inti-solのブログ

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2012.05.27
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竹内洋岳さん、日本人初の8千メートル峰14座制覇
世界で14座ある8千メートル峰の全山登頂を目指していた登山家、竹内洋岳さん(41)が日本時間の26日午後8時45分、最後に残った世界第7位の高峰、ダウラギリ1峰(8167メートル、ネパール)の山頂に立った。同日、竹内さんを支援している東京の事務局に連絡があった。
14座制覇は1986年、イタリア人登山家のラインホルト・メスナーさん(67)が初めて成功し、過去30人近い登山家が達成しているが、日本人では竹内さんが初の完登者となった。日本人で竹内さんに続くのは9座で4人。うち3人は10座を目前に遭難死している。(以下略)

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これがどれほどの偉業かは、「日本人で竹内さんに続くのは9座で4人。うち3人は10座を目前に遭難死している」という言葉に集約されています。
どれだけ危険か、ということです。
8000メートル峰9座で遭難死した3人というのは、
山田昇(登山家としては、冗談みたいな名前ですが)1989年2月、アラスカのマッキンリー冬季登頂をめざすも、3人のパーティー全員遭難死
名塚秀二 2004年10月、アンナプルナI峰で雪崩により死亡
田辺治 2010年9月、ダウラギリで雪崩により行方不明
9座登頂して生存しているのは近藤和美(こんどうかずよし)ですが、もう70歳近い年齢なので、14座完登はまず無理。(ただし、まだ現役で高所登山を続けている模様)

更に、すでに8000メートル峰14座完登を達成している世界の登山家を見ても、最初のラインホルト・メスナーは生きていますが、翌年達成したポーランドのイエジ・ククチカは1989年ローツェ南峰で転落死、3番目のエアハルト・ロレタン(スイス)は、昨年4月にスイスアルプスのグリュンホルン(4043m)で転落死、8番目朴英碩(韓国)も昨年10月アンナプルナで遭難死。
これほど致死率の高い危険な世界はありません。竹内洋岳自身も、2007年に雪崩で重傷を負い、同行者が死亡しています。
これから先も、この種の高所登山を続けている限りは、死の危険と隣り合わせと言うことになるのでしょう。そもそも、今回のダウラギリ1峰は、まだ下山も終わっていないので、これから遭難する危険だってなくはない(もう、だいぶ下がってきていると思うけど)。

かつて日本で8000m峰完登に一番近いと思われた山田昇は、映画「植村直己物語」に、確か撮影スタッフとして参加しています。何で読んだか忘れましたが、主役の西田敏行が死ぬ思いで5~6時間かけて登ってきたところを、後から追いかけてきて30分で登ってきたということがあったそうです。まあ、西田敏行って持久力系のスポーツは苦手そうな体型ではあるけど、その当時はまだ30歳代ですからね。
技術はいうまでもありませんが、体力的にも相当の持久力がなくては、8000m峰なんて登れません。私は、多分体力も持久力も無理だな。





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最終更新日  2012.05.27 11:13:25
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Re:8000メートル峰14座完登(05/27)  
たかさん さん
高所登山は危険と隣り合わせなんですよね。知識も経験も、もちろん体力も豊富な登山家でさえ、いつ命を落とすかわからないんですから。

私なんか富士山でもアップアップだったのに・・・。でも命の危険を感じたのは奥穂高岳でしたねえ。私は日本で第一位と第三位の山は登ったのに第二位の南アルプスの北岳は登っていないんですよねえ。体力が復活したら登りたいもんです。 (2012.05.27 11:34:31)

Re[1]:8000メートル峰14座完登(05/27)  
inti-sol  さん
たかさん

>高所登山は危険と隣り合わせなんですよね。知識も経験も、もちろん体力も豊富な登山家でさえ、いつ命を落とすかわからないんですから。

はい、そのとおりです。8000m完登者のリストと、そこに占める遭難死者の数を見て、改めてそう思いました。

>私なんか富士山でもアップアップだったのに・・・。でも命の危険を感じたのは奥穂高岳でしたねえ。

私は、富士山は未踏で、2位から9位まで(北岳・奥穂高岳・間ノ岳・槍ヶ岳・悪沢岳・赤石岳・涸沢岳・北穂高岳)は登っています。
ここに名を上げた山の中で、怖いと思ったところはありません。奥穂高は、山荘直上の雪原が残っているときは非常に危険ですが、私は10月はじめに登ったので、そこに雪はなく、さほど危険は感じませんでした。
ただ、そのときの条件によって山の難易度はかなり変わります。雪があるかないかが一番大きな条件ですが、雨天か晴天か、本人の体調、そして荷物の重さにも左右されます。槍と穂高はいずれも天気が悪くなかったし、空身に近い状態で登っているんです。悪天候だったりテントを担いでいた場合は話が変わってきます。 (2012.05.27 11:51:01)

Re[2]:8000メートル峰14座完登(05/27)  
たかさん さん
inti-solさん

>ただ、そのときの条件によって山の難易度はかなり変わります。(中略)悪天候だったりテントを担いでいた場合は話が変わってきます。

そうなんですよね。私が奥穂高に登った時は雨が降っていて風もありました。夏場でもちょっと怖いと思いました。北岳は天気の良い時を狙って登ろうかな・・・。 (2012.05.27 11:57:25)

Re[1]:8000メートル峰14座完登(05/27)  
inti-sol  さん
たかさん
追記
私が、今まで山で「怖い」と思ったのは3回あります。
実は全部冬山ではなく夏山なんですけど
1回目は八ヶ岳の横岳。ここは土砂降りの雨の中通過したら、鎖場でめがねがびしょぬれで前が全く見えず、超怖かった。しかし、翌年快晴時に通過したら、「何であんなに怖かったんだろうか?」と思いました。
2回目は南アルプスの間ノ岳から農鳥岳にかけての稜線。これも、悪天候で、吹っ飛ばされそうな強風が吹き荒れていて、風下側が絶壁になっている稜線の通過がとても怖かった。しかしこれも、数年後晴天時に通過したら(風はそのときも強かったのですが)、別に怖いところは何もないのです。
3回目は、五龍岳から唐松岳への稜線。「牛首」と呼ばれるところ。これはね、実は快晴時の朝だったにもかかわらず怖かった。だから、多分今まで私が歩いてきた中で一番怖い場所はここだろうと思います。
ただし、このときはテントを担いでいたんです。夏山なので20kgはないですが、15kgくらいの荷物ですかね。槍穂高の時のように空身だったら、印象は違ったかも知れません。 (2012.05.27 11:58:40)

Re[2]:8000メートル峰14座完登(05/27)  
はやし さん
みなさんこんにちは。

実は母が若い頃登山をしていました。
それで冬の北岳で遭難して捜索打ち切りされてしまったそうです。まあ山小屋にいたので難を逃れたのですが、単独で降りようとした二人が小屋のすぐそばで死んでいたらしいです。
あと怖い場所といえば剣岳の「かにのたてばい」といっています。 (2012.05.31 18:31:51)

Re[3]:8000メートル峰14座完登(05/27)  
inti-sol  さん
はやしさん

お久しぶりです

>それで冬の北岳で遭難して捜索打ち切りされてしまったそうです。まあ山小屋にいたので難を逃れたのですが、単独で降りようとした二人が小屋のすぐそばで死んでいたらしいです。

うひゃーーー。私も遭難現場を目撃したことはありますが、けがまでで、死者を目撃したことはありません。ただ、目撃はしていないけどすぐ近くで死者が出たことはあります。やはり穂高連峰は遭難が多いです。人が多くて危険地帯も多いですから。

>あと怖い場所といえば剣岳の「かにのたてばい」といっています。

有名ですね。一般ルートでもっとも難易度が高いと言われるのは奥穂高-西穂高間、次いで剣岳ですね。どちらも行ったことはありません。私が冷や汗をかいた五竜-唐松間なんてのは、それに比べれば大したところではありません。 (2012.05.31 21:55:29)

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