inti-solのブログ

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2012.05.17
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カテゴリ: 環境問題
都心のヒートアイランド現象、節電で0.7度緩和
東京電力福島第1原発事故に伴う節電の影響で、昨夏の東京都心のヒートアイランド現象は約0.7度緩和されたことが三上岳彦帝京大教授(気候学)らの分析で分かった。節電とヒートアイランドの関係を解明したのは初めて。茨城県つくば市で26日に始まる日本気象学会で発表する。
ヒートアイランドは都市部の気温が郊外よりも異常に高くなる現象。エアコンの排熱や舗装道路からの放熱などが原因で起きる。東京都心では過去100年間で気温を約2度上昇させる効果があったとされ、0.7度は約30年間の上昇分に相当する。
三上教授は「節電がヒートアイランドの緩和に効果的なことを実証した意義は大きい。暑いからとエアコンをつけ、気温をさらに上昇させる悪循環が起きているが、発想を変えるきっかけになれば」と話す。
ヒートアイランドの影響が大きい東京都千代田区、中央区などの都心部4カ所と、影響がない郊外10カ所で測定した7月の気温を平成22年と昨年で比較。ヒートアイランドの強さを示す都心部と郊外の温度差と、東電管内の電力使用量の推移を1時間ごとに調べた。
その結果、昨年のヒートアイランド効果は使用電力の削減率が大きい日中に弱まり、ピーク時の午後4時に0.67度低下。日照時間が8時間以上の晴天時は最大1.1度低下したことが分かった。道路の舗装化率などはほぼ変わらないことから、節電による排熱抑制が原因と分析した。

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節電の思わぬ副産物ですね。昨夏の東京(大手町の気象庁)の最高気温は8月18日の36.1度ですが、節電がなければ36.8度だったという計算になります。あるいは、この日は日照時間が10時間以上あったので、節電がなければ37.2度だったかも知れません。歴史的猛暑だった一昨年夏の最高気温は37.2度なので、それと同じ気温という計算になります。
確かに、稼働中の冷房の室外機のそばは、暑いですよね。私はいつも走っているランニングコース上に、室外機の暖気を直接浴びる場所があって、夏場のランニングはかなり暑い。それもそうです。冷房というのは、室内の熱を室外に排出しているだけですから、暑いのはもっともではあるんですけど。
昨年夏の電気使用量は一昨年と比べて、東京電力管内でちょうど1000万キロワット少なかったのです。1000キロワットの節電で気温が0.7度下がったとすれば、更に後1000万キロワット節電すれば、気温は1.4度下がる??
夏に冷房の効いた部屋は快適ですが、一昨年までは快適どころか寒過ぎと思っていた人も(特に女性では)多かったのではないでしょうか。エアコンを使えば使うほど気温が上がる、気温が上がれば更にエアコンの使用が増える、悪循環です。記事にあるように、「発想を変える」のは大事かも知れません。

ただし、だいぶ以前に ヒートアイランド現象について記事 を書いたことがありますけれど、その中で指摘したことですが、ヒートアイランド現象の影響は、実は夏より冬の方が大きいのです。
具体的には、そのとき掲載した、以下の気温を見ればわかりやすいでしょう。

大手町 1月5.8度、8月27.1度、年平均15.9度(海抜6m)
新木場 1月5.6度、8月26.0度、年平均15.3度(海抜0m)
練馬  1月4.5度、8月26.9度、年平均15.2度(海抜高度約50mくらい)
府中  1月4.1度、8月26.2度、年平均14.7度(海抜高度約60m)
八王子 1月3.1度、8月25.8度、年平均14.1度(海抜高度約120m)
青梅  1月2.7度、8月25.1度、年平均13.6度(海抜高度約180m)

郊外に行けば行くほど1月の平均気温も8月の平均気温も下がりますが、下がり方は8月より1月の方が大きいことが分かります。電気の使用量自体は冬より夏の方が大きいはずですが(ガスや石油は冬の方が使用量が大きいでしょうが)、ヒートアイランド現象は夏より冬の方が大きいメカニズムがどうなっているのかは、私もよく知りませんけれど。





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最終更新日  2012.05.17 23:09:23
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