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ディノの誕生日、レストランで食事をした後はLa Filmotheque Quartier Latinで『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』を鑑賞。(なんて大胆な、そしてなんて長い題名・・・。今回はちょっとだけストーリーバレがあります。)この日だけはウェスタンだろうと韓国映画だろうとディノが望むなら、私の好きじゃないジャンルの映画でもつきあってあげようと意気込んでいたのに、結局時間や場所の関係上「これ!」と思えるものがなかったそうで、大昔にテレビで見た事のあるというこれになってしまったのだった。 これが新しい年齢になってから初めて観る映画かよ・・・。人ごとだし、別にいいけどね。上映が終わってから彼は「面白くなかった。時間が経ち過ぎて色褪せちゃった感じ」なんて言っていたけど、実は私は結構楽しめた。ふだんはウディ・アレン本人が作中に出てくるのがあまり好きではないんだけど、今回は最初から最後まで突き抜けてアホくさいので7つのオムニバスのあちこちに何度も彼が登場するのが気にならなかったし、道化に扮している『媚薬は効くの?』や精子役の『射正(注)中に何が起きるの?』では、ここまでやり切るところが微笑ましくすら思えた。(注:この言葉をまともに打つと楽天のブログはアップできないみたいなので適当な当て字にします。)『ソドミーとは?』に出てきた羊はブサカワで、『女装する人は同性愛者?』の主人公はどこまでもどこまでもお間抜けで最後がさりげなくて、私もなんだか愛着湧いちゃった(笑)。『どうして女性の一部はオルガズムに至るのが大変なのか?』は、ただ雰囲気で笑わせてもらった感じ。ウディ・アレンがイタリア語で他者にぐちゃぐちゃ喋っているのが可笑しくて・・・話し手を中途半端に写すあの雰囲気、どこかで観た事があるかもと思っていたら、ディノは「アントニオーニを意識したんじゃないの?」と適当に返事。そうなのかな??最後にちょっと、考えてみよう。この映画、タイトルの割には何も教えてくれないと言われているみたいだし(原題には「教える」というニュアンスはないみたい)、それぞれの短編のタイトルを文字通りに捉えるなら1つ1つに回答が隠されていてもよさそうなものなのに、どうもこれというものが思い当たらない。だけどよく考えてみたらそれなりに答を提示してくれているのかもしれない。ちょっと確認してみよう・・。『Do Aphrodisiacs Work? 媚薬は効くの?』 答:ある!(あのストーリー展開を見る限り、これは間違いない。媚薬というよりはただの興奮剤かもしれないけど・・。)『What is Sodomy? ソドミーとは?』 答:身を滅ぼすもの(?)。『Why Do Some Women Have Trouble Reaching an Orgasm? どうして女性の一部はオルガズムに至るのが大変なのか』 答:提示されているんだかいないんだか微妙。男がとことん、女の欲望につきあってあげればOKという事??『Are Transvestites Homosexuals? 女装する人は同性愛者?』 答:そうとは限らない、という事よね?『What Are Sex Perverts? 性倒錯とは?』 さあ??このエピソードからは解き明かせないけど・・・紹介の仕方によっては世間の人に興味を抱かせたり笑わせたりできる、というのが答えなのかな??『Are the Findings of Doctors and Clinics Who Do Sexual Research and Experiments Accurate?性の研究または実験をしている医者や診療所の発見は正しいの?』 これはNO、だよね??あんな危険極まりない巨大乳首が出来たのも博士のせいなんだし。『What Happens During Ejaculation?射正中に何が起きているの?』 答:本編の通り!(ウディ・アレンが体を張って精子役を買って出て、デモンストレートしてくれてます。)私としては最初の4作品が面白くて後半の3作はぱっとしない感じだったけど、だからといって長さを感じる事もなくてあっという間に終わってしまった映画。笑わせようと狙っている映画やテレビがあまり好きではない私が楽しく観れたのだから、それだけでも満足です。ランキングに参加しています。投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。上の写真は映画館入り口の横に貼ってあったウディ・アレン特集の広告。今年の6月ぐらいからずーーっとこれが掲示されているのは気のせい??
2008.10.16
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今までに一体どのウディ・アレン作品を観ているのか分からなくなってしまったので調べてみると、どうやらこの間の『スリーパー』(1973)、『ハンナとその姉妹』(1986)、『世界中がアイ・ラブ・ユー』(1996)、『マッチポイント』(2005)、『タロット・カード殺人事件』(2006)しか観ていない様子です。(他にもあった気がするけど思い出せず・・・。未見のまま、題名だけが頭の中を一人歩きしている作品は多いのだけど。)男女の出会いから別れまでを描いているこの映画、期待に反していまひとつその良さが分からなかったです。最初の数分(ウディ・アレン演じる男性の子供時代)を見逃してたのもいけなかったのかな・・。ダイアン・キートンが可愛かった事と、ちょっとした出来事が面白かったことだけを書いておきます。ウディ・アレンがダイアン・キートンと映画を見に行くシーンでの行動が(上映に少しでも遅れてしまったら「入らない!」と怒ったり、列で後ろに並んでいる人がうるさくてキレたり)、いかにも自分の身近にも起こりそうな感じでかなりツボでした。うちの主人は良くも悪くものん気なので、そんな行動を起こすとは思えないのになんでだろう?と考えたら・・・この気の短さはむしろ私にある傾向なのかもしれないと気づいてしまいました(^^;ランキングに参加しています。投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。
2008.06.20
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義弟が勧めていた記憶のある『スリーパー』を先日観てきました。200年の眠りから覚めた主人公(ウディ・アレン)が独裁者の支配する世界から何とか逃げ切ろうと、ヒッピーっぽい女性(ダイアン・キートン)の家事ロボットに成りすところから始まるB級のSFコメディー。ウディ・アレンの表情や行動、くだらない近未来アイテムの数々に笑えたのだけど、小ネタの中に私の分からないものが結構入っていた事もあって1時間半が長く感じられた上、どういう訳かラストシーンを覚えていない(!)状態なので特に何も書けません・・。(ちなみに、いつも大げさ目に笑う性質のあるフランス人達はあちこちで爆笑してました。)見始める前に「そういえばウディ・アレンの若い時ってどんな感じだったっけ?見た事あったかなぁ?思い出せないけど・・」なんて考えていたのに、いざ映画が始まると近影とほとんど変らない姿だったのでそれがおかしかったです。ランキングに参加しています。投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。
2008.06.17
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ミケランジェロ・アントニオーニの「砂丘」(1969年)をLe Champoで観てきました。数年前にはシネマテークで特集があったり、パリでは何かと観る機会の多いアントニオーニ作品。だけど私は最初に観た「女ともだち」(1955)「太陽はひとりぼっち」(1962)「さすらいの二人」(1975)「愛のめぐりあい」(1995、これはヴィンダースとの共作)の4作品が個人的にいまひとつだったので「アントニオーニはもういいかも」なんて思っていました。でも去年アントニオーニが亡くなった直後に「欲望」(1966)が上映された時、過去にレポートの準備にと、映画を未見のまま一生懸命Jacques Aumontという教授の「欲望」に関する長~い記事を読んでいた記憶が蘇ってきたので「仕方ない」という気持ちで観にいったのです。そうしたらこれが私の中で大ヒット!こうして私は、今まで観た5本のうち1本だけがやたら気に入っているというおかしな統計を抱えつつ、「砂丘」鑑賞を開始しました。この作品も結局のところ、すっごく良かったです!私は映画を観るときにストーリーを重視するタチ。(なので黒澤映画が大好きだし、急に終了する感じのある市川映画には時々あっけにとられます。)あらすじらしきものがあまりない「砂丘」について書く事なんて私にはできませんが・・・不条理なお話なのに主人公達に同調している自分に驚き、どの瞬間をとっても絵になる映像に魅了され、最後にカタルシスと圧迫感の両方をおぼえて帰宅した感じでした。(ちなみに、隣に座っていた夫がストーンズなどに合わせて小声で歌うのがうるさかったです。幾ら観客が私達を入れて6人しか居なかったからってねぇ・・・。)最初に観た4作品だけでアントニオーニを放棄しなくて、本当によかったです・・・。日本では、この右側の写真が有名ですよね 投票(をクリック)していただけると、励みになりますです。人気ブログランキングへ
2008.02.21
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歴史が苦手だった私は今でも年代感覚が未発達です。歴史的な話だけでなく、近代文化史もなんだか頭の中でごちゃごちゃで・・・。なので今までは観た映画のうち特に印象に残ったものだけについて書いていましたが、しばらく映画メモをつける事にしてみようと思います。今月27日はフィルモテーク・カルティエ・ラタンの「ミュージカル映画フェア」の一環で上映されたミロス・フォアマンの「ヘアー」を観ました。今になって一番抱いている感想は・・・・うーーーん・・・・ミュージカルの割には、作品のもつ世界観に入りきれなかったなぁという事かな・・・。ヒッピー全盛期よりも後に生まれたせいか、こういった類の作品にはいつもついていけないのだけど、ミュージカルなら何とかなるかと思っていたのに・・・考えが甘かったか。歌の途中で字幕のなくなる事が多かったのも、原因かもしれません。(たぶん、既に字幕付きで歌われた部分の繰り返しだったのだろうとは思いますが。)バーガー役のトリート・ウィリアムズに心酔できないと時代錯誤感がツライ作品。でもなんだかんだ言いつつも、後半部分はあっと言う間で面白かったから観れて満足でした。
2007.12.30
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1962年作品。今日はツッコミ(?)日記。長いあいだ観たいと思っていた「鳥」を先日ようやく観る事ができました。思えば・・・今年の初め、週末だというのにヒッチコック見たさに頑張って早起きしてBird」という映画を観にいったのですが・・・始まってからチャーリーパーカーの伝記映画だと分かり、がっくりしたものです。気落ちし過ぎたせいか、評判のいいはずのこの映画には入り込めず仕舞いでした・・。そして先々週も「今度こそ!」と思ってLa filmotheque Quartier Latin(日記にも書いた映画館)に行こうと家を出たものの、C線(郊外まで行ける列車の一種)が工事中で動いていなかった為、間に合わず・・。(私とC線の相性はサイアクの様です。 出会った日から知ってましたけどね。)そんなこんなあってからようやく観れた「鳥」ですが、期待ほどではありませんでした。期待し過ぎていたっていうのもあるんだけど。鳥達の攻撃シーンの出来は(今となっては批判される事も多い様ですが、私にとっては)素晴らしかったのですが。俳優達も全員適役で、演技にも申し分なかったと思うのですが。どうも先々週みた「救命艇(1943)」同様、私はこの監督の「人々の会話を通した心理描写」があまり好きではないみたいです。密室劇として名高い「ロープ」も見てみたかったけど今となってはためらってしまうかも?鳥の攻撃シーン以外で、特に私の心に残ったのはティッピ・ヘドレンの美しさです。美しくて小さな顔のふちにお行儀よくなでつけられた金髪、薄い緑の仕立ての良いスーツから出る細くて長い足に、当時の女優さんのオーラを見ました。でも私、見ちゃったんです。こんなに素敵な彼女でも、小学校脇の芝生を歩くシーンでは細いヒールを履いたの足がグラグラしている時がありましたね。(にんまり)どんなレディーにとっても、あんなに自然たっぷりのところで正装のまま過ごすのは大変ですよね・・。
2007.08.09
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