Resurrection

Resurrection

May 14, 2016
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カテゴリ: ベトナム生活
ベトナムに来て、今日でちょうど1年になる。
途中もうダメかもしれないと思ったこともあったけど、何とか持ちこたえた。
ここまで来れたのも回りのサポートがあったからだ。
職場の仲間がいて、それが精神状態を安定化させる助けになっている。
簡単に言ってしまえば、職場に飲み友達がいるってことだけど・・・。
しかし、若い人と話していると彼らの行動力には感心する。
ベトナム国内外を旅行したり、おいしい店を食べ歩いたり・・・。
自分にはその元気があまりない。

『怒りの葡萄』(スタインベック著 伏見威蕃訳 新潮文庫)を読了した。
(上巻は4月2日、下巻は昨日読了)
日本とアメリカの農業を比べて、
アメリカは農地が大規模で機械化されているから、
生産性が高いということをよく言われるが、
昔からそうではなかったんじゃないかな、と思った。

大恐慌のころ干ばつで作物がとれないため、銀行から農地を奪われた農民が、
仕事を求めてカリフォルニアに大移動を行った。
その数は7万人以上と言われている。
彼らは低賃金、飢えや貧困、さらにカリフォルニアの地元民から差別されたり迫害されたりという悲惨な生活を強いられる。

ある一家が渡り労働者となって、カリフォルニアに行き様々な困難に出会う姿を描いている。
この小説には革命もないし、大転換も起きない。
生活も楽にならない。全体が聖書的なのだ。
ただ1つ救いがあるとしたら、人々が助け合う姿だ。
最後の結末が象徴的だった。





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Last updated  May 14, 2016 02:12:22 PM
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