パクス・ジャポニカ Vol.2

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2014/04/26
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カテゴリ: 山登りと山歩き
一度で用事を済ませられないのが悲しいところですが、またまた旧安房郡富山町(現在の南房総市)にやってきました。

JR内房線を岩井駅で降り、南房総市営の循環バス「トミー」に乗って旧平久里街道を北上して行くと、戦国時代の里見氏の内紛「天文の内訌」の決戦場となった 犬掛古戦場 や、曲亭馬琴「南総里見八犬伝」にゆかりの深い「 富山(とみさん) 」の山麓など、歴史的に見どころの多い場所を抜けて行きました。


他の乗客は伊予ヶ岳の登山口である「平群郷」で降りてしまい、終点の山田中に着いた時は、他に乗客がいませんでした。

御殿山トミー.JPG
南房総市営バス「トミー」
親切な運転手さんで、こちらから尋ねずとも御殿山への登山口を教えてくれ、バスにカメラを向けると、わざわざバスを停めて挨拶をしてくれました。


御殿山登山口.JPG
御殿山登山口

平久里川を渡ると、田植え前の水田からは蛙の大合唱が聞こえてきて、正面の御殿山山麓ではウグイスの鳴き声が聞こえてきました。

コンクリート舗装の登り道がしばらく続いた後、途中で本格的な登山道に入ると、しばらくは樹林帯の中を抜けて行きました。
御殿山登山道.JPG


稜線をたどって行くと、途中で視界が開けて、「大黒様」と呼ばれるピークにやってきました。
御殿山大黒様 (1).JPG


その名の通りここには大黒様が祀られており、江戸時代中頃に造られたものと推定されていますが、石は地元にはない硬質砂岩が使われているそうです。
御殿山大黒様 (2).JPG
元々は平久里川の川辺七軒の集落の中央にあったとのことで、川辺七軒だけでなく里山全体で福を授かろうと、川辺七軒の人たちがここに担ぎ上げたという美談が残されています。

大黒様のピークから眺めると、眼下には平久里川沿いに旧平久里街道が続いており、遠く房総丘陵の山並みの向こうには、東京湾を望むことができました。
御殿山大黒様 (5).JPG
こうして眺めると房総丘陵の山容も様々で、右の鋭鋒が伊予ヶ岳、左の双耳峰が富山(とみさん)、中央に見えるなだらかな山が津辺野山です。

平久里川をはさんですぐ対岸の山頂部はゴルフ場となっており、毎月恒例となった「芝刈り友の会」の、栄えある第1回が開催された「コスモクラシッククラブ」です。
御殿山大黒様コスモCC.JPG
ゴルフと登山を同時にやるのは困難とわかりつつも、一度に用事を済ませられないのは何とも悲しい性で、別々の目的で同じ場所を訪れる徒労感はいたたまれません。

それでも久しぶりの山歩きとあって、何だか忘れていたものを取り返したような気がしました。


大黒様のピークを過ぎると南に向きを変え、再び樹林帯の中に入って、山頂へと続くヤセオネを通って行きました。
御殿山ヤセオネ.JPG
てっきり山頂の肩だと思っていたのですが、山頂だと思っていたのが実はニセピークで、またしても徒労に終わりました。

にせピークを越えると、大日山方面への巻き道が分岐しており、そのまま直進して御殿山を目指すことになります。
御殿山山頂ピーク.JPG
御殿山へはこのピークを直登することになりますが、果たして今度こそ山頂ピークなのでしょうか。


急登を登り切ると小さな祠の建つ平坦な場所にたどり着き、ここが御殿山の山頂です。
御殿山山頂.JPG
御殿山山頂(標高364m)


「山高きがゆえに貴からず」とはよく言ったもので、御殿山の標高は低いものの、周囲にも高い山がないため、山頂からは東京湾と太平洋の両方を眺めることができました。
御殿山山頂西側.JPG
西側の内房、東京湾方面
ちょっとしたアルペン気分です。

御殿山山頂東側.JPG
東側の外房、太平洋方面
ちょうど旧千倉町の方向で、 高塚山 や「 花嫁街道 」の烏場山などを眺めることができました。
(太平洋から東京湾に吹き渡る風にダイナミズムを感じつつ)


これまで御殿山の存在は知っていたのですが、どうしても身近な富山の方に足が向きがちで、なかなか訪れる機会がありませんでした。
(機会はあっても、目的が違ったり)

訪れる人も少ないこともあって、ゆっくりと山頂からの眺めを楽しむことができるため、なかなかの名山だと思います。

関東100名山(28/100)


関連の記事
富山(2008年11月)→ こちら
伏姫籠穴(2008年11月)→ こちら
犬掛古戦場(2009年10月)→ こちら





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最終更新日  2018/03/19 09:08:34 AM
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