出ることだってあるって。そんな理由で虐げられてたと思うとやりきれないよなぁ。別作品ですが「間違いで求婚された~」のヒロイン(そういえばこの子もシェリルだった)も、同じような理由だったっけ。色々な髪色がある世界だからこそ出て来る問題なんでしょうね。あと、一般的に金髪は劣性遺伝らしいです。評価:★★★★☆終始自分に自信がないヒロインでしたが良い旦那さんに会えて良かった。
2024.01.02
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