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手塚治虫

(49)
2024.01.28
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カテゴリ: 手塚治虫


手塚治虫はトークが非常にうまく、講演会にも引っ張りだこだった。大人向けの講演会では大人向けに話し、子供向けトークショーでは子供向けに語ることができた。書籍になって残っているものも多い。

精神世界では手塚治虫の直弟子といっていい里中満智子氏も、相手によって手塚治虫の何が偉大かを語り分けることができる。

漫画家やゲーム開発者など、「描く」ことを生業としたい若者に向かって同氏がよく引き合いに出すのは、手塚治虫が二次元の紙面上にもたらした視覚革命、「映画的構図」の凄さだ。

その一例が以下:

https://animeanime.jp/article/2015/02/21/22063_2.html

​​「漫画界でいえば手塚治虫と、その次の世代についても同じことが言えます」。手塚治虫の最大の功績は、それまで芝居中継のようだった漫画のコマ割りに対して、映画的な構図を持ち込んだ点にあります。「それまでは定点カメラでしたが、手塚治虫は手持ちカメラを多用して、キャラクターに近寄ったり、俯瞰でとらえたり、キャラクターと一緒に舞台の上をかけまわったりしました」 ​​ ​​

映画的手法と簡単に言うが、映像ならカメラを複数用意してあっちからこっちから撮ればよい話だが、漫画となると、それを一コマ一コマ描いていかなければならない。その難しさは、絵を描いたことのない人間には想像できないかもしれない。

Mizumizuが、「すげーな、こりゃ」と思ったのは、低年齢層向けの漫画「レオちゃん」でのコマ運び。


ここでは、走ってくるレオをまずは真正面から撮り、次に忍び足になったレオを横(のやや下)からキャッチ。
次に少しだけカメラを上にずらしてレオの表情を撮り、だんだんカメラを上げながら、レオの身体の向きをコマごとに変えて撮る。
次に怪鳥の脇にカメラを移動させ、近づいてきて止まったレオを斜めから撮っている。最後のコマではレオはおらず、たまごを落とす怪鳥を斜め前少し下からとらえて、落下するたまごの動きを読者が感じ取れるような構図になっている。



このページでは、石投げをする類人猿を斜め下からまずとらえ(ふりあげた石がコマの枠を飛び出しているのもの効果的だ)、次は一転して、類人猿の斜め上に設置したカメラでやっつけられた敵と感謝するレオを撮り、そのままレオは移動して、洞窟の奥に設置したカメラに黒く映る。
博士との会話では、レオのかわいい表情のアップ。次のコマでは背面からで、レオと博士が前進していく動きを暗示している。ちなみにここでは背景が真黒。
それから、「よし!」「ぼくにまかせてください」と言いながら、拳をにぎって右手を曲げる力強いポーズのレオを、カメラを寄せて撮る(ちょこっと写っているレオの腰のふくらみもGOOD)。このページは離れて小さく撮られたレオが多いから、このポーズは非常に印象的に見えるのだ。
次では一転して、かなり上方に置いたカメラで鳥の群れと大きな正方形の「何か」を見せている。これが何かというのは次のページをめくれば分かるという仕掛け。

は~、すごい。一コマ一コマを、ここまで変化をつけて見せるって…カメラなら撮ればよいことだが、手で描いているんですからね、これを。どんだけ技量が高いんだ。そしてレオは果てしなくカワイイ。丸みを帯びた身体の線も、よく動く瞳をもつ目も、めちゃくちゃかわいい。それでいて、描くのが速い。線の勢いを見ても、ノンビリ描いた線ではないことが分かる。まさに神の視点、神の技。





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最終更新日  2024.01.28 15:12:11


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