ワインヲタ入門生のチラシの裏

ワインヲタ入門生のチラシの裏

2011年06月04日
XML
カテゴリ: 日本ワイン

先日の 東日本のワインの会 のワインもこれで最後。今回は山形の「川上品種」です。
ブラッククイーン古木・樽熟成2008 。生産者であるタケダワイナリーは山形県上山市にあるワイナリーです。1960年には既にワイン専用品種を垣根作りで栽培していたという先駆者的存在です。一家3代に亘って営まれてきたワイナリーで、本ワインに使用されている、川上善兵衛氏の作った品種である「ブラッククイーン」の木は、樹齢40年にもなる古木です。
価格は、写真のお店で3280円。

は黒いです。ガーネット系でしょうが、まだ若く深い黒というべきですね。

香り はなかなかに華やか。オレンジや黄桃を思わせる甘い雰囲気がしっかりあります。加えて、ブルーベリーやブラックベリーといったベリー、それにプラムっぽさといったものも感じられました。勿論、フルーティさだけではなく、土っぽさや赤い花、それに下草的なニュアンスと言った要素もありましたね。

味わい は酸!とにかく、強烈と言えるほどの強く太い酸が主役です。そこに、小石っぽいミネラル感が加わります。果実味もありますが、極めて繊細で酸の裏方以上の存在感はありません。口当りは滑らかですが、その酸とミネラルのおかげかボディはシャープさすら感じるミディアムフルと言った印象でした。

会では、チーズ類なら何でも問題なく、塩気とクリーミーさや旨みが、ワインの酸を上手く受け止めてくれました。生ハム類も同様ですが、旨みの結びつきはこちらの方がやや強いような印象はありました。
とすると、やはり赤身肉系統をあわせるのが良さそうですね。脂少な目の牛肉や鹿などの野禽などがいいでしょうか。野禽類なら、鴨などの鳥肉も問題なさそうです。個人的には、ローストビーフや牛フィレのステーキなどに、キノコのソースを合わせたものなどと一緒に試してみたいところですが、根菜を使った和風の煮物くらいの方がしっくり来るかもしれません。

驚きました。ブラッククイーンは酸の強い品種で、東北のワインは酸が乗りやすいというようなことは聞いていたのですが、ここまで元気な酸は、赤ワインでは経験が無いかもしれません。
これが熟成するとどうなるのか、酸がこなれるのか、それとも衰えず存在感を見せ続けるのか、興味深いところです。

にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年06月06日 23時08分08秒
コメント(0) | コメントを書く
[日本ワイン] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ぱんだしゅりけん

ぱんだしゅりけん

カレンダー

コメント新着

ぱんだしゅりけん@ Re[1]:2023年、この1本!(12/31) kaoritalyさんへ 今頃気づいてしまい申し…
kaoritaly @ Re:2023年、この1本!(12/31) コノスルはよくできたワインですよね♪
ぱんだしゅりけん @ Re[1]:Natan葡萄酒醸造所ワイン会をしました(01/15) shinakunさんへ ご無沙汰しております。ま…
shinakun @ Re:Natan葡萄酒醸造所ワイン会をしました(01/15) ぱんださん、こんばんは! お元気そうで何…

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: