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金メダリスト荒川選手はセレンディピティを活用されたようです。本番前のトリノの合宿で、大会が行われる会場のスケートリンクを滑ったときに、このリンクには「トゥーランドットで滑ってみたい」と直感したそうです。そして、そのことをすぐにコーチに相談されたそうです。一瞬の偶然の出会いを生かす能力「セレンディピティ」を活用し、そして行動を起こすことで、金メダルという幸運を手にされたのです。セレンディピティとは・・・偶然の出来事自体は、コントロールできない。しかし、偶然の出会いを生かすよう心がけることはできる。セレンディピティは、鍛えることのできる能力なのである。まずは、行動を起こすことが肝心である。待っているだけでは幸運は訪れない。また、注目すべき出来事が起こったとき、それに気付き、受容することが大切である。特定の目的に目を奪われて心の余裕がないと、セレンディピティが育まれない。行動し、気付き、受容する。まるで素敵な恋人との出会いのようである。
2006.02.27
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一昨日、県立高校のバスケットボール部員さんに『運動と食(栄養)』というタイトルで講演しました。驚いたのは、マーガリンを摂っている人が3人いたことです。全体の傾向としては、野菜が少なく肉が多い食習慣。そして、お菓子と清涼飲料水。スポーツドリンクが清涼飲料水という認識がありません。砂糖がたんまり入っていることに気づかないで、練習の時からガブガブ飲んでいるそうです。それじゃぁ~いつまで経っても脂肪燃焼系が発揮されません。無駄なウェイトトレーニングもやっているようでした。そんな部員に限って、腕立て伏せは30回できなかったりします。筋が肥大して持久力に欠けていたりするからです。栄養素のエネルギーがATPを燃やすエネルギーに必須だということを認識していただきました。講義を終えてから、栄養状態をチェックしたところ・・・たいへん悲しい状況でした。15段階の4と5がほとんでした。大体、担当の先生が15段階の2でしたから…もっと、競技特性に合ったトレーニングに取り組んで、それを支える体作りに心がけることを学んでいただきました。講演を終えた翌日、PTA会長さんから電話がありました。息子さんがバスケ部だったそうで、「いい勉強になったらしく、早速、家のマーガリンを捨ててました。そして魚のメニューを増やしてほしいとか、朝もしっかり食べるといってるんです。親がいくら言っても聞かなかったのに…」息子さんのお役に立てて何よりです。顧問の先生からは、各学年ごとか、教室で授業をやってほしいとの話もでてきました。かなりインパクトがあったようです。
2006.02.27
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米Mayo Clinic College of Medicineといえば、栄養療法で超有名です。これはショッキングと一瞬思いましたが、抗酸化は今や植物栄養素が注目されています。植物にある色素ですが、抗酸化ビタミンに言及している実験もこれから続出するかもしれません。いろいろ論議がかもし出されることでしょう。新しい分野なのでこれからの進展が楽しみです。◆ 2006.2.24 酸化ストレスが低いのに抗酸化ビタミンを長期間摂取すると心血管系に有害 健康な人がビタミンEやCなどの抗酸化ビタミンをのむと、むしろ体内の酸化ストレスを高めてしまう、健康維持のためにサプリメントを服用している人にはちょっとショッキングな研究成果が報告された。 体内で酸化ストレスが高まっている場合、抗酸化サプリメントは血管内皮機能に利益をもたらすことが報告されている。が、正常な状態で摂取した場合の影響については、ほとんど情報がなかった。米Mayo Clinic College of MedicineのDaniele Versari氏らは、正常なブタにビタミンEとCを12週間投与し、心血管系への影響を調べた。その結果、これらの抗酸化ビタミンが、動脈壁における酸化ストレスをむしろ高め、心筋血流と内皮機能を損なうことが明らかになった。詳細は、Hypertension誌電子版に2006年1月30日に報告された。 血管内皮の酸化ストレスは、アテローム性動脈硬化の発症と進行に重要な役割を果たす。ヒトを対象とする観察研究の多くが、抗酸化ビタミンの摂取量が多いと心血管疾患リスクは低いことを示している。しかし、無作為割付試験で、冠動脈と頸動脈のアテローム硬化の予防に抗酸化ビタミンが有効であることを示した報告はない。同様に、臨床イベントに対する抗酸化ビタミンの影響を調べた大規模な試験も、多くが結論を得ていない。それらの中で、血液透析を受けている患者と、冠動脈疾患患者を対象とした研究では、抗酸化剤の部分的な利益がみられている。 一方、最新のメタ分析の結果は、高用量のビタミンEを慢性疾患の患者に投与すると、総死亡率が上昇する可能性を示した。in vitro試験では、酸化活性が低い状況では、抗酸化ビタミンは、予想に反して酸化促進作用を示すことが明らかになっている。 これらの情報は、抗酸化ビタミンの作用は、内在する酸化ストレスのレベルによって異なることを示唆している。すなわち、酸化ストレスが上昇している場合には、抗酸化ビタミンは利益をもたらすが、酸化ストレスの上昇がない人々に非選択的に投与しても、利益はほとんどないか、逆に悪影響が現れる可能性が考えられる。 著者らは先に、ブタ高血圧モデルと高コレステロール血症モデルにビタミンE(100IU/kg/日)とビタミンC(1g/日)を投与すると、酸化ストレスが減少し、内皮機能および心筋血流が正常化することを示した。そこで今回は、正常なブタに同じ量のビタミンを投与し、心血管系への影響を評価した。 正常な若いブタ6頭に、通常のエサに加えてビタミンEとビタミンCを12週間摂取させた。対照群7頭には通常のエサのみを与えた。 まず、薬理学的負荷試験としてアデノシンまたはドブタミンを静注して、左室前壁の心筋血流を測定したところ、ベースラインでは両群間に差はなかったが、12週後におけるアデノシン投与後の血流量は、ベースラインと比べ、ビタミン群では10.1±4.5%、対照群53.4±5.2%(p
2006.02.24
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アルファ・リポ酸:巷の製品はピンキリ時代です。製品選びには十分お気をつけ、商売目的でない専門知識のある人間にご相談ください。 アルファ・リポ酸は食べたものをエネルギーに変える代謝に不可欠の補酵素(コエンザイム)である。だからビタミンB群と同様の重要性を持っているけれども、ビタミンと呼ばれないのは、体の中で作り出されるからだ。 だが、50歳近くになるとあまり作り出されなくなり、人によって差はあるけれども、加齢とともにどんどんその量が減っていく。 アルファ・リポ酸以外にもそういう栄養素はたくさんあるので、中年になったら、それを補うような食事をしなければならない。 若いときのように体は使わないので、食事の量はあまり摂る必要がないけれども、多種類の微量栄養素が十分に摂れる食事にしていかなくてはならないのだ。 それは実は大変なことである。簡単にいうと、カロリーは少量で微量栄養素はたっぷり、という食事に変えなくてはならない。 それが出来ない人は病気のリスクが高まるし、老化が加速する。 私はそういう食事に変えるヒントをこのコラムで書いているのだが、アルファ・リポ酸だけは食事を変えても多く摂ることは不可能である。 この栄養素を最も多く含んでいる食品のほうれん草を食べるとしても、アルファ・リポ酸を100ミリグラム摂るには3キログラムも必要なのだ。 だからサプリメントで補うしかないが、補わない場合に起きてくるのは一般に、血糖値の上昇である。 アメリカの統計では70歳の人が糖尿病になる率は50歳の人の20倍と高率だが、その理由の一つは加齢によるアルファ・リポ酸の減少と考えられている。 血糖値の高い状態がつづくと糖尿病のリスクが高まるだけでなく、血液中のブドウ糖が体内のさまざまな場所で、タンパク質と結合してタンパク質の糖化をひき起こす。 それは有害な変化で、体の組織を老化させていく。皮膚や血管のコラーゲンを構成しているタンパク質が糖化すると、交差結合と呼ばれる網状結合を形成して、コラーゲン同士が網状やひも状に結合していくために肌や血管の柔軟性がなくなる。そして肌にはしわやしみが生まれるのだ。 勧められているアルファ・リポ酸の摂取量は、糖尿病になってしまった人の場合は1日200ミリグラム、そうでない人は1日100ミリグラムである。 ●まるもと・よしお 1934年、大分県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。作家、栄養学ジャーナリスト、料理研究家。
2006.02.23
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栄研スタッフによる解説論文集 作成日 98/05/27 01:18 PM 活性酸素・フリーラジカルの消去と日本型食生活 斎藤衛郎(国立健康・栄養研究所 食品科学部)より抜粋しています。 日本人の平均寿命は、第二次大戦後“世界の奇跡”といわれるほど目覚ましい伸びを示し、1995年現在、男76.36歳、女82.84歳と男女とも世界一の長寿を誇っている。これには、遺伝素因を始めとして、公衆衛生の改善や医療制度の充実・発展が大きく寄与していることは明らかであるが、伝統的な日本の食事に欧米の食生活の長所を取り入れて築き上げた“日本型食生活”が、戦後の急激な日本人の平均寿命の延びに大きく貢献したことは周知の事実である。日本型食生活は、欧米諸国の「低炭水化物・高動物たんぱく質・高脂肪」型と発展途上国の「高炭水化物・低動物たんぱく質・低脂肪」型の中間型に位置している。すなわち、米を始めとした穀類を中心とする主食と、魚介類、豆類、野菜類、海藻類を副食として充分に摂取し、さらに、肉類、卵類、乳・乳製品と果物をほどほどに摂取する食事を特徴としている。 これらにより、栄養学的に最も好ましいとされているエネルギー構成比が炭水化物55~60%、たんぱく質12~15%、脂肪20~30%となるとともに、充分な無機質、ビタミン、食物繊維の摂取が可能となる。表1に示した抗酸化性物質は、実に多種多様な食品に含まれており、いずれも、戦後に築き上げた日本型の食生活の中で摂取されている食品と密接に関係していることは一目瞭然である。我々は日常的に日本型の食事をする中で、自然に、活性酸素の有害な作用から我々の体を守っているのである。これらの抗酸化性物質は、偏った食事からは摂取することは困難であり、それぞれの有効成分は、たとえ少量ずつでもバランスの良い日本型の食生活を持ってして始めて摂取可能となるのである。なぜなら、それぞれの抗酸化性物質は、その機能の異なる特徴的な作用をもち、食品脂質の酸化変性、そして、活性酸素の害から我々の体を守っているからである。
2006.02.22
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一言上手くいくかどうかより大切なものを大切にする
2006.02.20
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梅垣敬三氏(国立健康・栄養研究所 食品表示分析・規格研究部)によりますと、過去の様々な論文から導き出した結果は以下のような見解になっております。 運動といっても、その種類と程度は様々であり、運動を行う人の特性によっても、運動の生体に対する影響は異なる。このようなことが、運動とDNA損傷を検討したこれまでの研究結果が一致していない原因になっていると思われる。確かに、運動が活性酸素を増やすことは知られていますが、それによってDNA損傷が惹起されるという報告は賛否両論あるようです。で、梅垣氏は…現在、明らかなことは…1)日常運動を行っていない人が、極めて激しい運動を行った条件においては、DNA損傷が惹起される可能性を否定できない。2)一般の人が行っている適度な運動では、DNA損傷は惹起されず、むしろ癌や心臓血管系の疾患予防になる。ということのようです。 さらに、生体には酸化ストレスを受けても、それに対する防御能力が備わっている。それらの防御能は、日常の適度な運動、ならびに適切な食生活を介した抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンEなど)の摂取により高まる。すなわち、適度な運動と適切な食生活をすることは、健康の維持増進、癌や心臓血管系の疾病予防につながると考えられる。と述べています。この「適度な運動」というのがとても抽象的なのですが、たとえば60分間走り続けられる程度の速度?を想像してはいかがでしょうか。呼吸はさほど乱れず、心地よい疲労感というか爽快感です。今流行のウォーキングなんて、最たるものですね。そして、栄養素の摂取です。私たちは食事で充足できない栄養素があるようです。また、効果のあるものとないものと、あるようです。次回は、その報告もいたしますね。
2006.02.16
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日経新聞に小さく掲載されていました。■ドラッグストア大手各社14日、キリンの子会社、キリンウェルフーズ(東京都江東区)の健康食品、アガリクス製品全品を店頭から撤去した。ツルハホールディングスやセガミメディックスではキリンウェルフーズの自主回収の決定を受け、「現品を持ってきた顧客には返金する」と説明。マツモトキヨシでは「他社のアガリクスでも基本的にレシートがあれば返品に応じる」と話している。キリンウェルフーズのアガリクス製品の一つに発ガンを促進する作用が認められたとして、厚生労働省が販売中止を要請していた。今までは、「ガンに・・・」といって製造し、販売していた会社も小売店も一転していますが、反論できないのはなぜでしょう?本当に「ガンに・・・」といデータがあれば、反論できるはずです。1999年に米国でも類似した事件がありました。「紅麹菌を使ったサプリメントがコレステロールを正常化する効果が医薬品並みに強い」ということで、FDA(米国食品医薬品局)が、製造用の紅麹菌の輸入を禁止する措置をとりました。あっ、今回の日本のケースとは、まったく反対ですね(笑)メーカー側は、UCLAなどで臨床実験のデータを集積しており、しかもFDAの「紅麹菌のメビノリンが処方薬の成分ロバスタチンと同等である」という主張にも対し、「メビノリチンは自然発生したもので人工的に製造されたロバスタチンとは異なる」と主張して、裁判を起こしました。結局、99年2月にメーカー側が勝訴し、新聞やテレビで大々的に報道されたことがあります。健康雑誌で有名な日経ヘルスでは、なぜこのような会社は、医薬品をしのぐほどのサプリメントを作れるのだろうか?という点について解説しています。それは、製薬会社に劣らない先進的な研究開発体制を整えつつあるからだ。多くのメーカーが自社内に充実した研究部門をもち、専属の科学者が独自の研究を進めている。そこでは有効成分の特定はもちろん、人体内でどう効くかの解明も行われている。-日経ヘルス2000年8月号より-もちろん、米国にもいい加減な企業はいくつもあるようです。米国スポーツ界におけるドーピング事件もその一つといえるでしょう。ところで、日本の今回の事件、まったく反対の状況になってしまいましたが、「ガンに・・・」信じて飲んでいた人はどうなるのでしょう?この国におけるこの業界、まだまだ未成熟だということを露呈した形になりましたが、製品をお使いいただく消費者のためにも、また私たちのようにまじめに仕事をしている人間にとっても、こうした膿はどんどん出していくことが望まれます。
2006.02.15
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昨年の12月9日に日記に掲載したばかりでしたが・・・やっぱりという感じですね。抗がんサプリ、科学的に検証 専門医らが警鐘本2005年12月08日11時07分http://www.asahi.com/health/news/TKY200512080164.html詳しくは12月9日の日記をご覧ください。でも、今度はアガリクスに発ガン性の疑いがかけられました。「ガンに効く」みたいな宣伝を新聞でもよく見かけましたが…歴史的に浅い物質は、その副作用などについて、未解明な部分が多いわけですから、そのような成分を加工した製品には、かなり注意が必要だと思います。さて、もう一点の書きたいことは…米国の狂牛病で牛肉が高騰しているのに、外食店には割安なメニューで牛肉を提供し続けるチェーンがあるそうです。原価は上がっているのに、なぜ安い?その理由は「加工肉」というカラクリだったのです。加工肉とは、ステーキ肉などをとった残りの部分を薄切りして重ね合わせ、一口サイズにカットしたものだそうです。「ペッパーステーキ」というものもあるらしい。。。乳牛のモモなど硬めの肉に機械で牛脂を注入したものです。卸値が一般的な豪州産のステーキ肉より3~4割安く、「味はほとんど変わらない」(製造元ホクビー:北海道石川市の林茂生社長)とのこと。このホクビーさん、昨秋から焼肉用のスライスの本格的な販売も始めているそうです。私は自然素材に手を加えるのに抵抗がありますが、読んでいらっしゃるあなたはいかがですか?ペッパーフードでは、こうコメントしています。「かつてバターのまがい物などといわれたマーガリンも今では定着した。人口霜降り肉も浸透させたい」と・・・今ではマーガリンのCMなんて見ません。でもマーガリンはスーパーで売られています。トランス脂肪酸は、発ガン性が問われているのに・・・
2006.02.14
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「自滅への方向へつきすすんでいる食事」 ここで近未来を想像してみよう。 10年後、20年後のわれわれの食事はどうなっているだろうか。経済がこのままさらに発展をつづけたとすれば、もっと極端な高脂肪、低繊維食になっているとしか思えない。 それ以外の食事のパターンを想像する根拠がないからだ。そうなると糖尿病や癌や心臓血管障害がさらに増加すると考えられるわけで、高たんぱく・脂肪食傾向は人類が自滅の方向にすすむことを示している。中略 経済の成長と歩調を合わせてわが国の食事は現実の他の先進国なみの高脂肪・低繊維になってきているのである。 では、その豊かな生活がもたらした食事の内容はどういうものか。まず分離した脂肪だが、これの増加は揚げもの料理がいかに増えたかを示している。実際、現在ファミリーレストランに行ってみればわかるように、揚げ物以外の料理をメニューでみつけるのは困難である。家庭でも揚げ物料理の比率は高まる一方で、スーパーにはそのための半加工の食品があふれている。揚げ物料理ならば、そういうものを使って簡単に手早くできるし、料理の知識に乏しい女性でも失敗なくつくれることが増加の大きな理由なのである。 分離した動物性脂肪と動物性たんぱく質の増加は、肉と肉加工品の増加を意味しているけれども、これも大きな理由は料理がかんたんにできるからである。ソーセージやハムなどの肉加工品の場合には、ほとんど調理を必要しない。ハムはそのまま食べればよいし、ソーセージは炒めるだけである。肉そのものの料理にしても、なんとか食べられるものがつくれる。 つまり、豊かな生活がもたらしたものは、豊かな食事ではなく、料理に割かれた時間の短い食事、料理の知識がなくてもつくれる食事なのである。 それを要するに怠惰な女性がつくる食事ということができるだろう。食事という側面で見る限り、経済の成長は人間を怠惰にする方向にすすんでいるわけである。(なお、知識と方法があれば料理に割く時間が短くても、栄養的に欠陥のない充実した食事をつくることができる。それは家庭に冷凍冷蔵庫が普及したおかげであって、現代の高度技術社会は人を怠惰にする機器や食品を作り出す一方、そうしたいわば甘い地獄から脱出するための機器もまた生み出している) 米国の場合の一日に平均90gのたんぱく質の摂取は、人類の一つの登りつめた点を示しているといえる。たんぱく質の必要量は後述するように個人によっても状況によっても差があるが、理想体重の1kg当たり1日に0.8gというのが目安である。80kgの男性ならば64g、58kgの女性ならば46gが適量で、大男、大女ぞろいの米国でも平均90gというのはむろんとりすぎである。 かつてこれだけの高たんぱく食を経験できたのは、ごく一部の富者や権力者に限られていたに違いない。大多数の人が適量のたんぱく質を摂取できないという飢餓の線上にいたのが人類の歴史であるし、その意味でわれわれは、まったく新しい経験をしているのだが、植物性のたんぱく質から動物性のたんぱく質への移行がなければできなかったことである。いくら食べものに困らなかったとはいえ穀類や豆類をそこまで食べ過ぎるということはできないからだ。適量食べたらそれ以上は食べる気がしなくなるからで、植物性のたんぱく質を主体にしてとっていた時代には、富者であってもたんぱく質を取りすぎるということはなかったのだ。 北米の人口は世界の人口の7%に過ぎないけれども、そこで世界の動物性食品の30%が消費されている。それが米国人のたんぱく源になっていることはいうまでもないが、この高たんぱく食によって何がもたらされたかというと、体が大きくなり、成熟が早くなり、セックス・ライフが活発になり、筋肉が発達した。しかし、長寿をもたらすのでも健康を促進するものでもないことが明白になっている。P76-78より
2006.02.13
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今や米国に限らず「糖尿病を治す食事」とは正反対の高脂肪・低繊維食になっているそうです。 その傾向は、それぞれの民族の伝統食や産物などとはほとんど関係がなく、GDPと相関しているとのこと。 経済的に豊かになるにつれて、どう食事の内容が変わっていくかという85カ国における調査では、動物油、植物油を問わず脂肪の量がぐんぐん増えていくそうです。しかも、砂糖もそれと同調していて、逆に澱粉は減少。 つまり、炭水化物が減っていくわけで、その中に含まれている食物繊維も減っていくということです。 さらに、注目すべき点はたんぱく質のパーセンテージは変わらないけれども、その内訳が大きく変化していることです。植物性たんぱく質が動物性たんぱく質にとって換えられ、GDPが増すに連れて食事の摂取総カロリーも増えていくので、たんぱく質の摂取量そのものが増えているわけです。 この傾向の頂点に位置しているのは、紛れもなく米国ですが、その総摂取カロリーは3000カロリーだそうです。底辺の国は2000カロリーで、一日のたんぱく質の摂取量は米国の90gに対して、50gと大きなひらきがあります。 日本はどうでしょうか? たんぱく質を摂取する際、必ずといっていいほど脂肪も摂取します。脂肪には分離しているものと分離していないものがあります。分離していない植物性脂肪とは、豆や種、精製していない穀物、野菜などのなかに含まれている脂肪のことです。 つまり自然の状態の植物性脂肪ですが、これの減少は食卓から豆や種、精製していない穀類が姿を消していることを意味します。 一方、分離していない動物性脂肪とは、肉や卵、牛乳に含まれている脂肪のことで、これの増加と動物性たんぱく質の増加が、肉や肉加工品の摂取量の増加を顕著にしているわけです。 人間は裕福になるとたんぱく質を植物からでなく、動物からとるようになるわけで、そうなると分離できない動物性脂肪を同時に多く取り込む結果に至るわけです。 こうなってくると相対的に減少していくのが炭水化物ですが、注目すべきなのは確実に砂糖が増加しているということです。これはどういうことかといいますと、加工食品やスナック菓子の原材料として砂糖と一緒に使われる白い小麦粉などの精製した炭水化物が決して減少していないことを意味しているわけです。となりますと、精製していない炭水化物の摂取量はごくわずかということになります。食物繊維は精製した炭水化物のなかにはほとんど含まれていないので、その摂取量もごくわずかということになります。つまり、人間は経済的に豊かになればなるほど、高脂肪・低繊維の食事になっているといえます。 それが糖尿病だけでなく、心臓血管障害や癌の増加を招いている大きな原因の一つといわれています。
2006.02.09
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先日、お世話になっている方から頂きました。私は縁を生かすというより、感謝の気持ちでいっぱいになりました。読んでいるうちに涙が止まりませんでした。これまでにご縁のあった方々、これから携わるであろう多くの方々、あるいは、継続的にご支援させていただいている、未だお会いしたことないあるアフリカの国の方々とのご縁、そして、そうしたをご縁を提供してくれている善意の方々にも感謝しました。ぜひ、ご一読いただければと思います。先生が5年生の担任になった時、一人服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。ある時、少年の一年生の記録が目にとまった。「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強も良く出来、将来が楽しみ」とある。間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。二年生になると「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」と書かれていた。三年生では「母親の病気が悪くなり疲れていて、教室で居眠りする」後半の記録には「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり四年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に暴力を振るう。」先生の胸に激しい痛みが走った。ダメと決め付けていた子が突然、悲しみを生き抜いている生身の人間として、自分の前に立ち現れてきたのだ。放課後、先生は少年に声をかけた。「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?分からないところは教えてあげるから」少年は初めて笑顔をみせた。それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。授業で、少年が初めて手を上げたとき、先生に大きな喜びが沸き起こった。少年は自信を持ち始めていた。クリスマスの午後だった。少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。後であけてみると、香水の瓶だった。亡くなったお母さんが使っていた物にちがいない。先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。「ああ、お母さんの匂い!今日は素敵なクリスマスだ」六年生では少年の担任ではなくなった。卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。「先生は僕のお母さんのようです。そして今まで出会った中で一番素晴しい先生でした」それから六年、またカードが届いた。「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担当してもらって、とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって医学部に進学することが出来ます。」十年を経て、またカードがきた。そこには先生に出逢えた事への感謝と父親に叩かれた体験があるから患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。「僕はよく五年生のときの先生を思い出します。あのまま駄目になってしまう僕を救って下さった先生を神様のように感じます。医者になった僕にとって最高の先生は、五年生の時に担任して下さった先生です」そして一年。届いたカードは結婚式の招待状だった。「母の席に座って下さい」と一行、書きそえられていた。ある本の連載にご登場の鈴木秀子先生に教わった話である。たった一年間の担任の先生との縁。その縁に少年は無限の光を見出し、それをよりどころとして、それからの人生を生きた。ここにこの少年の素晴しさがある。人は誰でも縁の中に生きている。無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させてゆく。大事なのは、与えられた縁をどう生かすかである。
2006.02.08
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癌を予防するには総脂肪を減らすこと動脈硬化や心臓病に対する動物性脂肪の影響が明らかになるにつれて、米国人の脂肪のとり方は大きく変わってきた。飽和脂肪やコレステロールが減っていく反面、リノール酸を多く含んだ植物油の消費が年々高まったのだ。動物性脂肪が血中コレステロールを下げる、という実験結果が相次いで報告されたからである。スーパーマーケットの棚を見ても、植物性のマーガリンがバターより幅をきかせるようになっていた。テレビでは、植物油を豊富に含んだ商品のCMが一日中流れ、大学の栄養学の教室では、植物性脂肪がいかに動物性脂肪より優れているかが説かれていた。ブラウン管からも栄養学者が、年々植物油の消費が高まる傾向を、「好ましいことで、最近は消費者も賢くなってきましたね」と語りかけ、スプーン何杯かの紅花油を薬代わりに毎日なめる、という人まで現れていた。ところが、1981年に米国立癌研究所(NCI)の出した報告は、食生活に関心を抱いている人々に大きな衝撃を与えるものだった。植物油の摂取が高まるにつれて、癌の発生率が上昇していることが確認された瞬間である。植物油への関心が高まった1960年代に、それがどのように心臓病の予防に役立つか確かめる大掛かりな実験が始められた。被験者に通常の4倍の不飽和脂肪酸と通常の半分のコレステロールを20年間にわたって与えるという長期的な実験である。その結果が1980年代になって出たのだが、高植物油・低動物脂肪食によって、心臓病の発生率が下がったという事実は認められなかった。それどころか、何種類もの癌の発生が逆に高くなっていたのである。また、カナダの西オンタリオ大では、実験用のラットに10種類の脂肪を与えて一番癌を起こしやすいものを確かめる実験を行い、その結果、癌に対して安全とされたのは、ココナッツ油、バター、ラードの飽和脂肪であり、一番発生率の高かったのは、ひまわり油、綿実油など、もっとも良質と考えられてきた植物油だったのだ。その実験データは次のとおりである。実験食の20%を占める脂肪のタイプ 癌発生率菜種油 62ココナッツ油 69獣油 70バター 79ラード 91大豆油 101コーン・オイル 105オリーブ油 109綿実油 122ひまわり油 124もっとも、数多く行われているこの種の実験は、必ずしも植物油に不利なデータを示すものばかりではない。しかし、米国立癌研究所をはじめ、米国の医学界は、植物油の過剰摂取は危険という確信をもってきており、日本の厚生労働省にあたる米国のFDAは、不飽和脂肪酸(植物性脂肪)が心臓病の予防や治療に何らかの効果があると主張するのは違法とみなす、とまで発表している。血中コレステロールを下げる、といわれてきた不飽和脂肪酸だが、その効果は特定の状況下においてのみみられるもので、反対に高不飽和脂肪酸食は血中コレステロールを上げたケースも珍しくない。著名な栄養学者のロジャー・ウィリアムス博士はつぎのように語っている。「高不飽和脂肪酸食は、血中コレステロール値を上げることも下げることもあります。しかし、下げた場合は、肝臓や筋肉にコレステロールを付着させるため、血液中に遊離しているコレステロールが下がっているのにすぎないのです」つまり、、不飽和脂肪酸は、何らコレステロール代謝を改善しない、ということである。これまでの動物性脂肪を悪玉、植物性脂肪を善玉とする考え方には、根本的な修正が強いられているわけで、動物性、植物性を問わず脂肪の摂取を減らす方向に、つまり総脂肪の摂取量を抑える方向に食事を切り換えていかなくてはならない。それにはなによりも揚げ物料理を減らすことだ。大多数の家庭にいおいて現状は揚げ物料理の占める割合が高まる一方である。それが外食になるともっと甚だしく、ファミレスなどでは油を使っていない料理を選択するのが難しいくらいである。次回は、「植物性脂肪はだれでも十分にとれている」です。
2006.02.07
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大学の受講生の成績をつけました。いやでした。。。私の授業は、隔週でグループごとに課題をまとめていただく実践形式でしたので、グループごとに活動していたので、個人でどうのこうのというものではありませんでした。授業とは?成績をつけるためのものではないと思っていましたので・・・学生が自主的に学ぶ場面ですので、自らが動いていただく場面を提供したつもりでいました。事実、学生は与えられた課題を遂行していたように思います。すばらしい学生と過ごさせていただいた5ヶ月間の体験でした。
2006.02.06
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コレステロールを下げるのであれば、やはり紅麹です。2000年8月号の日経ヘルスにも、臨床データと記事が掲載されていました。イソフラボンのように性ホルモン様の作用が考えられる成分は、食品安全委員会から1日30mgの摂取量が示されました。◆ 2006.2.3 大豆たんぱく質とイソフラボンの血中脂質低下作用は期待薄米心臓協会(AHA)が修正勧告を発表 http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/421417 心血管系の健康維持に有効とされてきた大豆たんぱく質やイソフラボンの有効性に、米心臓協会(AHA)がこのほど、疑問符をつけた。最新の研究成果を分析したAHA栄養委員会は、イソフラボンを含む食品またはサプリメントについて、効果を示すエビデンスは貧弱で、安全性が確認されていないことから、摂取は推奨されないと結論した。また、大豆たんぱく質についても、大量に摂取するとLDLコレステロール(LDL-C)値は3%ほど低下するものの、HDLコレステロール、トリグリセリド、血圧などには有意な変化はないことが明らかになり、こうした危険因子の改善を通じた予防効果は期待できないと判断された。 詳細はCirculation誌電子版に2006年1月17日に報告された。
2006.02.04
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整形外科病院で担当しているサプリ相談窓口で多いご相談は、膝関節の悩みと肥満です。ご相談される方の膝関節の痛みは、日常生活での不具合を生じ、QOLに悪影響を及ぼしていました。もう何年も外来で通っていらっしゃった方々ですが2ヶ月間もすると調子がよくなるようです。確かに栄養補助と漢方的サプリメントは、ご相談される方のQOLを高めているようです。やはり、カラダを構成しているのは、食べ物からとれる栄養素と自然の中に存在する有効成分なのだとつくづく思います。10日に開催される水上先生のゼミでも、いろいろ質問させていただこうと思います。
2006.02.03
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こんにちは、いかがお過ごしですか?こんなゼミは興味ございますか?医療関係者で統合医療という西洋医学と代替医療のいいとこどりを実践されている先生で、東京衛生病院で内科医の部長さんです。自由診療でサプリメントを使用されています。(場所は新宿南警察署近くで甲州街道に面しています。)ただ、この先生はかなり話が脱線するのですが、やはり医療関係者らしく、研究論文に基づいた経験談などを語ってくださいます。医療現場でサプリメントを治療に使用している例を見ることができるので、いろいろ参考になるかと思いますが、いかがですか?私がお世話になっている方のオフィスで、定期的に開催されている水上先生のゼミです。水上先生については、下記URLをご参考に↓(夕刊フジ)http://www.yukan-fuji.com/archives/2005/06/post_2510.html参加ご希望でしたら、私までお知らせください。オフィスが狭いのでなるべくお早めにご予約お願いします。Subject: 循環器疾患と抗加齢(水上治ゼミ)------------------------- --------------------- ------2月10日18:00~19:30の水上ゼミのテーマが決まりましたので案内いたします。”循環器疾患と抗加齢”です、お話が楽しみですね! 参加の方はご予約を忘れずに。--------------------- Original Message Ends ----------
2006.02.02
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2003年度に国民が使った医療費総額は31兆5375億円と厚生労働省は発表しています。 31兆?ピンときませんよね。とてつもない金額だけはわかります。 ちなみに2兆円って、毎日100万円使うとして、全額使い切るのに何年かかると思いますか? 1ヶ月で3100万円、一年で3億6500万円、10年で36億5000万円、100年で365億円、1000年で3650億円、2000年で7300億円、3000年で1兆9500億円ですから、約6000年くらいかかるんですね。 で、31兆円ですから・・・(汗) 平成11年には医療費総額の34%が生活習慣病の医療費だったそうですから、その比率で計算すると、生活習慣病の医療費が10兆7227億5千万円となります。 こうなってくると、国の責任ばかりを問うことはいかがなものでしょうか? 自己管理を怠って、10兆7227億5千万円を治療費にかけている国民にも責任があるともいえるのではないでしょうか? <追記> 数字が大の苦手なので、計算が違っていたらご指摘ください。
2006.02.01
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病院では、患者は「患者様」と呼ぶようになりました。なぜ?でしょうか・・・今や国民の4人に一人とまで言われている糖尿病・・・○糖尿病傾向の段階での栄養指導と運動指導だと 1,300円/月○糖尿病の合併予防のための強化治療だと 140,000円/月○透析に至ると 700,000円/月これじゃあ、病院経営者からみたら「患者様は神様」ですよね。
2006.02.01
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