2012年明けましておめでとうございます
昨年は
東日本大震災やフクシマ原発事故など
今までの人生では経験したことのないような災害や事故、
政変や経済の世界的破綻などに遭遇し、
私たちの築いてきた高度経済成長の行き着いた先を
まざまざと見せつけられた1年でした。
(鉛筆画:竹。2011年9月より」始めた鉛筆画。80歳代の女性ばかり
10数名のサークルです。60歳代と若いのは私ひとりです。)
日本の社会は、これから、本格的な高齢社会に突入する。
個人を主体とした核家族が
高齢社会へと突入していく。
これは、今までの日本が経験したことのない
まったく新しい家族のありようであり、
高齢者社会をどう構築していくのかを
模索していかなければならない。
(鉛筆画:ノアザミ。)
私自身も今年は69歳となり、いわゆる高齢者のひとりである。
私はどのような老を生きていくのか?
この問が
切実で現実的な意味をもって迫ってきている。
( 鉛筆画:ナナカマド 写真ではよくわかりませんが、だいぶん鉛筆画に慣れて、
私としては良くできた作品です。)
1昨年より、
私自身の予期せぬ体力の老化、
80歳代の高齢者たちとの交流(鉛筆画サークル)、
我が母の最期の生きざまをどう貫くのか、
などなど、具体的にさまざまな体験をすることで、
私自身、今まで無関心、成り行き任せであった
「老人」ということを意志的に考え勉強する必要を感じ、
自分の残された命の時間をどう切り拓くか模索し始めた。
(鉛筆画:ハナウリグサ、別名トレニア。夏の終わりごろ私の散歩道に咲いていた花。
濃い紫が印象的。2012年は更に裸婦のデッサンを木炭で描くグループに入れてもらい
木炭画をやることになっています。楽しみです。)
今年は
ますますこの「老い」のテーマを掘り下げ、
私が若い時から追及してきた
個として自立した新しい人間性の確立にむけて、
老人の生きざまを模索する
年のスタートとしたい。
社会のお荷物としての高齢者ではなく、
社会を建設していくひとりとして役割を果たせるような
人間性を磨くことはできないのだろうか?
2011年
家というものに縛られ、その中で完結した我が祖母の人生、
家のためにのみ、献身した人生の最期に、
その価値観から見放されよとしている我が母の人生、
この2人の先輩の女とは
質的に異なる最期を迎えることができるような
老人をめざそうと
心新たにした新年である。
今年もどうぞよろしく。
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