2005.12.26
テーマ： 美しい日本の四季(95)
カテゴリ： 私の散歩小径
私の毎日の散歩道では、コナラやクヌギの木々が、いまだに落ち葉にならないで、枯れた葉のまま大量に木にくっついている。
紅葉も今ひとつ燃えきらないで、くすんだ黄色から赤茶けたまま木の枝に、しがみついている。
２回の大雪にも、強い木枯らしにも散ることなく、未練がましく木にへばりついている。
例年なら、いまごろ落葉樹はすべて裸木となっている。
ケヤキの葉が、枯れたまま落ちない現象について、植物の生態に詳しい国立科学博物館の萩原信介さんが「病虫害ではないようだが、葉と枝を切り離す離層という部位が十分に育たず、北風に吹かれても古い葉が枝から落ちないのではないか」とコメントしておられる。
いずれにしても、近年の異常気象がこの木々にも何らかの異変を起しているのだろう。
人間の社会に、樹木が自然の異常を警告している。
この写真のどんぐりの木々は、この地域の小学生たちが山から実を拾い、芽を出させ、ちいさな苗木から育て、学校の隣の人口池（山のため池は潰された、その代わりに造った）の公園に植樹したものだ。
その子どもたちは今では大学生になっている。
もう少しで、りっぱなコナラやクヌギの林になろうとしているのに。今年の冬、この若木たちは無事に冬をのりきり、春の芽吹きを迎えることが出来るのだろうか。
（枯れた葉っぱのまま枝にしがみついている。もう大雪に２度も見舞われ、伊吹おろしの寒風にさらされている）
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