inti-solのブログ

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2013.09.01
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カテゴリ: 災害
今日は、関東大震災からちょうど90年目の9月1日です。
関東大震災のマグニチュードはM7.9とされており、揺れそのもののエネルギーは、一昨年の東日本大震災の30分の1以下に過ぎません。しかし、死者行方不明者は10万人以上で、東日本大震災をはるかに上回り、明治維新以降のすべての自然災害(地震に限らず)の中で最大の被害となっています※。

※江戸時代以前の地震は、死傷者数が正確ではないものの、安政地震、宝永地震、慶長地震など名だたる大地震、大津波でも、死者は数千から数万程度と記録されています。したがって、関東大震災は日本史上もっとも死者の多い地震であった可能性が高いと思われます。ただし、地震以外の災害としては、天明の大飢饉や明暦の大火(これを自然災害と見るかどうかは微妙ですが)などは、関東大震災に近い、あるいすはもっと多くの犠牲者が出ていると推定されています。

何故これほど多くの犠牲者が出たか。
Wikipediaの関東大震災の項目によると、死者行方不明者の内訳は
住宅全潰  11086
火災    91781
流出埋没  1013
工場等の被害1013
とのことです。つまり、犠牲者の大半が焼死だったわけです。しかも、焼死のうち4割を占める38000人あまりは、現墨田区の本所被服廠跡地の、面積わずか2万平米の空き地で火災旋風に巻き込まれて亡くなったものです。

一方、1995年の阪神淡路大震災の場合は、死者6400名余のうち
家屋倒壊による圧死 約5000人
家具転倒による圧死  約600人
つまり全体の9割近くが圧死でした。阪神淡路大震災でも大規模な火災が起きているけれど、火災による死者は、割合としてはそう多くはありません。

一昨年の東日本在震災の場合は、死者行方不明者約1万8千人のうち
津波による水死 14308
圧死・損傷死   667
焼死       145
不明       666
つまり、確認された死者のうち9割が水死です。(行方不明者が約2600人いますが、常識的に考えればほぼ全員が水死と思われます)
超巨大地震ではありましたが、地震の揺れそのもので倒壊した家屋は、意外に少なかったようです。揺れ方が、建築物の倒壊を誘いやすいものではなかったといわれています。

割合としては以上のとおりですが、絶対数で見れば関東大震災の圧死1万1千は、阪神淡路の死者数より多いし、またこの地震で起きた津波は、最大波高7~9メートルと推定されています。津波による死者は200人から300人と推定されており(上記の死因の中では)流出埋没の1013人に含まれる、これは、1933年昭和三陸地震から東日本大震災までの間では、日本最大の津波被害だったと思われます。(この間の78年間で、それ以外の津波被害は1960年チリ地震の死者142名、1983年日本海中部地震100名、1993年北海道南西沖地震109名などです)

関東大震災の犠牲者数が跳びぬけて大きくなったのは、火災旋風が生じたことによります。
火災旋風自体は、阪神淡路大震災でも生じており、東日本大震災でも報告されています。
消防化学総合センター 6.東日本大震災で目撃された火災旋風
ただ、これらの火災旋風は関東大震災に比べれば規模が小さく※、また消防力が1923年当時とは桁違いであること、地震発生時間が、たまたま火を多く使う時間帯ではなかったことなどの幸運が重なったことが原因なのでしょう。

※あくまでも、関東大震災に比べれば、です。阪神淡路での全焼7千棟以上というのは、とてつもない数字です。ただ、関東大震災の焼失21万棟とは大差があります。

関東大震災当時、消防車は存在したものの、出動以前に焼失してしまったし、仮に出動しても、放水ポンプの水源などの問題から、それほど活躍はできなかっただろうと思います。もちろん、各家庭に消火器があったわけでもありません。時間帯としても、お昼の炊事時であり、しかもガスの一般家庭への供給はまだ始まったばかりであり、大部分の家では炭で煮炊きをしていたわけです。
そういう意味では、関東大震災は、あらゆる悪条件が重なった結果、といえなくもありません。

では、現在なら関東大震災ほどの被害規模にはならないか、というと、そうも断言はできません。
中央防災会議は、南関東直下型地震の被害を、最悪13000人と想定しています。

関東大震災当時より多少マシにしても、さほど耐震性のない木造建築が密集している地域というのは、少なからずあります。東日本大震災のように、津波はでかいが揺れで倒壊する家屋は少ない、という地震もありますが、そういう地震ばかりではありません。東京で震度7クラスが起これば、相当数の家屋が倒壊し、その時間帯によっては非常に多くの火の手が上がることが考えられます。道路が損傷したり倒壊家屋にふさがれたり、他の車に遮られたりして、消防者が到着できない場合は、おそらく火災旋風が生じるでしょう。それが1箇所ともかく、何箇所でも、ということになると、とてつもない被害が予想されます。
我が家もある程度は防災対策をしています。ただ、家具転倒防止のつっかえ棒とか、非常持ち出し品の常備とか、その程度です。完璧とはいいがたい。
私は毎日地下鉄で通勤しているのですが、通勤中にトンネルの中で地震が起きて、満員電車が折り重なって転覆したら・・・・・・、あまり真剣に考えると仕事にいけなくなってしまうので、考えないことにしていますけどね、まず命はないでしょうね。





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最終更新日  2013.09.01 13:55:42
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