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相変わらず荒唐無稽の設定を上手く料理している短編集。・鼓笛隊の襲来台風上陸をイメージしたとどこかで書いていた気がする。鼓笛隊が防衛のために設置されたオーケストラも吸収、大きくなって上陸。取り込まれると体力の限界までついていってしまう鼓笛隊。(ハーメルンの笛吹きのようだ)夫の母の協力の下、避難せずにやり過ごそうとする一家の一夜。・彼女の瘡跡展記憶にはないが、失った彼がいた感触が拭えない女性が、自分のものだったとしか思えないものが展示されているのに気付く。・覆面社員「覆面して出社・生活すること」が認められた社会での出来事。・象さんすべり台のある街象さんすべり台は本物の象だった。・突起型選択装置(ボタン)ある日突然やってきて、去るのも突然の彼女の背中にはボタンがあった。ボタンは決して押してはいけないと書類を持った男達もやってきて―・「欠陥」住宅「欠陥」が出たため、いるはずなのに見えなくなった友人。同じ家に住んでる夫婦でも、同じものを見ているのだろうか―?・遠距離・恋愛恋人・雄二が「浮遊特区」を申請した市に住むため、近くても遠距離恋愛となってしまった久美。市を浮遊させるためにご神体と一体化した少女が幻想的。・校庭ありがちホラー。見えないモノとして扱われる校庭にある一家に気付いてしまった男の家族が、次が見つかるまでバトンタッチされてしまう。・同じ夜空を見上げてある日、突然消滅した一本の電車には恋人が乗っていた。毎年、その電車とすれ違うことが出来る一本だけの電車に乗る私。
April 25, 2008
Incombustiblesおそらく自殺した同級生・杉山友也。そして、彼と同じピアノ教室に通っていた女生徒も自殺した?杉山が自分(淵田)の名前のネームプレート(鉢にさすもの?)を持っていたことから友人・姫野と彼らの死の真相をなんとなくさぐるうち、忘れていた過去の事件が浮かび上がる。~ネタバレメモ~記憶から消えていたが、幼い頃、友達と共に誘拐された淵田。自分は逃げ出せたが、友達は殺され、埋められていた。杉山の父親が犯人。ピアノ教室の先生・梅原が共犯。おそらく真相を知ったため、杉山は自殺。自殺したと思われる女性とは杉山の彼女だった。
April 25, 2008
また一風変わった設定だが、それが唐突に見えるが、シンプルに解決される推理を支えている。大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。人間離れした二人によって、彼らが遭遇した殺人事件や騒動は鮮やかにあっという間に解決される!彼らが事件を解決する動機は、同居人の(エネルギーの)安定のためだけだった・・・ギンちゃんとムーちゃんは兄妹で、それぞれ同居人の生命力を食料にする人間外(おそらく地球外?)生物。同居人の寛子と匠は、それぞれダイエットいらずの健康維持として彼らを重宝している。ダイエットいらずの健康維持は羨ましいが、生命力を吸い取る(主に掌から)相手は心の綺麗な人が望ましいらしい。・白衣の意匠寛子の所属する研究室で起きた殺人事件をギンちゃんが解決。・陰樹の森で寛子とギンちゃんが参加したキャンプで起こった事件をギンちゃんが解決。・酬い痴漢にあったムーちゃんが懲らしめた男が満員電車の中で死んだ。ムーちゃんが解決。・大地を歩む殺された友人の死の真相をムーちゃんが解決。・お嬢さんをください事件"スズキ"と呼ばれ、社会生活していたギンちゃんと寛子の馴れ初め。寛子の友人の結婚話付き。・子豚を連れてギンちゃん・寛子とムーちゃん・匠が会う事に。待ち合わせ場所で子豚を連れた女性の話からムーちゃん推理。・温かな手「子豚~」の続き。合流した4人はギンちゃんの希望によりとある病院へ。別れと出会いの物語。~ネタバレメモ~(おそらく年の取り方が違うし、結婚もできないため)いつまでも一緒にいられず、それでも別れた後の同居人には幸せになってほしい兄妹は、それぞれが認めた同居人を出会わせ、姿を消す。
April 25, 2008
Closed Ward殺人、放火、さまざまな思い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする精神病棟の患者たち。その日常を破ったのは、暴力沙汰などで病院でも危険視されていた薬物患者・重宗が殺された事件だった。死刑を実行されながらも生き残り、日々を静かに生きていた男・秀丸が犯行に及んだ理由は交流していた不登校女生徒・島崎さんが重宗によってレイプされたことだった。彼女に生き続けてもらうため犯行に及んだ秀丸。そして、秀丸と同じ思いでいたチュウさんや昭八らもいた―それぞれの過去は思いが、それでもなお生きていこう、周りを生かそうとする人々が描かれる。
April 25, 2008
母に連れられ田舎の古びた庵にやってきた悟が出会ったのは、庵のはふりであるおんば様、不思議な力をもつ美少女・茅と生意気な小学生・真。悟は不審な動きをする母を心配し、殴ったまま家に残してきた父の消息を不安に思いつつ、女と子供しか入ることの出来ないこの庵の役割を知り、鈴鳴らしなどの不思議な現象に触れていく。「幸せじゃなくちゃいけないなんて、すっげえ傲慢だと思うよ」「(この先、問題山積みだと分かっていても、自分のことを)大丈夫だって信じていて」という言葉が響く。~ネタバレメモ~庵は閉鎖的な村の駆け込み寺的役割をもち、その中でも帰るところのない者が"はふり"になっていた。自分勝手でプライド高い父は母に離婚届を送り付けており、母はこれからの自分、悟の人生を思い、迷っていた。生意気だが、自分をきちんと持つ真も小学校では浮いており、庵をその逃げ場にしていると決め付け反対する神主である父親とは対立している。おんば様がもし亡くなったら、自分は同じように庵で暮らしてはいけないだろうと茅は自分の立場をよくわきまえていた。それぞれに問題を抱えているが、解決せずとも、願いが天に届かなくても、望みの全てが叶わなくても、きっとやっていけると信じ生きていく。
April 15, 2008
pulp-town fictionとあるが、パルプ町の話ではない。別のカタカナの町の話。片目が潰れた頃から、感情の起伏が極端に薄く、表情が顔に出ないギーガンは、自殺者の第一発見者になることが多かった。自殺者を発見した時に見かけた人などのことを柊さんや、犬笛の音も聞き取るルーピーたちと探るうち、一連の自殺の真相にせまっていく。~ネタバレメモ~真相は「違い者」の歌によって、自殺させられていたことが判明。ギーガンは「違い者」でも「解す者」でもなく、勘のいい人間だったということ。「解す」ためにユウイチの姿が見え隠れ。「空を見上げる~」の「稀人」の"兄"も出ている。この町でベイジイはベイサンと呼ばれている。一連の事件を調べる中でギーガンは感情を、涙を取り戻す。
April 15, 2008
短編集男の暴力的行為、女性の残酷さが際立つものが多い気がする・桜の森の満開の下「桜の下には死体が埋まってる」の元はこの話かと思っていたが、若干違った。森の中で追いはぎをし、襲った女を妻にする男が、新たに妻にした女は他の女を殺させ、男に貢がせ、都に行っても殺させた。男は森に帰ることを決意し―満開の桜の下を通るのを避けていた男が、最後に女を背負って通るところが怖い。孤独と虚空が描かれている。・夜長姫と耳男夜長姫へ贈る仏像を競って彫ることになった男の中の一人は、奴隷の女と夜長姫によって耳を落とされる。姫に怨念を込めた像を贈り、姫もそれを一等気に入るが―「好きなものは呪うか殺すしかない」という姫の言葉どおりのラストである。狂気、愛憎紙一重といったところか。などなどの話
April 15, 2008
pulp-town fictionある日、人の顔がのっぺらぼうに見えるようになった息子・彰。失踪した兄の「のっぺら坊に見えるようになったら呼んでほしい」という言葉に従い、20年ぶりに兄に再会。そこで兄から明かされたのは―"カタカナの町"で起きた不思議な事件。恩田陸が絶賛したらしいが、「エンドゲーム」などを書いた恩田氏ならばそうだろうと思う一品。~ネタバレあり~兄の話小学5年生だった僕の身近に人(大人)が次々に死に、友達・ヤスッパが姿を消した。全ての人々がのっぺらぼうにみえるはずが、中には顔の見える人も。そして、顔の見える人の中には自分に敵意を持つ者もいた。信頼できる友人と真相を探る僕に答えを示したくれたのは、時折、町に姿を現すベイジイだった。ある日、"ひっくりかえって"じぶんと敵対する(と思われる)者を排除するようになってしまったが一連の事件の犯人。そんな彼らをなのが、僕より年上のシローさんやユウイチさん。ベイジイはがどこにいるか分かるレーダーのような人で、監視者でもある。僕はそのどれでもなく、をきっかけが分かる。彰も稀人になってしまったが、一つの能力と受け入れて生きよとアドバイス。は増え続けている。
April 11, 2008
京極夏彦原作の京極堂シリーズのアンソロジー(って言うのかな?)冒頭は、石黒亜矢子によるうすぼんやりした京極堂と、小畑健による美麗(過ぎる)榎木津のイラスト・鬼娘 あさのあつこ人の生き胆を喰う鬼になったと夕焼け空の下倒れた時子。彼女を介抱したのは敦子だった。京極堂によりあっさり"憑き物"は落ちる。・そっくり 西尾維新"宴"のほかにも、実験で入れ替えられていた家族があった―"解けて"しまった男は、家族の人格を入れられた他人との人生を生きるか、他人の人格を入れられた者としての人生を生きるか、[堂島]に選択を迫られる。・「魍魎の匣」変化抄 原田眞人映画「魍魎の箱」の監督による脚本原稿完成に至るまでの格闘の軌跡・朦朧記録 牧野修ある意味、一番衝撃的な話。なのだが、牧野氏は榎木津の能力を誤解しているように思える。老人になった頃の三人。~ネタバレメモ~関口の自殺の現場に行った榎木津は、関口の精神と同化。病室で動けぬ自分を関口だと思い込む。その”憑き物”を落とすのは、自身も病に蝕まれ、車椅子を操る京極堂。―榎木津の能力では、過去の姿は見れても会話は再生されないはずなのだが―~~~~~~~~~・粗忽の死神 柳家喬太郎本当に落語にありそうなユーモラスな話。憑く相手を間違えた死神は、京極堂と縁があり(箱根の仙石楼で出会ったらしい)憑き物落しを会得した京亭八橋一門の三茶久の元に。・或ル挿絵画家ノ所有スル魍魎ノ函 フジワラヨウコウ・薔薇十字猫探偵社 松苗あけみ結構ありえないが、まぁ、自由ということか。お屋敷から逃げ出したお嬢様の飼っていた"プトレマイオス"(リビアヤマネコ)。その姿を人間のように捉えていた娘は、その姿に似ていた榎木津の世話を―!?・百鬼夜行イン 諸星大二郎イン=INN百匹の百鬼が百物語を始める。「妖怪絵巻」にまつわる物語。
April 11, 2008
夏目漱石門下の異才であった著者の随筆集。昭和8年に上梓されたらしいのだが、師・漱石の思い出から自らの借金話まで、軽妙洒脱、皮肉(風刺)と自虐も折り重なり、かつユーモラスな味わいを持つ独特の名文で綴られている。とくに借金ネタは秀逸で、借りている身でありながら逆ギレし、「お金はあってもなくてもいけなくて、借金があるくらいの方が価値が分かる人間だ」といったような"迷文句"も残している。新聞に寄稿していたものでは、個別会計を匂わしていた幹事に「ご馳走になったと思っている」と挨拶したり、給料が決まった日に払われると、給料日に友人が取り立てにくるから迷惑だとのたまわったり、途中に混ざる短編も借金ネタだったりするから、いかに借金と隣り合わせだったかが分かる。だが、結構贅沢(乗ってみたかったからの理由で一等車に乗ったり)もしている。士官学校などでドイツ語を教えていたらしいのだが、遅刻は当たり前、時に生徒にからかわれて憤慨しつつも、理不尽なお説教を食らわせたりする。爆笑の嵐というか、なんだか目が離せなくなって一気読み。憎めなくて、どこかのどかなところもいい。1889‐1971。本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、文筆家の生活に。
April 6, 2008
「DEATH NOTE」映画版のスピンオフ(映画)の小説版映画版「DEATH~後編」の後、月との対決は終わったが、そのために、Lは自分の名前を「デスノート」に書き込んでいた。彼に残された時間は23日間。片っ端から残された事件を解決していた彼の下にワタリ宛てのメールが届く。そして、彼の最後の事件が始まる―映画版ではLで決着がつくので、こういう方向になるのはまぁ仕方がない。こちらのLはおそらく、原作で設定されていたLよりもちょっと甘め(お菓子のことではなく)。月を友人として邂逅していたりするのは、こうでもしないと本家の主人公が絡めないからか?本編では少なかった行動しまくるLの姿をみる(読む)のは楽しい。過去の回想もあわせると、このLは現場主義かもしれない。~ネタバレメモ~L 名探偵。本名:エル・ローライト(=Law Right=法の正義にひっかけていた?)二階堂公彦 免疫学の世界的権威。ワイミーズハウス特別教授。 研究・開発した抗ウイルス薬を狙われ、殺害される。二階堂真希 二階堂の娘。10歳。父に託されたデータを持ち、ワタリを訪ねる。 デビュー前のミサとは家族ぐるみで仲が良かった(家が近所)という設定。久條希実子 二階堂の助手。「ブルーシップ」の一員だったが、実は的場に恨みあり。 人類絶滅危惧種計画に協力する振りをして、人類滅亡を計る。 L以前にワイミーズハウスを去った「K」でもあった。駿河秀明 FBI捜査官。南空ナオミの元同僚。カポエラが出来る設定。 本名:杉田英明。デスノートを手に入れるため派遣されたが、Lに協力。 事件後、Lの要請もあり「N」に協力? 的場大介 NPO法人「ブルーシップ」代表ワタリ 本名:キルシュ・ワイミー。発明の莫大な特許料を元にキルシュ・ワイミー財団を創立。 全世界に養護施設を創設し、その中でも優秀な子供達が集められ、 専門的な教育が施される施設が「ワイミーズハウス」 この中の設定では、Lはワタリにチェスでだけは勝ったことがないとなっている。 ワタリがLと出会ったのは、Lが推定8歳の時。 彼が第三次世界大戦を食い止めた「ウィンチェスター爆弾魔事件」の時らしい。Q ハッキング防御システムなどを構築。ワイミーズハウス所属。L~ワイズミーハウスにおいては、続くものの存在しえない孤高としての「LAST」であり、 全知全能なるものよりの、天からの落し子たる存在としての「LOST」。 わずか8歳ほどの少年時に名探偵「L」として、全世界の警察、諜報機関を掌握できる存在に。 それ以後のワイミーズハウスの存在意義は、「Lを継ぐもの」、「Lに次ぐ者」を育成する事に。 ワイミーズハウスでアルファベットの名称を得るのは、認められた一部の者(最大26人)のみ。N~「Lに次ぐ者」としての「NEAR」であり、「Lに継ぐ者」としての「NEXT」 ・・・ニアがはっきりLの後継者として記されているこのバージョン、メロの立場無しだな作者が"M"になってる辺りに配慮はある・・・のか?
April 4, 2008
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