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「何が見えるの?」「夢でも見てるんじゃないのかな」「どんな夢?」「電話が鳴ってる」「はい。電話なんでも相談室です」「なんだか苦しいんですけど」「原因は人間でしょう」「そうなんですよ。もううんざりなんです」「とは言うもののあなた自身も人間なので、どうしていいのかわからない」「そうです、そうです。で、どうすればいいんでしょう?」「人間の心で見る」ので、見えるのは人間をめぐる物語。「人間をめぐる物語」の枠の外は?「人間の立場で観察しない」「それは無理です。だって人間ですから」「では、人間を観察しない」人の感覚器官を使って観察するのはしかたないとして、人間以外のひろがりを観察すること。人間に焦点を当てなくても、世界はひろがっている。焦点を切り替える。「だって、そんなふうには人は生きれないでしょう?」「あんまり人間にこだわらなくてもいいんじゃないかな」
2010年03月31日
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「何が見たいの?」「世界の向こう側」「見えやしないよ」「どうして?」「見えたと思ったら、それは世界のこちら側」世界の向こう側についての思いによって世界のこちら側の感覚が変わることがある言葉の無い世界への思いによって言葉を頭に流さない試みによって感覚が不可逆的に変わることがある「何が見えるの?」「たぶん、夢を見てるんだ」「どんな夢?」「電話が鳴ってる」
2010年03月28日
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「何が見えるの?」 「たいして見たくもないもの」 「ほんとは何が見たいの?」 ブリューゲル「たとえばブリューゲル」 「絵本か何かに出てたのを頭の中で思い出して見るの?」「頭の中の絵はぼんやりしてるし、それに僕の頭の中の映像を君は見れやしない」「じゃあ、どうやって見るの?」まずは「WebMuseum Artist index」で検索します。 出てきた一覧の、たぶん一番上にあるだろう「WebMuseum:Artist index」をクリックします。どうですか、「Artist index」が出てきましたよね。 ためしに一番上の「Aertsen,Pieter」をクリックしてみます。 ひらいた時点では文字だらけですけど、20行目くらいの「Bruegel」をクリックしてみましょう。出てきた説明文の中の小さな画像をクリックすると…ほらね、いい感じでしょう?(3年8か月後)ここで引用しているブリューゲルのネットでの検索方法がいま(2013年11月20日)はあのころ(2010年3月27日)とは変わってて、「WebMuseum Artist index」で検索して出てきた「Artist index」の27番目の「Bruegel,Pieter the Elder」をクリックして出てきた一番上の小さな画像をクリックすると、ここで引用してる画像になります。
2010年03月27日
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眠るわたしをボートに残し、あなたは浮き輪に乗り換える。見あげると、ヘリコプター。「何を見てるの?」「見えるもの」「何が見えるの?」「見えたもの」「何が見たいの?」
2010年03月25日
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フィルムが残っていない映画。 撮影はたしかに行なわれたので、行なった人たち、監督・撮影者・出演者などなど、はっきりしているのだけれども、それを見ることはできない。「撮影の記憶だけの映画なんてのは奇妙だね」「・・・」 あなたは心地よいボートの揺れといっしょに眠る。 心地よく揺れるボートに寝入ってしまったあなたを残し、ぼくは浮き輪に浮かぶ。
2010年03月24日
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「場所はたぶん島」「残念ながらS島じゃない」「なんて島?」「映画の舞台にもなったらしい」「なんて映画?」「緑なき島」「見てみたいな」「残念ながら見れないんだ」「なんで?」「フィルムが残ってないらしい」
2010年03月23日
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「屋上農園なの?」「そうみたいですね」「写真の気配、なんだか懐かしい匂いがするね」「たしかに」「時代はいつ?場所はどこ?」「時代はたぶん昭和」「場所は?」「たぶん島」
2010年03月21日
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「ボートにはふたりきりですね」「ひとりいなくなればひとりきりになる」「溺れるのはいやですよ」「もうひとりいなくなればボートだけ」「何が言いたいんです?」「2と1の違い具合(同じ具合)と、1と0の違い具合(同じ具合)とは同じようにも思えるし、ずいぶん違うようにも思える」「また数ですか。もうそんな話はやめましょう」「わざわざ0が出てこなくても奇妙な感じはする。1と2と3でもいい。 2と1の違い具合(同じ具合)と、2と3の違い具合(同じ具合)とは同じようにも思えるし、ずいぶん違うようにも思える」「数の話はまたの機会にしましょう」「もう飽きたのか」「勉強ばかりじゃいけません」「そうだな、ひと休みするか」「青空はいいですよ」「どこの青空かな?」「青空農園はどうでしょう?」
2010年03月21日
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「うーん、なんだかうまく誤魔化されたみたい…」「だから、答になってるのかどうかわからない、って言ったでしょう?」「まあね…」「毒薬のクイズも同じ方式で考えてみましたが、こっちは答がありそうです」「どんなクイズだったかなあ?」[クイズ・あなたが飲んだのは毒薬?それとも不死の薬?] 区別のつかない100個の薬がビンに入っている。毒薬99個と不死の薬1個。 あなたはひとつを飲みこみ、すぐに眠ってしまう。(薬を飲むのは1回きり) もしあなたの飲んだのが毒薬なら、翌朝覚めるのだが、目覚めたとき、薬を飲んだ翌日なのかどうかは思い出せない。そして、その日の夜、眠っている間にあなたは死んでしまう。 もしあなたの飲んだのが不死の薬なら、何度も目覚め、夜には眠り、朝には起きる。永遠のくりかえし。ただし、目覚めたとき、それが何日目の目覚めなのかは思い出せない。 さて、あなたはいま、目覚めたところです。 何日目の目覚めなのかは思い出せませんが、どういう状況なのかは覚えています。 あなたの飲んだのが不死の薬である確率は?【答】質問された場合、その日が薬を飲んだ日の翌日である確率はほとんど0。質問された場合、その日が薬を飲んだ日の翌日でない確率はほとんど1。「質問された場合にはほとんど0の確率である、薬を飲んだ日の翌日」に質問されているなら、不死の薬を飲んだ確率は1/100。「質問された場合にはほとんど1の確率である、薬を飲んだ日の翌日でない日」に質問されているなら、不死の薬を飲んだ確率は1。質問されたのが薬を飲んだ日の翌日である確率はほとんど0なので、薬を飲んだ日の翌日を無視することにすると、不死の薬を飲んだ確率はほとんど1。「ということで、あなたの飲んだのはほぼ100%不死の薬です」「よかったじゃないか」「どうしてです?」「だって不死ってことは死なないんだろ?」「毒薬を飲んだ場合は死んじゃうから質問されないんですよ」「なるほど」「もうひとつの魔法の薬のクイズも同じ方式で考えれば答は簡単です」「ということはだね、言ってみれば、元ネタの[眠り姫のちょっと不幸な外伝]と比べて、私の考えたクイズはつまらない、ということになるね」「たしかに確率をめぐる奇妙さでは負けますが、設問自体のおもしろさでは勝ってますよ」「そうかなあ」「ボートにはふたりきりですからね。あなたの考えたクイズがつまらないとは言えませんよ」
2010年03月18日
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「きのうは眠れませんでした」「どうして?」「なぞなぞのせいに決まってるでしょ」「それで、わかったのかね?」「どうなんでしょうね…答になってるのかどうかわからないのですけど、とにかくいまのところ、まあこんなところでしょう」【解答例】質問された場合、その日が月曜である確率は2/3。質問された場合、その日が火曜である確率は1/3。「質問された場合には2/3の確率である月曜」に質問されているなら、晴れの確率は1/2。「質問された場合には1/3の確率である火曜」に質問されているなら、晴れの確率は0。平均すれば晴れの確率は1/3。ただし、「晴れの確率が1/2」や「晴れの確率が0」という状況に対して、「晴れた確率は1/3」という答はまちがっているとも考えられる。とは言うものの、質問されたのが月曜なら正解だが火曜なら不正解になる「晴れた確率は1/2」という答も正解とは言いきれない。よって、「晴れた確率は1/2」なのか「晴れた確率は1/3」なのか、どちらとも言えない。「うーん、なんだかうまくだまされてるみたい…もう少しわかりやすく説明してよ」「わかりやすいかどうかわかりませんけど、クイズに歪みがあるとしたら、たとえばこういうあたりかもしれません」【クイズの歪み】平均的に当てるには「晴れの確率は1/3くらい」であるようにも考えられるが、確率1/2や確率0に対して「確率は1/3くらい」と答えるというのは、どの程度当たっていると考えればいいのか、はっきりしない。それに、「火曜に質問されているなら、晴れは0、という事実」についてであるが、「事実として晴れはありえない」状態に対して、「晴れである確率は1/2くらい」とか「晴れである確率は1/3くらい」というふうに確率を答えるのは無意味とも考えられる。
2010年03月18日
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「晴れるといいですね」「そうだね」 さて、眠り姫は、「日曜日に晴れた確率はどのくらいだと思いますか?」という質問に、何と答えるべきだろう。[眠り姫のちょっと不幸な外伝](アインシュタインの脳パズル:ジェレミー・スタンルーム(著):池谷裕二(監訳):三笠書房)に書かれている答は、なんと!『「晴れた確率は1/2」「晴れた確率は1/3」という2つとも、正解としてみとめられる。』「どっちも正解ですって?」「そうだね」「そんなのおかしいですよ」「そうだね」「正解がはっきりしないというのは、設問のどこかに無理があるからだと思うのですが」「そうだね」「どこで無理してるんでしょう?」「そうだね…あ、いや、それがわからないんだ」「ひと晩考えてみます。どうせ時間はいくらでもあるんでしょう?」「そうだね」
2010年03月17日
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「おいしかった?」「まあまあ」「しかしまあ、朝からこんなもの、よく食べる気になれるね」「まあね」(さて、ここからが問題です)[眠り姫のちょっと不幸な外伝](アインシュタインの脳パズル:ジェレミー・スタンルーム(著):池谷裕二(監訳):三笠書房)より丸写し 土曜日に、眠り姫は医師団に睡眠薬を与えられて眠りにつく。そして、(1)日曜日がもし「晴れ」なら、月曜日に彼女は起こされ、1回だけ「質問」をされて実験は終わる。(2)日曜日が「曇りか雨」なら、彼女はやはり月曜日に起こされて1回だけ「質問」をされるが、そのあとでまた眠らされる。そして火曜日にふたたび起こされ、もう1回「質問」をされて、実験は終わる。 月曜日であれ火曜日であれ、眠り姫にされる「質問」とは常に以下のものだ。「日曜日に晴れた確率はどのくらいだと思いますか? この質問に答えるために、前提となることがある。 この王国では「晴れる確率」と、「曇りか雨になる確率」がちょうど半々、つまり、50%ずつなのである。そのことは眠り姫も知っている。 また、眠り姫は実験の詳細をすべて聞かされている。つまり、日曜が「晴れ」なら月曜に起こされるだけ、「曇りか雨」なら、月曜と火曜に起こされる、とわかっている。 ただし眠り姫に、質問の前や最中に何曜日なのか知る手段はない。また、外の天気はわからない。 さらに、睡眠薬は軽い記憶喪失ももたらす。日曜の天気が曇りで、眠り姫は2度起こされることになったとしよう。その場合、火曜日に起こされたとき、月曜日に起こされたことは思い出せない。 さて、眠り姫は、「日曜日に晴れた確率はどのくらいだと思いますか?」という質問に、何と答えるべきだろう。
2010年03月17日
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「では、もうひとつクイズを出そう」「またですか!次のクイズに行く前に、さっきのクイズの答を教えてください」「物事には順序というものがある」「どういうことです?」『単純な脳、複雑な「私」:朝日出版社』の著者の池谷さんが監訳されている『アインシュタインの脳パズル』のなかに出てくる[眠り姫のちょっと不幸な外伝]というのが、さっきのクイズの元ネタです。[眠り姫のちょっと不幸な外伝](アインシュタインの脳パズル:ジェレミー・スタンルーム(著):池谷裕二(監訳):三笠書房)より引用『王子と幸せな暮らしを始めたはずの眠り姫。ところが、王子に浪費癖があったため、たちまち財産を使い果たし、暮らしに困窮してしまう。 そこで眠り姫、小遣い稼ぎのために仕方なく、ある医師団の研究に協力することにした。』「なんだかありそうもないおはなしですね」「まあね、おはなしだからね」「どうしてその本、『アインシュタインの脳パズル』っていうタイトルなんです?」「これとは別の問題なんだけど、アインシュタインが子どもの頃につくったとされる問題も入ってるんだ」「難問ですか?」「答えるのもたいへんだけど、とても子どもがつくれる問題ではないね」「そりゃまあ、アインシュタインですからね」(さて、ここからが問題です) すみません、ちょっとお腹がすいたので、「問題」を写す前に食べてきます…
2010年03月17日
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「では、もうひとつクイズを出そう」「またですか!次のクイズに行く前に、さっきのクイズの答を教えてください」「そんなに急ぐことはない。時間はたっぷりあるのだからね」「時間はたっぷりあっても、私たちはいつかは死にます」「だいじょうぶだよ。たぶん、死ぬまでにはS島に辿り着くだろう…たぶん…」「そうですね、長い船旅の話は好きです」「たとえば?」『ナンビクワラ族』(悲しき熱帯(上):レヴィ・ストロース(著):川田順造(訳):中央公論社)のカバー写真「内容はほとんど思い出せないのですが、悲しき熱帯…とつぶやいてみるだけで、何とも言えないせつなさが…」「船旅の話なの?」「うーん、船は行き帰りだけだったかな…すみません、覚えていません」「もういいよ、クイズにしよう」
2010年03月17日
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あなたの飲んだのが毒薬である確率は?「100個の薬のうちのひとつだけが不死の薬なんですから、不死の薬をのんだ確率は1%…ということは、99%の確率で毒薬を飲んだことになります。ということは、きょうが最後の一日…」「そうだね」「「私」に明日はない」「そうだね」「ちょっと待ってください」「待つよ。S島に辿り着くまで、いくらでも時間はある。ただし、それまで生きておればだがね」「毒薬を飲んでしまったとしたら、目覚めるのは1回きりですよね」「そうだね」「不死の薬を飲んだのだったら、目覚める回数は無数ですよね」「そうだね」「ということは、目覚めたからには不死の薬を飲んだ確率はほぼ100%になります」「そうだね」「ということは、「私」は永遠に死なない」「そうだね」「ちょっと待ってください」「はいはい」「どちらがまちがっているにせよ、あまりに確率がちがいすぎます。非常識です」「そうだね」「きょうが人生最後の日なのか、これから永遠に生きるのか、ぜんぜんちがう。計算違いどころじゃない、人生設計がまったく違ってしまうじゃないですか」「そうだね」「どっちが正解なんですか?」
2010年03月14日
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「妙ですね。どこでまちがったんだろう?そもそもどちらの答がまちがってるんだろう?」「では、もうひとつクイズを出そう」「待ってください。次のクイズに行く前に、さっきの魔法だか幻だかの薬のクイズの答を教えてくださいよ」「そんなに急ぐことはない。時間はたっぷりあるのだからね」「どういうことです?」「たとえいつかはS島に辿り着くとしたって、クイズで遊ぶ時間くらい、いくらでもある」「ボートの漂流はまだまだつづく」「そうなんですか。じゃあクイズにしましょう」「今度のクイズは、さっきのクイズの変形なんだ」[クイズ・毒薬を飲んだのだったか、それとも不死の薬を飲んだのだったか?] 区別のつかない100個の薬がビンに入っている。毒薬99個と不死の薬1個。 あなたはひとつを飲みこみ、すぐに眠ってしまう。(薬を飲むのは1回きり) もしあなたの飲んだのが毒薬なら、翌朝目覚めるのだが、目覚めたとき、薬を飲んだ翌朝なのかどうかは思い出せない。そして、その日の夜、眠っている間にあなたは死んでしまう。 もしあなたの飲んだのが不死の薬なら、何度も目覚め、夜には眠り、朝には起きる。永遠のくりかえし。ただし、目覚めたとき、それが何度目の目覚めなのかは思い出せない。 さて、あなたはいま、目覚めたところです。 何度目の目覚めなのかは思い出せませんが、どういう状況なのかは覚えています。 あなたの飲んだのが不死の薬である確率は?
2010年03月14日
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あなたはいま目覚めました。 あなたの飲んだのが魔法の薬である確率は?「どうかな?」「そんなの簡単じゃないですか。魔法の薬を飲む確率と幻の薬を飲む確率は同じなんでしょう?」「そうだね」「だったら、飲んだのが魔法の薬である確率は50%に決まってるじゃないですか」「そうだね」「あ、いや、待ってください」「目覚めたとき、その目覚めが魔法の薬を飲んだあとの目覚めである回数は、1回だけですよね?」「そうだね」「幻の薬を飲んだ場合は、目覚めたとき、それが何回目の目覚めか思い出せないんですよね?」「そうだね」「ということは、目覚めたとき、その目覚めは、魔法の薬を飲んだあとの1回目の目覚めかもしれず、幻の薬を飲んだあとの1回目の目覚めかもしれず、幻の薬を飲んだあとの27回目の目覚めかもしれず、幻の薬を飲んだあとの100回目の目覚めかもしれず…いや、それどころか、死なないかぎり、目覚めたとき、その目覚めが幻の薬を飲んだあとの目覚めである回数は無数、ってことですよね?」「そうだね」「それにひきかえ、目覚めたとき、その目覚めが魔法の薬を飲んだあとの目覚めであるのは1回だけ…」「そうだね」「だったら、飲んだのが魔法の薬である確率なんてほとんど0%じゃないですか」「そうだね」「あ、いや、待ってください!そんなのおかしいですよ。さっきは50%だったじゃないですか!」
2010年03月10日
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[クイズ・魔法の薬を飲んだのだったか、それとも幻の薬を飲んだのだったか?] 箱がふたつあって、ひとつには魔法の薬、もうひとつには幻の薬が入ってる。見た目は同じ。 あなたはどちらかを飲みこんだ。どちらを飲んでもすぐに眠ってしまう。(薬を飲むのは1回きりです) やがてあなたは目覚める。 もしあなたの飲んだのが魔法の薬なら、あなたは死ぬまで眠らない。 もしあなたの飲んだのが幻の薬なら、やがてあなたは眠るだろう。ただ、次に目覚めたとき、あなたは、その目覚めが、ふたつの箱のうちのひとつの薬を飲んですぐに眠ってしまったのちの、1度目の目覚めなのか、それとも、いちど目覚めたものの、飲んだのが幻の薬だったせいでふたたび眠ったのちの、2度目の目覚めなのか、思い出せない。 やがてあなたは3度目の眠りに入るが、次に目覚めたとき、あなたは、その目覚めが、ふたつの箱のうちのひとつの薬を飲んですぐに眠ってしまったのちの、1度目の目覚めなのか、それとも、いちど目覚めたものの、飲んだのが幻の薬だったせいでふたたび眠ったのちの、2度目の目覚めなのか、それとも、飲んだのが幻の薬だったせいでみたび眠ったのちの、3度目の目覚めなのか、思い出せない。 やがてあなたは4度目の眠りに…(くりかえし) ……… やがてあなたはn度目の眠りに…(くりかえし) ……… さて、あなたはいま、目覚めたところです。 ふたつの箱のうちのひとつに入っていた薬を飲んだことは覚えています。「もし飲んだのが魔法の薬なら死ぬまで眠らない」ことも覚えています。「もし飲んだのが幻の薬ならやがて眠ってしまうけど、目覚めるたびに、その目覚めが何度目の目覚めなのか思い出せない」ということも覚えています。 さて、あなたはいま目覚めました。 あなたの飲んだのが魔法の薬である確率は?
2010年03月10日
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「船が燃えたら逃げましょう」「どうやって?」「船を捨て、ボートに乗る」 ボートに乗り、テレビ穴に入る。「せっかくS島の近くまで行ってたはずなのに残念です」「しかたないだろう、船は燃えてしまったんだ」「S島にいつか辿り着けますかね?」「どうかな」「じつのところ、S島に辿り着く確率はどれくらいなんでしょう?」「魔法の薬がある」「え?」「確率のパズルなんだが」「クイズは好きです」
2010年03月09日
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「この本、この船を取りこむつもりだ!」「そんなの、見せかけに決まってるでしょう、こんな本、燃やしちまいましょう」「だめだよ!」「どうして?」「本を燃やせば船も燃えちまう!」 本が燃え 船が燃え
2010年03月08日
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「さっきから古そうな本、読んでますね」「うーん…」「どうかしましたか?」「それが妙なんだよ、ほら」「あれ?ひょっとして、これ、S島の略図じゃないですか」「らしいね」「S島はどこにあるって書いてます?」「それがね、不思議なことに、この本、S島にはまるで関係ないんだ」「どういうことです?」「場違いな本のなかにS島の略図が紛れこんでるんだよ」「どういうことなんです?」「おおお!」「どうしました?」「どうもこうも、この本、この船を吸いこもうとしてる!」
2010年03月08日
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「月だね」「どうしてきれいなんでしょう?」「月は言葉でできていないからね」「月」という言葉と「月」そのものとはちがう。 物体としての「月」そのものは言葉でできていない。 しかも、「「月」そのもの」というのも言葉なので、「「月」そのもの」という言葉と、「「月」そのもの」という言葉で表現しようとしている、なんというか、『「「月」そのもの」そのもの』とはちがう。「まあ、理屈ではそうかも知れませんけど、それがどうかしたんですか?」「私も理屈としては知ってるつもりだったけど、実感として気づくのに40年もかかったからね」
2010年03月07日
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大きな船に乗る夜のふね客室の扉がひらく「またおもしろい話でもあるんですか?」「町山智弘さんの書いてるスポーツ関係の記事がネットでも読めるんだけど、語り口がうまくって、おもしろいんだよ」「読んでみたいな」「読めるよ↓」町山さんの書いたスポーツ記事「ただね、こうやってネットから引っ張ってきたものは、いつのまにやらなくなってしまうとか、つながらなくなってしまうとか、そういうこともあるからね」「物事が崩れるのは特別なことではありません、いずれすべては消え去るのですから」「そう…わたしたちが「ある」とみなしているものは、人の認識、人の知覚によって「ある」とみなされたものなのだから、たわいもない…」「それにしてもきれいですね」「なにが?」「ほら、お月さんですよ」
2010年03月06日
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「この船は名無しじゃありませんよね?」「もちろん」「なんて名です?」「どうなんだろうね」「知らないんですか?」大きな船に乗る 夜のふね 名前はまだ無い「それはそうと、どうして日本の船の名は「なんとか丸」っていうのが多いか知ってる?」「牛若丸みたいなものですか?」「「丸」自体の起源は知らないけど、2001年まで法律みたいなのがあったらしいんだ」『1899(明治32)年に制定された船舶法取扱手続には、「船舶ノ名称ニハ成ルベク其ノ末尾ニ丸ノ字ヲ附セシムベシ」という項目があり、2001年まで残っていた。』(雑学図鑑 街中のギモン ダイナマイト:日刊ゲンダイ(編):講談社+α文庫)「きれいですね」「なにが?」「なにって月ですよ、お月さん」
2010年03月04日
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大きな船に乗る 夜のふね 無数の島を夢見て「この船はS島にも行きますよね?」「私は知らないけど、3000も島があればそういう名の島のひとつくらいあるかもしれない」「3000もあったら小さな島もたくさんあって、それらは名無しでしょうか?」「そうかもしれない」「だけどS島は名無し島ではありません」「大きいの?」「S島には人が住んでいて、おまけに実験室や公園まであります。それどころかなんとエレベーターで山に昇れもするのです」「そりゃすごいね」
2010年03月04日
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大きな船に乗る 夜のふね 客室の扉がひらく「天安門事件って知ってる?」「天安門広場で学生たちが虐殺された事件ですか?」「おお!あんたも知らなかったのか、ありゃウソらしい」「どういうことでしょう?」「広場ではひとりも死んでないらしい」「ほんとに?」「町山智浩さんの本で読んだんだ」『天安門事件を覚えているだろうか。1989年、北京の天安門広場に集まった民主化を求める学生たちを人民解放軍が虐殺した、とされる事件だ。「とされる」としたのはウソだからだ。当時、現場に最後まで残った朝日新聞やスペインのテレビ局の記者が後に「学生たちは安全に広場から退去し、一人の死傷者も出なかった」と証言し、世界のマスコミは天安門広場の虐殺は誤報だったと撤回修正した。 ただ、広場では誰もケガをしていないが、軍隊と群衆は広場の「外」で衝突し319人の死者が出ている。』(底抜け合衆国:町山智浩(著):洋泉社)「へー!知りませんでした」「知らなければ驚くよね」「この船であなたにお会いしなければ、一生知らなかったかもしれません」「ただね、広場の「外」での死者の数(319人は中国共産党発表)についてはいろんな説があって、死傷者は数万人っていう説もあるらしい」「数万?!ケタ違いですね。いや、二桁違いですか」「まあね、ほんとのことは知らない」「それにしても、この船はどこへ向かっているのかなあ?」「知らないの?」
2010年03月03日
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大きな船に乗る 夜のふね 客室の扉がひらく「イナリは地の果てなの?」「地の果てというほど離れちゃいない」 イナリ湖には3000以上の島がある。「船に乗ってS島に行こうとしたって、3000の島のなかから見つかるだろうか?」「船からS島を探したって見つかりはしない」「じゃあどうするの?」「視線を逆転させるんだ」「どういうこと?」「島から船を探す」「けっきょく同じことじゃないの?」「ちがうよ、この船からは無数の島が見えるけど、島から見えるこの船は1隻だけだ」
2010年03月03日
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