inti-solのブログ

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2018.12.21
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テーマ: ニュース(96563)
カテゴリ: 環境問題
政府、商業捕鯨再開へ=30年ぶり、IWC脱退方針-来月1日までに通知
政府はクジラの資源管理について話し合う国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、IWCが禁じる商業捕鯨を約30年ぶりに再開する方針を固めた。関係筋が明らかにした。反捕鯨国からの非難も予想されるが、クジラを食べる食文化や適切な漁獲量の捕鯨は正当との主張のもと、出口が見えない議論に見切りをつける。日本の国際機関脱退は極めて異例。来週発表する。
IWC総会での議決権を失うが、生息数などを調べる科学委員会にはオブザーバーとして引き続き参加する方針だ。
日本は現在、資源調査の目的で南極海と北西太平洋でミンククジラなどを年間約630頭捕獲しているが、IWC脱退により南極海での捕鯨は国際条約上できなくなる。来年にも再開する商業捕鯨は、日本近海を含む北西太平洋でのみ実施することになりそうだ。(以下略)

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国際機関であるIWCからの脱退は、唯我独尊の孤立主義的で、とんでもない話であると思う部分もあります。ただし、それによって南氷洋での「調査」捕鯨はできなくなる(やめる)、そのかわり日本近海での「商業」捕鯨だけを行う、ということも意味します。

わたしは、捕鯨推進派、反対派の双方に対して、賛同できない部分が多々あります。
充分な個体数があって、絶滅の危険性がないミンククジラなどは、捕獲を禁じる理由はないと感じます。その限りでは、捕鯨に反対ではありません。しかし、では自分自身が鯨肉を食べるかというと、ほとんど食べません。父が鯨肉が好きだったので、父の存命当時は、実家で時々鯨肉を食べることはありました。しかし、父の死後まもなく10年になりますが、この間に鯨肉を食べる機会は1回か2回あっただけです。自分から進んで「食べたい!」と思うほどのものではないですから。

日本が商業捕鯨モラトリアムを受け入れたのは1985年、わたしが高校3年生のときです。だから、子どもの頃は鯨肉は普通に売っていました。学校給食での鯨肉の記憶はないのですが(わたしが覚えていないだけで、同級生に聞くと、あったそうです)、鯨肉の大和煮の缶詰と、鯨ベーコンはよく食べました。だけど、美味しいと思ったことはあまりないです。
大和煮は嫌いじゃなかったけれど、あれはどんな肉を使っても同じ味になる「缶詰味」ですから、鯨の大和煮でも牛の大和煮でも差はありません。鯨ベーコンは美味しくなかった。子どもの頃は「ベーコン」というと(実家では)たいてい鯨ベーコンで、たまに本物のベーコンを食べると、それが本当に美味しかった。「ベーコン」と言われるとちょっと期待して、でもそれが鯨ベーコンだと、がっかりしました。「なんだよ、鯨ベーコンかよ、だったらベーコンって言わずに鯨ベーコンって言えよ」みたいな(笑)
商業捕鯨中止後、鯨ベーコンも、父の存命中に一度か二度食べたことはあります。子どもの頃以来だったので、懐かしさと珍しさはあったけど、そのときもやっぱり豚肉のベーコンの方が美味いと改めて思いました。
鯨の刺身は、美味しいです。でも、商業捕鯨が行われていた当時、鯨の刺身はありませんでした。私は記憶にないです。

これらは、必ずしも私一人の特異的な記憶ではないはずです。鯨肉なんて、商業捕鯨が行われていた当時は、高級なものでも、特別に美味しいものでもなかったのです。食糧難の時代の代用食の名残のようなものです。だから、商業捕鯨が中止された鯨肉が店頭から消えても、さしたる混乱もなかったのです。

調査捕鯨で捕獲された鯨肉は、現在ではあまり売れず、在庫が余っていると言われています。南氷洋の調査捕鯨も、採算はまったく取れておらず、税金で支えられている状態です。昔から沿岸捕鯨が行われていたいくつかの港町近辺は別にして、鯨肉が日本の伝統的食料とはとても言えません。
それなのに、採算の取れない捕鯨を、公費を使ってまで維持する必然性があるとは思えないのです。「商業捕鯨」と名乗って捕鯨を続けるなら、是非「商業」として採算を取れる範囲でやってほしいと思います。税金による支援がなければ維持できないようなものだったら、消えてなくなっても一向に構いません。

そういう前提と覚悟の上で南氷洋での「調査」捕鯨をやめて日本近海だけで「商業」捕鯨を再開するというなら、一つの選択肢として、あり得ると思わないではありません。
しかし、もし南極海で現状行われている、捕鯨母船方式の捕鯨を日本近海で継続するなら、商業捕鯨に衣替えをしても、実態は変わらず税金による支援で維持し続ける公算が高いように思えます。もしそうであれば、需要もないそのような捕鯨を続けるためにIWCを脱退するべきではないと思います。





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最終更新日  2018.12.21 19:00:06
コメント(6) | コメントを書く


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Re:IWC脱退(12/21)  
maki5417  さん
このニュースでモンゴルが捕鯨賛成とは知りませんでした。
金で票を買うようなことまでしていたのに、限界が来たということでしょう。
地場産業として商業ベースで行えばよいでしょう。

クジラが増えすぎて、魚が激減なんてことにならなければいいですね。

給食でも家庭でも食べましたが、子供のころすき焼き鍋でステーキにして食べたことを覚えています。

それにしても、気に入らなければ国際機関を脱退なんて、トランプや北朝鮮みたいですね。

(2018.12.21 21:27:41)

Re[1]:IWC脱退(12/21)  
inti-sol  さん
maki5417さん

>このニュースでモンゴルが捕鯨賛成とは知りませんでした。
>金で票を買うようなことまでしていたのに、限界が来たということでしょう。

ラオス、アフリカのマリなども同様ですね。たたし、捕鯨反対の国にもヨーロッパの内陸国がいくつもありますけど。

>クジラが増えすぎて、魚が激減なんてことにならなければいいですね。

人が鯨や魚の漁をはじめるより、ほんの5000万年ばかり早く鯨は誕生しているので、そんな心配は不要だと思います。 (2018.12.22 20:23:34)

Re:IWC脱退(12/21)  
ジャーマンスープレックス さん
>>>クジラが増えすぎて、魚が激減なんてことにならなければいいですね

ならないですね
むしろクジラは海の健康を保ってくれるお医者さんなのです (2018.12.22 23:56:32)

Re[1]:IWC脱退(12/21)  
inti-sol さん
ジャーマンスープレックスさん

はじめまして、でしょうか。

おっしゃるとおりですね。鯨という生き物は太古の昔から存在している以上、捕鯨が始まるはるか以前から、生態系のつりあいは取れていたわけで、人間が捕獲しないとバランスが崩れる、なんてことはありません。
(2018.12.23 21:05:12)

Re:IWC脱退(12/21)  
サミュエル さん
これも国民からすると 遠い話に聞こえます。税を投入している それだけで 政治的な利権絡みなんだな とすぐ
わかります。国民もこれによって利益を得ているのが誰か?追求すべきだと思います。 (2018.12.26 13:20:20)

Re[1]:IWC脱退(12/21)  
inti-sol  さん
サミュエルさん

利益を得ているのは誰なんでしょうか?
その利権の幅は、たいして大きくはなさそうな気がします。ただ、いずれにしても、南氷洋の捕鯨が、需要がなくとも公費で維持されなればならないもの、とはまったく思えません。
(2018.12.26 20:51:36)

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