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★こんにちは。小説現代に掲載された作品デス★ 西暦二九七五年、二十世紀から始まったアメリカ合衆国の影響力は、二十一世紀半ばを過ぎた頃から猛烈に加速し、全地球ではアメリカ英語が共通語となりつつあった。 英語圏以外の国々の国内でさえ、商品の表記が固有の言葉から英語表記に変えられていった。英語での表記や貨幣をドルに変える事を法律で定める国々まで現れた。 アメリカ英語を理解し使えない者はビジネスもできず、生活さえ思うようにならなくなっていた。フランス語もドイツ語もスペイン語も中国語もほぼ全地球から姿を消し、それらはすでに古語とされた。今ではフランス人もドイツ人も中国人もその容姿や歴史以外はあまり区別がなくなっていた。その古い言葉たちを話すのは山間部に残った過疎地の老人たちだけになっていた。 そして西暦二九七六年、地球連合軍の会議で全会一致である決議が採択された。全地球の大規模な合併である。一九〇カ国以上もあった固有の国名はすべて廃止され、たった一つに統合されることになった。この決議は全地球人の共生のためとされ、小国大国の区別はなくロシアや中国もその固有の国名を失うこととなった。 正式国名はアメリカ合衆国連合とし、共通言語はアメリカ英語とされた。この採択された決議は西暦二九七七年一月一日より厳格に施行されることになった。「アメリカ合衆国連合バンザーイ! バンザーイ!」「地球バンザーイ!」全地球が、アメリカ合衆国連合に統一されてから五年の歳月が流れた。しかし、ある一つの小さな島だけがアメリカ合衆国連合に馴染めずにいた。アメリカ合衆国連合の大統領ジョージ・ブッシュ六世は、全地球から優秀な研究者たちを招集し意見を求めた。集められたのは世界的に著名な言語学者、脳科学者、人類学者などである。「あの島の島民たちがいつまで経ってもアメリカ英語を話すことができない原因を徹底的に研究せよ。予算はいくら使っても構わん」「原因を徹底的に突き止め、彼らに完璧な英語を理解させるためのプランを早急に提出せよ」大統領の政治生命を賭けたかのような圧力は、彼らにかなりの緊張を与えていた。 そしてノーベル賞級の学者たちは、一年後に次のような研究結果を出した。「判りました、大統領閣下。彼らの言語はかなり特異で、われわれの英語とはまったく脳の使い方が違います」「そして唯一の解決方法は脳科学の観点から彼らの脳をなんらかの教育システムによって完全に改造することです」「彼らの言語の周波数が英語とは違うので、われわれネイティブの英語を千回でも一万回でも聞かせるべきです」 これらが優秀な学者たちが出した結論である。 大統領はその島民たちを立派なアメリカ合衆国連合の立派な国民として教育するために、合衆国連合教育庁に一億ドルもの特別予算を組ませ、次の連合会議で強行採決させた。そして全地球の研究者たちを総動員しコンテストを開催し、旅行の英会話だけでなくビジネス英会話まで盛り込んだアメリカ英語学習教材を開発させたのだ。その教材は一セットで数万円もコストが掛かっていたが、政治生命を賭けていた大統領は惜しみなくその島民たちに無料で配布した。今やその島民たちはアメリカ合衆国連合の大事な国民だからである。その教材は聞き流すだけで英語がペラペラになるという、全地球の著名な言語学者たちが総力を挙げて開発したCDやDVDであった。 百年後、この小さな島はアメリカ合衆国連合から独立した。ここの島民たちだけがアメリカ英語をいつまでも完璧に聞き取れず、話す事ができなかったからである。 日本人バンザイ。 了 二〇〇六年十二月
2007.10.06
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★新人賞は、あきらめましたでござる★ こんにちは。わたくし新人賞はあきらめました。完成させることに達成感を感じるヒトなので、一応投稿は続けますが、デビューは諦めることにしました。 なんといってもそのライバルの多さ。そのうち一年に一人か二人しか受賞できないので、その他大勢が涙を呑むわけです。合格率は東大以上に厳しそうなので、プロになるのは期待しないことにしました。(東大だって年間2000人も入学できるんだよ)中にはセミプロみたいなヒトもいるだろうし、再デビューを狙うプロもいると思われます。自分では頑張ってみたつもりでも、出版社の人がダメと思えばダメだしで、個性的に書けたと思ってみても、下読みさんが平凡と思えば平凡の烙印を押されるのだろうしで、ゴールは遠いだけですよね。それなら好きなジャンルを好きな方向性で書いたほうがまだ楽しいしで、雑誌のレーベルカラーは完全無視しようっと。小説現代なんて最初は荒削りなのを選んだくせに、次は堅実な真面目系を選んだしで、一体何がほしいのよってカンジです。一つ浮かんだのはやはりアレです。アレだと受賞しやすいような気がします。(ライバルに塩を送りたくはないので、ここでは書きません) 高校生の頃からノンフィクションが好きで一冊千五百円以上という高額の本に、お金をつぎ込んできましたが、あまり報われなかったようです。本は古本屋で買って売って投資は控えめにしようっと。 やっぱり東京在住者じゃないと、夢も希望もナイデス。芸のないタレントや面白くない芸人になっておいて、一発作家を目指したほうがいいらしいです。そういう自虐的ネタで一本投稿作品ができました。 やはり若いうちにデビューし、レポーターとしてあちこち取材に行ったり、外国に在住して語学力を身につけた方が人生が無駄にならなくていいです。 人生の進路決定は早めに賢くやらないとね。行き当たりばったりだと大失敗が見えています。売れっ子作家の本も買わないようにしようっと。自分の作品のためだけに投資しようっと。自己満足でも、それがいいらしいデス。 夢と希望がなくなっても、作品の執筆は順調です。自分では十分に楽しんでいます。さっきも一作完成しました。次はどんな設定で主人公にしようかなと思案中です。万人受けするものはダメなのかもしれないので、自分の嗜好と吊り合いをとらなきゃね。
2007.10.06
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↓最初で最後の掲載料かもしないので、写真取りました 見てやってくださいませ。 こんにちは。やっと「ショートショート」の掲載料がいただけました。もしかして、シロウトにはでないのかしらとか色々と詮索し興奮し落胆しておりました。 電話なんかもしてしまったり、「頂けるのでしょうか」なんてあつかましいったら。 けれどもこれで一件落着。まだ引き続き投稿しているけどどうかしらね。ライバルは多し。ま、一年に一人しかデビューできない新人賞よりまマシです。毎月選考がありますから。神様仏様(小説現代様)だわ。短篇を書くのに忙しくて、雑誌の感想とか送っていないのでいい加減な読者なのですが、これを励みに頑張って書かなきゃ。 執筆を止められないという投稿病なので、新人賞への応募はやっておりますが、一年に一人なので狭き門です。進学校の生徒が東大狙うよりも難関なのでは。田舎在住者はダメらしいという噂もあるので、期待はしていません。東京生まれ東京育ちの売れっ子が多いのはそういうわけかしら。努力や才能はその次なのね。 講談社って結構心が広そうなので、当分ショートショートでガンバろっと。一度はチャンスをあげようという気概がある。そこがやさしい。意外に心が狭いのは小学館。結構厳しいけど、若いとどこでも甘い。 十代には夢と希望があるぞ。頑張ろうね。 今度は「ショートショートの広場」に掲載されるのが目標です。明細に一刷り料と入っていたので、文庫に収録されたらまたいただけるのかもと内心期待中。ネタはあるし一行目ができたら早いけど、一ヶ月に何作も出してもダメらしいからね。
2007.08.18
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