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講談「四谷怪談」『お岩様誕生』承前・・のつもりが(本文、myoldhomeこと村松)村松「いや夏になったとたんに、例えようのない猛烈な暑さだ。暑いなんてえ代物じゃないやい。おっと、早くもカブレちまったい」夕子「お風呂ぬるめにしといたから入っといでよ。あら、あたしまで。ね、あとの加減は入ってからということで、一風呂浴びてさっぱりしたらどお」村松「お前、ほんっとに心配りがいいね。こりゃあ、言ってみりゃあ、熱のたまった体に打ち水って趣だ。そういやあ、塾やってた頃、たまに水っ風呂(ぷろ)に入(へえ)ったものだ」夕子「かなり乗ってるわね。お風呂よりそろそろ下書き」村松「いや、きょうは夕子の顔が見たくて来た。ちょいと拝ましてくれないかい」夕子「あらあ。ノロケも全開。でも早く続き行きたいでしょ」村松「いや、お前とのんびりおしゃべりしたい。それと、厚かましいけど、早お昼ってのはだめかな」夕子「あら、いいわよ。でも、お昼は」村松「わかってるって。普段のお昼は、あり合わせだろ。それが楽しみなんだ」夕子「待ってて。あ、ねえ、カラスの行水でいいから、サッと浴びて来たら」と、すっくと台所へ立つかいがいしさ、まるで本格の主婦に専念しているように、てきぱきとしている。今では信じがたいことだが、かつて所帯が大過なく行ったら、主婦に専念したいと本気で思っていたってえから、人とはわからないものです。ありがたくぬるいお風呂を使わせてもらう。・・・・・・・・・・村松「いや、申し訳ない。ホントに生き返った」夕子「ねえ、あたしはいいんだけど、話の枕が長過ぎない ? 」村松「ナニ、お前との、のんびりしたおしゃべりを書きたいとも思ってね。実は講談まとめるのより、そのほうが楽しい」夕子「うまいこと言うわね。お世辞でも悪い気しない。はい、お望み、お目当てのもの」村松「ううー、涙が出る。でも一通りそろうまで待ってる」夕子「そんなにないのよ。手料理は漬物だけ」とか何んとか言いながら、私の自宅での食事とは大違い。村松「やっぱり食卓らしくなるじゃんかよ」夕子「さ、いただきましょ」村松「おいしい ! 分けても白菜の漬物と大根とナスと」夕子「それじゃ全部じゃない。漬き過ぎじゃない ? 」村松「いやあ、白菜もそれから大根もナスもいいあんばいだよ。漬物だけで食が進むってえものだ」村松「それにしても、ナスがこんなにうまいものだとは、ああ俺は迂闊(うかつ)だったなぁ」夕子「若い頃、きらいだったってね。あと、カボチャも。あんなおいしいもの、もったいないわね」村松「そうだよ。お前のカボチャは、煮たのも、テンプラも最高だもんな」夕子「よし、夕飯決まり」村松「無理しないでよ」夕子「楽々。ね、少しお家(うち)へのお土産に持ってってね。あした好きな時におかずにすればいいから」村松「ありがたい」夕子「そうだ、ご飯炊くようにしたって」村松「ああ。無洗米の五キログラムを買ったよ。下腹は出るけど、お米のご飯はうまいね。しかも、エンチョーで買った安い炊飯器で、きちんと炊ける」夕子「今、出来合いのご飯は品薄のとこもあるみたいだから、良かったね。何合炊き ? 」村松「三合炊き。で、今まで出来合いのは一パック200グラムって決まってたけど、こないだご飯よそって計ったら300グラムオーバーだった」夕子「わかった。お茶碗特大のでしょ。で、そろそろ五キログラムじゃ、足りなくなって来たでしょ」村松「図星」夕子「余計なお節介かも知れないけど、これから、例えば五キロを買ったところへ、もう五キロ追加したり、でも十キロは多いわね。保存考えると五キロを切らさないようにしてくのがいいかも」村松「あ、それいいね」夕子「ねえ、あたしとの話が完全に長くなっちゃったから、タイトル変えたほうが・・」村松「ナニね、この噺はね、フフフフ、かなり長いんだよ。伝助、おつなのなれそめの話だけで一回だろ。お話全体は一時間弱。うーむ。53分くらいかな。小さな題つけて、一回目を『伝助とおつな』にすると、これがわずか9分ほど」夕子「あら、ホントに長いのね。じゃあ、二回目は ? 」村松「えーとね、二回目は、・・・あのね二回でまとめようと思ったんだけどね、A4のコピー用紙に書いて一回目が6枚ほど、ところがね家(うち)で書いたら二回目は6枚目でまだ伝助とおつなが伝助のおじのもとを訪ねるくだり」夕子「あら、そう。セリフが長いの ? 」村松「初め、神田陽子さんの語りので書こうと思ったんで、急に貞水師匠に変えてしばらくは、テキトーにまとめかかったんだけど」夕子「貞水師匠のセリフに惹(ひ)かれたのね」村松「甲乙つける気はないけど、やっぱり貞水師匠の江戸弁がいい」夕子「あのさ。思い切って言うけどね」村松「な、何んだいよ。バカに力が入ってるね」夕子「今のそう、要するにあたしの年配より下の若い・・かどうか知らないけど、いかにもわかったふうな考え言う割には、知識にしたことには頑固って言いたかった」村松「ほお。何んだかわかったような、今一。もう少し聞かせて」夕子「うーん。あたし、話下手だからなぁ。あのね、例えば意見や考えは人それぞれって言うけどね。こんなじゃ、ピンと来ないかしら」村松「うーむ。違ってたら悪いけど、好き嫌いは人それぞれってわかったふうなこと言うってこと ? 」夕子「そうそう、それよ。ところが、自分の好みになるとね、断固譲らない頑固さが露骨」村松「うん、わかる。もはや説明の要なし。言い方変えれば、新しいタイプの新人類。実は利己主義とみた」夕子「会社にいるの」村松「言っちゃっていいの ? このブログ見られたら」夕子「平気。でも多分見ない。ゴーイング・マイ・ウエイだから」村松「支離滅裂だよな。人それぞれとは口先だけ。俺はズバリ『怪(け)しからん』と言えと言いたい。・・・・・ ? 何んの話だっけ」夕子「あなたがやっぱり貞水さんがいいって言ったから」村松「あ、そうだった。ただね、貞水師匠のも、聞き取りにくいところが幾らかある。そん時は神田陽子さんのCDで補うしかない。ま、二枚舌になるけど、セリフを出来るだけ聞き取ろうとしたはいいけど、言葉がわからないとこもある」夕子「ちょっと恐いけど、あらすじで教えて」村松「おつなと所帯持った伝助が、にわかにやる気を出して、霞が関の松平安芸守(あきのかみ)のところで、足軽たちの食べるご飯につき、飯炊きとして雇われる。そこに高田大八郎という小頭(こがしら)がいて、参勤交代後、殿様や足軽みな国へ帰るが、これが一人だけ病気といって残る。実は金貸しからの催促がしつこく、遂には切り殺す。それを偶然知ってしまった伝助に死体の処理を命ずる。伝助は困り果てたあげくに己の家(うち)へ着いてしまい、くるんだ死体を押し入れに隠して、女房のおつなに出かけると告げて去る。次第に夜が更けて、心細いおつなのもとへ、いやな身なりの女がやって来て、押し入れをあけて、亭主の生首を取り上げて大音発して笑い出し、おつなをじっと見たその顔の恐ろしさ。おつなはにわかに産気づいて女の子を産み落とし、そのまま気を失って、すぐに息絶えた。この女の子がお岩様。・・・・・こんなあらすじだけど、講談に語られた通りに近くつづると、すさまじい長さだよ」夕子「聞いたこと、少し後悔し出したわ。で、今どのあたり ? 」村松「えーと、伝助が高田大八郎の飯炊きにかかる少し前。大八郎は一風呂浴びに出かける。それでもうA4用紙に殴り書きして11枚目。困っちゃった」夕子「そこまでで何分くらい ? 」村松「えーとね、記録してあるから・・、23分32秒」夕子「全部で53分だから、半分よりまだ少ないんだ」村松「うん。最初お前におこられた『ごめん下さいまし』なんか、ほとんどラストだもん」夕子「あ、そうかあ。やっぱり聞かなくて良かったぁ。何んか声色(こわいろ)が恐そうなんだもの。あの、気になったから聞いとくけど、その『ごめん下さいまし』はおつなさんが聞く声なのよね」村松「うん。でも、もっと陰(いん)にこもって物凄いよ」夕子「シャラップ ! そこ、声色(こわいろ)使わないで。で、それは誰の声 ? 」村松「誰って、金貸しの伊勢屋っていう男の女房の幽霊だよ」夕子「うわっ ! やなこと聞いちゃった。死んでるの ? 」村松「うん。亭主の帰りがあんまり遅いもんだから、霞が関の足軽小頭、高田・・」夕子「ちょい待ち ! 何んでそう声色たっぷりにやるのさ ! 」村松「いや済まねえ、ここんところ、ずっとこんな調子で朗読してるもんだから、つい気持ちが乗っちまって」夕子「ちょいと、普通に話せないの ? 」村松「そういうお前だって、『ちょいと』なんて、それっぽく話してるじゃあないかい」夕子「あら、それはいけなかったねえ。あ ! 」村松「夕子、お前のその話し方、なかなか板についてるじゃあないか」夕子「んもお ! 」村松「お ! その『んもお』は噺の雰囲気によく合うねえ。いいよなかなか」夕子「冗談やめてよ ! ・・・。それじゃあ、その重助さんのおかみさんってえ人は、あれやだ、そのおかみさんは。え ? 」村松「おかみさんなんて、完全に芝居ゼリフだあな。・・・与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)、俗に切られ与三(よさ)、お富さん連想しちゃったい」残念ながら共通の趣味にならなかった一つ、歌舞伎。私(夕子)には何が何だかまるでわかりません。夕子「やめとくれよ」村松「ご新造さんえ」夕子「も一つ言ったら殴るよ」村松「わーったよ。じゃない、わかりました。で、疑問は解けた ? 」夕子「わかったわよ。んもお。おかみさんは幽霊だったなんて、恐いわね。何んか初めから化けて出てるのね。ああやだ」村松「・・・・・」夕子「あのさ、おかみさんはどこで死体になってるの ? 」村松「高田大八郎に殺されて、霞が関の足軽の・・」夕子「ああ、大八郎のところの二階 ? 」村松「その通り」夕子「いやあだ。亭主は伝助のとこで、女房は足軽のとこの二階・・二階のどこ ? 」村松「二階の高田のカッパざるん中」夕子「命を大切になんて、今やたらキャンペーンみたいに言ってるけど、とんでもないわね。人情噺の世界じゃあ、昔から陰惨なことがあったのね」村松「・・・」夕子「何よ」村松「いや、お前が次から次と訊くから、つい調子に乗っちゃいけないと思って」夕子「あっそ。・・・恐いわね。怪談というか人情噺ってのは」村松「・・・・・」夕子「どうしたの ? 」村松「い、いや何んでも」夕子「何んか言ってよ。静かだと気味が悪い」村松「それでは。後ろの女の人は誰だい」夕子「きゃーッ ! こおのバカやろう ! 」村松「いてーっ ! お前に殴られたところがバカに痛むんだよ。イヒ。イヒ・・・イヒヒヒ・・・。パコン ! いてーっ ! 」失礼致しました。今回取り込んでしまいましたので、とりあえずおしまいとします。本文/myoldhomeこと村松。 検閲・掲載許可/サイエンスレディこと夕子。
2019.08.10
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「夕子のブログ増えてるよ」村松「余計なお世話かも知れないけど」夕子「・・・アクセスゆるやかに増えてるね」村松「俺がリンク貼らなくても自然に増加してる」夕子「今までこんなことなかったね。少しツキが出たのかな」村松「月が出た出た・・・なんちゃって」 夕子「ふうーん・・・・・」村松「6万件近いよ。今度意識してお前のに更新する・・させて」夕子「いいよ。でも無理しないでね」村松「了解」 夕子「ふうーん。バカにつける薬シリーズもね」村松「地球温暖化否定説で、世間を敵に回すか。反論は俺がケンカ買う」夕子「あたし、ケンカ嫌い」村松「だから俺が責めを受ける」 夕子「でもあたしのブログにすると、反論あたしに来る・・・ああ、来ないかな」村松「うん。理論武装を要するし、面倒だから来ないよ。万一来たら、俺もブログで続編書く」夕子「地球寒冷化ね」画像は「キングコング対ゴジラ」の北極シーンのジオラマ。 村松「そう。実は南極の氷の崩壊シーンは、西側の特定地域だけってハッキリ書く」夕子「オゾン層の破壊は ? 」村松「自分で行って見たかよって俺が書く。ガソリンどんどん使っても、年間気温は10のマイナス5乗しか下がらないことを明記する」夕子「あ、それ、一案よね」 村松「そう。もっと夕子らしいテーマも考える」夕子「無理はダメよ」村松「はい ! 」
2018.06.03
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「懐かしのカセット講座」プロローグ(2018年4月28日下書き開始)夕子「フフッ。イチコロになって、ふてくさってるかなぁ・・」村松「いや、一人称はまた次にってことにして、ここはお前の案に従うよ」夕子「へえー・・、素直ね」村松「お前、解法パワー凄いね」夕子「そうよ。本題 ! と言いたいけど、ひとことッ ! さすがに無理したね。ダメよ ! 張り切りたいのはわかるけど、数式は疲労がスゴいんだからね」村松「うん。さすがに恐くなった。お前が早々(はやばや)問題解いたのに、こっちは下書きストップしてるもの」夕子「軽い話題にするけど、この会話の下書きも当分ストップも考えてよ。いい ? あたしはノートに殴り書きで解く立場だけど、あなたは、ワードに会話形式で整えて、あたしの殴り書きをワードに累乗にしたりして下書きして、スキャンして、文字の大きさを調整するんだから、疲労がスゴいのよ。本来は解けた時点で完了なんだから、身体(からだ)を痛めるようなことしないで ! 」村松「・・・・・」夕子「返事は ! ? 」村松「はい、わかりました。ただ・・・」夕子「ただ ? ただ何よ ! 」村松「車で聴くことに決めたラジカセ、すぐ電池なくなるんでさ・・」夕子「ふふ、方向変えたね。いいわ。何 ? 」村松「あの、無駄遣いじゃないからね」夕子「あら、まるでお母さんに言い訳してるみたい」村松「何んとか社会生活してるあいだは、お前の言うこと聞かなきゃって・・」夕子「うまいこと言うのね。社会復帰して知恵でもついたみたい。で、何よッ ! ? 」村松「車載道具なんかに明るい人には常識だろうけどね、インバーターを取り付けてもらったんだ。バッテリーさえしっかり充電してあれば100Vでバッチリ聴ける」夕子「あ、ズルいッ ! いいの買ったね。ホントに安いの ? 」村松「こういうの、昔のほうが素人でもすぐわかったものだけどさ、ノート・パソコン何んかが当たり前の現代だと・・」夕子「あ ! それ、もしかしてシガー・ライターのとこに差し込むパターンのヤツ ? 」村松「That ‘ s right .」夕子「なるほど。それ、あたしも付けるッ ! 」村松「スゴイね。一秒かからないで決めたね」夕子「その器械さ、乾電池だと、単二なんかを何本も・・」村松「そう、でね、ラジカセによっては、電源オフがはっきりしないのもあるから、運転しながらいい気分でいても・・」夕子「そう ! それ ! カセットやCDを取り換える時はまだしも、途中で止まるとガッカリするのよね」村松「それに俺のカセットはさ、何しろ30年以上前の古いのばかりだから、ラジカセも大変みたい。その何んて言うか・・」夕子「ふうん。よくわからないけど・・要するに、テープが古いから、ゆがんだり・・」村松「そう、それ ! お前、察しがいいよ」夕子「何か注意することってある ? 」村松「お前に注意なんて、不要だろうけど、車のエンジンかける前に、インバーターやラジカセのスイッチ入れぬことって書いてある。車から降りる時も多分、同様で、ラジカセや機械のスイッチを入れたままエンジンを切らぬことくらいかなぁ。ただ、俺のラジカセは電源オン、オフの確認がやりにくいクセがあるから、夕子は、もし車専用のラジカセ買うなら、俺のは単に液晶で電卓みたいだから、電源確認しやすいバックライト式あたりがいいかも・・」夕子「ありがとッ ! グッド・アドバイス。カー・オーディオとなると大変だしね。さてと、少しぐらいお買いもの楽しまなくちゃ」村松「いいね。話聞くだけでもウキウキするよ」夕子「ね ! そこでそのカセットテープだけどさ」村松「お、そうだった。いや、懐かしいなぁ・・・ ! 」夕子「あなたの声、さすがに若いね。30年余りの歳月がカセットテープに残ってるよ」村松「ううむ・・・。年とった・・・ ! 」夕子「年月の特定はむずかしいでしょうけど、だいたい・・ ? 」村松「えーと・・、夕子からの久しぶりの不倫電話が・・」夕子「コラっ ! ! あたしをわざと引き合いに出してぇ・・ ! ! 」村松「でも、この昭和60年・・」夕子「以下カットせよ。別のことがあるはずよッ ! 」村松「昭和61年4月から学習塾だから、昭和60年ごろにはカセット講座は中止してたような・・」夕子「あたし、大学時代にあなたから手紙受け取ったこと思い出した。あなた、昭和59年ごろ、いっとき体調をとても悪くしたって知らせたでしょ ? 」村松「ああ、あれはツラかった。よく覚えてたなぁ」夕子「これでも、あなたを心配してたのよ」村松「おやまァ。時空を超えてのノロケ ! 」夕子「でもね、それから何日かあとの手紙で、ある日突然楽になったって・・」村松「トワ・エ・モワだな。ここで二人黙る。なーんて、ホント、これ、一回きり」夕子「何言ってんの ? ・・・・ま、いいわ。ホントにお母さんのひとことで調子がなおったの ? 」村松「母親の偉大さを痛感した一事(いちじ)だ」夕子「また話がそれるけど、せっかく合格した社会保険労務士だったのに、仕事に結びつかなかったのよね。それがストレスになって」村松「うん。足かけ三年。一番苦手な経済関係だから、試験勉強もツラかった」夕子「あなたは、イザとなると、得意不得意を超越して、モロ文系のことにも力を発揮するのよ」myoldhome遺恨の社労士試験合格通知村松「うまいこと言うね」夕子「だって、あたしは絶対ダメだもの。それにしても、お母さん、見事ね。一日で治ったんでしょ ? お母さん、あなたのツラさをどんなアドバイスで治してくれたの ? 」村松「とにかく、今さらどこかの事務所に勤めるなんてこと、面倒だし。かといって、当初案の通りのいきなりの開業は、まず不可能で、参りきってた。で、症状は例の如くの気持ち悪さ。食後、吐きそうになることもたびたびで」こちらは社労士連合会からの昭和59年度証票付き手帳。いずれも資格のみに終わった彼遺恨のもの。夕子「あなた、それがひどい恐怖症だから、吐く発作が起きても吐かないほど、拒否がスゴかったのね。それなのに ? 」村松「救いとなったのは、アルバイトながら、家庭教師で糊口はしのげる稼ぎだったこと。で、お袋に、進退極まれりだと、泣きついたんだ。で、お袋のただひとこと。『見込みの見えないのなんか、やめなさい。あんたは、家庭教師、生徒に指導する特技を持ってるんだから。それに打ち込みなさい』」夕子「・・・・・ ! えーッ ! ? 当たり前のことみたいだけど、お母さんが相当ズバッと言ったのね。凄いッ ! で、翌日ぐらいから ? 」村松「いや、その瞬間、空腹を感じた」夕子「お母さんって、凄いのね。あなた体重どうだったの ? 」村松「わずか一ヶ月で20キロ減った。家庭教師宅の奥さんの一人が『お痩せになりましたねえ』って驚いてた。普通の人なら重病だ。それが、知らぬ間に旧に復していた」夕子「ところで、カセット講座は、ここからだと長くなりそうねぇ」村松「取りやめるか」夕子「いいえ。内容の記録残すのよ。ただし、次回以降に」村松「こんなのを ? 」夕子「勝手に決めないの ! こういうのって、懐かしいんだから」村松「ふうん。わかりました。では、次の体調良好の時にでも。なんて言うと、お前気にするか」夕子「いいえ。あなたの自力回復力、痛感したわよ。そろそろバンバン乗らなきゃね。ウソよ。ご自愛を」
2018.05.13
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「夕子の写真、きれいな女(ひと)だって ! 」夕子「いいわよぉ。また三笠のでしょお ! 」村松「ほかの、許可してくれないから仕方ないじゃんかよぉ」夕子「なあによォ、何んの話 ? 」村松「お前のブログのよく読まれている記事欄、また該当無しになっちゃった」夕子「ああ、そうか。いいわよ。で、何 ? 」村松「今頃って言うかもしんないけどよぉ。俺、パスケースって言うか、カード入れって言うか、それに夕子の写真入れるようにしたんだ」夕子「あぁ、そうかぁ。うーむ、もう一枚くらい解禁して欲しいってことね」村松「それもあるけど、先にね。えーとね、いつも行くガソリン・スタンドのお姉さんに写真見つかって、渡したら」夕子「あらま」村松「『きれいな人ですね』って、感心して眺めてたよ」夕子「あら・・」村松「それでね、レッドバロンの店長さんにリードされて、って言うと、店長さん、不機嫌になるかもしんないけど・・・、結果は俺が欲しかった新しいPCX150、引っ張ってくれてさ」夕子「あら、ズルい ! 新しいのなの ? 」村松「去年の」夕子「ええッ ! 追い金高かった ? 」村松「そうでもない。××万円」夕子「うわ、いいなァ ! あたし、古いまんまよ・・」村松「えへ・・」夕子「時計付きよね」村松「あは・・」夕子「ツートンの・・ ! まさか ! あなたが欲しがってた、ダーク・ブルーの ! ? 」村松「・・」夕子「返事がないのはイエスね。こんチクショウっ ! ! 今度乗らせてよ ! 」村松「納車したら、いの一番に夕子のところへ行く」夕子「二言無きか ! ? 」村松「夕子も乗ればいいじゃん」夕子「資金があっても手に入るとは限らないでしょ」村松「・・・」夕子「こおのぉッ ! 絶対あたしん家(ち)来なさいよ」村松「夕子のPCXとしばらく交代でもいいよ。お前には世話になったから」夕子「よし。その心持ち、素直とみた。フフ、冗談よ。でも、日常の足となるスクーターは、下取りがいいあいだに買い替えてもいいのよね」村松「今は確かカワサキ以外、慣らしは不要って言うようになったから、夕子、新車で余裕だろ。新車なら確実ってもんだ」夕子「刺激受けたッ。もしかすると、そうするかも」村松「前途はわからないから、出来るうちに特にバイクはエンジョイしてもいいよ」夕子「ううん。そうかあ。あたしはレッドのツートンにするかなァ」村松「似合うッ ! 俺が保証する。お前のほうがうらやましいぞ。メーター、デジタルのスマートなヤツだ」夕子「やだあ、その気になっちゃいそう・・」村松「夕子のは走行距離どれくらい ? 」夕子「このごろ普段の足は軽だから、レジャープラス買い物で、8千キロくらい」村松「お前は新車余裕だから、気持ちが乗った時に新車買うと、かなり快感だよ。余計なお世話だったら悪いけど・・」夕子「・・・」村松「そうだ。店長さんにも改めて写真見せたら、わざわざ中から出して、ひとこと『きれいですね』って言ったよ」夕子「三島の、裾野の、女なんて、茶化したんでしょ」村松「でも、本音ポツリだよ」夕子「ふーん」村松「ね、夕子。そろそろ別写真解禁・・ダメ ? 」夕子「でも、あたしのは、そのまま使えないでしょ。周りの景色で家のムードがわかるのばっかだから・・・。合成処置付きでなら・・」村松「アングルなんか、検討するよ。家なんかのバックは合成で・・」夕子「うん。じゃ、解禁オッケー」
2018.04.17
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「よく読まれている記事に載ってるよ」村松「えへへ・・・」夕子「あら・・ ! 」村松「いや、失敬した。きびすを返して帰路に就くから。じゃまた・・」夕子「待って ! 邪魔じゃないわよぉ ! 余りに突然だから驚きながら喜んじゃったの ! さ、上がって ! 早くッ ! 」相棒宅のモデルハウス村松「まだ、お祝いの品は・・」夕子「何言ってるのよ。あなた、行動的になったのね ! 」村松「夕子の家(うち)、その気になると近いね」夕子「来てもらうの、うれしい。あ、今熱いの入れるとこだったから」夕子「はい。まだバイクだと風が冷たいでしょ」村松「あれ ? 気のせいじゃなければだけど、コーヒーの香り・・」夕子「あたし、少し変化があったの」村松「コーヒー ? 」夕子「インスタントだけど、一揃い揃えた」村松「それはすっごいことだ ! それにしても現代人ぶるヤツに限って、コーヒーも紅茶もブラック好みをひけらかすけど、あ ! いけねェ。夕子は」夕子「あらやだ。あたし、紅茶はお砂糖入れるでしょ。あ ! 『あらやだ』はお下劣の暗号か ! 」村松「あはは。それ、廃止しようか。あ、ところで、夕子だっけ。コーヒーをブラックで飲むのは胃に悪いって」夕子「うん。ストレートでしょ。それとね、あなたが気にしてた、スプーン入れっぱなしの飲み方。あれも今の人も昔の知っかぶった人も、気取ってるところあるよ。みんなまず例外なしに、スプーン置くでしょ。入れっぱなしでいいと思うんだけどな。底に砂糖がたまることなくもないもん」村松「ふうん。やっぱりお前は、気が合うよ。気疲れしないもの」夕子「ああ、きょうは楽しくなりそう。あなたがこんなに良く来るなんて、ね、無理じゃなきゃ、こんなふうに来て ! 大歓迎」村松「ついでに泊まるってなると、困るよな」夕子「困らない、困らない ! 気楽に泊まってって。出勤の日はお相手、いい加減になるけど、よければ沼津を走ったり、お店寄ったり、帰宅まで居てよ。ケータイかけるとあなたが出るなんて、期待しちゃうもの。夕飯のおかず買う張りも出るし、あなたと一緒の買い物でもいいし。夜、つまんないもん」村松「殺し文句 ! 今年は出来る限り、お邪魔させてもらおかな」夕子「でも、きょうはなぜ寄る気になったの ? 」村松「あ ! 思い出した。パソコンあけて」・・・・・・・・・・夕子「えーと、どこ見る ? 」村松「お前のブログ」夕子「うん。・・・・・。はい」村松「『よく読まれている記事』クリックして」夕子「あ ! 今までゼロだったのに・・ ! 」村松「ね ! およそ三年ぶりに更新したら、こうだよ。日付が変わると異なるけど、前、千件超えてるのあったよ。今は・・ないなァ」夕子「へえー・・ ! いいわね。・・・こんなのアップしたんだ・・」村松「及ばずながら今後とも協力惜しまないから、また会話なんか、更新してよ」夕子「わかった ! 」村松「夕子、素直になったじゃん」夕子「・・・うん ! あたし、まだ去年夏、あなたが無事だったの、うれしいの。また、ノロケかぁ」村松「ああー。ここは一番落ち着く。あ ! そうだ、えーと、これ、このSDカードパソコンに入れてみて」・・・・・・・・・・myoldhome突貫自作段ボールの本棚夕子「ええーっ ! これ、あなたの部屋ッ ! ! きれいになったぁ ! こうして見ると、広い部屋ね。えーっ、きれいッ。あ、コンポやラジカセ、こんなにあるゥ・・。いいなあ」村松「古いのも見つかった。でもしわ寄せをほかの部屋にってとこもあるけどね。お前が音楽好きで良かった。俺、昔のカセット、ずいぶん録音してあったんだって。今整理始めたよ。それでラジカセなんかそろえたの」今はアトリエの床(ゆか)を普通に歩ける。夕子「二階の部屋、元の教室、片付いたねーッ ! あたしもあなたの迷惑にならないように、行きたいなあ」村松「例の虫が気になるけど。夕子、一階で無事寝たよね。それでよければ、いや、俺が下に寝て」夕子「一緒に二階で充分よ。それでいい ? 」村松「夕子がよければ、俺は平気。あ、それから、これは見せるの無礼かと思ったけど」夕子「あらぁ ! トイレも、きれい ! 床(ゆか)が真っ白。スリッパもきれいなの買ったのね。懐かしいのも、これもきれいね」村松「真っ白はほめ過ぎ。汚れが落ちないとこもあるけど」夕子「便器もきれいよ。ああ、消臭剤置いたのね。良かったあ。あなた、前のままでも、あたしは気にしないけど、こんなに生活力が出たって。うれしい ! 」ややお遊びも。片付いてる人には少しわかりにくいでしょう。以前は注意して歩きました。村松「じゃ、少し調子に乗って。もう一度教室のというか、アトリエの見て」夕子「・・・。あ、そうかぁ。スリッパ、畳の模様の涼しそうなの、買ったのね。カインズ ? 」村松「RIGHT 」夕子「絶対、今度都合つけて行く。そろそろ訪問解禁・・ダメ ? 」村松「夕子次第。お前の常識は俺が承知。お前に疑問は無し」夕子「あの、聞くの悪いかも知れないけど、今食欲は ? 」村松「夕子と買い物行けたらいいなって思ってた」夕子「よし、LET ‘ S GO ! うわあ、今夜、最高ッ ! 」
2018.04.11
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「ビブラートが出る声に」村松「あれをご覧と、指さすかたにー・・・、あっと、いけねえ。お前の前でヘタな歌聴かせると、おこごと食うからな」夕子「ねえ、今の歌、もう一度同じとこでいいから歌って ? 」村松「ええッ ? あの、えーと、♪ あれをご覧と、指さすかたにー」夕子「ちょっと待って ! 」村松「ほらね。もう歌わないよ」夕子「違うわよぉ ! あなた、歌じょうずになったよ ! 」村松「それはそれは、ありがたいことで」夕子「んもお、まじめに話してるの ! ね。ほかの歌、歌ってみてよ ! 」村松「何んか、気味が悪いなぁ。ほかのって、俺は音域の狭いタイプの音痴らしいからね。えーと、じゃあ、達者でナにするか。♪ わらにまみれてよおー、育てた栗毛―」夕子「あなた、ビブラート、意識して出してる ? 」村松「ビブラートはまず無理だよ。・・あれ ? 俺、ビブラート出てる ? 」夕子「あのね、細かいこと言うと、また頭が疲れるかも知れないから、ウィキペディアにあるような専門的なことは無視して、とにかく歌に一区切りついたあと、音を伸ばすと自然に発声が規則的にふるえるのをビブラートと呼ぶことにするよ。あなた、大利根月夜は、田端義夫さんの、こぶしもやや出ているんじゃない ? 今度は少し意識して、ワンコーラス歌ってみて ? 」村松「♪ あれをご覧と、指さすかたにー、利根の流れを流れ月、昔笑うてながめた月もー、きょうはー、きょうは涙のー、顔で見―るー。ふうー、歌のテスト受けてる緊張感だ」夕子「あなた、気づいてないうちに、体得してるわよ。何んか、聴きほれちゃった」村松「それ、俺へのサービス精神じゃないの ? 」夕子「いい加減にしてよ。あたし、これでも陸上と合唱二つ入ってたんだからね。うーん、ああそうだ ! 同じ歌で、三番歌ってみて ? 」村松「はい、わかりました」夕子「やだあー ! もっと気楽に歌ってよ。あんまり意識すると、ダメになるかも知れないから」村松「何んか。緊張して来た。ちょっと何んか手ぬぐいでいいからない ? 」夕子「あたしの前で固くなるなんてねェ。はい、タオル」村松「ふうー・・・」夕子「ほら、リラックスして ! 」村松「それ、恐いよぉ」夕子「んもお。よっぽど昔のことがトラウマになってるのね。さあ、気楽に」村松「そうだよ。タイガー&ホース」夕子「えッ ! ? なんだ、バカっ。さあ、ほら ! 」村松「はい。何んとかやります。では。♪ もとを正せば、侍育ち、腕は自慢の、千葉仕込み、何が不足で、大利根暮らし、故郷(くに)じゃ、故郷(くに)じゃ妹が、待つものを」夕子「今のとこのね、妹がってところ、少し前から勢いつけていいから、ゆっくり歌ってみて ? 」村松「もう完全に歌のレッスンだよ。あ、はい。では。♪ 故郷(くに)じゃ、故郷(くに)じゃ妹がー。これでいい ? 」夕子「ホントに、うっとりするような歌唱力になったわね。意識してなかった ? 」村松「そう言われてみると、歌ってて、前より心地よい感じはしてたけど、気づかなかった」夕子「ねえ。あなた、差し支えなければ、このことブログのネタにしてみない ? 」村松「何を ? あ、声がふるえたことか」夕子「ビブラートでいいのよ。元合唱部かけもちのあたしが言うからいいの ! 」村松「あのさ。夕子が陸上部と合唱部かけもちしてた話、ブログに書くの、初めてだよ。いきなりだけど、構わない ? 」夕子「あ、そうか。エレクトーン弾く趣味は書いたけど、そうかァ・・・ま、いいや。え ? ・・・・リクエスト ? チョイ待ち」村松「ん ? 」夕子「何かたくらんでる ? 」村松「たくらんでないもん」夕子「ま、いいか」村松「『冬の星座』。去りゆく冬を惜しんで。この冬は北陸などで亡くなった人もいて、調子に乗ってはいけないけどね。俺がお袋の特養から帰ると、バイク止めて見上げた夜空に、オリオン座がきれいだった」夕子「歌うわ。え ? 」村松「エレクトーンで」夕子「ええ ! ? 弾き語りいッ ? 何んか、やぶ蛇みたい。そうか、それが狙いかァ。ま、いいか」・・・・・エレクトーンによる弾き語り歌唱「冬の星座」・・・・・村松「(拍手)。うまいなあ・・・ありがとさん」夕子「ついでにサービスして上げようか」村松「ええッ ! ? 気持ちはありがたいけど、そんな宵の口から・・」夕子「こら ! すぐそっちへ行っちゃう ! このどバカっ ! 聖子ちゃんのRock’n Rougeって言うつもりだったの ! 」村松「うひょッ ! これ、脚色っぽいな。何んで知ってるの ? 」夕子「大学終わりの頃だったのよ、あのCM。口紅買ったんだから」村松「ひょっとして、その一曲シングル・・」夕子「残念でした。歌番組で覚えちゃった」・・・・・これはスゴい ! 歌唱は異なるが、イントロがそのまま・・・・・村松「アンコールっ ! 盛り上がりの『ピュア、ピュア、リップス』の前くらいから」夕子「リズムが簡単じゃないから、初めからね」村松「ううー、シビレるーっ ! 聖子ちゃんの顔が浮かんで来た」夕子「♪ 肩にまわした手がすーこしー、そろそろ一緒に。つねったらー。ちょっとブルーに目を伏せたー、はいッ ! 」村松「ピュアピュア、リップス」このあとの伴奏の和音もいい。歌を知らない向きには退屈だろうが。やがて一区切り。村松「だけど、ほめてもらってありがたいけど・・・音域が狭いのはある種の音痴なんだって」夕子「でも、調子っぱずれじゃあないんだからさぁ。歌えるキーで楽しめばいいじゃない」村松「まあね」夕子「せっかく盛り上げたのに・・・何んか、落ち込んだみたい」おしまい。
2018.04.06
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私はもちろん文章はヘタですし、ブログのテーマなんかも、ほとんど思いつきません。今回、何年ぶりかで、重い腰を上げるように、更新決意しました。文案が浮かばないから、電話などの会話を再現することで、このブログはスタートして、多分100パーセント、SF物語の企画会議などの話ばかりです。ここ最近で大きく変わったことを一つ、忘れないうちに書いておきます。rainbowmaskは、新しい撮影画像や合成画像を、一番に私には送らずに、ある義理を果たして来ました。でも、今後の物語の内容に合わせて画像を撮影する頃、彼が「合成処理が以前より格段に増えて、しかもレイヤー(合成素材となる、恐竜画像や樹木などのことと、覚えることにしています)の配置で作業が複雑になり、まず、お前さんに相談しないと、能率が悪い」と、ある時、相談して来ました。私は「義理のことはいいのですか」と問いましたが、彼曰く「ある時代が終わった。俺の物語のことを、公のサイトで知らせてくれていた習慣も、いきなり途絶えた。俺は一切を主張しないが、俺自身も、今後はアドバイザーから、もはやストーリー原案を担ってくれているお前さんを重視し、頼らせてもらいたい」。こうして、彼は確かに体調が余り良くない現状で、出来るだけ新しい恐竜の画像を送って、細かく私に相談する内容を書き、遠慮のない応えを求めるようになりました。こうまで頼まれると、私も断われないのはもちろんですが、画像への相談を頼まれるのも、正直、うれしいことですし、レイアウトの意見を返信メールで送ったり、電話で話したりする楽しみが増えました。このように一人称でブログをつづることは、今後ほとんどか全くないと思われますが、少なくとも今回だけ、以上の状況変化などのことを主に書いてみました。
2015.08.20
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村松「あの・・連日のようで申しわ・・」夕子「だーめ。水臭いわよ。はい、あたしは大丈夫よ。で、きょうは何 ? 」村松「あのぅ・・・またバカにつける何んとかシリーズみたいで、気が引けるんだけど・・」夕子「え ! 凄い連続攻撃ね」村松「でね、きく前に、お前さんの立場を考えてみたんだ」夕子「ん ? 立場って・・」村松「予告もなしにいきなり数式的なこと質問されると、ドキッとするんじゃないかってね」夕子「もちろんドキッとするわよ」村松「そうだよね・・。きょうは遠慮しとくか・・」夕子「でもね、スリルの楽しさがあるの。答えられない場合でもね、時間をもらってチャレンジする楽しさもね。いいわよ、何 ? 」村松「これね、俺の頃の中学の数学だったかどうか忘れたけど、日本のどこかから富士山を見るとして、一番遠い限界は何キロぐらい先のところから見えるかっての。もちろん空気の層なんて無視して。ネット検索で見つかりそうだと思ったけど、お前さんにきいたほうがって思って・・」夕子「こないだの氷山の話なんかと似たようなレベルだから、面白いわよ。オッケー、ちょっと時間ちょうだいね」村松「わかりそうなの ? 」夕子「あなたの今の言葉がヒントになりそうだと思ったの」村松「え ? 俺、何んにもわからないのに・・。俺ヒント言った ? 」夕子「うん。多分あなたの頃は中学で三角比の初歩をやったくらいだから、各単元の最初のページで扱ったかなって推理したの」村松「へえー、凄いね、相変わらず」夕子「地球を完全な球体とみなして、それから見かけ上は『円』で考えればってね」村松「円かあ・・・。ダメだ、わかんない」夕子「日本列島が北緯何度から何度までなんて面倒なこと無視して、富士山を円の真上に置いて、そこから考えてみたの」村松「もう図か何んか描き出してるの ? 」夕子「うん。たとえば極端に考えると、赤道からは絶対見えないってわかるから、それなら富士山から見て、水平線か地平線ギリギリまでは見えるんじゃないかって思ったの。えーと地球の半径を思いきって6400キロメートルとして・・」村松「まいった ! そういうの、お前さんには常識なんだ」夕子「ナニ、あなただって『地球空洞説』に夢中な頃は、半径どころか仮説としての地球の地殻の厚さだって知ってたじゃない」村松「へへ・・忘れた・・」夕子「ふふ、あたしもその数字は覚えてないわ。えーと、作図がだいたい済んだから、そろそろ説明っていうか、計算式に移るね。計算しやすいように、富士山の高さを3.776キロにするね。それと、作図だけど、地球の、つまりこの場合、円の半径が6400だから大差があり過ぎて事実上描けないから、テフォルメして、不正確を承知で描いたわよ。富士山をただの線分にして、逆にここから見える限界のところはどこかって考えると、富士山の頂上から引いた接線上の一点、つまり接点っていうことになるわね」作図はrainbowmaskが描きなおしてスキャンしたもの。村松「あ、なるほど」夕子「ね。三平方の定理よ。富士山からの距離をxとすると」夕子「あたしの電卓、桁数の大きい2乗計算全部は出ないから」村松「俺のもそうだよ。昔はどこか押すと、その下までの数字が出たのがあったけどな」夕子「概数で処置するね。えーと、x≒219.8・・・。整数位にしちゃうね、xはおよそ220キロ。平地から富士山が見える限界距離ね」村松「いや、手数をおかけしました」夕子「ふふ。あのね、あたしが地球の半径をどうしてすぐ言えるか、秘密を明かしちゃうね。ただし、ヒントはあなたよ」村松「俺 ! ? 俺、言えないのに ? 」夕子「あなた、昔から数値を丸暗記しないで、よく知っている別の数字を使ってたわよ。一番手っ取り早いのが、あたしの苦手だった歴史の年数の覚え方。お兄さんが語呂合わせに苦労してるとき、あなたが創作した方法で、気に入ってもらえたのがあったって聞いたわよ。たとえば、支那大陸で隋(ずい)が統一したのは、『5や9の国、隋統一』。西暦589年よ。それから朝鮮で、任那(みまな)日本府が新羅(しらぎ)に敗れたのは『転ぶ任那に新羅立つ』。転ぶが562年。お兄さん、助かったって言ってたって」村松「覚えてる。・・・懐かしいなあ。大変だったけど、大学受験の勉強やってて良かった」夕子「近代日本のはほとんど紛らわしいって言ってたわね」村松「そう。明治維新からしばらくは1800年代だから、『イヤな任務だ学制だ』が1872年。学校がイヤだっていう気持ちからね、かと思うと『イヤ並に作ろうよ軍隊を』が1873年。これ徴兵制。でも、せっせと作っては全部覚えた」夕子「時代で語呂暗記法が変わるけど、元素の周期律表やイオン化傾向なんて、懐かしいなぁ」村松「あ ! それでさ、地球の半径は、俺がヒントになったって」夕子「そうそう、忘れるとこだった。一つ言うね。『日本海海戦』」村松「・・・6400 ? ・・・あ ! 丁字戦法の射撃開始か ! 」夕子「そう。東郷長官が『今の距離は』ってきくと、『6400』って返って来て、『撃ち方始め』になるのよ。もちろん単位はメートルだけどね」村松「そうかぁ。なるほど」夕子「でも正確には地球は楕円体で、赤道半径が極半径より大きいけど、それでも6380キロメートルくらいかな。でも概算する時はこれくらいでも大丈夫と思うけど」村松「すると、平地じゃなくて、ある程度高い山から見たら、限界距離は延びるってことだね」夕子「ええ。多分ネット検索でいろいろ出てるんじゃないかしら。ね ! それはともかく、新しいバイク、どお ? 」村松「ああ。バイク店の店長氏のおかげでね、例のサスペンションを下げるパーツが見つかって、両足かかとがベッタリとまではいかないけど、ほとんど地面に着くようになった。改めて、『トライアンフ・ストリート・トリプル』」排気量675cc。乾燥車重167kg。最高出力108ps。最大トルク7kg-m。夕子「凄いバイクね。あたしのカワサキ・ゼファーが車重200kg、最高出力68ps、最大トルク5.5kg-mだものね」村松「でも、数値忘れたけど、トリプルは高回転型だよ」夕子「それでも恐ろしく速いのは確かね」村松「でね、道楽の最後ってことで、実はもう一台買った」夕子「え ! バチが当たるわよ。で、何 ? 」村松「二気筒だけどね、ドゥカティ・モンスター696」夕子「696ccって排気量でしょ。スペックは ? 」村松「これも詳しいことは忘れたけど、乾燥車重161kg、最高出力80ps」夕子「なるほど、軽さの追及ね。でも名前の通りモンスターだわ。え ! ってことは、大型バイク二台所有 ? 」村松「ほんの少しのあいだね。もうホントに道楽は無理だから、二台比べてからどっちかを手放すよ」夕子「バイクは四輪みたいに試乗出来ないのが多いからね。そうかぁ。あたしも外車ってとこに気がつかなかった。そう言われてみると、今の国産車、シート高は高いし車重も重いし、魅力的なのがないものね」村松「そう。バイク店の人も外車が多いみたいだよ」夕子「トリプルって言うからには、三気筒ね。排気音は ? 」村松「昔乗ったホーネットのヒューッって音を連想させるしね、もっと過激だよ。チョイ吹かすたびにヒューンって笛みたいに鳴るの」編集後記 / 富士山の頂上から地球(円)に接線を引く方法は、実は少しやっかいです。今回はテキトーに描きましたが、直角三角形を為すような接点は、幾何学的に正しく描く方法があります。以下に示します。『円外の一点から円に接線を引く方法は、それ自体一問になるくらい、やや理論的作図を要する。再三数式・物理の相手をしてくれる夕子殿の名誉のために書いておく。本作図の地球半径+富士山の高さの線分を直径とする円を別に描き、その円と元の円との交点が接点である。』以上です。私は偉そうなこと書くのはためらいましたが、レインボーマスクがぜひにも書くと言うので、おとなしく指示に従いました。文体に明らかなように、『』内はレインボーマスクの記述です。
2012.03.26
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村松「もしもし」夕子「はい、あら、珍しい・・・。あなた大丈夫 ? 」村松「沈んでいる男を相手にするの、けむたいだろかね。お前さんの生活に迷惑なら、電話静かに切るよ」夕子「何よ今さら。あたしの性格知ってるでしょ。今のあなたの気持ち、わかっているつもりよ」村松「グチ混じりでもかまわないかい」夕子「ええ。あなた、悔しくて無念でしょ。あたしだって悔しいもの。たとえ気が少しでも軽くなっても、ならなくても、あたしは聞くわよ」村松「ありがたい。ところでさ、地球温暖化ばかり騒いで、だいぶ経つけど・・」夕子「え ! 凄い変化」村松「バカにつける薬シリーズみたいになるけど・・・俺、塾を畳んでから高校数学や物理学何もやらなくなったから、頭が鈍ったよ」夕子「仕方ないわよ。で、温暖化のこと ? 」村松「その前にさ、水を入れたコップに氷を浮かせて、氷が溶けたら水面の高さは変化なしっていう初歩の理屈がわからなくなった」夕子「いいわよ。あなたならすぐ回復するレベルだから」村松「相変わらず凄いね。で、どうなんだっけ ? 」夕子「浮力の原理はわかると思うけど。・・・液体中の物質と同体積の液体の重さっていうの」村松「オーケーだよ。だけど学校時代にこれ理解するのに時間かかったな。今言った定義の言葉自体が禅問答に聞こえたものね。で、続けて」夕子「ちょっと先くぐりして悪いけど、あなた温暖化に結びつけるつもりでしょうから、いずれ海水中の氷山が溶けたらっていう理論に持ってくの、視野に入れてるよね」村松「うん。でもまずは真水からスタートしないとダメだ」夕子「大丈夫。真水から海水つまり塩水に変わっても原理は同じだから。まず真水から説明するわね。大ざっぱな言い方だけど、氷が溶けると体積は元の90パーセント強に減るの。それから水に浮いている氷も、水面下の体積は氷の体積の90パーセント分」村松「あ、そこは思い出した。で ? 」夕子「氷の体積を仮にa 立方センチとするね。水面下の氷の体積は0.9a立方センチ。浮力の定義で考えると、水面下の氷の体積と同体積の水の重さが浮力だから、氷も水も元々状態変化だけで比重、あ、それから今の単位で考えると、比重=密度だから、氷も水も密度が同じ物質だから、浮力は0.9aグラム。氷を水に浮かべた時、水位がいくらか上昇するけど、この氷が全部溶けた時には、氷は水に変化して、つまり重さ0.9aグラムの水になるから、溶ける前に氷が水を押しのけた体積=浮力は、溶けたあと、0.9aグラムの水かさが増えたのと同じだから、水位に変化なしってこと。・・・どう ? 」村松「恐れ入りました。だけど俺、かつてはこれよりもっと複雑な浮力の問題、生徒に説明したんだよな」夕子「そうよ。あなた、数研出版の物理の参考書の解答の間違いに気づいて、訂正して説明したことあるもの」村松「ええ ? そんなこと、あったっけ」夕子「お兄さんが使った頃の『物理の徹底整理』っていうの。棒を水と油に浮かべた時のよ」村松「しかしよく覚えてるね」夕子「あなたからあとで相談されたもの。で、あたしの意見も一致したから、参考書の誤りって結論出したのよ」村松「そう言えばそんなことがあったような・・・」夕子「ついでだけどね、あなたが通販で夏期講習用の英語の問題集取り寄せた時、どうしても解けない問題があってね、あなた、英語は得意じゃないってけんそんしてたけど、思い切って出版社に問題箇所を指摘した手紙を送ったら、お詫びの言葉と共に、訂正の手紙が届いたこともあったのよ」村松「あ、それ覚えてる。恥かいたらどうしようって思ったけど、出版社が急いでほかの塾にも知らせるって書いてあった。・・・今は昔の話だな・・・」夕子「気に障ったら悪いけど、お母さん、ショート・ステイで小康を得たって聞いて、少しホッとしたわよ」村松「かたじけない」夕子「で、今度は海水に氷を浮かべた時の話ね」村松「うん」夕子「海水はつまり塩水だから、やっぱりコップに塩水を入れたところへ氷を浮かべることにするわね。あ、ところで水の密度は普通摂氏4度で1グラムが1立方センチになっているけど、ここでもこのまま話を進めるわね」村松「うん、いいよ。理論的説明だけで」夕子「でね、海水の密度はだいたい1.02で、水と余り差がないのよ。多分計算しても誤差くらいしか出ないと思うけど。まず、a立方センチの氷をコップの水に浮かべた時を考えるね。さっきのように、真水に氷を浮かべた時は、氷の水面下の体積はだいたい90パーセントだったけど、海水つまり塩水に浮かべると、ほんのわずか真水の時より浮力が大きくなって、水面下の体積は小さくなるの。氷山なんかも、いろいろ不純物は含まれてるけど、これも大ざっぱに言って、海水中に浮く氷山は、真水で出来てるの。水が凍る時の性質として、不純物を外へ押し出すことからね。じゃあいよいよ計算に入るね。塩水に浮いた氷の液体中の体積は、わからないとして、x とおくね。塩水の密度を1.02とすると、液体中の氷と同じ体積の塩水の重さは、1.02xグラムよね。この1.02xグラムと氷の重さが等しいわけだから、1.02x=0.9a。これを解くと、x=0.88a。ね。四捨五入で、これも0.9aみたいなもの。もちろんコップのレベルだともっと塩水を濃く出来るから、塩分濃度を大きくするほど、氷は浮くことになるけど」村松「いや、かたじけない。すると、結局海水中の氷山が全部溶けても、海水面の高さは急激に上昇なんてしないってことだね。まあ、北極海の氷となると、体積のスケールが違うだろうけど」夕子「そう。温暖化による海面の上昇を考える必要があるのは、陸地にある氷山が溶け出した時のことで、南極大陸その他の陸地の氷山が全部溶けたら、いくらか上昇するでしょうけど、現在の観測では、確かここしばらく氷山が次々に勢いよく溶けるなんてことはないっていうわよ」村松「なるほど。あ、結論としては、とりあえず、コップの中の液面も、溶ける前よりいくらか上昇するってことだね。重さ0.9aグラムの氷が全部溶けたら、0.88aよりほんのわずか大きくなるから」夕子「そう、それでいいのよ」村松「・・・・・」夕子「ん ? グチなんて出ないじゃない。ま、無理に言うこともないけど」村松「おかげさまでね、リラックス出来たのかも知れない。おっと、今の話がきっかけで、チョイお袋に関する話になりそうだ」夕子「いいわよ」村松「たとえ電話でも、気のおけない相手とたっぷり話が出来ることがどれだけ慰めになるかってのを、お前さんとの話のおかげで痛感出来た。ここんとこ話っていうと、介護職のヤツラばかりだったから、ストレスたまるばっか」夕子「ひとことに言えばあらゆる意見が反論になってはね返されるばかりって言ってたわね」村松「去年年末からお袋が足の痛みを訴えるようになったから、俺は専門職のヘルパーさんに任せることにしてさ、素人の俺はなるべく夜のオムツ交換は避けて来た。こういうのって生活の習慣になるんだよ。つまり夜のオムツ交換はしないって。オムツ換える時、どうしてもお袋の身体を左右に動かす必要があるけど、お袋にとっては、かなり負担にもなると思うんだ。ところがさ、俺の今後の計画として、連日ヘルパーさんにだけ介護を依頼する方法を提案したら、ケアマネが『介護虐待』になるって言い出したんだ。こいつの言うこと、もう全く理解のそと」夕子「あたしもこの世界の決まり、知らないけど、結論考えると、おかしいわね。初めの予定通り、お母さんを自宅で介護し続けるっていうのは、不可能っていう妙な結論になるね。それと、デイ・サービスが刺激になっていいことって聞かされて来たけど、半日のほとんど固い木の椅子に坐りっぱなしでしょ。その疲れが帰宅後に出る気がするけど・・」村松「それだよ。お袋がある程度元気なうちはね、俺もデイ・サービスのやり方を全面支持してたんだけどさ、いずれ通えなくなるほど衰える時が来るわけだ。それで俺はへたにお袋の介護のために身体を動かすよりも、昼ごろと夕方のヘルパーさんに頼むほうを選んだんだ」夕子「それがいずれ介護虐待なんて、何かそのケアマネの策略にハマったって感じね。何んだかお母さんが可哀想だわ」村松「そう、それ。俺はね、皮肉にもケアマネの計画と一致したことになるけど、デイ・サービスというある種の虐待から、お袋を解放してやろうという考えが新しく浮かんで、それでお袋を特別養護老人ホーム、略して特養に入れようと思ったんだ」夕子「え ! そうなの ? 」村松「うん。だから先日の日記で、事実上お袋に別れを告げることを書いたんだ」夕子「知らなかった」村松「すまない。隠すつもりはなかったんだけど・・・」夕子「そう・・・。でも、話がそれるけど、お母さんの特養の費用は・・」村松「お袋自身の年金でまかなえる。死んだ親父の年金と余り差がないよ。で、話のついでだけど、親父の平成15年当時の通帳の預金残高がだいたい300万だったのが、7年後の平成22年現在で700万に増えていることから、えーと親父の年金を月額にすると23万くらいで、これが少しずつ増えたことになる」夕子「すると、あなたのバイク買い替え道楽のは・・」村松「あれは、お袋の介護が始まった平成20年当時の預金のうちの、普通預金の300万円を切り崩したから、いくらか残金がある。でもね、今ほとんどバイク乗ってないよ。あ、長くなるからバイクの話は別の機会に譲るか」夕子「ねえ、最後に、今のバイク何んてのだか、去年から遠慮して聞いてなかったから、それだけ教えて」村松「ナナハンは去年手放した。重くなってね。で、目下は英国製のトライアンフ・ストリート・トリプル。サスペンションをローダウンするパーツが運よくあってね、車高800mmを30mm下げて、何んとか足つきが楽になった」夕子「いいなあ。ね、この話、あの・・不謹慎かも知れないけど・・近いうちに取り上げて欲しいな」村松「ああ、構わないよ。そもそも俺の買い替えが激しくなったのは、お袋の状態に一喜一憂する頃からだから、買い替えがうまくいったのも、お袋のおかげだと感謝してるよ」
2012.03.04
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夕子「衣替えの感覚がダメになったって言ってたわね」村松「うん。だからといって、今年初めからの列島各地の異変や梅雨入り梅雨明けの不規則なんかも無関係なんだ。要するに自分のせいだ」夕子「気の持ちようってこと・・・? 」村松「うん。ちょうど一年前、・・・いきなり下劣な話から始まるけど、デリヘル通いを始めた。それが・・・とにかく金食い虫だからあいだをずいぶんあけて、とりあえず今年4月でキッパリ縁を切った。その去年のことだけど、何しろ出かけるのは夜真っ暗になってからだから、ほぼ完全装備の防寒着で行った。そのさ、一枚二枚と服を着る時の気分っていうのかな、これがごく自然で、寒くない着替えが出来たんだ。逆に言うと、秋が深まったとは言っても、昼間はどれくらい重ね着したらいいかも無意識に出来た。それが今はまだ夏のTシャツが半そでから長袖に代わった程度。親父の死後しばらくは、お袋と二人でごく普段の気持ちでいられたのにな・・・」夕子「でも『恐竜境』更新再開したでしょ。あなたにしては凄いエネルギーだと思うけど・・・」村松「軽いウツ状態なのは確かみたいに思えるけどね、軽いから何かせねばと実行する気が起きたのかもしれない。でもお前さんの波のない健康的な生活ぶりにはいつも驚いているよ。たいしたものだ。幼児期の虐待経験が大人になっても病的なものとして出ていない。めまいもかなり克服して、メリスロンは頓服的に必要とするだけだし」夕子「でも毎日単調だし孤独感はあるわよ」村松「テレビは見る ? 」夕子「見ない。ジャンルがほぼ固定されて、要するにバカ番組ばっかだもの」村松「俺はお袋の健康管理のために、スポット天気予報だけをデータ放送としてつけてたけど、テレビつけっぱなしってのもしゃくになって、今は確認の時だけにして消してる」夕子「バイクは乗ってる ? 」村松「スクーターだけ。買い物にね。それもお袋の食事はヘルパー任せに変えたから、自分のぶんを・・・と言っても食欲ないから、週2回ほど、まとめ買いするだけ。ナナハンは多分バッテリー上がってるな。それと250ccもほとんど乗らないからいずれ上がるよ。バイクに乗ろうっていう気力がこの夏から急になくなった」夕子「ああ、思い出した。あなた、そろそろバイクの買い替え道楽に終止符を打つって言って、5月から何台か買い替えたものね。何しろ車と違ってほとんどの店で試乗が出来ないからね」村松「それにしても・・・おっと、お前さんには悪いけど、250の四気筒なんて、パワーバンドが高回転に限られてるから、加減速が安心して出来ない。それでもね、お袋の夏の洋服やパジャマ買いに行ったころは、バリオスでまあまあ張り切って店に入って行ったんだけど・・」夕子「あたしは・・・若気の至りもあったけど、一応サーキットで高回転エンジンのバイク練習したしね。それに比べるとVツイン(註 / V型二気筒)はほとんど全域パワーバンドで乗りやすいでしょ」村松「そう。たとえばさ、去年少しだけ乗ったイギリス製のトライアンフ・ボンネビルはさ、中古で排気量790ccで最高出力62psなんだけど、これが何んともメリハリのないバイクでさ、発進加速もインパクトがないし、何速に変えてもその都度の走行インパクトなし。こんなこと言うと、トライアンフファンに怒られるだろうけどね、カワサキ・ゼファーの引っ張るような加速感やギヤ・チェンジごとの変速の実感がまるでない」 夕子「でも同じ二気筒でもVTRはわずか250ccでしょ。それでもVTRのほうが感じがいいのね」村松「こっちのほうが速い感じがするほどだよ。何しろ乾燥車重141kgで32ps。パワーウエイトレシオが4.4だからね。ちなみに俺の軽のワゴンRは10。わずか250ccのバイクの乗りやすさが納得出来る」夕子「ねえ、最初の話どうなったの ? ウツ気味っての・・」村松「母一人子一人って言うだろ。気がついたんだけどさ、たとえ片親でもね、母親が気が張っていて子供を育てているあいだってのはさ、母子共々生活にハリがあると思うんだ。でさ、お袋に悪い気がするけど、今は俺がお袋の世話に明け暮れる日課だろ。普通の会話はもう出来ない。日曜の夜遅くゴミ出しに行くと、あとは翌日からのデイ・サービスに備えてお袋の隣の部屋のベッドに横になるだけ・・」夕子「でもさ、水をさすようで悪いけど、ついこないだまで結構張り切っていたでしょ。去年暮れは田所宅の模型まで作ったし・・」村松「そう。決してお袋のせいじゃない。次のシーンのための造型にかかれば気力も昂じて来ると思うんだ。むしろお袋が身体そのものは元気だから、お袋の年金で生活は困らないしね。もっとも、生活費の大部分は将来を考えて俺の預金から引き落としてるけどね。やっぱり俺次第だ。気分昂揚は何かすることだとわかるんだけどね。たとえ今の状態でも、お袋が生きていてくれるのは、知らないうちに励みになるし、全くの孤独からは救われてるんだ」夕子「でも何んだか人ごとじゃなくなって来た。あの子がもうじき社会へ出て独立すると、たとえばあの子の彼女、そのうちにはお嫁さんにとっては、あたしは邪魔な存在になるんだしね・・」村松「話題変えてごめん。俺、今にして痛感するんだけど、よくまあ翼開長120cmもあるプテラノドン作ったよなぁ。そのあと急速にパワーダウンしてから、あの『ガー公』を初めの物語に持って来る造型なんかに気が重くなっちゃった・・。元の教室の机に向かってるとさ、机越しに六分の一タイムマシンをセットの台に置いたままの風景が目障りでね・・んなこと言っちまってはまずいか・・」夕子「『富士恐竜パーク』を思いついたころが懐かしいって感じかしら」村松「タイムマシンもほとんどボール紙のやわなヤツだからさ、何んか今の俺の頼りなさと重なるんだよな。座席も固定出来ない仕組みだし、主役のフィギュアも服の着せ替えが面倒でね。ま、結論は俺の気力減退だ。60前後ってのは精神的に危ないって、特に団塊の世代前後の俺たちは言われているしね」夕子「でも、のどに異常がなくて良かったね」村松「タバコ再開しちゃった」夕子「久しぶりに吸った時はまずかったって言ったのにね。あ、嫌なことがあったんだったね。そのストレスから・・」村松「金食い虫だし、余裕ないんだから、またキッパリやめたいけどね。お袋のせいになんかしないで、自分の生活へのハリを取り戻さなきゃなんないな・・・」夕子「外出がほとんどなくなったってことは、本屋もビデオ屋も行かないわけね」村松「うん。俺は元々深くのめりこむ趣味はないからね。思い切って言うけど、『恐竜境』はお袋の容態がまだ軽い時期の開始だったから、今は無期限中止ってことにしようかって思ってるの」夕子「単発ジオラマのほうが良かったね、今となっては・・・。いいじゃない、無期限中止でも」村松「ホントに ? 」夕子「うん。偉そうなようだけど、人それぞれ人生には起伏があるから、バブル崩壊じゃないけど、今がどん底と思えば、この先気がついたら何かにまた張り切っているってことになるかも知れないしね。ゴミ出しとかそんな生活の日課じゃなくてね。今焦るのは良くないよ。あなたが学生時代以来の神経症を克服したときみたいに、変な表現すると、だらだらしてればいいのよ」村松「少し気が楽になったような感じだ」夕子「でも、くれぐれも『前向きに』なんて考えないでね。いつごろからかのハヤリ言葉だからあんなの。・・・あ、それからまたガー公のことだけど、初めに謝っておくわ。ごめんなさい」村松「え ? 俺、何んにも思い当たらないよ。何んで詫びなきゃなんないの ? 」夕子「ガー公と村松のコミカルなからみのシーンなの・・。あのさ、あたし、主役の二人の安全ばっかり気にして、『移植電磁波』なんて設定したでしょ。だとするとね、村松が釣った魚をガー公に横取りされて腹を立てて、それでガー公に宙吊りにされるってこと、理屈の上で成り立たなくなるのよ」 翼竜『ガー公』登場シーン取消しも視野に入れた全面書き直しの案が出て来ました。rainbowmaskは画像抜きならば次回作にかかる筆力はありそうですが、模型作りは現状では意欲回復困難と私はみています。村松「あ、そうか ! ・・・とすると、弱ったな。俺は造型が減って楽になるけど・・」夕子「でもね、プランターを『翼竜の川』の水面に見立てる設定なんかは、出来たら用意して欲しいの。でね、電磁波は、人間側からの一方通行に設定して、やっぱり村松には釣りをやらせたいの」村松「なるほど」夕子「あなたが今つらいのはわかるけどね、食欲なかったら、あなたの20代半ばの頃みたいに、外で何も食べないで行動するっていう習慣思い出せば、動けないことないでしょ」村松「出会いの頃、奇妙にとられた話思い出した。懐かしいな」夕子「それとね、六分の一探検車模型、思い切ってどかしたらセットが広く感じられるような気がするんだけど・・」村松「ううむ、お前さん、しっかりしてるな」夕子「それからあなたがもうずっと前、気にしてた村松の釣り糸のことだけど、これも無理するの思い切ってやめてさ、あなた得意のアナログでいったらどうかって・・」村松「・・・」夕子「つまり、実写の川と合成するのかも知れないけどね、釣り道具一式用意して行くわけじゃないんだから、釣り糸はたとえばあり合わせの荷造り用の細いヒモなんかでいいと思うの。餌とかなんかはセリフだけにしてさ、それで釣り糸の画像作るときは、ボールペンなんかで直接描けば充分って思うけど」村松「なるほど」夕子「いい ? くれぐれも無理しないでね。でも、あなた最新版の出発シーン更新した時、改めて前の序章読み返して、感慨深い思いに浸ったって言ったでしょ。あなた、まだ『恐竜境』に愛着があるのよ。だから、前向きでなくて後ろ向きで充分だから、無理しないで、取り掛かろうと思うだけってとこから再スタートでいいのよ」村松「いや、かたじけない。ありがたい。見直した。お前さん、最大の理解者だ」夕子「あら、オチは無し ? 」村松「うん。でも近々おごらせてもらうかな」夕子「あら、初雪降るかしら。でも食欲ないのにあたしだけ悪いみたい・・」村松「ナニ、俺は形だけデザートみたいの注文して、お前さんにあげるよ」夕子「プロット作り直すわね。でも、急がせないから安心してね。詳しいことはまたね」
2011.11.11
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村松「あのさ、もうだいぶけむったいと思うけどさ・・・」夕子「ええ ! ? また何か質問 ? 」村松「そんなに俺の質問って答えにくい ? 」夕子「何んて言ったらいいのか・・・キツイ言い方かも知れないけど、小さな子が親に『何んで ? どうして ? 』って訊くのに似てるもん。だから答える時はサルかカバにもわかる答えかたしなきゃならないからさ・・・」村松「ううむ、確かにヒドイ言い方だが的を射ている。でさ、俺のことを『しゃべるサル』とでも思ってチョイ教えて」夕子「何んか嫌な予感だけど、どうぞ」村松「あのさ、初め不思議に思ったのは、戦車の右左折の仕組み」夕子「うわっ来たッ ! 」村松「来たって、まるで雷の至近弾が落ちたみたいな言い方だね。でさ、戦車の履帯(りたい)はさ、起動輪や転輪とつながってて、要するに動かないだろ。それでどうやって右に曲がったりするのかって・・・」夕子「うーん・・・。どうしよう。あ、そうだ ! あなた、お母さんの車椅子があったわね。電話、子機に替えるの面倒でしょうから、いっときケータイにかけて上げるよ。あなたのケータイ持って下へ降りて」・・・・・・・・・・ケータイが鳴る。村松「あいよ、降りたよ」夕子「車椅子、広いところへ出してみて」村松「あいよ、台所に来たよ」夕子「後輪のブレーキ両方ともかけてみて」村松「あいよ、かけた」夕子「それと、ケータイ落とさないように気をつけてね。じゃあ右ブレーキだけかけたままにして、左ブレーキの力をゆるめて」村松「あいよ」夕子「そのまま車椅子を押してみて」村松「うわっとっと ! ! ケータイ落としそうになった。もう一回待ってね」夕子「(バアカ。言うそばから、全くドジ ! )・・・・・・・・・・」村松「もしもし、驚いたよ。右に曲がった」本来なら驚くほどのことではないのですが、何しろ単細胞に出来ているので、根気よく相手をしてやるしかありません。・・・電話、固定電話に切り替え・・・夕子「ね。ごく簡単に言うと戦車も左キャタピラだけを動かすと右に曲がるの」村松「・・・・・」夕子「どうかしたの ? 」村松「右ブレーキをかけたまま押すと事実右に曲がるけど・・・現実を目の当たり見ても・・不思議だ。それに車椅子は仮にも車輪が接地しているけど、戦車の車輪はいずれも地についてない。それなのに不思議だ。総じて交通機関の進行方向を変える装置とはたいしたものだ」夕子「あのさ、戦車のキャタピラは確かにまん丸の円形じゃないけど、転輪などを囲んで一回りしている形を見ると、一つの大きな車輪のようなものでしょ」村松「あ、なるほど。少しわかった。だから右キャタピラを止めて左キャタピラを回すと右に曲がるんだ。なるほど、そうか」夕子「そういうこと」村松「なるほど、そう言えばコンパスで円を描くときも、中心のほうをとめておいて、芯のついたほうを右に回すと右に曲がるんだ。中心のほうと芯のほうを同時に前進させると直進してしまって円は描けない。なるほど」円を描くときは、何も右に曲がるか左に曲がるかは関係ないのですが、せっかく自分なりに理解に達しようとしているところへ水をさすと、この人の頭はすぐに崩壊するおそれがあるので、しばらく黙っていました。そして、もう右左折の問題は終わりにしたいと思っていたのですが。村松「あ、思い出した」夕子「また何んか操縦の質問 ? 」村松「いや質問じゃなくてね、昔、家(うち)の塾に来ていた女子がさ、こんなこと言ったことがあるの。『車を運転する時にハンドルを右にきるとか左にきるとか言いますが、たとえば右の場合も、ハンドルの円の上半分はだいたい右に動いていると思いますけど、下半分で見ると、左に動いているように見えるので、右回り、左回りの意味が良くわかりません』って訊いて来たんだ、まだ覚えてる。でも何んの授業だったかな」夕子「それであなた何んて説明したの ? 」村松「そこは断固、客商売に徹してね、『そう言えばそうですね』って言ったの」夕子「そこまで迎合したんだ」村松「ただそのままにしといたんでは、のちのち本人が問題を解くのに苦労しても困るからね、自転車が向かって左から右へ進むときの車輪の回転方向を右向きと覚えたらどうかなんて説明したっけかな。あ ! 思い出した ! サイクロイドだ。数IIIだな」夕子「ああ、サイクロイドを軌跡として理解するために、自転車やお茶の筒なんかを例に説明するものね」サイクロイドの図。軌跡は円だと勘違いする生徒がいたそうです。村松「そう言えば軌跡って、俺の時には中三でやったっけ」夕子「あ、その話聞いたの覚えてる。でもあなたの頃は凄かったのね」村松「サイン・コサイン・タンジェントの基本も中三だったほどだからね。ただしね、この時の軌跡は昔で言う『幾何』の応用で、サッパリわからなかった。やっぱり高校で『x , y 座標軸』を使った解説を教科書で読んで感激したね」夕子「その気持ちわかる。基本はたとえば円の定義から軌跡の方程式に移るあたり・・じゃなかったっけ ? 」村松「その通り。一定点から常に等しい距離rにある点の集合はどんな図形か、なんてね。解説の始まりが例題になってて、すんなり入れた」夕子「こんなでしょ。定点の座標を( a , b )とし、条件を満たす点の座標を( x , y )とすると・・あ ! うっかりした。ブログでは累乗表わせなかったんだっけ」村松「いいよ。円はごく入り口の基本だから。・・・ね、ところでさ、話題少し戻してもいい ? 」夕子「え ! また操縦 ? 」村松「今度は飛行機だけどさ・・」夕子「飛行機はわかるでしょ ? 方向舵で舵取りするのよ」村松「飛行中はわかるよ。でも、地上で方向変える時どうするの ? 」夕子「あたしも詳しいことは自信がないけどね、確か旅客機みたいな大きな飛行機は、自動車の車輪と同じように動かせるハンドルがついてたんじゃなかったかしら。で、小型飛行機クラスになると、垂直尾翼の方向舵で方向変えるんだと思ったけど・・。また進歩して仕組みが変わったのがあったらごめんね」村松「ふうむ・・・」夕子「え ? 何、わかんないの ? 」村松「方向変えるにはまず飛行機そのものを動かさなきゃならないから、プロペラ回すだろ。プロペラ回したら、用心しないと、方向変える前に揚力が発生して上へ浮き上がってしまう・・・なんてことないか」夕子「それじゃあまるでヘリコプターだからね。プロペラの起こす風で機体を前進させる『推力』が発生するから、その時垂直尾翼の方向舵で機体の向きを変えるんだと思うよ」村松「するとさ、地上走行しながら飛行機を右に曲げる・・ん ? 」夕子「右に曲げるときは尾翼の方向舵をどうするかよね。それくらい自分で考えなさい」村松「え ? そんな・・・。えーと・・・たとえば方向舵を機体後部から向かって右へ出すと・・・出すと・・・。右から風を受けるから・・・機体は右へ曲がる。・・・ん ? そう言えば水平尾翼にも、それから主翼にも何んか方向舵がついてたな」間違いは程度によっては正さなければなりません。夕子「ちょっと待って。水平尾翼のは昇降舵って言うの。機体の左右方向の制御じゃなくて、上下方向だから呼び方は変わるのよ」村松「むむっ。すると昇降舵は主翼と尾翼にあるのか」夕子「そうじゃないの。構造が違うの。ああ ! 疲れちゃった」村松「あ、そう言えば飛行機ってバンクするよな。あれはたとえば右バンクってのは、水平尾翼の昇降舵・・・ではバンク出来ないなぁ・・・・・」きりがないので終わりにします。この人、「オートバイ乗るヤツは飛行機も好きになって自分で操縦したくなる。ウルトラ・ライトプレーンから始めようか」とよく気取っていましたが、たとえお金の都合がついたとしても、やめたほうがいいと思います。
2011.07.17
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夕子「珍しい ! すぐ電話出たッ」村松「ちょうど二階へ来たところ。いや、こちらもね、今さっきまで珍しくお袋と二人で『太平洋の嵐』のビデオ見てた。もうお袋は、ドラマを鑑賞する力はないけどね・・・。でもね、時々俺が解説したんだ。たとえば最後まで奮戦した空母『飛龍』に総員退艦命令が出た時、飛龍の司令官の山口多聞(やまぐち・たもん)少将と艦長の加来止男(かく・とめお)大佐が、縄で身体を縛りつける場面でさ、お袋に『二人とも航空母艦が沈む時に、ああして縛って、艦と運命を共にしたんだよ』って説明したら、涙ぐんでたね」夕子「さすがお母さんね。認知症なんて言ったら失礼だけど・・・、昔の人は経験してる世代だけに、戦争は嫌だという気持ちが、上っ面じゃなくて伝わって来るね・・・。何んだか泣けて来ちゃった」村松「ところで俺、何回見てもわかんないんだけどさ、夏木陽介のナレーションで、二航戦『飛龍』って言うんだけど、二航戦って、もしかすると、第二航空戦隊のこと ? 」 米機の急降下爆撃で炎上する空母・飛龍夕子「そうよ」村松「じゃあさ、航空戦隊と航空艦隊ってどう違うの ? 」夕子「ああぁ、またそういう話かぁ・・・。ねえ、あたしだってすべて知ってるわけじゃないし、ややこしくなるから、この話やめようよ」村松「じゃあ、少なくとも俺より詳しいってことだろ ? 」夕子「じゃあ、ごく大ざっぱに言うね。航空艦隊の中に航空戦隊が編成されてるってこと」村松「・・・・・ ? あのさ、航空艦隊って言うからにはさ、たとえば第一航空艦隊ってのもあるの ? 」夕子「そうよ。ミッドウェー海戦の時の機動部隊だったんだから」村松「機動部隊 ? それなら聞いたことあるけどさ、じゃあ第一航空艦隊のことを機動部隊って呼ぶの ? 第一機動部隊とは言わないの ? 」夕子「ああ、始まった。あのね、ウィキペディアにも書いてあると思うけどね、日本海軍では航空艦隊のことを機動部隊と呼んだの」村松「じゃあさ、日本以外の国ではそうでもなかったってこと ? 」夕子「ねえ、お願いだからそのへんにしといて。本格的に覚えるなら、ちゃんとした専門書読むしかないわよ」村松「あのさ、ちょっと方向変えるけど、飛龍に乗ってた山口少将は、二航戦の司令長官なの ? 」夕子「ううぅ、質問地獄に引きずりこまれそう。山口少将は二航戦の『司令官』なの。司令長官は第一航空艦隊の旗艦・赤城の南雲忠一(なぐも・ちゅういち)中将なの」村松「司令長官 ? 司令長官は山本五十六(やまもと・いそろく)大将じゃないの ? 」夕子「まだ質問責めにする気 ? 山本五十六大将は聨合艦隊司令長官でしょ。旗艦大和に乗っていたのよ」村松「ううむ・・・。するとさ、ミッドウェー海戦の時の、何んだっけ、あ、機動部隊はさ、一航戦が空母赤城、加賀で、二航戦は、飛龍、蒼龍で四隻だから、これはあってる ? 」 空母・赤城(東宝映画「連合艦隊司令長官・山本五十六」より)夕子「うん」村松「すると、第一航空艦隊の司令長官の南雲中将は、第一航空戦隊の赤城にも乗っていたことになるな」夕子「赤城に乗ってたの ! 同じ空母が二隻もあるわけないでしょ ! ねえ、もうおしまいにして、その話。お母さんが涙ぐんだって話のほうがすっと感動的よ」村松「ううむ、俺は恐るべき無知だなぁ」夕子「そんなの、いえ、そんなのなんて言っちゃ戦死した方々に失礼だけど、海軍だけでも面倒なんだからね、陸軍になったら、またこれは別に複雑にみえるよ。師団・旅団・大隊・中隊・小隊なんて持ち出しただけで大変でしょ。師団だって機甲師団なんてのもあるでしょ。あれ ? 旧陸軍では機甲師団って言ったんだっけ ? あたしもよくわからない」・・・・・この話は彼が混乱したことで何んとか終わりました。でも、うるさい話はこれからまた始まるのです・・・・・村松「何んだか俺、戦争特撮映画見るの、怖くなって来た。真珠湾攻撃の時も、艦載機みんなゼロ戦かとばかり思ってたからね、ひどいね」夕子「いいわよ、そんな細かい区別なんて。要するに戦闘機・爆撃機・攻撃機が発艦してハワイのアメリカ太平洋艦隊を攻撃したってくらいで」村松「ううむ・・・でも、真珠湾では魚雷攻撃が活躍したんじゃなかったっけ」夕子「そうよ。『トラ ・トラ ・ トラ ! 』だったかな、山本五十六が部下に『魚雷で真珠湾をやれるかな』って訊くシーンがあったような気がするもの。真珠湾は浅海だから実行可能と判断するまでに少し苦労したんじゃなかったかしら」 映画「トラ・トラ・トラ ! 」では練習機を改造し、ゼロ戦や九九艦爆に生まれ変わりました。村松「でも俺が映画見た限りでは、魚雷一発積んだ攻撃機が、次々カリフォルニアやネバダを雷撃するとすぐ避退するシーンが目立ったけどな」夕子「アメリカの戦艦を沈めるシーンが見所だったしね。・・・もういいかしら」村松「戦艦って言えばさ、俺は何しろ大学受かったら特撮やろうって決めてたから、高校生の時かな、ウォーターライン・シリーズが出た時は、『これだ ! 』って胸がときめいたね。・・・もっともウォーターライン・モデル生かした映画、結局一本も作れないで終わったけどね」夕子「特撮プールに浮かべるには最適だものね」村松「あ、そうだ ! 」夕子「また質問 ? 」村松「今さら恥ずかしいんだけどね、『フルハル・モデル』ってのがあるだろ。あれ、何んのことかわかんない。知ってる ? 今さらノーチラスさんに訊くの気が引けるしね」夕子「そのための交流でしょ」村松「ノーチラスさんは本格のモデラーだよ。時々お邪魔してるけど、プラモデルの箱に入ってるパーツだけで作るんじゃなくて、別売りの細かいパーツ用意したり、あるいは自作して、精密なモデル作る本格派だからね」夕子「じゃあ仕方ないから、あたしが簡単に説明するか。あのね、フルハル・モデルってのはね、喫水線の上だけのウォーターラインに対して、船体全部がそろった模型のことなのよ」村松「でもどんな意味なの ? まさか、船体全部、つまりフルに接着剤使って貼るから、フルハル・・なんてこたないよね」夕子「英和辞書調べたらどお ? 」村松「載ってるかな。ちょっと待って」・・・・・・・・・・村松「あった。『ハル』というのは『hull』、船体って意味だ。なるほど、『full-hull-model』ってとこかな」夕子「ねえ、今夜はこんな話ばっかなの ? 」村松「『恐竜境』もまた中断だしな。土地・家屋の名義変更で、お袋がデイ・サービスに行ってるあいだに動かなければならなくなったこともあるし・・・。いや、こんなのは言い訳だな。ホントは意欲減退」夕子「それじゃあ今度はあたしから何かあなたに訊こうかな」村松「いいよ。どうぞ」夕子「戦艦や軍用機の模型作る趣味なかったの ? 」村松「なかったね。俺の頭は本来文科系で、メカニズムには弱かったんだ」夕子「おもちゃ屋行っても全然買う気起きなかったんだ」村松「箱絵を見るのは好きだったけどね。あ、それからこれはトラウマになるほどかどうかわからないけどね、それに死んだ親父の悪口になるけど、ある時プラモ屋行って、いきなり戦艦長門の艦形に見とれてたら、一緒に行ってくれた親父が『ああ、これは旧式艦だな』って言ったんで、買うのやめたことあるんだ。親父は陸軍だったからかどうか、海軍のものに余り興味なかったようだな」 東宝映画「連合艦隊司令長官・山本五十六」より戦艦長門夕子「じゃあお兄さんは ? 」村松「兄貴はたいしたものだった。一通りのものに興味を持って買って全部自分で作ったな。覚えてるだけでも大和・武蔵・ゼロ戦、アメリカの戦車、いろいろ完成させて、棚に飾ったな。それからあの頃ハヤッたゴム動力の飛行機盛んに作っては飛ばしてたしな。翼の材料の竹ひごをロウソクの火にかざして慎重に曲げるのもうまかったし。何しろ『少年』の面倒な組み立て付録みんな作ったからな」夕子「ふうん、不思議ね。あなたそれでよく今、手製の模型作るわね」村松「あ、それね、やっぱり特撮趣味から来てる。それに、パーツを設計図見ながら組み立てるより、自分で設計図描いてから作るほうが面白いな」夕子「翼長7.2mのプテラノドンの六分の一模型、曲がりなりにも完成させたんだものね」村松「ところでそっちからの質問済んだら、もう少し訊きたいんだけど」夕子「うわ ! 参って来た。いいわ、何 ? 」村松「戦艦大和の艦首の形をさ、東宝映画に使った巨大模型で見ると、映画によって形をゴマカシているみたいなんだ。こないだ買った本見たら、本来は、のちの船首のハシリとなった『バルバス・バウ』って書いてあったんだ」夕子「ああ、それなら大和の特徴の『球状艦首』のことよ」村松「あ、じゃあ英和辞書で見れば載ってるかもね。それにしても俺はこういう専門用語ダメだから、思わず昔の『名犬ラッシー』の歌、思い出しちゃったね。 ♪ ラッシー、ラッシー、ラッシーラッシー、バウワウワウ・・・なんてね」夕子「(無視)調べてよ」村松「・・・。あった。これかな。バルバスは『bulbous』で球根状のっていう意味で、バウは『bow』で船首・艦首だ。なるほどね」・・・・・二人とも疲れました。話題をよもやまの話に変えて会話を終わりました・・・・・最後に。この人、仮にも国立大学出てるし、数学・物理学・化学でも受験してるのに、「俺はDVDレコーダーの接続出来ないから、近所の電気屋に金払って頼んだ。パソコンも万年ビギナーだ」と悲観しています。それでいて、「理系のセンスで少なくとも英文法の理解は可能だ。俺がいい例だ」とも言います。高校数学をほとんど克服し、物理学で受験した割には、原子力発電の仕組みも知らないし、ホントはどこか抜けてるのか、よくわかりません。ただし、自分の頭のことでうぬぼれや思い上がりがないのは確かです。でも、ある意味でバカ正直だとも思えます。
2011.05.27
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ブログSF『恐竜境に果てぬ』企画ノートの話から始まります。夕子「なんだ、せっかくノート持ってお母さんの面会に行っても・・・あ、ごめん、お母さんの相手してあげてるからかな」村松「まあ、環境が環境だし、職員が来たり看護婦が来たり、気が落ち着かない。でもさ、ショート・ステイ、新しいとこに変えたんだよ」夕子「あら、初耳」村松「ここはちょっとしたホテルみたい。しかも個室でさ。あ、誤解すんなよ。要するに・・」夕子「わかってるわよ。あなたの言うホテルとお母さんのショート・ステイのホテルみたいってのは全然違うってことくらい。伊豆の温泉旅館みたいに豪華なんでしょ ? 」村松「さよう。相違ない。でも10日まで。いよいよ帰宅、デイ・サービス生活に戻る。さてと、協議に入るか。って言うより、新生代の航行描写、余りいい書き方が浮かばない」夕子「あなたの一本調子のは確かに先史時代に入る興奮が高まらないね。最初にマンモスが見えて来た、次は剣歯虎だ・・・じゃあね。ここは田所に専門用語を少ししゃべらせたほうがいいね」村松「どう書くの ? 」夕子「それは最後はあなたの筆力よ。うーん、だけど、どう運べば少しはエキサイティングになるかってことね。たとえばこんなのどうかしら。あたしの口から出まかせだけど。今、異次元空間をタイムマシンが突き進んでいるから、田所に、たとえばよ、いい ? 」村松「うんいいよ。話して」夕子「『現在のスピードだと、量子物理学処理では、異空間を可視映像にするにも限界がある。異空間風景と新生代風景を同時に見せることが原因で、スクリーン映像はやや殺風景になる』なんて言わせるの、どお ? 」村松「さえてるう ! 文字列抜くと合成も楽だし。今お前さんがしゃべった言葉そのまま使っちゃっていい ? 」夕子「別にいいわよ。でも、ヒントになったなら、そんな感じで書き出してみたらどお ? 」村松「ううむ・・・。まだ頭カラッポだ、その先が」夕子「うーん・・・。じゃあさ、地質時代区分の名前も田所にしゃべらせて、そのあいだに、頭カラッポの村松のセリフ入れるのどお ? 」村松「お前さん、ちょっと手本教えてくれよ」夕子「ええ ! ? ・・・・・じゃあ、あくまでも箇条書きっぽくしか出来ないけど」村松「いいよそれで」夕子「何しろ画像の貢献度が大きいからね。うーん、どうしよう」ここからしばらく、箇条書きスタイルで、お手本の描写を掲げてみます。・・・・・・・・・・田所「新生代第四紀洪積世後期に現われたマンモスだが、見えてるのは絶滅寸前の一万年前」村松「(適当なセリフ)。入れたり入れなかったり。以下同じ」田所「マシン、スピードアップ。第三紀に入った。鮮新世だ。300万年前。剣歯虎、スミロドン」村松「適当なセリフ」田所「漸新世から中新世。バルキテリウムはこの両時期にまたがるが、漸新世に現われた。2600万年前」村松「適当なセリフ」田所「新生代をそろそろ終わる。中生代白亜紀後期が近いから、一旦大隕石衝突の時期を確かめて、スピード調整しながら、時空線を逆行する」・・・・・・・・・・夕子「今打ったから送るよ」・・・・・・・・・・村松「来た。ん ? 何んだこの村松の適当なセリフって・・」夕子「村松は頭カラッポだから、操縦桿握って、気まぐれにしゃべればいいの」村松「あ、なるほど。・・・・・でも田所のセリフ、これだけでもいいね」夕子「加筆訂正必ずしてよ」(この人、ほとんど自分のこと、からかわれているのに、天然ボケなのか、気にしていません。やっぱり頭がイビツなのでしょうか)村松「あ、そうだ。ワードの字数見たらさ、意外に多くなかったよ。画像が多いのかな。この前の第一節の戦闘訓練のほうが九千文字超えて多かった」夕子「それじゃ、前後編くらいでいけそうね」村松「中生代到着まで入れるよね」夕子「うん。ガー公たちが群で現われる光景まで」村松「新しい画像の撮影、必要かな」夕子「今までので何んとかならない ? 」村松「俺が言うのも妙な気持ちだけど、村松の普通の後姿の合成用画像がない」夕子「横向きでいいじゃない。それで一段落させるほうがいいと思うよ。だって、ガー公が登場すると、それからの新しい撮影なんかが目白押しよ」村松「そうか。俺はいずれ独りになる。その時から、この趣味に打ち込むことを日常習慣に出来るかどうかも、課題の一つだ・・・」夕子「急に感傷的になったわね」村松「デリヘルもそろそろ卒業だし」夕子「経済的でいいじゃない」村松「ところでお前の息子、連休もちょっとしか帰らなかったけど、もしや彼女でも・・・」夕子「どうも油っけがまるっきり抜けないわね。あなた、そんな話ばっか」村松「あいつ、母親に似て、かっこいい男になったな。いるだろ ? 」夕子「わからないのよ。誰かとメールやりとりしてたり、ケータイでしゃべったりしてるみたいだけど、男女の区別わからない。小さい頃から親子二人暮らしに慣れたせいか、もう親離れしてるしね」村松「ケータイ盗み見しないの ? 」夕子「こないだケータイ忘れて帰ったから、知らせてやったの。そしたらね、『中身見るなよな』って怒られた。もちろん見てないけど」村松「怪しいな」夕子「ウソじゃないよッ ! 」村松「そうじゃないって、あいつが怪しいっての」夕子「ネーム作ってるんじゃないかな。あなたみたいに『ケータイホーネット』なんて」村松「母親に似て早熟かもな。お前も大学入ったとたんに、俺を捨てて、たちまちロスト・バージンで・・」夕子「何よ ! 昔のこと蒸し返して、下劣な話までして。ケンカ売る気 ! ? 」村松「冗談じゃない。今回も二ヶ月以上だったから、ホント参った」夕子「あなたね、ここまで来たらもう、決別なんて言葉使わないでよ」村松「ほお。安心させてくれること言うね。だけど女は信用出来ないからな」夕子「悪うございました。だけどあなた、また懲りないことしでかしたね」村松「全く俺はダメだね。相手が悪いって、わかってるのに、また人妻だ」夕子「でもね、その相手の女(ひと)もズルいと思うよ。ラブレター平然と受けとって、それでも『うれしい』って言って、訪問介護し続けたんでしょ。この関係はご法度に近いから、断わるか何んかして介護をやめるべきだったのよ」村松「・・・・・」夕子「あら、落ち込んだの ? 」村松「お前さん、やきもち焼かないね」夕子「だって、あなたに何んて言うか、ハンディキャップって言うのか、子持ち女のあたしとは、距離を置かなきゃならないブレーキがかかってるでしょ。あたしは独占の資格ないもの。ただ、30年の付き合いだから、一番気のおけない相手には違いないよ。あら、ノロケちゃった。話題変えよう。とにかくね、タイムマシンが中生代に到着するまではかなり時間がかかるから、田所に思いつきの理論の話なんかさせるのよ」村松「ええ ? また書けないよ」夕子「あとで箇条書き送信するわ」村松「ふうー。あれこれやることあるな」夕子「迷惑ならよすよ」村松「ええ ! ? そんなつもりじゃ・・」夕子「わかってるわよ。でもあせらないでゆっくりね」村松「おお、優しきお言葉、再びかたじけない。優しくなったついでに・・」夕子「それ以上何もしてやらないわよ。この変態初老男ッ ! いっつも最後はこれね。じゃ、おしまいにするよ。お休み」村松「こんな日が高いのに、はいはい、わかりましたよ。お休みなさい」・・・・・・・・・・
2011.05.07
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夕子「ウソ ! 新生代の動物の加工、始めたの ! ? 」村松「とりあえず著作権がうるさくない時代のをスキャンして始めたから、白黒に色つけするとこから」夕子「あなたのやる気って・・・不思議なものね。」村松「確かに我ながら不思議だから、これは日づけ書いとくね。28日夜遅くからにわかに新生代の動物の画像が欲しくなって、それで当然深夜3時ごろまで。で、翌朝つまり29日は、お袋の今年最後のデイ・サービスだったから、ほぼピタリ3時に寝床についたんだけど、目覚まし鳴っても起きられなくて、9時半に起きて、もう突貫工事でお袋の清拭(せいしき。オムツ交換などのこと)やって、着替えて、車椅子に移して、そこへ送迎の職員の人が、上がって来て手伝ってくれて・・・てんてこまい。でも、画像作る意欲が出たのは確かかも知れない。今んとこね」夕子「白黒のって・・・」村松「あ、画像だけ送る。うまく行けば一瞬で着くかも」 ・・・・・・・・・・夕子「あ、ホントだ、来た。これは・・・スミロドンとそれより弱い動物かしら・・・」村松「当たり。俺が子供のころは剣歯虎(けんしこ)って呼んだけどね。あと、サーベル・タイガーなんて言い方もあるか」 夕子「これ、そのまま色つけするの大変なわけね」村松「そう、不器用だから」夕子「それでスミロドンのところだけ抜いたんだ」村松「水面の色つけを楽にしたかったんでね。で、そのうち著作権無視してほかの図鑑のもスキャンするよ。実景と合成すりゃ、ばれにくいだろ。だけど、古い図鑑でも、白黒を色つけする快感が乗ってくりゃあ、そう苦痛でもないかもね。今んとこね」夕子「『今んとこ』ね。断わりがつくね」村松「翌日がお袋のデイ・サービスって日は、夜更かしマズいんだけど。それでデイ・サービスから帰った日の夜は、翌日ヘルパーさんが来るから、この夜がチャンスなんだけど、デイ・サービスのあるなしに関わらず、夕食もオムツ交換も、それから週2回洗濯したほうがいい日があったりして、自分の時間と意欲が起こるのがうまく合わない。・・・あ、もう少し画像送る」・・・・・・・・・・ 夕子「来た。スミロドンと、キツネみたいのと、それから犠牲になった動物の死体かな、別々には切り取らなかったんだ」村松「ヘタだからね。だから水面のとこが市松模様で消えちゃって、あとからコピースタンプツールってのでゴマカシた」夕子「でもよく進んだわね」村松「NHKがだいぶ前によくやってたヘタなCG恐竜にも劣るけど、・・・とにかく画家が描いたには違いないだろうけど、絵と実写の合成だからね。妙な感じ」夕子「まだ意欲、持ちそう ? 」村松「自信もって言えないけど、何しろ一番億劫だったのを始めたわけだからね。でもさ、変なもんだね。これやり始めたらね、今度はさ、田所たちがマシンに乗り込むシーンの撮影考えて、気が重くなっちゃってる。あれもフィギュアの配置と合成が要るからな」・・・・・翌日・・・・・村松「画像送るよ」 夕子「え ! バルキテリウム ! ? 凄い ! 」村松「でもこれ、モロに『絵 ! 』って感じだろ」夕子「それダジャレ ? ・・・でもいいのよ、これで。この画像をそのまま載せるんじゃなくて、マシン航行シーンにまた合成するんだから」村松「あ、これはまだやりかけだけど、もう少し送るね」 夕子「うわ、マンモスも ! ? ホントよくやったわね。新生代画像、これくらいで、いいんじゃない ? この雪原は・・・ ? 」村松「北海道にいたころの真冬の風景使った。本当はガキのころの俺が、雪だるま作ってるところ。俺の姿や周りの家を消したの。でもガキのころのも航行シーンに使うから、色つけのためにとってあるよ」 夕子「少しだけどほめてあげるね。マンモスの画像のために、よくこれだけあちこちから素材集めたわね」村松「かたじけない」夕子「と、ほめておいて、あたしの『くノ一(くのいち)』戦法よ。ひとことに新生代と言っても時代区分があるよね。マシンでさかのぼるんだから、新しい時代から古い時代へ進まなければだめよね」村松「おいでなすった。恥をしのんで初めから白旗かかげる」夕子「あなたがよく使う鮮新世は、スミロドンの時代よ。あのね、暁新世・始新世・漸新世・中新世・鮮新世の順『ぎょうしぜんちゅうせん』って覚えたの」村松「気を悪くしたら悪いけど、その覚え方、何かにひっかけた意味でもあるの ? 」夕子「良く訊いてくれたわ。数学の双曲線何んかの図形でいう『漸近線(ぜんきんせん)』を連想してさ、『漸近線を凝視せよ』って意味をこじつけて作ったの」村松「うむむ、またしてもうぬの勝ちだ。フハハハ。それではこちらも反撃だ。『南総里見八犬伝』の八つの玉の名を言えるか ? 」夕子「何んのチョコザイな。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌。フフフ、おぬしまだまだだな」村松「えい、悔しからぬことあろうや。それでは、フフフ、うぬがとうとう『わからない』とあきらめた歌舞伎十八番の『勧進帳』の九字の真言(しんごん)はどうじゃ ? 」夕子「フハハハ、ってあたしも乗っちゃうわね。歌舞伎に暗くとも、それくらい知っておるわ。陰陽道を忘れたか。・・・あのね、漢字はダメよ。りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん」村松「うむむ。ともかく俺の負けだ ! 」夕子「話戻すけど、とにかく出来る範囲で、制作が進むといいわね」村松「うむむ。これまた我には困難なり。耐え忍ぶしか無きか」夕子「まだ、かぶれてる」
2010.12.31
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夕子「あたしに造型のことなんて・・・釈迦に説法・・でしょ ? 」村松「俺ね、ヘタなくせに、ただ好きっていう一途(いちず)で続けて来ただけだよ。普通、不器用って自覚してる人は、模型趣味なんて多分やんないよ。我れながら相当変わり者だと思うよ」夕子「でも何か妙にこれだけは得意・不得意に無関係に小さい頃から執着があるっての、ないのかな・・・」村松「ううん・・・、思い当たらないし、思い出すこともないな。とにかく中学の『技術』はブキッチョで大嫌いだったしな。何んだろ・・・」夕子「戦艦大和なんかのプラモデル・・」村松「ダメ。全然。少なくも中学まではほとんど自力では作らなかった。設計図見るだけでイライラするんだもん」夕子「質問変えるね。じゃあ模型らしいもの初めて自力で作ったのっていつ ? 」村松「模型・・・。市販のプラモデルだよね。これはようやく大学受かって、神経壊して、家でブラブラしてる頃かな。もちろん『8ミリ特撮映画』作る目的で」夕子「ああ、戦艦山城とか」村松「でも箱のパーツ全部使うの面倒になったな。のちに東宝特撮でも、艦船のミニチュアの手抜きしてること知ったけどね」夕子「ドラムたたけたんだから・・」村松「たたけるうちに入らないよ。机たたいてリズム取った程度」夕子「予餞会(よせんかい)で体育館のステージで『サウンド・オブ・サイレンス』本物でたたいたじゃん。ああいうの、一種の器用って言うんじゃないかな」村松「ハーモニカって割とやさしい楽器じゃん。ああいうのと同じじゃないかな」夕子「ハーモニカで正義の味方とか特撮音楽とかふける ? 」村松「「半音がない曲だけね。七色仮面は我れながら快感覚える。月光仮面は半音があるからダメ。あ、隠密剣士の『江戸の隠密渡り鳥』は、校内放送で録音でやった。上がりきって、つっかえてばっかで、放送のとき、爆笑が起こり続けたっけ。あれ、きょうは何んの協議 ? 」夕子「いいの。誕生日祝いだから。ふうーん、ドラムのリズム、四つに使い分けられるんだから、結構器用よね」村松「お前なんかもっと凄いじゃん。シンセサイザー、弾けるんだから。それに、高校の時、短距離でならしたんだろ。あ ! この話ダメか」夕子「画像解禁したから、そろそろいいよ。でもいつも予選落ち。タイム悪いもの」村松「ここで初公開といこうよ。100mの記録いくつだっけ ? 」夕子「未公認で12秒6くらいかな公認では自己最高13秒6。1秒も差があるの」村松「すげえ ! 100mずっと全力 ? それとも中間疾走なんてのあるの ? 」夕子「練習の時はリズムを作るためにやるけど、実際はスタート・ダッシュから呼吸とめて走り出して、自然に息を吐いて吸ってるうちに、少しスピードが増して、すぐ落ちるわね。あとはそのスピードのままゴール」村松「凄いね。俺はスタートからもうハアハア言ってひたすら左右の足を交互に出すだけ」夕子「記録いくつ ? 」村松「中三で一回きりだから、16秒5。凄まじいのろさだろ」夕子「50mいくつだった ? 」村松「高三の時、6秒8出したのが最後。これものろいね。50mの途中から、長距離のような苦しさになっちまうの。お前さんは ? 」夕子「5秒台終わりか6秒ジャスト。でもあなた、その記録、平均レベルよりいいはずよ。ある種の瞬発力があるみたい。あたし、あなたが昔のエレキ・グループの『ワイプ・アウト』の連打やった時、凄いって思った。レコードについてってるもんね」村松「かたじけない。いや、こういうふうにね、お前さんとは話がかみ合うから話してて、楽しいんだけどさ、ううんもう、話題にしちゃおうか。あのデリヘルの某レディさ」夕子「ああ、お岩さんね」村松「ハハハ、ひどいね、お岩はねえだろ」夕子「あら、お岩さんだって、毒薬飲まされる前は、きれいだったんでしょ。そのつもりで言ったのよ。デリヘルの人に失礼じゃない」村松「あ、お前も、某レディの肩持つのか ? (こいつも、かみ合わねえな) だけど初回は、話聞いてくれたんだよ。まさか、あんな機関銃みてえに言い返す女たぁ、思いもしなかったぜ」夕子「当たり前でしょ ! 初回の客相手に、言いたいこと、まくしたてるデリヘル嬢なんていないでしょ」村松「お前、機関銃女の肩もってんな。なんだ、しっとするどころか、機関銃女の味方かよ」夕子「敵味方じゃなくて、常識を言ってんの ! 」かみ合わぬ ! 女と付き合い、月にほんの数回会うのは、心なごみ、娯楽になると思ったは、我が誤算か。夕子「また傷ついたぁ。アハハハ」村松「・・・・・」夕子「ほら、何か話してよ。あたしだって、せっかくはるばる来たんだから。あたしのほうが大変なのよ」村松「で、そのサトミ(仮名)って女、今まで俺のスクーターかばうように、積極的に自分の車、駐車場入れてくれたのによ、こないだ誕生日に『こんなの盗まれやしないよ』って、外の端っこに止めてやがんの。俺、頼むから駐車場入れてくれってしつこく言って、ようやくそれもい・や・い・やって面(つら)して入れやがったの。ナニ入れる本番ももちろん禁止で、入れないだらけ。このサトミって女、これから『機関銃女』ってあだ名にするかな」夕子「その人も母子家庭で、人知れぬ生活のつらさがあるのよ」村松「ちくしょう、何んだこの女どもは・・・ ! 」夕子「何んか言った ? 」村松「別に。このティッシュ余り質が良くねえから、『紙が合わねえ』って言っただけだ」夕子「フン ! かみ合わないって言ったくせに」村松「聞こえてんならいちいち聞くな ! ったく、うるせえヤツだ」夕子「まだ何か言い足りないことでもあるの ? 」村松「もはや是非もなし。いい ! 結構だ ! 」夕子「ねえ、あたしと会うの、楽しくなぁい ? 」村松「な、何んだよ、何いきなり鼻にかかった不気味な声出すんだ ! 」夕子「冗談よ。さ、あなたの手先の話の続きに戻ろうよ。でさ、聞いてるとね、あなたが『拳法』の道選んだことが、見えて来る気がするの」村松「ほお、俺にもわからないことを、たいしたもんだ」夕子「あくまで、あたしの推測だけどね、スポーツテストで出した6秒8っての、もし距離がもっと短かったら記録良かったと思うよ。つまりあなたには筋瞬発力があるのよ。仮に25m走だったら、記録は3秒切るか、3秒台強ね。つまり運動時間が短いほど、動きが速いってこと。拳法って、突きや蹴りは、1秒以内で出るんでしょ ? 」村松「まあ、そうだね。これ経験ない人はわかりにくいかも知れないけど、カワラでも、一枚割る力があれば、何枚でも割れるの」夕子「ふうん・・・」村松「もちろん一瞬で力が出せることが条件でもあるけど、2枚、3枚と増えてくごとに割れるってのは、『一枚割る力の持続時間』が長いということなの。お前さんの得意な運動量を力積に換えるとわかりやすいだろ」夕子「ああ、そうか。この場合、最初の運動量はゼロだから、運動量の差(mv-0)=力積(Ft)かぁ。なるほどね」村松「おい、いくら時間があるって言っても、俺の束の間のデリヘル通いのみっともない話、入れたりして・・・ここ、ねえ、削除ダメ ? 」夕子「ダメ ! あなたが、58歳目前に風俗かよった記録を残しとくの」村松「削除してもどうせアップし直すな、お前は」夕子「そういうこと。あら、大変。本題まだよね」村松「そうだよ。田所の仕事場の屋根の作り直しのヒント」夕子「素人のあたしの意見だから、参考までにってことにしてね。あのね、はめ込み式はやめるの。それにあなた、補強するって言って、ボール紙の屋根の下に、板を接着したら、余計へこんじゃったって言ったでしょ。当たり前よ、力学の初歩よ。重力でなおさら屋根がへこむはずでしょ」村松「どうするの ? 」夕子「たとえばね、ボール紙じゃなくてベニヤ板の薄いのに替えて置くだけにするの」村松「置くだけ ? トイレの消臭剤のCMみたい」夕子(古いCM、消臭剤も怪しい。無視)「左右の壁の一番上に、屋根を置けるだけの角材か何かを接着して、そこに置くって意味」村松「あ、いいね。ゲートに続いてまたお前さんのアイデア、いけそう」夕子「ホント ? 」村松「うん。ナニのほうは全くいかなかったけどね」夕子「またお下劣で終わりにする気ね。・・・・・え ! ? デリヘル嬢のテクニックでも一度もダメなの ? あら、あたし、恥ずかしいこと言っちゃった」村松「頚椎ヘルニアの症状にナニの減退があるらしい。でも、頚椎ヘルニアでも何回もヌケた人もいるって聞いたけどなぁ」夕子「やっぱり年かしら。そう言えば・・・恥ずかしいけど、お風呂入っても、あたしに変なことしなくなったしね」村松「まあ、お前さんはスリムなぶん、ブラはAかBだもんな。『欲望半減 ! 』 」夕子「いやな会話。あ、それ『ラドン』のパロディ ? 」村松「当たり ! 『我が命中弾により速力半減ッ ! 』。でもね、乳首はレギュラー・サイズだよ。レーズンくらいの大きさで、色はきれいなピンク」夕子「いやだ。あたしのブログ、品が一気に落ちた・・・。で、今後もお金がたまったら行くの ? 」村松「やめた。風俗は緊張がない。秘め事というのはね、女に恥じらいと、いささかの抵抗があって、初めて男が元気になる。本番以外のほとんどが許可されてると、二、三回でワンパターンになって飽きる」夕子「結局全然イカナいくせに、理屈だけは一人前ね。ああやだ。あたしの最低のブログになった」
2010.12.12
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彼、rainbowmask曰くの拙いブログSF『恐竜境に果てぬ』は、現在、出発シーンに不可欠のミニチュアなどを本人が制作している途中ですが、それとは別に、私との主として電話を使った筋運びの協議を続けています。ところが電話、そしてメール送受信による協議や調整にも限界があります。そこで私の仕事の週休のうちの日曜日昼間を半日費やして、某月某日、鳩首(きゅうしゅ)協議することになりました。土曜日は彼のお母さんのデイ・サービスの日で、余裕がないので、デイ・サービスお休みの日曜を選んだというわけです。協議の場所は、・・・・・これは私は余り気乗りがしなかったのですが、彼が書けと言うので、推敲清書作業は彼が行なうから、私が調子に乗って書くのではないという理由で、承知しました。場所は某ホテルの一室。ただし、駐車場は一室につき車一台なので、少し離れたところのスーパーの駐車場を拝借することにして、私の車をとめて、彼の車でホテルに入りました。変な表現は誤解を招くので、なるべく使いませんが、場所が場所なだけに、協議をたっぷりするに足るデスクなどはもちろん置いてなく、仕方ないので、ダブルベッドを使いました。ベッドのクッションがやや邪魔なのをがまんして、協議開始です。こんな状況下での協議の話の中にお名前を出すのは無礼とお詫びを先にしておきますが、彼の画像加工の師にあたる想科さんより先に私に画像を送ることは彼は必ずせず、その代わり、現物をこの場所に持参しました。彼は想科さんには、さすがにホテルのことを話しづらかったとみえて、今回に限り、私に先に画像送信したと申していましたが、実はこんな事情がありました。改めて、想科さんにお詫びしておいて欲しいと託されました。お許し下さい。では、話題を協議に戻します。・・・・・・・・・・夕子「せっかく来たんだし、あたしも少し汗かいたから、お風呂入る。 一緒でいいよ」村松「別々でいいよ、先に入れよ」夕子「ははあ・・・」村松「何んだよ ? 」夕子「下着、よごれてんでしょ ? 」村松「ああ図星だよ。お前と会うのにいちいち新しいのなんか、おろせるかよ、もったいない」夕子「了解、じゃ、待ってね」・・・・・入浴終了。今度こそ協議開始。 夕子「くくっ ! 」村松「ほら、おいでなすった」夕子「これ、スケールの都合で海底軍艦式には出来なかったのわかるけど、くくっ ! まるで武家の『蟄居(ちっきょ)閉門』ね。それに今のあなたのバイクのトライアンフ・ボンネビルのイギリス国旗みたい」村松「はいはい、おっしゃる通りですな。『子連れ狼』の拝一刀(おがみ・いっとう)を思い出すね」夕子「ゲート全閉と、半開と、全開と、三段階の仕掛けは評価するわ」 夕子「田所の仕事場って、ミニチュアで作ってみると、かなり大きいわね。村松がバイクで来ると、自宅ログハウスは、全部かかなりの部分が死角になるわね。こんな描写入れてもいいかなぁ。もっとも、出発シーンではバイクごとテレポートだから、その時はいらないか・・・」会話を出来るだけ再現したいのですが、字数制限が心配なので、時々省いて、プロットのことを書きます。村松「出発シーンの最初はどこまで決めたっけ ? 」夕子「っていうより、もういくらか下書きしてるんでしょ ? 」村松「忘れちゃった」夕子「待って。送ってもらったメールの添付文章印刷したから・・・」夕子「あった。村松の旧教室で、田所が出発前最後の段取りを村松に告げるところね。あ、そうだ。一度異次元に隠した田所宅を、また出現させるんだ」村松「なぜ ? 」夕子「これね、田所の物理学の才能からすると非科学的かも知れないけど、ドラマ展開上の言わばウソっていうのかな、つまり出発の瞬間のマシンの座標を測定するためにね、自宅や仕事場を消したあとに、雑草なんかが生い茂ってしまって、測定前の見当がつけにくくなるってことにするのよ」村松「なるほど。俺の前の自宅も、あの、俺が中学時代に親父が建てた平屋のヤツさ、取り壊した跡、見に行ったら、もうどこに何があったか、てんでわかんなくなったもんな。それ採用しよう」夕子「何やってんのよ ! もお」村松「これ、一瞬コーヒーのパックに見えたけど、・・・ハハハ、2ラウンド出来るってヤツだった」ちょっと目をはなすとすぐお下劣に持っていこうとするので、油断出来ません。夕子「さて急ぐわよ。まず田所が仕事場に姿を消して、村松の聴神経に直接語りかけるテレパシー装置で、例えば『タイムマシン各部点検』なんて言ってね、『ゲートを開く』って続けるのよ。ゲート前の村松の眼前でゲートがあくと共に、マシンが姿を現わすの」村松「いいね。ところでタイムマシンの出発の時の座標はどこにするの ? 」夕子「仕事場のゲートを出たばっかのところ。これさ、田所宅に続く道路は未舗装にするのよ。でも、田所は自宅周辺のやや広い範囲を敷地として買ったことにするの。私道で、たいした距離じゃないけど、他人の車のUターンなんかに、自由に使わせるの。このあたり、ほかの人たちの別荘なんかもあるでしょ。近隣住民と、上手に付き合う処世術ってとこかな」村松「でも田所は変わり者って人物設定したんだよ」夕子「それは自宅内の私生活に割り切ればいいでしょ。畑作ったりするんだから、ある程度の社交性は与えてもいいかなって・・・」村松「オッケー。すると、しばらく林道を車で入って来た他人が、田所宅のほんの一部のとこだけ、舗装されてるとこを走れるってことにするわけ ? 」夕子「そう。ただし、田所宅のその先は行き止まりにしちゃえば、他人はだんだん避けるようになるでしょ。このあたり、軽い描写でいいと思うよ」ここからしばらく、あらすじの決まったところを、簡単に書きます。○村松が発射桿席に乗り込んでいよいよ時間旅行装置始動。○マシン、陽炎のようにゆがんで、景色に溶け込むように姿が消えてゆく。○車内シーン。夕子「少し村松の疑問の話を入れたいんだけど・・・」村松「疑問って ? 」夕子「H・G・ウェルズのタイムマシンって、機械そのものが操縦装置になってて、あたしはちょっと気に入らないんだけど・・・。あなたが送ってくれたジョン・タイターのタイムマシンがヒントになったの。あれはタイムマシンの装置そのものに乗るんじゃなくて、外見は乗用車でしょ」村松「ああなるほど。ウェルズのタイムマシンは、駆動装置がそのまま時間旅行機になってて、言わばメカニズムむき出しって感じがあるな。もちろん、座席もレバーもあるけどね」夕子「デザイン自体はあたしもかなり好きよ。でもね、ううん、バイクはかなりメカむき出しって気もするけど、車となるとね、エンジンの構造がそのまま自動車として走る仕組みになってるわけじゃなくて、エンジン内部のピストンの往復運動がクランクで回転運動に変えられて、さらにギヤなんかの働きで、車輪に伝わるっていう、複雑な仕組みでしょ」村松「なるほど(ホントはわかってない)。で、村松は田所に、タイムトラベル作動の直接のメカニズムを教わって、それでマシン車体そのものは、外見通り戦車型の乗り物ってことを納得するわけか」ここでまた会話再現を中断して、プロットを並べます。○タイムマシン発進。異空間の不思議な模様が現われては後方へ遠ざかり、マシンはその中をひたすら斜めに傾いたり水平になったりして進む。○田所が過ぎ行く外界の風景を映そうと言って、操作すると、村松の幼い頃の風景が次々現われるが、やがて加速すると、先史時代の様々な風景や絶滅哺乳類などが、やはり近づいては遠ざかってゆく。○田所が白亜紀後期に入るので、やや速度加減をすると言って、マシンの各装置を慎重に操作する。村松「ここでいよいよ田所でさえ予期しなかった巨大な岩塊が立ちふさがる場所に到着するんだな」夕子「うん。でもね、テスト画像ではまだ緑っぽかったけど・・・」村松「ああ、もちろん画像加工段階で、岩のような地肌の色に置き換える」夕子「わかった。これでだいたいラストシーン ? 」村松「うーん・・・どうだろう、次回につながるようにさ、『翼竜が群れる川』をチラと見せてラストってのは」夕子「いいわよ。さてと、ようやく少しずつ進んだわね」村松「・・・あのさ、ところで、今さらなんだけど・・・」夕子「ん ? 何か、オチをつけようって考えてたんじゃないの ? 」村松「あのさ、エンジンの構造って、どうなってんの ? 回転運動をどうやってチェーンに伝えるの ? 」夕子「弱ったなぁ・・・。どう説明しよう・・・」村松「そんなにむつかしいの ? 」夕子「ううん、どうしよう・・・。じゃあものすごく乱暴にっていうか、単純にメカニズム説明するね。エンジンのピストンの往復運動をクランクで、回転運動に変えてね、ここまでいい ? 」村松「うん」夕子「とにかくものすごく乱暴に言うとね、クランクの回転をチェーンでバイクの後輪に伝えるの。バイクのトルク(回転力)は大きくないから、本当は変速機つまりギヤを使って後輪に強いトルクを伝えてやる必要があるけどね。だいたいわかった ? 」村松「うーん。ギヤを使うとどうしてトルクが大きくなるか、いまいちむつかしいけどね。クランクからチェーンにつながってるのかぁ。勉強になった。サンキュー」この人の頭の中には、変速機の存在理由と価値がありません。自転車でさえ、彼の頭の中には、ペダルとチェーンを直結する構造だけがあります。ローギヤで発進したあとの二速、三速の必要性もありません。身体だけ多細胞で、脳みそは単細胞動物なのです。
2010.11.20
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夕子「ホント、久しぶりね。でも、お母さんも肺炎から立ち直って、こないだの猛暑も、脱水症状にもならないで乗り切って、良かったね。安心したわ。ただ、あなたは相変わらず体調不良のようね。・・・こんな時に企画会議出来るの ? 」村松「まあ何んとか。その証拠の一つとして、最新版『恐竜境』の下書きの一部、送ったんじゃないかよ。ん ? ・・・それとも、何んか早速、内容に問題でも起きたっての ? 」夕子「うん・・・まあ、早い話がそういうことね。・・・でも、だからこそ、あなたが調子悪いんじゃあ、思いきったこと言いにくいから・・・・・」村松「てことは、もう物語の内容におおいに不満ありってこと確実だな。よし覚悟決めた。俺だって調子の悪い体、ここまで引きずって、何んとかやって来たんだ。企画協議だけは耐えられるよ」夕子「ホントに ? 」村松「ああ」夕子「それじゃあ話すわ。まず話の初めはノロケみたいけど、あなたの物語、確かにかなりエキサイティングなところもあるし、面白いって思ってたよ。・・・でも、今度のは、まるっきり恐竜世界への出発シーンの盛り上がりみたいなのが感じられなかったね。これじゃまるで、試運転に先立って、田所がタイムトラベル理論の講義をするシーンを繰り返してるみたいで、正直『ええ ! ? 何んでまた今さらこんな理屈を並べるの ? 』って思っちゃった」村松「そうか・・・・・。劇中の村松はくどいか・・・・・」夕子「パラレル・ワールド解消理論自体が、って言うより、タイムトラベル・テーマそのものが、多くの問題を抱えたままだし、第一、時間旅行が可能かどうかだって、まだSFの域を出ないわけでしょ。だからこそ、『時空線』の調整やらいろんなことを設定して、それでもなるべく、空論に理屈をこねて、なおさら空虚な理論ムードにするの、避けて来たんだから・・・。これ以上、怪しい理論こじつけて、本来の冒険物語の楽しさを損なうのは、やめたほうがいいって思ったの。・・・ごめんね、出発シーンほとんど否定するようなこと言って・・・」村松「そうか。村松の質問と田所の講義はしつこいか・・・。でもさ、まだここまで来てしつこいって言われるの、覚悟で聞くけどさ。時間旅行中の家族の不在を、残りの家族が怪しまないままでいるわけないのに、時間旅行に出発しちまうってのは、物語に無理があるんじゃないかって疑問は残るんだよ。どうしてもくどいって言うんなら、仕方ないけど・・・かまわなかったら、チョイでいいから教えて ? 」夕子「ええーっ ! ? あなた、やっぱり疲れてるわね。ちょっと試運転のところ、読み直してみなさいよ。時間旅行中は、確かに残された家族にとっては、行方不明になるって、書いてあるはずよ。ただね、『時空線』の調整で出発時刻ピタリに帰還した瞬間から、『波束の収縮』効果で、元の状態に戻るって説明したはずよ。ついでだから、もう少し説明しとくけど、ガー公のケガを治療する話をした時があったでしょ。あのとき、人間のようなマクロの存在の運動も『不連続』って仮説を取り入れようと思ってるって言ったの覚えてる ? 」村松「ああ、お前さんの少し前のブログにも書いてあったと思った。少し前って、ブログの回数で言ったらの話だけど」夕子「人間のようなマクロの物質の動きも、量子力学でみるとミクロの物質と同じ不連続と取れるから、例えば人間が2メートル歩く動きを横からとらえた場合、その2メートルの間には、無限の人間の各位置での静止画的な存在があるのではなくて、有限の個数が飛び飛びになってるって考え方が基本なの。ここまでいい ? 」村松「うん、わかりやすい」夕子「でも、そうだとしても、きっとその数は無限大みたいかもね。で、理論付けを楽にするために、2メートル動くあいだの人間の飛び飛びの個数を、極端に千個くらいにしておくね。この人間が2メートル動くあいだのどこかの位置で時間旅行することにするとね、千個の身体の中のほんの一つだけが、その空間から抜け出て時間旅行することにするの。。何んだか、ホントにこじつけにこじつけを上乗せしただけって、つくづく思うけど」村松「ほほう。なかなかやるね。そうか。千個存在する身体の一つが、別の時空間へ旅行するということか。すると、時間旅行から戻ったら、元の座標位置におさまるってことか」夕子「そう。それに今あたしたちがいる三次元の世界は『現在』という一瞬の積み重ねだから、千個の各位置の身体も、それぞれ生きているって前提で考えるわけね」村松「あ、なるほど。そこまでは考えつかなかった。えーと、それで理論を整理すると、劇中の村松が、田所と共にタイムトラベルに出発する瞬間に、身体一つが別の時空間に旅立つだけのことで、・・・・・ちょっと混乱して来た。やっぱり不在中の家族は心配するんじゃないかって・・・」夕子「あなたね、割り切りなさいよ。いい ? 繰り返すけど、時間旅行自体、理論的に可能かどうかの裏づけがないのよ。三次元空間内を移動する航空機までは発明出来たけど、果たして過ぎ去った昔と、まだ見ぬ未来へと行き来出来る交通手段が実現出来るかどうかもわかってないのよ ! あなたの質問聞いてると、あたしのテキトーな仮説に、説得力を求めようと追究して食い下がってるって思えて、ハッキリ言って不愉快だわ ! 」村松「す、凄い剣幕だね。そんなつもりで訊いたんじゃなかったんだけど・・・」夕子「どうせデタラメのあたしの理論設定よ。だけど、あんまりしつこいと、荒さがしされてる感じだわ」村松「・・・・・・・・・・」★案の定、ようやく重い腰を上げたばかりの彼に、爆弾を落としたみたいになり、彼は出発シーン失敗とNGを言い渡された思いに陥ったようです。★夕子「もしもし ? 」村松「はいよ・・・」夕子「回復した ? 」村松「お前さんじゃあるまいし、そんなのないよ。ただね、頭の中がすっかりカラッポになったの。第1節その2は『恐竜境へ出発』だろ。どんな展開がいいかって思って・・・」夕子「いきなり出発シーンはさすがに極端っての、理解出来るわ。あなた手製のジーンズ着た田所が初めてあなたの部屋に現われて、出発を告げる前置きみたいな場面だものね」村松「だろ ? そうするとさ、何んか最後に大事な会話が必要じゃないかって・・・」夕子「もちろんよ。だから例えば、もうあたしのいい加減な時空理論ほとんど何も入れないで、その代わり時間旅行に先立つ最終アドバイスなんか話すのよ」村松「ああ・・・。すると・・・ ? やっぱりわかんないや。創作力消滅だな」夕子「あたし、少しでしゃばるようでいいかしら ? 」村松「何をおっしゃるうさぎさん、じゃないけど、お前さん、ストーリー・アドバイザーだよ。今こそぜひ頼むよ」夕子「わかった。例えばね、先史時代での田所の任務っていうか、敵組織と恐竜を警戒する行動のね、必要最低時間を設定するのよ。1ヵ月ごとに現代に帰還するとか」村松「ああなるほど」夕子「前に田所のセリフで、恐竜時代に1年足止め食らう話を入れたけどね、あれはトータルの話って考えてもいいと思うの。で、時には1ヵ月の予定が二ヶ月くらいになる出来事も入れたりって」村松「なるほど。でさ、教室でのファースト・シーンに戻るけど、前置きに足る会話出来るの ? 俺、今のところ、例えば【田所『村松、待たせたな。出発だ』村松『おう ! 』】くらいしか浮かばないけど」夕子「あなた、合成画像作ったでしょ。今まで田所はワイシャツの上着一枚で登場してたのよ。彼の長身痩躯(そうく)の出現描写を少し入れるっての、どお ? 」村松「少しイメージわいて来た。で、田所があれこれ予定か計画言うんだ」夕子「ええ、そうよ。そしていよいよマシンのある田所のログハウスに向かうの。ログハウス作り始めたでしょ ? 」村松「いちおうね。でもさ、いよいよ家らしい形を組もうとしたら玄関のチョウツガイ壊れちゃったの。開閉無しにしてもいいかな」夕子「いいわよ。ログハウスのミニチュア再現だけで、画面がずっとリアルになるわよ。それにあなた、自宅のほかに、仕事場も制作のメドがついたって言ったでしょ。そうだ、あれはシャッターはどうなった ? 」村松「ヒモで吊るして、開閉可能にする設計、思いついた。でも、そのために仕事場の屋根はとりはずし出来るようにするけど上からただかぶせるって形に」夕子「充分よ。でも、余計なことかも知れないけど、余りこらないでね。出来るだけ簡単な構造でね」村松「うん」夕子「そうしたら、遂に始動シーンよ。あなたの好きな『海底軍艦』や『宇宙戦艦ヤマト』や、何んでもいいからいろいろ参考にしてね」村松「お前さんから『海底軍艦』言われると、参ったな。あれは特撮映画史上屈指のわくわくシーンだ ! 」夕子「あのシーンの一連のセリフ、言える ? 」村松「何を今さら、言えまいことか」夕子「どうぞ」村松「セリフ担当の俳優の詳細までは無理だけどね。じゃ、いくよ」 東宝昭和38年「海底軍艦」試運転シーンより。隊員「各部てんけーん(点検) ! 」各隊員「前部発進用意良し ! 中部発進用意良し ! 機関室発進用意良し ! 後部発進用意良し ! 」 神宮司大佐「少将、お待ちしておりました。これが海底軍艦『轟天号』です。藤中尉 ! 」藤中尉「はっ ! 発進準備よろし」神宮司「ただいまから試運転を行ないます。配置につけ ! 」村松「・・・ん ? 何んか聞こえる」夕子「まあた中断する。わくわくして聞いてたのよ。あのね、ビデオ見ながら確かめてるの。はい続きどうぞ」隊員「配置につけ ! 」(以下、『隊員』とは各隊員)神宮司「第一ゲートひらけ ! 」隊員「第一ゲートひらけ ! 」隊員「第一ゲートひらけ ! 」藤「発進準備よろし ! 」神宮司「発進っ ! 」藤「発進っ ! 」夕子「お見事」村松「まだいけるよ」夕子「え、本当 ? 待って、ビデオ戻すから。・・・・・はい ! 」隊員「注水、始め ! 」隊員「水位10」隊員「15」隊員「水位20」天野三郎海軍一等兵曹「水路満水」神宮司「第二ゲートひらけ ! 」隊員「第二ゲートひらけ」神宮司「前進微速」天野「前進びそーくっ ! 」村松「ふうー、疲れた」夕子「お疲れ様。でもたいしたものね。あっ、字数危ないかな。とにかくね、こういうエキサイティングなムードを創作するのよ」村松「ログハウス作りながら、何んとかやってみるよ。ヒント、かたじけない。さて、疲れ休めにデリヘルのひろみちゃんとこ行くか」夕子「ひろみちゃんでもお岩さんでも、勝手に会って来い ! 」村松「おお、こわ ! 」
2010.09.30
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夕子「いいなぁ。手に入ったの・・・」村松「あとからめぼしいと判断したところをコピーして送るからさ。でもとりあえず驚いたってこと、伝えたかったから」夕子「何が ? 」村松「このジョン・タイターって男とそのタイムマシンの話の真偽はどうでもいいけどさ、本に書かれていることのかなりが、お前さんの仮説と酷似してるってこと。例えば『世界線』って言葉だけど、これさ、いろんなパラレル・ワールドの意味のようだけど・・・あ、あのさ、俺、未だにこの類いのむつかしい理論交じりの本は斜め読みだから、いい加減なところがあるかも知れないけどさ、この世界線は、お前さんの作った『時空線』とよく似てるよ」 夕子「へえーっ、ウソみたい ! ほとんど同じなの、ホントに ? 」村松「ううむ。俺の理解した限りでは、お前さんのほうが、もちろん現実はわからないけどね、お前さんの設定のほうが、・・・つまり生物の生き方の運命が、並行する数々の時空線をジグザグにわたり歩くことで次々変化するってことから、いろいろに変わるって作り方のほうが、何んて表現したら適切かなぁ・・・、ううん、そうだなぁ、生きているもの皆、『運命の分岐点』を複雑に変えながら生きているって考えが、運命論って言っていいのか、とにかく、縦一本の時空線の上にピタリ乗っかってはいないっていう見方が、俺の人生観にも合っているから、共感出来たね。・・・俺の話、何を言ってるんだか、わかりにくいだろ」夕子「わかるよ。ただ、ここで改めてひとこと断わっておくけどね。『時空線』の妙な理屈は、確かにあたしが考えたけど、この用語名づけたのは、あなたよ」村松「ううむ、記憶にない」夕子「ま、それはそれとして、ふうん、いかにもありそうな感じね。量子論がタイムトラベルの可能性を高めた時代背景を反映してる感じ。ところでどこの本屋さんで買ったの ? 」 村松「BOOK OFF。もちろん偶然あったから買ってみたってだけ。お前さんは普通の書店で買いそこなったのか」夕子「うん。あなたがえーと、2007年春に単発ジオラマの最後のを完成したあとすぐ、月光仮面を作りたいとか、俵藤太のムカデ退治のジオラマ作りたいとか、ハッキリしないでいて、突然、『富士恐竜パークのジオラマ作ろうか』なんて、路線変更したでしょ。それも、初めはやっぱり単発の恐竜パークの特撮写真かと思ってたら、いきなり小説ふうに始めたでしょ。その頃かなぁ、あたしも確かな記憶ないけど、ジョン・タイターと名乗る男がタイムトラベルしたっていう本が出たって、何かで知って、で、本屋さん行ったら、もうなかったのよ」村松「でも、今さらお前さんが買う必要ないよ。むつかしい量子論はともかく、おおざっぱな時間旅行設定は、お前さんが独自に考えたことのほうがエキサイティングだ」夕子「ちょっとごめん。もう一度ネットで読ませて。ジョン・タイターで出るよね ? 」村松「うん。ウィキペディアにもあるよ」・・・・・時間経過・・・・・夕子「あ、ごめん。ざっとだけど読んだわ。でも、ジョン・タイターの予言ってとこが、引っかかるわね。その世界線っていうの、それタイターの時間旅行によって、ズレが出たから、2000年問題も回避されたっていうあたりから怪しいなって思った。ご都合主義に思える」村松「ん ? 2000年問題って何 ? 」夕子「え ? あなた知らなかったの ? 」村松「まさか・・・あ、やめとこ。元々バカがますますバカをさらす」夕子「もしかしてあなた、いつごろパソコン買ったっけ。とにかく食わず嫌いで、新型ワープロばっかさがしてたからね」村松「だってシャープの書院シリーズの最終型は電子メール可能だったじゃん。お前さんとも少しそれでメールやりとりしたし」夕子「あなた、ワープロの操作にかなり慣れてたものね。何んと言っても機関誌作るので、かなりの操作法覚えたからね。2000年問題ってのはね、西暦が劇的に変わる瞬間、それまで1900年代で続いて来たコンピュータの機能に支障が出るって騒がれた問題なのよ」村松「・・・・・」夕子「ねえ、話としては面白いかも知れないからさ、あなたが考えてた2000年問題っての聞かせて ? 」村松「ううむ、恥を承知で言おうか。実は俺、勝手に西暦2000年には太陽系の惑星直列が起こって、地球上を災害が襲うっていうのかと勘違いしてた」夕子「ああ、なるほど。惑星直列ね。あれが騒がれたのは1980年代だったのかな。でさ、話戻すけどね、タイターの一番ハズレたのは2005年にアメリカで内乱が起きるっていう予言ね」村松「タイターの話って、どう思う ? 」夕子「アメリカの誰かがでっち上げたんじゃないかしら。情報操作や情報かく乱では、世界でもトップレベルの国家だしね」村松「日本はダメだね」夕子「話にならないわ。大東亜戦争を反省しようなんて考えが定着しきってるでしょ。アメリカは凄いと思うよ。原爆投下を正当化してるもの。国家の姿勢としてたいしたものよ。日本なんて、スパイ防止法がなくなっちゃったでしょ。昔の法律は何んて名前か知らないけど、それに相当するの、あったでしょ」村松「治安維持法なんてのがそうじゃないかなぁ。詳しいことはわかんない、俺も。ただね、上智大学名誉教授の渡部昇一(わたなべ・しょういち)さんが語っていたけど、戦時中、共産主義とそのシンパっていう思想犯として逮捕された者共のうちね、ゾルゲ事件に関わったスパイの尾崎秀実(おざき・ほつみ)の処刑や小林多喜二の拷問死は別としても、思想犯たちは、一人も裁判、処刑となった者はいなかったんだよ。戦後みんな釈放されたはずだ。日本国というのは、こういう側面も持つ国家だ。過去の反省なんて言ってるあいだに、日本を見直せってんだ。・・・あ ! 話がそれた。とにかくお前さんは凄い ! 」夕子「あなたこそ、凄い軌道修正ね。あと何んか、あたしをほめてくれるとこってある ? 」村松「うんあるよ。タイムトラベルやると、地球の自転、公転などの影響で、宇宙空間へ放り出されるって、よく否定的に言われたのをお前さんが大丈夫って理論立てたろ。タイターも重力場を利用して、タイムマシン運動中の位置を保つから、安心だって言ってるんだ。田所が、マシンの操作に、位置、物語では座標だったかな、これを調整するから目的の時間旅行が安定するって言ったろ。これすなわち、みんなお前さんの仮説通り」夕子「ふうん。ちょっと恐いみたいね」村松「お前さん、受話器の向こうで顔がほころんでいるだろ」夕子「またそうやってあおり立てようとする。そんなにうぬぼれていないよ。それに、田所のマシンの理論の最大の創作は、タイム・スリップだからね。あの超常現象が本当だとすると、経験した何割かの人は、元の世界に戻ってるでしょ。そこに安定性を感じたのよ」村松「あ、そうそう、その通りだ。タイターのように、時間旅行すればするほど、世界線がわずかにズレて、元の世界にピタリ戻るには、かなり面倒な操作が必要だとすると、『恐竜境』のタイムマシンも面倒になるからね。たださ、タイターの本にはこんなことも書いてあったかな。これも記憶があいまいだけど。つまりタイターの用語で言うと、世界線のズレがたいしたことなければ、二つが一つに収束するとも言ってたかな」夕子「それ、ヒントになるかも知れない。あたしの例えは見当違いかも知れないけど、ちょっと考えたのはね、とてもくだらないんだけど、靴下を左足から先にはく世界と右足から先にはく世界は、大差ないんじゃないかって。両足とも靴下をはき終わった時点で、収縮するってこと」村松「なるほど。でも例えば俺が大型バイクで出かけるのと250ccで出かけるのとでは・・・」夕子「無事、帰宅した時点で収束するって考えたいけど」村松「あ、そうか。ハハハ、でも、デリヘル行くってのと、行かないってのとでは、たとえ帰宅しても変わるんじゃないかね」夕子「またお下劣オチにするつもりね。推測だけどね、一見草食っぽくて、実は肉食の面を見せるスケベなあなたのことだからね、行っても行かなくても、大差ないと思うわ」村松「おお ! 見事な推論。感服つかまつった」☆編集後記☆ジョン・タイターの予言の本は今でもネット購入出来るそうですが、ただいま女の独り住まいで、宅配便には神経質なほど警戒心を持ち、rainbowmask(村松)が、確かに送付したことを確認済みの時だけ、受け取ることにしています。過去に宅配を装った押し売りに少し怖い思いをした経験ゆえです。ですから、ネット通販は余り利用しません。以前はrainbowmaskが無償宅配の役目をしたことがありました。また、このブログ、内容からして私のところへの掲載が妥当との提案を受けましたが、二つ返事でOKとは行きませんでした。ジョン・タイターの予言書の内容を知らずに、やや似た設定をしていた証拠がないから、ここへの掲載をためらいました。怪奇談に対して、rainbowmaskが懐疑的なのは心得ており、結果、この話も疑われることを覚悟しました。余談ですが、rainbowmaskは廉価で入手出来る怪奇談の古本をまた、むさぼり読み始めたそうです。疑いながら楽しむ神経は、はかりかねます。
2010.04.27
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夕子「画像お送りしたのね」村松「どお ? ヘタながらも、とりあえずプテラノドンに見える ? 」夕子「それはそうよ。これがカラスかほかの鳥に見えちゃ困るしね。まあ、一応翼竜よ」村松「相変わらず、とてもほめ言葉とは思えぬ評価だ。・・・でも、こんなにでかくなっちまったところを見ると、せいぜい半分の60cmくらいにしたら良かったって思ったね」 夕子「ええ ? また変なこと言う。60cmだと、村松フィギュアと絡めないでしょ。えーと、半分の長さだとね、実寸3.6mよ。子供のプテラノドンくらいになっちゃって、とても人間一人を宙吊りなんか出来ないよ」村松「そうか。しかし、ソフビとだいぶ形が、・・・特にクチバシが直線的になっちゃった」夕子「もういいでしょ、そのことは。『恐竜百万年』のはクチバシ真っ直ぐよ。むしろソフビのほうがペリカンみたいで、別にプロの造型作家の悪口じゃないけど、プテロダクティルスやクェツァルコアトルスなんかはほぼクチバシが真っ直ぐだからいいのよ」 村松「お前さん、詳しいね。あ、そうか、昔息子に俺が買ってやった図鑑残ってるの、読んでるって言ったっけね。それにしてもケツアル何んとかっての、よくスラスラ言えるね。俺、どこで切って言うのかわかんない」夕子「クェツァルコ・アトルスって覚えたけどね」村松「ううむ、俺だと、ケツアル・コアトルスになるなぁ」夕子「ははぁ、独特の覚え方してるでしょ。何んかイヤな予感するけど」村松「これはね、河童で覚えたの。河童は川に引きずりこんだ子供の尻コダマを抜くっていうから、まず人間にはケツがあり、コア、つまりケツの核みたいなものを抜かれる、つまり取られるってイメージでようやく覚えた。『ケツある、コア(核)取るす』ってね」夕子「いやねえ、相変わらず下品で」村松「覚え直そうとしたこともあるよ。お前さんみたいにクェツアル何んとかなんて、正確な発音は無理だから、まずケツアルコで切って、・・・と言いたいところだけど、その次がマズい。『アルトス』って言いそうになっちゃうんだよ」夕子「ええ ? 何それ」村松「三銃士だよ。アルトス・ポトス・アラミス、ダルタニヤン。あれ何んで4人いるのに三銃士なのかね」夕子「あなたの昔からのお病気ね。一通りの本でもドラマでもいいから見るってことを、ほとんどして来なかったから・・・。第一、今言った三銃士の名前、ちょっと変じゃないかな」村松「え ? どこか名前間違ってるの ? 何んだろ・・・」夕子「ああやだ、また脱線しそうだけど、いいか。でもここまでよ。確か三銃士は、アトス・ポルトス・アラミスじゃなかったかな」村松「あれ ? 『ル』の位置が移っちまってたのか。ははは、恥だな。アラミスだけ合ってて、でも『あらミスしちゃった』なんてね」夕子「軌道修正するよ」村松「へいへい」夕子「あ、そうだ」村松「え ? 」夕子「あたしもチョイ脱線だけど、これからはイメージ変えて覚えたらどお ? 」村松「どうやって ? 」夕子「とりあえず、クェ、・・・あ、ケでもいいわ。ケツァルコまで一気に覚えてさ、そのあと『鉄腕アトム』に出て来た『アトラス』を連想するのよ」村松「うむ ? ケツアルコで、・・・ダメだ、それだと今度はケツアルコ・アトラスになりそうだ。三銃士なんてどうでもいいから、やっぱり、河童の尻コダマでいくよ。ケツアル・コアトルスで。それから三銃士はもう俺は、アルトス・ポトス・アラミスのパターンでいい。今さら覚え直しは億劫だ」夕子「ひどい人間ね。歴史上の名作の登場人物、勝手に変えて訂正しようともしないなんて。ま、いいわ。じゃ、軌道修正」村松「へいへい。で、何んの話 ? 」夕子「プテラノドンのガー公の話の続きよ」村松「あ、そうだった。T-rexに襲われてほとんど死にかけるんだったな」夕子「その治し方だけどね、・・・これもチョットどころか、かなりこじつけ理論使うけど。あなた、ミクロの物質と私たちみたいなマクロの人間とを量子論で結びつける考え方っての、あの本で読んだ ? 」村松「うわあ、来た ! 拾い読みだけだから・・・どんなページ ? 」夕子「マクロの人間の動きは一見連続して見えるけど、万物みなミクロの粒子、例えば原子が結合して出来ているってことから、電子や光子のような量子の動きが不連続なのと同じように考えると、人間の動きも、もしかすると不連続かも知れないってとこ」村松「あのぅ・・・まことにすみませんが、チョット斜め読みするお時間を・・・」夕子「しょうがないわね。でも電話つなげとくよ」村松「へいへい」 物語の展開に不可欠な量子論の二人共通の教科書としている一冊。・・・・・時間経過・・・・・村松「もしもし」夕子「あら、意外に早かったよ。ページわかったんだ」村松「実はこのところ寝床で子守唄代わりに読んでて、いくら読んでもすぐ眠りに落ちるんで。なるほど、少しだけわかった・・・ようなそうでないような・・・。ともかく、量子の不連続な動きと同じで、人間の動作もごく間隔の狭い不連続動作ではないかという理論ってことでいい ? 」 人なつっこい翼竜『ガー公』の重傷の治療のヒントになった理論の一ページ。なおrainbowmaskは、不治の病や難病を完治させられるのは、将来的に医学ではなく、分子生物学や物理学だと推測しています。病変や病巣は、ミクロのレベルに、異常配列などがわかるようになると主張するのです。夕子「良く出来ました。でね、田所は物理量としての時間は存在しない仮説に立つでしょ。田所流の時間とは『存在した物の動作の痕跡』ってことでいくとね、翼竜のガー公の動きも、連続しているように見える動きのうちの、『或る位置と次の位置とのあいだに、極めて短い不連続なあいだがあいている』って見るの」村松「うーむ。ますますお前さんが田所に見えて来た」夕子「やめてよもお ! あたし、絶対に物語のモデルなんかじゃないから。いい ? 」村松「へいへい、わかりやした」夕子「欠損した身体の一部を手術するのに、移植ってのがあるけど、田所はガー公の存在の中から、ほんの一部の痕跡を取り出して、ティラノサウルスにやられる以前の健康だった位置の身体の一部をタイム・トラベルさせて移植するのよ。もちろんガー公自身の身体の一部だから、拒否反応も全くなし」村松「お前、ホントにすごいな。今回の話、あ、決して田所どうこうじゃなくて、本格の量子論の講義聞いてる感じ。で ? 」夕子「でね、元気になったガー公がやがてパラレル・ワールドに消えてしまうって別れ方はしなくていいことになったのよ」村松「ほほお。これは面白い。でも別れのシーンはあるんだろ ? 」夕子「そう。それで困ってるの・・・。あなた、この物語のラストをとんでもない設定にしたでしょ。それに対しては反論なんか、もうないけど、それならいっそガー公も変えちゃおうかっての、どうかなぁ・・・。あのね、プテラノドンの翼開長は普通、7~9mだけどね、ガー公はどんどん成長して、とてつもない大きさになっていくっての、これは何となく前にも決めかかったけど、ガー公がある日、ソニック・ブーム(衝撃波)を起こす場面作るのよ」村松「すごいねえ。今夜のお前さん、俺よりセリフが多い。そうかぁ。ガー公を強力な翼竜に設定するいいアイデアだね」夕子「でもね、ただ面白半分に、中生代の生物を架空の怪獣みたいに変え過ぎるってやり方は、問題があると思うの。つまり、それなりの説得力を与えたいのよ。何かいいアイデアないかなぁ・・・」村松「・・・・・」夕子「あのさ、まだアイデアが浮かんだわけじゃないけど、一つガー公の設定は考えついたわ。さっき、あなたがガー公の模型を半分のスケールで作れば楽だったって言ったけど、ガー公はいずれ衝撃波を起こしたり、巨大化したりするんだから、翼開長7m余りの成長段階でもまだ子供ってことにするのよ。第一、成長したプテラノドンなら、自然と水中の魚を捕える技術を身につけるはずでしょ。ガー公は大きさはプテラノドンの大人並でも、まだ子供だから狩りがヘタなのよ」 実景の空に、今回完成の翼竜模型を合成したテスト画像です。村松「なるほど」夕子「さあて、ガー公の治療法は、改めて怪しい理論完成させて、あなたに送信するとして、・・・訣別しなければならない理論を考えなきゃ・・・」○インファント・レディの編集後記○重傷の翼竜『ガー公』の治療法のための怪しい理論は、怪しいなりにもう少し整理し直す必要があります。そして、訣別の運命にも根拠が要ります。この協議、また改めてPART3としてアップの予定です。もう一つ。彼は、言葉遣いが間違っている人を悪し様に言う性格ですが、『三銃士』のように、歴史に残る有名な物語の人物名を間違って覚えていることのほうが恥です。そのうえ、間違いを直そうともしない曲がった根性ならば、人の言葉の間違い程度で、偉そうに言う資格はありません。
2010.04.06
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○『恐竜境』プテラノドン登場シーンの困難○村松「翼竜群が舞う川はミニチュア、ダメかな、やっぱり」夕子「画像見ると、どうしたって合成のほうが本物っぼく見えるけどなぁ」村松「だけどね、村松(劇中)が釣りをするシーンでは、釣り糸の細さを合成で処理出来るか心配でね」夕子「村松は初めから釣り道具用意してくわけじゃないでしょ ? 」村松「うん、もちろん。中生代の川に釣りに行くためにタイムマシン乗るなんて変だしね。だから劇中ではたまたまあったタコ糸か何んかで間に合わせることにでもしようかってね。でも、お前さん簡単に言ってくれるけど、合成の場合、細い釣り糸も水面に沈めるように写さなけりゃならないんだよ」夕子「じゃあ聞くけどね。あなた、川を横から見たアングル以外に、画像に変化を持たせるために、川の真ん中あたりの視点で、川下から川上を望むアングルも欲しいって言ったよね」村松「うん」夕子「そのミニチュアの川はどう造型するの ? 」村松「まだハッキリ決めてないけど、例えば理想は思い切って、本物の水をセットしようかと・・・」夕子「だとするとさ、その川は、横からのアングルだけの場合みたいに、実際より川幅を狭くして、あなたの好きな遠近感をつけて処理するってことは、むずかしくなるんじゃないかしら」村松「どういうこと ? 」夕子「川上を見るシーンも必要だとすると、ミニチュアの川のスケールも、フィギュアに合わせて、六分の一にしなければならないでしょ ? 」村松「まあ、そうだね」夕子「川幅がどれくらいかわからないけどね、例えば1/24フィギュアを使った初めの頃の青木湖が川幅、そうね、せいぜい12m程度として、それと同じとしてもね、6で割り算すると、2mになるのよ。これ、もちろん川のミニチュアの長さじゃなくて、川幅だけで2mなのよ。こんな大きなスケールの川になるのよ。ベニヤ板の180cmより長い川をどうやって再現するの ? 」村松「ぁ・・・・・」夕子「あら、絶句ってとこかな」村松「ううむ・・・。男なら端午の絶句、女なら桃の絶句か・・・」夕子「何つまらないダジャレ言ってるのよ。あたしはフォト・ショップのこと、ほとんどわからないけど、タコ糸みたいなものなら、背景色を適切に選んだら、何んとか切り抜くことが出来るように思えるんだけど・・・それは無理なの ? 」村松「わからない」夕子「さもなければ、あなたの初歩的合成法でやるって方法も悪くないんじゃない ? 」村松「え ? 俺、どんなの使ったっけ・・・」夕子「タイムマシン車内から道路を見たアングルのさ、村松の扱う照準器のスキャニング合成なんか・・・。あれさ、挿絵サイズが小さいから違和感なかったでしょ」村松「ううむ、そうかぁ。なるほど。あれは照準器の窓枠をプリントした紙に直接書き込んだのを、またスキャンしたんだ」夕子「あなたの欠点で長所とも言えるのは、どこかでいい加減に済ましちゃうことよ。ホントに几帳面だったら、こんなテキトーなやり方出来ないでしょ」村松「ううむ、とてもほめられてるとは思えぬ。するとさ、釣り糸が万一消えてしまったら、スキャンする時、タコ糸を紙に直接貼るの ? 」夕子「ま、例えばそれもいいんじゃない ? 」村松「人のことだと思って、凄い提案するね。・・・でも、やってみてもいいかも知れねえな」夕子「あのさ・・・今さらこんなこと聞いて悪いかも知れないけど・・・」村松「何 ? 」夕子「六分の一のガー公なんで作ったの ? やっぱり釣りのシーンが主なの ? 」村松「うーむ・・・実は忘れてしまったけど・・・えーと、一つ作りたいと思ったのは、キャンプしてる二人のところへガー公がやって来る場面。この際、翼竜が夜行性でないとかなんとかは無視。だからね、釣りのシーンのアイデアが出たあとで、ガー公と村松が絡むシーンは、正直困ったんだよ。例えばガー公が魚を横取りするシーンなんて・・・まだ見当がつかない」夕子「素人のあたしの考えだから、見当違いもいいとこだったら悪いけど、お風呂を使うのはどうかな。お風呂のフタを一、二枚置いて、そこにガー公を配置して、魚をくわえさせて、浴槽の水はバスクリンなんかで着色するの。それからタコ糸も適当に配置して、それを撮影して、あとからトリミングなどで処理するなんての・・・」村松「なるほど、風呂なら水量もあるし・・・」夕子「もっとアップで出来そうなら、あなたの持ってる水槽でもいけるんじゃないかな。それならお風呂に水をためる手間もかからないしね。それで、今度はガー公と村松が絡むシーンを背景一色のところで別撮りして、村松がおこってるシーンにして、合成で処理するってシーンにつなげれば、このシーン、とりあえず完成するでしょ」村松「うーむ、お前さんにそこまで具体的にアドバイスされるとは思わなかった・・・」夕子「岡目八目って言うのかな。あたしは素人でこだわりがないから、作業する人のようには知識がないけど・・・」村松「ヒントになったよ・・・もし余裕があったら、この際、もっと浅くて幅の広い水槽を買おうかなぁ。・・・・・あ、そうだ ! 」夕子「何ッ、いい水槽でも見つかりそう ? 」村松「ううん、全然関係ないけど、急に思い出したから、忘れないうちに俺のブログの先取り物語のカテゴリーのところに、お前さんのブログから転載しとこうと思って」夕子「凄い変わりようね。何 ? 」村松「うん。田所たちが中生代行って、とてつもなく巨大な昆虫やその卵見つけるくだり」夕子「ああ、なるほど、それ、いいかもね」村松「うん。・・・・・」夕子「どうしたの ? さっきから考えごとばかりみたいで」村松「うん。村松(劇中)がガー公に宙吊りにされてからのアクション、どんなのが面白いか、考えてたの」夕子「こんなのどうかな」 村松が宙吊りになるテスト合成画像。もちろん翼竜がこの姿勢では揚力が得られないので、あくまでイメージ画像です。村松「あれ、何んかとっくにアイデアあたためていたみたいにタイミングいいね」夕子「ブルース・リーの『燃えよドラゴン』って映画あったでしょ。あの格闘大会の場面で、えーっとオハラって言ったっけ、妹のかたきの男を倒したあと、立ち去ろうとするブルース・リーの足首をつかんで卑怯なことしようとされる瞬間、ブルース・リーが、回転蹴りって言うのかな、あの離れ技で相手に打撃を与えるシーン、かっこよかったな。だからね、ガー公に両腕をつかまれた村松が、回転蹴りって言うより、鉄棒の逆上がりに蹴りを加えたみたいに回転して、ガー公の足の上のあたりを蹴って、反撃するっての」 20世紀フォックス映画『恐竜百万年』より。翼竜が人間をつかんで飛ぶことが出来たとしても、このような飛行姿勢が適当と思われます。村松「おっ ! それいいね。へえー、凄いアクション考えてたんだね。恐れ入った ! よし、それ使おう」夕子「その代わり、ひるんだ拍子にガー公が村松の腕を離してしまって、村松は川の中にザブンっていうんだけど・・・」村松「オッケー ! そのパターンで、続き作れそうだ」夕子「うわ ! ダメかもって思ってたのが採用されて、うれしいな」村松「何をおっしゃいますか。ここんとこ、低迷気味の俺にはありがたいよ」夕子「ね ! 何か、ごほうび、ダメ ? 」村松「うーむ。久しぶりに時間作って会って、愛のベッドインっての・・・」夕子「バカモノ ! 調子に乗るな ! 」村松「チェッ ! 女も50近くなると、ムードも何もねえな。やっぱ、デリヘルでも行くか」夕子「勝手にしなさい ! 」
2010.03.27
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「独断運動音痴のオートバイ操縦法」など村松「こんな形で、お前さんの言うバイク個人教習リメイクのプロローグに入るなんてのは、余り気に入らないかなぁ」夕子「ううん、形は気にしないよ。ただね、改めて、あなたのバイクへの思いの歴史みたいな話も読みたいなぁ。・・・・・それとね、今まで書いたのがいくら脚色交じりって言っても、逆に言えば事実の再現は、かなりむずかしいんでしょ」村松「うん、まあ確かにむつかしいけど・・・」夕子「でもね、あなたが前に書いた指導の話の中のさ、私にイジワルしてわざと厳しくしたってのは完全に脚色だから、あれを訂正して欲しいと思ったのよ」村松「ああ、あれか。了解」夕子「じゃあ、まずあなたとバイクとの出会いから。これ、初公開よね」村松「中学のとき、兄貴の親しい友人で、同じ高校にかよう人が家(うち)に来てさ、その時乗っていたのが、ホンダのスーパーカブ。お前さんは自転車のペダルが取れて、アクセルだけで走れるバイクに憧れたって言ったじゃん。でも俺は、カブをペダル無し自転車とは見なかった。やっぱり別物だね」夕子「そこはあたしと考えが対立するね。あたしはのぼり坂でくたくたになってる横を、オートバイが楽々走って行くのを見るたびに、バイクに乗りたいって憧れたから」村松「で、その兄貴の友達が、試しに乗ってみなよと勧めたんで、こわごわ、一速だけで、官舎の中の未舗装路を一周してそれでおしまい。ところでちょっと自慢になるけど、俺ものちに入った兄貴と同じ高校はね、条件を満たした沼津市の生徒は、バイク通学許可してた。死亡事故もあったけどね。ただし今はバイク禁止」御殿場市の自衛隊官舎の雪景色。この官舎は現存しません。今は団地のような建物に変わりました。夕子「家庭教師始めた時は自転車だったのよね」村松「これは当時割りと売れっ子だった家庭教師のバイトに不利だと思ってね、翌年の昭和54年早々だったかな、原付免許取ってギヤ・チェンジ無しの原付買った。妙に印象深いことだけど、あの頃原付は自転車屋にもかなり置いてあってね、今もそうかどうか、わからないけど、先にバイクの予約して、するとさ、自転車屋の奥の部屋へとおして、そこで原付の学科試験の特訓やってくれるの。それから試験日を決めて、当日自転車屋さんが車で、試験場まで運んでくれるの。あの頃は静岡まで行かなければならなかったな。原付は自転車が不便だから取っただけで、学科だけの試験受かった時もうれしくなかったし、本格のオートバイにはまるっきり興味が出なかった。重そうで大きくてご苦労さんって思ってた」夕子「あそこまで行かなきゃならなかったの。近くに安倍川(あべかわ)があったところね。で、中型免許はいつだっけ ? 」村松「同じ昭和54年の春ごろかな。俺の免許の取り方、一番能率が悪いわけだよ。原付で、すぐ中型。それからしばらくおいて普通免許。最後が平成12年の大型二輪。ああそれで、一台目の250cc買ったのが6月。で、その秋の半ばにお前さんとひょんなことから出会った」夕子「あの頃、初めは文芸部のまる子ちゃん(仮名)と仲が良かったのにね。彼女、チャーミングだったし。さてと。個人教習開始ね。この話は長くなるから、改めてのアップ、楽しみにしてるね。それでも、チョットだけどお ? 」 村松「短距離やるほどのお前さんが、バイクだとクラッチ・ミート苦手なのがチョット意外だったな。転んでばっかいて」夕子「初日で、右のミラー割って、ブレーキ・ペダル引っ込んじゃって、迷惑かけたわね。でも、あの時あなたが顔色一つ変えなかったのは驚きだったし、うれしかった」 富士市五貫島(ごかんじま)富士川(ふじかわ)河口付近の舗装路。まるで教習コース。村松「お ! ノロケに入ったな。お前さんさ、ギヤをローに入れた時、教本通り、左足着いて、右足をステップに乗せただろ。あれでエンストして、重心が右に寄ったって、すぐわかったね。でも俺の時はもっとひどかったから、仕方ないって思ったんだよ。俺の時はいきなり教習所だろ。両足着かせてくれないんだよ。スズキのGS400十回くらい倒したよ」夕子「あなたのクラッチ・ミートのヒント、とてもわかりやすかった。教習所の教官を批判したものね」村松「ハッキリ悪口言うけど、実技の教官はバカぞろいだ。エンストの結果に対してだけ注意するんだからね。『アクセル吹かし過ぎだぞ ! 』とか『クラッチ放すのが早過ぎる ! 』とかね。車に比べて、バイクのクラッチ・ミートは、感覚が足より敏感な手でやるんだから、要領というかコツを教えれば、誰でも発進感覚がつかめるのにね」夕子「ね、蒸し返すようで悪いけど、初日さんざんだったって話、もう少し聞かせて」村松「バイク・ブームの始まりだったかな。実技の時は、だいたい俺を含めて8人くらいいてね、その中で初日、外周一周も出来なかったの、俺だけ。で、遅ればせながら気づいたね。ここは教えてくれる場所ではない。みんな、どこかで無免許で乗ってるって。帰宅して親父に泣きついたら、すぐに当時親父が勤めてた会社の人のバイク借りてくれてね。今でも鮮烈に覚えてる。ヤマハのチャッピーっていう原付で、しかも何んと、クラッチはレバーとリターンのペダル式の、完全なオートバイ形式。これで、日曜の半日、小雨の降る中で、猛特訓やった。次の実技の日、あっさり発進出来て、あとはトントン拍子」夕子「でもその時は、コツなんてわからないまま、がむしゃらにやったんでしょ。どうやって、あたしにコツを教える方法つかんだの ? 」村松「俺はトコトン運動音痴なんだね。スズキの400ccでようやく卒検受かって免許取って、お袋に250cc買ってもらって乗ったら、このカワサキのバイクで、またエンストばかり出るの。記憶に自信がないけどこの時かなぁ、クラッチ・ミートを体得出来てないことにガッカリして、自己流でコツをつかみ直したのは」夕子「あたし、この感覚は忘れないわ。ギヤをローに入れてアクセルを少し吹かしてクラッチ・レバー放し始めると、バイクの車体がブルブル微動し出すから、ここで何んの操作もしないでしばらくそのままにしてると、少しずつバイクが前進を始めるっていうの」村松「多分この時、無意識にアクセルとクラッチ・レバーを操作してるのかも知れないけどね。とにかく、無理につなごうとしないでじっと待ってると、車体が少しずつ前進して加速する。こんなの、慣れた人にはかえってピンと来ないことかも知れないけどね」夕子「だからまたノロケに聞こえるかも知れないけど、初日から教え方がソフトだったのよ。いきなりエンストして転倒させた時、右のミラーも割れてもちろんあたしはドキッとしたけど、あなたは自分の時はもっとひどかったって言って、続けさせてくれたでしょ。あれで一気に気持ちがリラックス出来たわ」村松「何しろお前さんにほれ始めてたからね、部活のジャージ姿の時はたいしたことなかったけど、制服姿見た瞬間、今までと違ってみえた。本心は『マズイ ! ほれると、フラレたあとがつらくなる』って思ったけど、もう遅かった」夕子「このごろヤケにノロケるわね。年かしら・・・」村松「もう少し生き延びると60だしね。図々しくなったのかもな」夕子「オチもつかないし・・・」村松「お下劣ネタならつくよ」夕子「またこれだ。じゃオチ無しで結構よ ! 」村松「お粗末でした」
2010.03.23
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「外人スターは区別困難だという話など」夕子「前のあたしのブログ、1万文字寸前で、話を短縮しなければならなくて、途中で終わっちゃったね。洋画の話なんか」村松「そう。最近の洋画のタイトルは、もう邦題に作りなおすことをやめたのかね。昔は『ミクロの決死圏』や『心の旅路』、『哀愁』なんて、実にぴったり来る邦題があったのにな」夕子「そう言えば『哀愁』はあの『風と共に去りぬ』で気の強い女を演じたヴィヴィアン・リーが、薄幸の美女を演じて、しかもモノクロで、それに蛍の光の原曲かどうか知らないけど、『別れのワルツ』って言ったっけ、いいメロディーも効果があったわね」村松「ショパンのよりいい。だいたい曲名がまぎらわしい」夕子「あ、言ったわね。ショパンもいい曲よ ! 」村松「へいへい。こりゃあ、失言だ。相手が悪かった」夕子「ところでまた私生活突っつくみたいですみませんけど、お母さんのお世話もあるでしょうけど、あなた、最近の映画っての、1年以上見てないよね」村松「何んか、お袋の話のところだけ、やけに言葉がていねいだね。あ、えーとね、一番最近ってさ、印象で覚えてるのが『イルマーレ』。まだ全くお袋の介護してない。というより、当時やってた家庭教師に出かけるとき、お袋、見送りしてくれたからな。あのころ思い出すと、時々お袋に暴言吐いたの、後悔するよ」夕子「余り気にしちゃダメよ。でさ、話戻して悪いけど、そうか、イルマーレなんてのになっちゃうんだ。スカパーでVHSテープに字幕と吹き替えと両方録画したでしょ」村松「うん、ちょうど『恐竜境』の構想がだいぶ固まりつつあったから、なおのこと時間テーマには興味が出てね。そうすると、二年くらい見てないな。洋画ばっかの『スター・チャンネル』視聴契約続けてて、無駄遣いだけど、銀行引き落としだと、感覚が鈍くなるな。それにしても、あのイルマーレ出てた、ちょっと、とうの立った女優の名前が思い出せない」夕子「あ、それ想科さんとの話題にもしたんだね。ブログには字数制限で書けなかったっての」村松「うん。まだ思い出せないよ。で、俺、苦し紛れに『カサンドラクロス』とキャサリン・ロスを足して2で割ったみたいな名前なんて言っちまった」夕子「ふふ、イメージわくわね。呼び方が似てるもん」村松「あ、そう ? 平成初年の『スピード』って映画で共演した男優と久しぶりの共演って、そんなのばかり覚えてるけど」夕子「ヒント言うね。カサンドラ・クロスの四文字取って、あとはある意味で『遮断』すると名前になるよ」村松「キャサリン・ロスは関係ないの ? 」夕子「ハッキリ言ってないわ」村松「ねえ、カサンドラクロスって何んのことだっけ ? 」夕子「あんまり突っ込まないでね。カサンドラ・クロスは使われなくなった鉄橋のこと」村松「ふうむ・・・・・。あ ! サンドラ何んとかって名前だったかな・・・。サンドラ遮断って何だろ・・・。とにかく、ジーナ・ロロブリジダとか、オリビア・デ・ハビランドとか、言いにくいのばっか多いからな」夕子「古い女優ばかりね。ふふ、じゃあ次はバレーボールの技」村松「ダメだ、スポーツは」夕子「あなた、仮にも中一の一学期のほんの少し、バレー部にいたでしょ」村松「あんなの、何んにもやらなかったに等しい。第一、とにかくどのスポーツも何んにも面白くない」夕子「拳法があるでしょ」村松「あれは厳密には武道だし、護身用。と言ってもこれもね、やられるとわかってても、一人くらい道連れにする捨て身の技って程度」夕子「だけど、やらない人から見ると、かなりの荒業に見えるらしいわよ」村松「そりゃ、強いヤツはね。俺のは何もやらないよりは、少しは身を護れることもあるかも知れないって程度」夕子「でも息子があなたのローキックは恐いって言ってたわよ」村松「だって、あいつが中学の時だろ。大人相手に蹴っても、いかりを買うだけの打撃しか自信がないよ。俺は弱い。これだけは自信持って言えるね」夕子「変なけんそんね。でもあなた、角材吊るしたの真っ二つに折ったでしょ」村松「でも痛かったよ。あのあと向うずねがふくれ上がったもの。骨折したかと思った」夕子「じゃあさ、板の吊るし割り出来たでしょ」村松「でもあれも、一発で成功ってわけにはいかなかったよ。多分一撃、二撃するたびに少しずつ板にひびが入って、それで何回目かに割れたんだろ」夕子「何んだか、こっちまで頭が混乱して来ちゃうな。そんなに弱さを主張するのに、好きで続けたなんて、理解出来ないな。あ ! ごめん、脱線しちゃった。もう一度ヒント繰り返すね。サンドラ遮断、バレーボール」村松「ううむ・・・・・。バレーボールか・・・。お ! ひらめいた。『サンドラ・ブロック』だ」夕子「正解」村松「カサンドラクロスも誰か有名な女優が出演してたな」夕子「じゃ、またヒントね。ホンダのラッタッター ! 」村松「え ? ホンダの・・・ロードパル、原付のヒット作か・・・。うーむ、名前が出て来ない」夕子「『ひまわり』って映画にも出てたわよ」 村松「あ ! あれは悲しくも見事な反戦映画だったな。だいたい、日本の反戦映画ってのは、反戦イコール日本軍極悪イコール反日だろ。洋画のいいとこは、例えば『ひまわり』もイデオロギー出さないんだよ。本当に戦争はいやだという人間本来の情を起こさせる。ついでに言うとね、俺が若い頃はやったフォーク・ソングの反戦歌ね、あれはそのまま反日に利用されたな。で、例えばアメリカでもベトナム戦争を非難する歌手、ジョーン・バエズが、『ドナ・ドナ』なんか歌ったけど、ジョーン・バエズは反米ではないんだ」夕子「乗ってるとこでごめん、話戻そうよ」村松「あ、そうだった。ロードパルかぁ・・・。あの女優なんて言ったっけ・・・」夕子「じゃあ、かなり危ないヒント。あなたの懐かしの時代の西部劇の『ローハイド』」村松「ん ? ローハイド・・・。あ ! ・・・ソフィア・ローレンか ! 」夕子「ところで何んの話、してたっけ ? 」村松「何んだっけ。洋画のスターの名前かな」夕子「あ、それと、今の洋画のタイトルは原題そのまんまって不満」村松「言い出しといて悪いけど、もういいや。俺、ホントに時代に乗れなくなった。最新作も全く興味出ない。お前さんには悪いけど、趣味の一つである歌舞伎の醍醐味をお袋と共有出来なくなっちまったしね・・・・・『勧進帳』ばっかじゃなくて、『熊谷陣屋』の幕外(まく・そと)の引っ込みの哀切極まるラストなんか、もう見てるだけでたまんなくなるんだけどね。歌舞伎に興味があるって言うと、必ず高尚な趣味なんて、口先だけほめられるけど、とんでもない。関東大震災までは、庶民の娯楽だったんだよ」夕子「歌舞伎だけは話題に乗れなくてごめんね」村松「かまわないよ。人の好みはいろいろだから」夕子「あら、優しいね」村松「ほれた女の好みに今さらくどくど説教めいたこと言うのは野暮だから」夕子「え ! ? 今何んて言った ! ? それ、まさか、もしかして、あたしのこと ? 」村松「ったく、しらばっくれやがって。ほかに誰がいるかよ」夕子「へえー。日本男児たるもの、軽々しく『愛してる』だの『ほれてる』だの、歯が浮くこと、必ず言わざるべしって、偉そうに言ってたくせにねぇ。正直悪い気はしないけど」村松「何言ってやがんでえ。俺はお前とよりが戻る頃の毎晩の電話で、最後に切る前に、・・・・・さすがにみっとも恥ずかしいけど、『夕子ちゃん、愛してるよ、おやすみ』って必ず言ったじゃんかよ」夕子「あーあ。とうとう公表しちゃったね。『コラ ! あんたは追い込みの勉強してればいいの ! 』あ、ごめん。うるさいのが約一名帰ってるの」村松「お、息子が冷やかしやがったか。おもしれえヤツになったな」夕子「変な話になっちゃったね。ところで、まだうずら豆作る気になれない ? 」村松「いや、金時豆の作り方は、お前が勧めてくれた検索サイトのが一番合ってたから、悪いけど、今回トラブルになった人のやり方は無視。第一、あの時俺が印刷した料理法見ながら始めようとしてたところへ、くちばし入れて来たから、俺はその場では礼儀をわきまえたつもりだけど、結局水っぽくなっちゃって、あれはお袋の味ではないって、思い出したしね。お袋は、水っ気(け)をすっかり抜いて、最後の仕上げに、なべをゆすって豆を踊らせていたし、そこにさらに砂糖追加したりしてたもん」夕子「お母さん、主婦に専念してたもんね。あたし、漬物には自信があったけど、お母さんは、レモン入れたりそんなハイカラなこと一切しないで、昔ながらの方法で、見事においしい漬物作ってたからね。あれ、おばあさんからのを継いだわけ ? 」村松「多分ね。おばあちゃんは、たくあんも自分で作れたし、ついでに言うと、着物を布生地からすべて縫って作れたし、布団の綿入れもやったし、取り込んだ洗濯物のたたみ方から、それをタンスの引き出しにしまう効率的な順序まで、熟知してたもの。このことね、ホントに最近、横浜の親戚のおばさんが、舌を巻いたって話してくれて、改めて驚いたな。明治生まれで苦労した世代は凄い」夕子「おばあさん、娘時分から苦労してたって言ったものね」村松「尋常小学校全部行ってないから、字を読むのが遅かったの覚えてる。でも、おじいちゃんと一緒になってから教わったりして、ちゃんと読めるようになったしね。それでいて、子供や孫には苦労させちゃならないって主義でね。お袋は娘の頃、両親が声を荒げてケンカする、つまり夫婦ゲンカの声一つ聞いたことがないって言ってたな。ははは、今さら身内自慢したって、事実上、村松の血は俺で絶えるからね。話が暗くなったな」夕子「ねえ、またノロケ話再燃だけどさ、こないだ、あなたの過去ブログ読んでて、懐かしくなっちゃった、バイクで出会った頃の話。あれ、また最新版連載・・・なんて、もうしつこいか・・・」村松「いや、面白そうだな。またリメイクするか。過去のブログ資料にして。・・・でも俺のことだから、即、再連載スタートは期待出来ないかも知れないけど」夕子「いいわよ、ゆっくりで」村松「ところで・・・チョイ言いにくいけど、俺、試しにデリヘル行ってみようかと思ってるけど、ダメ ? 」夕子「あーあ、またか。凄い変わり方ね。どうしても最後はお下劣になる」村松「いや、俺ね、風俗行っても、生々しいことほとんどなしで、今まで来たじゃん。金の無駄遣いだけど、世間話プラスアルファで行って来ようかと思ってさ」夕子「プラスアルファねぇ・・・、どこまでプラスアルファか、怪しいもんだけど」村松「お前、少しはやきもちやかないの ? 」夕子「だってあなたの病気でしょ、風俗やフィリピンパブは。やきもちも何もないじゃない、勝手にしなさいよ。バーカ ! 」村松「うーむ、小遣い今月は残ってるし、どうするか」夕子「どうせ行動半径狭いから、ホテルは『雅(みやび)』でしょ」村松「おい、具体名出すなよ」夕子「だって、あたしも行ったしね、近くて便利だし、お風呂も悪くないし。もっとも雨宿り程度だったけど。・・・どうぞ行ってらっしゃい」村松「あらま。これ、どう解釈すべきかな」夕子「・・・・・」村松「応答なし。通信途絶。滝一番、滝一番、返事をせよ」夕子「滝一番、これより突入せん。大日本帝国万歳ッ ! 」村松「突入か・・・。じゃ、俺もデリヘルへ突入するか」夕子「・・・・・バアカ」
2010.02.17
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村松「ニックネームなら許してもらえるかなぁ・・・」夕子「想科さんでしょ」村松「お前ねえ、気安く呼ぶもんじゃないよ」夕子「何よ、想科さんのブログにあなたのrainbowmaskが載ることあるじゃない。第一、大事な休日にこのごろ電話ひんぱんでしょ ! あちらはご家庭があるのよ。そっちのほうが失礼じゃない ! 」村松「全く女ってのは、付き合い始めはしおらしくしてて、形ばかり恥じらいも見せるのに、結婚初夜の翌朝に、突如『妻』という別の女になるからな。それから子供でも産もうものなら、その子を寝床の隣に寝かせたとたんに、今度は『母親』という新しい生き物に変身するからな。このかん男は独身時代の意識のまんま。いやはや、まるで完全変態を遂げるモスラみたいだ」夕子「所帯も持ってない割には詳しいわね。耳年増ってとこかな」村松「亡くなった遠藤周作さんの著書に『愛情セミナー』ってのがあってさ、そこに自らの体験として、恐るべきものだと書いてあった。お前だって、出会った高校生の時は、股間の武器を使わずに、風呂に入って丹念に洗うだけの生活だったのにね。これを使った瞬間に、これはまるで核爆弾の威力を発揮するな」夕子「よくもそこまで下劣なたとえを使ったものね。核爆弾はないでしょ ! 」村松「でも子供を作ると抑止力になるだろ」夕子「こじつけもここに極まれりね。ま、いいわ。相変わらず『言論』聞いてるの ? 」村松「自衛隊を定年で無事退官した志方俊之(しかた・としゆき)さんの講演が一番ユーモラスでひきつけるね。さすが大学生の講義をやるだけある」夕子「たとえばどんなの ? 」村松「日米同盟で、アメリカの軍人が日本のために命をかけてくれることは絶対ないって、学生に教えるんだよ。すると学生は同盟があるのにって、けげんな顔をする」夕子「うん」村松「そこで志方さんは学生に問う。『君はアメリカの軍人のために命を捨てる覚悟があるか』ってね。すると学生は答える。『先生、ご冗談でしょう。日本のために死のうと思ったこともないのに、どうしてアメリカの兵隊のために命をかけますか』ってね。そこで志方先生、『だからアメリカはアメリカの国益のために戦い、日本は日本の国益のために戦う。当然だろ』と答えると、ようやく学生も納得した顔つきになる。このように教えないと、国防の話は出来ないって言うんだ。見事な誘導のやり方だね」夕子「想科さんにそんな話したの ? 」村松「まさか。そんな失礼なことは話題にしないよ」夕子「じゃあ何 ? 」村松「いろいろな製品の呼び名が極端に変わったって話」夕子「製品って、家電製品 ? 」村松「それもある。たとえば、今炊飯器で通ってる電化製品ね」夕子「あなた、電化製品って言うのね。やっぱり世代ギャップ感じるね」村松「炊飯器は出だしのころ、『電気釜』って言ったんだよ。それから保温機能を持つ電子ジャーが出来て、さらに一体化して、炊飯器となった。電気釜からおひつに移すと冷めてしまう不便を解消したわけだ。それから、昔は出始めのころ、冷蔵庫も電気冷蔵庫、洗濯機も電気洗濯機って言った。旅客機だってジェット旅客機って呼んで、航空機の発達を意識したもんだ」夕子「家電製品ばっかなの ? 」村松「とんでもない。衣料品もある。だいたいブルゾンだとかダウン・ジャケットなんて何んだ ! ジャンバーでいいんだよ、ジャンバーで。冬の寒い時しか着ないんだから。それに、セーターと肌着シャツとのあいだに着るえりのついた洋服も、カジュアル・シャツって言ったかと思うと、いつのまにかシャツだけだろ。シャツ2枚着る必要がどこにある ! それから、ツータック・パンツなんていうから何かと思ったらただのズボンじゃんかよ。第一、タックとは何んだ、タックとは ! 俺はチックタックっていうディズニー時計しか連想出来ないぞ ! 」夕子「可哀想に、時代に取り残されたのね。そうやって年老いてガンコだけは残るのね」村松「だけどね、実は遠い昔、中学くらいのころ既にある種のズボンをパンツって言ってたんだよ」夕子「ウソ ! 」村松「体育のときにはいた白いトレーパンね、あれ、トレーニング・パンツの略だと思うよ」夕子「あ ! そうか、なるほど」村松「ところが星移って、初めトレーニング・ウェアって呼んだりしたヤツを、今はジャージーだろ。ジャージーって聞くと、俺は西部劇の『シェーン』を思い出すね。シェーンが『ジャージー牛は久しぶりだ』っていうセリフがある」夕子「もう時代に乗れないのね」村松「あ、そうだ、チャックってのは一体どうなったんだ ! ジッパー、ファスナーって、結局原則はチャックだろ。『社会の窓があいてる』って注意されると、反射的にズボンのチャックをしめなおしたものだ」夕子「まだ文句あるの ? 」村松「そのうち思いつくだろうけど、もういいや」夕子「あたし、絵手紙って言葉、なじめないな」村松「おっ、同感 ! 」夕子「だって、ハガキに絵を描いたのを夕方のくだらないニュース番組なんかで紹介するでしょ。あんまりうまくないのばかり」村松「そうなんだよ。ハガキに絵を描くんだから、絵葉書でいいじゃないか」夕子「でもね、普通、絵葉書っていうと、観光地で売ってるカラー写真のハガキを言うでしょ」村松「お前、どっちの肩持ってるんだ」夕子「もう仕方ないけど、仮に便箋に絵を描いて封書で送ったら、それも絵手紙って言うのかって思ってね」村松「おお、それはいい意見だ」夕子「でも、時代の流れには勝てないわね」村松「いや、言葉の造語の行き過ぎは行き過ぎだ。俺は食事を平らげるのを完食って言うのが気にいらねえ。少なくとも俺のパソコンにはこんな言葉は標準装備してないぞ」夕子「かんしょくって言葉は、本来、食事までのあいだにツマミ食いする間食が普通だったけどね。短く言うのに便利ってことで広まったのかしらね」村松「試食ってのはわかるけど、実食ってのは妙だぞ。タクシーで客が乗ってるのを実車ってのは、業界用語でいいけど、一般に使うのはバカになるぞ」夕子「そろそろ疲れた ? 」村松「お前、結局俺をからかってんな。確かに俺は今ほとんど無収入だけどよ、仮に働いていたとしても、お袋の介護をある程度きちんとやろうとしたら、いずれ仕事は出来なくなったに決まってるんだ」夕子「何言ってんのよ。あなたの生活のことを非難してなんかいないでしょ。それこそ暴言よ ! 」村松「わかったよ。そうおこるなよ。せっかくお互いなごやかに会話するつもりで電話してんのに」夕子「言葉の乱れのこと、もうおしまい ? 」村松「それはそうとさ、俺みたいなもてない男でも、過去の女の恨みをかう経験を、実に数十年ぶりに味わった」夕子「なんだ、また男女の話か・・・」村松「でもちょっと怪談めいてんだぜ」夕子「女の人が化けて出て来たわけじゃないでしょ」村松「当たり前だろ。でも本当に一度くらい関係のあった女の亡霊でも見たいよ」夕子「じゃあ何んの話なのよ」村松「昔、この俺がふった女に、最後は俺がふられたって話」夕子「ええ ? 話の見当もつかない」村松「学生時代ね、まさか俺に気があるなんて、そんな身の程知らずなこと、夢にも思わなかった女がね、どうも親切過ぎるんで、一度食事をよばれたいってカケに出てみたの」夕子「その人、下宿かなんかに招待してくれて、食事作ってくれたんだ」村松「当たり ! で、場所がその女の下宿だろ。食事はもちろん夕食だよ。当然夜も更ける」夕子「ははあ、泊まったのね」村松「つまり予期せぬ事態になって、男女の関係になった」夕子「あなたの本性が発揮される下劣な話になるね。ま、いいわ。それで ? 」村松「不謹慎な言葉だけど、俺は男子の本懐を遂げた」夕子「やーね。それで ? 」村松「なんだ、よく見りゃ、男の股間みたいなはっきりした一物がない。こんな形もはっきりしないものに長年憧れたかって、つくづく男のバカさ加減にいやけがさして、ついでに、その女にも瞬間に飽きた」夕子「ずいぶん女をバカにしてるね。あたしの時は、『お前の顔を見てるだけで天にも昇る気分だ』って言ったくせに」村松「お前は仮にも亭主から奪還成功したくらいだから、大差があるよ」夕子「ほめられても、あんまりうれしくない」村松「で、星移って、この女、年増になっても独身ってことがわかったから、気まぐれに電話してみた」夕子「電話番号変わらないって、それちょっと恐いわね」村松「あ、しまった。ちょっと補足説明。その女、親戚に間借りしてたの。事情でずっと同じとこに住んでたってこと」夕子「で、結局逆にふられたって、どういうこと ? 」村松「8ミリ趣味だったろ、俺。デートのたびに撮影してやって、フィルムがたまったんで、大きなリールの一巻にまとめておいたの。そいつに渡しとけば良かったのに、うっかりまとめて富士へ持って帰っちゃったんだよ」夕子「何となく見当がついて来たけど」村松「今からおよそ十年くらい前かな。親父が庭木剪定したのや何んか、焼却場へ持ってくって言ったんだけど、俺電話して、そいつに送るって言おうとしたの」夕子「親切って言うより物好きね。それにその人に失礼ね」村松「とりあえず、お元気ですかって訊いたの」夕子「バチアタリね。あたし、やっぱり付き合う相手をしくじったかな」村松「しくじったって言ったじゃんかよ。もうお前から何回『別れましょ』って言われたか。ハハハ、まだ続いてるけどね。こういうの、奇縁って言うのかもね」夕子「本来、腐れ縁、悪縁って言いたいけど、そこまでじゃないしね。あらま、ノロケちゃった」村松「そう、今のヤツら、『腐れ縁』って言葉を間違って使ってる。腐れ縁なら、断ち切るものだ」夕子「また言葉の話に脱線しそうね」村松「あ、そうだった。それでね、また電話してもいいですかって訊いたら、『相手を間違えてやしませんか』って、けんもほろろ」夕子「やっぱりあきれるわね」村松「でも俺はせっかく撮りためたフィルムがあるから、送りましょうかって提案したの」夕子「あなた、精神構造おかしくないかしら ? 」村松「ところがね、『じゃあ送るだけ送って下さい』って返事だったんだよ」夕子「送ったの ? 」村松「いや。もう8ミリフィルムは昔のように映写機ではまず見られないから、写真屋でDVDにダビングするようにってアドバイスしてやったの。そしたら、突然『おとなしく聞いてりゃ、いい気になって、初めから送ってもらう気なんてありませんでした。二度と電話なんてかけないで下さい』って、ガチャンって切られちゃった」夕子「つまり、最後はあなたがふられたっていう結末ね。あなたってホンットにバカね ! あたしまで腹が立って来ちゃう」村松「はい。以上、全部創作。ご静聴、感謝申し上げます」夕子「ええ ! ? コノヤロウ ! いい加減にしろッ ! このバチアタリ ! 」村松「と、言いたいとこだけどね、これは事実をもとに脚色した話なの。・・・信じる ? 」夕子「まさか ! ウソでしょ ? 」村松「ふふふ。どっちでもいいよ」夕子「ええ ? まさか 」村松「ふふふ。ちょっと真実味があるだろ。まだ続きがあるんだ」夕子「何 ? 」村松「この女、つまり話の元になった女ね、実はその時、死んでたんだ」夕子「きゃーっ ! 」村松「どうだ、ホントに恐い話だろ」夕子「今からそっち行くからね、バイクは危ないから車で」村松「そ、それはちょっと・・・」夕子「週休だしね。さあて仕度しようっと」村松「錦ヶ浦のあたりで車のエンジンが止まるよ」夕子「もうエンジン止(と)まってるよ。だって、今あたし、あなたの家(うち)の玄関にとめた車の中から、携帯電話で話してるんだもの」村松「お前、恐がらせるの、うまくなったね。でもホントは自宅にいるんだろ ? 」『ピンポーン ! 』村松「えッ ! 今、そっちのインターフォン鳴った ? 」夕子「ふふふ、息子のイタズラよ」村松「そうか、受験だったな。でも背筋がゾッとした」
2010.02.13
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夕子「もしもし、今晩は」村松「あ、今晩は」夕子「一体何があったの ? 」村松「言えない」夕子「あたしにも ? 」村松「済まないが壁に耳あり、障子に目あり」夕子「まさか盗聴器なんてこと・・・」村松「・・・・・」夕子「何よお ! あたしにくらい、いいでしょ ! 」ここまでの会話はほとんど脚色です。実際は今回の介護騒動のことを、彼がまるで講演会のようにしゃべりまくりました。以下、相変わらず脚色交じりに書きます。夕子「いいわ。ところで。ねえ、このごろ何んで朝寝坊になっちゃったの ? あたし、最初は超早起きになったのかと思ったわよ」村松「とすると、お前も女のくせに、早朝トイレへでも起きるのか」夕子「何よ ! あたしはけっこう早起きよ。・・・そりゃあ、トイレも行くけど」村松「うわあ、頻尿、頻尿 ! 」ガチャッ ! 村松「あれッ。今朝はおこるの早いな」夕子「バカなことばっかり言って。シンセサイザーよ」村松「うおっ、すげえ重装備。そんなのも出来るの ? 」夕子「ちょっと聞いてて」『ボーッ ! シュッ、シュシュシュシュ・・・・シュッシュッシュッシュッ、・・・・・ボーーッ !』村松「うわあ凄い、北海道へ行く東北本線思い出しちゃった。しかも、蒸気機関車の音の出し方も、芸が細かいね」シンセサイザーでこんなことも出来るかどうかは、何んだか私にまで、rainbowmaskのホラ話ぐせが移ったのでしょうか、秘密にしておきます。以下、続けます。村松「と言って、俺も、余りうまくはないけど声色出来るけど・・・」夕子「ねえ、絶対やって聞かせて ! ねえ早くう」村松「それでは、評価が恐いけど・・・。あ、チョイ、電話テスト。要するに息の音がどう聞こえるかね。行くよ。『シューシューシュー』」夕子「・・・・・」村松「いいよ。意見言って」夕子「ごめんね。汽車の音にしてはチョット・・」村松「あの、自信ないけど、これね、試しに氷を切る音やったの」夕子「あ、氷か。昔、氷売るのあったって聞いたけど、それかあ」村松「そう。家(うち)は氷の冷蔵庫があったの。これは口をすぼめてやるの。じゃ、蒸気機関車やるね。『ボーッ ! 』、あ、ごめん。今の汽笛に聞こえた ? 」夕子「凄い ! どうやったの ? 」村松「口の前で両手指を組んでね、軽く悲鳴みたいな声出したの。よくさぁ、汽笛を『ポーッ』って擬音使うだろ。でも、俺は濁点入りのほうに聞こえるの。続けるね。遠くからだんだん近づいて来るとこね。『シュッシュッシュッシュッ――(ボリュームアップ)シュッシュッシュッ ! ガタンガタン、ボーッ ! 』。ってとこかな」夕子「お見事 ! 機械音まで入ってる。それどうやるの ? 」村松「車のキー、受話器に近づけてチャラチャラゆらしてんの」夕子「ふうん、なるほど。ところで、ねえ、さっきの話って、『YOU TUBE』か何か ? 」村松「当たり。本来の思想趣味が復活した」夕子「自虐史観への反感 ? 」村松「正解」夕子「一般人がアップするヤツ ? 」村松「それもあるけど『日本文化チャンネル桜』」夕子「ふうん。それは知らなかったわ」村松「あの頃は俺がお前の息子の太ももに怪我させて、一旦訣別した時とダブるからな」夕子「『YOU TUBE』、あたしは軍歌が多いけど、あなた、最初は『俵星玄蕃』じゃなかったの ? 」村松「平成以降の歌謡曲とロックを除くほぼ全ジャンル。そして、文化チャンネル桜に再び行き着いた。あのね、今の貧乏生活の中でって笑うかもしれないけど、俺毎月一万円寄付する『二千人委員会』登録したよ」夕子「それ、放送局経営を支える寄付ってこと ? 」村松「うん、まあ、そうかな。でも水島総(みずしま・さとる)社長は、私財まで投げ打って、日本の国益のために番組経営に身を捧げてる。この人がいなくなったら、俺がとうに見限ったNHKや民放の地上波の局だらけになって、報道すべきものを報道しなくなる。第一、今の与党は、ありゃ、社会主義を目指して、日本本来の国家の形を壊そうとしてるんだよ。いや、亡国だよ」夕子「凄い迫力ね。あなた、演説出来るんじゃない ? 」村松「パロディならね」夕子「ちょっと聞かせてよ」村松「乗せるの、うまいね。では。ただいまご紹介に預かりました、レインボーマスクです。ええ、本日お集まりの皆様は既にご存知の通り、今日本は、誤れる歴史観が列島すみずみにまで行き渡りつつあり、過去最大の国家的危機に直面しかかっております。大東亜戦争罪悪史観は申すまでもなく、でっち上げの『南京大虐殺』、『従軍慰安婦』、とりわけ我が国体を崩壊に導く悪意に満ちた歴史教育によって、元来、軍国主義でも侵略主義でもなかった我が旧軍及び、大東亜戦争に散華した英霊たちまでをも冒涜する、罪悪史観が既にまかり通っているという、まさしく国家未曾有の危機にひんしている、誠に憂慮すべき現状であります。・・・こんなとこでいい ? 」夕子「うまい ! レインボーマスクに座布団一枚 ! ううん、いっぺんに十枚ッ ! 」村松「ホント、乗せるね。あ、そうか。息子のセンター試験が上々だったからか」夕子「そうでもないけど・・・。でも軍事の知識ほとんどないくせに、自虐史観非難になると、とまらなくなりそうね」村松「あのね、パチンコ屋で軍艦マーチ流すよう謀ったのはGHQの『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(日本断罪計画あるいは日本弱体化計画)』の一つだったんだよ。パチンコ屋はチョン公(註 / 朝鮮人の意)の経営が多いだろ。俺、パチンコ大嫌い ! 自分の金でやったことは一回もない」夕子「やっぱり本来の愛国心が出て来たわね。ホーネットってのは、アメリカの空母の名前ってことしか知らなかった人がね」村松「そうなんだよ。しかも空母ホーネットは、大東亜戦争で撃沈されたものだけって思ってたら、もう一隻、無事に残ったのがあるのも知らなかったし、それからもっと驚いたのは、ホーネットっていう戦闘機があるって事実」夕子「ホーネットの正式名わかる ? 」村松「わからない。俺の知識はF-104Jスターファイターとか、F-105アルファベット何んだっけ、とにかくサンダーチーフくらいでストップ。昔も今も微妙な区別はアウト。ファントムの頃は8ミリ怪獣映画に割りとデカいプラモ使ったっけな」夕子「うわ、F-104なんて、あたしがまだ生まれたばかりの頃か、幼稚園か小学低学年の頃じゃなかったかしら。でさ、ホーネットの正式名はね、F/A-18またはFA-18。ウィキペディアにもあるよ」村松「お前、本当に女かね。俺まさか、オカマに何十年間だまされて付き合ってるんじゃねえだろな」夕子「いいわよ、何でも。女だてらってことだから。でもね、証拠は息子を一人産んだことよ」村松「おお ! これは失敬、既成事実。元旦那一人じゃ子は作れない」夕子「やめてよ、その話。ついでにもう一問。さっきあなたが言った懐かしのF-104とF-105の会社名わかる ? フフフ、これは多分ひっかかるかな」村松「ううむ、こりゃあ難問だ。あれ ? 俺もうF-104の会社忘れた。ちょっと待って。えーと、航空機生産会社は・・・ボーイング、マクダネル(註 / ウィキペディアではマクドネル。詳しいことはわかりません)、ん ? マクダネルはマクダネル・ダグラスって聞いたこともあるな(註 / 後者は合併後の社名)。・・・ダメだ、F-104は何んていう会社だっけ ? 」夕子「ヒント。田中角栄」村松「ん ? あ、そうか、ロッキードってのがあった」夕子「じゃあ、F-105は ? 」村松「それもほとんど似た名前だからロッキードじゃないの ? 」夕子「F-105はリパブリック社よ。買収されたけど」村松「まいった ! もう頭が痛い。ともかくエアガンやなんか詳しいんだから、『恐竜境』で使うときの武器考証はお願いします」夕子「でも、あたしだって、買って親しんでる範囲くらいよ。ジェット戦闘機にしたって、戦闘爆撃機っていうのもあるし、開発の経緯によって、いろんなアルファベットがつくから、本格的なマニアのかたから突っ込まれたら、ボロ負けよ」村松「お前、言いたかないけど、言葉が軽薄でマスコミ的になって来たな。ま、いいや。ボロ負け、か・・・。ところで俺がテキトーに言ったF-104Jスターファイターってのは、間違ってないの ? 」夕子「うん。あれは日本の航空自衛隊が採用したタイプだったかな、ほら、愛称の日本名は『栄光』って言ったのよ」村松「ああ、なんか思い出したな。栄光か・・・いい名前だな」夕子「話がだいぶ、それちゃったね。じゃあ、その言論の番組見てて、夜更かし、しちゃうんだ」村松「そう。最近では前航空幕僚長の田母神俊雄(たもがみ・としお)さんが有名だけど、やや古くは、先年亡くなった栗栖弘臣(くりす・ひろおみ)さんや、今も活躍中の志方俊之(しかた・としゆき)さんが、国益回復を訴えてたな。志方さんって人は、講演なんか、とってもユーモアがあるよ」夕子「みんな自衛隊関係の人 ? 」村松「うん。栗栖さんは、旧東京帝国大学出身のエリートで、志方さんは、防大(防衛大学校)の第2期卒業かな」夕子「うわ ! ホント詳しい。そっちのほうじゃ、かなわないわ。そうか、チャンネル桜聞き続けて、時間過ごしちゃうんだ」村松「あ、それで思い出した。海上自衛隊の遠洋練習航海のビデオ見てたら、『笹幸恵(ささ・ゆきえ)』さんっていうきれいな人が出ててさ、ホント美形」夕子「どんな人 ? 」村松「YOU TUBEで笹幸恵って検索してみて」テレビに映った彼女はもっときれいだと、rainbowmaskは主張していました。・・・・・・・・・・夕子「あ、あった。ホントだ。美人ね。いくつ ? 」村松「35くらいかな。30代の美人は魅力があるね。2003年にツーリング参加した時の紅一点の通称『ユッコちゃん』も35歳だったけど、20代より落ち着きがあったな。風呂上りでみんなでくつろいでいる時さ、俺の肩に何かが触れたと思ったら、上着の糸くずをさりげなくつかんで、捨ててくれてんの。あの自然な動作は見事だったな」夕子「また懐かしい女性が出たわね。で、その笹幸恵さんに見とれてたの ? 」村松「いや、それがさ、どういうわけか、『赤い風船』思い出してさ、今度は浅田美代子のその曲と可愛さにうっとりしてたな」夕子「相変わらず、いい年して病気ね。で、赤い風船で夜更かししたんだ」村松「いや、そんなことはない。突如、『軍艦マーチ』と『海行かば』を聴いて、思わず涙を流したんだよ」夕子「何んか、相変わらず、精神構造の不明な人ね。で、軍艦マーチと海行かばを聴いて終わったんだ」村松「いや、どういうわけか、また赤い風船聴いて、20代の頃を懐かしんでいたな」夕子「結局、浅田美代子で終わりね」
2010.01.21
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1月6日付けのインファント・レディ殿の日記『翼竜制作と構想談義』の中で、特撮映画を通してマニアのあいだで有名になった『ピクトリアル・スケッチ』のことをなぜか、『ビクトリア・スケッチ』と書いたまま更新してしまいました。既に公表しています通り、このブログの更新直前の清書作業は不肖rainbowmaskが担っております。相棒にも申し訳ないと思うのに加えて、どこをどう間違えば『ビクトリア』などという西洋の王朝を連想させるような凄まじい誤字のままのアップになったか、己れの推敲能力の怪しさをも、嘆いている次第です。訂正更新 / rainbowmask
2010.01.09
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翼竜制作と構想談義100102夕子「もしもし」村松「あ ! 今晩は。あれ、いいの ? 」夕子「もう待ったなしよ。年末年始無し。寮に閉じこもったまま」村松「じゃあ、お前さんもずっと独り ? 」夕子「もちろんよ。電話ぐらいしたけどね。センター試験まで半月切ったからね。今度の連休に仕度に帰るって話だけ」村松「まだこれからが勝負だけど・・・とりあえず、ここまで息子を育てて、人生の大きな節目の時まで生活を貫いたこと、お疲れ様でした」夕子「ありがとう。・・・でも、あなたのヒントで、あの子、ローカルに路線変更したわよ。首都圏と関東近県はカット」村松「ほお、それは賢明だ。それで思い出したけど、家(うち)の塾に来てた生徒の多くが地元か首都圏を望んだからな。北海道なんて寒くてヤダなんて言ったのもいたよ。北米大陸と日本列島の広さ比べてみろって言いたかったな」夕子「第一志望の国立と私立は伏せるけどね、第二志望、第三志望は言ってもいいわね。第二が東京都市大学、あ、知ってた ? これ、以前の武蔵工大。それから第三が工学院大。もっとも、これは推薦で決まってるって、あなたにも言ったけど」村松「基より行く気はないよな。でもね、無礼だったら申し訳ないけどね、俺の塾なんて、工学院受かれば御(おん)の字だったよ」夕子「国立いたでしょ」村松「男子は静大工学部。女子で茨城大現役で受かった子がいたな。あとはたいしたことない。って言うより、教師のレベルがレベルだからな」夕子「違うでしょ。家庭教師の頃、国立大の医学部、現役合格の生徒がいたでしょ」村松「あれはね、正直な話、教えに行ったんじゃなくってね、単に問題提供にかよっただけ。文系科目はともかく、数学は抜群の解法能力だった。富士市から、清水東の理数科かよってた秀才だもの」夕子「ずいぶん、けんそんするわね」村松「あ、そう言えば今でも覚えてるのがある。やっぱり『剰余系』がほんの少しからむ問題でさ、しばらく鉛筆が動かなかったんだ。ところがさ、俺が乱暴なヒント一つ与えただけで、すぐ気づいて、猛然と解いて正解したな。信州大の医学部と浜松医大の両方に受かって、信州大行った。・・・あ、すまない。息子のことで大変な時に、手柄話みたいなこと言っちゃって」 夕子「いいわよ、もう割り切ったから。ところであなた、お雑煮作ったの ! 」村松「お雑煮モドキだよ。お袋が数年前まではおいしいの作ってくれたのに、一度も作り方教わらなかったんで、12月の30日の夜に練習始めて、自分だけ毒見しようと思ったけど、急にお袋にも上げてみたの」夕子「へえー。それで ? 」村松「平らげてくれた」夕子「あら、じゃあ、お母さん、おいしそうに食べたのね。やるじゃない」村松「いえいえ、お前さんが教えてくれた即席料理法のおかげです。大根に水を張ってレンジで暖めるのと、モチをトースターで軟らかくしてからナベに入れる方法が時間短縮した。でも、白菜の刻み方はテキトーだよ」夕子「なんか、だんだん主婦みたいになって来たね」村松「おい、だいぶ本題からソレたよ」夕子「いいわよ、画像でも載せとけば。なんてことはダメよね。でも、ようやく最新画像を拝めたわ」 村松「これさ、プテラノドンの皮膜ってさ、かなり薄いだろ。ところがご覧の通りでさ、レザー張るとき、骨格が透けて見えるようにしなかったから、あとでこの部分を切って、骨格を目立たせようかと思ってるの。それからさ、クチバシがもともと『四角すい』だから、土台にしたソフビのようなカーブを描いてないの。ほとんど直線的」夕子「ちょっと待って。『ガー公』は最後は巨大になって衝撃波を起こすんでしょ。薄くないほうがいいわよ。それとね、クチバシにカーブつけるのも、余り神経質にならなくていいと思うけどな」村松「そうかな・・・。でもガー公はソフビモデルと自作とを使い分けるんだから、違いが目立たないかな」夕子「まだこれから液体ゴム塗ったり、いろいろするでしょ。それからでも遅くないと思うよ。それに東宝映画だって、縫いぐるみとギニョールで、ずいぶん違いがハッキリするのがあるでしょ」村松「そうかねえ・・・」夕子「あ、それから昔の洋画の『恐竜百万年』のプテラノドンなんか、クチバシが、あなたの作ってるのと同じくらい直線的よ」村松「よく観察してるね。あ、そう」夕子「だからね、同じ種類でも少しずつ形が違うのがあるって割り切っちゃえばいいのよ」村松「ふうん」 夕子「神経質になり過ぎ。どうせ一番肝心なところでぶきっちょ(不器用)が出るんだから、とにかく今度は塗装作業を視野に入れることね」村松「ふーん」夕子「そう言えば、プテラノドン造型作業開始っていつごろか覚えてる ? 」村松「えーと・・・去年(2009年)の初夏の頃かな」夕子「物忘れひどくなったわよ。いい ? おととし、つまり2008年の暮れごろよ」村松「ホント ? 」夕子「一番最初は型紙作りだったのよ」村松「ああ、そうかあ。そうするともう、1年以上とっくに過ぎたんだ。やれやれ、相変わらずノロいなあ」夕子「あ、あの絵コンテっていうか、ビクトリア・スケッチっていうか、どうなった ? 」村松「正直絵を描く気力が出ない。多分、絵のセンスが落ちたんだと思う」夕子「じゃあ、何も造型のイメージわかないの ? 」村松「いや、そうでもないよ。結局頭に描いてしまってるから、かなりイメージは出来つつあるよ」夕子「水面は何にする ? 」村松「流れの穏やかな川。劇中の村松は川岸の岩場で釣り糸をたれることにする。ただ、その川を実写の合成にするかどうかで迷ってる。出来るだけミニチュアも使いたいんだけどね。でもミニチュアの川にすると、流れが出ないことは、前に経験してるからね。このあたり、水面の色を青にしないで、濃い緑にして、水面は波の立たない澄んだ風景にしようかとも思ってる」夕子「悪くないかも知れない。青い実写の川ばかりじゃなくて、濃緑色の水面ってのも、画像に変化が出ると思う」村松「でも、村松が魚を釣った瞬間の波はヘタな合成でやるしかないかも知れない」夕子「いいじゃない。何んかほかのイメージ浮かんだ ? 」村松「うん。村松とガー公のケンカの場面は、クローズ・アップも多用して、せっかくフィギュアに合わせてデカく作ったガー公を合成無しで撮影出きるようなアングルも考えたいからね。ガー公が村松を後足でつかんで、宙に吊り上げる場面は、テグスなんかで、ぜひやってみたい。このテグスはフォトショップで、割と簡単に消せるしね」夕子「もう少し具体的な物語の進行考えた ? 」村松「うん。初めは魚を横取りするガー公にケンカ売って村松が宙吊りにされたり、川の中に落っことされたり、さんざんなめにあうんだけど、そのうち村松が猛然と魚を釣り出すの。それをガー公がそばに来て、物欲しそうな態度とるの。村松は、ガー公に凶暴性がないのを見抜いて、『ほれ、ケンカやめて、仲良くしようぜ。さあ食え』なんて言って、ガー公に魚をくれてやるの。これでなつくようになるって筋運びにしようと思って」夕子「そこまでの物語進行、いいわね。すると、夜キャンプしてるところへガー公が訪ねて来る場面にも、だいたいつながるの ? 」村松「うん。村松が残った魚くれてやったりして、やがて夜が明けるころ、巣に帰るまでを、なごやかに描こうと思ってるよ」夕子「面白そうね」村松「そこまでの制作に早くかかれればいいんだけどね。それから、ガー公が飛び立って、一度キャンプの上空に戻って来るとき、軽い衝撃波を起こして、田所が『こいつはただのプテラノドンではない』ってセリフ言うことも予定してる」夕子「無理しないで進めてね」村松「あいよ」村松「あ、一つ忘れてた」夕子「え ? 」村松「魚をにぼしか何んかで作るって、軽い気持ちで言っちゃったけどさ、あの、にぼしって、背びれや胸びれ、取り除いてあるんだっけ ? 」夕子「ひれ ? またあなたの余分な神経質が始まったわね。その煮干しなら、その名前の通り、煮て干したものだから、いちいちひれなんて取らないんじゃない。だからそんなの余り気にしないでいいでしょ ! 頭と尻尾があれば魚に見えるでしょ」村松「おお、すごい大胆なことを。でもガー公と村松のケンカのシーンでは、さっきも言ったように、クローズ・アップを多用するんだよ。それに六分の一模型のガー公はデカいから、魚もアップにすれば目立つだろ」夕子「それじゃあ、スーパーで一匹全部そろった魚買って、冷蔵庫か冷凍庫に入れといて、撮影のとき出して使ったらどお ? 」村松「そうすると撮影してるうちに腐っちゃうね」夕子「食べる気だったの ? 」村松「いや、そうじゃないけど、チョイもったいないって思っただけ」夕子「何言ってんのよ、『俺の辞書にはもったいないって言葉はない、親父のような昔の人間は、ケチ過ぎる』って言ったくせに」村松」「むむう、あっさり蹴られたか」夕子「もっと肝心の岩場のセットや水面のセットもあるでしょ。魚なんてどうにでもなるわよ」村松「あ、そうですか。何んだかホッとしたような、怒られて身がすくんだような、複雑な感じ」夕子「全くもお」
2010.01.06
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rainbowmaskいじけながら数学談義『幾何から写真』相棒rainbowmaskが自己嫌悪と夜明かしの疲労でダウンしたという幾何の証明について、簡単に書いておきます。 ○掲載の投影図で、手前側にある一点Aの平面Vへの正投影を点aダッシュ、平面Hへの正投影を点aとし、二平面H , Vが交わる直線つまり交線をXYとするとき、点aからXYへ引いた垂線の足と点aダッシュからXYへ引いた垂線の足とは一点aゼロで交わるという説明箇所で、このことは『三垂線の定理』で容易に証明出来ると書かれていた説明部分につまずき、ついでに疲労で頭の中が空っぽになってしまったというものです。rainbowmaskは、既に2本の垂線が一点で交わることを知識としていましたが、今掲げた定理で証明可能と書かれていたことで引っかかり、能力・気力・体力がなえてしまったということです。私に言わせれば、百科事典のこの説明箇所は要らざるお節介ですが、彼は仕事柄、特に数学については、執着せざるを得ないので、無理もないことと思います。○それでは会話再現に移ります。 夕子「交わる二平面の交線上の点から、各平面上において、交線に垂線を引いたら、そのなす角を二平面のなす角っていうのは明らかなんだから、三垂線なんて余計なこと考えなくてもいいはずだけどね」村松「とりあえずお前の言う方法での証明は思い出したけどさ、何んだか後味悪くてさ、その衝動でウィキペディアに寄付しちゃった」夕子「へえー、凄い ! あなたクレジット・カード使うの、いやがってたのにね。で、幾ら ? 」村松「最低額の三千円。一瞬でお礼のメールが届いたよ。でもさ、俺は東宝怪獣映画なんかで検索するのがほとんどだからと一旦は思ったけどね、投影図に関連して、『非ユークリッド幾何学』も見といたから、それに横文字でいろいろ書いてあって面倒だったから、アメリカに送っちゃった。そのせいかメール全文が英語」夕子「訳せた ? 」村松「まあ一応英検三級と二級のあいだ程度の平易な英文だから、大意は直訳は出来たけどね」夕子「出だしでいいから、ちょっと教えて」村松「公表していいか、わかんないけど、こっちのコメントの公開も許諾済みだから、ちょっとだけいいか。えーと、Dear ヒロカズで始まってね。『2009年11月20日受領のウィキメディア( ? )基金への三千円の寄付にお礼申し上げます。あなたの寄付は、ウィキペディア基金の象徴であるもの――情報・自由・共有・学習・発見の力となるもの、ことごとくへの祝福となります。世界中の3億3千万読者がウィキペディアを自由に利用し続けられるよう、ご助力下さったことに、とても感謝致します』あのね、俺は本来英語嫌いだから、この訳に異論があっても、知らねえよ」以下、一部英文をコピーしておきます。○Thank you for your gift of JPY 3000 to the Wikimedia Foundation,received on November 20, 2009.Your donation celebrates everything Wikipedia stands for: the power ofinformation, freedom, sharing, learning and discovery. Thank you somuch for helping keep Wikipedia freely available for its 330 millionreaders around the world.○会話を続けます。夕子「ふうん、やっぱり沼津東高で鍛えただけあるわね。あたし、ファンデーションってお化粧用品かと思ってた。それから、ドネーションって言うの ? この意味知らなかった」村松「いいよ化粧品でも。『foundation cream』って意味もあるもん。『ウィキペディア化粧品』なんてね。ついでに『foundation』は『ファウンディション』、『donation』は『ドウネイション』。これ、イヤミじゃないよ・・・えーと、何んだっけ」夕子「あ、その幾何の証明は省いていいわよね」村松「うん」夕子「それでね、写真から被写体までの撮影距離を求める方法ってのは・・・むずかしいんじゃないかなあ」村松「現に実写した画像が目の前にあるのに無理なの ? 」夕子「そう、標準レンズで距離無限大で撮影してるでしょ。そうすると、多分・・・あ、これ、あたしも本当にカメラのことは無知に等しいから、ヘタなこと言えないわ」村松「でも俺はさらに輪をかけてズブの素人で頭が悪いから、わかる範囲でいいよ」夕子「わかったわ。あなたのカメラ、距離計どこまで数字がある ? 」村松「俺のは昭和40年代くらいに兄貴が買った一眼レフだから、もう交換レンズもない旧式だけど・・・距離10mまで数字が打ってあって、あとは無限大」夕子「そうすると、この河原、無限大での撮影よね 」村松「うん 」夕子「昔のカメラは、うーん、分類上の名前わからないけど、要するにレンズとファインダーが別々だから、あなたが趣味でよくやった近距離の撮影だと、撮影範囲にズレが出たでしょ ? それは当然だとしても、あなたの表紙写真の一眼レフでも、完全ではなかったって言ったことあったかしら ? 」村松「うん。俺が使った一眼レフでさえ、視野率っていうんだっけ、これにもズレがあってね、例えば『大一プロブック』の『ジュラシック・パークの表紙写真』でも、ブラキオサウルスのクビから上が切れてしまったのも何枚かあったけど」夕子「それでもお父さんの時代のカメラってのは、確かな自信はないけど、距離合わせも絞りもシャッター速度も全部自分の知識とカンでやったはずだから、・・・あれ ? 話がそれちゃったかな。要するに知識があったのよね」村松「うーむ。何んだか俺も何んの話か、わかんなくなって来た」夕子「とにかく河原の写真は、撮影した時の距離が無限大だから、あなたのいた位置からお兄さんのところまでの距離の推測は不可能ってことよ」村松「あ、そう」夕子「 うん。お兄さんがいるあたりの、乱暴に言うと同じ平面上にある大きな石なんかの大きさの推定は出来るけどね、距離は・・・無理なんじゃないかなぁ」 村松「ふうーん。でも悔しいなあ。写真で見る限り、何となく10mやそこらは離れてるって感じだけとれるのに」夕子「それにさ、あなたが使った頃のレンズは・・・、これも自信ないけどね、焦点距離変化させられるタイプの・・・じゃないの ? 」村松「焦点距離 ? 」夕子「あ、そうか。うーん、話が複雑になるわね。どうしよう・・・」村松「それにお前さん、さっき『絞り』って言ったけど、俺ね、未だに絞りっての知らないの。よくさ、絞り込むとピントの合う範囲が広がるっていうけど、そもそも『絞り』がわかんないの」夕子「あのね、F値って、あ ! こんなこと言うと、またまずいかしら」村松「F値 ? Fって、焦点距離のこと ? 」夕子「そうじゃなくて、F値が絞りのことなの」村松「あ ! 部分的に思い出した。絞りを大きくしたり小さくしたりすると、そのF値ってのが、大きくなるんだか小さくなるんだか、未だにわかんないの」夕子「ああ、あなた得意の理論的なことに対する拒否反応ね」村松「ねえ。これさ、『バカにつける何とかシリーズ』に変えようか」夕子「いやねえ。自分からバカ宣言しなくてもいいでしょ。あのね、今はデジカメの時代だし、絞りも被写界深度も知らなくても、シャッターボタンそっと押せば鮮明に写るんだから、知識なんていいのよ。あ、急に思いついたから、悪いけど話題変えるね。あのさ、ウィキペディアに寄付するとき、何んか画面が出たでしょ ? 」村松「うん。初め今すぐ寄付ってのクリックしたらさ、代表者の顔と同時に、一人の寄付者のコメントが載っててさ、俺にも何か書くよう、要請する画面が出たよ」夕子「ふふふ、想像つくけど、面白そう。何んて書いたの ? 」村松「正確な文章は消えちゃったから忘れたけどね、だいたいこんな感じ。『趣味の東宝怪獣映画から非ユークリッド幾何学まで、書物の百科事典をしのぐ情報量と、関連事項の多岐にわたる網羅は、今や、不可欠の情報源として、常に支えとなっています』って」夕子「あ、さっきも非ユークリッド幾何学って言ったわね。それ、どこまで調べた ? 」 村松「球面幾何学までだけ。でもさ、球面上では三角形の内角の和は180度より大きく540度より小さいってとこ読んで、もう朝になって疲れたから、ダウン」夕子「あら、じゃあ、大円ってとこクリックしなかったの」村松「大円は球面の中心を通る円だから調べなかった」夕子「大円をクリックするとね、たいけんコースってのが出て来て、さらに面白いわよ」村松「体験コース ? 大学のオープン・キャンパスじゃないよな」夕子「そうじゃなくて大圏コース。航路に関係する直線の引き方なのよ」村松「そう・・・。また頭が疲れて来た」夕子「ご免。また字数迫ってるみたいだし、疲れさせてご免」ブログを2回に分けた長い会話、支離滅裂な内容になりましたが終了です。村松「ちょ、ちょっと待って。距離の測り方、どうなったの ? 」夕子「ええ ! また、蒸し返し ? あのね、今度ブログ用の実写撮影するときね、距離を先に測ってから写しなさいね」村松「 俺のメジャー、3.5mしかないんだよ。それとも何回か測り続けるのかね」夕子「仰角測れば、ある程度の距離わかるでしょ、三角比使うので」村松「仰角 ? って・・・仰角測る機械なんてないよ」夕子「ごく簡単なのなら、手作り出来るわよ。ああ、でもまた字数制限が気になるわね。この話、またの機会にしようよ」村松「うわ、中途半端な終わり方・・・俺がバカだからなあ・・・・・」仰角測定器とそれを利用した距離の測り方の話は、この次のブログでさらに続けます。☆編集後記本文内容につき、公の評価はともかく、個人的には相棒「インファント・レディ」は、いつになく気に入っています。理由は、ここしばらく、針路がそれるのは仕方ないにしても、ブログ・ネタが続くからということです。しかしながら、本ブログ・アップに関しては、以上の事情も手伝ってか、本人自ら更新したいとの強い希望があるところ、私が独断で代理更新するという、本人の神経を逆なでするに相違ない行為に出ました。ここに久しぶりに相棒と戦端をひらくのもまた、ほぼ確定的なことです。代理更新は時に本人を助けますが、今回は『暴挙』と映るのは必至です。私の誕生日12月8日は、さかのぼる昭和16年の『真珠湾奇襲』の日に当たりますが、その日を待てずして、私は言わば独断ブログ更新の奇襲攻撃を仕掛けたこととなりそうです。 本人のカテゴリーに、『会戦』あるいは『開戦・休戦』との項目を追加してはいかがと、提案して、無断更新あとがきを終わりたいと存じます。代理更新 / rainbowmask
2009.11.26
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○立派に仕事をこなしている相棒に対して失礼とは思ったが、携帯電話への電子メールを送ってみた。○これが私の相棒・rainbowmaskのためらいの気持ちだったそうです。ナレーションと言っていいのかどうかわかりませんが、rainbowmask側に立った語りを入れてみます。リーンと電話が鳴った。飛びつくように受話器をとった。以上、rainbowmaskの語りです。村松「もしもし、あ、おはようございます」くどいかも知れませんが、脚色会話に比べて彼は礼儀正しい口調で始まります。夕子「あら、おはようございます。もしかして、まさか『ガー公』か成層火山の模型でも作ってたの ? 」村松「あの、本当に出勤間際に失礼とは思ったんだけど・・・」夕子「ううん、大丈夫。あとはジャンバー着て出かけるだけだから、余裕あるわよ」村松「実はガー公でも火山でもない」夕子「待って、当てる」村松「はいよ」夕子「数学解いてた ? 」村松「当たり」夕子「何時から ? 」村松「夜中の1時から」夕子「って言うと・・・5時間 ? 」村松「うん。でもまだ解法が飛んでっちゃいそう」夕子「何 ? 」村松「あとで画像送るけど、投影図」夕子「え ? ひょっとして再就職 ? 測量士か何んかの・・」村松「恐いね。二つ目もやや当たってる。ただし世間知らずだから、社労士受かったあとみたいな、みじめな結果になるかどうか、見込みがわかんない。あの・・時間大丈夫 ? 」夕子「気になるなら、決めようか。30分大丈夫」村松「はいよ。でね、タバコの吸いすぎで死病にとりつかれない限り、あるいは孤独に疲れて自殺したい気にならない限り・・・。ただし測量士は実務2年要るから、測量士補」夕子「通信教育 ? 」村松「三つ目当たり」夕子「ははあ、投影図関係するわけか・・・。ふうーん・・・。投影図か・・・。塾のことかしら・・・。第一、ことの始まりは何 ? 」 村松「それがね、『恐竜境』だよ」夕子「ええ ! ? わかんない、今度こそ・・・」村松「こないだのお前さんのブログの青木湖の河原の写真見て、それから航空写真に連想が行って・・」夕子「待って。・・・次の連想当てさせて」村松「オーライ。ニコラスでアーアイ」夕子「え ? ・・・あ ! またスティーブン・セガールの映画だな。何よ ? 」村松「忙しいのにご免。オーライ、承知っていうヘタな冗談」夕子「えーと。何んて映画だっけ。そっちも気になって来ちゃった」村松「アルカトラズ刑務所からの奪還・・・正確なタイトルじゃないかも」夕子「あ、わかった。最後にその場でニックを釈放する映画ね」村松「ザッツ・ライトゥ ! 」夕子「あ、いけない。うーん、何かな」村松「それ聞くと、『誰っかな、誰っかな』思い出しちゃうな。あ、ご免」夕子「いやねえ、気になるでしょ。何それ ? 」村松「昔、『おはようこどもショー』って番組見てから、物凄い早足で登校したの。忍法早歩き。その中で、懸賞の当選者を決めるとき、愛川欽也(あいかわ・きんや)の『ロバくん』が、今のセリフ言うの。石川進と楠敏江(くすのき・としえ)が交代で司会やったの。楠敏江は歌も歌えたから、あ、石川進も『オバケのQ太郎』歌ったりしたんだけど、楠敏江の歌、印象に残ってるな。『春だよおー。 ♪ むっくりむっくりずんずんずん、むっくりむっくりずんずんずん、草の芽伸びて葉が伸びて、きれいな花が咲くんだね、ワッハッハのハッハッハッ、・・・』あ、重ねがさねご免」夕子「だめだわ、世代ギャップ。さて何かしら」村松「・・・・・」夕子「ヒント」村松「うーん・・・。よし。線路を写した写真」夕子「線路 ? ・・・・・」村松「15分経過」夕子「河原って・・・・・奥行き、気にして・・・、あ ! 『遠近法』かしら」村松「当たり。朝早いのにさえてるね」夕子「どこでつかえたのかしら・・・」村松「出撃時刻迫れり。搭乗員整列」夕子「そうね。あとでまた話そう。あ、時間とれる ? 」村松「うん。テキトーに親父に言い訳して二階へ上がって来るから大丈夫。あ、また『大丈夫』で思い出しちゃった。あ、ご免。行ってらっしゃい」夕子「うーん、またやだ気になる。ちょっとセリフっぽく言って ? 」村松「はいよ。正確かどうか忘れたけど、停電してしまって、そこへ看護婦さんがロウソク持って来て『大丈夫です』って言うの。そのあと、『イッヒッヒッヒッ』って不気味に笑う・・」夕子「わかった ! 『スーパージャイアンツ』でしょ。『怪星人の魔城』かな・・」村松「大正解 ! じゃ、行ってらっしゃい」夕子「画像送ってね。行って来ます」電話終了。時間経過。・・・・・・・・・・夜。電話しました。ほんの少し呼び出し音がしたあとすぐrainbowmaskが受話器をとる気配というか音がして、声が飛び込んで来ました。村松「あ、今晩は。いつもながら、貧乏を慮(おもんぱか)っての、そちらからの電話、かたじけない」夕子「ねえ、改めて質問だけどさ、なぜ河原の写真から航空写真連想したの ? 」村松「うん。確かに河原のように起伏が甚だしい場所ではカメラから被写体までは平らではないことはわかるけど、それを無視しないと話が進まないからさ、平らだと仮定して、『写真だけから被写体までの距離』を割り出す方法はないものかと思ってるうちに、これを縦に見たら、強引だけど航空写真の理屈に重ねられると思ったの」夕子「ははあ、なるほどね。で、航空写真は高度測定があらかじめ可能だから、被写体の実寸を割り出したり出来るってことで、逆の発想が出来ないかと考えたわけかな ? 」村松「全くその通り。遠くに写っている写真の上での兄貴の身長から、実際の身長との比率を計算して、それから距離を出せないかと考え始めたの。今はGPSなんかの進歩で可能らしいけど、原始的手法で数学的にどうかなって」夕子「ふうーん。それでどこでつっかえたの ? 」村松「うん。初めさ、写真上での強引な測定で、仰角測ること考えたけど、絵画に遠近法があるってこと思い出してね、それから投影図に飛んだの。百科事典で調べたんだけど、その投影図の項目に『三垂線の定理』のことが書いてあって、どうしても結びつかなくてダウン」 夕子「この図 ? ・・・・・ ? ふうーん、もしかして、あなたの言う通りかもね。普通言われてる三垂線の定理ってのは、斜辺を含む直角三角形が登場するわねぇ・・・」村松「そうなんだよ。平面αってのは、直線と、その上にない一点で決まるやつだから、点Bを直線l(エル)上に置くしかないはずなんだよ」 夕子「百科事典の説明、無視してよければ、こんなの証明可能よ」村松「ホント ? もうわかったの ? 」夕子「うん。多分ってとこだけど・・・」村松「お前ホント凄(すげ)えな。ナナハン乗って漬物つけて数学やる女ってのは、日本広しと言えども、まず見つかんないな」夕子「えーとね、背理法じゃないんだけど、証明のとっかかりとしてね、外心(がいしん)や内心(ないしん)や垂心(すいしん)なんかの証明と似たことやれると思うよ」村松「俺の数学力の致命的欠陥はそれだよ。普通の・・・中学レベルに毛がはえた程度のならともかく、そういう何んて言うか、ひらめきを要するのが特に幾何はダメだ」夕子「でもさ、あなただって、三角形の外心(がいしん)、つまり各辺の垂直二等分線は一点で交わるってのじゅうぶん理解してたじゃない」村松「そりゃあ、高校生に説明する機会が必ずあったからね。でも、ん ? 今話題にしようとしてるのって、そういうパターンってこと ? 」 夕子「ええ、多分。直行する二平面の、その、点Aの正投影の点、a , aダッシュから二平面の交線に引いた2本の垂線が交わるってことの証明だから、例えば点aから交線XYに垂線を引くって言っといて、それからその垂線の足aゼロと点aダッシュを結んでから、この線分aダッシュ―aゼロもXYに垂直になるって証明すれば、2本の垂線が一点で交わることが言えたことになるわけでしょ」村松「ああー、そういう持って来かたか・・・。でも、その方法がわかんなかったんだ。あの、三垂線要らないってんだよね」夕子「うん」村松「ふうーん、何使ったんだろ・・・疲労で忘れかけちゃったかな」夕子「あなた、字数オーバーになるわよ。やっぱり数学の話は無理かしら」村松「いや、大丈夫。第二日記にしよう」第二日記に突入して、話はさらにふくらみます。ただし、rainbowmaskのように一日のうちに一気に書くというのは無理かも知れません。とりあえず「つづく」としておきます。
2009.11.22
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『恐竜境』序章打ち上げ会話091112久しぶりに、実際の会話に近い内容をしばらく再現してみます。つまり本当は淡々としたものというわけです。村松「もしもし村松です。あ、今晩は」夕子「あ、良かった、やっぱり都合ついたんだ。今晩は。準備から更新までちょっとかかったわね。画像 ? 」村松「当たり ! 」夕子「それではね、えーと・・・・・。準備中からアップまでが少しかかったけど・・・。うーん、何だろ・・・。ヒントくれる ? 」村松「うん。あのね、『地形描写不足気味なり』でどお ? 」夕子「うーん・・・。あ、もしかして前編画像最後に追加 ? 」村松「さすが当たり・・・って言いたいとこだけど・・・実はもう覚えてない。結局のろのろしてただけかも」夕子「あ、そうなの。ま、いいわ」村松「でもね、最初予定してた中にはなかったのは当たってるよ。『干上がった青木湖の前にパトカーがある画像』ね。パトカーと林道なんかとの位置関係がわかりにくいんじゃないかって、ずっと思ってたのは確かだから」夕子「なるほど。でもあの河原、元の写真で見るとずいぶん奥まで広いのよね。あの場所も、もう思い出せないって言ってたわね」村松「うん。兄貴たちが遊びに来た時、・・・もうだいぶ昔だろうな、例によって俺だけ単車で、ただ兄貴たちの車のあと、くっついてったから、余計わかんないな」 夕子「あたしのカンでは本栖湖(もとすこ)方面だと思うけど、でもあの景色、実写としては青木湖にピッタリね」村松「うん。でも不満は残るんだ。合成してさ、特にパトカーやヘタな岩場のミニチュアと合成すると、妙に奥行きがなくなるんだよ。それから背景はテスト画像の針葉樹林のほうがパトカーのミニチュアとのバランスも良かったと思って」夕子「人工地震の背景に合わせたんでしょ ? 」村松「うん、その通り。俺、ナマケモノだからさ、あの人工地震の合成、やりなおせば良かったのかも知れないけど・・・」夕子「あたし、合成の技術的なことは余りわかんないけど、あれは重ね合わせの応用か何んか ? 」村松「その通り。あの地震は合成画像を2枚作ったんだけどね、二重合成と三重合成。例えば二重の場合、全く同じ画像を2枚合成するの。それだけだとただ二枚がダブるだけだから、片方の透過率を何パーセントかに調整するの・・。それから上下にズラすと出来るんだけど、あれ ? あの時の操作、もう忘れちゃった。その都度教本見ないと出来ないから進歩しないね」以上のあたりまでが会話の再現に近い内容です。これをそのまま続けるとダラダラしますし、字数オーバーになるので、ここから脚色会話になります。夕子「あたしの日記アップしたあと、あなたも久しぶりに都市伝説テーマ、書く予定でしょ」村松「なんだか、億劫になっちゃった。文体なんかも神経使うし・・・」夕子「まさか、ここに追加して書くなんてことしないでしょうね、イヤよ、恐いの苦手だから」村松「いや、都市伝説ってのは、必ずしも怪談ばかりじゃないよ。俺のも今回は単に『我れながら不思議な話』ってことだけで書こうとしただけだよ。ホント、恐くないよ」夕子「ウソじゃないでしょうね。あなた得意の『ホラ話』程度でしょうね」村松「ホラ話じゃなく本当のことだよ。だけどホントに恐くないよ」夕子「じゃあ、昔、富士宮(ふじのみや)の地理に暗かったあたしをだましたようなのとは違うんだ。例えば、あの富士宮二重橋とか、『元祖・富士宮焼きそば名人の店』なんてのじゃないんだ。ふふっ、あれホントにひどかったものね」村松「懐かしいな。とっくの昔に閉店した洋食屋さんが現存するって、これはウソついたからね」夕子「・・・ ! やだ ! ね、やっぱり、怪談でなくても、こういう話よしましょうよ」村松「え ? なんかあったの ? 俺、助けたくてもチョイ距離があって行けないし、伊豆方面は、未だに魔の交差点だから・・ え ? 」夕子「だからやめてって言うのよ。魔の交差点なんて言い方したりして。あのね、今、台所のほうで『カタッ ! 』っていう、かなり大きな音がしたばかりなんだから」村松「おい、大きな声では言えないけど、どうせ電話だから心配ないか、あのな、音がした時は、むしろ恐いことよりも不審者の侵入を想像して用心したほうが。おい、ちょっと様子見て来いよ」夕子「いいわよ、恐いから」村松「だから安全無事を確かめるためにも見て来たらって言うの」夕子「そうやってだんだん恐怖心をあおろうって言うんでしょ。いいの ! 戸締りはきちんとしてあるから」村松「ん ? 何んだ、おい、電話切ってもいいから、行って来なよ。ほら、早くしてやれよ」夕子「え ! ? 何言ってるの ? 」村松「台所じゃないよ、玄関だろ。『ただいま』って」夕子「キャーっ ! やめてよ ! あたし、この何年か独り住まいなんだからね」村松「ナニ、俺だって2階にあがりゃ、同じだよ。第一、お前の息子だよ。」夕子「だから、あの子は寮に帰ってて、いないって。やっぱりおどかしたなコノヤロウ」村松「そう言えば、あいつ大変だな。来年、と言うより二ヶ月後にはセンター試験だものな。それにしても歳月はホント、勝手に来て勝手に去ってくな。あいつがよちよち歩きの頃から俺がお節介して、何んだかんだと関わって来たからな」夕子「よかった。そういう話なら、懐かしいわ。クリスマス・プレゼントに、小学館の図鑑買ってくれて、全巻そろったものね。あの子、小さい頃はあなたを父親と間違えたから。うれしかったんじゃないかしら」村松「うーむ、思い出すと、懐かしい思いと同時に、我が身が情けない」夕子「もうそれ、言いっこなしよ。生活を助けてくれたでしょ。でもあのあとすぐ、あなたの家(うち)、増築したでしょ。あの頃は塾、凄かったよね」村松「うーむ、聞くほどに我が身が情けない。あ、増築って言えば思い出したことがある。ついでに広げた俺の寝室」夕子「あ、あたしのデタラメ合成画像の部屋ね」村松「お前さん、さっき台所で大きな音がしたって言ったろ」夕子「あ、やだ、また話を戻すつもりでしょ。やめてよ」村松「恐くないの。お前の台所どころじゃないよ。俺の寝室ね、ベッドに横になると必ず足元で大きな音がするよ」夕子「はい、そこまで ! 」村松「最初は寝入りばなを物音で起こされたから、ゾッとしたよ」夕子「やめなさいよ ! 」村松「デカイ蜘蛛とカマドウマとゴキブリがいるらしいんだ。それにしても、大き過ぎる。巨大な虫でもいるのかな」夕子「よく平気ね。ぐっすり眠ってるところをかまれたりしたら大変よ」村松「だから俺は虫ではなく、何者かが俺の部屋に住みついて・・」夕子「やめてって言ってるでしょ、さっきから ! 結局恐い話にしちゃうんだから。この会話、これまで ! 」村松「了解。あのね、時間旅行シーンの異空間画像、テスト画像作ったよ」夕子「あら、早い ! うーん、でもこの会話には間に合わないわよね」村松「だからさ、これは脚色があるからさ、それとブログ、アップする時は多分送信出来るからさ、もう送ったことにして、会話の中に入れちゃおうよ」夕子「だって、あたしまだ見せてもらってないもの」村松「だからさ、これアップする頃は見ていることになるはずだからさ、お前が見たあと、時間をさかのぼって画像見たことにしちまえばいいじゃんかよ」夕子「なんか、ホントにテキトーな会話ブログね。時間をさかのぼるなんて、ちょっとSF的みたい。ちょうど、この物語みたいな感じ。ま、いいわ。あ、画像送信は順序があるでしょ」村松「合成画像だよ。こんなの、とてもご覧いただく代物じゃないんだ。もっとほかのミニチュアなんかが進んだ時は、そうするけどね。ヘタはヘタでも意味が違うんだ。合成画像お送りする時は、指導やアドバイスを請うときじゃないと、恥ずかしくてね」夕子「じゃあ、あたし、見たことにして、ああ、ややっこしいな、とにかく話すわね。わざとらしいけど。あれ何これ、妙な横文字が並んでる」村松「どうも、いいイメージのが作れなくてね。とにかくテスト画像だから・・・」夕子「いいの ! 」村松「あれま、心強いというかいい加減なというか、意外な返事」夕子「あたし、最初に手描きでもいいから、意欲があるならとにかく作っちゃえばって言ったでしょ。これでいいのよ。へえー、フォトショップって、こんなふうに文字もゆがめられるんだ」村松「うん」夕子「あ、こっちはまだレイヤーのままってこと ? 」村松「うん、でも市松模様の切抜きのままコピーするのは無理だから、『.jpg 』って言ったっけ、それにすると周りが白くなるの」夕子「ちょっと待って。・・・もしかしてこの数字の列、乱数表 ? 」 村松「鋭いね。当たり」夕子「奥から手前に数字が大きくなるのはイメージいいわね」村松「じゃあこっち使おうか」夕子「両方使えば ? それと、あたしの提案だけど、ブログ公開のときは画像サイズ抑えるから仕方ないけど、フリーページのときはもう少し大きくしたらどお ? 」村松「ああ、そうだね。そうしよう。もっとも、アラも目立つけど、合成なんか」夕子「あ、そうだ、一応聞いとくかな。字数もそろそろだから、あんまり恐い思いしなくて済みそう・・・でもないけど。さっき言いかかった都市伝説ってどんな話なの ? 」村松「うーむ、さすがくノ一、考えたな。えーとね、予定してたタイトルは『通らなくなった道』っての。全然恐くないよ」夕子「富士市 ? それとも・・」村松「うん、富士宮。俺さ、ずっと同じところに住んでるのに地元の地理に暗いままだろ。でも覚えた道もかなりあるんだ。でもさ、昔、家庭教師で走った道なんかは、むしろ忘れてるのがかなりあるけどね、ちゃんと覚えていながら、全く利用しなくなった道路があるの。話はただそれだけ」夕子「あ、そういうことなの。なんだかよくわからないけど」村松「ふふふ、くノ一敗れたり。実はこれはほんの前置きみたいな話でね、本題は『通れなくなった道』だよ。決して狭い道路ではないし、目印の看板なんかがあって、以前覚えた道路なのに、また行こうとしても、どうしても消えたとしか思えない幻の道路」夕子「ふうん。でも、看板が撤去されただけで、風景が一変するってこともあるしね」村松「そう。俺のことだから、たたずまい一つ変わるだけで地理がわかんなくなるからね」夕子「良かった、ホントに全然恐くないね」村松「この話、とりやめにしよ。インパクトないや」夕子「このごろちょっとオチがつかなくなったね」
2009.11.12
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『恐竜境』敵組織の設定会議091014夕子「介護の世界をヒントに敵組織の設定変更するの、あれからどうなった ? 」村松「わかんなくなっちゃった」夕子「どういうこと ? 」村松「ケアマネが頂点にいるってことがわかった程度で、物語に生かせるような要素がないみたい」夕子「ふーん・・・じゃあまた『アトムAB団』 ? 」村松「うーん。アトムAB団っての、これもどこまでヒントになるかわかんないんだ。とにかく俺は陰謀組織ってのが苦手で・・・」夕子「困ったわね・・・。あたしも実はその手の得意じゃないからね。ハリウッドのアクション映画も、ただ畳み掛ける筋書きを追って、一種のストレス解消に見てるってとこがあるからね・・・」村松「『ランボー』やスティーブン・セガールの『沈黙シリーズ』なんかは、敵の通り道に、次々巧妙な仕掛けをして、視覚効果たっぷりに見せるけど、何が何んだかわかんないんだよ」夕子「あなた、一時期セガール気に入ってたよね。初め嫌ってたけど・・・」村松「俺は偏見が強くてさ、男のくせに髪の毛を後ろでポニー・テールみたいに束ねてるのが嫌いだったんだよ。これは今でもそうだけどね。セガールは特別になっちゃった。と言うより白人は似合うんだよ。合気道と空手を混ぜたような格闘技が痛快でね、でもあれも、『沈黙の戦艦』を先に見ないで、『グリマーマン』見たから、ちょっと変な印象になっちゃった。何んかこの会話、『わかんない』って言葉が並んでるね」 夕子「で、『刑事ニコ』にまでいったんでしょ」村松「うん。それからその前に『暴走特急』見てから、『沈黙の戦艦』見たら、この二つがつながってたけど、あとのはつながってないから、あとはセガール・アクションに絞って楽しんだ。おっと、アクションの話じゃなかったんだよね」夕子「アトムAB団は大使館ぐるみ世界征服組織でしょ。でもあれ、国家ぐるみなのかしら ? 」村松「と言って、『七色仮面』のコブラ仮面一味くらいにしちゃうと、スケールが小(ち)っちゃくなるよね」夕子「従来のタイム・パトロールってのは歴史を変えないように見張る警察組織の性格を強く持ってるでしょ」村松「詳しいことは知らないけど、主に行政と司法の両面から組織活動してるよね」夕子「その意味だとやっぱりタイム・パトロールは、警察組織の一部門になるか、密接に結びつく組織になる可能性はあるわよね。でもこれは従来のSFに出て来る形であって、今あたしたちが考えてるのはちょっと違う。例えば誰かが過去を変えても、パラレル・ワールドは出来るかも知れないけど、今あたしたちが住んでる世界は何も変わらないから、これを監視・管理するタイム・パトロールは、むしろ新しい犯罪組織が結成する一団とみたほうが面白いと思ったわけよね」村松「じゃあ、田所たちの時間旅行を妨害する組織は、何んの目的で行動するの ? 」夕子「あなたのノートには何んて書き始めたの ? 」村松「ちょっと待って。・・・あ、あった。読むね。『年代不明の未来の陰謀団が、地球歴史大改変を計画して設立した組織。創始者は佐々木助三郎警官』。でね、これに矢印が当ててある。つまり『佐々木は陰謀団がそそのかして創始者に仕立て上げたに過ぎない』って意味のこと。話だけじゃわかりにくいかな」夕子「あたしはわかるけど、読んで下さるかたのための配慮もいいんじゃない」村松「オーケー。では」【○タイムパトロール○年代不明の未来の陰謀団が、地球歴史大改変を計画して設立した組織創始者は佐々木助三郎警官。 ↑↑陰謀団がそそのかして仕立て上げたに過ぎない。】夕子「でさ、あたしの作った設定ではね、歴史を変えようとする犯罪者を取り締まる必要がないから、従来のタイム・パトロールは意味がないのよね」村松「うん」夕子「しつこいようだけど、ハッキリ言うと『タイム・パトロール』は存在しないのよ」村松「あ、そうか。改めて言われるまで深く考えなかった」夕子「だから物語の中で『我々はタイム・パトロールだ』とか何んとか名乗ること自体、犯罪者の証拠なのよ。だからといって、このセリフにもそんなにインパクトはないけどね」村松「あのさ、歴史が変わってしまうおそれがないなら、陰謀団の本当の狙いは何かっていうことになるよね。またわかんなくなっちゃった」夕子「で、あたしが考えた話の一つはね、6500万年前に落下した大隕石のことと関連するの」村松「初耳 ! 俺にも秘密にしてたのか」夕子「何言ってるのよ。いろいろな原案を出した時に、ほんの少しだけど話したわよ。ただ、大隕石の話を使うと、かなりオカルト的な方向に行っちゃうから、余り印象には残らなかったのかも知れないけど。それにこの話はまだ全然先を考えてないのよ」タイトル通り、地球史を新理論で覆そうとする学研刊の一冊。物語構想のヒントとして役立てる予定です。村松「そうか、俺はまた物忘れがひどくなったな」夕子「あたしもちょっとしか話さなかったから。とにかく単純明快かつ大スケールという二つの要素を満たすような物語を目指すって決めたでしょ。覚えてる ? 」村松「ああ、そうか。安っぽい刑事ドラマみたいに、やたらこねくりまわして、あげく、たいしたインパクトもない真犯人を追い詰めるなんてのは、やめようって、あれか」夕子「優れたドラマもあるでしょうけど、ひどいのはたいてい同じパターンよ。ラスト30分くらいで、とりあえず真犯人に近い者がつかまって、それからカンの鋭い刑事が、一人または共感する仲間と単独行動とって、真犯人の住まいを訪ねて、急にラストに向かうっていうつまらないのばかり」村松「単純明快にして大スケール・・・か。・・え ? 何か言った ? 」夕子「やっぱり国家がからむほうが楽かなって」村松「うわあ、また国家の陰謀か。こりゃあ、複雑になるな」夕子「そこを『アトムAB団』式にいくのよ。アトムAB団は大使館ぐるみ陰謀団でしょ。だったらどこかの国家から送られて来たはずでしょ。でも『スーパージャイアンツ』ではその国家は出て来なかった。仮にどこかの共産圏の国家の大使館なら、その元の国家がからむはずなのに、あいまいにして終わってるでしょ。普通なら日本国として在日大使館の相手国に少なくとも抗議するでしょ」村松「じゃあどう設定したらいいの ? 」夕子「だからあいまいにするのよ。うーん、そうねえ、いよいよという時は、その国家は大使館とは無関係だとか何んとかシラを切るようにするのよ。さもなければ、初め友好的に正規の大使館員を送り込んでいたはずなのが、いつのまにか陰謀団が大使館ごと乗っ取って、大使館員がすり替わって、偽の大使館を日本に置いたまま、着々と陰謀を進めていくってのはどうかな」村松「パスポートなんかはどうするの ? 」夕子「あ、それなら、現実に、ほら、旅客機がハイジャックされた時のためなんかに利用する『偽造パスポート』を、決して違法じゃなくて作る組織が存在するから、何らかの方法で彼らはパスポートをすり替えておくってことにするのよ」村松「へえー、お前さん、よく知ってるね。そんなパスポートが実際にあるんだ」夕子「そう。旅客機に捜査官なんかが乗ってる時、そのまま本物をテロリストに見せたら何んにもならないから、あらかじめ別のパスポートを用意しておくの」村松「それじゃあ、これは地球規模の陰謀だから、たとえば大使館だったら、世界各国にそういうの駐在させるんだ」夕子「そう。大使館ならばね。でも大使館ってのは、アトムAB団の話の応用だから、ほんの一例よ。これをもっと別の陰謀団に設定すれば、また違ったルートのものが考えられると思うわ」村松「何んだか頼りになるなあ」夕子「だからさ、とりあえず正体を明かさないまま、とにかくナゾのタイム・パトロール組織ってぐらいでスタートさせていいと思うよ」村松「今回は本当に地味で真面目な協議になったね」夕子「何んか、オチを狙ってた ? 」村松「いや、特になし。・・・ただ・・・」夕子「イヤな予感。でも話しなさいよ」村松「あのね、オチってんでもなくて、変な内容でもないの。ただふと思い出したの」夕子「あら何 ? 」村松「お前の息子に以前、下段蹴りから上段蹴りにゆく連絡技教えたろ ? 一種のフェイント技」夕子「面白そうね。その技がどうかしたの ? 」村松「こないだ、台所でやろうとして、下段を軽く飛ばしたあと、上段にいこうとした瞬間、床(ゆか)にひっ転んでいたの。頚椎ヘルニアで右足の力が極端に落ちてたっていうこと。どこをどう痛めたかもわからないまま、とにかく台所の床(ゆか)に転倒して、両足だったかどうかわからないけど、もう痛くて痛くて、しばらく起きられなかったんだ。あいつはこの技、マスターしたよな」夕子「あの子の拳法は余り見てないからよくわかんないけど、・・・そう、あなた、前はしゃがんだ姿勢からいきなり飛び蹴りやったりして、脚力も腹筋もかなりあったのにね。悔しい ? 」村松「ヘルニアさえなければ、まだまだって思うとね・・・。せめて60までは時々練習やりたかった・・・」夕子「ところで、これせかすつもりはないのよ、あのガー公はあれから制作進んでないよね」村松「うん。とりあえず序章完結させてから、何んとか意欲を起こせるようにって願ってるだけ」夕子「無理しないでね」村松「うん、ありがとう」夕子「元気のない時はあるがままよ」村松「あいよ。慰められちまったな」夕子「あたし、『元気を出せ』なんていうの嫌いだもの」村松「重ね重ねかたじけない」終始、元気のないrainbowmaskでした。
2009.10.19
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『恐竜境』第1章会議090913夕子「ガー公(プテラノドンの愛称)の制作、また滞ってるわね。骨組み補強の意欲が出ないの ? 」村松「まあそうだね。って言うより、ガー公作ったあと、次に何をするのか全く考えてなかったことに気づいた。それで意欲がしぼんだ」夕子「じゃあ、及ばずながらきっかけ作りの手伝いみたいなことしようか」村松「あ、それいいね。って言いたいとこだけど、どうも今いち気乗りがしない。気を悪くしたらごめん。要するに期待しないでってこと」夕子「言われなくてもわかってる。でもね、今後のストーリーを話し合うだけでも、気分が少しは乗って来ることがあるわよ。それを言いたかっただけ」村松「ふうー・・・ ! 」夕子「どうしたの ? 」村松「いつもだいたい脚色で書いてるじゃん。今回の会話はかなり実際に近い内容目指してるから、チョイ疲れが・・」夕子「じゃあ、あたしも、もう少しホントのこと言おうか。あなたがオバカさん役に徹して、あたしが頭の切り替えが早いところを見せる会話は、ほとんどないのよね。あ、ついでだから、電話の出だしなんかの再現してみようか。どお ? 」村松「あいよ。じゃあ始めるね。・・・あのさ、号令かけてくれる」夕子「いいよ。それでは。会話話しかた用意、始めッ ! 」★村松「もしもし、富士の村松ですけど」夕子「あ、今晩は。あたしよ」村松「今、忙しくない ? 」夕子「大丈夫よ。あれから何んかあった ? 」村松「ううん、特には。あ、ただね、夕方お袋のあした以降の食事の買い物済ませてリュックしょって店から出ようとした時にはたと気づいたら、店の買い物カゴ持ったまんまだったの」夕子「くくっ、おかしいわね。でもやっぱり疲れてるよ」村松「て言うより、俺の頭、ちょっと危ないんじゃないかって・・・」夕子「どうかなぁ。そういう時って気が抜けてるんじゃないかなぁ。逆にあなた、普段の行動がきちんとし過ぎてるって感じることあるもの。つまり自分でも悟ってるように、自意識過剰気味で、神経つかい過ぎてるって。少し無意識な行動するくらいのほうが、ストレス解消になるんじゃないかなぁ。ボケの始まりとは違うよ」村松「早発性になっちゃうと困るもんな」夕子「あ、ごめん。かなり本日ぶんの会話に入っちゃった。はい、実際に近い話しかたーやめッ ! 」★村松「さて、脚色を入れた会話といこうか。あ、ごめん、その前に、そっちは何んか変わったこと、あった ? 」夕子「あの子から数学の問題の質問があったくらい」村松「ってことは、解答なしの宿題かなんか出されたってこと ? 」夕子「うん。あの子、あたしに似ないで、割と理数苦労してるみたい」村松「問題レベル、高いんだろ ? 」夕子「うん、理工系の国立大のだから。・・・でも、あたしが解けるんだから、ううん、現役のあの子の解法能力が未熟なのかも・・。答案作成に必要な設定が多い問題なのよ。それで自分で解いていくうちに、番号をつけてって、(5)くらいまで変形式を作ると、どれをどれに代入して次に進めたらいいか混乱するみたい」村松「最近の ? 」夕子「ううん、最近のだと、出典がわかってそれを写す生徒もいるから、教師がだいぶ前のを出題するみたい」村松「もう授業で解説やったって ? 」夕子「うん」村松「お前の解法だから当然正解だったんだ」夕子「うん、まあ。あ、これ茨城大のよ。シグマを使った数列の。でも出題年がわからない」村松「問題送って。」夕子「疲れてるんだし、本題からそれちゃうよ」村松「わかった、今は話題にしないから、とにかく送って。あのね、平成初年に茨城大志望の生徒がいたから、恥ずかしいことだけど、ひょっとして俺が説明に苦労したものかも知れない」夕子「いいわ。さてでは、針路修正よーそろーッ ! で、第1章のストーリーだけどね」村松「早速口はさんで済まないけどさ、どうも俺、国家組織の陰謀なんかがからむ映画の筋運びが、てんでわかんないんだ。だからおおぜいが好むのかも知れない洋画アクションは、そりゃあ時には見るには見るけど、敵味方に分かれた諜報員なんかの、とっさの機転や、その時に発するセリフの意味や、頭脳戦、神経戦って言うのか、そういうのがまるでわかんないまま、画面の動きだけ追うんだ」夕子「あなた、一時スティーブン・セガールの沈黙シリーズ、格闘技が出て来ることもあってよく見てたよね。じゃあ、筋運び余りわかんないまま見てたんだ」村松「そう。それから『隣のヒットマン』だっけ、あれも、『薬剤師の自殺率は高いんだ』なんてセリフだけ印象に残って、そのうちいきなりえーと、主演は・・」夕子「ブルース・ウィリスよ。それに薬剤師じゃなくて歯科医じゃなかったっけ。あたしももう忘れかけてるけど・・」村松「あれ、ブルース・ウイルスじゃなくて、『ウィリス』なんだ」夕子「細かいこといいのよ、スペルからだとウィリスだけど。ネットには両方載ってるもの」村松「とにかくその殺し屋がジョーク飛ばしてたかと思うといきなりズドンと拳銃撃って人殺しするから、もうそのへんで見続ける気力なくした。どうも俺はガキの頃から小説・漫画・映画を問わず、物語を味わうことに欠陥があるみたい」夕子「あ、それで第1章のストーリーが不安なの ? 」村松「そのへんは、お前が見事なカラクリやどんでん返しなんかを作ってくれるから心配ないけど・・・かなり組織や人物設定教えてもらわないと、文章にする時に、タイミングをハズしそうで自信ないんだよ」夕子「あらやだ、あたし、そんなカラクリやセリフの応酬なんて用意しないつもりよ」村松「え ! そうなの ? じゃあ、どんな敵が現われるの ? 」夕子「あなた、『スーパージャイアンツ』式にシンプルに行こうって言ったでしょ。もう随分前に」村松「え ! ? まさか『アトムAB団』パターンじゃ・・」夕子「そうよ、アトムAB団みたいに、単純な悪の組織にして、ホントにわかりやすい敵味方の戦いにするって。ホント言うとあたしも洋画アクション見てて疲れるときがあるもの」村松「あのさ、敵がアトムAB団タイプなら、田所・村松側もかなり単純 ? 」夕子「そうよ。強いて言えば主役はタイムマシンね。あれね、東宝の『海底軍艦』みたいに無敵の万能マシンにしちゃうよ。絶体絶命の危機なんてないの」村松「あ、そう。そこまで自信たっぷりに言われると、妙に安心しちゃうな」夕子「ふふ。本音は余りにも単純過ぎて、かえって不安になったんでしょ ? 」村松「じゃあさ、これまでだいたい作り終わったあらすじ追ってみようか」夕子「いいわよ。あたしが言う ? 」村松「ああ、そのほうが確実だ。俺まだうろ覚えで・・」夕子「序章のラストに予定していた佐々木警官の異次元体験の話を第1章の初めに入れ替えたよね。この話、回想シーンみたいになるけど、『時をさかのぼる』って出だしで、第1章の導入部みたいにして、エピソードの終わりのほうで、田所たちの先史時代出発の描写をダブらせる感じにする。あの、あたしの話が多くなっちゃうけどいい ? 」村松「当然。構わないよ」夕子「タイムマシンの始動シーンにあなたの挿絵画像が要るわね。これは前にも話し合った通り、異次元空間をデジタル、つまり数字や文字列に置き換えた画面にするよね。で、到着したとたんに目の前に巨大な岩が現われて、田所が戸惑う。次の瞬間、巨岩は消え失せて、この場面は一段落。探検用非常食って言うのかな、こればかりで飽きた村松が、流れのゆったりした川の岩場のところで釣りをしていると、そこにプテラノドンの群れが現われて、狩りのヘタなガー公が来て、村松の釣った魚を横取りする。 翼竜の群れる川辺のイメージ図怒る村松を無視するように、次の魚も横取りするけど、釣り針がクチバシのどこかに刺さって痛がる。あ、このシーンの魚、ニボシ買って来て使うって言ったよね」村松「うん、撮影から次の撮影までのあいだに俺の食糧にもなるしね。ってのは冗談だけど。多分プラカラーなんかで塗装すると思うけど」夕子「そのアイデア、面白いよ。あ、熱帯魚のオモチャ持ってたね」村松「ああ、何年か前の母の日に買ったヤツ。水槽に魚のオモチャ入れて、洗剤入れてスイッチ入れると、オモチャの熱帯魚が磁力かなんかで上下して、泳いでるように見えるヤツ。ところがさ、当時いばってたオヤジの野郎が、勝手に洗っちゃって、水槽の底の細かい石の並べ方を崩しやがったんで、もう使ってない。玄関に置いたまま。今だったら怒鳴りつけてやるけど」夕子「まだ箱から出してない魚もあったよね。それなんかも使えない ? 」村松「ああ、そう言われれば使えそうだね。考えとこ」夕子「えーとね、このあたりまでで、『第1章第1話その2』が随分進むわよ」村松「あ、じゃあ『その1』は佐々木のエピソードとマシン出発くらいまでか」夕子「そう。だからその2は、中生代に着いたとたん、マシンの眼前に巨岩が立ちふさがるところから始まって、プテラノドンのガー公登場くらいまでってとこかな」村松「ああそうか。少しその気出せば、ミニチュアなんか作れそうな気がするな。・・・それにしても悪の組織がアトムAB団とはな」夕子「何よ、気に入らなければ設定複雑にするわよ。たとえば『陰謀のセンチネル』みたいに ! 」村松「ん ? 陰謀のセンチメンタル、じゃないね ? 」夕子「あなたが録画して送ってくれたビデオじゃない ! スカパーの『スターチャンネル』の」村松「あれ ! お前、衛星放送取り付けたの ? 」夕子「しっかりしてよ ! やっぱり早めのボケなのかしら。あたしは今のところに住まいを落ち着けたから契約したって話したのよ」村松「そうか、それは遅ればせながら、おめでとう ! ところでお前今スカパーって言ったけど、略語になじんだんだ」夕子「あの、うかがいますけどね、スカパーのガイドブックの表紙タイトル、わかる ? 」村松「この1年ほとんど見てないからな。『スカイパーフェクTVガイド』・・じゃないの ? 」夕子「そうか。あなた、去年から忙しいって言ってたから、そのせいね。でも生活が一変したから仕方ないものね。あのね、今は『スカパーTVガイド』っていうのよ。うーん、そうかぁ。テレビもなるべくブラウン管タイプを買い続けるなんて世迷言言ってたしね」村松「あの、テレビはもう薄型しかないのは知ったよ。こないだ、親父が珍しく地デジ対応の買うって決めたんで、これが何んと大きさ20Vは俺と同じでも、俺のは国籍不明のボロテレビだけど、親父のはシャープのアクオス。だいたい一年間の開きがあるけど20Vも安くなったね。俺の国籍不明機は五万弱だったけど、親父のは六万弱だ。なんだか『アルプス一万尺』でも歌いたくなった、なんてこたないけど」夕子「まさか、お父さん一人で買いに・・」村松「お袋がデイ・サービスに出たあとすぐ仮眠しようと思ってたとこへ、親父が『テレビを見に行かないか』って言ったんで、親父は量販店も何も知らないから、車の運転からテレビの購入、更には『静岡あさひテレビ』が5チャンネルではわかりにくいからってんで、リモコンのボタン10チャンネルに替えるのまで全部やったよ」夕子「いいとこあるじゃない」村松「ナニ、ケチの親父にしては珍しいと思ったから、付き合ってやったんだよ」夕子「無理しちゃって。ま、いいわ。あれ、あたしとしたことが、何んの話か忘れちゃった・・・」村松「俺はとうに忘れた」夕子「あら困った・・・。第1章の話、終わったのに・・・」二人仲良く( ? )忘れて、電話を切ったあとで、本文下書きを確認して思い出した結末となりました。そして、私もタイトルをごちゃ混ぜに覚えていたこともわかりました。正しくは『ザ・センチネル / 陰謀の星条旗』でした。
2009.09.14
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夕子「あーあ、これはガー公がバテたっていうより、あなたがバテたのね」村松「おっしゃいますがね、これでも・・・ああ、これはお世話になっているかたへ画像をお送りしたあとで、次の骨組み作りのためのテスト撮影したものだから、ちょっとタイミングもズレたこともあって、あえて追加画像をお送りするほどでもないと思ったから、こんな形で掲載しちゃったけど、これを起き上がらせると、プテラノドンの着地姿勢になるんだよ」夕子「でも折があったらお詫びしておくのね。いい ! 今回は手ブレ覚悟の三脚無しでの撮影だけど、いの一番にお送りするのよ。 ん ? ・・・何ひるんでるのよ、見えないけど、何となく。・・じゃ、本題に入るよ。プテラノドンの翼がダランと垂れてしまうのは、骨組みの作り方からして当然よね」 村松「うん。それはわかるけど、とにかくこのあと、どうやって補強したらいいのか・・・」夕子「うまい例えは浮かばないけど、今の状態では、レザー製の翼は、たるんで当然。物干し竿に洗濯物のタオルをかけたようなものだから」 村松「じゃあ、物干し竿をもう一本平行に渡して、そこにタオルをかければ・・・っていうようなことか」夕子「そう。あ、思い出した。昔模型飛行機作ったでしょ、ゴム動力の」村松「実は俺はぶきっちょだから作らなかった。兄貴は盛んに作って飛ばせてたけどね」夕子「あれは、先に骨組み作るよね。だからプテラノドンも初めから骨組みを作ればほとんど問題なかったのよ」村松「だけど、俺の技術じゃ・・・」夕子「わかってるわよ。型紙に合わせて作ろうとしていたけど、同時に、型紙との誤差に悩みながら作ったから、結果的に『チョロQ』みたいなデフォルメのプテラノドンに終わってしまうのを警戒していたんでしょ。でもね、あなたの考えも理想が高いわよ」村松「理想が高い ? 」夕子「ハズレてたらごめん。ここはインファント島の小美人じゃないけど、あなたの心を読んでみたの。あなた、もしかして、例えば、手でプテラノドンの胴体のあたりを持った時に、広げた翼が垂れ下がらないで、真っ直ぐになるってとこ、想像していない ? 」 村松「そう言われてみれば、そんな完成図を想像してたかも知れない」夕子「それを実現するには、後足の側からも骨組みを新しく作らなきゃなんないでしょ。でも、それやると、翼の可動部分もまた作らなければダメでしょ。仮に今から作るとした場合、確かに可能よ。でも、この物語に使う目的から考えるとその作業は余り意味ないわよ」村松「だけどさ、実際にプテラノドンに飛行姿勢とらせる場面も必要だよ」 夕子「だからそれは翼の各部を補強すれば済むことでしょ。ダランとたるむところは針金で補強すれば、その翼の部分はピンと張るはずよ」村松「でも、針金が可動部分をまたいだら、針金は曲げに弱いから何回か翼を動かしてるうちに折れて・・」夕子「もう一度よおく可動部を見て。ネジ止めしたのは翼の左右それぞれ二ヶ所だけでしょ。まず肩のところ。この肩の可動部のところに、胴体に平行に針金を取り付けるのよ。それからもう一ヶ所は前足より少し内側だけど、このネジ止めのところから、斜めに針金を入れて、肩からの針金とぶつけるようにするのよ。もちろん、あなたの描く理想の完成像には出来ないわよ。でも、少なくともこれで翼を曲げても、針金を曲げないで済むでしょ。要は可動部をまたがないように針金を取り付けること」村松「ふうむ・・・。なるほど、理屈はわかる気がするけど・・」夕子「意欲が出ないんでしょ。それと何となく疑問がぬぐえないんでしょ」村松「いや、そんなつもりで言ったんじゃないけど・・」夕子「いいのよ。それに、どうしても後足側の補強がしたかったら、思い切ってやってみてもいいと思うよ。あなた、針金の強度実験をペンチを使ってやったって言ったことあるでしょ。あれ、何回くらいで折れたの ? 」村松「反対方向に180度曲げることを繰り返したら、・・・こういうの往復って言葉つかっていいのかな」夕子「意味わかるわよ。一回曲げて次に正反対方向に曲げてワンクールみたいなことでしょ」村松「そうそう。それでね、ごく細いのは抜かして、太めのとそれより少し細いのばかり試したけど、どれもだいたい10往復前後でポッキリ折れたね」夕子「うん。それでね、実際はガー公に着地姿勢とらせる時でも、せいぜい90度くらいでしょ。反対方向に180度ずつなんて極端なことしないんだから、まず大丈夫よ。それから、あなた、模型作る時、必ず針金の骨組みに包帯を巻くでしょ。手足なんかを太くするのが目的でしょうけど、補強の効果もあるはずよ。でね、万一折れても、ほかの補強部分がカバーするし、飛行姿勢の時は、必ずテグス糸で吊るんだから、問題ないわよ。それにしても、あなたが102cmの予定で作るつもりが、間違って送った資料の通り、翼長120cmになっちゃったわね。これ、背景困らない ? 」村松「うん。だからもうこれからはベニヤ板は無理で、手芸店の布を継ぎ足して背景にしようかと思うよ。でも、合成ばっかってのは味気ないなぁ」夕子「あたしの考えてる場面の一つはね、ガー公が田所たちの野営のところへやって来て、愛嬌をふりまくっての。こういうシーンは、何んとかすれば、合成なしで出来るかなって・・」村松「そうだね。背景に影が出来ないように照明あてれば大丈夫だろうし」夕子「東宝映画のように、どうしても合成が不可欠ってシーンだけになるべく絞って、あなた本来の趣味のミニチュア特撮やるべきだと思うよ」村松「おお力強い励ましの言葉。『三大怪獣・地球最大の決戦』なんかは、ラスト近くの闘いのシーンは、すべてミニチュア特撮だからね」夕子「今度、東宝特撮談義もやりたいわね」村松「おお、これまた心強い言葉。楽しみにしてるよ。ところでさ」夕子「何 ? 」村松「ガー公の股間のとがったの、だいぶでかく作り過ぎた。もう液体ゴム乾いちゃって、細くするの困難だよ」夕子「あーあ、また恐れていたラスト近くの下(しも)ネタかぁ」村松「これは決してふざけているのではなく、両足の間にさらに皮膜のようなものを貼って、なるべく目立たないようにするよ」夕子「うん。それならわかったわ」村松「何しろこのままじゃ、余りに立派過ぎるからなぁ。男の股間の水鉄砲と間違われちゃあ困るしな」夕子「そこまで言うなっていうの ! バカ ! 」
2009.09.04
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「数学談義・ボツ(?)になった105減算の話など」メール本文を脚色します。☆発 / rainbowmaskことひろちゃん。 宛 / 夕子殿こと夕子ちゃん秋山仁氏が産経新聞に書いている『秋山仁のこんなところにも数学が』の第76回、「さりげなく相手の年齢を知る方法」が全くわかりません。ウィキぺディアでも調べましたが、昔から和算の一つとして伝わる『105減算』とも言うらしいのです。でも、ここを読んでも理解出来ません。ネットを見るとつくづく世の中、頭のいい人がおおぜいいて、私なぞ高校数学の上っ面しかかじっていない鈍才ということを思い知らされます。なお、わからない私が夕子殿に対して書くのも失礼と思いましたが、ヒントあるいは関連項目の一つとして、教科書にない単元の『剰余系』をチャート式のハイレベル版、俗に言う「赤チャート」で久しぶりに読んでみました。それでも基本くらいしかわからず、結局「105減算」も相手の年齢を知る方法もわからずじまいでした。恥ずかしいことながらぜひ教えを請いたいと存じます。コピーした幾つかの資料をメールでお送りします。☆私はメールだけでも電話だけでも無理か困難と思い、まずメールに解説を書いて送ったあと、彼の都合を確かめて電話しました。で、とりあえずその時送信した解説メールを脚色します。☆発 / 夕子。 宛 / ひろちゃん取り急ぎ解説をしたためました。失礼ながらこれだけでも理解困難かも知れませんので、追ってお電話します。☆以下、私が書いた答案というか解説です。☆問題文ではなく問題の文 / 相手に対し、その年齢を3 、5 、7 でそれぞれ割り算したうちの余りだけを言ってもらう。余りがそれぞれa 、b 、c であったとする場合、aを70倍、bを21倍、cを15倍し、70a+21b+15cと計算する。以下、この式を「y」とおく。y=70a+21b+15cの式から105を引いてゆき、この数字が105より小さくなった時、その数字が相手の年齢である。【105減算の解法】「剰余系」に関する重要公式をまず書いておきます。a≡a´, b≡b´ならばa+b≡a´+b´, a-b≡a´-b´, ab≡a´b´あらゆる整数の最も明瞭な分類は、例えばある数を「5」で割り算した余りつまり剰余で分けることです。一例として、ある整数を5で割った余りは「0,1,2,3,4」のいずれかなので、整数はわずか5種類に分類出来ます。この類別した部分集合を、「5を法とする剰余類」と呼ぶのはご存じと思います。また、もちろん図形の証明で使う「≡」記号は、ここでは剰余系を考える時の記号の意味です。例えば、5を3で割った余りについて剰余系の表現を使うと、「5≡2(3)」と表わされます。さらに2数a, bについて、3で割った余りが等しい、つまり同じ剰余類に属する場合にも、a≡b(3)などと表わされます。それでは以下、私が作成した解法・解説をほぼ箇条書きにします。【相手の年齢、つまり求める数をxとおく。a, b, cは求める数xをそれぞれ3, 5, 7で割り算した余り。y=70a+21b+15cx≡a(3)x≡b(5)x≡c(7)3を法として70≡1, 21≡0, 15≡0・・・(1)5を法として70≡0, 21≡1, 15≡0・・・(2)7を法として70≡0, 21≡0, 15≡1・・・(3)y=70a+21b+15c をみながら(1) より3を法として、y≡70a≡a≡x(2)より5を法として、y≡21b≡b≡x(3)より7を法としてy≡15c≡c≡xyとxは各法について、同じ剰余類なので、y-xは、3でも5でも7でも割り切れる数となる。つまり3と5と7の最小公倍数105で割り切れる。ゆえに、y-xをせずに、yを105で割ってゆけば、xは余りとして求められる。】☆次は電話の会話の脚色です。村松「お前さん・・・凄いね。もうお世辞も何もなし、無条件」夕子「あら、恐れ入ります」村松「恐れ入ったのはこっちだよ」夕子「どお、理解出来た ? 」村松「理解出来ないから恐れ入ってるんだよ。そもそも未知数『x』を求める方程式も何も設定してないのに、どうしてxが求まるんだか・・・不思議だ」夕子「あ、忘れないうちに言っとくけど、秋山仁さんの説明で、一部不正確なところがあったわ。求める年齢、ここではあたしの使った未知数xで言うけどね、秋山さんはxを0<x<105って設定してなくて、『105以下』って書いてあったわ。仮にピタリ105歳のお年寄りの年齢を当てようとすると、0×70+0×21+0×15=0で『0歳児』になっちゃうからね。でも、ユーモアのある人だったら、『あたしゃ、まだ生まれたての赤ちゃんかい。人生まだこれからだね』なんて楽しそうに返すかもね。あはは」村松「何んにも面白かねえや。・・・ああぁ、もう俺ダメだ」夕子「あなたね、ちょっと待ちなさい ! 」村松「何んだよ。気落ちしてる者に向かって、今度は威嚇かよ。踏んだり蹴ったりだなぁ」夕子「このブログは本来『恐竜境』構想用だったでしょ ? 」村松「カテゴリーに数学関連のも入ってるよ」夕子「それは原則としてあなたと話題が共通した時のことでしょ。それに、あなたが旧制三高の幾何学の問題を解けた話なんかは、別に恩を売るつもりはないけど、あなたの数学力を称えるつもりで書いたんだったのよ。あたしの手柄話なんて、まっぴらよ」村松「・・・ん ? あれ、105って3と5と7の最小公倍数か」夕子「(メールで説明してあるのに忘れているようですが)・・・そうよ。それもヒントよ」村松「でも何んで合同式三つなんだろ」夕子「面倒なことは抜きにするけど、自由度を減らすためよ。何しろ方程式じゃないんだから」村松「ん ? 自由度を減らして方程式じゃない ? 」夕子「文が破綻してるわよ。ねえ、これ、先月7月の終わりからずっと考えてたでしょ。しかもプテラノドン作って、新しい合成画面作ったりするあいだに。あんまり無理しちゃダメよ。第一、精神衛生に良くないわよ。きょうの午後(14日の金曜日)、久しぶりにめまいが出たんでしょ ? 景色が回るつらいのが」村松「あ、そうだ。お袋が通所の日でさ、朝から寝てて、午後目が覚めたんで、その日の夕食のおかずなんか買いに行こうとしたら、天井が回ってんの」夕子「でも結局・・・買い物に行けたんでしょ ? 偉いね。でも、どうやって起きたの ? 」村松「メリスロン(めまいの薬)は2錠飲んだけど。すぐには効かないというか、俺には薬は余り即効はないね。で、例の荒療治」夕子「うわ凄い。またあれ ! 」村松「俺のは多分に神経から来てるしね。本物の凄いのじゃなくて、擬似メニエール氏症候群だと思う」夕子「でもやり方が何んて言うか豪快で凄いわよ。眼を、って言うか、視線を、景色が回転するのと反対方向に回し続けるんでしょ」村松「うん。午後2時半ごろ目が覚めた時からかな。この方法で何んとかめまいの回転が治まったのは今回で三度目」夕子「買い物に出かけたのは何時ごろ ? 」村松「三時ごろ。一度ベッドで何んとか景色が回らなくなって、それで起きて着替えしようとしたら、まだふらつくんで、教室でまた仰向けになったら、景色が回り出したの。そこで再び荒療治の視線逆移動やって、何んとか治まったから、急いで着替えてスクーターで買い物して来たよ」夕子「凄い ! メリスロンが効き始める時間より早いね。お母さんのことへの責任感がめまいをとめたって気がする。昔より責任感も強くなったわね」105減算のことを、まさかそう簡単に忘れてはいないと思ってましたが、果たして。村松「あのさ、話の続きだけどさ、必ず105じゃなきゃダメなの ? 」夕子「やっぱり気になってたか。うん、じゃあさ、さっきの赤チャートの・・・あ、ちょっと待ってね」村松「あ、トイレなら我慢しないで行っといで」夕子「バカ ! 赤チャート取りに行くの ! 」村松「気のせいか、『バカチャート』って聞こえた」・・・・・夕子「持って来たよ。あのね、あ、そうだ。言いたくはないけど、これ勧めて『剰余系』に興味持たせてくれたの、あなただったのよ。えーとね、p254の試練370の問題さがしてみて。それとももう読んだかしら」村松「まだだよ。えーと、あった。あ。これだと・・・385減算だ」夕子「ね。しかも、それぞれ掛け算する倍率も、231, 330, 210で、ケタ違いでしょ。割り算も5, 7, 11で割ってるでしょ。この三つの最小公倍数が385。言わば385減算ね」村松「よし、早速チャレンジしてみよっと」夕子「ところで肝心の『恐竜境』だけどさ、プテラノドンはどこまで進んでるの ? 」村松「骨格ほとんどに包帯巻いて、液体ゴム少し塗ったとこまで。自分で言うのも変だけど、骨格の包帯あちこち巻いたら、もうこれだけで全身像が浮かんで来たよ。もちろんヘタだけど。あとは、三本指の前足取り付けて、胴体と両手足に液体ゴム塗ったら、いよいよレザーの翼をかぶせてみる」夕子「そっちのほうが楽しみよ。お世話になっているかたへ新しい画像送ったら、あたしにも見せてね」村松「了解。あ、ところで思いついたんだけどさ、385減算使うと、384歳までのお年寄りの年齢当てられ・・・そんな人間存在しないか、ははは。あ、それから生まれたての赤ちゃん、つまり0歳児にも、このやり方は通じない、に決まってるね」夕子「0歳は除くの。正確には正の整数、自然数よ。最後にあなたの年齢を3, 5, 7で割った余りを使っておしまいにしようか」村松「よし来た。あれ ! 」夕子「何よ」村松「うっかり電卓でやっちゃった」夕子「あら、ダメじゃないわよ。端数切捨てて計算すれば、ホワイトボード使うより楽よ」村松「あ、なるほど。じゃ、3を法として2、5を法として1、7を法として、あそうか、こりゃ割り切れた、0だ」夕子「ね。じゃ続きを受けさせて。2×70+1×21+0×15=161で、161-105で56。出たわね」村松「それでは最後にお前さんのを」夕子「やめなさいよ」村松「ここは耐えられたし。えーと1, 1, 2で、・・・」夕子「ええ ! ? 数字が違うわよ」村松「いいの。1×70+1×21+2×15で、121・・・と。121-105で16。出た」夕子「何それ」村松「出会った時のお前さんのけがれを知らない初々しい頃の年齢」夕子「今はけがれて初々しくなくて悪うございました」
2009.08.15
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『恐竜境』企画会議090725 夕子「何んだ、思ったより良く出来たじゃない」村松「え ? これで ? 前にも言った通り、胴体の幅がひどいよ」夕子「肩のところがでしょ。でもね・・・ちょっとまた悪いけど、もう一度、肩の幅、測ってみてくれる」村松「えーとね。・・・あれ ? 13cmくらいだ・・・」夕子「ね。あなたずっと『15cmだ、15cmだ、広すぎた』って嘆いてたでしょ。どこを測ったのかしらね」村松「・・・・・」 夕子「じゃあ型紙の肩の幅、測ってみて」村松「・・・12.5・・くらいか」夕子「ほとんど変わらないよね。もしかすると、15cmていうのは無駄なアルミ板を切り落とす前のかも知れないわよ」村松「でも、結局、首から胴体へかけてのラインが失敗してるから」夕子「うーん。相変わらず神経衰弱気味ね。困った人だこと。・・・・・」村松「神経には自信ない。ホントにない」夕子「・・・・・」村松「あり ? また何んか考えてるのね。じゃ、黙るね」夕子「・・・・・あなたが送ってくれた実寸大の型紙の画像ね、あの肩のところの最大幅が15cmになるところを探してみたの」村松「ああ、上から撮ったヤツね」 夕子「でも真上からじゃないから、正確ではなくなると思うけど、A4用紙に印刷しといたのよ。あれ、ボール紙で補強してあったでしょ。それを発泡スチロールに乗っけてあったから、なおさら見づらいけどね。薄っすらと見えるボール紙のところを測ってみたら、肩の最大幅は、3.5cmくらいかな」村松「凄いことやるね。得意の数学を使った推理に入ったか」夕子「あなた、『切り抜くのがぶきっちょだから、なるべく余白を残して切った』って言ってたでしょ」村松「うん」夕子「A4用紙で翼の最大幅を測ると、だいたい25.9cmかな・・・26cmはないわね」村松「ふうん」夕子「それで、あなたが測った型紙の実寸が翼長120cmって聞いたから、120÷25.9で割り算してみたら、約4.6倍なの。で、肩の最大幅の3.5cmに4,6を掛けたら、16.1cmになっちゃったの。でもやや近いわよね」村松「凄い ! ナナハン乗って帰って来るとすぐ着替えて漬物つける女とは思えぬ」夕子「ね、もう一度、型紙の肩のあたりで、余白を入れた最大幅のところ、測ってみてくれる」村松「了解。・・・・・お ! お前さんは凄い ! 15cmくらいのとこがあった」夕子「あなた、余白を入れて測ったから、こんなズレが出たのよ。気が小さいのね」村松「恐れ入りました」夕子「これでだいたいナゾが解けたわね。でも、これからはあんまり肩のこと気にしないのよ。翼をかぶせれば、だいたい隠れるんだし、それに、あなた、もう胴体の修正やっちゃったんでしょ」村松「うん」夕子「あとは翼の材料かぶせる時に、胴体のところの接着を強調すれば、ほとんど解決すると思うわ」村松「うわー、助かりました。あとはまた次の意欲が出る時が来たら、進められるかも知れないよ。いつもお世話になってる人に画像送ったら、お前さんに送るね」夕子「そうよ。その順番は守らなきゃ。そう言えばあなた、義理がどうとかいう歌、偉そうに歌ってたわね」村松「おお。これぞTV版元祖水戸黄門の主題曲『水戸黄門旅日記』」夕子「そうよ。ちょっと歌ってみて」村松「俺の歌、聴くに堪えるようになったんだ」夕子「ううん。聴くのに耐えてるのよ」村松「でも、俺のブログのトップページのタイトルのとこ、クリックすると『YOU TUBE』に飛ぶよ」夕子「いいから歌ってみなさい」村松「はいはい。では三番から。 ♪ つばくろの春、雁(がん)の秋、巡りし国は数あれど、巡りしことの思い出は、心を責むるものばかり、義心(ぎしん)一道なお遠し、あああ、水戸黄門の旅はるか。お粗末でした」夕子「はい、ありがとう。そうか、義心って言うのか」村松「これね、多分アップしてる人、セリフの字幕いくつか間違えてるね。これはだいたいね・・・」夕子「はい、軌道修正するね」村松「またかよ」夕子「プテラノドンの愛称、とりあえず『ガー公』でいくわよ。確か命名にまつわるエピソードが必要になったのよね。いいヒントいただいたわね」村松「俺のは単純過ぎるね。鳴き声が『ガー』と聞こえるからってだけじゃね」夕子「『村松』はこのプテラノドンをペットのように可愛がるようになるから、思い入れの強さを示す話も面白いわね。さて、候補を挙げようか」村松「あ、もう考えたの」夕子「メールしようと思ったけど、まだ余り考えてないから、とりあえず思いついたのだけだと少ないの」村松「それにしても東宝怪獣なんか、ひどいのがあるよ。『宇宙大怪獣ドゴラ』なんて、ナレーションで『・・・ドゴラと命名され・・・』でそれっきりだもんね。いや、ゴジラだって島の長老が伝説を覚えてて『・・・ゴジラかもしんねえ』で決まっちゃうからなぁ。そういえば怪獣の名前ってのは、たいてい島の伝説ばっかじゃないかな」夕子「針路修正するわよ」村松「はい」夕子「まず、ありふれてるけど、あなたが飼ってた巨大犬のジョイのようなエピソード。犬のくせにワンとほえないで、『ガー』と鳴くの。・・・無理、かなぁ」村松「次どうぞ」夕子「あら、やっぱりダメかしら。じゃあ、今度のも初めは飼い犬だけど、その犬とケンカしたりしながら、次第に仲良くなって、エサをねだるようになったカラスのガー公。・・・・・ダメだわぁ」村松「うーむ。名前の由来だけで意外に難航か」夕子「だいたいあなたがガー公なんて、忠犬ハチ公の翼竜版みたいな単純なの言うからよ」村松「うお ! 突如反撃かよ」夕子「・・・・・」村松「頼むから、そうすぐにおこるなよ。俺、いつもビクビクしてんだよ」夕子「ねえ、名前の由来さ、ペットの思い出ってのはやめようよ。だいたい、今はペットだらけでしょ。ありふれてるよ」村松「なるほどね。俺も二度とペット飼う気ないけどね。んなこた、どうでもいいか」夕子「ガー公はさぁ、魚獲るのがヘタな翼竜ってのどお ? 」村松「いいけど。ヘタなのがどうかするとガー公になるの ? 」夕子「例えばね、普通の翼竜はスーッと静かに水面に近寄って獲るのに、ガー公はなぜか『ガーッ』って叫んじゃうのよ。それでほとんど逃げられちゃうっての」村松「あ、それ、かなりいいね。で、釣りしてる村松の横取りするんだ」夕子「そう」村松「でも、釣り針うっかり飲み込まないかな」夕子「あたし、釣りのことわからないけど」村松「同じ。全然やったことない。いや、ガキの頃少しやったけど、全く釣れなかった」夕子「うーん、そうねえ。このへん、プロットが出来そう」村松「どんな ? 」夕子「例えばね、釣り針をクチバシの途中にでもつっかえさせちゃうのよ。・・・あとは、あたしに作らせて」村松「お手数かけます」夕子「今夜は変なオチもつかないで、スムーズに終わりそうね」村松「そうだね。たまにはいいね。じゃ、寝る前にキチッとトイレ行くんだよ」夕子「そらまた、下(しも)ネタ。バカ ! 自分こそ寝小便するな ! 」村松「 ♪ 今は夜中の三時ごろ、デコボコオヤジが夢を見て、便所と寝床を間違えて、あっと言う間に大ションベン・・・。あ、これ註釈つけるとね、『今は山中(やまなか)今は浜、今は鉄橋渡るぞと・・・』ってのが本当の歌。ガキの頃聞いて覚えてんの」夕子「それあなたのことでしょ ! あなたこそトイレちゃんと行きなさいよ、このデコボコオヤジ !」訂正 / 本文中、翼長120cmと書いたのは、『102cm』の誤りでした。rainbowmaskのそそっかしさです。そこで102÷25.9を計算すると、約4になりました。A4用紙で測った3.5に4を掛けると、14になります。追伸 / rainbowmaskのおっちょこちょい !
2009.07.29
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このブログは、『恐竜境』最新版更新より前の電話会話をもとにつづったものです。村松「これ、お前さんのブログのほうが・・」夕子「いいのよ、技術的なことだし。それより、カーチェイスの第二弾ちょっとキツい ? 」村松「ううむ、実はお袋のことは、親父に前よりやらせるようになって、ずいぶん楽になったんだけど・・・」夕子「でもデイ・サービスの朝の支度なんかは、あなたが忙しい思いするんでしょ ? あ、デイ・サービス、新しいところにかわって、楽になったのか・・」村松「うん。でも今のところ、これまでの疲れが出て来たみたい。でね、発作的に一つ先の人工湖の水柱の画像加工やったりしたけど、肝心のが・・」夕子「どこでつっかえてるの ? 」村松「元祖チャーム・ビューティと呼ばれた園まりに似た婦人警官の画像が欲しいんだけど、合成用に合う帽子の画像がみつからなくて・・・」夕子「そんなのやめちゃいなさいよ」村松「・・・・・」夕子「あら、また傷ついたの ? 」村松「田所の女アレルギーもやめなきゃなんないよ・・・」夕子「それもいらないと思うわ。第一、園まりに似た婦人警官って、今後の物語に影響与えないでしょ」村松「うん・・・。じゃあ、例によって、会話部分をすっかり変えなきゃならないな・・・」夕子「これね、あたしが前から考えてた『村松』の出発前の一エピソードなんだけど・・・エイッ、ターッ ! 」村松「何んだそれ。赤胴鈴之助か ? 」夕子「ばか、拳法よ」村松「ああ。でもそれは、試運転二回目の穴埋めとは関係ないだろ ? 」夕子「書き換えで困ってるシーンって、田所の免許証が『波束の収縮』を起こして警察署を混乱させるところでしょ」村松「うん」夕子「村松の存在をそろそろ知られるってことに変えたらどお ? 」村松「あ、そお ? それでいいなら、俺もいいけど・・」夕子「あ、ごめん、ダメだわ ! 第1章先史時代の戦闘訓練のところでは、村松はまだ知られていないってことになってたんだ」村松「あ、そうなの ? 」夕子「・・・・・」村松「ねえ、どうしたの ? 」夕子「ちょっと待ってて、今つじつま合わせ考えてるの。・・・・・」村松「このブログ、絶対お前さんのに掲載したほうがいいと思うけどな」夕子「・・・・・・・・・・」村松「あ、失礼。黙るね」夕子「ああ、困った ! 出来なくもないけど、無理やりって感じがあるかなぁ。ごめん。やっぱりやめとこ」村松「このブログ、何んだか変な流れになっちゃったなあ」 夕子「針路180度転換、よーそろーッ ! で、ずいぶん気の早いことしたのね。ま、確かに合成技術は進歩したわね」村松「恐るべき変わり身の速さだ、さすが『くノ一』」夕子「これからは海岸なんかへ足しげくかよって、波の写真素材集めるのかしら」村松「それがね、偉そうで生意気なようだけど・・・長年特撮プールに興味を持ち続けて来ると、小さな水面を出来るだけ大きく見せる特撮やりたくなるんだよ」夕子「ふうん、あたしよくわかんない。せっかくまあまあの加工画像が出来たのにね」村松「東宝はかつておよそ100m平米の、つまり約一万平方メートルの大特撮プールを造ったけど、あれが我々東宝特撮ファンの誇りにもなったんだよ。何しろ連合艦隊を浮かべて走らせたんだからね」夕子「じゃあ、あなたもまだこのSFの画像、特撮プールか何んかでやりたいってこと ? 」村松「プールは無理だけどね、限られた体積の水で、海面や河川を再現したいね。あの外国の恐竜ドラマ『プレヒストリックパーク』の徹底した実写特撮見て、ますます逆に、日本特撮が好きになったんだよ。でさ、今回の合成やりながら、逆の見方に傾いていったんだよ」夕子「どういうこと ? 」村松「例えばね、奥行きがカメラのピントでいう無限大に近く広い水面を、次第に狭くしてみたの」 夕子「あ、本栖湖を加工したんだ・・・」 村松「岸から地続きになってるのまで全部『中州』と呼んでいいのかわからないけど、まさか半島とは呼ばないだろうから、中州にしとくけどさ、この本栖湖の中洲のあたりまではかなり距離があるんだよ」 夕子「うん。人が立ったら豆粒みたいに小さく見えるわよね。へえー、こんな近くに見えて来るんだ」村松「それでさ、今度は背景を取っ払って、余りいい素材は撮影してなかったけど、テキトーな空を合成してみたんだ」 夕子「ああ、今度は海面に見えるわね。・・・・・で、例えば何をやってみたいの ? 」村松「え ? 何って、何んのこと ? 」夕子「ん、もお、やだな。また『何とかにつける薬シリーズ』みたい。あなた、実写の波の合成やるうちに、かえって限られた空間量の水面を広く見せる特撮に対する気持ちがよみがえって来たってことでしょ ? 」村松「あ、そうか。そうそう、それそれ。お前さん、凄いね。俺の考え、ちゃんとまとめてる」夕子「で、何よ例えば」村松「ああ。あのね、合成をやるとき、出来るだけ一発で背景を抜くには、ブルーバックならぬ『イエローバック』が案外やりやすいことがわかったからね、例えばバルコニーに黄色く塗ったベニヤ板を立てて、その上からバケツの水をザッとこぼすんだよ。これをカメラに撮影したのを、あとから合成したら、どの程度の波濤の迫力になるか、試してみたくなったの」 夕子「でも、その作業、一人じゃ大変ね」村松「その通り。仮にセルフタイマー使っても瞬間をハズすおそれが大だし、動画もむつかしい気がする。・・・で、今考えてるのは『ビデオカメラ』の購入」夕子「そしてそれには先立つものがない大問題があるのよね」村松「そういうこと。前に買ったヤツたった1800円で手放したの、後悔してるよ。もっとも、バケツの水でどの程度の効果が出るかも、これも全く未知数だけどね」夕子「バケツがダメならタライでやったらどお ? 」村松「人のことだと思って凄いこと言うね」夕子「スタッフのいないワンマンプロだからね」村松「あ、今ので思い出した。六分の一のフィギュアの服、例のバイク免許持ってるヘルパーさんが縫ってくれるって」夕子「ホント ! ? あなたにしては、けっこうやるじゃない。・・・ははあ・・・もしかして」村松「例のカケか ? それならダメ。この人、忙しくてそういうツーリング関係はダメ」夕子「でも、好意持ったでしょ。何しろあなたは、ほれっぽいからね」村松「ところが俺も年だね。縫製作業本当にお願いするかどうか迷ってる」夕子「何んだ、ブレーキかけてるんだ。・・・でもね、あなたとの付き合いの経験からいくと、ブレーキは軽いわね。あなたはブレーキかけても、停止しないで徐行してる」村松「むむむ、鋭い。・・・でもね、そのヘルパーさんは、なぜかお袋を可愛がってくれてるから、この良好な関係は壊すべきでないと思ってるよ」夕子「思いきってやっていただいたら ? 」村松「それがね、よく考えたら、結局自己流ながら、型紙作ったり、裁断したりする意欲が出ないんじゃないかって不安が起きてきたの」夕子「ははあ、問題はいつもそれね。・・・あたしが手伝ってあげようか」村松「何言ってんだよ。息子のことでかなり大変なの知ってるよ。厚意だけ受けとく。それに、これは決してイヤミではなくて、こういう作業はお互いその場にいて、ああでもないこうでもないって確かめながら、本当に目の前で進めていかなきゃむずかしいんだよ」夕子「なるほどね。でも、少しあなた、気持ちが弾んでる感じがするなぁ。ま、じょうずにやるのね」村松「肝に銘じます。村松三等兵帰りますッ ! 」夕子「だから三等兵なんてないって」村松「あれ ? いつのまにか、お前さんのブログになってらぁ」夕子「ふふふ、あたしは『くノ一』なんでしょ。忍法ブログ移動の術なんちゃって」村松「うーむ。いまいち弱いギャグ」夕子「人のこと言えるか ! ? 」村松「あらま。俺はつくづく押しの弱い男だね」
2009.07.17
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『恐竜境に果てぬ』も、ようやく序章の最終節――第3節「試運転」のクライマックス、パトカーとタイムマシンのカーチェイス・シーンへ入ったというのに、例の如くrainbowmaskのだらしなさのために、次々文章などを書き換えなければならず、その産みの苦しみを苦しんでいるところです。だらしなさがわかるように、当時のブログのタイトルを残して、書き換え途中をコピーしました。2008.02.11 2.試運転第二回目 [ SF物語 ] ○私たちの視界は、一見フロントガラスにそっくりのスクリーンに映る景色がすべてだった。マシン側面、背面共に厚い装甲で閉ざされていた。無論バックミラーはない。原始の巨獣境で車体外部にミラーを取り付けても、いつまでも無事という保証はない。なお、この前後、まだ試運転第一回目についてである。後方の景色は、ルームミラー型の小型スクリーンで確認出来たが、これは前方後方共に確認を要する場合以外は天井部に収納してあった。さらに追加機能として、常時後方確認の要ありと判断した時は、田所の操作一つでスクリーンの一部に長方形の後方風景が現われたし、後方に何か危険が迫る時は、緊急ランプが点滅しブザーが鳴ると共に、同様にスクリーンの一部が割れて、そこに景色が映るようになっていたが、これが作動したのは今のところ、先刻の試運転中だけだった。○夕子「また大々的変更ね、状況説明や風景描写が多くなった感じ」村松「まずい・・・かな ? 」夕子「ううん、そうじゃないの。かなり懐かしい話だけど・・・気のせいだったらご免。何か、小説のムードがあるみたい」村松「先を続けてくれる ? 当たりかどうか確かめたい」夕子「ちょっと緊張するわね。ううーん・・・あなた、バイクに乗らせてくれ始めたころ、剣豪小説にも少し興味を持ってたでしょ」村松「もしや、ミニ洗濯機の日記もヒントになったかな。いや、これは失敬、純粋に当てているかも知れないのに・・・」夕子「あなたの推測も当りよ。じゃあ言うわね。司馬遼太郎の『北斗の人』を読んで、プロとアマチュアの大差を感じたって言ったでしょ ? 」村松「司馬遼太郎の小説をよく読んだわけでもないから、余り偉そうなこと言えないなぁ。ただ、もっとあとで読んだ『坂の上の雲』の中では、筆者自ら、『これを小説と呼べる体裁のものかどうか、わからない』っていう意味のことを書いていたけど、司馬遼太郎の小説には独特の雰囲気があるような気がする。『北斗の人』にも何となくそんなムードが表われてるような気がするよ。それにしても本物の小説家は凄い。あ、ところで、俺の独り合点だったら恥ずかしいんだけど、その小説のムードって、・・・司馬遼太郎のまねごとを書いたみたいなところがあるって意味で言ったの ? 」夕子「何んだか変ね。お互いの推測の探りあいみたい。でも言うわよ。でも、あたしのほうこそ違ってても、見逃してね」村松「答えが楽しみだ。もちろん、茶化すなんてことしないよ」夕子「いいわ・・・・・。『なお、この前後、まだ試運転第一回目についてである』。どお ? 」村松「凄い、当たりだ ! 」夕子「そんなに凄くないわよ。だってここだけ浮い・・・ ! 」村松「何んだよ、酒に酔ったわけでもあるまいに。わかってるよ。この文だけほかのに溶け込まないんだろ」夕子「言い方悪かった、ご免。でもね、司馬遼太郎のも、突然こんな感じで割って入る感じで、かえって引き立つと思うんだけど」村松「なるほどね」夕子「でね、今度こそ言いにくくて悪いんだけど・・・その次のところからの説明が詳しすぎて、司馬遼太郎さんを見習うと、もう少し省いてみてもいいんじゃないかって思うの」その前後を以下にコピーしました。○田所が第一回目の試運転終了と、簡単な今後への行動説明を告げてまもなく、マシンはテレポーテーションして、一瞬後、私たちは田所の自宅付近の叢林(そうりん)の中にいた。フロント・スクリーンの景色が一変した。どこまでも続く舗装路と、迫り来ては去りゆく周辺の樹木、そしてかすみがかって遠方にそびえ立つ山なみ、それらが瞬時にうっそうたる森林風景と化し、しかもせわしない道路風景が消えた途端に現われた高原の景色は、まるで静止画のようだった。あたりをある種の静寂が包んでいた。それが、マシンの空間移動を知覚出来るすべてだった。実は試運転中と帰還後、田所は私からするとやや面倒な事後処理としての操作を行なっていた。試運転出発直前に、田所は私に探検用の服装に着替えさせる前に、自分も束の間軽装への着替えを行なって、仕事場のマシンの前に立った。それから試運転に出ている途中、一旦仕事場にテレポートさせた彼の自家用車を再び私の自宅へ空間移動させ、試運転終了帰還後、私たちはまた着替えをした。田所はワイシャツに背広のズボン、私はTシャツにズボンという、いつも通りの対照的なお互いの服装だった。○以上コピーです。村松「こりゃあ、ひどいにはひどいけど、元のジオラマの辻褄合わせに書いただけだからなぁ。これ、消していいっていうこと ? 」夕子「と、思うけどなあ。ところで恐竜時代に出かける時の服装は・・ ? 」村松「一応、二人ともジーンズ。生地はとっくに、もう去年(2008)の冬には買ったんじゃないかな。これもどうしても連想しちゃうけど、このころ、お袋まだ自力で俺の二階まで階段を上がって来て、それからまた降りて行けたからなぁ」夕子「生地はじゃあ当然デニムよね」村松「あ、そうだ。この際だ。かねて疑問だったこと聞いちゃおかな」夕子「ああ、しばらく振りに『バカにつける薬』シリーズになりそうな予感・・・。ヤブヘビだったわ」村松「俺さ、いくら六分の一でもジーンズはジーンズだから、手芸店行ってデニム地の布を当然買ったんだけどさ、こないだセシールのカタログ見てたら、ジーンズのところに『綿100%(デニム)』って書いてあるんだよ。生地が綿なのにデニムとはどういうわけなの ? 」夕子「ねえ、本論から余りそらさないためにね、あなたに納得出来る答えでいいわよね ? 」村松「そりゃ、もちろんさ」夕子「綿何%っていう綿は、木綿生地ってことでね、デニムは綿で厚地に織ってあるってことなの。ジーンズって独特の感触でしょ ? だいたいこれでわかった ? 」村松「ううむ・・・じゃあジーンズと来たらデニムって見てもいいの ? 」夕子「え、ええ、そうよ。だいたい」村松「ううむ、何か奥歯にもののはさまったような感じがしないでもないが、一応それでいいとしよう。あ、そうだ、『勧進帳』じゃないけど、ことのついでに問い申す。それでは俺の好きなVネックのセーターなんかは、毛100%のほうがあったかいってことかな」夕子「ううーん。その代わり純毛であるほど虫食いしやすい欠点もあるわね。あ、そうだわ。お母さんの厚地のカーディガン、純毛じゃないの知ってた ? 」村松「ああ、最近お袋のデイ・サービスにあれこれ、洋服ダンスをさがす必要があって、春先なんかはよく厚地の選んだな」夕子「20年以上防虫剤なしでも、ほとんど虫食いなかったでしょ。あれね、毛以外に混ぜてあって、高級なのばかりよ」村松「お前さん、詳しいね。さては未だに我が家に忍んで来ておるな」夕子「『かつまた洋装』なんかに行った時、あなた何してた ? 」村松「何しろ女の買い物は恐ろしく長いんでね、近くのビデオ屋でビデオさがしてた」夕子「イトーヨーカドーに自分のカジュアルシャツ買いに行っても、選ぼうとしないでお母さんをイライラさせてばっかでね」村松「それにしてもお前さん、やけに詳しいね。まさかその時もこっそり後ろから忍んで来てたなんてこと」夕子「お母さんが嘆いてたのよ、あとで ! あなた、お母さんに選ばせておいて、すぐオモチャ売り場行っちゃうって。でもね、お母さんが選んでくれたのも、ほとんど虫食いないでしょ ? 」村松「そう、それだよ。俺がセシールで買うようになったら、虫食いかどうか、セーターなんかすぐ穴があいたり破れたりしたけど、お袋が買ってくれた毛糸のセーター、ありゃあ当時のハヤリで、ジャック・ニコラウスなんかがあったかなぁ、ああいうの今でもしっかりしてるんだよ」夕子「お母さんは充分あなたの身の回りのことをやってくれて、もう今度は自分がおいしいもの食べたりして安楽に過ごす資格があるんだから、衣類なんかキチッとしなさいよ。洗濯機もとりあえず買ったんだし」村松「はいはい。何んか何もしてくれない女房にリモートコントロールで説教されてるみたいな感じ」夕子「そろそろ本論に戻るわよ。一応コピーした残りの文章載せておくわね」○次に田所はマシンと連動させた特殊な時計を操作して、時間調整を行ない、いよいよ私たち二人の身体を同時に私の自宅二階の部屋に、出発時刻ピタリにテレポートさせた。何んとも妙な感じだった。私はその時既にすっかり忘れていたが、田所と私は出発時のお互いの位置、彼の使う正確な言葉で言う『座標』位置に正確に戻っていた。もっとも彼によれば、今回こそ初めての試運転なので、細かいところまで周到な準備を期して、一種のアリバイ作りのようなことを行なったが、どうやらすべてを今後繰り返す必要はないようだとのことで、省いて支障ない事柄が幾つかあると言った。もちろん私にはほとんどわけがわからなかった。田所とはそのあとしばらく雑談したが、やがて軽く別れを告げると、彼は愛車インテグラに乗って私の家を去った。・・・・・・・・・・○夕子「で、第二回目の試運転だけど、どこまで一気にまとめてしまうの ? 」村松「うーむ。タイムマシンが青木ヶ原の標識を通過して、そのあとをパトカーが追うところまでで約一万文字」夕子「言いたくはないけど、あなた、書き直すたびにタイトルをコロコロ変えるのやめなさいよ ! 何よこれ、『マシン対パトカー2』なんて。それにブログには『序章最終回』なんて書いてもあるでしょ ! あたしだって混乱しちゃうわよ ! 」村松「なんか急に機嫌が悪くなったね。まさかまた月よりの使者・・」夕子「バカモノ ! 部屋の整理整頓も出来ない性格が、趣味にまで広がってるじゃない ! 序章終わるまではまるで泥沼ね。いい ! ? タイトルと番号の統一をキチッとしてね ! 」村松「ううむ・・・・・」夕子「わかった ! ? 」村松「あ、はいはい、わかりました。おお恐い」夕子「『はい』は一度でいいの ! 」村松「ハイッ ! 村松三等兵帰ります」夕子「・・・そうだわ、念のためうかがっときますけど、それ、一番下の階級だなんて思ってるの ? 」村松「あれ、違うの ? だって『ロボット三等兵』もあるし、それに昔の汽車の一番下は三等車だったはずだよ」夕子「ああ、ダメだわ。本当に筋金入りのバカね」村松「国語辞書に載ってるかな・・」夕子「知らないわよ。何んとか調べなさい ! 」
2009.06.19
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『恐竜境』企画協議090511私の書く物語のプロットはとても短く箇条書き程度です。以下、ごく最近話し合ったプロットを並べてみます。なお、今は公表出来ない具体的な内容ヒントが含まれますので、それについては「内容削除」と書いておきます。『恐竜境』ヒント。○プロット 1 タイムマシン無事、中生代白亜紀到着。ところが田所が顔色を変える。到着座標プログラムと操作にぬかりはないと怪訝である。これ以降のプロット内容削除。○プロット 2 ティラノサウルスのつぶれた死体発見。○プロット 3 テントを広げたような畳二、三畳ぶんほどの布が宙に舞ったように見えた。途方もなく巨大な蛾またはチョウだった。○プロット4 田所が蛾のような超巨大昆虫の産卵まもない卵を発見。さらに村松がその卵をもう少し大きくした感じの卵を見つける。今回の企画協議では、相棒のrainbowmaskがその場でかなり細かい情景描写、セリフを書きましたので、これを併せて掲載します。彼曰く「このセリフなどを保存しておいて、今後の物語作りを楽に出来る」とのことでした。物語の『章』や地質時代設定は、第1章「先史時代」の比較的初めのほうで、白亜紀後期くらいです。最近続々と新しい学説が以前のものを駆逐して、例えばブラキオサウルスなどは、映画「ジュラシック・パーク」で楽しめたような、長い首を上に伸ばして高い木の葉っぱを食べる迫力ある動きはなかったといいます。『恐竜境』では、あえて視覚的効果を優先して、昔から今までの恐竜図鑑などの恐竜の生態や動きを再現する計画です。さらにこれもrainbowmaskがかたくなに言うことの一つですが、やはり彼曰く「首だか何んだかのすげ違いくらいで、名前を変えることもなかろう。俺はアパトサウルスは使わず昔懐かしいカッコイイ『ブロントサウルス』を踏襲する」。なお、プロット1の物語描写はまだ書いていません。○プロット2 ティラノサウルスのつぶれた死体発見。異臭があたりに立ち込めている。ようやく強烈なにおいの正体が目に入って来た。二人ともそちらへ近づいた。初め私は、巨大な肉塊が横たわっていると思ったが、捕えどころのない物体の様子を見て、田所が即座に断定した。私も言われてわかった。ティラノサウルスの死体だったが、何かが上から押しつぶしたつぶれ方である。田所「白亜紀終わりに巨大隕石が落下したのは事実だ。小さな隕石につぶされたのか ? 」私「ああ、なるほど」物理学者の田所らしい力学考慮の見方だと思った。だがすぐに田所は私見に疑問をはさんだ。田所「だがそれにしては妙だ。隕石の速度を考えると、もっと落下の衝撃を激しく受けて、原形を全くとどめぬほどに、くだいて言えばぺしゃんこにつぶれていてもおかしくない・・・。さらに、ティラノサウルス一頭の巨体をつぶす程度の隕石であっても、その衝撃で恐竜一頭を平面図形のように押しつぶすばかりでなく、その周囲直径何メートルかの地面を陥没させてアリゾナのバリンジャー隕石孔のミニチュア版を残すのではないか・・・・・」私は上から押しつぶされた死に方を見て、ずっと以前どこかで聞いたような感覚に捕われたが、元の現代社会に生活する環境から一変した異境にあって、いつしか思い出そうという考えも失せていた。○プロット3 テントを広げたような畳二、三畳ぶんほどの布が宙に舞ったように見えた。途方もなく巨大な蛾またはチョウだった。○プロット4 田所が蛾のような超巨大昆虫の産卵まもない卵を発見。さらに村松がその卵をもう少し大きくした感じの卵を見つける。名前がわかりませんが、体長50cmに及ぶ世界最大の蛾の写真です。この50cmは羽の長さか縦に長い体の長さかどうかもわかりません。rainbowmask所有の大陸書房刊「怪獣の謎」からスキャンしました。翻訳の小泉源太郎さんは、一時期rainbowmaskの大一プロブックをお送りして、感想のお葉書などをいただいたことがあったそうです。あたりをしばらくさがしてみると、大小様々の卵が見つかった。いずれも幼虫がかえった様子はない。その中に一つ、既に割れている卵が見つかった。だが卵は幼虫がカラを割っていずこかへ去ったあとのようで、割れた卵の中には何も見つけられなかった。田所「最小の卵と最大の卵とを比べると、表面の模様が全くかほとんど同じのようだ」私「まさか、卵が風船みたいに次第にふくれ上がっていくってんじゃないよなぁ・・・」違和感の最たるものは卵の形や模様もさることながら、言わば質感だった。田所「それにしても、これらの卵はちょっと見たところでは鳥類、あるいは今この世界を支配している恐竜の卵と認めたくなる。これは本当にあの巨大な蛾が産み落としたものだったのか・・・ ? 」○参考 / 魚類の卵子→律動性収縮運動田所「ヒトやほとんどの哺乳類に見られる胎生はもちろん除いても、ひとたび産卵が行なわれたあとの卵は内部で成長して、幼体が出て来る時は、卵より大きく成長して卵を割って出て来るのが普通だと思うが・・・。とにかくこれらの卵は見かけ上、さながら鶏卵に代表される鳥類の卵だ。つまり固い殻を持つように見える。その卵自体が時間の経過と共に次第に大きくなるというのは・・・俺は聞いたことがない」○プテラノドンの愛称候補 / プロット内容削除ここから少し企画協議を含めた雑談の断片をまとめてみます。夕子「こんなふうに細かい断片描写を書いておくと、あとでつなげる時に楽よね。前みたいに悪ふざけの混じったブログ小説じゃないし」村松「あのさ、かたじけないと言いたいとこだけど・・・あの、おこらないで聞いてくれる ? 」夕子「何よ ! まるであたしがいつも怒りんぼみたいね」村松「ほらおこった」夕子「ひとこと余計だからよ・・・・・」村松「ええい、ご免 ! 驚異の回復力に頼んで、話を続ける」夕子「・・・・・」村松「あ・・・・・気に障ったら本当にごめん」夕子「うそよ。フフ、まるで女の子と付き合い始めの若い子みたい。はい、回復完了。さ、話して」村松「あいよ。あのね。今書いただけでは書き足りないかも知れなくてね、本番でまた訂正加筆するかも知れない」夕子「あら、頼もしいわね。いいじゃない、その心意気や良し ! ・・・どお ? この言い方、覚えてる ? 」村松「ああ、どっかで聞いたようなセリフ」夕子「田所が村松の決意を聞いて、いよいよ対パトカー試運転に臨む時のセリフをパロったのよ」村松「ああそうか。でもどの場面のセリフか忘れた」夕子「あなたは本格的な清書を一気に一万文字以上書くからね。ところで、田所が中生代到着早々、自信作のマシンが異常運転したと勘違いする場面は、だいたい決まってるの ? 」村松「うん。常に口を閉じたまんまのフィギュアの口をあけて、顔をしかめて各スイッチをガチャガチャ操作するシーンが、特撮映画のように動いて頭に浮かんで来るよ」夕子「ねえ、この機会にまた即興で作っちゃったらどお ? 」村松「・・・・・」夕子「ああっ ! 今度はあなたがむくれてる。簡単に言いやがって、作る人の気も知らないで、なんて思ったんでしょ」村松「あのね。予想を裏切って悪いけど、俺ね、今セリフなんか考えてたの」夕子「あら失礼。で、何か浮かんだ ? 」村松「ううむ、まずさっき言った田所のあわてた顔や動きだね、画像は静止画だけど」以下、彼が思いついたセリフなどを書いておきます。ただし彼は思いつきだから、本番で変更するかも知れないと言っていました。田所「何んだあれは ! ? 」田所がいつになくあわてていた。せわしなく様々な装置、スイッチをカチャカチャ動かしている。私「どうした ! ? マシンのトラブルか ! 」田所はしばらく何も答えず、各装置類の操作に懸命な様子だった。ようやく口をひらいたが、まだスイッチなどに視線を集中し、私のほうなど見向きもしなかった。田所「おかしい。マシンの計器、装置、スイッチ類、いずれも正常作動している。到着座標も寸分の狂いもない。それなのに・・・ ? 」私「何んだよ。少しは俺にも教えてくれよ。何があったんだよ ! うんとかすんとか言ってくれよ」田所「うん・・・」私「おい、つまらねえダジャレ言ってねえでさ」田所「うるさい ! 再点検の真っ最中だ。黙っててくれ」私「あ、そうかい。悪うござんしたよ」田所「村松 ! 」この男のややいびつにも見える変わった性格なのだが、「うるさい」と怒鳴られて、やや気分を害している私のことなど、一向に気にせぬ様子で、私に呼びかけた。私「ああ、だから何んだよ ? 」田所「何を一人でむくれているのだ ? まあいい。マシンにはどこも異常はない。ところが着地点は予想もせぬ岩場のすぐ近くだ。ここは俺の計算では広々した平地だったはずなのだが・・・」田所は言いながらもう次の操作にかかっていた。田所「マシンに設置したカメラを屈折光撮影に切り替えて、岩場の向こう側の様子を見てみる。岩場の高さを50mほどと推測すれば、向こう側が見えるだろう」フロント・スクリーンの車窓風景が一気に変わった。その時。田所「な、何んだこれは ! ! 」仰天したのは私も全く同じだった。私「おい田所、まさか・・・ ! ? いや、もしかするとこれはお前の言う敵の謀略かも知れねえぞ 」田所「うむ、考えられるな。それにしても、余りにも人を食ったやり方というか・・・・・」私「田所、俺は正直恐いよ。早くほかの場所へ避難しねえか」田所「村松、それにしても、さっきから全く静止したままだ。いや、わずかずつながら動いているようだ」私「おい田所、頼むから早くほかの場所へ行こうぜ ! 」田所「うむ、カメラ視線を元に戻す」田所が操作した直後、大地を鳴動させる大音響が起こった。スクリーンは切り替えの操作により一瞬真っ暗になった。同時にマシンが激しく揺れた。スクリーンに風景が現われた時、眼前にそびえるように立っていた巨大な岩は煙のように消え失せていた。以上、rainbowmaskによる即興描写。村松「ごめん。ちょいワード確認ね。あ、字数かなり使った」夕子「うわー、何んだかあたしまでワクワクして来た。こういうの、次回乞うご期待って言うのね」
2009.05.23
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村松「いやあ、今回は本当に助かりました。夕子殿の驚異的な埋め合わせ会話の助けがなかったら、もう少し『恐竜境』は時間がかかっているって言うよりも、停滞してました。もうお前さんの家(うち)のほうに足を向けて寝られません」夕子「あらあら、どういたしまして。で、早速イジメるわけじゃない・・・くもないか、チョイイジメることになるかしら」村松「イジメるって・・・網タイツにムチは俺趣味じゃないから、痛いのやめてね」夕子「バカ、初めから品を落とすな ! じゃあ聞くわ。あたしのほうに足を向けて寝られないと、おっしゃいましたけど、あなたが寝ているベッドはどっちの方向に向けて置いてるのかしら・・・。数学的に言って、あなたの頭を始点、足を終点とするベクトルで考えてね」村松「まあた、そんな。およしよ。俺の頭でわかるわけないだろ。第一、この自宅がだいたいどっちの方角に建てられているかもわかんないんだから」夕子「南南東だとかそんな正確なことはいいわよ。おおざっぱに東西南北で・・」村松「これは、うーむ、なかなかむずかしい問題だ。そもそも家(うち)を建てる時にね、自由設計の間取りを全部やったお袋が、ただ一点、南向きの茶の間にしたいっていう肝心のところを間違えてね。と言っても、お袋に責めがあるわけじゃなくて、この土地自体がひどい変形土地でね、ハウスメーカーの業者も、うかつだったんだ」夕子「お母さんのせいじゃないわよ。でもお母さんの念願叶(かな)って、平成6年に温かい茶の間増築したんでしょ。それはいいの。さあ、改めて・・・あ、あたしとしたことがいけない ! 今度のブログ、余り会話出来ないね、字数が・・・」村松「じゃ、方角の話、お預けでいい ? 」夕子「ええ、許してあげる。それじゃ、書き換え前とあととをアップするわよ。長すぎて読み比べるにはちょっと大変でしょうけど」この物語、今回は、過去にrainbowmaskが悪ふざけで書いたブログ小説の中に、一部真面目な会話が混じって、書き換えにお互い苦労しました。その一部を掲載します。【過去のブログから】2008.01.05 このブログを購読する 田所おこる ! タイムマシン車内にて [ SF物語 ] 田所「村松、いい加減に、ブログは一区切りつけろ ! 俺たちは今、パトカーに追われているさいちゅうなのだぞ。それを・・くだらぬ怪談話なぞを書いたりして・・ ! 物語の流れが滞るではないか ! 」村松「と、おこっているところもまた書かねばならねえのが、俺のつらいとこ・・と」田所「バカモノ ! だいたいお前は注意散漫なのが、どうも心配だ」私「みろ、人をバカバカ言いやがって。やっぱりおめえはインテリなんだよ ! 」田所「そうではない。お前のセリフのところは『私』だったはずだろが。よく見ろ ! 」私「あ、いけねぇ。『村松』なんて、本名書いちまった ! アハハハ、俺ってバカだねぇ。歌でも歌うか。♪私バカよね、おバカさんよね、なーんてな。あーあ、20代の頃からしばらくの歌謡曲は良かったなあ。え ? 」田所「いい加減にしろと、先ほどから言っておるのだ ! 『青木ヶ原』の標識はまだか」私「おお、それそれ。それで思い出した。というより忘れたと言ったほうが正確かな。いや、より正確を期するとだな、忘れたということを思い出したと言うべきか。ハハハ、我れながらかったるいぜ」田所「ゴチャゴチャうるさいな。何が言いたいのだ ! ? 」私「お前、おこらないで聞いてくれよな。二つある。まず一つは、青木ヶ原の標識はどうなっていたか、ほとんどバイクで通過するばっかだったから、余り印象に残ってねえ。なんか、殺風景な感じだった気はするけどな。それともう一つは、標識の字体を丸ゴシックにするためにさ、フォントを変更したらさ、それ以後、どうもワードの調子が変なんだ。相変わらず万年ビギナーでござんすよ」田所「困ったな。試運転の巻は早く終わらせたいのだが・・・」私「じゃあさ田所。標識のシーンの一つ前のセットは完了してあるところをデジカメに撮って、画像公開すべえか ? 舞台裏写真になっちまうけどな」田所「なんだとお ! セットが出来てるのに、なぜ早く話を進めぬか ! ? 」私「おい、頼むから、カッカしないで聞いてくれ。青木ヶ原の標識はまだ作ってないから、あんまり話を進められねえんだよ。それはそうと、思いついたことがある。お前の前だから、事実を言うけどいいよな」田所「いいから早く話せ」私「パトカーとのカー・チェイスはもう終わっているのが事実なはずだ。ところが確かにまだ俺たちも、この先の実体験はしていないのも事実だ。ハハハ、タイムトラベル・テーマは実にややこしいのは昔からの宿命だ。で、俺の作業がジオラマと物語のほぼ同時進行と行きたいところが、やはり無理が出る。続けるぞ」田所「ああ ! 」私「週のうち、お前はかなり多忙で、俺はわずかな仕事がある。だから、タイムマシンの最大武器を生かして、カー・チェイスを中断してお互いの自宅に戻って、仕事をして、それからまたカー・チェイスの現場、正確には同じ日付と同じ時刻に戻って、いかにもパトカーに追われ続けているように見せかける。こういう手を、実は使ってるし、そうしねえと、無理なわけだ。で、田所、一つ質問してもいいかねぇ・・・」以上が過去のブログの会話です。【書き換えた会話の一部】田所「村松、きょうはいろいろ不条理な経験をさせて済まなかったな。とりあえず帰還する 。続きはもちろん後日行なうが、この世界の時間経過に合わせて、きょう一日で一気に終わらせたことにする」私「帰還って言うと、田所のログハウスか ? 」田所「うん。試運転第一回目としては、マシン自体をそれほど酷使したわけでもないが、建造技術も初の試みだったから、あとでじっくり点検してみるよ」私「いや、俺は面白かった。・・・ってことは、田所、これからの試運転の続きは、もっといろいろなことやるのか・・・ 」田所「うん。次はもちろんパトカーの実物相手にどれだけマシンが性能を発揮出来るか、様々な装置を作動させてみるつもりだ 」私「少し教えてくれるか ? 」田所「うむ。例えばマシンの旋回性能試験、それからマシンの中から外部へどれだけの地形的変化を起こせるか、さらにはマシンの飛行試験なども行ないたい」私「おお、何んだかほとんどわからねえけど、面白そうだな。え ! 今飛行試験って言ったか ? 」田所「ああ、ごく簡単なことしかしないが、こいつを空中に浮かせようと予定している 」私「お前、この何トンもの巨体を空に浮かべるのか ! ? ・・・万一落ちたら、大ケガ、じゃあ済まねえな」田所「うぬぼれるつもりはないがな、マシンを宙に浮かせるメカニズム自体はごく単純な力学操作に過ぎぬ」私「何んだか俺はガキの頃見た、じゃねえや、今でもたまに見る東宝映画の『海底軍艦』を思い出すぜ」田所「ははは、お前と見に行って俺がバカにしたことがあったな。だが多分あの海底軍艦は、内燃機関の力で、ジェット噴射などをして巨大な質量を空中に浮かせたのだろうがな、そんな方法では限界がある、というよりお前の夢を壊すようで済まぬが、まず不可能だ。このマシンはもっと合理的な力学制御でやるよ」私「ダメだ、ここまでの田所の話はまるっきりわからねえが・・・。それはそうと、思いついたことがある。推測だけどいいかな」田所「構わぬ、話してくれ」私「間違ってたら言ってくれよ。つまり、さっきの田所の話だと、パトカーとのカー・チェイスはきょうのうちにもう終わってしまうのが事実なはずだ。事実って言うか、この世界での行動になるって・・・どうもうまく言えねえな・・・。ま、いいや。ところが確かにまだ俺たちも、この先の実体験はしていないのも事実だ。ハハハ、タイムトラベル・テーマは実にややこしいのは昔からの宿命だ」田所「村松の話もなかなか面白そうではないか。続けてくれ 」私「うん。週のうち、お前はかなり多忙で、俺はわずかな仕事がある。だから、タイムマシンの最大武器の時空移動だか何んだかを生かして、カー・チェイスを中断してお互いの自宅に戻って、仕事をして、それからまたカー・チェイスの現場、正確には同じ日付と同じ時刻に戻って、いかにもパトカーに追われ続けているように見せかける。こういう手を、実は使ってるし、そうしねえと、無理なわけだ。で、田所、一つ質問してもいいかねぇ・・・」以上、書き換え箇所の一部です。少し字数に余裕が出来たので、もう少し私たちの会話をまとめてみます。村松「ホント、お前さんが書いてももう充分行けるって感じの見事さだ。田所と村松(私)の会話の回数はほとんど同じのまま、カッコの中だけ削除して書き換えたんだもんな。俺、今回は口述筆記やってる心地だったよ」夕子「何んだか照れるな。ホントにまあまあだった ? 」村松「とんでもない、パーフェクト ! 俺、初め、田所がおこる設定のままで書き換えやってみたんだもん。ところがお前さんは、田所がだいぶ村松と意気投合して来てるから、過去のままじゃあ、田所がおこり過ぎで結びつかないって指摘してくれたもんなぁ。いや、改めて恐れ入りました」夕子「あの子も連休終わって寮に帰ったし、久しぶりに外食したくなったなぁ」村松「そなたの気持ち、余(よ)はいたいほどわかるが、何しろ伊豆方面を目指すと、必ず箱根へ登ってしまうライダーなれば許せ」夕子「ねえ、そろそろいい加減に覚えたらどお ? 」村松「俺はもう時代遅れなの。立体交差は受け付けないの」夕子「あなた、バイクでしょ、機動性に富んだ。あるところからサッと一番左の車線に変更すれば出来る・・」村松「それがダメなの、のろのろ走るから。現にこないだ、左の車線走ってたら、伊豆方面へのむずかしい分岐点よりずっと早く、いつのまにか左折のみの道路標示が出てさ、箱根どころか何んだかわけのわからない道へ出ちゃったんだよ」夕子「たまに会う余裕が出来ても、あたしが沼津まで出て待ってるってのも時間がもったいないしね」村松「じゃあさ、いっそのこと、分岐点をチョイ過ぎたあたりで待ち合わせして、そのまま箱根・・・じゃあ沼津と変わんないか」夕子「箱根行って芦ノ湖見て、箱根細工の何んか買ってなんてね。・・・バッカじゃなかろか。芦ノ湖なんて他県の人にはともかく、あたしには水たまりみたいなものよ」村松「おおっ、勇ましい ! 芦ノ湖が水たまりなら、田所の人工湖は・・・うーむ、水滴・・・かな」夕子「・・・・・」村松「ううむ、言語道断って意味かな。いとおかし、なんちゃって」夕子「(心の中で)バアカ ! 」
2009.05.07
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『恐竜境に果てぬ』、ストーリー・プロットを考えている私の原案のうち、協議の結果ボツになったものが幾つかあります。それをどうブログに書いたらいいのか、かなり悩みましたが、結局思いつくまま、また思い出しながら再現してみます。ただし、物語はつながっているところとボツにするところが混ざるので、採用予定のあらすじも自然含みます。このあらすじに、即興でrainbowmaskにセリフをつけてもらいました。「第1章のどこかより」田所「村松、いよいよ出かける。お前の好きな軍隊調で気分を勇ましくしていこう。頼むぞ」村松「よし来た。これより中生代・・・おっと、田所、正確な時代区分がわからねえよ」田所「ううむ。そのことだがな、実はおいおい説明していこうと思っていたのだが、よし、とりあえずジュラ紀としよう(構想より、このセリフ、のちに大きな意味を持つ)」村松「なんか、含みのある言い方だけど、ま、面倒なことは苦手だ。わかった。これより本マシンは中生代ジュラ紀に向けて発進する。発進準備 ! 」田所「発進準備よろし」村松「発進ッ ! 」田所「発進 ! 村松、発射桿用意 ! 」村松「用意よし。戦闘態勢完了 ! 」田所「座標数値再確認。目下正常に作動」・・・・・・・・・・田所「まもなく新生代に入る。風景確認。スクリーン切り替え」マシン運転中は原則、不思議な模様が交錯し、現われては消え、時空間通過時独特のまた別な模様が現われ来たるが、田所は時々どの時代に進んでいるかを実感するために、スクリーンの景色を切り替えた。すると新生代、つまり哺乳類の時代の風景が、ただし整然とではなく、先ほどまでの不思議な時空間模様の移り変わりを、現実の太古の風景に置き換えたように次々スクリーンに現われては消えるということを繰り返す。もっと平たく言うと、次々時代をさかのぼる風景が現われては消え、さながら地質時代パノラマを見る感じである。新生代は恐竜が絶滅した約6500万年前から始まる哺乳類の時代だが、これも地質年代区分で、第三紀と第四紀に分かれる。私はかねて疑問に思っていたことを田所にぶつけた。村松「おい、なぜ新生代はいきなり第三紀からなんだ、第一紀なんかはないのか・・・」田所「やや専門に傾くが、地質学区分の祖と言えるイギリスのライエルが、最初に第一紀以降四紀まで区分した名残りのようなものだ。古生代が第一紀、中生代が第二紀と言えばもうわかるな」村松「あ、なるほど、それで新生代が第三紀からってことか」田所「うむ。さて、その新生代も最も新しく今日に至る第四紀沖積世(ちゅうせきせい)に入っている。ちなみに動物界も植物界もマンモスなどの大形の哺乳類などを除いて今とほとんど変わらない」 【ここから構想談義】 夕子「どお、だんだん恐竜の時代にさかのぼる興奮が増して来るでしょ」村松「わかるよ。正直わくわくして来る。でもね、一万年前あたりは動物相はこれでいいとしても、もっとさかのぼると、剣歯虎(:けんしこ)やバルキテリウム、メガテリウムなんかが出て来て、造型つらいんだよ。確かソフビでスミロドンつまり剣歯虎(:けんしこ)のがあったけど、買わなかった。あれだけじゃあな」夕子「そうか・・・。確かに大変かもね。じゃあ一気に中生代に行くことにしようか」 村松「正直チョイ心残りだけどね・・・・・。でも新生代の描写は村松の語りって形で残してもいいと思うけどね」夕子「あ、それ悪くないわね。いいわよ、そうしましょ。・・・でもごめん、やっぱりなんとかならないかな・・・」村松「なんでぇ。まるでモスラの説得失敗シーンみたい」夕子「何それ」村松「『地球最大の決戦』でモスラの説得がうまくいきかかっているってザ・ピーナッツが言ったすぐあと『やっぱりダメです』って言うんだよ。で、志村喬が『会談は決裂だな』って言うの。あのシーンは子供心にガッカリしたな」夕子「ふうん。そこまでは余り覚えてないけど、でも急にゴジラたちも味方に加わるんでしょ」rainbowmaskが構図・登場怪獣共にまとまっていて、名スチール写真として称える一枚。村松「そうそう。一度ガッカリさせといてさ、モスラに勝ち目がないと見るや、まずゴジラが進み出すの。さあ、三大怪獣がキングギドラに立ち向かうぞって、ホッとするんだけど・・・泣いた(鳴いた ? )カラスに急に笑えって言われた気分も味わったんだよ」夕子「ふうん、マニアックな世界なのね」村松「だいたいキングギドラはゴジラより圧倒的に強かったのに、なぜ平成ゴジラ映画では極端にキングギドラを弱くしちまったのかね。思い切って言うなら、平成ゴジラ映画のスタッフたちが、ゴジラ映画を壊したな。そういえばビオランテなんていう、およそ怪獣の名前らしくない植物怪獣から平成ゴジラの崩壊は始まったんだ。ああ、それに何んて言ったか、・・・小林何とかいう歯医者が偉そうなこと言ってたな。今までのゴジラの歯並びでは物はかめないなんて、バッカじゃなかろか、歯医者の出る幕じゃないんだよ。娯楽映画なんだから、今さらゴジラの歯並びなんて関係ない ! それから、こいつは『形態学的怪獣論』だか『怪獣論的形態学』だか忘れたけど、随分ごたいそうな本出しゃあがってさ、こういうのをマニアックって言うんだよ。勢いついでに言うけど、こいつが何んと、学歴を真ッ正直に明かしてやがんの。横須賀の記念艦三笠の隣の歯医者の大学でさ、ハッキリ言って目つぶってても受かるの。怪獣映画の王者、東宝が作るんだから、東京医科歯科大は無理でも、せめて九州歯科大くらいって・・・アハハ、言い過ぎたかな」夕子「話題戻すわよ。全く、自分こそオタクのくせに。ねえ、中生代に到着するまでの車窓の景色、例えばイラストでもいいから、何んとかならないかしら」村松「俺のイラストっ ! ? それこそ画像の破壊だよ」夕子「話を最後まで聞きなさいよ。あなたのイラストとは言ってないの」村松「あ、そうかい」夕子「図鑑の動物をスキャンして、それからフォトショップで、動物だけ切り抜いて・・・どお ? 出来そう ? 」村松「周りの色にもよるかな、何しろ俺の拙い技術だから・・・」 夕子「でね、バックを選んで合成っての。どうかしら・・・」村松「多分その時は気力充実してなきゃなんないけど・・」夕子「もちろん、その前提でいいわよ」村松「そうか。背景に適当に画像を合成して、それを車窓の景色に見せるわけか」 村松「さて、次の構想行こうか」夕子「あら、次の用意あるの ? 」村松「この会話のまま続けちまうよ。ここから物語中の村松ね」佐々木「動くな頭カラッポ拳法男ッ ! 」村松「むむ、てめえ、青森の田舎警察クビになった落ちぶれパトカー野郎か」夕子「ちょっと ! そこまでは早過ぎるわよ。あたしがまだ何んにも考えてないもの」村松「あらま。少し脳裏に去来するんだけどな」夕子「いいわよ。続けて」村松「では」佐々木「フフフ、俺はもはやパトカー警官ではない。タイムパトロールの初代総指揮官だ」夕子「ちょ、ちょっと待ちなさい。そこまで言うと、かなり進み過ぎだし、第一ネタ割れが一部出てしまうわよ。ダメ ! 本件棄却」村松「また裁判みたいになったか」
2009.04.26
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rainbowmaskより、前回ブログの訂正。前回ブログの最後の私のセリフが以下のようになっていました。↓村松「ううむ。プテラノドンが、いつのまにか類人猿と俺の乏しい鼻との比較に落ち着いたってわけか・・・」インファント・レディ殿との会話を私が推敲、清書しますが、『二つのもの』を比べるときの表記が誤っています。訂正するならば例えば。村松「ううむ。プテラノドンが、いつのまにか類人猿の鼻と俺の乏しい鼻との比較に落ち着いたってわけか・・・」このようにしなければ文が破綻してしまいます。なお、せっかくアップした日時が更新されるので、前回更新日時を以下に記しておきます。まあ、偉そうに言うなら『猿も木から落ちる』ということでしょうか夕子「なんだ。結局、類人猿が出て来たじゃない。これこそ見事なオチよね、それともう一つ。前回のブログを訂正アップしたわけじゃないから、更新日時の記録は不要よ」村松「ありゃま、ダブル・パンチ食らった気分」最終更新日時 2009.04.19 23:53:24
2009.04.20
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夕子「会話、控えめにしなきゃね、画像が多いから」村松「あの一つ、悩んでるんだけど・・・」夕子「何 ? 」 村松「クチバシの造型がさ、その何んて表現すればいいのかな・・・クチバシの上も下も平らに作っちゃったじゃん。でも、型紙作るのに使ったソフビのプテラノドンはクチバシの先端から目のほうへかけて、真っ直ぐ筋が通ってるよね。これもう一枚アルミ板で作ろうかと思ったけど、ケガキがむつかしそうでさ」夕子「・・・。でもさ、それやると、クチバシの厚みがさらに増してしまって、ほっそりした感じがなくなるわよ」村松「そうかぁ・・・弱ったな」夕子「あのさ、その既製品のプテラノドンのクチバシのところだけ、接写撮影して画像送ってみて、上と下の」村松「あいよ」・・・送信中・・・夕子「もしもし」村松「あいよ」夕子「ほら、あなたゴジラの顔が、縫いぐるみとギニョール(指人形)とで、ずいぶん違ってるのが目立つって言ってたでしょ」村松「ああ、『モスラ対ゴジラ』でもそんなシーンがあるね」夕子「だから全き相似形を考えて神経質にならなくていいなら、適当な針金のようなものをクチバシの上面と底面の真ん中に一本ずつ取り付けて、それからあとは包帯なんかで覆ってしまったらどお ? 」 村松「包帯はぐるぐる巻きにするの ? 」夕子「ううん、違う。先端から目のほうにかけて縦に接着かなんかするのよ。それによく見ると目のあたりで平らになってるでしょ」村松「あ、ホントだ」夕子「確かに針金を取り付けると目のあたりで一旦くぼんでしまうかも知れないけど、眼球取り付けるときに、少し盛り上げるようにしたらどうかしら」村松「なんとなく出来そうな気がして来た。しかし、現物見ないのに凄いアイデアだね」夕子「そうだ、ためしにクチバシを先端から指で触ってなぞってみて」村松「あ ! 筋のついたところから平らなところへ移るとき、少しへこんでる感じ」夕子「やっぱりね。筋がなくなるのに高さが変わらないのは変だなって思ったのよ」村松「ああ凄い。ホントにそうだ」夕子「クチバシは上下とも曲がっているけど、下のクチバシは特にそのぶん目立たないんだと思うわ」村松「助かった。それにしてもよく気づいたね」夕子「実を言うとね、画像見ながら、あたし、自分の鼻を触ってみたの。そしたら、筋が、つまり鼻梁が終わるところで少しへこんでるのよ。もちろんもっと鼻の高い人は違う形かも知れないけど、あたしはそんなに外人みたいに高くないから」村松「アハハ、俺の鼻はあるかないかって代物だから、鼻筋無し。参考に出来ないや」夕子「でも鼻筋が通り過ぎている鼻も、必ずしも日本人的に見えないと思うけど」村松「あらま、慰められたのかな」夕子「顔の感じは鼻が高いほど良く見えるばかりじゃないわよ。あなたの低い鼻も、全体のバランスで決して変じゃないわよ」村松「ううむ。コンプレックスを精一杯慰めてもらってる気がして来た。喜んでいいのか悪いのか・・・」夕子「類人猿より、あ、それからクロマニヨン以前の原始人よりずっとましよ」村松「最後になんかストレート・パンチ食らったみたい」夕子「いいじゃない、なんたって太古の冒険物語だし」村松「ううむ。プテラノドンが、いつのまにか類人猿と俺の乏しい鼻との比較に落ち着いたってわけか・・・」
2009.04.19
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夕子「また何んか、にぎやかなのやってる」村松「あ、ごめんとめるよ」夕子「いいわよ、電話に支障ないから。でも何 ? 」村松「今はね『三大怪獣・地球最大の決戦』のビデオ」夕子「『モスラ対ゴジラ』とは違った面白さがあるのね」村松「うん。モスラの幼虫がゴジラとラドンを説得したり、だいぶふざけて来たけどね、まだ鑑賞に堪えるんだよ。そもそもモスラと小美人はテレパシーが通じるだろ。だからってわけでなくても、モスラには動物の脳に働きかける能力があるって認めてもいいにしようって考えになるんだよ」夕子「ほかにも面白さがあるんでしょ」村松「ゴジラがいいね。やっぱり存在感がある。ある意味で一番ふざけてるのに、キングギドラとの決闘シーンがゴジラでまとまるんだよ。このゴジラ、ひっくり返ってばっかで面白いよ。ラドンはまあ、悪気があって言うんじゃないけど、いくらはりきっても表情に乏しい。モスラに至っては虫だ。口の先っちょ、少し開閉して糸吐き出すだけ。ところがゴジラは懸命にギドラ相手に闘っちゃあ、前につんのめって、ひっくり返ったあと、ようやく起き上がろうというところへギドラの引力光線浴びて、お尻のあたりおさえて、アチチチチって感じで、また前へ逃げちゃうの。それでまたきびすを返して立ち向かってゆくの見ると、やっぱり憎めないしカッコイイ怪獣だ。それからね、この映画は部分的に『ゴジラ対ラドン』としても楽しめるから、面白いんだ。本当にあちこちでケンカして、見せ場たっぷりだもんね。それと『モスラ対ゴジラ』では、成虫モスラはゴジラの放射能火炎浴びて致命傷負ったけど、ラドンはほとんど参らないところも楽しめる。あ、それとね・・・もう、こんな話ばっかでうるさいかな・・・」夕子「ううん、面白いわよ」村松「ありがたい。あのね、ラドンっていう翼竜の身体の格好が、これまでのどの飛行動物とも違う形じゃないかって、今さらながらだけど、気付いたこと。太古の翼竜でも鳥でも木や地上に降り立った時は、翼をかなり複雑にたたむじゃん」夕子「うん」村松「でもさ、ラドンはマントを左右に広げたような格好のままで、しかもいかにも頑丈そうな両足で立ってるの。で、歩くときも鳥みたいに前傾姿勢にならないで、直立不動でスタスタ歩くの。縫いぐるみだからって言っちゃあおしまいだよ。そういう形態に作ったと思ったほうが楽しい。ムササビのことはほとんど知らないけど、多分あれは滑空以外は樹上生活だと思うんだ。でもラドンは翼を持った直立歩行怪獣って感じ。もちろん悪口でなく、ラドンはある意味で完成されてると思うよ。もう、理屈メチャクチャでかまわないけどね、俺はプテラノドンなんかの翼竜が、変な形に翼たたむこと知って、ガッカリしたんだ。それから鳥も同じ。たたみかたが複雑なんだ。それに比べるとラドンは単純でわかりやすい。空飛んでる時グライダーみたいに横いっぱいに翼広げて、それで降りたときも、翼は少しすぼめるだけだから、俺みたいな頭の悪い者には構造がすぐわかって親しめる」夕子「ははあ、それであなた、『恐竜境』で一度は村松になつくプテラノドンをいっそラドンにしちゃおうかなんて、むちゃ言ったのか・・」村松「だってさ、昭和31年の『空の大怪獣ラドン』で、芹沢博士、じゃなくて、何だろ忘れたけど、平田昭彦がやってた博士が、図鑑のイラストの翼と、カメラが捕えてたラドンの翼の一部とを重ねて、『これだ、これに間違いない』って自信持って言ったのがプテラノドンなのにね、プテラノドンとラドンの翼の構造は全く異なるんだ」夕子「やっぱり東宝怪獣がダメなんじゃない」村松「いや、いいんだよ。ラドンもゴジラと同じく放射能の突然変異で体形変化したから、直立歩行になったんだ。だいたいプテラノドンは足が短過ぎてだらしないよ」夕子「あらら、絶滅動物を非難してもしかたないのに」村松「何言ってんの。プテラノドンは今でも生きているの」夕子「ああ、始まった。UMA(ユーマ)でしょ ? でも、現代の地球上のいったいどこにいるの ? 」村松「まだまだ人跡未踏の秘境は世界中にあるんだよ。どこか奥地にいるの」夕子「ふうん。奥地ねえ。どこかのねえ。どこかしら・・・」村松「中国大陸は案外、現代の秘境なんだよ。有尾人(ゆうびじん)とか有翼人(ゆうよくじん)とか有角人(ゆうかくじん)とか、類人猿のようなものだけでも、これだけ報告されてるし、野人(やじん)に至ってはもうほとんど決定的だね。北京原人の亜種か何かじゃないかな・・・」夕子「軌道修正するわね。あなたの日記送ってくれてありがと。恥ずかしいこと書いてあるからって言ってたけど、全体にかなりキチッとした文章なのね。でもね、高三を中心とした日記が一番面白かったって感じ」村松「って言うと ? 」夕子「高2(3学期)~高3(2学期)って表紙の上のほうに書いてあるノートの。これ、あとからさがしやすいようにしたものなの ? 」村松「ああ、それね精神病院入院時に、参考にって院長に渡したヤツ」夕子「あ、なるほど。でもやっぱり御殿場ね。1月の日記は雪のことがかなり書いてある」村松「列車とまれってのだろ」夕子「そうそう。例えば、『1月14日 水曜日 2時間目の授業が始まる少し前に、雪がわずかにぱらついた。このぶんでは御殿場は大雪だろうと思ったが、実際は少しだけ降ったと家の人が言っていた』。ねえ、家の人って誰のこと ? ご両親じゃないの ? 」村松「なんだろね。たいした内容の話じゃないときは、そう書いたのかな」夕子「あら1月15日 木曜日 成人の日、お兄さんと机並べて夕食なのね。あらま。『犬の散歩から帰ったばかりだったので、久しぶりのビールは一段とうまかった』だって ! これ、ご両親公認ってことね。さすが男の兄弟ね。上杉謙信の『九月十三夜陣中の作』があちこちに出て来るね。今でも言える ? 」村松「うん。字はダメだけどね。霜は軍営に満ちて秋気清し。数行の過雁月三更。越山併せ得たり能州の景。さもあらばあれ家郷遠征を憶う」夕子「さすが。あ、なるほど、『1月18日 日曜日 ・・・沼津で買い物をしているとき、「天と地と」のレコードを買った』ってあるわ。これ、例のLP二枚組みの豪華版 ? 」 大河ドラマ『天と地と』二枚組LPレコード、ジャケット表紙。裏表紙に1969とあるから、発売年かも知れません。価格は当時で2000円。村松「いやあ、もう昔のことでわからないなあ。この時買ったんだったかなあ・・」夕子「このレコード、セリフとナレーションと効果音楽なんかがほとんどなんでしょ」村松「出色のLPだったなあ。こういうのサウンド・トラックっていうのかどうか知らないけど、NHKオリジナルテープより収録ってあったし、音質はきれいでステレオ録音。今の大河ドラマじゃあマネ出来ないだろ」夕子「この頃って意外とセリフなんか、スラスラ覚えたでしょ。LPのもそう ? 」村松「いやあ、そんなにたくさんは無理だったよ。せいぜい、二枚組みの最後の最後のナレーションくらい。当時のNHKのアナウンサーのナレーションの口跡がまた見事なんだよ。城達也さんみたいな歯切れの良い人たちがゴロゴロいたからね」夕子「今、ほんの少しでいいから言える ? 」村松「ええ ? もう自信がないなあ。今ほぼ不動の自信があるのは三波春夫の『俵星玄蕃』の浪曲とセリフぐらい。それとね、『天と地と』のは結局頼みはレコードのナレーションだけだろ。正確な字が未だにわからないのがあるんだよ」夕子「どういうセリフ ? 」村松「また長くなっちまうなあ」夕子「いいでしょ ! テーマ自体が高校時代の日記なんだから」村松「ごめん、あのね、たとえば上杉謙信、あ、この時は上杉政虎(まさとら)って言ったんだけど、その上杉政虎が家来たちに号令するシーンがあるんだ。ここで石坂浩二が『聞け ! この政虎が一世の何とか』って言うんだけど、俺には『運否(うんぴ』と聞こえるんだよ。辞書にはない。別の言葉で『運否天賦(うんぷてんぷ』ってのはあるけど、『うんぴ』とは言わない。それでは、ってんで、ほかの言葉でセリフに近いのをさがすと、『運気(うんき)』ってのはあるけど、何回レコード聞いても、『この政虎が一世の運否・・』って聞こえて仕方ないんだよ。それに、この『天と地と』は俺たち兄弟二人とも翌春に大学入試を控えていてなお、日曜日夜8時だけはテレビにかじりついて食い入るように見た番組だったからな、その時の記憶としても、『うんぴ』って聞こえる。でもさ、アハハ、『うん』がつく言葉って、何んだかバッチイ感じのが多いね。当たり前か。ほら、『ウンチクを傾ける』なんてのはさ、アハハハ、俺それともバカかな、とってもきたなく聞こえるんだよ。俺、この言葉必ず使わない。だいたい、自分から『私はウンチクぐせがありまして・・』なんて言うヤツは、意味をろくに知らないで言ってるバカか、途方もない自信家のどっちかだよ」夕子「あの・・・あたし、その言葉の意味知らないのよ。教えてくれる ? 」村松「漢字自体がとてつもなくむつかしいからカタカナ使うけどさ、『ウンチクを傾ける』ってよく使うんだけど、意味はね、学識や技芸を尽くして努力するってことなんだよ。私見に傾くかも知れないけど、最近、意味を知らないで使ってるヤツがいるような気がするな」夕子「ね。天と地との聞かせて」村松「じゃあ、テキトーにやるよ。一番有名なのかな、永禄四年九月のね。ナレーションから。あ、これも聞き取りが怪しいのあるけどやるよ。【戦国末期は英雄待望(大望 ? )の時代であった。一世紀になんなんとする長い争乱の果てに、星のように割拠した豪族、守護大名は次々に消え去り、そのうちの幾つかが天下を望むことの出来る強大な戦国大名にのし上がっていた。そして、その中の二つが今正に雌雄を決する時を迎えようとしている。・・】」夕子「ちょっと途中でごめんね。凄いわね。そんなの全部暗記してるの。あの疑うんじゃなくて、レコードの解説なんかには書いてないんでしょ」村松「うん。だから聞き取れなくてもうあれから・・」夕子「優に39年経ってるわね。ごめん、続けて」村松「あいよ。【(馬のいななきなど、冨田勲氏の音楽の始まりと思われる)聞けーっ ! この政虎が一世の運否、ひとえにきょうの戦(いくさ)にあり。討って一丸となって敵の中枢をつけ。目指すは敵将武田信玄ただ一人 ! 無駄な戦闘は極力避けよ、行く手を阻む者あらば斬り捨てよ、突き伏せよ。刀折れ、矢が尽きた時はのど笛を食いちぎれ。これが戦だ ! 京の都に秩序を打ち立てる第一歩の戦と思え ! 越後武士の本領これにあり。いざ黙して行けっ ! (冨田勲氏の主題曲開始 ! ムード最高潮、まもなく音楽が小さくなり、ナレーション)永禄(えいろく)四年九月十日、川中島決戦の朝はまだ深い霧に閉ざされていた。のちに頼山陽(らいさんよう)が、この時の情景を七言絶句の漢詩に託した。『不識庵機山を討つ図に題す』鞭聲粛粛夜河を過る 暁に見る千兵の大牙を擁するを遺恨十年一剣を磨く流星光底長蛇を逸す(音楽再び高まる。画面と見事に同調し、やがてこの回終了。次週予告へと続く)】」夕子「凄いッ ! 40年近くも覚えたまんま ? 」村松「ま、片親がボケだから、俺もそうなるまでのあいだかな・・。こんな健気な私に、何かごほうびは・・」夕子「なあに言ってるの、甘えんぼ。プテラノドンのクチバシの開閉部分が出来た時ね」村松「うわ、こりゃツライ・・・」
2009.04.09
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以下、ブログ連載中の最初の文章【追跡 ! パトカー対タイムマシン序章 [ SF物語 ] 登場人物 / 佐々木助三郎、渥美格之進助三郎「いやあ、やっぱす田舎はのんびり出ぎていいなやー」格之進「だども、助さん、このパトカーさ、青森ナンバーっで、ばれねだか、おら、すんぱいだ」助三郎「おい、格さん、ここさ、はぁ山梨(やまなす)県との県(きん)境に近(つが)い朝霧高原だべ。じゃなかった。俺たちは静岡県人だし、何よりこのパトカーは静岡県警所属だ」格之進「そうだった。でも助さん、青森ナンバーはまずくないか」助三郎「なあに、昭和37年公開の『キングコング対ゴジラ』でも、東北本線つがるが、東京からだいぶ北上したところで、ゴジラの接近の報に急停止して、そこに待機していた何台かのバスが、すべて富士急行だったという素晴らしいシーンがある。それに比べたら、これくらい問題にならぬ」 格之進「おい助さん、向こうから何か妙な形の車が出て来たんじゃないのか ? 」助三郎「むむ、怪しい車だ。自衛隊でもあるまいに、一般道をキャタピラで走行している。格さん、追跡して停止させよう、発進だ ! 」格之進「おい助さん、自衛隊だったら、ズドンと一発大砲かなんかぶっ放したりしないかな」助三郎「何を言うか ! 我が国は軍隊を持たず、自衛隊は平和を守るためにあるのだ。まして、自衛隊の戦車がパトカーに向って大砲なんか撃つわけがなかろう ! いくぞッ」格之進「助さん、こりゃダメだ。筆者のバカ村松が、書きたくてウズウズする余り、ほかの画像用の模型作らないで、見切り発車しちまった」助三郎「しょうがないバカ者だな。で、奴は何してる。舗装道路でも作り始めたのか」格之進「それがなんと、こないだ買ったばかりの小柳ルミ子のCDばかり聴いてやがる」助三郎「むむむ。おい格さん、いっそ村松を逮捕するか。何か別件でもないかな」村松「あのお・・・私は決して怪しい者ではありません。もちろん、女性の下着を盗んだなんてことも全くありませんし、不届きなことなど、何一つしておりません」助三郎「では、舗装道路でも作る気はあるのか」田所「おい村松、こんな奴らにペコペコすることは断じてないぞ ! 画像はゆっくり作ればいい。とにかく発進するぞ」助三郎「出たな、日本沈没で有名な田所の息子 ! お前を逮捕する」田所「ふふふ。出来るものなら逮捕してみろ。権力の手先の犬ども ! 」村松「田所、言い過ぎじゃないか ? これはどうみても、俺たちにぶがないぞ。おまわりさんに謝ったほうが・・・」田所「おまわりか。ははは。お前ら犬ども、この場でお回りして、無論三べんだが、『ワン』とほえてみろ」助三郎「うぬぬ、余りと言えば余りの暴言と、警官を侮辱して平然としたその無礼な態度 ! よし、公務執行妨害で逮捕する ! 」・・・・・・・・・・】夕子「以上が元のね」村松「土曜から日曜はたいていメンテナンスに入るから・・」夕子「気にしてたらいつまで経っても進まないでしょ。メンテナンスに入ったら、また改めてアップすればいいでしょ。さて会議よ。ハッキリ言うけど、このころは、見当ハズレの一主婦が交流してて、あなた、書きにくかったでしょ。登場人物二人のセリフにいちゃもんつけられたり。SF読んでない女の読むものっていったら、まあ時代ものかくだらない恋愛ものくらいでしょ。ジャンルが違い過ぎるのよ」村松「で、まず第一案ね」【助三郎「青森も田舎だったが、俺たちは仮にも高速隊で腕をふるったのだ。並のパトカー警官とは格が違う。けっ ! いまいましい」格之進「だけど、助さん、このパトカー、青森ナンバーのままってのは、助さんの功績の証しだよ。正直俺はほかの奴らの目が気になるけどな」助三郎「なあに、気にしなければ万事うまくいく。ところでおい、格さん、ここは、山梨県との県境に近い朝霧高原だろ。俺たちはもう静岡県人だし、何よりこのパトカーは静岡県のさらに富士宮署の所属だ。違反車もいないし、そろそろ進路を変えるか」格之進「そうだった。でも助さん、しつこくて悪いけど、青森ナンバーはやっぱりまずくないか。」助三郎「なんだ、格さん結局気にしてるか。なあに、昭和37年公開の『キングコング対ゴジラ』でも、東北本線つがるが、東京からだいぶ北上したところで、ゴジラの接近の報に急停止して、そこに待機していた何台かのバスが、すべて富士急行だったという素晴らしいシーンがある。それに比べたら、これくらい問題にならぬ。さて、道を変えて、署の方向へ戻るか。・・え ? どうした」 格之進「おい助さん、向こうから何か妙な形の車が出て来たんじゃないのか ? 」助三郎「むむ、怪しい車だ。自衛隊でもあるまいに、一般道をキャタピラで走行している。格さん、追跡して停止させよう、発進だ ! 」格之進「おい助さん、自衛隊だったら、ズドンと一発大砲かなんかぶっ放したりしないかな」助三郎「何を言うか ! そんなことするわけないに決まってる。我が国は軍隊を持たず、自衛隊は平和を守るためにあるのだ。まして、自衛隊の戦車がパトカーに向って大砲なんか撃つわけがなかろう ! いくぞッ」田所「おい村松、見つけた ! 哀れな田舎警官だ。進路変更して加速するぞ」助三郎「出たな、法規の基本も守れぬばか者ども ! お前らを逮捕する」田所「無線を開く。ふふふ。出来るものなら逮捕してみろ。権力の手先の犬ども ! 」村松「田所、言い過ぎじゃないか ? これはどうみても、俺たちにぶがないぞ」田所「おまわりめ。ははは。お前ら犬ども、この場でお回りして、無論三べんだが、『ワン』とほえてみろ」助三郎「うぬぬ、余りと言えば余りの暴言と、警官を侮辱して平然としたその無礼な態度 ! よし、公務執行妨害で逮捕する ! 」・・・・・・・・・・】夕子「まず、以前文句をつけた主婦に対する反論みたいな意見を含めて言うと、二人の性格の違いを出してる点、少しは改善された跡は見えるよね。だいいちね、本物のSF引き合いにするとわかるけど・・・ちょっとごめん。サンプル取って来る」・・・・・・・・・・夕子「ごめん。もう少し待ってて。えーと・・・下巻のどこがいいかしら・・あ ! これがいいかな。ところどころ拾いながら読んでみるわね」【「連中、何か嗅ぎつけたのかな・・・」と、書類を受け取って、部屋から出ながら、小野寺はつぶやいた。「前々から、日本近海の海底の知識については、連中のほうがくわしかったからな。――何しろ、戦略用の調査を、ずっとつづけているから・・・・・」「すぐにはわかるまい――」と片岡は言った。「海底変動はわかっても・・・・・すぐには気がつかんだろう」・・・中略・・・保安庁の外に出たとたんに、誰かがドンと小野寺の胸をついた。――おどろいて立ちどまると、眼の前に、色の黒い小男が、眼を怒りに燃え上がらせて立ちふさがっていた。あっというまに左頬に拳固(げんこ)がとんで来てにぶい音を立てた。「何をする ! 」片岡がはげしい声で叫んで、横合いから男の腕をおさえようとした。「いいんだ、片岡・・・・・手を出すな ! 」小野寺はなぐられながら叫んだ。「書類を持って、先に帰ってくれ。・・・・・いいから ! 」・・・・・とうとう小野寺は何かにつまずいてあおむけざまにひっくりかえった。「立て ! この野郎・・・・・」小男は立ちはだかり、息をはずませながらどなった。】夕子「これ、映画でも出て来る場面よね。確か夏八木勲演ずる誰かが、消息のわからなくなった小野寺を心配してようやく見つけ出して、友達甲斐がないって怒る場面よね。こういう男同士の友情の場面って、好きだけど、今までの会話だと、誰がしゃべったのか、際立った口調の違いは全くないと言えるわ。だから、どこぞの主婦の言ったことは話にならない」村松「凄いね。小松左京の『日本沈没』上下巻とも読んだんだ」夕子「やっぱり小説が迫力あるわね。でね、あなたのブログの登場人物も、話し方に無理に特徴を持たせなくていいってこと。特に田所なんて、文章を読むような歯切れの良い話し方が定着して来た感じだわ。これ、あなたの力よ」村松「あ、これはかたじけない。・・・あ、それでさ、青森県警のパトカーを無理やり富士宮署のしかも一般道パトロール用に持って来るのはどうしよう」夕子「あたしね。あなたが第一章で村松に言わせた通りでいいと思うわ。これさ、本格的に警察機構の複雑な仕組みを正確に捕えようとしたら大変よ。ここは村松の『こち亀』じゃないけど、佐々木警官がそういうスタンド・プレーで通ってるってことにしちゃおうよ」村松「なるほどね。じゃあ、力がわいて来た・・・って言いたいとこだけど」夕子「いいわよ ! それに春休みで息子が帰ってて、あなたも遠慮してたでしょ、特に電話。これからの様子みるってことでいいわよ」村松「ありがたい。今回はオチがつかなかったね。俺のバカっぷりの」夕子「あ、じゃあこれも無理やりだけど、あなた金星にはかつて高度知性体が住んでいたって言ったでしょ。それはひど過ぎるわよ」村松「お、乗せてくれたね、かたじけない。では。何を言うか ! 金星には地球をはるかに超える文明があった。だが、キングギドラが、その文化も科学もすべて破壊してしまったからこそ、サルノ惑星じゃなくてサルノ王女に化けた若林映子(わかばやし・あきこ)が警告に来たのだ」夕子「ちょっとこれ無理があったわね。今回はこのへんで・・」村松「それにね、伊藤久哉(いとう・ひさや)が岩の塊を抱いて落ちてくシーンを笑う者がいるけど、あれは富士山だから軽石なの。思わず岩をつかんだら軽石だったんだけど、次々崩れて来る落石の群れにのまれたの。だからそんなにこっけいじゃない」夕子「ごめんね、せっかく弁舌滑らかになったとこで。字数なの」
2009.04.06
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夕子「よく考えたらさ、次にフリーページにアップする序章の続きは、マシン対パトカーのカーチェイスの話でしょ。これならほとんど加筆や訂正なしでアップ出来るくらい、今までで一番整って来ているから、・・・やっぱり意欲が出ないのかしら・・・それと、これも耳にタコでしょうけど、お母さんのこと」村松「お前さんにしては、ソザツな見通しで言うから、チョイ言わせてもらうね。俺はここへ来て、パトカーの二人の警官の設定から考えなおそうとして、それで、・・・今お前さんが言った通り、お袋のことがあるんで、意欲減退となってるの」夕子「警官の設定って、だって二人とも元青森県警高速隊の腕利きの警察官ってことなんじゃないの ? 」村松「でも、いくらなんでもパトカーが青森県のまんまだよ。もちろんダイキャスト・モデル買う時、よく見なかったからってのが発端だけど・・・」 夕子「結局ズボラはあなたのほうなのよね。あのあとすぐ同じお店で静岡県警のパトカー買ったくせに、どうしてあとチョットだけ冷静になれなかったのかしらねえ。悪いけど、あの・・えーと2007年暮れは、お母さんまだお体そのものは随分余力というのか、お元気だったよね」村松「それと二人の名前。まるっきり『水戸黄門』だ」夕子「あなた、前から疑問だったんだけど、なんで創作の登場人物に水戸黄門の家来の名前をつけるの ? 」村松「高校時代の日記、メールに付けて送るよ。と言っても謎が解けるわけじゃないけどね」・・・・・・・・・・夕子「あら、一度頓挫した受験と特撮のはざまでの復活みたい。・・・『不思議な世界の冒険野郎』! へえー。・・あれ。次の日記のとこ、何かで隠してスキャンしてるみたい」村松「お前さんの読むべきでないお下劣体験です」夕子「ウソ ! 高校時代よ。あるわけないじゃない・・・あ、いけない」村松「フフフ愚か者めが。男には妄想や空想があるのじゃよ。ウエッ、我れながら気持ち悪い」夕子「軌道修正ね。ふうーん。主人公が『佐々木格之進』か。見事に家来二人の合体ね。あら、このSF、時間旅行テーマそのものじゃない ! ? あら佐々木さん、シェーンとも出会ってんの。あれ、別の日付けのはメガロドンだ。いろいろ企画で忙しかったのね。もう昭和45年の暮れになっても、日記には凄い執念で書くのね」村松「もはや手遅れだが、スタッフさえそろえば、俺の晩年を再び自主製作ドラマで飾りたい」夕子「ホント、ビデオカメラ出だしのころは、あなた、スローモーション撮影が出来ないって、絶対買わなかったものね。今、あたしよくわかんないけど、かえってビデオで特撮が出来るんでしょ」村松「なんだかまるでわかんないけど、VFXだか・・ビデオの発達でCG特撮が出来るようになって、同時にってのかどうか、高速度撮影の問題も解決って感じだね。お世話になってるかたの年来の大作『NOVA』の特撮シーンが問題を見事に解決して完成してるね。あれは凄い」夕子「長いタイトルだけど、この『不思議な世界の冒険野郎』は、いつごろから企画してたの ? 」村松「ちょっと待って。・・・・・高校三年より前だな。・・・・・あった。高2の暮れ近く、昭和44年、12月3日の日記に、・・ああこれはこの時はまだスライドで作る予定だな。とにかく和製タイムトンネルものだよ。これわざわざ送るほどのものじゃないから、読むよ。途中からだけど。・・・そして今、新しいものを企画している。ストーリーは、タイムスリップによって時間の中をさまよう一人の冒険男児の活躍を描くというものだが、題はまだ決めていない。が、今一番作りたいのはそれである。もはや同好会ではなく、製作者は自分ひとりだが、やる気は充分である。たぶん題名は『不思議な世界の冒険野郎』になると思う。・・・って、もうタイトル決めかかってるな」夕子「メガロドンはいつごろだっけ・・」村松「これは一番早い。高校入学直後だから昭和43年。・・・ああ、高2の日記に戻るけど、12月7日に『不思議な世界の冒険野郎』の構想に入ってるな」夕子「今さらだけど、ほんっとに特撮ものが好きだったのね。そういう友達いたら良かったのにね。ね、その7日の日記って、読んで済む程度 ? 」村松「チョイ長い。送ろうか」夕子「うん」・・・・・・・・・・夕子「もしもし、ありがと、届いた。これ、高校二年の二学期終わりってことよね」村松「うん」夕子「じゃあ、コピーついでに日記本文に載ってたテストってのも、二学期期末よね」村松「ああ、そうだろうね」夕子「何よ、その気のなさそうな返事 ! 」村松「また、そうおこるなよ。たいした話じゃないんだよ」夕子「ほらまたそういう、判じ物めいたこと言う」村松「お、出た ! 夕子殿かっこいい、『鬼平犯科帳』のおまさもかくやの名ゼリフ」夕子「ねえ、二学期期末じゃないの ? 」村松「あのさ。俺の沼東は、あるいは学校側に妙なエリート意識でもあったのかさ、テストの名前を全部通し番号で言ってたの。第何回テストって」夕子「うわ、かっこいい ! あなたね、勉強して大学入ったこと、誇りに思ったっていいでしょ。そんな謙そんダメよ」村松「そうかい。気を悪くしたら、ごめんよ」夕子「もお ! いいわよ ! まるっきりノレンに腕押しなんだから」村松「二学期期末でいいよ」夕子「良くない ! 何回目なのよ ? 」村松「ないの、高一のしか」夕子「なくしたの・・」村松「違うの。学校のトイレに捨てたか、家(うち)の風呂たきで燃したの」夕子「何を考えてたのよ ! 」村松「お前さんがおこることないじゃん。あのね、これは兄貴に命令されたことなの」夕子「え・・・・・ ? 」村松「俺が中学でようやくいい成績積み重ねたところで、兄貴が『ひろ、こんなものは残す価値はない。俺の時はみんなでビリビリに破り捨てて帰ったぞ』って言ったの。俺もカッコイイなって思ったから、それ以来ほとんど手製シュレッダーで、ははは」夕子「お兄さんの悪口言いたくないから黙るけど・・」村松「言ってもいいよ。兄貴ズルイんだぜ。だいぶあとから兄貴の中学時代の通信簿が出て来てやがんの。つまり破り捨てたのは中一くらいってこと」夕子「なるほどね。結局あなたがオバカさんなんじゃない」村松「そう。これで気持ちが治まっただろ ? 」夕子「あ、そうだ。あなた高一のはあるってことよね。それ送って見せて」村松「これね通信簿とは名ばかりで、テストの結果を記してあるの。通信簿はほかに『単位修得証明書』っていうので学年末に来るの。これが当時5段階。これも一年のだけあるから送ろうか」夕子「ああ、もおじれったい ! 全部送れ、早くしろ ! 」村松「まるで威張ってる上官だね。余り威張ってばかりだと、部下もついて来ない・・はいはい、ただいま」・・・・・・・・・・夕子「うわ ! 英語が『5』! 凄い。やっぱり文系の家系って言った通りね」村松「でも体育は3だよ」夕子「そんなのいいのよ。あとみんな4以上だわ ! 」村松「ちゃんと言えよ。5は英語1科目であと全部4」夕子「でもその割りに欠席多いわね。英語も210日中、出席が188日、22日も休んでる。何してたの ? 」村松「ジョイとあと兄貴と家(うち)で遊んでたの。だから何度も言ってるじゃん、勉強嫌いだったって。もっと言うと学校行くのイヤだったの。兄貴、浪人中だったしさ、ストレス解消にもなったんじゃないかな」夕子「何んか、おおらかね。お兄さんカッコイイ」村松「そうだろ ! 」夕子「でも、あたしは、ノロケるけど、あなたもいいわ」村松「ええ ! ほめられたの久しぶり」夕子「あなたのそのいかにもオバカさんそのものってとこが、何んだか可哀想でもあり、憎めないのよね」村松「あはは、そうか。オバカさんもまんざら悪くないね」夕子「ちょっとほめる方向を間違えたかしら」村松「ま、なんにせよ、お前さんの機嫌がなおって良かった」夕子「あ、見忘れてた。凄いのね。高一初めてのテストでいきなり学年27位 ! 」村松「最初で最後の最高順位ね」夕子「何人いたのあなたのころ」村松「チョイ待って、同窓生名簿で・・・俺の時が352名、兄貴は435名」夕子「80名余りの差ね。さすがベビーブーム世代。それでもあなたも凄いわよ、母親によっては中学でこの27位で喜ぶ家(うち)もあるはずよ」村松「ははは、キツいことズバリ言うね」夕子「あたしは学問を軽んずる者を憎むのよ」村松「そういうお前さんも、短距離でかなりの自己最高記録残してるじゃんか」夕子「あんなの、インターハイじゃ、通用しないの。記録書いても削除よ」村松「お前さんこそ、謙そんも甚だしいじゃんか」夕子「チータが最高速度で走ってる途中の100mを計ると3.6秒よ。これが俗説としても、人間の半分以下の時間で駆け抜けるわよ。だいたい人間が二本足でバタバタ走ってる格好ってほんっとにぶざまよ。それにね、人間はたいていの野生動物に追いかけられたら、まず逃げ切れないのよ。それに比べてチータやトラやライオンの四足でけって走るスタイルの美しいこと。しかも獣たちは一糸まとわない裸体で、もちろんシューズなんかも無しで、あれだけさまになってるでしょ。人間たちが全裸で二足でバタバタ走ったら・・・あら、あたしとしたことが、はしたないこと言ったわ。話題戻しましょ」村松「残念だけどチョイきついみたい、ワードで5ページめ」夕子「あら。今回はあたしがドジの役目ね」村松「いいよ。俺の小6の時の通信簿でも貼り付けておいてよ」夕子「あらら、ホントに謙きょね」
2009.03.23
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夕子「メンテナンス気にして、アクセス気にして、・・・あああもお、変な言葉になっちゃったじゃない ! とにかく、どんどんボツ原稿ばかりワードにたまって、ムダになっちゃうから、出来たらアップしてよ ! 」村松「あ、もう塾の時刻、ご免っ ! 」
2009.03.21
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村松「『恐竜境』がいくら停滞してるからって、・・・もう少し君が動いてくれれば、・・・それに君は余りにも日記を閉鎖的にし過ぎて、正直俺でさえはりあいがなかった」夕子「介護疲れね。こういう時何を言ってもあなたは聞く耳持たないし、あなたの言うことも、あたしたちにはまともには聞こえないのも確かなことよ。いいわ。無期限中断で。好きなように休みなさいよ。イヤミでもなければ何んでもないわよ」村松「もう少し言わせてもらうと、君はその存在を余りにも隠し過ぎて歳月を経てしまった。このごろではこの俺でさえ、時々怪しく思うことがある。所有するせっかくのナナハンでさえ写真一枚許可出来ないとは、いささか尋常の閉鎖性とは思えない」夕子「ふうーん。・・・世間の男性やその反対に女性たちが、自分のブログで配偶者のことをカケラも紹介しないし、扱わないのをみれば自分たちについても同じだって言ったのはあなたでしょ。とにかく、何があったか知らないけど、推測では介護疲れね。もっとひどい推測しようか。お父さんが役立たずになって久しいわね。介護は事実上あなた一人の肩にかかり過ぎて、あなたが参って来ている。そうとしか取れない剣幕よ」村松「確かに介護にも疲れた。でも一番疲れたのは君との付き合いだ」夕子「凄いあてつけね ! いくらなんでもそこまで言うなんて・・・あんまりだわ・・」村松「いいよ。俺もこれ以上続けると頭が混乱して、それこそ老齢に達しないうちに、精神がイカレそうだ」夕子「『恐竜境』の継続がそんなに大儀だったの」村松「悪いけど、ヘタな空想ものなんてほとんど無関係だ。あんなもの、君が言うまでもなく、・・・中断でなく、中止でいい」夕子「介護疲れって、そこまでほかのものを巻き込んでダメにしてしまうものなの ? ・・・そうかも知れないのね」村松「介護疲れは一種の引き金だ。俺の周りの家々で、土日ともなると、俺よりずっと若い、・・・俺が指導した年齢の、あるいはもっと年上の若者たちがどんどん所帯を持って、小さな子供たちを連れて来るから、たった二人の兄弟姉妹が集まるだけで、にぎやかになる。それを毎週見るのもつらくなった。君がどうかばってくれても、俺たち、いや、俺には所帯がない。いや、俺にはこのことを言う資格がないことは承知だ。でもいくらブログで面白おかしい会話を書いたって、しょせんはむなしい絵空事だ」夕子「介護疲れと思ってがまんしてたけど、少し言い過ぎじゃないかしら」村松「言い過ぎったって、・・・俺の思いを聞いて、本気で腹を立ててくれる相手があらゆる個人情報を公表出来ないんでは、まるで幻じゃないか」夕子「そんなにあたしの写真が欲しいの ? 」村松「写真ったって、テキトーな別人のを公表するのはいともたやすいことだ。それでは意味がない。たとえば、所有するナナハンのかたわらに立つ記念写真が必要だ。・・・でもそれだけでは足りない。俺とのツーショットがあるとなおいい。・・・いや、俺のまずい顔写真は要らない・・」夕子「勝手よ ! あなたこそ、顔をむき出しにした写真を一枚も掲載してないでしょ ! いくらここまでブログでお互いの過去なんかを明かしたからって、不特定の他人に対して、そこまでさらけ出す必要がどこにあるのよ」村松「もう・・・・・あらゆる意味で疲れたんだよ。と言って、たとえばきょうあすにでも自殺してしまいたいっていうほどの気持ちではない。要するに生活を楽に送りたいんだ。生来のなまけものなんでね。力を注いだつもりの高校生専門塾も、力不足も当然あったにせよ、・・・いささか都合のいいことを言うと、高校生すべてが、一流の教師・講師を必要不可欠とする秀才または勤勉な者ばかりでもないだろう。俺程度の教師でも、充分利用価値を認めてもらえるレベルの高校生はいっぱいいるはずだ。ところがそういう中堅レベルの高校生が、いつのまにか俺の塾に近寄らなくなってしまった。どんな悪評が立ったか、・・・いや、そんなひどい評判だったとは思えない。実績をかなり作って来た。今、俺より安定した立派な暮らしをしているかつての生徒たちも少なからずいるに違いない。そういういい評判が全く途絶えて、どこの誰が流したか知らないけど、悪い評判だけが広まった・・・とは思いたくないが。これでも俺の塾は地域の生徒に貢献して来た。それなのに、平成12年を境目に、突如一人の生徒も来ない年があるようになった」夕子「あなた、塾の存続の正当性を改めて主張したいの ? それなら、及ばずながらあたしだって、今の細々ながらの経営状態についても、フォローして来たでしょう」村松「もっと毎日何人かの生徒が来ていれば、お袋の介護をする義務から逃れられた。今、介護すべき親が変死すると、何んだっけ・・・ネグレクトとかいう妙な横文字で、つまり本来の怠慢という意味を介護放棄って言い換えて、警察が介入する罪に問われるようだけど、どうも納得出来ないね。たつきのために仕事に追われていたら、介護放棄は当然の結果になるだろう。なぜボケた親につきっきりで下(しも)の世話から食事の支度まで四六時中、はりついてなければだめだっていうんだ ! 今思い出したんだけど、俺は2001年、お袋に顕著な物忘れが出たころ、ボケ改善の一つとして医者なんかが勧めてた、『生活のためのメモ』をするようにお袋に言ったんだけど、プライドの高いお袋は露骨に拒否姿勢をむき出しにした。何年か経ったのちの介護放棄だけを責めるなら、本人のボケの初期の怠慢をも強調しなければ、片手落ちだろが。身体のどこかが悪い本物の病気ならば、入院加療などのやり方があるし、その場合も、高齢で重い病にかかれば、いずれ衰えてゆくだろう。そういう時だけ病死と扱うくせに、自宅で静かに寝かせているうちに衰えて死んだ場合は、介護放棄っていうんじゃあ、こっちはやりきれない」夕子「やっぱり疲れてるね。お母さんにつきっきりの介護をするのがつらくなったのなら、ショートステイの活用なんかも考えてみたらどうかしら。あたしも、あなたがいつになく切迫した感じに聞こえるから、思い切って言うけど、あなたの手からお母さんの介護作業が離れる時期に来ているとしたら、それはそれでいいじゃない。そうやってまた月日、歳月が過ぎるうちに、お母さんが施設で亡くなるか、たまに帰宅した自宅で亡くなっても、あなたがしっかりしていられるなら、あるいは今のところの推測でもいいから、神経が参ってまた寝込むなんてことがないなら、ショートステイの回数を増やして、自宅にいる日を減らせばいいじゃない。ごめん、もう少し立ち入ったこと言うよ。あなた、もうお母さんが以前みたいに回復、特に脳が回復出来ないのを見越して、もう介護だけでお母さんに接することが、イヤになったんじゃないの。精神的っていうか、心の中では、お母さんにお別れしたい気持ちになったんじゃないの ? 」村松「かも知れない。お袋の顔は昔のままで変わらないけど、キリッとした態度や表情が去ってしまった。お袋の皮をかぶって、いつもへらへら笑ってるボケ老人がいるだけだ。ケアマネやヘルパーたちは元気になったって繰り返すけど、この言葉もそろそろ耳にタコって感じになって来た。食べるだけ食べて、あとは勝手に排便してあちこちよごして、しかもその後始末を俺が常にやるってことのくり返しでは、生きている意味がない。俺はいっそ去年夏、お袋が脱水症状でほとんどものを食べられなくなった時に、ケアマネたちが介入しないまま、次第に衰えていたほうが良かったんじゃないかって思うようになった。確かにお袋の急速な回復はうれしかったけど、痴呆がこの回復の喜びを台無しにしているってことが、このごろ実感されるようになって来て、この気持ちが、お袋の回復を否定さえするようになって来た気がする。もう・・・・・お袋と顔を合わせなくてもいいような気にさえなって来た。親孝行という言葉はイヤというほど聞くけど、子孝行というのがあってもいいんじゃないかな。つまり、年とり過ぎて年配になった子供の趣味や何んかの楽しみまで奪ってでも、ただものを食べて息だけしてるんではなくて、適当なところでフェードアウトするってのも、親のとるべき道ではないかとね。俺が去年買ったバイク、もうバッテリー上がりのおそれが出て来てるんだ。親父がお袋のそばにいないズルを決め込んで以来、俺がお袋にはりついてるしかなくなって、しかも親父も衰えが次第に出てるから、この親父も邪魔だ。男で85まで生きたらもう充分だろ」夕子「もう少し推理させてもらうわね。あなたの脳裏には、元気ではつらつとして、気高い品格さえ漂っていたお母さんの、多分50代か60代のイメージが強く刻まれているわね。それも、ここ最近、急に形作られた気がする。今のお母さんを、少し別人のように見えるって言ったととるけどね、それでもいつかお母さんがあなたの家(うち)から永遠にいなくなったら、あなたはお兄さんの時とは比べようもないさびしさに襲われるわよ。あたしね、話は違うって反論されるのを承知で言うけどね、息子がまだ赤ちゃんだったころ、夜泣きしたと思うともう排便してそこらがよごれているって経験、毎日毎晩して来たわよ。確かに認知症のお年寄りと違って、教え込めば、それこそ這えば立て、立てば歩めの何んとかじゃないけど、次第に学習していけるものよ。それでもオムツ交換やよごれたシーツの洗濯の大変さはかなりのものだったわよ。酷なようだけど、今のつらさも、のちの哀しいけど懐かしい思い出に変わると確信するわね。お母さんが認知症であなたの世話になる期間と、あなたが赤ちゃんの時からお母さんの無償の愛情のお世話になった期間とを比べてみれば差は歴然。もうこれ以上あたしがまくしたてるのはイヤだけど・・・お母さんがいつもいつもあちこちよごして大変なわけではないわよね。パッドに尿がズッシリ重くたまる時はあなた、ニコニコして『きょうもいっぱい水分とった証拠だね』って微笑みかけるじゃない」―以下略―この種の話は実はこのごろしょっちゅうです。発端は本文にもあるブログSF停滞のイライラでしたが、ブログ中の既出の序章の続きもストップ、もちろん新作は言うまでもなく無理な現状で、本人も『少し前までは出来たのに』と、悔しがっています。介護職の人々は増収も見込んで、いかにもお母さんのためと巧みに勧誘しますが、彼曰く『赤塚不二夫の介護をした奥さんが先立ち、本人は苦痛のない植物状態を長く続けた。生かされているお袋は、言わば植物状態の病人と同じで、周りが疲労を蓄積しながら献身しても、徒労である』と申します。私には何も言えません。
2009.03.16
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夕子「ホントにほっといていいの ? こだわりたくないけどアクセス30未満よ」村松「今までこだわるなってよく言われたろ。おかげさまで今ようやく、気にしないでいられるようになった」夕子「でもやっぱり書かないとまるっきり伸びない・・っていうより、みるみる減ってくね」村松「もちろん。俺はブログの詳しいカラクリなんかは知らないし知ろうとも思わないけどね、少なくとも楽天ブログのように、割りとアクセスがかせぎやすいブログでも、何も書かないか、妙な憎まれ口ばかり書くか、ほかの登録者の誰とも親しくしようとしない者は、ある意味でつまはじきになるね。ほかならぬこの俺がそうだ。何んのかのと能書き並べても、偉ぶるヤツは嫌われるし敬遠される。ブログはハイテクに頼った『日記』だろ。俺がいっとき挑んだコラムもそう。それに、余程コラムの名手で見事に筆の立つ文章趣味でない限り、所詮素人は素人、どこかで・・・特に言葉遣いでボロが出るしメッキもはげることがある。『私は文章が苦手で・・・』などと断わりながら内容だけ偉そうなことを書いても、間違いは見る者が見れば即座にその箇所から文章全体が色あせる。文章で勝負出来ないと自認するならば、いっそ穏やかなブログを作り上げてゆくほうが他人は近寄りやすい。あれ、これホントに俺のことだな」夕子「でもあなたは言葉遣いではつつかれるような間違いはしてないよ。それに全体のバランスを欠くような表現は避けるでしょ」村松「もちろん。たとえば世間に広く知れて高い評判を得るなどということをむつかしく言うと『人口に膾炙(かいしゃ)する』と言うけど、この言葉を使う場所はないと俺は思ってる」夕子「あとさ、商品なんかで買う気が起きないことを『食指が動かない』って言うでしょ。それを『触手がどうの』って書いて訂正もしないで平気な人がいたみたいけど・・」村松「触手か、恐いな。もし触手という言葉を使いたいなら、『触手を伸ばす』と書いて、野望を実行に移すなんて時に使うなら迫力も出るけど、イカやタコじゃあるまいに、まさか五本か十本の指を使って『触手を伸ばす云々』は無理だろう。明らかに思い違いだ。誤字・脱字とは別だ。誤字・脱字は誰にでもあることで、うっかりそのままにしても何んにも恥ではない。俺にもかなりある。コメントで『本当にありがとうごいます』って書いて、何んだか薩摩弁の妙な言い回しみたいで、自分で笑ってしまうことがあるよ」夕子「でも触手はダメでしょ」村松「当たり前。ここに気付かないヤツのことを俺は『バカ』と定義してるよ。こういうのは学歴でも何んでもない。だから、表現が怪しいと思うか自信がない言葉遣いは避けて、例えば『興味が出ない』などと表現すれば、何んにも問題ない」夕子「これ、またあたしのにアップでいいの ? 」村松「そう。どうしても俺のにふさわしいのでない限りね」夕子「あ、そうか、あなたの一生の病気のお下劣なんかね」村松「このブログ、間違いあったかな」夕子「だから言葉遣いの明らかな間違い以外の誤字なんかはいいの」
2009.03.15
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夕子「え、どうしたの ! コールしたと思ったら突然出たんで驚いた・・・」村松「この時間・・・俺のほうも驚いた。もう研究室だろ ? 」夕子「ええ。今、一時的のかけもちだけど、商品管理やることになってるの。検定もよ。あなた塾の最初の頃、数学の『確率・統計』にあったから、印象残ってるでしょ。ただ、高校数学レベルの検定と違って見たこともない公式も使うの」村松「職場の電話、私用に使える身分なんだ。・・・シンテックスにいた頃の兄貴みたいだな」夕子「かなり自由よ」村松「そう言えば兄貴も、それこそ気まぐれにっていう間隔でかけて来たな。会社には病気のことが何となく知れ渡ってた・・・でもないな」夕子「首都圏の会社なんかでも、職種によっては勤務時間内にサラリーマンが喫茶店でコーヒー飲んでばかりってのがあるのよ。それと同じでもないけど、記録に残ってもうるさくないよ」村松「でも間一髪だったな」夕子「あ、ごめん ! お母さんの朝のお世話か ! ああ、うっかりしちゃった」村松「おまけに親父は必ずNHKの朝の連続ドラマのバカ番組見てるから、茶の間の子機が鳴るおそれがあるんだ」夕子「ごめん。タイミング良かったんだね」村松「それからほら、俺、電話二回線にしただろ。それで昔から使ってるほうのは、勧誘なんかが時々うるさいから、呼び出し切ってあるんだ。でもこれも偶然だけど、きのうコピー機の会社から電話があって、まあやっぱりこの不景気だから勧誘なんだけど、その時話したっきりだったから、今朝は鳴ったんだよ」夕子「ああ、コピー機、今の生徒さんたちが卒業していなくなったら、いよいよ塾たたむから、契約・・」村松「それがさ、俺今、塾なんて名ばかりで、コピー機のカウンターあんまり増えない程度しか使ってないだろ。機械というものには経年劣化の宿命もあるかも知れないけど、恐らく車に余り乗らないのと同じで、摩擦やなんかで劣化するパーツはほとんど酷使してないと思うんだよ。でね、きのうコピー機メーカーの人に話したんだけど、当初6年契約期限が来たら解約って予定だったのを、1年更新に変えることにしたんだよ。月々の支払額も減る。保証期間は過ぎるから、故障修理は実費になるけどね。今計画してるのは、今度こそ機関誌『大一プロブック』を復刊することだ」夕子「・・・・・」村松「ん ? また何か問題かい ? 」夕子「あなたさ、ブログの下書きばかりこれで二つめでしょ。『受験と特撮のはざまで』のシリーズは今一、構成と経験談がまとまらない感じ」村松「数学の問題並べたりするだけで、我れながらつまらないね。数学の話はお前さんとの会話に夢中になるだけで堪能出来るしね。それで・・・俺さ、また言い忘れたことがあるんだけど・・・いつもあとから遅れて知らせることになって・・・あの、おこる ? 」夕子「またなの」村松「ほらもうおこった」夕子「『またなの』って言っただけでしょ。それでおこったってとられると、何もしゃべれなくなるわよ」村松「わかった。覚悟して言うよ」夕子「まだ人のことそういう見方してる。いいわ、何よ」村松「大学合格直後入った精神病院に入る前、・・・あれ、これじゃ文法が破綻だ。破綻だ、オランウータンだ、おらはウンタンだ」夕子「わかったから続けて、大学合格直後に病院に入る前に何かあったんでしょ」村松「あ、いい文章しゃべるね。そうそう、それでね、こないだはその時一本作った特撮映画のダビングしてないってうっかり言っちゃったけど、下の茶の間にあるVHSテープ見たら、もうダビングしてあった。それから精神病院のも」夕子「あら、じゃあ、とりあえず見られるわけね。ね、それ一場面の静止画でいいから、めぼしいの撮影して送ってよ」村松「あのさ、悪いけど勝手にログインしてフォトアルバムに入れといた」夕子「うわ、見る ! 待って ! あ ! あたしバカね。自宅じゃなかった」村松「夕子殿。この会話はほとんど怪しい時刻設定を無視しているから、ここから時間経過ということにして、お前さんが帰宅したあとということにしよう」夕子「オッケー。じゃ、フォトアルバム見せてもらうわね」・・・・・・・・・・ 夕子「もしもし」村松「はいよ」夕子「静止画のせいもあるかも知れないけど、いい場面になってるよ。それとお風呂の海の背景、ちゃんと置いて撮影してるね。記憶違いね」村松「あ、そうだったのか、空のホリゾント。でも動いてるのを見るとひどいよ」夕子「それと、シナリオのスキャンの見て思いついたけど、あなたレイテ沖海戦のシーンで、戦艦長門のプラモを使ったって言ったけど、もしかしたら忘れてるだけで、歴史考証、正しいかもよ。 沈んだはずのない長門を沈めてしまったって言ったけど、・・・もちろんあたしだってたいした知識がないから、そうだったらいいなっていう程度でしか言えないけどね、あなた、シナリオに『戦艦山城撃沈される』って書いてあるのよ。で、詳しい人の目が恐いけどね、あなたが長門と思ってる戦艦は『山城』かも知れないの」村松「長門と形が似ているの ? 」夕子「画面が鮮明じゃないから自信はないけどね、艦首部分の形を見ると、長門みたいに見えるけど、ごくおおざっぱに見ると、この二艦は全体の形が似て見えないこともないと思えるのよ。・・・資料写真でもあるといいんだけどな」村松「『日本の軍艦 戦艦I』っていう写真集ならあるよ。でもちょっと待ってくれる」・・・・・村松「お待たせ。あった。大和型と長門型、扶桑型、えーと伊勢型の四つが一冊に載ってた。俺、大和くらいしか見ないからダメだな。今にこの写真集、お前さんにやろうかな。俺、持ってる資格ないよ」夕子「いいわよ、あたしだって本格的じゃないし。でさ、長門と山城の写真で似て見えるページがあるといいんだけど」・・・・・村松「なるほど、艦首の細かい違いや主砲の配置・数を無視して、全体の艦形をながめると、上部構造物のスタイルが似てるね」夕子「あなたの特撮画面見ると、撃沈される艦首部分だけ写してるから、仮にあなたが山城の代わりに長門を使ったとしても、そんな目くじらたてるほどの違和感はないわよ」 昭和15年(1940)紀元2600年記念の絵葉書から。 村松「戦艦としての体格やなんかにはあれこれ差があるんだろ」夕子「でもとにかくフィルムに写したのは艦首部分だけでしょ。長門の主砲40サンチ、山城の主砲36サンチなんてのはわからないわけでしょ。全長も、これ細かく言うと、新造時から終戦または沈没までに改装されるのが普通だからね、それでも長門も山城も最終的に220m前後にとどまるから、艦体全部を見せない限り、大丈夫よ」村松「主砲40サンチか・・・。お前さん、どうしても俺より年上としか思えないね・・」夕子「あなたが子供っぽいのは確かでしょ」村松「あらま。最後はどうしても一本取られるな」編集後記 / 電話で親しい人、気心知れた人と時間の経つのを忘れるくらい楽しく会話したことを思い出していただければわかると思いますが、例えば。A「あ、またこんな長電話しちゃった」B「でも一時間をやや過ぎたところよ」A「また改めていろいろ話そうか」B「うん。それじゃあお休み」A「お休みなさい」このような終わり方が普通ではないかと思います。私、インファントレディは相手のrainbowmaskを常に見くだし、やり込めて会話終了に持ち込みますが、もちろんこれはrainbowmaskの演出です。彼は自ら『俺を与太郎にしないと、会話はつまらなくなる。このブログがうまくゆくかどうかは別にしても、二人で対等に語り合うのではつまらない』と主張し、私を常に優位に置く論調を続けています。会話の最後の数行は、私にはヘタな漫才風にしか見えませんが、少なくともオチのようなものでしめくくって、最後のメリハリだけはつけていることは認めたいと思います(以上、編集後記もrainbowmaskが劣勢になり『ヘタな漫才風』と、偉そうに見えない工夫をしています)。
2009.03.13
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『村松家先祖の恨みを引き受けて』今回は親御さんとの良き思い出を残すかたには、とてもイヤな内容です。でも、私自身にも母親との凄絶な確執がありました。むしろ私たちのような者ほど、親子仲の良い人たちがうらやましいのかも知れません。村松「まるで『ランボー』だね」夕子「え ? あ、なんだ、映画か。一瞬、乱暴って聞こえた」村松「昔、家庭教師やってたころに、『ランボーは一作目のほうがいい』って強く主張した生徒がいてさ、ちょうどそのころ、第二作が話題になってたころで、ランボーシリーズますますパワーアップってムードだったから、洋画にほとんど興味のない俺でも、こいつ生意気だと思って言いたいように言わしておいた記憶があるんだよ。ところがなるほど第一作がいい。え ? 」夕子「あのさ、せっかく調子よく話し始めたところで悪いけどさ、一体何がまるでランボーなの ? 」村松「あ、そうだ。アメリカって国には本当にあんな閉鎖的な町があるのかね。ま、とにかくランボーは町の警官だか保安官だかによそへ出てゆくよう警告されるだろ。でもランボーはまた戻って来てつかまるよね。あ、『ランボー』見た ? 」夕子「少しはね。ねえ悪いけど話を進めてよ」村松「あれ、またご機嫌ななめかな」夕子「だから『まるでランボー』って何よ ! だいたいまたテーマからそれるじゃない ! 」村松「たびたび尾籠(びろう)な話で恐れ入るけどね、お袋がたまにベッドで排便してそこらじゅうよごれ放題のことがあるんだよ。お袋にしてみれば、夜起きて便意を催したので、トイレに行きたいと思うけど、手すりで囲まれたベッドから容易には出られない。横で眠りこけてるくたばりぞこないの親父は気づかない。そこでもらしてしまうけど、多分お尻のあたりが気持ち悪いんだと思うよ。つい手をお尻のあたりへ伸ばしてしまう。もっともこれは、痴呆症末期の一つの、便をいじるってのとは全く無関係って訪問医師から教わって、やや安心だけどね」夕子「ごめん、あなた、もしかして夕べ(8日)大変だったんだ。あたしもつい結論を急ぐタチだから・・」村松「気にしてないよ」夕子「お母さんの認知症、改善傾向でしょ ? 」村松「うん。だいたいだじゃれに敏感に反応するし、混ぜっ返しまでするんだぜ」夕子「・・・」村松「ん ? 何 ? 」夕子「混ぜっ返しって・・」村松「ああ。要するにこっちからのダジャレに対抗して別のユーモアで返すこと・・かな」夕子「ああそれなら、ホント、話だけでも納得するわ。それにかなりいい状態ね」村松「ここからは素人判断だけど、お袋の痴呆は、あれ ! この判断、お前さんから教わったんだ」夕子「あなたのほうが危ないね。そうよ。原因は・・・ごめんね、あなたのお父さんから長年受けた精神的ストレス」村松「おお、この機会だ。テーマそれていいから、話しちまうか。ゆうべさ、俺、このごろ疲れ気味だから夜11時をだいぶ過ぎたころ、階下のお袋のところへ行ったんだ。この時の野郎の顔つきでわかるね。さっきの話の通りの状況になってて、手遅れ。でもね、長年、お袋を苦しめたぶん、寝不足でくたばってでもいいから、もっと熱心にお袋をみててやれってんだ」夕子「あなたがそうだものね。やせたでしょ」村松「ああ、遂に75キロ割ったよ。600ccがまたシート高が高くなった。それでこいつの洗濯かひでえんだ。例の感じのいいバイク免許持ってるヘルパーさんが、パジャマとタオルを分けてから洗うようにって言ったけど、この野郎は全部一緒くたでやってるはずだ。こいつがまだ威張ってる時、俺はセシールでそれでも安めのポロシャツ洗い替え考えて何着か買った時、もったいないって文句言いやがったんだ。俺のシャツどうなったと思う ? 」夕子「それも聞いたわよ。漂白と色移りで外へ着て出られないくらいにされたんでしょ」村松「そうだよ。それで俺は文句を言ったんだ。これでもトーンは抑えてだよ。そしたら、逆に『これくらい、どこがおかしいんだ ? 』って開きなおりゃがったから、今回また、ただし安いヤツだけど、ポロシャツ一気に6着買ったよ。これで文句言ったら、今度こそまくしたててやる。まくしたてるって言えば、ゆうべ、久しぶりにコイツに、積年の恨みつらみ並べたな。お前さんもコイツからイヤな思いさせられたんだから、聞いてくれ。この家(うち)建てる時、コイツ例のケチ根性出しゃあがって、二区画、合計約120坪ちょっと買った時、一区画はいざという時売れるようにってんで、残して80坪ちょいのところへおっ建てやがった。120坪ちょいったって、知っての通りのひどい変形土地だよ。数字ぶんの価値はない。これは査定でもわかった。残りわずか40坪くらいだよ。しかも俺んちとくっつきそうな狭い土地だ。誰も買やあしねえよ。この時お袋は、南向きの茶の間を作りたがったんだ、お袋年来の悲願だったんだ。それをつぶしゃがった。結局平成6年、茶の間増築だ。お前さん、もうわかるだろ」夕子「ええ。初めからお母さんのプラン通りに建ててたら、茶の間部分の費用、2,300万足すだけで全部建てられたのよね」村松「さあ、ここからお前さんが傷ついたことの話だ。親父は、お前さんを泥棒呼ばわりしたな」夕子「え、ええ・・・まあ」村松「離婚したから今度はもてない息子に乗り換えて、ついでに預金ねらってるってな。百歩譲ってカケラでもそういう疑念があったとしても、言葉に出すべきことではない ! ! 」夕子「・・・」村松「ところがお袋は正反対。ここがおばあちゃん譲りの浜っ子のキップだ。お前さんと所帯を持つことは、俺にとって無形の財産であり、将来を見越した保険だと見事に言ったな」夕子「あたし、今でもあの時のお母さんの姿、鮮明に覚えてる。むしろ、こんな不甲斐ない息子だけど、ぜひこの機会に考えてねっておっしゃったわ」村松「さあそこで、再び悪党の登場だ。お前さん、離婚のゴタゴタで何かと物入りだった。知らないヤツにはわかんないだろうけど、かなり百万単位で金が出ていっちまう。親父をつんぼさじきにおいて俺とお袋の話がすぐまとまって、お前さんに、送金した。これに野郎が激怒しやがった。2年後の平成6年に増築決定の時も、この一件を材料にイヤミ言いやがった。何を料簡ちげえのことをほざいてるってんだ。元はと言えば、前の古い家を建てる時、野郎がガス管も水道管も通ってない、とんでもない地面師同然の紹介の土地を安く買って、結局あとから水道だガスだって、金が飛んでいったんじゃねえか。この時、水道管引く手配したのはほかでもないお袋だ。だいぶ離れたところの農家の人に頼んだりして、畑の下を何百メートルも掘らしてもらったんだ。ここでいくら損したか。こういうのを『安物買いの銭失い』って言うんだ。俺はゆうべ、この話も蒸し返して、野郎が邪魔しなけりゃ、少なくとも大口定期あと一口残せたって言ってやった。このあたりで野郎が怒鳴りゃがったら、ほとんど欠けてなくなった歯のあたりを正拳突きで殴ってやろうかと思ったけど、グウのねも出やしねえ。もう言うまでもない。せっかくのお前さんとの話が壊れたのがコイツのせいだ。さあ、まだまだあるぞ。今度は俺の塾の話に戻る。昭和61年、1986年に古い平屋の家で塾始めたけど、立地条件は言うまでもなく最悪だ。医院でも何んでも開業する時に、わざわざ車の通りから遠く離れた林の中に建てるバカがどこにいる ! それをコイツは『ここに建てれば家の建築費用だけで済む』とぬかしやがった。そんなことしてたら俺の塾は今より早くつぶれて、今よりひどい生活になってたのは明らかだ。さあ、ところがここに大問題が立ちはだかった。古い家と土地をいよいよ売ろうという時、コイツが建てた場所に通ずる道路が、幅4メートル未満のけもの道同然の道路に手を加えた代物だとわかった。建築基準法では、火事の時、消防車が通れない幅員の道路のところには、新築許可出来ないってことを知らされて寝耳に水だった。これとは別に、いわゆる昔からの農道が変化した生活道路と呼ばれる狭い道路の場合は、特例として認められる。新築計画、見事に頓挫だよな。俺、お前さんにこのこと報告して、『ざまあみろ』って思ってくれって言ったよね」夕子「確かあのころ、不動産屋巡りで、へとへとに疲れてたでしょ。どこも断わられて」村松「うん。ところがまことに不思議なことに、拾う神現わるで、問題は急転直下、解決して土地は売れた。この不動産屋、もう代がかわってるけど、先代の人は不動産屋然と見えない紳士だったね。あのまだ話は続くんだけど、いい加減にしようか」夕子「いいわよ。続けて」村松「親父が地面師からひどい土地買わされたって話だったけどさ、この地面師の娘が・・」夕子「あ、それも聞いた。ああそのことか。お父さんの実の弟のお嫁さんってことでしょ」村松「そう。この古い家を出る土壇場でまた問題発生だ。この弟が土地の境界線に文句つけやがった。俺の今の姓はお袋の『村松』だけど、大学の途中までは親父の『佐野』姓だった。余談かも知れないけど、関口宏の親父の佐野周二や水戸黄門の佐野浅夫なんか、佐野姓のタレントが出るとお袋は露骨にイヤな顔をしたな。あのね、断わっとくけどね、お袋は亭主の恥になる話を何十年間、俺たちには隠して耐えてたんだよ。冗談じゃない。おばあちゃんやお袋たち、村松の人間のほうが魅力があるし、やることがきちんとしてることが、俺たち子供には次第にわかって来るんだよ。兄貴や俺がお袋を問い詰めて、洗いざらい話させたの。俺はね、野郎がいよいよ臨終の床(とこ)にあるとき、言ってやろうかと計画してる言葉があるんだよ」夕子「なんか、恐い感じになって来た。あたしのことなら、もうとっくにいいのよ。事実あなたとお母さんに助けてもらえて、生活面で苦しまないで済んだし」村松「なあに、夕子殿には無関係。こっちの身内のこと。親父の断末魔の時にね、俺はこう言うつもりなんだ。『お前の骨壷は村松の墓にもどこの墓にも入れやしねえ。お前が命をかけたとかいう、旧陸軍の軍隊行李(ごうり)の中に入れて、物置にしまってやるから、あの世でも大日本帝国陸軍軍人として生活しろ』とね」夕子「いくら何でもそれは良くないわ。やめなさいよ。あなたにバチでも当たったら・・・」村松「何んで俺にバチが当たるの。とんでもねえや」夕子「そうじゃないの。もし、お父さんが成仏出来ないで、夜な夜なあなたのところへ出て来でもしたら・・・」村松「面白い、望むところだ。亡霊が存在するかどうか確かめられるチャンスだ。それに最後まで、村松の人間をいじめた悪人と対決出来る」夕子「あなた、例えばお風呂から出ようとした時に、お父さんの幽霊が『俺も出るぞー』なんて出て来たらどうするの」村松「電光石火のスピードで風呂の戸を閉めて、手かどこか、つぶしてやる」夕子「バカ ! 相手は幽霊よ。ケガなんかしないのよ」村松「そうか。うーむ、何か対抗策を考えておかねば、今から」夕子「あなた、一度精神科やっぱり訪ねたら・・」村松「いや違う。精神科ではなくて、誰か霊能者に法力(ほうりき)でも授けてもらって、念の力で戦いたいものだ」夕子「ダメだこの人、だいぶ頭壊れてる」村松「話が完全に壊れちゃったね」夕子「話じゃなくて頭でしょ。あなた、一つ忘れたままよ」村松「ええ ? おおかた話したつもりだけどね」夕子「まるで『ランボー』だって言ったこと」村松「『ランボー』? 何んだろ・・・」夕子「やっぱり頭壊れてるわ」
2009.03.10
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夕子「あなた今までエリート意識だとかインテリぶってるとかいう取られかたがイヤだからって、掲載しようとしなかったけど、あたしがブログで公表するからには当然やるわよ」村松「ふうー・・・」夕子「ごめんいきなり。疲れてるね。気にしないでね、あなた随分慣れたかと思ったけど、やっぱり毎日だとそうもいかないのよね」村松「申し訳ない。・・・休暇が欲しい、地獄で会おうぜベイビー・・・。うーむマンダム。やっぱりターミネーターは一作目がいい」夕子「まだしゃれっけはあるわね。あなたのセリフ、確かパート2のよ。でもパート1がいいの ? 」村松「シュワルツェネッガーはやはりサラ・コナーを殺すだけの目的の殺人ロボットが似合ってる。でも吹き替えの『休暇が欲しい』のセリフはタイミングをハズしていてとても良かった。・・・・・ああ、休暇が欲しい」夕子「でもちょっと変ね。つかぬことを聞いてすみませんけど、お母さんの介護度4に下がって、何がどう変わったの」村松「詳しい変更は何も知らされずじまいで、いきなり予定表が来やがった。あのね、今まで午前、午後ヘルパーが来てたのが、午後だけになった」夕子「それで通所の朝以外にあなたの仕事が増えたんだ」村松「実際には午前のお袋の世話はヘルパーのマネみたいなものだけど、木曜の午前は看護婦どもが来やがるからうるせえんだ。つまり気疲れもある。どうも俺は、お前さんは抜きにして、女が仕事するってのは好かぬ。ホントはお前さんみたいに充分仕事が出来る女が同居してると、髪結いの亭主で楽なんだろうけどね」夕子「まだ卑屈ね。あなた、経験者だから知ってるでしょうけど、母一人息子一人の家庭で、介護のために仕事を辞める人がいる世の中なのよ。あなたが毎日勤めに出ていたら、家(うち)の中、メチャクチャになってたのよ。いっとき、お父さんもダウンしたし」村松「実は未だに寝床についてることが多い。寒い時期が過ぎるまでは暖を取るにはそのほうがいいけど、春になってシャキッとするかどうかわからない。次第に衰えていくかも知れないね。お袋の食事も出来合いの弁当ばっかだけど、前は親父がやっていた買い物や食事のしたく、今のとこ俺がやってる。これさ、金が出るんだ ! 要はお袋の食事用の買い物だけど、何んだかんだでその都度3千円が飛ぶよ。ハゲおやじのオモチャ屋行く余裕なし」夕子「あの、そんなにハゲてるの ? 」村松「見事だよ。つるっぱげ頭の上に乏しい毛をのっけたみたいなハゲ方。だけどこのごろハゲをアデランスだか何んだかで隠すアキラメの悪いヤツが増えたみたいだね。そういうヤツの年賀状には『ハゲ増しておめでとうございます』って書いてやりたいもんだ。そんな知人いないけどね。ハゲなぞ何んにもおかしくない。このごろの総理大臣は毛がふさふさのが目立つ気がするけど、田中角栄を見ろ、中曽根康弘を見ろってんだ。だいたい江戸時代はハゲのほうがちょんまげ・・」夕子「ね、ごめんね、でも、そのへんにしてね。話題が『ハゲ礼賛』みたいになっちゃうから。で、あたし驚いたんだけど、あなたの時代の数学って、大変な情報量だったのね」村松「凄い軌道修正、見事なり。東郷ターンもかくやの180度大回頭(かいとう)だ。でもこれ昔の辞書にもないね、専門用語かな」夕子「軍艦の大砲なんかの宿命的現象の『とう発(とうはつ)』も同じでしょ」村松「おお、トーハツランペット ! ・・しか知らなかったお前さんとは思えぬ」夕子「みんなあなたの感化でしょ。『日本海大海戦』のビデオ見せたりして」村松「でも日本海大海戦見ただけじゃ、たいした知識にはならないよ。明治の元勲が帯刀したまま御前会議に出るなんて考証の大間違いもあるしね」夕子「どうもありがと。で、あたしが驚いたのは『対数』の問題。ネットでは前から見ていたけど、あなたの時代って、容赦なく数式や用語を教えてたのね」村松「何に驚いてるの ? 」夕子「あら・・・また始まったかしら。あのさ、あなた『仮数』って、対数用語にあったのね、あなたが勉強したころは」村松「アハハハ。俺、頭悪いけど、順応性が必要な塾の世界に入って衣食したからね、『仮数』って全く記憶がない。何んか、俺が勉強した痕跡でもあったの ? 」夕子「教育大の昭和45年の入試に出てるわよ。あなたが受ける一年前。ここでまた断わっておきますけどね、教育大って言っても、全国あちこちにあとから雨後のタケノコのように出来たローカル教育大とは大違いで」 村松「いいよ、そんなに・・」夕子「うるさい ! 東京教育大ってのは、その昔、東京高等師範学校って言って、教員養成では日本一の地位にあった学校の後身なのよ。ちなみに、女子教員の養成学校では、あなたのいた当時すぐ近くにあったお茶の水女子大の前身のお茶の水女子高等師範学校が日本最高で、東のお茶の水女高師、西の奈良女高師(現・奈良女子大)と並び称されたほどなのよ」村松「お見事、凄い ! 生まれるはるか前の歴史なのに、よく勉強したね」夕子「・・・あたしだって、出来れば国公立入りたかったもの。それよりあなた ! 何んでプロフィール欄から学歴や何んか具体名消しちゃったのよ ! 」村松「ああ、あれはね、塾の宣伝になると思って初めきちっと書いたけど、塾ダメになっちゃったからムダだと思ってやめたの。まずかったかな・・」夕子「もういいわ ! ホントに与太郎みたいなんだから。ノレンに腕押しって感じでイライラする。あなた、ホントにこの大学受かって卒業したの ! ? 悪いけど」村松「何んだ、ご機嫌ななめだね。いいよもう、ケンカよそう」夕子「少し自慢しなさいよ。世間はね、たいした大学出てないくせに、仕事がまずまずだと、あとから覚えた世間知みたいなことをひけらかして、高校時代にあんまり出来なかったことを隠すようにしてる人が目立つ感じだけど、あなたは凄い受験勉強に耐えて乗り切ったのよ」村松「いや、これはまことにありがたい。あのさ、話題に入ろう。あ ! 思い出した」夕子「何よいきなり」村松「俺が入った農学部の農芸化学科ね、ようく過去問の問題指定のとこ読んでみ」夕子「え ? よくわからない」村松「じゃ結論教えるとね、教育大の農芸化学はね、事実上、文系と同じ問題だけなの」夕子「あら・・。農芸化学科は文科系と同じ問題なの・・・。数IIBまでなのかしら」村松「ね。同じ農芸化学科を持つ東京農工大学は指定問題オール理系数学だけどね。だから俺も本番であれって思ったんだよ」夕子「あなた、赤本の説明よく読まなかったの」村松「受験勉強は数IIIまでやったよ、富山医科薬科大も願書出してたからね。でも教育大受けたら億劫になっちゃって、富山やめたの、寒そうだし。一番の理由は俺の頭で受かるわけないって思った」夕子「あなたって、神経症で苦労した割にはズボラなのね。やっぱり国立大受かる中の、数少ないチャランポラン受験生なのかしら」村松「そろそろ字数制限かな。あ、また思い出した。年配でバイク好きの婦人発見」夕子「ええ ! まさか、あなたが遂に二人目の彼女ゲットしたなんてこと・・」村松「あるわけがない。しかし事実は不思議だね。俺と親父が珍しく意見一致した感じのいいしかも仕事の出来るヘルパーさん」夕子「その人がバイク好きなの ? 」村松「ザッツ、ライトゥ ! 」夕子「あ、もしかして前のブログでちょっと話題にした人 ? 」村松「その通り。ただし125ccまでの普通二輪小型限定、昔の小型自動二輪だけどね、47歳で取ったんだってよ。しかもね、左足によるギヤ・チェンジ動作が好きで取ったんだって」夕子「本物ね、排気量関係無し ! 」村松「そうだよ。スクーター乗る気なかったって」夕子「ヘルパーさんでバイク免許持ってるなんて、・・・ふうーん、世の中広いわね。あ、そのかた、二種免許持ってる ? 」村松「そう。タクシーの運転手にもなれる。お前さんはまた大型だから凄いけど、二十何年ぶりかで、お前さんみたいな婦人に出会った」夕子「あなた、まさか、良からぬ考えを・・」村松「しっかりした婦人だしね、お袋を大事に世話してくれる人だ。第一、所帯をしっかり営んでいる人だよ。それにね、買ったバイクがひどい改造ので、今は乗ってないんだ」夕子「125cc不人気だしね。でもそのかたと、以前のあたしみたいにアベック・ツーリング出来たらいいのにね」村松「本栖でも行ければなあ・・・・・。お前さん、つかぬこと聞いてなんだけど、ヤキモチ、焼かないの」夕子「うん。むしろ応援したいわ。バイクは二人乗りなんてダメよ。二台で走らなけりゃ」村松「ホントに焼いてない。これも面白い女だね。俺のことやっぱりみくびってるのかな」夕子「聞こえたわよ。でも、みくびってないわよ。受話器の離しかた半端よ、ついでに。あたしはむしろ、想科良次さんとの電話が弾んだ話、チョイ焼けるわ」村松「こ、こら、ダメだって言ったろ、そういうこと言っちゃ」夕子「削除不可。やっぱり、あたしより男の人のほうがいいんだ」村松「こら、そういう言い方は誤解受けるだろが。それに想科良次さんに気づかいされたら俺がつまらない」夕子「あたしより話が面白いのよね」村松「だって、特撮や正義の味方の趣味、懐かしい思い出が驚くほど共通するんだ。それよりお前、少しは女に対して焼けよ」夕子「あたしも男がいいの。多くの女みたいに現実的じゃないのがいいのよ。それはそうと、このテーマ、長引きそうね」村松「おお、またも見事な大軌道修正。受験に特撮趣味がからむとどうしてもね」夕子「今後ともよろしく」村松「こちらこそ。・・・何んだか穏やかに終わったね」夕子「終わらないわよ。電話の話はまだまだよ」村松「ああ、こりゃ元気なことだ」パート3 準備中。くり返し生意気なムードになったかも知れませんが、一人の男の子が怪獣・特撮に魅せられて、それでも高校時代は学科の学習に追われ、そのあいだいっときも特撮への想いを忘れられず過ごした三年間の学習生活は、相当大変なことだったと思います。このかんの描写なくして、受験勉強に悩みながら特撮趣味を通した一高校生の一風変わった生活は語れないと思います。
2009.03.08
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