inti-solのブログ

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2010.12.14
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テーマ: ニュース(96563)
カテゴリ: 医療・衛生
文藝春秋の最新号車内吊り広告を眺めていたら、「抗ガン剤は効かない」という記事があることに気がつき、書店で斜め読みしてみました。
趣旨としては、抗ガン剤は急性白血病やリンパ腫など血液のガンには効果があるけれど、通常のガンにはたいした効果がない、現場の医者はみんなそのことを知っている。それなのに抗ガン剤が使われるのは高価な薬の利権のため・・・・というような内容でした。

うーーーーん、と思いました。昨年亡くなった父も、抗ガン剤治療をしました。父は膀胱ガンだったのですが、摘出したら、すでにガンは膀胱の外側に達していたのです。その時点では転移はまだなかったのですが、ガン細胞はすでに体内に拡散しているので、このままでは転移の可能性が高い、ということで抗ガン剤治療になりました。
確かに、その時の医師の説明で、このまま放置しておけば再発の可能性は8割だけど、抗ガン剤治療によって再発の可能性を6割まで下げることができる、ということだったと思います。あれっ、たったその程度の効果なの?と思った記憶があります。そして、事実私の父には抗ガン剤はまったく効かなかった。本当に、まったくです。後から計算すると、3クールの抗ガン剤が終わって退院して、たった1ヶ月後には再発の自覚症状があったと思われます。そのときは、同時に脊柱狭窄が発見されたため、ガンの再発が見落とされてしまったのですが。

結局、父は膀胱ガンの検査手術(膀胱のどこまでガンが広がっているのかを、内側から膀胱を削って調べる)、膀胱摘出手術、脊柱狭窄の手術と、1年間で3回も手術を受け、抗ガン剤治療も3クール、延べ入院期間が約140日に達して、それでも結局助かりませんでした。その間、健康保険の3割負担分と差額ベット代その他、退院していた間の通院交通費(タクシーじゃないと通院できなかった)、その他諸々の全費用が、相当の金額になりました(ゴールドフルートが買えるくらい)。母からその金額を聞いて、医療費、特にガン治療がいかにお金がかかるものなのか、このときに初めて痛感しました。

記事に添付されている生存率のグラフを見ると、治療しない場合の生存曲線より抗ガン剤治療を行った場合の生存曲線の方が多少上側に位置しているので、抗ガン剤に多少の延命効果はあるようです。
でも、結局のところ時間の経過とともに生存率は急激に低下していき、最後は無治療も抗ガン剤治療も生存率の差はほとんどなくなる。それも、よく5年生存率なんて言いますが、5年どころか2年くらいでも生存率は非常に小さい。
つまり抗ガン剤治療の延命効果は、何もしなければ3ヶ月の命であるところを6ヶ月保たせますよ、6ヶ月の命を1年も足せますよ、ということであるようです。しかも、記事によるとこの生存率の数字にもトリックがあるらしいのです。ただし、斜め読みだったので具体的にどこにトリックがあるのかはよく分かりませんでしたけれど。

3ヶ月の命が6ヶ月に延びるのは、決して無意味なことではありません。しかし、そのために辛い抗ガン剤治療の副作用に耐えて、と言われたらどうでしょうか。
抗ガン剤は、髪の毛は抜け、起きあがることもできないくらい辛いものです。3ヶ月の命が5年に延びると言われれば、どんなに辛い副作用でも耐える価値はあるでしょうけれど、余命がほんの数ヶ月延びるだけのために、耐える価値があるかどうかは、果たして・・・・・・・・。

追記 上記の記事と 同じ執筆者による別の記事 (やはり「抗がん剤は効かない」というタイトル)をネット上で読むことが出来ます。おおむね、文春の記事と同じ趣旨のようです。





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最終更新日  2012.04.03 20:55:09
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