ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2007年04月24日
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今回はオーストリー(オーストラリアと紛らわしかったので読み方変えたそうです)のワインです。イム・ヴァインゲビュルゲ グリュナー・フェルトリナー フェダーシュピール04(長っ!)というワインで、創業が985年という古参のワイナリー ニコライホーフのものです。グリュナー・フェルトリナーとは、オーストリーの固有品種かつ最も多く作られている白葡萄です。価格は2800円前後(2700~3000円くらい)が多いようです。
なお、フェダーシュピール(鷹狩りの意)とはこのワインが造られるヴァッハウ地方のワイン格付けの一つで、中程度の格のものに当たります。最も手軽なランクのものはシュタインフェーダー(華奢な野草という意味)と呼ばれ、最上級のものはスマラクト(畑に現れると幸運な緑色のトカゲの事)と呼ばれています(一部例外もあり)。

透明感、みずみずしい、素直といったような言葉がピッタリの味わいです。ふくよかな果実味がありながらも、しっかりしたミネラル感が華美すぎない、引きしまった印象と奥行きを与えています。酸味もいい具合に効いてて上品。香りは、清々しい柑橘系(ただ、ソーヴィニヨンブラン等のそれとはまた違った物です)の香りと、青りんごや花の甘くて広がりのある香りが調和しています。

食べ物との相性はいいワインだと思います。色々なものと合うでしょう。中でも、和食との相性に関しては注目すべきものを感じます。さらに、白身の魚介類ともいい相性を見せます。火の通った料理はもちろんのこと、刺身やお寿司なんかでも美味しいですよ。僕はイカや鯛の刺身、にぎりを岩塩で食べるのがお勧めです!

オーストリーはビオディナミの提唱者ルドルフ・シュタイナーの出身国で、ニコライホーフは現当主のサース家が19世紀に買い取った後、1970年からビオディナミに取り組んでいるそうです。昨年の雑誌「ブルータス」11月15日号の自然派ワインの特集にも登場していました。
このグリュナー・フェルトリナー種のワイン、あまり知名度はありませんし値段もやや高めなのですが、いいワインだと思いますし、最近は少しずつ注目度も高まっているようです。フランスワインの柔らかなエレガントさとは違った、1本芯の通ったエレガントさがあり流石は女帝マリア・テレジアの国のワインといったところでしょうか。





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最終更新日  2007年06月21日 11時20分02秒
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