うるめイワシの丸干し－土光さんに私淑して

2022.02.23

カテゴリ： My Town

土光敏夫氏は優れた技術者であり、優れた経営者で、合理性を重んじて、日本の企業経済を牽引し、その合理化精神を政治に生かすべく、政府に請われて「土光臨調」とする改革案を提出するに至った稀有な人物でした。

石川島芝浦タービンで日本初のガスタービンを構築後、石川島造船に復帰、関西の播磨造船と日本初の大型合併、「土光さんの歩いた後はぺんぺん草も生えない」ともいわれる程、徹底的な合理化で無駄を省き、新型船型とブロック工法を駆使して、世界をリードする造船業に成長させました。
その手腕を買われて、経営危機を迎えた東芝の社長に就任、見事に企業再生させましたし、前任者であり企業団体の総元締めである経団連の会長であった石坂泰三氏に請われて、経団連に入って会長職を全うしますが、極めて公明正大なリーダー役を演じたのです。

私的には、清貧を重んじて生活する熱心な日蓮宗の信者で、ご飯のおかずも極めて質素、イワシの丸干しだけと言うのは有名な逸話となっていました。

私はそんな人生を目標としていましたが、中間管理職で終わってしまいその足跡を追うことは出来ませんのですが、時々私淑してうるめイワシの丸干しを食すことにしています。