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アルゼンチン メンドーサ ウーヴァス(ウーバス)・マルベック・ロゼ2009 Uvas Malbec Rose ボデガ・ミ・テルーニョ Bodega Mi Terruno マルベック100% アルコール分13% 輸入:株式会社カサ・ピノ・ジャパン 購入価格:1264円色はピンクがかった薄い朱色。香りはチェリー、イチゴ、ブルーベリー、ラムネ、デラウェアの茎、白砂糖、カシスリキュール?青紫蘇?味は苦味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に苦味と薄い甘味。うわ、苦っ!見た目や香りほど、味はフルーティーではなかった。でも香りは結構良い。香りは甘酸っぱい雰囲気で、果実感を想起させる爽やかな出方。苦味が出しゃばり気味な中で、香りが牽制をかけてくれてる。この味も 苦味は強いが口通りは滑らかで、おかげで あっさりした飲み口。基本的にフルーティーな香りだが、妙にイヤな青臭さも残ってる。もちろん品種や価格の壁も有るだろうけど、あまり綺麗な香りでもないか。味の苦味を思えば、多少は青臭さが有る方がイメージとバランスが取れてて良いのかもしれないし、ちょっと難しいところ。総合的には標準的ロゼワイン。ガブ飲み向けと言うには味にクセが有り過ぎるし、軽やかな雰囲気がもっと有ってもいいと思う。「苦い水」に近い印象も強いのだが、マルベックのロゼという珍しさを思えば、分からなくもない。アスパラとかの、春先の野菜料理に合いそうな気がする。何となく、ロワールワインの雰囲気を感じるんだよなぁ。ポークソテーや豚の角煮等、豚肉系とも相性が良さそう。ワインの苦味と対抗(または活用)出来るツマミなら大体上手く行くと思う。値段相応。ロゼワイン自体そんなに飲んだ事は無いけど、ユニークな白ワインと思えば、まあこんなもんかな と言ったところ。値段の割りには 香りは結構良かったし、味の苦味も 料理と一緒なら何とでもなる。ロワールワインの亜種みたいなイメージを感じた。
2011/12/27
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アルゼンチン メンドーサ ロブレモンテ・カベルネソーヴィニヨン・ボナルダ1999 Roblemonte CabernetSauvignon Bonarda ロブレモンテ社(?) カベルネソーヴィニヨン、ボナルダ 割合不明 アルコール度12.5% 輸入:有限会社カツミ商会 購入価格:900円色はやや透き通った小豆色。香りはアンズ、ラムネ、瓜、餡、檜、インスタントコーヒー?味は酸味と薄い苦味。余韻に薄い苦味と酸味を伴う薄い甘味。まずまずの熟成感。一瞬 香りがフワッと拡がりそうになったが、これは10秒位で萎む。味は渋味が抜け、薄い果実感が支配的。状態は良好で、コルクにも大した異常は無し。渋味は落ちても、果実感の主張は衰えておらず、飲み易さは上々。酸の感覚が目立ち気味だが、行き場に迷ってる苦味を流す役目も有るので、これ位は問題無い。難癖同然だが、味の奥行き や コクの度合い は値段なり。熟成感とは別に ジュースっぽい感覚も強く、カベルネの肉厚感よりもボナルダのフルーティーさ(?)が勝ってしまい、ややバランスに難。香りも果実の後を、青臭さに近い感覚の香りが追いかけ、いまいち落ち着かない。まあでも、半ば一発ギャグで購入した割りには結構楽しめた。本来は早飲み用の、この位の価格の赤ワインが12年経っても これ位飲めたのだから、これはこれでアリ。若い時は「瞬発的なコクと厚みの有るガブ飲みワイン」みたいな奴だったと思う。料理は酸味との共通点を図り、トマト系のピッツァやパスタに合わせる感じが無難。安目のイタリア赤に近い味を想定すれば、それで正解。やはり南米系のカベルネは フランスよりも甘酸っぱい方向に行き易いのか、酸味の主張が強く残る。値段相応。ただし、99年ヴィンテージという点も込みで相応。このワイン自体は もう少し安く買えるレベルの物だと思う。
2011/12/25
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今回は熱劣化資料。 ボルドー ドゥルト・ヌメロ・アン・ルージュ2008 Dourthe N・1 Rouge ドゥルト・フレール社 ミッシェル・ロラン(コンサルタント) Vin et Vignobles Dourthe メルロー65% カベルネソーヴィニヨン35% フレンチオーク樽熟成12ヶ月(新樽率100%?) アルコール度13.5% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:1780円色はややくすんだ濃い赤紫。香りは塩ビパイプ、昆布、生魚、土、ブラックベリー、カカオ、墨汁、杉?砂?味は苦味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に苦味。あら~、これは香りがおかしい。ブショネではなく、高熱や日光に長期間さらされたワインの様な 不自然な苦さと生臭さと粉っぽさを感じる。で、味もなんだか素っ気無い。ギリギリで品種の特徴を感じる香りは無くもない。味もホントに微細な酸味がチクチク主張し、本来の味とはかけ離れたところで それでも踏ん張ってる。だが、これでは本来の実力の幾らも発揮出来ていないだろう。とにかく苦味が目立って果実感が乏しく、起伏も平坦で香りもパッとしない。見事なまでに典型的な熱劣化ボトルの症状。果実感が排除されたため、樽由来の苦味が妙に目立ってバランスも何も無い。ちょいヤバのガブ飲みワインと思えば、美味くはないけど、まだ意外と飲めなくはない気もしてくる。だからって、例えばこれは「飲食店で客に金を取ってはいけない状態のワイン」としか言えない。ただの「赤い色をした苦い水」。ツマミに脂の甘味を感じられるものが有れば、突出する苦味はなんとか誤魔化せる。単独なら2口で飲む手が止まるだろうが、何かツマミが有ればグラス1.5杯はイケる。まあインチキしても結局駄目ワインは駄目ワインなんだけどね。無理矢理楽しむのにもw限界がある。当然、値段以下。これは明らかに、高熱を始めとする 何らかの劣化要因が有ったと思う。知らずに飲んでも、600円未満レベルの味と香りとしか思えない。ハズレ引いたな。残念。 グラスに注いで15分で、なんだか磯の香りがしてきた。 アイラモルトっぽいピート、ヨード香にも近いw。 酸味もチラホラ出てくれるが、それも気休め程度。 やっぱり、これはまともな状態なボルドーワインじゃない。正当評価不可。グラス2杯弱飲んで料理用行き。これはこれでワイン好きとしての経験値にはなったが、経験を積んだワイン好きでなければ、納得はいかんだろうな。かつてのブシャールのシャルドネ同様、自分が他の客のために、劣化ワインの防壁になれたことを喜ぶべきかw。★楽天検索 ドゥルト アン★楽天扱い約13件 1764円~2380円 平均1980円同じ価格なら別のワイン買っちゃいそうだなー。今回買ったのも気まぐれだったし。
2011/12/23
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「クラッセ・モニュマン・イストリーク」とはフランスの「文化財」とか「国宝指定」みたいな意味らしい。そういう由緒有るシャトー(城)ですよ、ということか。 グラーヴ クラッセ・モニュマン・イストリーク “Classe Monument Historique” シャトー・フォール・ド・ロクタイヤード・ブラン2000 Chateau Fort de Roquetaillade Blanc シャトー・ド・ロクタイヤード ステファン・ドゥルノンクール(コンサルタント) Chateau de Roquetaillade Stephane Derenoncourt ソーヴィニヨンブラン、セミヨン 割合不明(ソーヴィニヨンが50~70%?) アルコール度12% 輸入:有限会社カツミ商会 購入価格:1365円色は微妙に黄色がかった金色。香りはライム、アーモンド、キャラメル、カサブランカ、花の茎?べっこう飴?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。ヒネ香入るスレスレ手前。それはそれとして 柑橘にナッツに花、と一通り揃った香りの出方。味は苦味が真っ直ぐ通り、その後を果実感が薄く弱く抜けていく。おそらく全盛期は、もっと酸とミネラルが全面に出る スッキリした味だったと思う。現在は果実感が弱った分 相対的に苦味が立つが、全体が大人しい出力になってるので、それほど悪い気はしない。余韻の苦味が思ったよりしつこく伸びそうだったが、薄っすら残った甘味が綺麗に着地を決めてくれる。熟成感の有る味というよりも、ただ元の味が弱っただけ みたいな地力の弱さみたいなものも感じる。以前飲んだシャトー・レイノン・ヴィエイユ・ヴィーニュ2000と比べると、果実味の衰え方とバランスの取り方に穴が目立つ。香りもヘタレてきてるし、流石に ここは価格の壁だろうか!?ヒネりの入り始めた香りに、弱った味が振り回されてる部分も有ると思う。 抜栓15分弱で飴や塩水の様なヒネ香が徐々に強まってくる。 この変化は想定内だが、味も元々弱ってる果実感が さらに弱まり、 明確な劣化の印象をかもし出してくる。 ところがさらに時間経過(グラスに注いで10分程)で そのヒネ香すら弱まり、味と香りのバランスが取られ始めてきた。 柑橘や花の香りも抜けてるが、飴やキャラメルの香りは薄い苦味感と上手く調和。 まあ偶然だろうけど、意外と面白い化け方をしてくれた。 値段の割りには そこそこ楽しめたかと思う。時間経過後の二段変身wは なかなか意表を突いていたけど、美味いってほどでもなかったかな。香り抜きで、味だけなら苦味基調の “潔い味” にも感じられ、特徴と飲み応えを兼ね備えた佇まい。本来はリリース直後(3年前後以内)に飲むべきワインだったのだろうが、10年以上経ったこのワインも、これはこれで面白かった。 思い付きで、デキャンティング。 香りを意図的に飛ばす事で、落ち着いた味そのものに集中出来る様になった。 白ワインとしては安さが目立つが、 このワインなりに美味しく飲めそうな気配は強まった感じ。料理は塩胡椒の効いた料理なら肉でも魚でも野菜でも何でもイケる。野菜バター炒め や ピザトースト みたいな、手軽でオイリーな 味の濃い料理ほど向いてる。大ざっぱで濃い味のツマミほど、ヒネた香りと苦味基調の味に噛み合うと思う。値段相応。2000年ヴィンテージのグラーヴ白が1300円チョイなら立派。残念ながらヒネ香が混じったために格を下げたが、飲む分にはそれほど気にならないレベルだったので、不味くはなかった。時間経過の変化は面白かったが、それを面白いと思えるのはワイン中級者以上の話。★楽天検索 フォール タイヤ グラーヴ★楽天扱い約6件 1764円~2902円 平均1800円前後ちょっと高価めだが、新しいヴィンテージのボトルなら 充分値段なりの活躍が出来ると思う。コスパは可も無く不可も無く。まあドゥルノンクールの名前代は乗ってるだろうが、乗ってるなりに美味さは期待出来るんじゃないかな。
2011/12/22
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ドイツ モーゼル トリッテンハイム村 トリッテンハイマー・アルテルヒェン・リースリング・シュペートレーゼ2009 Trittenheimer Altarchen Riesling Spatlese ゲブリューダー・シュテッフェン醸造所 Weinhaus Gebruder Steffen GmbH リースリング100% アルコール度8% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:1470円色はかなり薄い黄色。香りはセメダイン、メロン、シロップ、砂糖水、ライム?味は苦味を伴う薄い酸味と薄い甘味。余韻に薄い酸味と薄い甘味。色も味も薄いな。香りはまだ若いし、出力と拡がりに乏しいのは想定内。だが味に全然奥行きが無い。これはこれで、綺麗と言えば綺麗な味。余韻は平坦だが、透き通った苦味と甘味で、最後まで突出したものを出さない。発展途上ながらも モーゼルらしい溶剤的な香りに果実が乗り、味の弱さをサポート。薄いなりに特徴は有るし、バランスは悪くない。味があっさりとし過ぎてるんだろうか。スッキリしてて飲み易いのは確かだが、味だけならチョイ苦チョイ甘の水っぽい感じ。香りが無かったら捉え所が無かったかも。 開栓20分弱で酸味が強まり、それにつられて甘味も伸びて、 ようやくドイツワインらしい甘酸っぱい起伏が前に出始める。 この味なら好感を持てるが、その分 余韻に苦味が出始めて、当初の綺麗さが落ちるな。薄いとは言っても、シュバルツカッツとかよりは 香りに土地の個性 と 味の芯を感じる。時間経過後の味は 価格と格相応に動いてくれて、まぁそれなりに美味さを発揮。シュペートレーゼ格にしては、ほんのり甘口の大人しいドイツワインかな!?料理は足りない酸味を補填出来るものが望ましい。トマト系のパスタ、ピザ、ラザニア、リゾットなら酸を補いつつ甘味を活かせると思う。ドイツらしく ボイルした人参とソーセージに粒入りマスタードを添え、山盛りザウアークラウトでもいいと思う。でも値段以下。1200円位ならまだしも、1500円近いトコだとちょっと苦しいなぁ。これならドクター・ツェンツェンのシュペートレーゼ2003の方が、ウリが分かり易い上に1999みたいな将来性も期待出来る。あっちは甘味がもっとハッキリ押し出されてて、香りも しっかりしてた。★楽天検索 ゲブリューダー トリッテン シュペ★楽天扱い約9件 977円~1527円 平均1300円前後うん。1200円前後以下でなければ買う事はまず無いな。不味くはないんだけど、このドイツワインならではの魅力を何も感じない。味も香りも価格も水準以下。
2011/12/19
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イタリア IGTシチリア マルサラ地区 サキア・ペリコーネ2008 Sachia Perricone カルーソ・エ・ミニーニ Caruso e Minini ペリコーネ100% ステンレスタンク熟成6ヶ月 瓶詰め後3~6ヶ月 アルコール度14% 輸入:エノテカ株式会社 購入価格:1280円色は濃い紫。香りはインク、ブラックベリー、土、カボチャ、甘草、白胡椒、ゴボウ?味は渋味と薄い甘味。余韻に渋味と甘味を伴う薄い苦味。そんなに美味しくないな。香りに苦味を連想する要素が多く、土やスパイスのニュアンスに青臭さが付いて回る。味も酸味が乏しく、ややしつこい渋味が支配的。知らずに飲んだら、ラングドック か カリフォルニア の 安シラー か 安メルローと思ったかも。渋味が味の軸をしっかり通し、そこに後から ほのかな甘味を乗せる。香りの土臭さ や 青臭さが渋味の勢いをさらに後押し。パワーが有るのは良いが、余韻の渋味と苦味の引っ張り方が汚くて、綺麗な味わいにならない。香りで味をサポートするには 元の酸や甘味が弱々しく、インクや土っぽさも騒がしい。そのせいで渋味ばかりがドンドン突出し、全体のバランスがとても良ろしくないのが残念。何と言うか、渋味の軸が太すぎて、周りの果実感が付いていけてない。渋いワインが好きな自分には 悪い所ばかりでもなかったが、「美味しいワイン」と言うには難が有り過ぎる。イタリアワインが好きな人が飲んでも、あまり芳しい評価はしないんじゃないかな!?せめて1~2年寝かせれば、もう少しヤンチャな渋味は落ち着かせられるか と思うけど。料理は軽く焦げ目が付いた位のハンバーグとかが合いそう。ワインの渋味にだけ狙いを定めて 脂の味を乗せ、苦味で補強させる。あとはソースで甘味と酸味を補填出来れば、意外とこのワインの味を活かせるかもね。値段相応・・・か?好みの問題も有るだろうが、何か微妙だな~。1280円でも納得は出来るが、980円と言われてもそれはそれで納得出来るレベル。400ml弱残しで次の日(抜栓約22時間経過)。ガラス栓をして気温12℃の冷暗所に保管。香りはアンズ、ブラックベリー、チョコレート、コーヒー、焦がしカラメル?味は酸味と薄い甘味。余韻に薄い渋味と薄い苦味。おお、2日目はかなり良好。前日の渋い感じが嘘の様に静まってる。インクや土の香り要素は抜け、果実要素が盛り返す。味も渋味が落ち着き、酸味が流れに乗って、余韻の苦味が補強。いかにも濃いめのイタリアらしいイタリアワインになってて、これなら1280円相応。 あ、でも20分程の時間経過(温度上昇?)で、余韻の苦味が強くなってくる。 口当たりから伸びてきた酸味が苦味で覆われ、果実感が弱体化。 渋味の突出が無い分だけ昨日よりマシだが、バランスは再び崩れ気味に。 香りもインクや土の粉っぽさが 徐々にぶり返してきた。最初は 化けたか!?と思ったが、そうでもなかったな。美味さのブレ幅がデカいだけで、結局普通のワインだった。★楽天検索 サキア ペリコーネ★楽天扱い約6件 1344円~1554円 平均1400円前後う~ん・・・この価格だと全くオススメは出来ないな。同じ価格ならトスカーナかアブルッツォのボトルを適当に選ぶ方が良い。
2011/12/18
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プラコルク固いよ。 イタリア アブルッツォ州 トッロ村 トレビアーノ・ダブルッツォ2010 Trebbiano d'Abruzzo テヌータ・ジリオ Tenuta Giglio トレビアーノ100% アルコール度12.5% 輸入:片岡物産株式会社 購入価格:809円色は薄い黄色。香りはライチ、パイナップル、バナナ、シロップ、洋梨?グレープフルーツ? 抜栓20分でライム、洋梨、レモン、石灰、シロップ、水道水?味は苦味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に苦味と薄い甘味。 抜栓20分で苦味と より薄くなった酸味。余韻に苦味。香りは意外と良い。味は苦味基調でサッパリした感じ。ミネラリーな印象が強いが、そこは香りの甘い果実感でサポート。余韻はあっさりしてて、苦味をしつこく引っ張らない。飲み易さ重視の軽い白ワイン。悪く言えば水っぽい。その水っぽさを抑えるために苦味が所々で顔を出してくれるが、苦味の出方が安定せず、あまり綺麗な感じがしない。余韻自体はサッと退いてくれるので 悪い印象を感じるほどではないが、この辺は価格の壁だろう。 20分程の時間経過で、甘い香りが弱体化。 味も全体に苦味や無機的な味が拡がり易くなった。 香りが弱った分だけ余韻の苦味のフォローが追いつかなくなる様で、 さっきまでは無かった、苦味の “しつこさ” が感じられてきた。食中の水代わりワインとしては まあまあ悪くない。酸味控えめで、苦味を主軸にした料理と一緒向けのワイン。料理が一緒なら、苦味の引きはかなり無視出来る。ガブ飲み用の白としては、一定の水準をクリアー。料理はヘヴィーな肉料理でもなければ、結構何でも合うと思う。白身魚なら生でも煮ても焼いてもよし。足りない甘味を補填する意味でも、ホワイトクリーム系の やや濃厚な味の料理もアリ。値段相応。イタリア安白の予想も期待も裏切らない、分かり易い白。料理との相性や汎用性も悪くないし、800円前後なら上出来。◆トレビアーノ・ダブルッツィオ テヌータ・ジリオ トッロ価格:1,155円(税込、送料別)楽天ではシーザーワインカンパニーのみ1155円だと割高だな。出来れば1000円を切るところで購入したいトコだが。1000円未満なら薦めてもいいが、1000円を超えたら何とも言えない。
2011/12/16
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ミニボトルのおまけに釣られて購入。スペイサイドといえば自分の好きなマッカランも同じ地域のシングルモルトだな。 スコッチ スコットランド スペイサイド ザ・グレンリべット(グレンリヴェット)12年 The Glenlivet 12years old ジョージ・アンド・J.G.・スミス社 George & J.G. Smith Ltd. モルト バーボン樽とシェリー樽を使用 アルコール度40% 輸入:輸入:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社 購入価格:2280円(グレンリベット15年のミニボトル付き)画像では光の関係で茶色が濃く映ってるが、実際はもっと明るい いぶした金色。香りはヘーゼルナッツ、檜、梨、ナツメグ、カラメル?チョコレート?悪くないけど、思ったよりも香りの出方が鈍く、軽快さが無いな。【ストレート】口当たりは一瞬辛口っぷりが目立ったが、口に入ってからはソフトな甘味と落ち着いた余韻が好感触。鼻から抜ける香りは薄らとスモーキーで、それでいて甘く、存在感を感じる。一口以上飲んでからだと、当初の鈍い香りが逆に良い方向に立ってくる感じ。【ロック】鈍い香りがさらに鈍く。鼻から抜ける香りの中に ほのかなピート香。冷えた事で味が必要以上に締まり、味の出方がかなり細くなっちゃった。芯の甘味は健在で、むしろ飲み易さが増したとも言えるが、飲んでてあまり面白くない。これはこれで美味いけど、このウィスキーらしさと言うか、この酒の美味さを楽しめる飲み方じゃない気がする。よく分からない。多分 個人的な好みと感性の問題だろうか!?【水割り】 ・酒1:水0.1香りはアルコールっぽさが強まり、少々荒れ気味。味は口当たりの辛さが和らぎ、飲み易さはちょこっとアップ。その代わり、余韻の伸びが短くなってしまったかも。 ・酒1:水1香りが希薄かつ人工的に。喉越しと余韻が荒っぽくなり、シングルモルトの上品さと高級感が大きく削られてる。これはイマイチ。ちょっと出来の良い安スコッチの水割りレベル。 ・酒1:水3~4香りはトゥワイスアップ時と大差は無いが、何やらレモンっぽい香りが伴ってきた。味はやや硬質的な印象になったが、メインの甘味がしっかり残っており、なかなか綺麗な味に。モルトの甘味と余韻の繊細さが良い感じに出てきて、万人向けの味わい。オススメは【ストレート】か【水割り(酒1:水3~4以上)】。【ロック】は何とも言えない。美味いんだけどね。カナディアン・ウィスキーっぽい甘味と軽さを感じ、シングルモルトの有り難味が薄れた。この味なら、このウィスキーじゃなくてもいいかな?って思えてしまう。全体的には 甘味は割りと明快で、苦味が少なく、飲み易さは上々。香りの調子が少々芳しくなかったのは惜しいが、値段なりの働きはこなしてくれる。3~4倍程度の水割りの味は 意外なほどクリアーで、シングルモルトの面目躍如。やや個性とインパクトに欠ける点も見受けられるが、そこは 落ち着き と 綺麗さ との引き換えと思えば納得出来る。香りが弱いのを逆手に取り、バニラエッセンスを1~2滴加えて【酒1:ソーダ水8】位で割れば、香りを補強しつつ 軽い甘味感を活かした、綺麗で甘露なハイボールになると思う。値段相応。好みを抜きにすれば、シングルモルトスコッチとしてはおよそ標準的なところだろう。ミニボトル付きだったので、実質1800円前後位の負担。その価格なら何も文句は無い。むしろグレンフィディックよりも上出来。個人的に、グレンフィディックよりも好印象なら 比較的良いシングルモルトと思ってる。ちなみにマクレランズは駄目な部類のシングルモルト。(駄目というのは言い過ぎかもしれないが、マクレランズのシリーズはあまり美味しいと思った事が無い)★楽天検索 グレンリヴェット12年 グレンリベット12年★楽天扱い70件以上 2145円~4400円(送料込) 平均2600円前後まあまあ標準。多少高値で掴むにしても、3000円以上出すことはない。
2011/12/15
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2010年7月に飲んでこれで3本目。 スペイン DOラ・マンチャ ブロ・バレロ・クリアンサ・カベルネソーヴィニヨン2004《3本目》 Bro Valero Crianza CabernetSauvignon ブロ・バレロ・ファミリー Bodegas Y Vinedos Bro Valero カベルネソーヴィニヨン100% ステンレスタンクで10日発酵 アメリカンオーク樽とフレンチオーク樽で9ヶ月熟成 アルコール度14.5% 輸入:ドウシシャ株式会社 購入価格:738円(1480円の在庫整理特価)色は濃い紫。香りはカシス、プルーン、胡椒、杉、生肉?味は渋味と苦味を伴う薄い甘味。余韻に甘味と薄い苦味。大分渋味が落ち着いて来たな。まだ味は濃いけど、飲み口は軽やかな方向に。苦味がちょっと目立つ気はしたが、甘味の伸びでカバー出来てる。落ちてるなりに渋味の基礎は健在で、味の濃さを保つ。そこにスペアミントの様な 余韻のクリアーな甘味が 濃い味に清涼感を与え、飲み易さをアピール。ジリジリとくるアルコール感の余韻は薄れ、大人しい感じになった。今回の3本目は30分以上の時間経過でも変化は特に無し。前回(2本目)と比べると、パワーも香りの出力も衰えた。でも その分 味の落ち着きが増して、意外と熟成感は有る。味の濃さの割に軽さが出てるので、多少違和感を覚える人はいると思うが、不味くはない。1年経って、毛色が結構変わって来たな。良い意味で 予想も期待も裏切られたみたいで、飲んでて面白さは有った。香りと甘味の伸び方には、オースラリアのシラーズとカベルネのブレンドワインにも近い印象。甘味や苦味の違和感は料理で簡単に制御可能。ちょい苦ちょい甘のテーブルワインとして活躍を期待出来そう。正直 一般的な肉料理に合わせるには大分軽くなって来てるので、ローストビーフに岩塩とか、アブラのノってない肉に合う。他には 生ハムシーザーサラダとか、味が濃いわりにサッパリしたツマミに向いてる。ヘヴィーな方向を避ければ良いだけなので、オムレツとかもいいかも。738円なら値段以上。1100円位は出せる。既に1480円は取るには難しい味になってるので、この値下げは英断。
2011/12/12
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フランス ヴァン・ムスー・ド・カリテ(?) ゲスバイラー・モノポール・ブラン・ド・ブラン・ブリュットNV Geisweiler Monopole Blanc de Blancs Brut ピカール・ヴァン・エ・スピリトゥー Picard Vin et Spiritueux マカベオ60% アイレン40% アルコール度11.5% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:1024円色は薄い黄色。香りはバナナ、リンゴ、ライム、シナモン、小麦粉?ミルクキャラメル? 抜栓20分程でグレープフルーツ、青海苔、ローリエ?塩水?味は薄い酸味と薄い苦味。余韻に薄い苦味。泡の勢いが強い割りには口内の当たりはソフト。味は薄味で、やや苦味感が目立つが、基本的にはスッキリした味わい。香りが思ったよりも豊かに拡がり、薄味な点を補強。ブラン・ド・ブランを名乗るだけあって、スッキリしつつも存在感が有る。品種的にスペイン・カヴァっぽい印象も強いが、スペインよりも もう少ししっとりした感覚。・・・・・う~ん、グラスに注いで5分もしない内に炭酸がヘロヘロだなぁ。瓶内では結構長生きする様だが、グラスに注ぐと やたら寿命が早い。泡が弱まると 水っぽさと苦味が強まる気がする。元が薄味だからか、悪い印象を与える程の変化ではないが、この辺に地力の弱さを隠せずにいる。ロワールの変な安スパークリングワインよりかは まだ瞬発力と高級感が有ったと思う。でも中途半端な感じの美味さで、変化も早く、あまり魅力的とは言えない。自分だったら、もう300円足してブリュット・ダルジャン・ブラン・ド・ブラン・シャルドネを買う。料理は野菜(カボチャやサツマイモ)の天婦羅か寿司酢の生魚マリネだな。何とか、料理で足りない旨味や甘味要素を補強してやりたい。ミートパイ や キッシュとかなら味を補強しつつ、香りを上手く活かした運用が可能と思う。値段相応。約1000円というのを考えれば、まぁこんなもんでしょ。抜栓直後の香りとかには見所も有ったが、総合的には値段なりの安泡。★楽天検索 ゲスバイラー ブラン★楽天扱い約2件 天満酒店で1134円 ビバヴィーノで1280円1134円でもギリギリだが、1280円じゃあ流石にキツイなぁ。この価格だと他の安泡の中に埋もれる。わざわざこれを選んで飲もうとは思わない。
2011/12/11
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ホワイト・ポート飲むのも久しぶり。 ポルトガル ドウロヴァレー サンデマン・ホワイト・ポート Sandeman White Porto サンデマン社 Sandeman アルコール度19% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1280円色は黄色がかった金色。香りはシナモン、キャラメル、薄い蜂蜜、バニラ、洋梨、ヘーゼルナッツ、餡?味は苦味と甘味。余韻に薄い苦味。抜栓直後は白ワインのヒネ香みたいなの(まさに悪い意味でのポートワイン香)が目立ったが、これは数分で静まる。落ち着いてからは、甘いスパイス香と粘性のある甘い物要素を感じる。甘い香りに甘い味で、分かり易いホワイト・ポートかな。以前飲んだポルト・クルス・ホワイトと比べると、こちらは甘味に偏り過ぎ。でも苦味が突出気味な甘味を牽制してくれるので、言う程悪い感じはしない。だが、やはり甘味ばかりが単調に目立ち、あまり飲んでて惹かれるモノが無い。ポートワインって大体そういうものなんだろうけど、このワインに関しては面白さが薄い感じ。悪い方向に長所と短所が一緒で、リキュール並みの甘味と苦味が口内でしつこく廻る。ホワイト・ポートとしてはスタンダートな品なのだろう。だが、これをそのままポートワインとして飲んでも甘味が妙にクドいだけ。ソーダ水とかで【ワイン1:ソーダ3~4】位でカクテルにすれば、もう少しイヤな感覚は薄まると思う。値段相応。まぁ こんなもんか、といったところ。安目の価格だから かもしれないが、あまり見所の有るワインではなかった。★楽天検索 サンデマン ホワイト★楽天扱い約20件 1260円~2751円 平均1600円前後こんなに価格にバラつきがあるとは思わなかったな。1600円でも結構高価めだと感じるのに2700円オーバーって・・・。買うのなら1500円以下だろう。個人的には同価格のポルト・クルスの方が美味いと思う。今回のサンデマンは、単調な味に安い香りで カクテルベースとしては良いと思うが、ワイン単体としてはイマイチ。とりあえず冷蔵庫に入れといて、チビチビとソーダ割りで飲むか、洋風みりんとして料理に使うかしようと思う。幸い、ポートワインだから消費期限は普通の白ワインよりも長いw。
2011/12/09
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チリ DOセントラルヴァレー イズラ・チロテ・ホワイト2011 Isla Chilote White 作り手不明 セパージュ不明(ソーヴィニヨンブランとシャルドネ?) アルコール度12% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:298円色はやや薄く金色がかった黄色。香りはシトラス、メロン、ライム、洋梨、ミント?味は苦味を伴う甘味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。香りは結構フルーティーで頑張ってる。酸味が弱々しいが、値段なりと言えば値段なり。水っぽいながらも、甘味と苦味の構成がワインらしさを主張。酸味の弱さから来る 味の厚みの頼りない部分は、香りと苦味でサポート。軽い口当たりと甘味の感触で、飲み易さはそこそこ。悪く言えば、ただの “甘苦い水” 。ライムやグレープフルーツの果汁を水で薄めて、グラニュー糖で甘味を付けた様な味。香りが無ければ、炭酸の抜け切ったマイナーメーカーの缶チューハイと同レベル。 温度が上がってくると余韻の苦味が煩くなり、汚い飲み口になる。 最初は弱かった酸味も強く感じられてくるが、しつこさを感じる出方の酸味。 冷温キープ推奨。総合的には、水代わりのガブ飲み白ワインだな。コップに氷入れて飲むのも十二分にアリ。イタリアの安ソアーヴェの、酸味より甘味を優先させて、それを もうちょい薄めた感じのワイン。これはこれで値段以上。298円なら悪くない、納得の出来。ワンコイン(500円)の壁は越せないだろうが、398~420円までならギリギリ何とか。元々料理用に買った物だから、悪い気はしてない。グラス1.5杯(250ml強)位飲んで、そこで満足。
2011/12/08
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メーカー処分品ということらしく、ディスカウントストアで馬鹿安になってたのを2本拾ってみた。980円じゃなくて98円!純粋に処分品なのか、訳有り品なのかは分からないが、美味かったら もう1本は誰かにプレゼントしよう。 青森県 上北郡おいらせ町 杉玉・純米酒 桃川株式会社 使用米不明 国産米(精米歩合65%) 日本酒度 +1 酸度 1.4 アルコール度 14~15 購入価格:98円(720ml)ん?香りが全然出ないな。何となく糊やアーモンドオイルっぽいニュアンスが有るが、ホントに香り弱い。味は まあまあイケる。あっさりした飲み口だが、余韻で甘味が大いに拡がり、あっさり感の中にも特長をアピール。万人向けの飲み易さと分かり易さ。長所とぶつかる点だが、流石に甘味が煩さ過ぎる。飲み易いと言えばそうだが、“単なる甘い水” って感じで、旨味や深み、重みが感じられない。香りが弱かったのも安っぽさを助長。何かしら理由が有っての処分価格であろうが、この香りと味のスケールのショボさが理由か!?一般清酒と比べれば 香りの粗さや 雑味が無い分だけ自分好み。だが綺麗で飲み易いのは良いけど、日本酒として ただ甘いだけ で終わってるのが残念な点。普段日本酒を飲まない人にだったら悪くなさそうだが、日本酒が好きな人が飲むには物足りなさが大きいんじゃないだろうか?ツマミは、生の魚系は合わないかも。野菜の漬け物や、生でもエビやイカなら、旨味と歯応えの粘りとで、酒の弱さを補えるはず。(ボイル甘エビ や イカ刺しとか)薬味におろし生姜をたっぷり使えれば 上手くアクセントを出しつつ、酒の甘味と大人しさを逆に活かせると思う。まあ当然値段以上。98円購入だから、どこにも文句を付ける筋合いは無い。香りの点を差し引いても、700円前後位なら出しても納得した。桃川 杉玉 純米酒 1800ml価格:1,800円(税込、送料別)一升瓶でなら売ってるのね。たしかに4合瓶で買うにはコスパが良ろしくないと思うので、一升でこの価格なら相応範囲内。でも自分だったら、一回飲んだらまた買おうとはならないな。なので 日本酒が好きな人には、自信を持ってのオススメはしない。
2011/12/06
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日本酒の古酒も ちょこちょこ試してみようと思い始めてきた。 秋田県 大仙市 秋田・黄金の四年完熟酒 金紋秋田酒造株式会社 トヨニシキ、美山錦、米麹、醸造アルコール、糖類 日本酒度 +1 アミノ酸度 1.4 アルコール度 15~16 購入価格:1050円(720ml)色はややくすんだ金色。香りはスチールウール、蒸し米、リンゴ、糊?ライム果汁?味は苦味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と甘味を伴う薄い酸味。香りは普通の、安めの日本酒とほぼ同等。金属っぽいニュアンスも感じる。香りはう~ん・・・だが、味は結構悪くない。苦過ぎず甘過ぎずで、バランスはわりと良好。粘性を感じる重めの飲み口で、熟成酒らしい飲み応えは充分。余韻の苦味の残り方は安酒並みに雑で少々くどいが、これはツマミ一つでクリアー出来る範囲。香りの安っぽさ、というか不自然さが残念だな。純米吟醸酒を飲み過ぎたせいで そう感じるだけかもしれないが、妙に野暮ったい香り。2合以上飲んだら悪酔いしそうな雰囲気で、味の良さを邪魔する様な香りの動きが惜しい。まだまだ熟成日本酒に関する造詣は浅い自分だが、この酒は 「これはこれで…」と思える個性を感じられる。香りの安っぽさがイマイチだが、吟醸酒ではないのだから文句言う筋合いでは無いだろう。甘くないけど 日本酒らしさが有り、飲み応えはしっかりしてる。スッキリ感は皆無だが、そういう人は古酒は選ばないはず。ツマミは干物(魚、肉問わず)か、漬け物(野菜、魚介問わず)だな。日本酒古酒に共通した特徴なのか、新鮮な生魚に合う感じがしない。ビーフジャーキーとかミックスナッツとか意外とハマりそう。値段相応。おそらく酒そのものは700円台前後レベルだろうけど、「4年熟成」の要素と化け方が1000円台まで叩き上げた感じ。約1000円で熟成日本酒が楽しめるなら良心的に感じる。日常的にはどうかと思うが、たまに飲む分には 上手く変化が付いて悪くないと思う。★楽天検索 秋田 黄金 完熟酒★楽天扱い2件 地酒の邦松屋で1050円 秋田県物産振興会で1103円4合瓶なら1000円有ればちょっとした吟醸酒を買えるから、日本酒の古酒に興味が有る人向けかな?万人にオススメとは言えないし言わない。まして日本酒に不慣れな人なら なおさら。普通の日本酒に飲み飽きた人が、なんとなく試すには悪くない買い物と思う。
2011/12/05
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国産ワインラッシュの締めくくりとして、16年熟成の国産品を。長いコルクだ。近場の(といっても自宅から徒歩だと25分はかかる)酒屋のワインセラーの発掘品。90年ヴィンテージは10000円で、98年ヴィンテージが5000円だが、この95年ヴィンテージのボトルは何故か3150円だったので買ってみた。 日本 山梨県(?) シャトー・ルミエール1995 Chateau Lumiere 株式会社ルミエール カベルネソーヴィニヨン(山梨産?)、カベルネフラン(山梨産?)、メルロー(長野産?) 割合不明 オーク樽熟成 アルコール度14%(?15%未満) 購入価格:3150円色は やや くすんだどどめ色。香りは杉、カラメル、鉄、土、古い粉のコーヒー、埃、テンプラ油?鉛筆?味は薄い苦味と薄い酸味。余韻に苦味と酸味を伴う薄い甘味。渋味はすっかり抜け切っており、軽目の苦味に ほんのり酸が乗る、いかにもな古酒系ワイン。香りはいまいちノリが良くないが、品種の特徴には忠実。これはこれで飲み易く、古酒独特の美味さを感じられる。穏やかな味と静かな香りで、じっくり飲めるワインに。多少 人を選ぶ味わいになってるが、熟成ワインに心得が有る人なら好意的に受け取れるはず。薄い苦味の中から酸が生まれ、甘味が薄くゆっくりと着地。ま、良くも悪くも予想通りのワインって感じで、イヤな印象は無いが、あまり感動や感心も無いな。木や金属の香りに埃っぽい感覚は以前飲んだシャトー・ル・ヴュー・セレスタン1998にも近かった。味は悪くないので、こんなもんか と思えば、古酒領域ワインとして特に可も無く不可も無く。メドック系セパージュのワインとしては正統派の熟成をしており、元々の質は結構良いモノだったのだと思う。 抜栓15分位で、杉や油っぽい香りが抜けてきて、段々香りの品が良くなってきた。 味の酸味も主張が強なってきて、穏やかな味の中に芯や軸が感じられる様に。 アンズペーストや餡の様な甘酸っぱさが伸び始め、 穏やかなりに飲み応えが生まれてくる。 それと引き換えに 喉越しに抵抗が生まれ、当初の滑らかさと穏やかさが削られたっぽい。 シャトー・ルミエールというところのワインを飲んだのは初めてだったので、特に比較対象は無いが、良い味に発展してくれたと思う。コスパは何とも言えないけど、やはり国産ワインの上級レンジはフランスと遜色無い。時間経過後は割りと美味さを発揮してくれて、熟成カベルネワインの雰囲気を楽しめた。コルクが長いわりに、ボトルには上げ底無し。あまり熟成させる想定はしてなかったのかな!?粉の様な澱は発生しており、最後はゆっくり注ぐ方が良い。料理は鳥肉系だな。穏やかな味を殺さないように、かつ 味の勢いを揃えるには、牛や豚では重過ぎる。ほどほどの歯応えを残した、鶏や鴨のローストやコンフィに向いてる。ワインの苦味はソースでコントロール可能。値段相応。1995年ヴィンテージの国産ワインが3150円 というのはレア物感も有るので、高価いものとは思わない。状態は悪くなかったし、3150円なら もう1~2本追加で記念ストックしてもいいか と思えた。★楽天検索 シャトー ルミエール★楽天扱い約5件 2580円~3675円 平均3000円前後まあ普通。10年以上経っても同じ価格で同じ物が売ってれば 今回のボトルの様に興味本位で買う事はあり得るが、新しい物を進んで買う気にはなりにくい。同程度の価格で、同程度の美味さのワインを選ぶなら、自分なら素直にフランスを買うね。
2011/12/02
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