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週末、28日から公開の『そして父になる』を観に行きました。お話は、エリート社員の野々宮良多(福山雅治)は、大手の建設会社に勤務し都心のタワーマンションで妻のみどり(尾野真千子)と6歳になる息子の慶多と一緒に順風満帆な暮らしをしていた。ある日、みどりが出産した前橋の産院から連絡があり、6年前の出生時に取り違えられていて実の子ではないというものであった。相手方の斎木夫妻の雄大(リリー・フランキー)とゆかり(真木よう子)と会い、良多は斎木一家のガサツさなどに引っかかりがあったが、まずは定期的に交流する提案をした。良多は上司の上山(國村準)や弁護士の友人の助言を受けながら、子供を交換する準備を進めていくが、今まで育ててきた子か血の繋がった実の子を取るかの葛藤、自身がかつて体験した家庭環境の事も含め悩み・・・という感じに進んでいきます。元々気になっていた映画ですが、5月にカンヌ国際映画祭で大絶賛され審査員賞を受賞したと大きくニュースになっていたので、期待度が更に高まっていました。昭和40年代の初め頃までは、産院で新生児の取り違えの事故が稀に起きていたと聞いた事はありますが、現代ではまずあり得ないこのような事が起こってしまったら・・・と深く考えさせられる作品でした。ある程度の年月、実の子供だと信じて育てていたなら事実を突きつけられてもそのまま育てるしかないと思ってしまったりしますが、やはりどこかで血が繋がっていないと意識してしまうとそうは簡単にいかないでしょうし、何かのキッカケで事実を知ってしまった時のショックの大きさも想像がつかないと、いろいろと考えてしまいました。号泣という程ではなかったものの、大人の都合で子供が振り回されている幾つかのシーンでは、泣くのを我慢できない思いでした。もし僕に子供がいたなら、これまで自分が子育てしてきた思い出とリンクして、もっと泣いてしまっただろうと思います。それと、出演者も事前にイメージしていたより違和感もなく良かったですし、それぞれ役に合っていたように感じました。作品によっては無理やり起用したと強く感じるものや端役に時の人を出演させたりする事がありますが、この映画はそういった冷めてしまう感じがしなかった事も良かったです。(K)
2013年09月30日

週末、13日から公開された『鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~』を観に行きました。お話は、世界征服を企むけれどマヌケな集団の「鷹の爪団」は、島根にある主任の吉田の実家にいた。そこで、地元の占い師から悪い予言をされてしまう。また、地球から遠く離れたところにある機械生命体の住む惑星ゴゴゴでは、ネマール帝国からの侵攻を受けていて、何とか反撃のチャンスを企てていたが、完全に牛耳られていた。そこで、伝説の予言にあった救世主となる「青い星に住む耳の尖った男」を探すため、過去の失態でみんなからバカにされていた中年男のオキテマス・スマイルと娘のヨルニーは、何とか惑星ゴゴゴから脱出して地球へと向かった。そして、救世主となる「耳の尖った男」である鷹の爪団の総統を見つけ出した。そして、彼らを救うため鷹の爪団は惑星ゴゴゴへ向かう事となって・・・という感じに進んでいきました。6年前にハマってから、テレビ朝日の深夜枠での放送や劇場で公開された3作品と観続けてきたので、今回の公開を楽しみにしていました。しかし、最近のNHKのEテレで放送されているものは観ていなかったので、ついていかれるかという懸念もありました。ですが、そんな懸念も殆ど問題なく、冒頭から畳み掛けるような展開でしたので、十分に楽しめました。前作までと同様、画面の端にバジェットゲージ・システムというグラフで、作品の予算がどれくらい残っているか表示されたり、劇中にスポンサーのロゴや商品紹介の台詞を入れるプロダクト・プレイスメントをワザと露骨に入れて、無くなりかけていた予算を増やしたりする演出も健在だったので、その点でも安心して観られた感じです。それに、作品の冒険度はやや大人しめになった感じではありましたが、途中で出演者の一人が結末を簡潔に喋ってしまったりするネタもありましたし、クライマックスの台詞ではウルッとしてしまったりもしたので、途中でだらける事なく夢中で観てしまいました。(K)
2013年09月17日

今春より講談社から隔週火曜日に発売されている『昭和の爆笑喜劇DVDマガジン』ですが、9月10日に発売された第12巻は念願の『香港クレージー作戦』だったので、早々に購入してこの週末に観てみました。お話は、梱包材を扱う第百商事の営業である植田等(植木等)は、要領よく仕事を進めていて浮いた時間にサボったりしていた。いつも寄り道する「呑んべえ横丁」でツケをごまかしながら行き付けの料理屋で飲んでいると、店主の花岡(ハナ肇)が板前の大塚(犬塚弘)や他の店の谷田(谷啓)、安井(安田伸)らを集めて、会議を始めていた。「呑んべえ横丁」の土地の再開発で、香港の企業中南公司が中華レストランを建設する計画に対し、立ち退き要求に断固反対するという内容であった。そこで植田は、地上げに応じる代わりに中南公司が所有する香港の繁華街のビルのフロアで日本料理店を開店させてもらおうと、中南公司の汪社長(リン・ツォン)に直談判した。そして交渉成立後、植田は会社を辞めてスポンサー企業を探し、横丁の流しだった2人(桜井センリ、石橋エータロー)、第百商事の経理部の浜野ミエ(浜美枝)らも一緒に香港へと乗り込んだ。しかし、香港で「菊花亭」を開店させたが閑古鳥が鳴いている状態であったため、繁華街でチンドン屋となって店のPRをするが、警察に捕まってしまった。汪社長のアシスタントの力で無事に釈放され、更に香港にいるミエの腹違いの姉の麻美(淡路恵子)も見つかり、麻美が救いの手を差し伸べてくれる事となって・・・という感じに進んでいきます。クレージーキャッツ映画は今まで何本か観ていますが、この作品は未見でした。香港でロケをしている事は勿論ですが、学芸員Kさんがブログで紹介していた事もあるので、観たい気持ちが高まってもいました。早くTSUTAYAなどで借りれば良かったのですが、今年の4月からこのシリーズが発売されると知ったので、安価でDVDが入手できる事もあって待っていました。ちょうど50年前の1963年に制作との事で、日本では海外旅行が自由化される前となりますし、当時の日本は香港の事をどう描いているのかの興味津々でした。香港の人と言葉を交わす時に北京語だったりした他は、思っていたよりもキチンと描かれていたので意外な感じでもありました。日本のスタジオに作ったセットだろう屋内シーンなどもワザとらしい中華らしさがなかったですし、香港を見下すような描写もなかったですから、素直に楽しむ事が出来ました。それに、50年前の香港の街並みも大昔に見た香港のガイドブックや写真等々を思い出したりもして、幼少時代に感じていた香港のイメージを懐かしむ事も出来ました。車で走りながら街並みを撮影しているシーンだけは、動画サイトなどにアップされていたりして観た事はありましたが、今観るととても貴重な映像であるようにも感じます。あと、他のクレージー映画も含めた観点からは、当時の丸の内や日比谷などの街が映っている事や、上司や社長、取引先の相手の前でも当たり前のように先にタバコを吸いだしたりするところなど、高度経済成長時代の当時との文化の違いなども面白く感じました。(K)
2013年09月15日

この週末、ソフトを入手したままだった今年の香港の旧正月映画『百星酒店』を観ました。お話は、ハンドレッドスターズホテル(百星酒店)で副支配人として勤務している包定(ロナルド・チェン)は、やっと支配人に昇格できると思い、同僚のバーテンダーの彭俊(チャップマン・トー)や清掃担当の桃姐(サンドラ・ン)らと浮かれていた。しかし、新しい支配人として古薫(テレサ・モウ)がやって来て、就任早々に従業員の査定を始めてリストラに乗り出した。面白くない包定たちは古薫に反発しながらも、渋々働き続けた。女優のリン・ホン(熊黛林)が撮影のために宿泊する事になりその対応に追われたり、包定の彼女の寶寶(フィオナ・シッ)の叔父(レイモンド・ウォン)の相手をしたりと慌しく過ごした。そんなある日、ホテルの格付けを評価する覆面調査員が来るという話が出て、5ッ星に昇格できるチャンスを逃す訳にはいかないと、みんなで調査員を探し出し・・・という感じに進んでいきます。毎年恒例のレイモンド・ウォンがプロデュースする旧正月映画の2013年版となりますが、今年は過去2年出演していたドニー・イェンの出演はありませんでした。そういった事もあってか、常連のサンドラ・ンやロナルド・チェン、チャップマン・トーらがいろいろと小ネタを繰り広げていましたが、ストーリーに大きな展開がある訳ではなく、地味な印象でした。しかし、レイモンド・ウォンが目立った役で登場する事や、最後にはハッピーエンドとなって出演者全員で新年の挨拶をするお約束も踏襲されていましたし、ウェディングドレス姿のフィオナ・シッも可愛らしかったので、旧正月映画だしこれで良いのかな?と思いました。あとは、パロディの中で元ネタが分からないものがあったので、そこは香港人でない厳しさを感じました。(K)
2013年09月08日

シネマート六本木で9月6日まで開催の特集『パン・ホーチョン、やっぱりお前は誰だ!?』で、今夜『AV』を観ました。お話は、卒業を控えていたジェイソン(ウォン・ユウナム)たち大学生4人は、将来の事を真剣に考えずに過ごしていた。ある日、彼らの友人が映画の自主制作とウソをついて、好きな女の子に撮影を理由にキスをさせたため、退学となってしまった。それを知った4人は、架空の制作会社を作って日本からAVの女優を呼んで撮影を理由にオイシイ思いをしようと企てた。そして、他の学生たちを説得して制作スタッフを集めたり、仲間の一人の父親が営む工場を制作会社の事務所に偽り、目を付けていた女優の天宮まなみ(本人)を香港へ招き、撮影をスタートさせた。撮影開始後も、女優相手に演じる事に緊張してしまったり、当初借りていた撮影スタジオが使えなくなってしまったりと、紆余曲折な進行であった。ジェイソンは、合間に天宮まなみと会話していた中で、本人の生い立ちや将来の夢などを聞き、だんだんと情が湧いてきた。その後、学校内の演劇用のスタジオを使って撮影を進めていたある時、教員に撮影している事が知られてしまって・・・という感じに進んでいきます。2005年に制作された作品で、同年の東京国際映画祭でも上映され話題になっていた事や、昨年のパン・ホーチョン特集の際も上映されていたので、ずっと気になっていました。しかし、タイミングが合わなかったので、今回の観賞となりました。ストーリーの本筋は、世間を甘く見ている大学生4人が下心のみで映画制作と偽り、日本からAVの女優を招いて撮影するというものですが、制作費の捻出や撮影準備、場所の確保などといった苦労、女優と毎日接する事によって改心し、自分たちの将来に真剣に取り組んでいくという内容は、AVを題材にしなくても十分成り立つものだと思いました。それを言ったら作品の根本からの否定となってしまいますが、3級片(+18)の扱いになってしまう事が何か勿体無い気がしました。それと、大学生らが成長していく流れで、1970年代初めに香港で起こった日本への尖閣諸島の抗議デモに大学生も参加していた事で、今の自分たちのレベルと比較する対象にしていて、それで日本から女優を呼びAVの撮影をしているという事などが、何か引っかかる気分でもありました。あとは、本人役で出演していた天宮まなみが現役で活躍していた時期は、その業界の流れが大きく変わっていた時期でもあったので、久々に当時の本人の姿を観ただけでなく時代全体が懐かしくも感じました。(K)
2013年09月04日

東京タワーで10月6日まで開催中の『藤子・F・不二雄展』ですが、今日9月3日はドラえもんの誕生日で9月2日~4日の3日間はタワーのイルミネーションもドラえもんのカラーとなっているので、今夜ドラえもんの誕生日に合わせて特別展を観に行きました。藤子・F・不二雄の生誕80周年記念という事で、『つなぐ、未来へ!』をコンセプトに東京タワーのフットタウンの屋上と4階とで展示されています。藤子不二雄Aと少年期に描いた『少太陽』の本物の冊子や『ドラえもん』や『オバケのQ太郎』などの原画の展示、昔のモノクロのアニメの一部の上映や登場人物と一緒に撮影が出来るコーナーなどと、盛りだくさんな内容となっていました。僕の小学生の頃にちょうどテレビ朝日で『ドラえもん』が放送開始となりましたし、他にも『新オバケのQ太郎』、『ジャングル黒べえ』の再放送などと、藤子不二雄のアニメを観る機会が多かったですし、小学館の本のマンガも楽しみに読んでいたので、当時を思い出してとても懐かしい気分になりました。それに、だいぶ前に出版された『ドラことば』でも語られていましたが、作品の中に哲学的な台詞が出てきたりストーリーにも奥深いメッセージがあったりと、作者の心が純粋であった事を再認識できたような気もしました。皆さん、9月3日に合わせて来場したようで今夜は特に混雑していたそうなので、観に行く日を今日に合わせてホント良かったと思いました。(K)
2013年09月03日

シネマート六本木で9月6日まで開催される特集『パン・ホーチョン、やっぱりお前は誰だ!?』で、『低俗喜劇』を観ました。お話は、ヒット作品を生み出せないでいる映画プロデューサーのトー(チャップマン・トー)は、映画制作を志望している学生たちを相手に講演会を開く事となった。そこで、学生たちにオフレコという事で映画制作の裏側の話を下ネタを交えながら話し始めた。映画制作の資金集めでは、友人に紹介された広西の黒社会のボス(ロナルド・チェン)から無茶な接待を受けた事、離婚した弁護士の元妻(クリスタル・ティン)からは娘の教育に悪いからと言われ、娘と会う事にキツい条件を突きつけられたり、仕事がいい加減なアシスタント(フォオナ・シット)からは、自分の事を棚に上げセクハラと訴えられ労基署から勧告を受けたりし、何とかボスの無理難題な要求を受け入れて3級片(成人映画)の製作に取り掛かる事になった。しかし、更なる問題が浮上し・・・という感じに進んでいきます。昨年、香港で公開された時から気になっていた作品だったので、後に香港盤のソフトを入手していました。しかし、今年の大阪アジアン映画祭で上映されたので、いずれ日本語字幕付きで公開されるだろうと思い、未見のまま待って今回の特集での観賞となりました。監督がパン・ホーチョンという事でアクの強い内容だとは予想をしていましたが、それを上回る程の下ネタのオンパレードで驚いてしまいました。粗口バリバリの露骨な台詞や表現等々も多々あり、ちょっと一線を越えているとも感じてしまいましたが、香港映画のマニアックなネタも満載でしたので、そういった部分ではとても面白可笑しく観る事が出来ました。なので、お浚いしたいところもあって、初日のパン監督が来日した回と今回との2回観てしまいました。また、ストーリーの軸はチャップマン・トーの演じる映画プロデューサーが、映画制作での資金集めから役者への交渉などといった苦悩が描かれているので、何となくレスリー・チャンの『夢翔ける人/色情男女』を思い出したりもしました。後は、ゲスト出演者の中でノラ・ミャオが出ていた事も、事前にノーマークだったので驚きでした。(K)
2013年09月01日
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