inti-solのブログ

inti-solのブログ

2009.05.30
XML
テーマ: 戦争反対(1248)
カテゴリ: 戦争と平和
http://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/200905260001/

の続きになりますが、核実験を強行した北朝鮮はしょうもない国ではありますが、それはそれとして、北朝鮮の軍事的な実力がどの程度のものかということも知っておくべきでしょう。

北朝鮮人民軍は、兵力110万人の巨大な軍隊です、人口2300万人に対して110万人の兵力は、国民21人に一人が軍人という計算になります。この人口比は、太平洋戦争開戦時の日本軍よりさらに高いという、すさまじい数字です。
開戦時の日本軍は陸軍210万人、海軍は正確にはわかりませんが、100万人以下であったことは間違いないでしょう。合わせても300万人以下と推定できます。1941年の日本の人口は7200万人ですから、多くとも国民24人に1人という計算になります。
つまり、北朝鮮は、人口比では太平洋戦争開戦時の日本と同じくらいの軍事力を、過去何十年にもわたって維持し続けてきたということになります。そこまで社会資産の全てを軍事につぎ込んだ結果、経済に悪影響を及ぼすことは容易に想像がつきます。
ただし、軍事的な実力は兵士の頭数で決まるわげはありません。湾岸戦争当時のイラク軍は、兵力の頭数ではきわめて強力に見えましたが、いざ戦争が始まると、多国籍軍にまったく歯が立ちませんでした。そのイラク軍は、北朝鮮軍に比べれば、よほど近代的な装備を調えていたのです。

北朝鮮の人民軍の装備の古さは半端ではありません。戦車の頭数は3000両以上もあると言われますが、そのほとんどは、開発から50年は経過したT-55戦車や、それよりは多少新しいものの、40年以上前のT-62戦車など、どうしようもなく旧式化したものです。空軍の戦闘機も同様です。機数は400以上も持っていますが、ミグ21や、もっと旧式のミグ19/ミグ17が主力で、最新鋭のミグ29戦闘機は、わずかに30機ほどしか持っていません。そのミグ29ですら、航空自衛隊や韓国空軍の持つF15戦闘機に勝てるとはとても思えませんが。

加えて、イラクには石油が豊富にありますが、北朝鮮は石油が非常に不足しています。つまり、大量の骨董品戦車や骨董品戦闘機を動かす、充分な燃料はないということです。空軍のパイロットは、燃料不足から飛行時間がきわめて制限されているようです。パイロットの技量は基本的には飛行時間に比例しますから、北朝鮮空軍のパイロットの技量は、とても高いとは思えません。
これらの条件を想像して考えると、北朝鮮軍の戦闘実力は、韓国軍(兵力の頭数では、北朝鮮軍より遙かに少ないですが)のそれより劣勢であることは確実です。まして、韓国側には在韓米軍までいるのですから、その実力差は圧倒的です。
従って、北朝鮮軍の通常戦力は、いかなる意味でも他国脅威になるような代物ではありません。

さて、問題はしかし核兵器です。通常戦力がいかにガラクタでも、核兵器は他国の脅威になり得ます。現段階では、純軍事的に見れば北朝鮮の核は兵器として実用段階にあるとは思えませんが(ミサイルに搭載できて、かつそのミサイルにある程度の信頼性がなければ兵器として意味をなさない)、このまま開発を続けていけば、5年後10年後はまた話が変わってくるでしょう。そういう意味で、北朝鮮の核兵器は、決して放置しておいてよい問題ではありません。
ただし、一つだけ確実なことは、核を使うときは、金正日の政権がひっくり返るときたせということです。核だけではなく、通常兵器だけで戦争を引き起しても同じでしょうが。北朝鮮が核を使えば通常戦力の劣勢をひっくり返せるかといえば、ひっくり返せません。従って、核を使ったとたんに「飛んで火にいる夏の虫」とばかりに各国に逆襲されて、金正日の政権は崩壊することになります。ただし、金正日が追い込まれて崩壊の瀬戸際に追い込んだら、「死なばもろとも」で核を使う危険はあるかも知れません。それ以外は、自ら核を使って自らの命を縮めるようなことはしないでしょう。

そうだとしても、核の保有はとても容認できませんけれど。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.05.30 23:46:02
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: