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その後何度も「あぁ、ディズニーリゾートに行きたいなあ。」と思いましたが、前回のトラウマが思い出されてまた無駄に長時間並ぶことになるのだろうという恐怖心、この6、7年投資環境がずっと悪くて常に「悪夢の国」に住んでいるような状態だったので、その対極の「夢の国」に出かけるようなメンタリティではあまりなかったこと、「ディズニーリゾートに行く暇があったら、家で株式投資の勉強をした方がいいかな。」と感じていたことなどから、足が遠のいていたのでした。(私は地方在住なのでディズニーに行く場合は必然的に泊りがけになります。)
今回は前回のそのトラウマを打ち破るべく、十分な準備・調査をしてから出かけました。そして戻ってきた今、
ディズニーリゾートは株式市場と極めて良く似ている。魅惑的な場所だが同時に多くの困難が待ち受けている。
1. 努力によってパフォーマンスを改善する余地がかなりたくさんある。ただ最終的にはその日の混み具合に大きく影響される点が、市場環境という運にどうしても成績が左右される株式投資に良く似ている。
2. ディズニーリゾートは、出かける日によってまた時間帯によっても混雑状況がかなり異なるので、実際の混み方を瞬時に把握して、それに対応して柔軟且つ迅速な行動を取る必要がある。この点、まさに「最も有効な戦略は日々変化し続ける」株式市場で必要な戦い方と同じである。
3. 時間を有効に利用するには、ファストパスを取る順番をどうするかという戦術、また他の人より早くファストパスを取るために特に朝一番は走る必要がある、など知力と体力の両方が大切である。株式市場でも総合的な「地頭の良さ≒知力」と「資金力≒体力」が同時に必要なわけで、これまたよく似ている。
4. 朝から本能の赴くままに戦略無く乗りたいアトラクションに向かい、お腹の空いたときにご飯を食べれば、全てが混むので時間を浪費し体力を奪われる。その結果、お客さんが減って空いてきて頑張るべき時間帯に「ベンチで昏睡」というような難民状態になってしまう。
つまり精神的に自らを厳しく律し、常に冷静さを保たなければ一日を通して楽しく過ごすことは出来ない。株式市場でも、目に付きやすい、その時に人気がある株だけを欲望のままにむさぼり買えばそのパフォーマンスはまず市場平均以下になるだろうし、大切なときに資金が枯渇することにもなりかねないわけで、これまたよく似ている。
5. 皆と同じ行動はリゾート内でのパフォーマンスの劣化に直結する。人とは違う行動を取る事が、効率的な時間の利用・総合的な利益に繋がる。株式市場でも多くの人が欲しがらない小型株の方が統計的にパフォーマンスが良いわけで(小型株効果)、これまたよく似ている。
私は上記のような観点から、「投資家としてどのように混雑したディズニーリゾートで快適に過ごすか」を実際に出かけて分析してきました。次回は、その私の戦術がどのようなものだったのか、効果はどうだったか、を考えてみたいと思います。(続く)
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