inti-solのブログ

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2012.02.08
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カテゴリ: 災害
冷却機能停止、大惨事と紙一重だった…福島第二
東日本大震災で被災した東京電力福島第二原子力発電所が8日、震災後初めて報道陣に公開された。
震災当時から現場を指揮してきた増田尚宏(なおひろ)所長は、報道陣に対し、「(大惨事を招いた)福島第一原発と同様の事態になるまで、紙一重のところだった」と震災直後の緊迫した状況を振り返った。
第二原発と、メルトダウン(炉心溶融)に至った第一原発までの距離はわずか約12キロ・メートル。襲来した津波は第一原発の13メートルに対して第二原発は9メートルと低く、浸水は建屋の一部にとどまったが、海岸近くにある原子炉を冷却するための海水ポンプの機能が奪われた。4基中3基が一時危険な状態に陥り、「原子力緊急事態」が宣言された。しかし、外部からの高圧送電線が1回線生き残り、中央制御室で原子炉の温度や圧力、水位などのデータが把握できたことから、必要な対策を見極め、事故4日後の3月15日までに冷温停止にこぎ着けた。「原子炉の状態をつかめなかった第一原発とは大きく違った」と増田所長は指摘する。ただ、復旧までの道のりは険しく、切迫した中での総力戦だったという。

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所長の話によれば、福島第一と福島第二の差は、外部からの高圧送電線が全部途絶えた(福島第一)か、1回線生き残った(福島第二)かという、その違いだけだったようです。 別記事 によると、もともと福島第二原発には外部電源が3回線あって、そのうち2回線が途絶したようです。
福島第一原発の外部電源喪失は、高圧電線の鉄塔が倒壊したことが原因ですが、 以前の記事に書いた ように、倒壊した鉄塔の地点までは津波は到達していないので、倒壊の原因は津波ではありません。おそらく、地震の揺れそのものによって倒壊したのだろうと思われます。
福島第二原発の場合は、外部電源が途絶した原因が何だったのかは分かりませんが、上記の記事によると、「電源復旧用の仮設ケーブルや冷却用のモーターをヘリコプターや自衛隊の輸送機で空輸した」とあるので、ケーブルが断線したことは間違いありません。その中で1回線だけが生き残ったのは、幸運な偶然でしょう。残る2回線も13日早朝に復旧したそうですが、福島第一原発ではその時間までに1号機が水素爆発を起こしていることを考えると、福島第二原発で外部電源が全部途絶していたとしたら、致命的な事態に至っるまでに電源復旧が間に合わなかった可能性が高いのではないでしょうか。
そう考えると、確かに福島第一と第二の差は紙一重でしかなかったのでしょう。

福島第一原発は老朽だから地震(津波)に耐えられなかったが、新しい原発なら大丈夫である、というようなことを言う人が、原発推進派の中にいます。確かに、老朽化した原発の危険性が高いことは事実でしょう。しかし、結局のところ運命を分けたのは、新しいか古いかではなく、外部電源が全部途絶したか、1回線でも生き残ったかの違いだけだった、ということのようです。つまり、「新しい原発なら安全である」とはとても言えないのです。





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最終更新日  2012.02.08 23:10:50
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