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「魔王」の続編。検索から監視が始まる―徴兵制のある近未来。不倫を疑えば、人を雇い夫を拷問してでも確認しようとする恐ろしい妻を持つSEの29歳・渡辺拓海。同僚である五反田がほっぽり出した仕事を引き継ぐが、ただのプログラム変更に見えた仕事には裏があった。消えた五反田が残したメッセージ、検索することで現れる謎の襲撃者、相談した友人で作家の井坂好太郎が調べる「播磨崎中学校事件」と安藤商会のつながり、謎と疑惑と暴力と襲撃…そして、ささやかなる反撃の先に見える真相とは―タイトルはチャップリンの映画「モダンタイムス」から。機械化が進み、一つの部品のようになった人間を風刺した映画のように、一つ一つの事柄、仕事からは全体像が見えなくなっている物語。「人生を楽しむには、勇気と想像力とちょっぴりのお金があればいい」(by ライムライト)など、チャップリンの映画からの台詞が利いている。~ネタバレメモ~「国家の目的は国民の暮らしを守るわけではなく、動物のように予想もしない現象を引き起こし、論理的には計算できないもの。突然変異の試行錯誤を繰り返しながら自分がいい残ることだけを考えている生き物」英雄はその中で時々出現し、国家を動かすこともあるシナリオ(パーツ)の一つ。システムが力を持ち、魔物を封じ込めた奴が魔物になることも。皆がしている仕事の全体像が何になるか分からないと言うのが怖さ倍増。…であるが、現実味がある。・渡辺拓海 ~桜井ゆかり(彼の能力を狙う一派?)との不倫が原因で、 妻の依頼を受けた岡本猛に追われる。 実は能力者・安藤の親族(祖母が潤也の従姉)だったことが判明。 土壇場で相手を乗っ取り喋らせる(安藤兄)と同じ能力を発現させる。 検索システムを破壊しようとするが、それすらもシステムの一部、 誰の仕事を妨害すれば壊せると言うものではなく失敗。 一連の事件後、北海道へ佳代子と移り住み「見て見ぬふり」をすることに。 「勇気はあるか?」の返答が「実家に(忘れてきました)」から 「彼女(佳代子)が持っている、俺がなくしたりしないように」に。・渡辺佳代子~拓海の妻。岡本を雇うが、自身も武闘派。 彼女の「何も知らずに仕事だから(拷問などをした)と済ますのは言い訳。 仕事でも悪いことをするのに開き直ったらおしまいで、悶え苦しまないと。」 という台詞は印象的。・大石倉之助~拓海の部下。名前のせいでからかわれるのが悩み。・五反田正臣~依頼されたプログラミングに興味を持ち、検索してしまったことから視力を失う。 事件後もシステムに立ち向かうことを決意。 ・井坂好太郎~拓海の友人、小説家。 小説のネタとして「播磨崎中学校事件」を調べ、真相に近づく。 女性関係にだらしなかったことが原因で、女性に刺され死亡。・岡本猛 ~佳代子の依頼により、拓海を襲撃したりする。 同じく検索してしまったことから拷問されてしまう。・永嶋丈 ~播磨崎中学校事件の時の用務員で英雄。現在議員。 能力者候補を集め、育成していた播磨崎中学(全寮制)に父母が訪れる。 そこで、一人の生徒が能力を暴発させ、それが連動し死者多数に。 事件を隠蔽する為、緒方が父母をテロリストに、永嶋を英雄にして処理。 その事件に近づこうとする者を排除するプログラムを設定した。 …そのシナリオに乗っかり、政治家の道を邁進。 最後は拓海らを助けるも、自身は又「システムの一部」となることに。・緒方 ~播磨崎中学校の老教師。事件の隠蔽をし、その後の丈をサポートしつつ、 検索者を消させる。…だが、彼もまた部品の一つ。・間壁俊一郎~安藤商会に身を寄せていた男。息子が播磨崎中学に通う能力者だった。 事件の時、彼が死際に「安藤商会」を頼って逃げろと発言したことから、 事件を知る者のキーワードの一つに「安藤商会」が。・安藤潤也 ~競馬・競輪などで能力を使って莫大な金を稼ぎ、妻・詩織とともに安藤商会を作り、 人のためになる金の使い方を模索。犬養元首相に協力することも。死亡した。 接続情報を得られるシステムの構築にも資金援助したことがあるが、 それが今回の検索による監視にも繋がってしまった。・安藤詩織 ~現在70代。・愛原キラリ~安藤商会のある地の管理人。安藤潤也の従妹。 相手の思考(言葉)をたまにキャッチできる。・手塚聡 ~ネットの中傷にさらされた漫画家。現在は詩織のために漫画を描いている。・犬養~首相となったが、自分もただのパーツでしかないことに気付き、姿を消した。
November 28, 2008
人間はもじゃもじゃした枝も根もからまった藪のようなもの・・・決まった就職を蹴り、美大受験と吉沢カレンとの結婚を母に報告しようとした稲村サトシ。だが、気付いた時にはカレンの姿はなく、過去に封じたもう一つの人格「サトシ・プラス」が目覚めた痕跡が残っていた。キラキラした目を持ち、好奇心旺盛で、少年らしさの残る「プラス」と、落ち着いて、勉強もちゃんとやる「マイナス」はなぜ分かれたのか。そして、目覚めた「プラス」は何を目論んでいるのか―人格が分かれた謎、そこに関わる父親の死、母親の再婚、カレンとの出会いなどを絡め展開。"多重人格"ものであるが、混乱なく、さらっと読める。「人間はもじゃもじゃした~」だからリストを作って人格を分割すると言うのは面白い。(趣味嗜好、癖がそれぞれ違うように分ける)~ネタバレメモ~教師を辞め、別居してまで絵を描いたサトシの父は、薬物中毒死を遂げる。その死は自殺だったのか、死んでいるのにすぐ気付かなかったというサトシの葛藤、その後の母親の再婚相手(高田)とうまくやろうとしたことが、人格分割をしようとしたきっかけ。カレンは完全体を目指す「プラス」の助言を受け、ノッピーを探しにいった。「マイナス」は、「プラス」が隠した人格分割リストを探しにかつての友人・オカベの協力を仰ぐ。父の死を認めたくない「サトシ・プラス」「サトシ・マイナス」とは別に、父の死を認め、絵の才能があり、暴力的な「金色のサトシ」もいた。その人格は人格分割の助言をサトシにした、「プラス」がいじめたこともあるノッピーに預け、母親や高田とうまくやれる「マイナス」が表に残っていた。(ノッピー自身は人格分割リストの項目が少なかった為、もう一人の自分を完全に抹殺してしまった)父親は自殺ではなく、自分が描いた死神に似た少女を見たことから薬の量を間違えたことが判明、死を受け入れた全てのサトシは合わさり、完全体に。
November 21, 2008
Disinfectant α for the eyesGシリーズ第7弾。α(あるふぁ)はアルファベットのA神戸で劇物の入った目薬が発見される。目薬の名に「α」の文字があることから、「Φ」から続く一連の事件との関わりを疑う者も。その頃、那古野では加部谷恵美が友人・雨宮純と変死体を発見する。死体が握り締めていたのは、目薬「α」。劇物事件と関連があるのだろうか―?・・・きっと、このシリーズ(厚めの)一冊でも十分なんじゃないかな・・・まだまだ終結しないが、終結しないことこそが目的にも思える。実験にあわせたように長々と、これだけでは意味がなくてもしかたないですよ・・・って。一応、読むけどそろそろ惰性がすぎて考えどころ。久々に最後のケーキの行方はあったけど。Gシリーズ φは壊れたね θは遊んでくれたよ τになるまで待って εに誓って λに歯がない λ~メモ ηなのに夢のよう~ネタバレメモ~ネットの中で展開されるコミュニティ。探偵・赤柳初朗の依頼でそのコミュニティに潜入していたバイトの一人が自殺する。彼女はかつて真賀田四季の研究所にいた島田文子と知り合っていた。そして、彼女の(遺品の)パソコンを受け取った赤柳は謎の男に襲撃される。彼女は一連の事件の鍵に近づいていたのか―(今回の事件の犯人のブログ日記を入手していた)一連の事件は、それぞれ別に、真賀田四季主導ではなく、おそらくそれに連なる人間が勝手に起こすもの(実験)で、その意味が分かるのはずっと先だと犀川、萌絵はそれぞれ考える。超長期実験が出来るほど、真賀田四季は寿命の問題をクリアしているとも。(生きると言うよりも、意思のデータ、何らかのプログラミングによるものだろう)殺人事件は相変わらずおまけで、森氏の好きな二重人格というか、(描写は)二人に見せかけて実は一人の人間が犯人(製薬会社の女性社員)だったというもの。海月及介がC大を退学すると言う。加部谷は彼に体当たり告白するも玉砕。彼女は東京に行った萌絵を追うのではないかと予想する。最後のケーキの行方赤柳が持参したケーキは、国枝教授が2個食べて終了!彼女は相変わらず手掴みです。
November 16, 2008
IWGPシリーズ 第8弾池袋ウエストゲートパーク&少年計数機 骨音 電子の星 反自殺クラブ 灰色のピーターパン Gボーイズ冬戦争最近の町事情、事件などを絡めるため、上っ面になりがちなのはもうしょうがないのだろうな。あっさりとしているぶん、分かりやすくて読みやすい、とも言う。~ネタバレアリ~・千川フォールアウト・マザー低所得母子家庭がテーマ。ユイは毎日休みなく働き、久々の息抜きに出た間に息子・カズシが怪我して新聞沙汰に。その後、彼氏が出来たと持ち直すが、息子は暗い顔。マコトは自分の母親の依頼を受け、ユイの彼を調べたら、彼女を風俗に落とそうとしている奴だった。サル、豊島開発のゴットマザー・シャロン吉村の手を借り解決。マコトの母はユイに崖っぷちに立って落ちそうなら「子供を捨てろ」と言う。自分も夫を事故で亡くした後、借金を返済し、生活を立て直すため、生まれたばかりのマコトを2年間人に預けていたと告白。ユイは助言に従う。・池袋クリンナップス池袋ミッドシティを再開発したデベロッパー・桂リライアンスの御曹司・桂和史は池袋でゴミ拾いボランティアを展開している。タカシ経由でカズフミと知り合った直後、彼が誘拐され、交渉人にマコトが指名される。誘拐はカズフミの狂言あり。強引に再開発した父を罰する目的もあり、身代金で自立支援施設を作ろうとした。だが、父親が病気で倒れたため、会社に入社し、利益を社会還元しながら金儲けする決意をする。「優秀な人間は自分のためじゃなく、町の皆のために働く」と言うカズフミの台詞に対し、「おれたちはそんなこと、ずっと昔からやっている」と一蹴するタカシ。(タカシは優秀だが)優秀な人間でなくても、そんなことは当たり前に出来るはずだという作者の想いが込められている気がする。・定年ブルドックまたもやタカシ経由での依頼。元彼が分かれた途端、付き合っていたときのSM写真をばら撒くと脅しをかけてきたというハルナ。彼女の父は警察官のため、警察には頼りたくないという。だが、父親の元にも写真は送られており、彼女に気付かれずに解決したいと言う元警官・大垣とマコトは手を組み、Gボーイズのバックアップを受けながら、無事解決。情報のつまった携帯電話の便利さと危険性を表した一編。・非正規レジスタンス自己責任社会とネットカフェ難民と派遣業者の問題に踏み込んだ一編。ネットカフェを転々としながら、全ては自分の責任、自分の力で足を延ばして寝れる場所を確保したいと思うサトシと知り合ったマコト。彼は派遣業者が不明摂取するインフォメーション費について追究する労組・東京フリーターズユニオンに所属しており、何者かに襲われる。タカシ経由でその労組代表・萌枝の依頼を受けたマコトは、労組メンバーを襲ったのが、派遣業者の幹部だったことを突き止める。実は、問題の派遣業者社長の娘だった萌枝は、会社の不正を内部協力者を得て公表し、より良い会社にするために会社取締役の一人となる。サトシはその派遣業者の正社員となり、晴れて自分の部屋を持つ。現実はこんなに都合よくいかないが、小説でぐらい夢を見ても罰は当らない…というところか。というよりも、どれに関しても最悪の一歩手前で踏みとどまる、踏み留めてくれるといいという作者の願いがこもっているのかな。一時期、問題、話題になっていた某派遣会社でも、同じように紹介料だかなんだか取っていたなぁ、と思い出し、(初出では)タイムリーに事件を取り上げ小説にしているんだと改めて感じた。そういえばあの問題はどう解決したんだっけ…
November 9, 2008
関西にある戸村飯店の兄弟の視点で描かれる青春群像?・第1章弟のコウスケ視点で描かれる。アンソロジー「Re-born」に載ってたな。これだけ読むと出来すぎの兄が出て行くまで、なのだが、次章は兄・の視点。交互に読むことで、一緒にいても相手が本当はどう思っていたか、感じていたかは分からないものだなぁ・・・と思う。そして、両方の視点が有ることで、物語に奥行きが出た気がする。~ネタバレあり~・第2章東京の花園クリエータースクール、ノベルズ学科に入学したヘイスケ。実家ではすかしているだの格好つけだといわれた自分が、関西弁だというだけで面白がってもらえるギャップに戸惑う。家を出るための口実が欲しかっただけなので、専門学校は予定通り1ヶ月で辞め、カフェでのバイトに精を出すことに。・第3章兄が家を出てから2ヶ月と少し、高校最後の1年を有意義に過ごそうと合唱祭の指揮者に立候補したコウスケ。伴奏の北島君とは良い友人に。合唱祭で最優秀賞をとったら岡野に告白しようと決意するも、結果は2位。だが、北島君の助言もあり、岡野と奈良デートをするが結果は微妙・・・。・第4章辞めた専門学校の講師・岸川アリサと付き合うヘイスケ。カフェでのバイトは順調。彼の調理アドバイスに素直に感謝する店長・品村。本当は戸村飯店を手伝いたくなかった訳ではなく、緊張して包丁をうまく使えず、それを手伝いたくないからだと思われてしまったこと、お笑いもツボがコウスケの様に中心の笑いでなかったこと、本当は野球に興味があったのに、皆みたいにがっつり応援するタイプではなかったため、野球に興味がないと思われてしまったこと、などが判明する。気を遣ったりしているつもりなのに、あっさりしているとアリさんを怒らせてしまい反省。・第5章出て行った兄のかわりに自分が店を継がねばと思っていたコウスケだったが、親父の「他の家の飯喰わな、人間は大きくならへん」と言う一喝から進路は白紙に。悩んだ末にヘイスケの家を訪ねたコウスケは、大学進学を決意。(兄の助言を受けた)岡野の応援・告白を受け、いざ試験へ。・第6章コウスケが合格を伝えにヘイスケの家を再訪問。ヘイスケは約1年に渡る生活に区切りをつけ、戸村飯店に帰る決心をする。ずっと家にいて継ぐと思っていたコウスケが関東の大学に、そして、ヘイスケは早く出たいと思い続けていた家に帰る。以前と同じようでいて、違う。外に出て初めて分かった実家の、関西の、いつも同じ吉本の笑いの良さ。「小説家にはならなかったけど、料理は出来るようになった」ヘイスケは、親父を手伝うため厨房に―それぞれの揺れ動きがうまくリンクしていて面白かった。
November 9, 2008
勅使河原冴は幼い時に父を亡くしてから、不思議な力に守られてきた。彼女はそれを「ガーディアン」と名付けた。それは、彼女の危険を回避する時のみ発動する、防御型の力だった。突発的な事故ならバリアーとして、悪意を持った攻撃には、より激しく打ち返す。その結果として、人が死んだならば、その人は彼女に殺意を持っていたということになる―?勅使河原冴の章はまだ良いとして、栗原円の章は消化不良でありました。冴の章の真相、結末はすぐ分かる。~ネタバレメモ~・勅使河原冴の章研修として各部所から集められた人員とプレゼンの準備をする冴。栗原、添島、原田の男性陣、美穂、繭子、冴の女性陣の関係は良好、仕事も順調、だったはずが、階段から原田が落ちて死ぬ。事故として処理されたが、冴はガーディアンの発動を感じていた。彼が死んだということは、原田は冴に殺意を持った行動をしようとしていたということ。冴の力に恐怖を感じる者、原田と付き合い始めた繭子の落ち込み、彼の死に不安を抱きながらも、仕事は続行される。元の仕事に戻るのを負担に感じた原田は、冴(ガーディアン)を利用して事故に見える「自殺」を決行。直前に「ガーディアン」の力を試した繭子は、その直後の原田の死に責任を感じ、冴を逆恨み。直接ではなく彼女を傷つけようと罠を仕掛けるが、栗原によって回避される。繭子を守るため、「ガーディアン」の発動を止めた冴から「ガーディアン」は消える。・間章冴は栗原と結婚。「ガーディアン」は彼らの娘・円に憑いたようだ。だが、その回避の力が容赦なくなったことを栗原は心配する。・栗原円の章中学生になった円は、友人の奈々子と寄った郵便局で逃走途中の銀行強盗に遭遇する。円に(発砲する気で)銃を向けた人間は皆死に、最後の一人は円が「ガーディアン」を利用し、強盗犯に自分に銃を向けさせ殺す。…それでおしまい。容赦ない力となった「ガーディアン」の力、自分に悪意を向けた者の死をすんなりと受け入れている円に冷やりとしたものを感じる。だが、冴のように、それをどう感じるなどの描写はほとんどなく、ただその力が発動して終わり、というあっけなさ。これなら、冴の章だけ、もしくは間章の「娘に引き継がれた、冴のときとは少し変質した力の心配が実現するのはまだ先のこと」といった思わせぶりなところで終わりでも良かったのでは?
November 1, 2008
並木は三人の若き女性を殺すことを決意した。彼女らがアルラウネ(マンドラゴ)として「覚醒」する前に。だが、彼の計画に気付いたと思われるあかねによって事態は思わぬ方向に転がり始める。アルラウネ~無実の罪で処刑された男をもとに生えた伝説の植物。 引き抜き、育てれば幸運をもたらすが、 引き抜いた時に叫び声を上げ、それを聞いた者は死ぬ。 魔法などが出てくるファンタジーで出てくること多々あり。な気がする。身近にいて、肌で感じたものにとっては脅威に感じる、カウンセリングや接し方次第で、人の精神は如何様にも「育つ」可能性があるということだろうが、あまりに無理矢理な設定である。~ネタバレメモ~ミイラ取りがミイラになる話…でもあるのかな。冤罪が原因で父親を亡くした子供達を見守る支援団体の一員だった並木。だが、その中の3人は、カウンセリングなどの支援の中で「敵」と「味方」、「あちら側」と「こちら側」という極端な区分けで世の中を認識するようになってしまった。そのうち、自分や「味方」のために「敵」を排除=人を殺すことを苦とせず、当たり前に実行してしまうように『覚醒』することを恐れた並木は、彼女らを殺すことを決意。だが、自分の「育てた」女の子達を守ろうとするあかねに殺されそうになる。並木は反撃。あかねを殺してしまい、長期に渡って実行しようとした殺人計画を一晩でこなすことに。2人(と女性と付き合ってた支援者の男性2人)までは順調に殺せたが、最後の一人のところで並木は彼自身が『覚醒』してしまったと気付かされる。油断した所に殺された並木。彼を殺すことで『覚醒』した最後の一人・幸は、並木と、別の支援メンバーの女性を殺したあかねの犯罪を隠蔽し、姿を消す。タイトルは、アルラウネを引き抜いた(彼女らを殺す計画を実行に移した)並木が、その叫び声で死なぬよう、耳をふさいで走(りながら、殺人を続けようとす)る所から。
November 1, 2008
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