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2006年04月27日
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 録音年月:1996年1月16日17日
 録音場所:フロリダ・ブロワード・センター、フロリダ


 さてこれも生誕100年に合わせた録音(だから1887年だってば!)。あのMTT(名前長いからこう省略するのが普通みたい)がヴィラ=ロボスのアルバムを作ること自体、大変驚き。この調子でメジャー指揮者達がこぞって録音…とはついにいかなかった。頭脳明晰、何でもござれのMTTがブラジルの巨人にどう挑むのか、ワクワクしながら聴いた。しかもショーロスNo.10まで入ってるぅ~。

○第1楽章
 ・ソプラノのハミングの出だし:第1、第2音とゆったりしたテンポから息継ぎなしで第3音へ。さすが!
 ・フレミングはオペラ歌手だけあって、発声もオペラ的、とにかく歌の作り方がうまい。歌詞は無くとも劇的。
 ・チェロのソロは良くも悪くも作った感じ。もう少し自然な呼吸が欲しいところ。

○第2楽章
 ・テンポは早いが、早口言葉はついていけてない。
 ・「カリリの里を思い出させよ!」のあとのチェロは音量調整は小さく始めていて、さすがMTT。
 ・ラストは少し音量を落としそのままクレシェンドして高音!たいへん劇的です。脱帽!

 第5番に関してはフレミングのおかげでドラマティックな演奏となっている。アルバム全体としてMTTは非常に醒めた視点で見通しのいい演奏となっているところは、マーラーやストラヴィンスキーなど他の作曲家と同じ姿勢だ。よって熱いジャングルの息吹や魂の叫びみたいなものは皆無。けれど、第4番冒頭の透明な響きや第7番の力感など、音楽の仕掛けの面白さやユニークさといったものは十全に表出しつくされている。いやー、面白い!

ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番・第5番・第7番・第9番/ショーロス第10番@ティルソン...  別に動物園の飼育係ではありません(笑)





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最終更新日  2006年04月28日 00時15分43秒
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