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第3章 序説
この章ではインデックス投資に関する名著を見ておきます。オールタイムベスト1では、 バートン・マルキールの「ウォール街のランダムウォーカー」 と、 チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」 という「インデックス投資の歴史的金字塔」となる2冊
を紹介したわけですが、今回は、1975年に世界初のインデックスファンドを創設した、バンガードグループ設立者のジョン・C・ボーグルによる「インデックス投資は勝者のゲーム」の旧訳書となる「マネーと常識」(日経BP社、2007年)を紹介します。 彼の「インデックス投資愛」に溢れた、熱狂的な1冊 です。
この本を読むと、 何故アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないのか がはっきり分かります。 単純に「コストが高い」から です。 年間2.5%ものコスト差があり、しかもそれが毎年毎年積み重なっていくわけなので、ある意味「勝ちようがない」 のです。以下のグラフでその事実は明白に分かりますね。♪
そしてここから 導かれる結論は単純 です。 「自分でやればいい。」 のです。 自分でやれば年間コスト0.0% で戦えます。インデックスファンドの年間コストが0.2%ですから、それよりも有利に戦えるわけです。つまり、 正解は「アクティブ個人運用」 ということですね。
さてこのボーグル本からは、インデックス投資の素晴らしさと同時にそれを上回るためのヒントをたくさん手に入れることが出来ます。それは端的には、バリュー(割安)株効果、小型株効果、モメンタム(勢い)効果、パクリュー(凄腕投資家のポートフォリオからパクる)効果などの、 「マーケット平均を上回るやり方であることが統計的に証明されているやり方」を組み合わせて、集学的に戦う ことです。
インデックス投資の「数少ない欠点」を知ることによって、われわれアクティブ投資家は自らの投資手法をより改善 することが出来ます。そしてだからこそ、 私たちはインデックス投資についても深く学ばなくてはならない んですね。
さて次は趣向を変えて、「投資家のヨットはどこにある」を紹介します。なんだかとぼけたタイトルですが、中身は第一級の投資本です。1940年に書かれた古い本ですが、投資における「コスト」の重要性を指摘し、 「ウォール街のランダムウォーカー」の先駆的な存在 と称されることもあります。
またこの2冊は、ウォーレン・バフェットが、
「誰もが読むべき19冊」
に挙げたことでも知られています。「バフェット太鼓判認定の超名著たち」ということですね。
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