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田沼意次の後に老中になった松平定信のお達しで、中州新地立ち退きを迫られた芝居小屋や軽業小屋の者達。身を張って抵抗した座長が罰として川に流され、亡くなった!?定信を敵と狙う軽業が売りの小蝶は、心惹かれる幻之介、発明(からくり)担当の萩乃、女剣士桔梗と手を組む。狙うは定信が隠し持つ意次の財産の一部!だが、幻之介、萩乃、桔梗にはそれぞれ裏があるようで―さっくり読めて可愛らしいお話。悪者とされることの多い田沼意次。だが、田沼意次との出会いが「剣客商売」だった身としては、彼亡き後だが、小蝶らと対決する冬山大二郎が負けるのがなんとも複雑。別の話だとは分かっているのだが。
January 22, 2008
「鴨川ホルモー」の続編というか番外編短編集。ホルモーに関わる人々の様々な悩み、付き合い、日常生活が描かれる。ホルモーを知らぬ人にホルモーのことを伝えるのは至難の業。知られず、難を逃れて生きるのはなんと可笑しく見えることか。改めて「鴨川ホルモー」も読みたくなった。----------------------------------・鴨川(小)ホルモー京都産業大学玄武組、二人静と呼ばれた定子と彰子の話。理由は様々だが、彼が出来ない二人は"北山議定書"を交わす。だが、誕生日の日に定子がバイト先の一条にデートに誘われたことから二人の仲に変化が。彰子は定子に(小)ホルモーを挑み、二人は戦う。戦った後、和解するも、うっかり鬼を全滅させてしまったため、「ホルモー」の雄叫びをすることに。彰子が好きなのは第四百九十九代京都産業大学玄武組会長・清森平。「鴨川~」の"京都府立植物園ホルモー"で連勝していた京大青竜会に玄武組が敗北を帰した理由がここで明らかに!・ローマ風の休日凡ちゃんこと楠木ふみがイタリアレストランでバイト。慣れぬ接客業で周囲にも馴染まぬが、緊急時に華麗な指示を出し信頼を勝ち取る。そんな彼女に心惹かれる高校生が語り手。"第17条"発動のペナルティ時期に当り、ふみが夜を怖がる場面あり。・もっちゃん随分昔。ホルモーに関わる安倍が、友人のもっちゃんのラブレター作戦に付き合う話。もっちゃん=「レモン」の梶井基次郎。彼の時計を貰った安倍が、八瀬ホルモーの時の会長・立命館の和泉にその時計を貸す。それから、その時計は四条烏丸で戌の刻を宣言する時に使われることに。その頃の"告げ人"は室町通六角にある和菓子屋沙狗利主人。もっちゃんの時計は菅原に続き、幹事となってしまった安倍(「鴨川~」の主人公)の手に。・同志社大学黄龍陣憧れの桂先生に教えてもらうため、浪人してまで同志社大学に入学した巴が主人公。何だか分からないが、「ホルモー」なるものの復活を目指し奔走する巴。芦屋満の元彼女でもある。(芦屋の嫌な男っぷりがまざまざと描かれてもいる)知らずに二人静の(小)ホルモーとすれ違ってもいる。(芦屋の現彼女が安倍の家に行くきっかけの話もここで明らかに)ここではホルモー復活は果たせてないが、「もっちゃん」のラストで安倍が「(宴会参加者が)10人多いらしい」と言っている。巴、シンガポールの留学生ウー君たちが復活に成功したということだろう・・・か。・丸の内サミット東京で働く二人は合コンで再会する―同僚の酒ちんの誘いを受けた龍谷大学朱雀団第四百九十八代目会長・井伊直子と同じく同僚の忠やん(本多)に誘われた京都産業大学玄武組第四百九十八代目会長・榊原康は合コンの席で再会。会長としての責務、好敵手だった戦いの場ではない所であった二人は互いの印象を変える。そして、平将門の首塚からあふれ出るオニたちを鎮めていたのは酒ちん(青竜お茶の水)と忠やん(白虎一橋)だった。東京でも行なわれていた「ホルモー」!それぞれが大学時のサークルを「アウトドア」「イベント」みたいなものと称しているところにそれぞれの苦心が垣間見れる。・長持の恋立命館大学白虎隊第五百代会長・細川珠実が主人公。「ホルモー」の雄叫び後、なぜかバイト先の長持をかいして過去の人物なべ丸と文通するはめになった珠実。自動車教習所であった同じく「ホルモー」の雄叫び後、ちょんまげになった高村とも交流。その後、なべ丸が信長の家臣で、本能寺の変で死んだこと、その生まれ変わりが高村だったことが判明する。くすりと笑えて、ほのぼのした話ばかり。
January 13, 2008
A MEMORYGolden Slumber(最高のまどろみ・眠りの他、マザーグースや、ビートルズの楽曲についての説明文あり)仙台で起こった金田首相暗殺事件。当時犯人と目された男がいた。だが、20年後、彼が犯人だと思う人はほとんどいなかった。様々な陰謀・憶測が飛び交う。大きな権力の策略により、犯人に仕立て上げられてしまう一般人の恐怖と必死の攻防。過去と現在が行き交いつつ描かれる。映画のようなエンターテーメント小説。簡単に操作、翻弄され、流されるマスコミ、一般人。暗殺事件じゃなくても、扇動されることはありえない状況じゃないから怖い。---ネタバレあり---------------------------青柳雅春・何も知らずに首相暗殺犯に仕立て上げられる青年。 様々な人に助けられ、命は助かる。が、名前と顔は失う(整形することに)。森田森吾・雅春の友人。妻の借金から、雅春を陥れる計略に組み込まれるが、彼を逃がした為殺される。小野(カズ)・雅春の後輩。雅春に命を助けられる。樋口晴子・雅春の元恋人。既婚。雅春逃亡に陰ながら尽力。平野晶 ・晴子の友人。菊池将門・晶の恋人。仙台市に配置された(監視するための)セキュリティーポットの整備が仕事。晴子に協力。轟・煙火(花火師)。雅春らが大学時代アルバイトしたことあり。雅春逃亡に協力。凛香・アイドル時代、雅春に助けられたことあり、恩返しする。岩崎英二郎・配達員。雅春の元同僚。逃亡に協力。三浦・キルオ(切る男)として恐れられた切り裂き魔。好奇心から雅春を助けるが、死亡。保土ヶ谷康志・骨折で入院する男(裏家業)。雅春と偶然知り合い、協力。矢島・TVディレクター。雅春の計画に乗っかる。佐々木一太郎・雅春のことを追う刑事。近藤守・刑事。雅春の友人らに張り付く。
January 3, 2008
守り人シリーズ・精霊の守り人 闇の守り人 夢の守り人 虚空の旅人 神の守り人・来訪編・帰還編 蒼路の旅人 天と地の守り人 第一部・第二部いよいよ完結。-----------------------------------死の床につくタルシュ帝国皇帝は、次期皇帝決定権を太陽宰相アイオルに委ねる。侵略・制圧の功績だけで選ばれないことを知り、苛立つ第二王子ラウルは助言をした密偵ヒュウゴを投獄。徴兵されたタンダは初戦を迎え、圧倒的タルシュ軍に押しつぶされる。バルサは新ヨゴ皇国に降りかかる災害をトロガイに伝え、そこでタンダが徴兵されたことを知る。アスラ・チキサを引き取り育てるマーサら街の人をロタ王国に避難させた後、タンダを探しに出る。見つけ出したタンダは腕が壊疽し、死際にいた。バルサは彼の左腕を切り落とし、命を助ける。トロガイは他の呪術師らと共に、いよいよの時に各村に知らせるための準備をする。ロタ王国とカンバル王国の援軍率いるチャグムは、自ら参戦。怪我を負いつつも砦を守り、父である帝と対面。災害の前兆があること、民を避難させる事を進言する。帝はチャグムと相容れず、自分は都に残ることを決断するが、民や臣下らの避難を命じる。カリョウと共にタルシュ帝国に通じたシュガだったが、チャグムの帰還を喜び、通じたことを利用した作戦をたて、タルシュ帝国に対抗する。雪崩が起こり、都は押し流される。チャグムはいよいよ帝になることに。次期皇帝になるための条件とは、枝国を、タルシュ国全体をこれからどうするかを示すことだった。枝国にした国の人々の反乱の動きなどがあるなか、ラウルは投獄したヒュウゴの助言を改めて聞き、進軍計画を見直す。
January 2, 2008
三浦しをん×文楽文楽に全く知識がなくても楽しめる小説になっている。修学旅行で魅了してから文楽の世界に足を踏み入れた健大夫(研修所出身)は、師匠の銀大夫から三味線の兎一郎と組むよう命じられる。偏屈で厳しく変わり者と評される兎一郎だが、腕は一級品。最初は相手にされないが、熱い情熱を持って文楽に挑む健に、兎一郎も少しずつうちとけて(?)いく。芸への情熱(狂気)、恋、挑戦、などが交差。文学の技芸員は義太夫(大夫)・三味線・人形遣いがいる。一・幕開き三番叟銀大夫の鶴の一言で、健は兎一郎と組むことに。二・女殺油地獄役作りに悩む健大夫。兎一郎のアドバイスは「色気」だった。兄弟子の幸大夫が盲腸で入院。健と兎一郎は彼の演目の代役も命じられる。小学校へ義太夫指導に行っている健は、熱心な生徒ミラの母親に一目惚れする。三・日高川入相花王(ひだかかわいりあいざくら)家に帰ってこない銀大夫にしびれをきらせた妻・福子に責められ、師匠を探しにゆく健。兎一郎の妻が、ミラの担任の藤根先生だということが判明。四・ひらかな盛衰記またも役作りに悩む健。血縁と忠義について考える。銀大夫の妹・千早が亡くなる。兎一郎が千早の孫ということが判明。ミラの母マチが健の暮らす(大阪の住まい)ラブホに来る。五・本朝廿四孝マチとの逢瀬がはじまるも、彼女の心中が量りきれない健は、芸に身が入りきってないと銀大夫から叱られる。銀大夫ら三業の長老の決定で、健と兎一郎は大役「仮名手本忠臣蔵」に挑むことに。六・心中天の網島「仮名手本~」が掴みきれない健は、銀大夫に砂大夫に教えをこうよう命じられる。だが、昔同じように砂大夫に教えてもらおうとした月大夫が、砂大夫に断り続けられる中で病死。月大夫と組んでいた兎一郎はそのことが今も忘れられず、反対する。マチの気持ちも確認できた健だったが、娘のミラに告白される。七・妹背山婦女庭訓健の粘りで兎一郎と一緒に砂大夫に稽古をつけてもらう。ミラの告白を気にする健に、マチは決着がつくまで会わないことを告げる。八・仮名手本忠臣蔵芸の道へのめり込む健は素直にその気持ちとマチへの気持ちをマチとミラに話す。理解できなかった勘平の役にシンクロする健。そんな健とこれからも組み、義太夫の道を極めることを決める兎一郎。文楽の修行はこれからもずっと続いていく。
January 1, 2008
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