inti-solのブログ

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2012.05.19
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カテゴリ: 災害
白頭山、20年以内に噴火?
東北大の谷口宏充名誉教授(火山学)は19日までに、中国と北朝鮮の国境の白頭山(中国名・長白山、2750メートル)が、東日本大震災のプレート運動の影響で20年以内に99%の確率で噴火する可能性があるとの研究結果をまとめた。
白頭山は10世紀に大噴火、北海道や東北地方にも火山灰を降らせたが、それ以外の噴火は十分な研究がなされていなかった。
谷口氏は文献等を精査。14~20世紀に少なくとも6回、いずれも日本でのマグニチュード(M)8以上の巨大地震発生前後に噴火したと突き止めた。10世紀の大噴火も869年の貞観地震との関連が強いという。
過去のデータからの予測で、平成31年までに68%、44年までに99%の確率で噴火するとの結果を得た。

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白頭山といえば北朝鮮の最高峰であり、日本からは1000km以上も離れていますが、もし大噴火を起こしたとすると、日本にもかなりの被害が及ぶと思われます。
白頭山の噴火の可能性は数年前から危惧されており、以前にも報道されたことがあります。
韓国の中央日報(日本語版)の2年前の報道

白頭山、4~5年以内に噴火か
100年以上火山活動を休止している白頭山(ペクトゥサン)が4~5年以内に爆発する可能性があるという。これにより、気象庁も対策作りに乗り出すことにした。
釜山(プサン)大学のユン・ソンヒョ教授(地球科学教育学科)は、最近、気象庁が主催したセミナーで「白頭山火山の危機と対応」という発表を通じて「中国の火山学者たちは白頭山火山が早ければ2014~2015年に爆発すると見ている」と明らかにした。ユン教授によると中国学界では1990年代の中盤から白頭山の異常な動きに注目して来た。白頭山周辺でだんだん回数が増えてきた地震が代表的な兆しだ。特に2002年6月、中国吉林省汪清県でマグニチュード7.3の地震が起きて以来、白頭山周辺で発生した地震が10倍増えた。
白頭山頂上近くが少しずつ盛り上がっている事実も衛星撮影で確認された。90年代末から6年間、白頭山中心部が18ミリ上昇したというのだ。また白頭山天池(チョンジ)と隣近の森では火山ガスが継続的に放出されている。各種記録を見ると、白頭山はおよそ100年に1回ほど爆発した。最近噴火したのは1903年だった。
ユン教授は「10世紀中盤、白頭山が大規模爆発を起こしたとき、推定される噴出物の量は約1170億立方メートルで、アイスランド火山爆発の1000倍水準だった」と述べた。また「もし白頭山が再び火山灰を噴き出した場合、その被害は航空大乱を起こしたアイスランドの場合よりずっと大きい」と予想した。(以下略)

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10世紀の大爆発では噴出物の総量が、約1170億立方メートル(117立方キロメートル)だそうです。富士山の宝永の大噴火の噴出物総量は、約0.7立法キロですから、それと比べて桁違いの巨大噴火であることが分かります。
もしそれと同じ規模の噴火が起こったとしたら。噴火の時の風向きにもよりますが、基本的には偏西風があるので大量の火山灰が日本に運ばれてくるはずです。いったいどのくらいの量でしょうか。

熊本の阿蘇山は、後期更新世30万年前から9万年前にかけて、4回の超巨大噴火を繰り返しています。特に一番最後の9万年前の噴火は、噴出物総量が600立方キロ、火砕流が九州の半分と、海を越えて山口県にまで及んでいます。※

※ただし、9万年前当時関門海峡が海だったか、陸続きただったかはよく分かりません。9万年前はリス-ウルム間氷期に当たるので、比較的温暖な時期ではありますが、現在と比べると多少寒冷だったかも知れないからです。関門海峡は浅いので、あるいは陸続きだったかも知れません。もっとも、火砕流は、関門海峡程度の距離であれば海を越えてしまいますが。

いま同じ噴火が起これば、火砕流による即死者だけで500万人以上は確実という大惨事ですが、このときの噴火の火山灰は、阿蘇山から1000km近く離れた関東にも、大量に降下しています。関東ローム層にはこのときの阿蘇山の火山灰がはっきりと残っています。
白頭山の10世紀の噴火は上記阿蘇山の巨大噴火の1/6程度の規模ということになります。日本までの距離は、阿蘇山と東京よりちょっと離れている程度です(特に北海道と東北が近い)。そこでこんな規模の超巨大噴火が起こったら、そのときの風向きにもよりますが、おそらく数センチから10センチくらいの厚みで火山灰が日本に降り注ぐでしょう。数センチの雪なら気温が上がれば消えてしまいますが、火山灰はどうやったって消えませんから、これによる経済、社会への影響(人間の健康への影響も)はかなり大きなものになるでしょう。もちろん、地元である北朝鮮と中国東北の被害は、想像を絶するものがあります。火砕流は周囲数十キロの範囲に及ぶし、火砕流におそわれた地域の住民は、まず助からない。火砕流の範囲をはずれても、降り積もる火山灰の量はとてつもない量になります。火山灰が何十センチも、まして何メートルもつもってしまったら、人間の生活は非常に困難になります。

過去の噴火が日本で起きた巨大地震と連動している、という前歴は気になるところですね。ひょっとして東日本大震災と連動して・・・・・・、あまり考えたくない予想ですね。





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最終更新日  2012.05.20 07:50:05
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