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2013年01月09日
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カテゴリ: 今日の音盤
1/5(土)13:00よりBS朝日で「サイトウキネンフェスティバル松本2012」よりダニエル・ハーディング指揮の模様が放送されていました。
演目は、シューベルト交響曲第3番、R.シュトラウスのアルプス交響曲です。

小澤さんによると、最後のタングルウッドで教えた二人のうちのひとりだそうです。もうひとりはクリスティアン・アメリンク(現在の新日フィルの監督)。ふたりは全く正反対な性格でアメリンクは真面目と言ってましたから、ハーディングは元気いっぱいのやんちゃ坊主だったのでしょう(笑)。

シューベルトは古楽的アプローチというかまるでベートーヴェンみたいなアクセントの強い演奏。
ところがアルプス交響曲は打って変わって、耽美的な演奏でした。この曲の「闇から始まって闇に帰る」鏡像構造を音量的にもテンポでも十分に表していました。
特に気に入ったのは「日の出」と「日没」の美しさ、神々しさで、彼の耽美的なアプローチが最も成功していました。反面、登山途中の景観はもう少しゆとりのあるテンポでもよかったのでは。まあこれも曲の構造を示すためには仕方ないのかなあ。

今回、管楽器のトップはほとんど外国人で、サイトウキネンオケをずっと聞いてきたファンとしてはいささかびっくりしました。当初の故斉藤秀雄先生を偲ぶという意図が薄らいできてはいないだろうか。このままでは「まつもとフェスティバルオーケストラ」(ルツェルンみたいな感じで)に発展的解散になっていくのかなあ。
それにしてもホルンのバボラークのうまさはただ者ではありませんでしたね。今回のアプローチも彼なくしてはありえなかったでしょう。

終わった後、ハーディングがそっと目尻を指で拭ったのが印象的でした。
この演奏、CD化されないかな。(笑)


Strauss, R. シュトラウス / アルプス交響曲、他 小澤征爾&ウィーン・フィル 【CD】
小澤さんがウィーンフィルを振ったアルペン。猛烈な音響と分厚いオケ、けれどとても爽やかな後味。これが小澤=ウィーンフィルの味なんですねえ。これ以降このコンビでR.シュトラウスの録音が出てないのが残念です。





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最終更新日  2013年01月10日 00時16分45秒
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