PR
Comments
Category
Freepage List
Calendar
『ここ10年で、もっとも感動した邦画は?と問われれば、平山秀幸監督の「愛を乞うひと」を挙げる。母と娘の愛情を描く秀作である◆幼いころ、母からひどい虐待を受けながら、娘はひたすらその愛を求め続ける。どんなことがあってもこの人は私の母、という娘の切ない思いが心に染み入る。原作は下田治美さんの同名の小説で、姫路出身の鄭義信(チョンウィシン)さんが脚本を担当した◆秋田県警はきのう、長女の彩香ちゃんを殺したとして母親の畠山鈴香容疑者を再逮捕した。事件は連続児童殺害という異様な展開となったが、この彩香ちゃんが物語の少女と重なって、しかたない。何があろうと、母の愛を求めていただろうに、と◆服に泥がついたまま。食事もつくってくれない。そんな虐げられた日々が繰り返し報道される。どこまでが事実で何がうわさ話か冷静に見極めたいが、人に後ろ指をさされるような母であれ、彼女にはかけがえのないたった一人の母だった◆下田さんの小説にこんなくだりがある。暴力を受けながら、少女は思う。「私は、自分を虐待する者にさえ愛されたがっていた」。そして母が「かわいい」と言ってくれることを、「愛に餓えて餓えぬいた末の、最後の希望の灯」として求める◆彩香ちゃんも母の愛を乞い、「かわいいよ」の一言ですべてのつらさを忘れたのかもしれない。橋から落とされながらなお、母に救いを求めたかもしれない。それを無惨に断った母の凶行が許せない。写真に残る汚れのないまなざしが、ふびんでならない。』
事故ではなかったという結論が出て、悔しい思いをしたのは私だけではなさそうな。子育てをしている中で色んな思いはあると思う。一人になりたいと思う瞬間もあるだろう。でも、命を奪うというのは余りにも短絡的な気がする。実際に家の中に入ってみなければ鈴香容疑者の気持ち、事情というのはわからないのかもしれないけど。改めて犠牲となられたお二人のご冥福をお祈りします。
銭湯地域で米軍に弾薬提供 2016.10.18
本日付地元紙『正平調』から。。。 2012.09.25 コメント(4)
5日付地元紙『正平調』より。。。 2012.09.06