全14件 (14件中 1-14件目)
1
日本 シャトー・メルシャン・アンサンブル・藍茜2009 Chateau Mercian Ensemble AiAkane シャトー・メルシャン Chateau Mercian 長野県産メルロー68% 山梨県産マスカットベリーA27% 山梨県産ベリーアリカントA5% ステンレスタンク発酵 オーク樽熟成28ヶ月(?) アルコール度12% 購入価格:1264円色は綺麗な紫。香りはカシス、ビスケット、檜、ココア、革、シナモン、きなこ、バニラ、白胡椒?ソーセージ?味は渋味と甘味。余韻に薄い苦味と渋味を伴う甘味。うわっ、美味い、凄い、何コレ!?甘い果実と香ばしい香りが合わさり、そこに肉厚なニュアンスが伴う。味構成はシンプルでも、渋味と甘味のバランスが綺麗に取れてる。渋味あっさりで、後から甘味が伸び、余韻で味を上手く補強。ちょっとした、樽の効いたメドックの熟成ワイン。この樽っぽい感覚が、あっさり感をカバーして 深みのある味に仕立ててる。余韻の伸びは意外とすぐに立ち消え、ボリュームは価格相応。渋味と苦味を引っ張り過ぎかと思わなくもないけど、あっさりした口当たりを思えば、この構成もパワー演出と理解出来る。これは 味だけならフランスの、ちょっとした熟成オーメドックにも近い。もう少し味に苦味と甘味が絡めば、コート・ド・ブール的な右岸系にも近い印象。そしてそれらがフランスの真似ではなく、あくまで日本のワインの特徴に、葡萄の特徴が組み合わさった結果だというのが分かる。日本産ワインの個性を出しつつも、ボルドーに近い味わいを出せてるのを感心するほどの秀作ワイン。料理はもう、肉だな。ハンバーグやステーキに粗挽き胡椒をタップリ効かせた、ガッツリとイケる ブ厚い肉。意表を突いて、裂きスモークチキンを散りばめたシーザーサラダでもアリと思う。値段以上。これは1600円以上を余裕で狙えるぞ。同価格の変な安ACボルドーよりも遥かに出来が良い。メルシャンやるじゃん!正直言って、今までフランス信者で 、ろくに飲まずに日本産ワインをアホみたいにナメてたところがあった。ベリーAのワインを飲んで、軽やかで飲み易くて、とか上から目線で、この路線の美味さを追求するのなら見所アリとかほざいて・・・・。アホなのは自分だった。日本は充分世界に通用するワインを作れる基盤が有るのを思い知らされた。これ、美味いよ!★楽天検索 メルシャン 藍茜★楽天扱い約6件 1176円~1575円 平均1380円ひまわりや なら1200円以下でも購入可。これは今後も要チェック銘柄に指定。国産ワインの高級レンジも興味が出てきた。
2011/11/29
コメント(4)
ワイン画像をギリギリまで撮り忘れてて、ちょ~っとグラスのワイン量少なめ。 日本 ジャパン・プレミアム・マスカット・ベーリーA2008 Japan Premium Muscut Bailey A サントリー酒類株式会社 登美の丘ワイナリー(山梨県甲斐市) マスカットベリーA100%(山梨県産82%、長野県産18%) 樽熟成とステンレスタンク熟成をブレンド アルコール度12% 購入価格:1680円色は透き通ったやや薄い紫。香りはアンズ、チョコレート、麦わら、チューリップ?土?味は薄い渋味と軽く苦味を伴う甘味。余韻に苦味と薄い甘味。結構美味いかも。甘い香りの中に 土っぽい、青臭いニュアンスが絡む香りの出方。クリアーな口通りで綺麗な味。果実のバランスはそこそこで、余韻の波も なだらか。味も軽やかさの中にコクを感じる。薄っすら渋味を出しつつ ほんのり甘い、苦味が各部を軽く補強。軽さを活かした味わいだが、苦味が軽さの中にあって厚みをつくる。香りの土臭さ、青臭さが気になるかな。せっかくのクリアーな味が濁った印象に感じられてくる。南フランスかスペインの、ワンコイン程度の安ワインにも有りそうな感じの香り。この青臭い香りなら、もう少し濃い味で受け止めないと安っぽさが出て来る。 抜栓60分程で、酸味の感覚が出てきた。 当初の軽い味わいに幅と重みが生まれてきたが、特に美味くも不味くもなってはいない。 抜栓直後の綺麗な味に物足りなさを感じた人には、悪くない変化かも。 個人的には軽い味を軽いまま活かせてた、直後の味の方が好き。自分の本来の好みとは別方向のワインだが、これはこれで味は良かった。香りはちょっと難が有ったが、基本的には飲み易い 万人向けの軽快なワイン。自分の中で、国産ベリーAに対する役割と評価が好意的に固まりつつある。料理は和食全般イケるが、イタリアンとも相性良さそう。塩系の味で、ワインの土の香りに負けないものなら大体何でも合うと思う。値段相応。1000円台中盤なら納得の範囲。もう200円位安くなってくれれば、同価格の変なローヌやラングドックよりも買う気になれる。★楽天検索 ジャパン プレミアム マスカット★楽天扱い約9件 1550円~1680円 平均1600円前後まあ標準。味は良いので、コスパは可も無く不可も無く。
2011/11/27
コメント(0)
デキャンティングポアラーのおまけ付きに釣られて衝動買い。 山梨県 四季旬香(しきしゅんか)・マスカット・ベーリーA マンズワイン株式会社(製造) キッコーマン株式会社(販売) 山梨県産マスカット・ベリーA100% アルコール度11% 購入価格:898円(720ml)色は薄い朱色。香りはカシス、梅干し、キャンディー、アンズ、ブラックベリー?カラメル?味は薄い酸味を伴う苦味と薄い甘味。余韻に薄い酸味と薄く苦味を伴う甘味。色もそうだけど、味薄いなぁー。でもベリーAだし、こんなもんかと思えば納得の範囲内。味も香りも穏やかで、飲み易さは確か。薄さを活かした軽やかな味わいで、余韻もあっさり。香りも甘酸っぱい軽やかさで、取っ付き易く 甘い感じ。変なラングドックのガメイやピノとかよりも、ずっと美味さと飲み易さが有る。まあ良くも悪くも水っぽい。飲み易さを出す部分ではあるが、味だけならガブ飲みワインレベルの軽薄さ。赤ワインに コクや重みを求める人が好んで飲む物ではない。国産のベリーAというのを考えれば、多少薄味でも 嘘の無い出来。良い意味でジュースっぽい感覚も有り、渋味控えめで万人向けの雰囲気。安いピノノワールが好きな人なら気に入りそうな気がする。和食には、よく合いそうな雰囲気。鯖の味噌煮とか良さそう。(塩焼きだと味のあっさり感が活かせないと思う)ワインの味が薄いからか、ツマミにはちょっと濃い位の味のモノがいいのかな?薄味のシンプルなツマミだと、邪魔はしないけど、引き立たせもしない感じに。値段以上。1000円以下でここまでの味を出せるのなら、充分フランスと対抗出来るはず。同価格で変なボジョレーやラングドックのガメイを買うのなら、このワインの方が美味いと思う。品種と価格を分かった上でなら、悪くないワイン。★楽天検索 四季旬香 ベーリーA★楽天扱い約4件 798円~997円 平均850円前後800円台以下で買えるなら上出来。外国産の変なガブ飲みワインより信頼度高いかも。
2011/11/25
コメント(0)
もらいもの 長野県 塩尻市 葡萄交響曲・作品201・赤 信濃ワイン株式会社 セパージュ不明(メルロー主体?) クラシック音楽を聴かせて栽培、熟成 アルコール度13% 参考価格:1600円前後(720ml)色はやや濃い赤紫。香りはカシス、ブラックベリー、チョコレート、カカオ、ブルーベリー、革、バニラ?ミント?味は薄い渋味と苦味を伴う甘味。余韻に酸味を伴う薄い苦味と薄い甘味。香りは かなり好きな感じだけど、味はそれほどでもないね。軽目の口当たりでバランスはそこそこだが、どうも頼りない厚み。国産ワイン特有の軽薄さなのかもしれないが、飲んでて物足りなさがあるかな。渋味と苦味の絡む甘味の出方はボルドーに近いモノを感じる。1000円ボルドーに近い、軽い口当たりと飲み易さは悪くない。軽さをサポートするための肉厚な香りと考えれば、これはこれで完成はされてるかも。日本のワインに不慣れだからか、自分の理解が及んでない部分も大きいと思う。香りは良いし、樽ニュアンスの伴った味わいも決して悪くない。だが意外な程あっさりした味と、余韻とは別に口内に残るしつこい感覚が評価を伸び悩ませる。味は軽いけど 香りはしっかりしてるので、シンプルな肉料理には重宝すると思う。濃ゆいソースのかかったグリルステーキとかだと、ワインの香りは負けなくても 味が潰れされるかもしれない。牛タンのバターソテーとか、焼き肉に近い料理の方が、ワインのあっさり感と上手く噛み合いそう。惜しいけど値段以下。1300円前後はイケると思うが、1600円を超えるとなると 別のワインを選びたくなる。「クラシック音楽を聴かせて栽培、熟成」という点wに+300円の価値を見出せるかどうかが評価の分かれ目。500ml強残しで次の日(抜栓約20時間経過)香りはカシス、カカオ、餡、ピーマン、プルーン、胡椒、クローヴ?味は甘味を伴う薄い渋味と薄い苦味。余韻に渋味と薄い苦味。1日経つと 香りは青臭さが出てきて安っぽくなったが、味は軽さの中にもコクが出てきた。それでいて余韻はあっさり退く様に。味は2日目の方が好きだな。渋味がなだらかに伸びてきつつ、それでいて軽やかさが伴い、熟成ローヌに近い感じに。ローヌっぽさをアピールするにはもっとスパイス香と酸味要素がノって欲しいけど。質の安定感は結構有った。初日も2日目も美味さはそれなり。自分では買わないと思うが、頂き物としては思ってたよりも活躍してくれたと思う。★楽天検索 葡萄交響曲 赤★楽天扱い約3件 酒のさとう で1580円 酒のみよさわ で1659円 井上百貨店 で紅白セット3448円「葡萄交響曲」という名前ありきのワインだね。クラシック音楽が好きな人向けの贈答用銘柄。
2011/11/24
コメント(0)
ニュージーランド ホークスベイ セラー・セレクション・スパークリング・ソーヴィニヨンブランNV Celler Selection Sparkling SauvignonBlanc シレーニ(シレニ)・エステート Sileni Estate ソーヴィニヨンブラン100% アルコール度12.5% 輸入:エノテカ株式会社 購入価格:1246円色は金色がかった黄色。香りはライム、蜂蜜、メロン、リンゴ、塩漬けレモン?グレープフルーツ? 時間経過で柑橘要素がより強く。味は酸味と甘味を伴う苦味。余韻に甘味を伴う薄い苦味と苦味を伴う酸味。香りは品種らしい、青臭さの中から甘いニュアンスが来る出方。泡の出方は見た目程強くなく、まあまあ飲み易さが有る。酸味がしっかり出せてて、後から苦味混じりの甘味が追いかける。バランスは良く、酸や苦味を感じつつも 突出までは感じない。分かり易いソーヴィニヨンブランワインに、泡の要素が加わった と言える。「スパークリングワイン」というよりも「ソーヴィニヨンブランワイン」という側面が強く、泡物としての存在感は意外と弱い。「ニュージーランド」の「ソーヴィニヨンブランから作られた」、という点だけがウリ。そこを分かってて飲めれば、それなりに美味さも有る。総合的には普通のスパークリングワイン。ソーブラに定評の有るニュージーランドだけあって、ワイン自体の味は上々。香りも結構頑張ってるものの、スパークリングとしての美味さをアピールするには まだ荷の重さを感じる。ソーヴィニヨンブランのワインとしては正統派で悪くないが、泡要素との調和が置いてけぼりにされてるみたいで、トータルの完成度には難有り。合わせる料理はよく分からない。塩の味と相性良さそうな感じは有るけど、それ系で料理を美味しくする方向には動かない気がする。多分、なま物よりは焼き物に向いてるかな。 何か難しい。値段相応。1000円そこらのスパークリングよりは個性と特徴が見られ 美味さが分かり易いものの、それだけなら単なる値段なりのスパークリング。「ニュージーランド」「ソーヴィニヨンブラン」「スパークリング」これら3つの条件 全てを満たすワインが飲みたいのでなければ、特別飲まなくてもいいんじゃなかろうか!?★楽天検索 シレ ソーヴィニヨン スパーク★楽天扱い約22件 1400円~1995円 平均1600円前後この価格だと少々キツいな。リピートはしない。自分なら同じ金額で別のワインを買う。少なくとも、1回飲んだらもう満足。
2011/11/21
コメント(0)
ペットボトルのヌーヴォーも飲んでみないとね~。 ブルゴーニュ ボジョレー地区 ボジョレー・ヌーヴォー2011 Beaujolais Nouveau ジャン・ドゥヴィール Jean Deville ガメイ100% アルコール度12% 輸入:グローバルコンセプト株式会社 購入価格:778円色は鮮やかな紫。香りはカシス、ブラックベリー、キャンディー、リンゴ、緑茶?ミント?味は渋味と酸味。余韻に薄い渋味と苦味。ああ、いかにもな安目のボジョレー・ヌーヴォーw。ベリーやキャンディーのストレートな香りに渋味と酸が絡み合う。今年は自然派しか飲んでなかったから、こういうボジョレーが飲めて逆に安心感が出てしまったw。予想も期待も裏切らない、分かり易いガメイの新酒。良年補正がかかってるのか、葡萄の渋味の土台の上にフレッシュ感がノッてくれる。余韻もサッと退いて、意外と(?)しつこさを残さない。野暮な言い方だが、美味しいボジョレー・ヌーヴォーを飲んだ事があるから好印象を持ててるだけ、というのも有ると思う。そういうのと比較して、「結構頑張ってるな」と思えてるだけの話。悪く言えば安い香りに浅い味で、何も嘘は無いけど「分かり易いボジョレー・ヌーヴォー」以上の評価にはならない。 抜栓40分程(或いは温度上昇)で渋味が強まり、フレッシュ感が衰える。 軽薄な味を想定してたので、抜栓時は低めのワイン温度にしてた。 抜栓直後は13℃位だと思うが、結露が取れてくる16℃位になると 必要以上に味の感覚が強調されてくる。 ちなみに気温22℃、湿度50%位の部屋状態。まぁ、実際安いから「安い味云々」は難癖同然。お祭りとしてガブ飲みするのには、何も不都合は無い。香りも果実味も 可も無く不可も無くの、直球ヌーヴォー。色々言いたい事は言ったが、それでも値段以上。酒質そのものはおよそ値段相応だろうが、この価格で お祭り特価が乗ってる事になってるのを考えれば、充分立派なコスパ。お祭り特価込みで 1000円弱位は 行ってても納得したかもしれない。
2011/11/19
コメント(0)
これで今年のヌーヴォーのメインはおしまい。あとはスーパーなりディスカウントストアーで投げ売りされるのを断続的に飲めればよい。 ブルゴーニュ ボジョレー地区 ボジョレー・ヌーヴォー2011 Beaujolais Nouveau クリストフ・パカレ Christophe Pacalet ガメイ100% アルコール度12% 輸入:片岡物産株式会社 購入価格:3012円(3本セットで9124円)色は透き通った、やや濃い紫。香りはアンズ、リンゴ、カシス、セージ、紅茶(ダージリン)?味は渋味と渋味を伴う薄い甘味。余韻に渋味と甘味。ほお、これは良い香り。甘い果実香を、濃いめの紅茶の様な香りがハーブと伴に追いかける。渋味がしっかりしてて、ボジョレー・ヌーヴォーにしては かなり重みを感じる。ヌーヴォーにしては大分肉厚で酸味控えめな味、余韻まで渋味が流れ込む。それでいて口通りは滑らかで、余韻は意外とあっさり消える。渋味基調だが、香りが甘味を上手くサポートし、飲み易さをさらに向上。ただ、良くも悪くもガメイっぽさが無いな。この渋味のドッシリ感と厚みは、チリのピノノワールにも通じる。これはこれで美味いけど、新酒らしい瑞々しさが思いの外 乏しい。ヌーヴォーに軽やかなフレッシュ感を求める人には向かないワインかもしれないボジョレー・ヌーヴォーとしては何とも言えないが、ワインとしては なかなかの美味さ。香りは決して強くないが、味とのバランスとイメージは一致しており、違和感は無い。ボジョレーのガメイというよりは、ちょっとしたボーヌ系のACブルに近い。抜栓60分以上の時間経過でも変化は軽微。値段相応。正直もう200円~300円位安くてもいいかなと思わなくもないが、まぁそこはクリストフ・パカレの名前代とヌーヴォーお祭り補正が効いたとしよう。これで今回のクリストフ・パカレ、昨夜のフィリップ・パカレ、そしてM.ラピエールと3本飲んだ。ハズレとは言わないものの、去年程の美味さではなかったな。フィリップ・パカレの美味さは安定してたので、そこは救われた。来年はドミニク・ローラン か ルイ・ジャドのヌーヴォーも飲んでみようかな。
2011/11/18
コメント(0)
先ほどのM.ラピエールのヌーヴォーに納得いかず、2:45頃に無理して開けてみた。 ブルゴーニュ ボジョレー地区 ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール2011 Beaujolais Vin de Primeur フィリップ・パカレ Philippe Pacalet ガメイ100%(ビオロジック栽培) アルコール度12% 輸入:テラヴェール株式会社 購入価格:約3041円(3本セットで9124円)色は透き通った、やや濃い紫。香りはカシス、イチゴ、キャンディー、ステビア、青パパイヤ、アボガド、巨峰、ココナッツ?ミント?生茄子?味は薄い甘味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味と苦味を伴う薄い甘味。うわぁ、こっちは美味しいw。ベリーとキャンディーに、ほんのり甘い青臭さ。パカレらしい薄味系の波に果実と甘い香りが乗る。ほのかな甘味とソフトな酸で、出しゃばらず綺麗にまとめてくる。余韻も薄味の路線で穏やかに締め。基本薄味系だが 薄いだけで終わらず、そこからミネラル感的な厚みを生み出せてる。ヌーヴォーのくせにw香りがまだ発展途上だな。未熟な南国産系果実の香りから、本領を発揮出来ずにいる感じ。香りに幅は有るけど、まだ未熟で雑な出方が 味の繊細さを乱しがち。 抜栓60分弱で渋味が目立って来た。 当初の薄味の中に厚みと濃さが生まれ、香りは甘いキャンディー香が下火になり、 相対的に果実の青臭さが強まってくる。 こうなると普通っぽい、ちょい渋でちょい酸っぱい普通のヌーヴォーに近くなる。まぁ、例年通りのパカレらしい薄味系ボジョレー・ヌーヴォー。時間経過後はやや下降したが、基本的には繊細な味で、綺麗で飲み易い。もう1週間~2週間位寝かせた方が、もっと美味さが増した様な気がしないでもない。今年は出来が良過ぎて、作り手の思惑以上にはみ出したんだ と思う事にしよう。値段相応。約3000円なら納得の出来。時間経過する前にサッと飲んでしまえれば 美味しいまま飲み切れる。★楽天検索 フィリップ パカレ ボジョレー 11]★楽天扱い30件以上 3360円~3465円 平均3465円薄味系ワインが好きな人なら十二分に納得のいくであろうヌーヴォー。3000円台中盤に喰い込む価格も理解出来る。
2011/11/17
コメント(0)
さあ、既に0時は超えている。解禁だ! 11月の第3木曜日といえばコレ。昨年に引き続き、シャトー・カンボンからスタート。 ブルゴーニュ ボジョレー地区 ボジョレー・ヌーヴォー2011 Beaujolais Nouveau M(マチュー、マリー、マルセル). ラピエール シャトー・カンボン M. Lapierre Chateau Cambon ガメイ100%(ビオロジック栽培) アルコール度12% 輸入:テラヴェール株式会社 購入価格:3041円(3本セットで9124円)色は透き通った鮮やかな紫。香りはカシス、イチゴ、ブルーベリー、インク、ゆず?黒砂糖?味は薄い渋味と薄く酸味を伴う薄い甘味。余韻に渋味を伴う薄い苦味と酸味。う~ん?・・・思った程 香りが伸びないな。味は良好なバランスと構成で美味いが、香りがノッてこないせいで 全体が煮え切らない印象に。ボジョレー・ヌーボーとしては充分及第点だが、シャトー・カンボンのワインとしては、何だか鈍い出方。口当たりはソフトで、口通りもスムーズ、味自体は決して悪くないんだが。渋味を基礎に果実感が真っ直ぐに伸び、余韻で徐々にフェイドアウト。余韻の酸は意外と最後まで残って、バランス感の中で起伏を持たせる。だが香りの出方が鈍いせいで、味も変に重苦しい方向に持ってかれそうになる。それにつられてか、余韻の酸味が 逆にしつこさを出す様な方向に動きそうにも。必要以上に “濃いワイン” に感じられ、飲んでてスッキリしない。 90分以上の時間経過でも変化は軽微。 一瞬甘い、軽やかな香りが出そうになるが、 すぐにインクや柑橘類の皮っぽい要素に捕われ、鈍さが継続。やっぱり「単なるボジョレー・ヌーヴォー」としては問題無いが、「マルセル・ラピエールのワイン」としては見劣りする出来。良年故の葡萄の強さと濃さを活かし切れてない、持て余してる感じがする。味のバランスは良かったのは流石だが、その出力と香りの出方にイレギュラーさが目立った。味にも香りにも ガメイらしさは有るが、ヌーヴォーらしい軽快さが感じられない。 思い付きでデキャンティング。 お!?、香りの鈍さ、重さが結構解消された。(10数秒で引っ込んじゃうけど) その分味の厚みと余韻の酸が大幅に削られたっぽい。 何だろ、葡萄やらエキスが強すぎるのかな!?辛口評価で、値段以下。ヌーヴォーとしての味は悪くなかったので、そういう意味では値段相応でもいい。だが、シャトー・カンボンに期待した味と香りでもなかった。それなりに美味いけど、3000円以上出すには及ばない点が多々見受けられた。★楽天検索 ラピエール ボジョレー ヌーヴォー 11]★楽天扱い約23件 2640円~3480円 平均2900円前後とりあえず来年も買ってみようと思う。マチューよろしく頼むぜ!来年はもっと軽やかにね。
2011/11/16
コメント(0)
よく行くレストラン、利根町の「ヤマグチ」で、食事に行きがてらロックアイスを5kg(最近 製氷機の調子がおかしいらしい)とワインを2本差し入れしたら、お礼とばかりに日本酒をご馳走してくれました。で、その日本酒と言うのが結構な高級品。いいんですか、これ? 山形県 出羽桜・大吟醸・三十年氷点下熟成酒 出羽桜酒造株式会社 精米歩合40% アルコール度17 参考価格:105000円(1800ml)香りはリンゴ、桃、ライチ、クレヨン、紫蘇?グラスの周囲をフワフワと漂う様な香り方。日本酒の古酒なんて初めてだが、何やらオーラ放ってるっぽいねw。トロっとした口当たり。余韻はソフトだが大分 長い。甘味が余韻まで真っ直ぐ通るが、ほんのりと苦味が全体に乗り、なだらかな起伏を生む。独特のコクと揺らぎを感じ、普通の日本酒とは違うのは分かる。だが自分の様な、スッキリした味わいの日本酒が好きな人には美味さが分かりにくいな。とりあえず、香りと味の波の緩急のつき方には明快に高級感を感じる。特別な雰囲気の 良い日本酒だと思うが、定価10万円超はマニア向けに過ぎるw。完全に職人の挑戦用、及び、出羽桜酒造のファン向けアイテム。まだ自分はこの日本酒の凄さを理解出来る領域にいないわ。良い経験を積ませてくれました。御馳走様です。続いて茨城の日本酒。酒屋さんに薦められて1本仕入れたらしいが、ちょっと扱いが難しい酒らしい。 茨城県 常陸市 松盛・常名(ひたな)・純米大吟醸 岡部合名会社 無農薬栽培した 土浦産 五百万石(精米歩合50%) 日本酒度 +3 酸度 1.2 アルコール度 17 参考価格:3150円(1800ml)香りはメロン、リンゴ、さきイカ、炙りスルメ、麹?塩素?不思議な香りだな。鼻から抜ける香りが変に生臭い。イヤな香りでもないけど、ユニーク過ぎて人を選ぶ。味そのものは決して悪くないのだが、口内でモタつき・しつこさを感じる。良く言えば旨味たっぷりで酸味もジワジワ寄る、飲み応え満載の日本酒。純米大吟醸らしからぬ独特のボリューム感には一目置けるが、粗野な印象も強い。鼻から抜ける香りはフルーツ的吟醸香がスポイルされ、イカや塩素みたいな生臭さが際立つ。多分、万人受けはしない。日本酒が好きな人でも、これを好んで飲む人は珍しいと思う。飲んでて 何か洗練されてない、作り手が狙って この味と香りにしたわけではない気がしてくる。イカの塩辛(又はイカ、甘エビの沖漬け)とか相性良さそう。単なる生魚の刺身とかだと酒の香りに潰されるかも。たまに飲む分にはいいけど、普段から飲みたい酒でもないな。たしかにこれは扱いがムズい。御馳走様です。料理画像は撮り忘れ。グラスビール(琥珀エビス) → 日本酒(上記2杯) → 持ち込み白ワイン(カリフォルニア・シャルドネ) の流れでおまかせしたらビールに 何か白身魚(スズキ?)の切り身フライ。日本酒に ヅケにした鰤(?)のブツ切りを蟹の身で和えたもの。ワインに フォアグラ(?)のテリーヌにサラダを添えたもの。を作ってくれました。ビール込みで5260円位だったかな?どれも上手くお酒に合ってました。美味しかったです。
2011/11/13
コメント(3)
ボルドー アントゥル・ドゥ・メール シャトー・マルジョース(マルジョス)・ブラン2007 Chateau Marjosse Blanc ピエール・リュルトン Pierre Lurton セミヨン、ソーヴィニヨンブラン、ミュスカデル 割合不明 アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1780円色はやや薄い黄色。香りはシトラス、百合、アカシア蜂蜜、グレープフルーツ、リンゴ、バニラ、ミント、石油? 20分の時間経過でリンゴ、塩水、グレープフルーツ、ミント、オリーブオイル?灰?味は苦味と薄い甘味。余韻に苦味と薄く酸味を伴う薄い甘味。うん、なかなかの味。2007年ヴィンテージらしい豊かな香りと、薄味を活かしたソフトな味構成。苦味基調でミネラリーだがバランスは良く、甘い香り要素との連携も順調。最初に苦味が拡がるが、そこから甘味が薄く伸び、余韻に繋げて行く。起伏はなだらかだが、香りが奮ってて、物足りなさは無い。苦味基調だが、余韻のほのかな甘味が非常に良いアクセントになってる。まあ言ってみれば 味そのものはシンプルで、結構普通。出来の良いボルドー・ブランなのは間違い無いが、ボルドーファンじゃないと 感心する処まではいかないか。安っぽくはないが、薄ら苦いだけでよくある白ワイン位に感じるかも。 抜栓20分弱(温度上昇?)で、香りが徐々に衰える。 香りがヘタレると1000円台前半の領域に落ちて来て、普通っぷりに拍車がかかる感じ。 白ワインとしては何も問題無いが、抜栓直後と比べると 明らかに格が落ちたみたいに。ミネラリーながらも 香りはしっかりしてて上々の出来栄え。香りが命綱になってるのは2007年ボルドー白によくある特徴なので、それはよし。ボルドー白が好きで、この価格なら文句無いワインだろう。温度が上がる前か、冷温キープするかしてサッと飲むのが無難かな。料理はアントゥル・ドゥ・メールらしく、魚介系に合う。調理次第だが、足りない酸味要素を補填するビネガー系か、苦味を打ち消す濃厚クリーム系か。ソテーみたいな、あっさりした焼き物にはあまり噛み合わないかも。肉の場合、酢を混ぜた出汁汁の豚しゃぶ なんかは悪くないはず。値段以上。2100円位と言われても、それなりに納得した。ただし、それで納得出来るのはボルドーファンだけで、冷静に考えれば値段相応かもしれない。自分がボルドー好きなのもあるし、2007年ヴィンテージ補正も多分に有ると思う。率直に言って、同レベルの味と香りなら、ドゥニ・デュブルデュー の シャトー・レイノン・ブランと競合。さらにコスパと入手し易さまで考慮すると、マルジョースでは0.5歩~1歩及ばないかもしれない。★楽天検索 シャトー マルジョ ブラン★楽天扱い約12件 1525円~2415円 平均1900円前後楽天だと大体1800円前後がザラだな。2000円を超える価格になってくると、好きな人だけ飲めば良い のレベルに。飲んだ人も、リピートしたいとまでは思わないんじゃないかな?せめて1000円台中盤で手に入れられるなら結構オススメなんだが。
2011/11/11
コメント(0)
イタリア アブルッツォ州 モンテプルチアーノ・ダブルッツォ2009 Montepulciano d'Abruzzo イル・カサート Azienda Vinicola Il Casato モンテプルチアーノ100% アルコール度12.5% 輸入:富永貿易株式会社 購入価格:398円色はちょっと薄い赤紫。香りはトマト、醤油、塩、キャンディー、鯖の味噌煮、蜂蜜?味は薄い酸味と薄く渋味を伴う薄い甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。特殊な香りだが、飲み口はサラっとしてて飲み易い。渋味は ほとんど無く、果実感オンリーで万人向けの飲み易さ。香りはともかく、味はそこそこ。薄い酸味と甘味でフルーティーさを推し、余韻も薄くあっさりフェイドアウト。水っぽさ、ジュースぽさは結構あるが、それは飲み易さの内。氷入れてガブ飲みするのもアリ。軽やかでフルーティーな味わいに、良くも悪くも「酒入りジュース」っぽい感じで飽き易くもある。香りの影響か、葡萄味のトマトジュースに近い不自然なニュアンスも。個々の要素を見るなら それなりに見所も有るが、全体ではショボい感じも大きい。総合的には分かり易いガブ飲みイタリアワイン。良くも悪くも安っぽく、飲み手もタイミングも選ばない立ち位置は悪くない。安いなりに、役割を理解した上での動きには好感部分も結構有る。ワンコイン以下の格安ワインと分かってて飲むなら、そこそこの美味さ。値段相応。相応だが、値段の割りには 結構万人向けに美味しく飲める。400円未満なのを考えれば充分な出来と思える。でもこれと比べると、同じ店で買った 同価格のネロ・ダヴォラの方が好きかな。
2011/11/08
コメント(0)
秋の味覚を堪能する感覚で栗焼酎 宮崎県 西臼杵郡 高千穂町 栗天照(くりてんしょう) 神楽酒造株式会社 麦 米麹 栗(20%以上30%未満使用) アルコール度25% 購入価格:950円(900ml)香りはバナナ、セメダイン、梨、ミント?デラウェア?悪くない香りの出方だが、栗のイメージは出ないね。【ストレート】原料から麦焼酎ベースなのは分かるが、麦焼酎の味に後から栗のニュアンスが迫ってくる。甘味と苦味が程良いバランスで飲み易く、余韻もスッキリしてて違和感が残らない。これ結構美味いかも。【ロック】冷えた事で締まったのか、香りがちょっぴり弱くなる。でも同時に 味もクリアーな印象になり、これはこれでバランス感は上々。これもいいね。【水割り】 ・酒1:水0.1香りが拡がり易くなり、味も滑らかさが増した感じ。でも苦味が強まり、余韻が汚くなった気もする。まあ、それでもアクセントの範囲内かな? ・酒1:水1あれ?、味も香りも出方が鈍ってる。甘味も弱体化してしまい、【ストレート】時の美味さのニュアンスが急速に薄れた。これだと ただの麦焼酎水割り。何も面白くない。 ・酒1:水3~4基本的に【酒1:水1】の時の延長。万人向けの飲み易さとも言えるが、この焼酎ならでは の良さは薄い。香りは微妙に生き残ってるし、余韻の甘味もほんのり主張してるが、やはりパンチが弱い。オススメは【ストレート】か【ロック】。【水割り】の場合は薄め過ぎないように。麦焼酎ベースなのでソフトな甘味感を前方に出し、万人向けのニュアンスをアピール。余韻も綺麗でしつこさが残らず、香りの後押しも味のバランスを補強。なかなか完成度の高い焼酎。非樽熟の麦焼酎が好きな人なら結構気に入ると思う。食中酒向きに作られたらしいが、まさに食中酒向き。生魚でなければ、肉でも魚でも野菜でも、和食は大体何にでも合う。もしかしたら、豆大福とか和菓子と合わせてもイケるかもしれない。値段以上。900mlで950円なら上出来。1100円台以上を狙える。神楽酒造さんも、東国原なんて売る位ならこの栗天照を推した方がイイぞw。★栗天照 900ml★楽天扱い約15件 885円~1480円1000円を下回れば充分お買い得ポジション。
2011/11/06
コメント(0)
去年10月に飲んで これが2本目1本目は液漏れしてて微ショックだったので、今回噴いてないバージョン。 ドイツ ナーエ地方 ミュンスター・ザルムスハイム村 ダウテンフレンツァー畑 ミュンスタラー・ダウテンフレンツァー・リースリング・シュペートレーゼ2002 Munsterer Dautenpflanzer Riesling Spatlese クルーガー・ルンプ Kruger-Rumpf リースリング100% アルコール度9.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2650円色は薄い金色。香りはシンナー、百合、リンゴ、ライムの皮、火打石、シロップ、石灰?味は酸味を伴う甘味と薄い苦味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。モーゼルにも近い香りで、石油香の中から果実的な香りが出てくる。蜜感や柑橘感が控えめで、香りは前回ほどの出力は無いかな!?でも基本的に味も香りもクリアーな出方で、品質の高さは感じられる。酸味が思ったよりも大人しく、味の厚みやらボリュームが少々 心許ない。その分 味の透明感が際立ち、飲んでてスッキリした印象は有る。味の出方はともかく、構成と味そのものは相変わらずの綺麗さ。苦味の仕事も、上手い事 甘味の抑揚を補助する様に動く。だが今回のボトルは、ミドルクオリティ(クラス)のドイツとしては標準かな。美味いけど普通? 悪い点は無いけどこのワインならではの特徴はそれほど見えなかった。とりあえず、60分以上の時間経過でも変化は無し。ちょっと苦味が強まった気がするが、この程度はまだアクセントの範囲内。綺麗な甘味と香りで、女性が好みそうな甘口だけど、普通に料理と合わせる白ワインとしても高汎用に飲める。ドイツ・リースリングの懐の広さを存分にアピール出来てる感じ。香りに もう少し幅が欲しかったが、時間経過の安定感と引き換えだろうか、果実感や蜜感が中途半端だったかも。悪い意味で普通な印象は有ったが、8月に飲んだツィリケンの97シュペートレーゼの普通さよりは ずっと好感触。デザートワインとして飲むのも良いだろうが、クリーム系で濃厚な味付けの料理となら充分 釣り合い取れる。カルボナーラやゴルゴンゾーラのリゾット、塩胡椒の効いたフリカッセ等は良い相性と思う。ドイツらしく、ボイルした太めのソーセージにマスタードとサワークリームでもアリ。甘味に対抗出来る ふくよかさ と 塩気 があれば大体問題無い。値段相応。瓶差が出たのか 伸び悩んだ部分も有ったが、全体的には良好な状態。香りは正統派で味も綺麗、2000円中盤は納得のレベル。前回感じた3000円クラスと闘えるオーラは無かったが、比較抜きで見れば これはこれで不満は無い。約300ml残しで冷蔵庫保存し次の日(抜栓20時間経過)香りはレモン、ライム、シロップ、チャービル、石灰?味は甘味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味と甘味。香りは弱体化し、石油や花の系統の要素が下降。その分柑橘類の香り要素が出易くなる余地が生まれ、これはこれでバランスは良し。香りに引き出されたのか 初日よりも酸味の感覚が出て来て、クリアーだった味わいに飲み応えが生まれた感じ。美味さ・見所が明確になったと思えば、悪い変化ではない。だが普通っぽい雰囲気がより普通になったとも思え、1800円クラスのワインにも感じる。苦味はソフトに落ち着き、甘酸っぱい味わいが楽しいけど、これなら初日で飲み切ってた方が高級感を維持出来てたね。
2011/11/03
コメント(0)
全14件 (14件中 1-14件目)
1