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2022.05.31
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テーマ: ニュース(99410)
2030年冬季オリンピック開催地、12月に絞り込み…札幌やバンクーバーなど候補
IOCのトーマス・バッハ会長は20日、スイスのローザンヌで開かれた総会後に記者会見し、札幌市が招致を目指す2030年冬季五輪・パラリンピックの開催候補地を今年12月に絞り込み、来年5~6月にインドのムンバイで開かれる総会で正式決定する見通しを明らかにした。
五輪の開催地はIOCの「将来開催地委員会」が招致を目指す都市とそれぞれ協議し、準備が整ったと判断した都市を理事会に推薦する。理事会が承認すれば、総会に提案される。~
30年大会は、過去に五輪を開催した経験がある米国のソルトレークシティー、カナダのバンクーバーのほか、スペインのカタルーニャ州がアラゴン州との共催で招致を目指している。

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コロナ禍の最中に無観客で開催された東京オリンピックが終わって、まだ1年も経っていませんが、9年後の冬季オリンピックに札幌が立候補したいのだと報じられています。
えーーーーーっと思います。そもそも、無観客開催となった東京オリンピックは、巨額の赤字が出ています。

東京五輪・パラ 開催経費は1兆4530億円 予算を下回る見通し
東京オリンピック・パラリンピックの開催経費について、大会組織委員会は現時点で1兆4530億円となり予算をおよそ2000億円下回る見通しだと発表しました。
経費の負担は組織委員会と、東京都、国の3者が分担することになっていますが、新たな経費負担は生じない見通しです。
東京大会の予算は、去年12月に公表された段階で総額1兆6440億円に上り、組織委員会と東京都、国の3者が分担することになっていました。
その後、東京大会はほとんどの会場で無観客での開催となり、観客に対する新型コロナ対策費や警備や輸送にかかる費用などが少なくなったことや、大会の簡素化や契約の見直しなども進めた結果、現時点での開催経費の総額は1兆4530億円と、予算をおよそ2000億円下回る見通しになりました。
一方で、組織委員会はチケット収入のほとんどがなくなったことなどの影響で実質的な収入が717億円減り、この不足分などは支出の抑制と都が628億円を支出することで対応し、組織委員会の負担額は6343億円となる見通しです。

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何だか、まるで当初予算から2000億円も費用が減ったかのようなニュースですが、実際には2013年の招致時点では予算額は7340億円とされていました。それが直前の見積もりでは2倍以上に膨れ上がっていたところ、決算では、その膨らみ切った予算からほんの少しだけ減った、というだけの話です。最初の予算案からはほぼ2倍の金額です。しかも、無観客になって収入が減ったことに応じた支出の減少がその大半を占めているようです。

では収入はというと、組織委の収入は最終予算見積もりでは7200億円でした。そこから無観客試合となったことでチケット収入が消え、決算では6300億円余となっています。差額の8000億円以上が赤字で、東京都と国が負担します。要するにかかった費用の半分も収入はなかったということです。
しかも、赤字はこれだけではありません。この大会のために作られた施設のうち、今後も恒久的に運営される予定の6施設のうち、5施設が赤字見込みで、その額は毎年7億円以上とも報じられています。
また、高額の放映権料を払った放送局のうち、少なくとも日本国内の民放各局については赤字だったと報じられています。払った放映権料の元が取れるほどの広告収入が得られなかった、ということです。

放送局の赤字はともかくとして、国と都が背負う赤字は結局都民、国民の税金で補填されるわけです。是非オリンピックに熱烈に賛成した皆さんの浄財で赤字を補ってくださいと言いたくもなりますが、そうはいかないのが現実です※。

※もっとも、真面目に私は「東京オリンピック後始末債」でも売り出してほしいもんだと思ってます。もちろん、私はびた一文払う気はありませんが、オリンピック熱烈賛成だった皆さんが、全国で100万人、1人1万円買えば100億円くらいになり、その分税金の負担が多少は減りますからね。まあ、それでも8000億円の赤字から見ればわずかな額にしかなりませんが。

で、そのあたりの検証も後始末もされないうちに、今度は札幌がオリンピックに立候補したいのだそうです。北海道と札幌市の予算だけでやるなら好きにすれば、と言いたいところですが、現に東京オリンピックでも多くの国費が投入されているのに札幌は国費なし、とはなるはずがありません。
さすがにコロナ禍は2030年には終息しているでしょうが、そのときの国際情勢や日本社会がどうなっているかは、誰にも読めません。
この種の超巨大スポーツイベントに小さくはないリスクが伴うことが明らかとなった今、それでも、たった8年後にまたオリンピックをやりたい、やろうという神経は、正直私の想像を絶します。なにかあったらいくらでも公費で穴埋めする前提でのオリンピックなんて、いい加減にしてほしい、私が思うのは、それに尽きます。





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最終更新日  2022.05.31 22:41:18
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