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ベルサイユの村上 隆 作品もう少し紹介です。
村上 隆 MURAKAMI VERSAILLES Part 3
MURAKAMI VERSAILLES 3 (Flowers)
Flowers series
Superflat Flowers 2010
Flowers
村上氏が芸大受験の時に花を毎日描いていた・・と言う花好きからフラワーは誕生したようです。
カイカイ・キキと並ぶ村上ワールドのオリジナルな世界観を表現するイメージ・キャラのひとつです。
デイジーの花? に描かれた可愛いお花はニコニコ笑って幸福感に満ちあふれたキャラとなっています。
日本の女の子の言う「可愛い-」と言う表現がピッタリなキャラですね。
6枚のパネルをつなぎあわせた絵は金箔を貼って描かれているようです。
屏風絵のようなきらびやかさです。
この作品については名前がわかりませんが、日本画風にあえて描かれているのでしょう。
ネオ・ふすま絵? でしょうかね。
恠恠奇奇(カイカイキキ)
ところで前回書きませんでしたが、会社名ともなっているカイカイ・キキ(KaiKai &KiKi)の名は桃山時代の異端日本画家「狩野永徳」の作品を表現した言葉だそうです。
「恠恠奇奇(カイカイキキ)」・・「怪しく、しかし魅了される」
と言う意味だそうです。 ・・と会社の説明にはあります。
当時、 日本画壇の保守派からは正統と認められないが、面白い・・と言う意味合いで批評本に使われた言葉からの引用だとか・・・
。
村上氏も、東京藝術大学美術学部日本画科を卒業し、さらに博士号持っているそうですが、 彼の作品は、日本画壇からは異端とされている・・。
と、言う彼の立場と重ね合わせたアイロニーから面白がって名付けたのかもしれませんね。
村上氏によれば、「日本人よりも外国人のほうが面白がって評価してくれる。」
だから今回のベルサイユはまさしくそれですね。
床のカーペットもFlowers です。
さて、大回廊の鏡の間とその前後にある戦争の間と平和の間については、
2009年6月「ベルサイユ宮殿」シリーズの中で紹介しています。
今回はちょっと雰囲気だけ・・・「こんな所に展示されていますよ」的な写真をのせました。天井ばかりですが・・。
戦争の間
鏡の間
鏡の間はルイ15世時代以降、王朝が崩壊するまで、毎夜夜会の開かれた舞踏会場でした。あの有名なマリーアントワネットがワルツを踊っていた所です。
その鏡の間には最初に紹介したFlower Matangoが展示されています。
Flower Matangoは、Flowerの球体型です。
Flower Matango???
Matangoの意味は・・・勉強不足でわかりませんが、もしかしたら東宝映画の「マタンゴ(Matango)」からきているのかも・・。
映画によれば、新種のキノコのようなマタンゴを食べるとマタンゴ化が始まりマタンゴに変身するらしい。
古い日本のB級映画の、いわゆる怪物です。
舞踏会場に鎮座した花の妖怪? フラワー・マタンゴ・・・面白い図です。
下のも鏡の間に展示されているフラワー・マタンゴの仲間? Superflat Flowers です。
Superflat Flowers 2010
つづく
リンク MURAKAMI VERSAILLES 4 (Kinoko Isu)
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