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はや一月も終わろうとしている。博論の手直しをしているのだが、数年前に書いたところはドイツ語はもとより内容的にも不満が多い。しかし出来る限り早く一応の形をつけたいと思う。最近飲んだワイン。2007 Deidesheimer Hofstueck, Riesling trocken (Niederkirchener Weinmacher/Pfalz)先日報告した、北米で好調というファルツの協同組合のリースリング。3.60Euro。サラリとした飲み心地、非常にクリーンなフルーツ感にほのかにパイナップル、グレープフルーツのヒント。理想的なサマーワイン、好感の持てる仕上がり。2005 Les Terrasses (Alvaro Palacio/ DOC Priorat)ガルナッチャ30%, カリニェーニャ60%にCS, シラー。抜栓直後は固く若いカベルネの様。3時間後位に南方系品種の土臭さが少し出てきたが、タンニンは固いままでエレガントかもしれないがやや大人しい優等生。熟成すると繊細な調和と美しさを示すかもしれない。23Euroの価格には現状ではやや不満。2007 Neustadter Dornfelder Rotwein trocken (Hambacher Schloss/Pfalz)3.99EuroでDLG 金賞に惹かれての購入。スムースな舌触り、中程度の濃度でラズベリー風味のフルーティな味はまずまずだが、アフタが短くややシンプルなコカコーラ系。あまり好みではない。2007 Ahrweiler Klosterberg Spaetburgunder trocken (Jakob Sebastian/ Ahr)凝縮したチェリー、ラズベリーの果実味にフレッシュな酸、非常に長いアフタ。13.5%のアルコールを感じさせない、しなやかな飲み心地。アプフューラーとあるので購入した樽だろうが、それにしても高品質。7.99Euroは納得できる。
2009/01/28
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トリアーで開催されたワインフォーラムの様子。金曜午後にもかかわらず、盛況であった。駅前の停留所から、どやどやとバスになだれ込んだ人々は皆、私と同じイヴェントへ行く人達だった。ワインフォーラム。ランラントファルツ州の品評会で金賞を取ったワインが100種類余り、それに州で表彰された醸造所などが16ヶ所出展。モーゼルワインの標準を知るには絶好の機会である。このイヴェントは今年で17回目を迎える。数年前までは州立博物館で開催していたのだが、現在は市内のフィーマルクトにあるローマ時代の温泉遺跡に場所を移している。毎年金曜から日曜にかけて開催され、入場料にはコブレンツからの電車代と市内のバス代が含まれることもあって年々人気を高めており、今年は約3000人の来訪者を見込んでいるという。私が訪れたのは比較的空いているであろう金曜日の午後。それでも会場はほぼ満員であった。テーブルでワインをグラスに注いでもらい、人混みをかきわけつつ背後に戻り、試飲し、メモをとり、含んだワインをスピトーンに吐き出し、再びグラスにワインを注いで貰う。その繰り返しだ。会場はガラス張りの天井を持つ地下遺跡なのだが、折からの雨で締め切られた空間には、仕出しに来ているレストランの調理する油煙が立ちこめ、繊細な香りを弱冠邪魔していた。また、試飲の合間にかじって舌の感覚をリフレッシュするパンも今回有料で一個50セント、ミネラルウォーターも有料で一瓶3ユーロであった。そういう時に限って持参を忘れるのが常である。パンは諦め、水も諦めて徹する試飲は、ややマゾヒスティックな快感を伴っていた。だが、今回パンで舌をリフレッシュする必要性は、実はあまり無いと思った。ひとつには、軽いワインが多かったせいかもしれない。とりわけリースリングは調和がとれてフレッシュで、飲み口のいいワインが多かった。近年の値上がり傾向を考慮すると、良心的な値付けに感心せずにはおれないものもあった。2007 Guelser Bienenarten Riesling Spaetlese trocken (Wgt. Helmut Mueller), 5 Euro.クリーミィなボディにレモン系のアクセント、非常にアロマティックでアフタも長い。2007 Mehringer Goldkupp Riesling Spaetlese halbtrocken (Wgt. Hank Michael Hank), 6,40Euro調和のとれたシーファーと果実味、フレッシュなグレープフルーツのヒント、飲む気をそそる自然で魅力的な果実味。2007 Mosel Riesling Hochgewaechs QbA halbtrocken (Wgt. Roemerhof/Traben Trabach), 6 Euroりんご、アプリコット、生クリーム系のアロマ、調和、クリーンな果実味。2007 Lieser Niederberg-Helden, Riesling Spaetlese fenherb (Wgt. Ulrich Schumann/Lieser), 6.80Euro非常にアロマティック、パイナップル、アプリコット、グレープフルーツ、りんご、エレガントで適度に濃厚。だが、金賞は香り、味、調和に5点満点中ほぼ満点をとったものに与えられる、いわば文句なしのワインのはずなのだが、辛口・中辛口は受賞に疑問を感じるものもいくつかあった。好みの問題だろう。相対的にカビネット・シュペートレーゼ甘口はほとんどが美味しく、中にはアフタがあっさりして物足りないものもあったが、全般に充分な濃度と完熟した柑橘の果実味を備えていたように思う。とくに好印象を受けたワインは以下の通り。2007 Detzemer Wuerzgarten Riesling Kabinett (Wgt. Walter Rauen) 4,90Euro濃いめでアロマティック。熟したグレープフルーツ、アフタややや短めだが、この価格なら。2007 Puenderlicher Marienburg Riesling Spaetlese (Wgt. Luetz) 6.50Euroクリーミィで調和のとれたボディ、複雑、完熟したりんご、蜂蜜のヒント、長いアフタ。2007 Trittenheimer Apotheke Riesling Speatlese (Wgt. Heribert Boch) 7.90Euroコンパクト、中身の詰まった果実味、ミネラル感豊富、土壌の味わいを感じる。カビネット、シュペートレーゼに比べると、アウスレーゼはやや物足りなく感じるものが多かった。ここまで来るとVDP加盟醸造所のワインとの差が大きい。2007 Uerziger Wuerzgarten, Riesling Auslese (Wgt. Losen-Bockstanz/Wittlich) 9.90Euro完熟したりんご、フレッシュな香草、エレガント、香り高く非常に長いアフタ。2006 Kinheimer Rosenberg Riesling BA (Wgt. Walter Roth/Kinheim) 25Euro/375mlエレガント、複雑、繊細。蜂蜜のヒント、貴腐、アロマテッィクで上品、非常に長いアフタ。エルプリング、リヴァーナー、ヴァイスブルグンダー、ロゼ、赤に語るべきものはあまりない。エルプリングに関しては金賞受賞で3.30Euroというものもあったが、口当たり良く飲みやすいのが取り柄か。赤は濃厚なものはバリックが効き過ぎており、今回出品されていたものを見る限り他の産地を探したほうが無難だろう。ただ、ゼクトに関しては奥行きのあるアロマティックなフルーツ感に可能性を感じた。2006 Zeller Petersborn-Kabertschen, Riesling Sekt b.A., Cremant Brut (SMW Saar-Mosel-Winzersekt) 12Euroりんご、アプリコット、非常にアロマティックで力強い果実味、複雑。一般的なモーゼルの水準を知り、手頃な価格で優れたワインを見つけるには良い機会であった。さらに、混雑で係員の手がまわらなくなると手酌で飲み放題状態。入場券に電車・バス代が含まれていることを考えれば、抜群のコストパフォーマンスを誇るイヴェントであることは間違いない。
2009/01/23
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先日の満月の頃の葡萄畑。ここ数日、少し暖かくなりました。そういえば、今週金曜日から日曜にかけて、トリアーで毎年恒例のワインフォーラムがあります。ラインラント・ファルツ州の品評会で金賞を獲得したワインを140種類とモーゼルの醸造所100あまりがあつまるそうです。入場料はコブレンツまでの列車代と市内のバス代込みで22Euro (土曜は25Euro)。土曜だけ高いのは、毎年非常に混み合う為とのことです。詳細はhttp://www.weinforum.deepweb.de/index.jsp?kontext=mainをご参照下さい。
2009/01/19
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先週のキャンパスにある池の様子。厚い氷が張っていた。ここ数日、やや寒気が緩んできている。最近飲んだワインから。2007 Schloss Lieser Riesling QbA trocken (Schloss Lieser/ Mosel)緑家さんはかなり辛口に評価していたけれど、抜栓…ではなく、スクリューキャップなので開栓直後の印象はモーゼルのリースリング辛口としては悪くない。酸とタンニンが強いので一般受けはしないかもしれない、と思った。しかし二日目は凡庸で、前日の印象との落差が印象的。三日目は果実味がやや復調したものの、二本目を買う気にはならなかった。いずれにしても完熟しきっていない収穫を用いたものと思われる。グーツアプフュルングなので自家醸造には違いない。2006 Iphofer Julius-Echter-Berg, Silvaner Spaetlese trocken S (Wgt. Hans Wirsching/ Franken)ヘヴィ級シルヴァーナー。クリーミィで濃厚、複雑。完熟したザクロ、カリンなど、明らかにリースリングとはひと味ちがう。貝殻石灰質土壌らしいたっぷりとしたミネラル感とうまみ、アロマティックでアフタも長く、14.5%のアルコール濃度がグラス2杯目くらいからじわじわと効いてくる。3杯飲んで轟沈しそうになるが、辛うじて踏みとどまることができた。バリック仕立てのシャルドネとも充分張り合えるであろう力強さと懐の深さ。2007 Baden Spaetburgunder Rotwein Edition Fritz Keller (Aldi Sued)ドイツのディスカウントスーパー最大手、アルディがバーデンのVDP加盟醸造所オーナー、フリッツ・ケラーに委託して仕立てたシュペートブルグンダー。6.99Euro。暗めのルビー色、控えめだが中身の詰まった香り、ミディアムボディ、調和のとれたクールな果実味、良い意味でドイツらしくなくピノ・ノワール的。ドイツの赤には白とも赤ともつかない中途半端な赤や、どうしようもなくやぼったい赤もあるが(何度試飲せずに買って後悔したことか!)これはしっかりとピノ・ノワール。木訥で実直なタイプの。この価格でこの品質なら文句なし。2007 Riesling Classic (Wgt. Gebrueder Ludwig/ Mosel)安定して高品質なリースリングをリリースする若手醸造家の造るワイン。複雑さはないがまとまり感のある黄色いフルーツ、ほどほどに飲み応えがありアロマティック。モーゼルのスタンダード。2001 Geheimrat J Riesling Spaetlese trocken (Wgt. Wegeler/ Rheingau)エレガント。凛と背筋の伸びたリースリング辛口、熟成香はほんのり、酸とミネラルのバランスも良好。落ち着いて食事とともに楽しみたい。
2009/01/17
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といっても、北米での話である。ドイツの地方公共放送SWRによれば、ファルツ産ワインの北米向け輸出が金融危機にも関わらず伸び続けているという。エデスハイムにあるアンゼルマン醸造所では2008年は約10%の売り上げ増、ニーダーキルヒェンの協同組合でも年産70万本の約18%を北米へ輸出したそうだ。一方でトリアー商工会議所によればモーゼルワインの北米向け輸出は前年比約100万リットルの減少で痛手を被っているという。何故ファルツが好調でモーゼルが不調なのか、報道ではその理由までは言及していなかった。アンゼルマンはドイツ国内ではスーパーマーケットを中心に販路を持ち、5~10Euroで比較的良質なワインをリリースしている。確かにここのドルンフェルダーは悪くない。ニーダーキルヒェン協同組合も350haあまりの葡萄畑から日常消費用ワインを中心に生産している。両者の好調は不景気でむしろ低価格帯でも楽しめるワインの需要が高まっていることを示しているのかもしれない。SWRの報道を見て気になったので日本の状況はと見ると、どうやら底なし沼に沈み込んでいるようだ。ドイツワインインスティトゥートが昨年9月に発表した統計では、日本はロシア、ノルウェーに続く世界7位のドイツワイン輸入国ではあるが、2007年の輸入金額は対前年比29.1%減、輸入量は32.3%減と約3割の大幅な減少を示しており、スウェーデンの輸入金額46.4%増(輸入量56.8%増)、中国65.8%増(67.8%増)と明暗をわけている。ちなみに、輸入ワインの1リットルあたりの平均金額は日本3.79Euro、スウェーデン1.64Euro、中国4.07Euro、総輸入量はそれぞれ38,162hl、116,480hl、10,247hlである。昨年日本のドイツワインの輸入促進に携わる人から聞いた話では、低価格甘口ワインの売れ行き減少が統計に大きく影響を与えているそうだ。そこでドイツワインの販促も低価格帯にある量販アイテムに重点を置き、ワイン愛好家よりも一般消費者へアピールしていくことを中心に活動していきたい旨のことを語っていたと記憶している。しかしそれでは不振の原因と言われる安甘ワインのイメージ挽回はますます難しくなるような気もする。個人的にはVDP加盟醸造所を中心に高品質ワインを前面にたててイメージアップをはかり、そこから量産アイテムの消費を刺激した方が良いと思うのだが、インポーター同士の競合などあるのかもしれない。一方でリースリングを輸入販売する業界関係者同士が協力しあい、この品種を日本で盛り上げていこうという動きもあると聞いたが、その後どうしているのだろうか。とりあえず、私としては地道に情報を伝えていきたいと思う。それがドイツワインへのささやかな貢献であればと願っている。
2009/01/14
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週末の光景。トリアーのパラストガルテンにある池のほとりにて。普段は鴨が泳いでいる池には厚く氷が張って、家族連れで賑わっていました。気温は氷点下でも、心は春のようです。
2009/01/12
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満月。氷点下7度、快晴、無風。窓を開け放つと、冷気が部屋に溢れた。ISO 100, F5.6, 1/400sec., 補正-1、フリーハンド。これほど明るいとは思わなかった。EOS30D+EF70-200 F4L、200mm, ピクセル等倍にトリミング。先日楽天の写真アップロード容量が一杯になった。不要な画像を削除したが、あまり効果無し。そこでやむなく外部のフォトサイトからリンクで画像を読み込むことにした。これで容量を気にせず、このブログを安心して続けることが出来ます。楓天さん、どうもありがとうございます(平伏)。
2009/01/11
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日曜からドイツは今年一番の冷え込みです...最低気温は所により氷点下20度。トリアーでは氷点下10度前後...とにかく寒いです。町中凍りついています。これほど厳しく寒いドイツは久しぶりかもしれません。
2009/01/06
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相変わらず非常に寒い。北部では雪が降ったようだが、トリアーはどんより曇り。年末年始に飲んだワインのことなど。2004 Gevrey Chambertin 1er Cru "Les Cherbaudes" (Domaine des Beaumont)ルーヴァーのフォン・シューベルト家はリースリング醸造とともに、赤を輸入販売するワイン商も経営している。これはその一つ。ひさしぶりにブルゴーニュのピノを飲んだ。繊細で調和がとれ、ラズベリーのフルーツ感が好ましく、今飲んで美味しい。ちなみにシューベルト家がアプツベルクに植えたピノは今年が初収穫の予定だそうだ。2007 Riesling Sekt Brut (Staatliche Weinbaudomaene Trier)軽くアプリコット系のアロマがやや目立つが、柑橘風味でスイスイ飲める。値段も8Euro以下と手頃。2005 "Il Blu" IGT Toskana (La Brancaia)抜栓直後はタンニンが目立ち果実味も上品ながら軽い印象。3時間後に濃厚で甘みたっぷり、赤いベリー全開だがやや甘さが目立つ。翌日は甘みは落ち着いても濃厚さとパワーはそのまま。樽試飲しているような感じ。あと10年は楽勝か。37Euroは安いかもしれない...ごちそうさまでした。2007 Kellerberg Riesling Smaragd (Domaene Wachau)磨き込まれた果実味というと聞こえは良いが、磨きすぎて小さくまとまってしまった印象。ほどほどに濃厚で土壌の味も充分感じられるのだが。オーストリアのリースリングは個人的にはドイツ産より難解な気がする。好きだけど。1995 Wiltinger Braunekupp Riesling Auslese (Bischofliche Weingueter Trier)普通の冷蔵庫で2年寝ていたボトル。14年前の収穫とは思えないフレッシュ感のある繊細な酸味、ほっそりとしたボディにしっかりした柑橘の甘み。熟成感はほんのり、充分楽しめた。それにしても、1995はこんなに酸味のしっかりした年だったっけ。
2009/01/04
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昨年クリスマスの朝に大聖堂に向かう途中、ハウプトマルクト付近で火事があった。地元紙によると屋根裏部屋から出火、71歳男性が重傷を負ったという。消防の早期対応で延焼は免れたが、気の毒なことである。ドイツでも年末年始は火事が多い。クリスマスツリーにろうそくの火が燃え移ったり、大晦日のロケット花火が部屋に飛び込んで火災となったとの報道もあった。火の元には充分気をつけたい。
2009/01/03
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明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。先週末、アイスワイン用の葡萄が残されている区画があるか見に行った。以前収穫された区画に弱冠葡萄が残っていたが、茶褐色に干からびているか、鳥か人につまみ食いされており、圧搾できるほどの量になるようには見えなかった。11月にルーヴァーの醸造家に聞いたところでは、一応収穫せずに残している区画はあるけれど使えそうな房はほとんど残っていない、という話であった。それだけに、今年、いや去年のアイスヴァイン収穫は貴重といえる。ベルクシュトラーセ、ナーエ、ラインガウでも収穫され、現時点での最高糖度はナーエのシュロスグート・ディールの170エクスレという。その翌日の大晦日、気温は氷点下なのに雨が降った。石畳の歩道は薄氷に覆われ、すべることすべること。とはいえ、正月に備えて食材を買い出しに行かなければならなかった。道行く人はみなヨタヨタと、アヒルのように慎重かつ不器用に歩いていたが、あのツルツルの路面では転んだ人も少なからずいたに違いない。ドイツ語で「よいお年を」を「グーテン・ルッチGuten Rutsch!」という。ルッチは滑るの意だから、新年の良いすべり出しを、といった意味の挨拶だが、これで滑ったらグーテン・ルッチどころではないなぁ、などと思いながら、なんとか無事に買い出しをすませ、午前0時は花火とゼクトで年を越した。写真は先週末、トリアー市内の葡萄畑の夕景。
2009/01/02
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