全3件 (3件中 1-3件目)
1
まーねーこーゆーことは書かない方が得策だとは思うんですけどね〜 LFJの公式Twitterアカウントから、突然、クラウドファンディングを実施します、というツイートが飛んで来たので、見てみました。 http://motion-gallery.net/ モーションギャラリーなるシステムを利用して、「寄付」を募るというもの。 クラウドファンディングという仕組み自体、アメリカ発だそうで、まぁそのへんで既に個人的にはちょっとアレだなと思う訳ですが、まぁ寄付を募るというのなら....というわけで、こちら。 http://motion-gallery.net/projects/lfj2013 平たく言うと、確かに500円から寄付は出来るのだけれど、実体は「特別優待資格の販売」なんですね、これは。 これは、一括してしまうなら「品が無い」と思うのです。 発想が呆れる程に現代日本的というか..... まず。 クラウドファンディングなどと言っていますが、要するに「寄付の名目で金を募りつつ、実体はチケットや優待資格の販売」というシステムは、それ自体は決して特殊なものではありません。そもそも、日本のメセナの実態が、名目はともあれそれに近いものがあったのは周知の事実(招待券の乱発ですね)。 一方、「寄付」文化が根付いているアメリカでは、例えばメトロポリタン歌劇場。あれは、例えばウィーンやバイエルンやスカラ座が政府や自治体の組織であったりして、その意味で「公立」なのに対して、基本的に「私立」です。つまり、個人や企業の寄付で出来ている。だから、昔から、テキサコ(だったかな?)という石油会社の寄付で字幕設備が出来てます、とか、遅れた人の為のモニター室があります、みたいなことになっていて、プログラムの最初の方に寄付者のご芳名が書いてある。後ろじゃないっすよ。最初の方。もう10年行ってないから今は多少違うのかも知れないけれど。 じゃぁ欧州ではそんなことは無いのか?というと、決してそうではない。いい例がザルツブルク音楽祭。ここは、もうガシガシと寄付をこまめに求めてきます。チケットをネットで予約しようとすると「寄付は幾らにしますか?」と聞いて来る。劇場補修のお金が掛かるから寄付して、と次の画面で聞いて来る。ザルツブルク音楽祭友の会みたいなのがあって参加を呼び掛けて来る。アメリカ人向けには「ザルツブルク音楽祭アメリカの友の会」があって.....あーもーうるさいなー、という感じ。友の会に入ると、チケットの優先割当とかあるらしい。アメリカ友の会には専用ラウンジがどっかにあるらしい。 じゃ、それに違和感を感じるか?と言われると、必ずしもそうとは思わないんですよね。 METにしてもザルツブルク音楽祭にしても、このへんは、結構起源がはっきりしていて、意識的に「これを作ろう!」という処から始まっていて、その為のパトロンが居て、やりたい人が居て、という経緯から始まっている。一方で、この二つの組織が運営しているのは、オペラ(とザルツブルクはホフマンスタールのイェーダーマンもだけど)を上演するという明確な、しかもどえりゃぁ金の掛かること。 METとかだとどのくらいなのか知らないけれど、ザルツブルクの場合、メンバーシップの料金とメリットが明記されています。一番安いのは日本からだと50ユーロの「情報誌購入」。これだと、情報誌年3冊に加えて、期間中の友の会向けプログラムへの参加権。無料コンサートとか、レクチャーとかだったかな?確か。一番高いのは、5万ユーロの「ゴールデンクラブ」。リハーサルを見せてくれるとか、レセプションにご招待とか、お名前載せますとか、優先販売を特にアレンジします、席も自由に選べます、とまぁ、至れり尽くせりですが、でも、チケット代は別。500万円出して、これだけ。METの場合は、そこまで出せばチケット少しはくれると思うんですけどね。 METにしても、ザルツブルクにしても、基本は、やはり「寄付」なのです。見返りは期待しない。あっても、それは本来の額に対して大幅に「割に合わない」。しかも、この二つの組織が運営しているのは、途方も無いコストの掛かる劇場であり音楽祭。 ラ・フォル・ジュルネも、お金は掛かります。それは事実。けれども、ラ・フォル・ジュルネの基本コンセプトは、「より多くの人に音楽を」というものではなかったのか?その為の一駒45分コンサートであり、チケット代は1,500円から(まぁ正直それが絶対額として安いかと言われるとごにょごにょなんだけど)ではなかったのか。 そこにあるのは、本来パブリックなものとしてのコンサートをより開いて行こう、という発想ではなかったか、と思うのです。そこに、コンサートそのものを質に入れるような形で、「寄付」という名前とは裏腹に、言わば特別アクセス権を販売する、というのはとても相容れない発想だと思うのです。 新日本フィルが、今、ハープ募金というのをやっています。一口3千円で、目標500万円。目的は「新しいハープを買う」というもの。見返りはプログラムにご芳名掲載。一口3千円とか区切られているのがちょっと気に喰わなくて、もう一息なんです〜くらいのところまで行くまで出さないつもりなんですが(<多分ただ単に吝嗇なだけ)、こういうのはよく分かるんですね。ご芳名掲載は要らんけど。(出す時はお断りしたい。) ハープ繋がりで言えば、広島カープ(<いや繋がってないし)がその昔「たる募金」というのをやったという伝説があって、万年低位低迷(今の方がヒドイという説もあるけど...)、資金も無くて、いよいよ身売りか、となった時、広島市民(当然周辺の人達も居たでしょうけど)が募金の為の樽を置いて、資金を集めたという話。 ハープ募金は何処まで進んだのか。たる募金でカープの残留資金が賄えたという訳では無いだろうけれど、そこにあるのはよりプリミティヴな、この楽団を、球団を、公演を、劇場を、維持したいという願いなのではないかと思うのです。 残念ながら、このLFJのクラウドファンディングには、そういうものが感じられない。目標額は500万円、奇しくも新日フィルのハープ募金と同じですが、はっきり言って、どっちに金出す?と言われたら、私は迷わず新日に出します。(まだ出してないけど) だって、500万円集めても、だからどうなるものでもないのだもの。「見返りはありません。でもお金は必要です。千円下さい」と言われたら、黙って出したと思います。でも、こういう、パブリックなものを勝手に切り売りする仕組みに加担する気は無いのです。 先ほど、「楽団を、球団を、公演を、劇場を、維持したい」と書きました。これらには、皆、共通点があります。それは、皆、パブリックなものである、ということ。パブリックである、とは、皆のものであるということであり、より分かりやすく言うなら「わたしのものでも、あなたのものでもない」ということなのです。公共の利益、公益、という用語がありますが、これを法の理念に照らしつつ、分かりやすく説明すると、そういうことになります。「誰の為でもあり、故に誰かの為でもない」。それが公共の利益、ということ。 この仕組み(気に喰わないながらも擁護すると、このクラウドファンディングという仕組みを提供している企業の提供するスキームには、純粋にただ寄付だけを募るというものもあります。だから、この企業や、仕組みそのものに罪がある訳では無いでしょう。)は、公共の利益、「誰のものでもあり、故に誰のものでもない」ものを勝手に区分けし、値付けし、切り売りしているのと同じなのです。恐らくここには、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンを運営する側の、この「イベント」に対する意識の低さが反映されているのだと思います。公共の利益は、「"公共"のもの」でもないのです。「公共」を体現するのが行政であったり、この場合は主催者であったりするように感じる向きはあるのでしょうが、それは決定的な間違いです。(余談ながら、日本の行政・立法関係者に、この、基礎中の基礎の理念を理解しない者がなんと多い事か!!) これは本気で言うのですが、もし、そうでもしなければお金が足りないから維持出来ません、というなら、チケット代を上げ、規模を縮小し、それでも維持出来なければ止めてしまう方がいいと、結構本気で思うのです。安易にパブリックな部分を切り売りして行くのは、このラ・フォル・ジュルネという音楽祭とは相容れない思想だという気がするのです。 まぁ、結論的には、樽を置いたらどうでしょう、ってとこなんですが。 それじゃどうにもならない、っていうのかも知れませんが、樽のお陰で60年保ってる球団だってあるんだし。目先の仕組みに目を囚われずに、10年、20年、30年と、きちんと永きに渡って支持を広く得られるようにするにはどうすればいいか、と考えるべきだと思います。それは、切り売りして得られる泡銭の500万円より遥かに役に立つと思うのです。
2012年12月27日
コメント(0)
みなとみらいホール 14:00〜 3階右側 マーラー:子供の不思議な角笛〜 ラインの伝説 / 誰がこの歌を作ったのだろう/ 麗しきトランペットが鳴り響くのは / この世の生活 / 原光 / 番兵の夜の歌 / 高い知性への讃歌 ブルックナー:交響曲第6番 ソプラノ:クリスティアーネ・エルツェ 東京交響楽団 指揮:ユベール・スダーン 理屈は成り立ってはいるんですが、東京のオーケストラの川崎での定期演奏会が横浜のみなとみらいで....というのは、やっぱり不思議。 来年4月からミューザ川崎が復活するということで、来期からはミューザに戻るらしいですが、あの風呂桶蛸壺ホールはなぁ....それでも一応定期は継続したのに、宛てがわれた席は上の方の舞台脇という酷い席。何たる待遇。サントリーでの振替先といい、安い席を買う方が悪いという理屈は理屈だけど、なんでわざわざこんな酷い席を継続時にアサインするのか。定期会員の継続っていうのは、基本席は動かない(いい所へ動かすのは凄く面倒)のに、宛行扶持がこんな所ってのはどうなんだと。まぁ、東響のやる事は昔からなんか納得行かないので、こちらももう一つ冷淡ではあるんだけれど。 まぁ、愚痴はともかく、今のみなとみらいはまだいい席なので、それはそれで楽しむとして。 マーラー・リーダー・プロジェクトという奴です。2月はナタリー・シュトゥッツマンが「子供の死の歌」で出るのでそれを楽しみにしつつ、今回はよく知らない人が「角笛」の女声担当曲を歌うという趣向。シリーズなので行く訳ですが、率直に言ってそんなに期待はしていなかったのが正直なところ。 それが幸いしてか、なかなか良かった。 クリスティアーネ・エルツェは割と若い人のようで、既にあちこちで歌ってはいるようですが、多分聞くのは初めて。この人が意外に良かった。素直な、クリアな声。そのわりに、幅の広いマーラーの「角笛」歌曲によく対応していた。芸達者でもあるのか。 発音も、格別クリアということでもないけれど、自然体というのか、安定したもの。聞いていて「ああ、質のいい歌だなぁ」と思ったものです。 オーケストラは、まぁ、マーラーだし.... 後半はブルックナーの6番。私は気付いていなかったのだけれど、言われてみれば6番はあんまり人気ない感じですね。演奏されるのも少なそう。 けれど、実際聞いてみると、確かに推敲を重ねたという感じはなくて、そういう意味で胃もたれしなさそうな、さっぱりというか。面白かったです。ブルックナーはやっぱり生の方が面白い気がします。
2012年12月02日
コメント(0)
楽天ブログの不安定さは本当に嫌気が差す。お陰で二度も記事が消されたので、もう詳細は割愛。ホント使えねーなー楽天は。記事も落とせないから引越も簡単に出来ないし。はっきり言ってお勧めしません。でも、潰されると困るしな。非常に腹立ててます。 夜鳴き鶯のアンナ・クリスティが良い。もう一回聞きたくなるくらい。 後は色々書いたのに消されたので割愛。ホントどうにかならんのか。スーパーセールとかやってる場合じゃないだろうが。サーバーケチってんだろうなぁ、きっと。
2012年12月01日
コメント(1)
全3件 (3件中 1-3件目)
1
![]()
![]()
