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スウェーデンが、1783年、当時の世界最大の木造帆船「イエーテボリ号」を建造し、中国、当時は清朝ですが、との交易に利用しました。この帆船が200年以上経ってから、また当時のままに建造され、中国へやってきました。 最初は広州に、今回上海に入港し、これから香港、シンガポールと「海のシルクロード」を通って帰っていきます。この関係の記事はずい分前から何度も何度も見ましたが、今回の上海で終わりになりますので、ここで上海人が商売を考えているという話を紹介します。 260年以上の歴史の記憶を背負ったスウェーデンの復古船「イエーテボリ号」が11ヶ月の長い航海を終えて、最終目的地上海へ29日到着した。この到着にあわせて、上海の多くの店がこれにちなんだ商品やサービスを始めた。古船でのヨーロッパ式結婚式は無理だが・・・ 多くの人がこのロマンチックな雰囲気を漂わせた帆船での結婚式を望んでいる。しかし、「イエーテボリ号」の中国メディアセンターの関係者によると、船上で求婚をするのは勝手だが、結婚式を挙げられる可能性は少ないという。 「イエーテボリ号」の停泊した外灘での結婚式は可能である。滔滔と流れる黄浦江を前に、名月に照らされて、「イエーテボリ号」と東方明珠テレビ塔を背景に結婚式を挙げるのはロマンチックで、千篇一律のホテルでの結婚式に比べ、人気があるのは確かだと、計画が進められている。海上から見物の観光船 「イエーテボリ号」が上海に停泊するのは、ちょうど中秋節と国慶節の休みのゴールデンウィークに当たり、いくつかの旅行社が水上から観光するルートを準備中である。しかし「イエーテボリ号」の上海での滞在期間も未定で、ルート、料金もまだ決まっていない。当面の参観者の数などを見て決定するという。「イエーテボリ号」のモデル船は発売 「イエーテボリ号」は参観者の人数を制限するので、上海停泊中の参観者数はそれほど多くはならないので、模型船を買うのも一つの選択である。すでにインターネットでは、スウェーデンのSOIC社のモデル船が売られている。長さは50センチと25センチの2種類があり、値段は2,000元と1,000元。 中国メディアセンターによると、上海で縮尺モデル船を買うことができ、大きいのから小さいのまで色々あるという。最大のものは船長が1.6メートル、高さ1.3メートルで、値段は1万元以上。小さいのは掌の大きさで、わずか数十元。
2006年08月31日
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「中国人入るべからず」などと言われると多くの人が、かつて上海の公園に“中国人と犬、入るべからず”と看板があったのを思い出すのではないでしょうか。腹を立てるのは当り前です。 しかし、そうした店が中国人を入れたがらないのは、中国人は商品の値段を知っているので、中国人がいると外国人を騙すのが難しくなるからです。だからそんな店には注意が必要です。 最近、ある北京市民が友人を連れて故宮を見物していた時、二つの商店で「ここは外国人しか入れない」と断られた。競争の厳しい市場経済で、各商店はなんとか販売を伸ばそうとしているのに、これらの店はなぜ客を断るのだろうか? これらの店は故宮の神武門の東側、珍妃の井戸の近くにあると聞いていた。しかし記者が取材してみると、ここには誰にも開放された小さな「故宮商店」があるだけだった。 そこの店員に「外国人がよくくる店はどこにあるんですか?」と聞くと、疑わしそうに見たので、外国の友人を探しているんだと言うと、「王府」と書かれた外から見ると空家のような建物を指差した。 記者が入ろうとすると、「ここは外国人が休む場所で、中国人は入れないよ」と店員にさえぎられた。記者は外国の友人が中で待っているからといって入れてもらった。 店内には、筆墨硯、宝飾品、書画、その他工芸品がいっぱいであった。ここの品物はどれも価格が非常に高く、小さな工芸扇で200元、玉の腕輪は数万元。他と比べて値段は高く、景泰藍の孔雀が1,500元もしたが、隣の「故宮商店」では150元だった。 10数人の店員がトランプをしていたが、記者に気付くと管理職らしい中年の女が立上り、何の用かと尋ねた。見ているだけだと答えると、ここは外国人だけを相手にしているから出てくれといわれた。 店を出ようとすると、ガイドに連れられた10数人の外国人が入ってきた。遊んでいた店員は全員立ち上がり、流暢な英語で説明を始めた。記者が隅っこで様子を見ていると、男の店員がやってきて追い出されてしまった。 もう一つの「大明堂」も外国人休息室で、入口で外国の友人を探しているというと、どこの国の人かと聞かれた。適当にアメリカ人と答えると、ここは日本人専用だと言われ、入れてくれなかった。 なんで中国人を入れないのかと聞いてみると、一般の中国人が来てもここの品物は買えないし、本当の値段を外国人に教えることがあるので、「買物の雰囲気を壊す」からだという。 これらの店は、故宮が外部に貸している店で、すでに6年になるが、管理は難しいという。こうした店は旅行社が連れてくる客を相手にし、利益は高く、旅行社と利益配分をするようになっている。
2006年08月30日
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もう長い間カラオケなんか行ったことがないので、日本のカラオケは版権使用料をどのようにしているのかも知りません。しかし、今回の1日1部屋当りの費用が12元という値段はずいぶん安いような感じを受けるのですが、どうでしょうか? それにしても北京の銭●KTVはずい分値上げしました。なお、銭●は大きなカラオケチェーン店で、KTVはカラオケの店のことです。(●は木偏に巨) 早くから色々と推測され、注目度も高かったカラオケの版権使用料問題について、国家版権局は費用標準を公示した。1ヶ月間、広く各界の意見を聞くことにしている。公示された料金標準は、1日1部屋当りの費用が12元(音楽とMVの両方の作品の使用料)。 現在、上海のカラオケ企業は、部屋数によって、版権使用料が徴収されていて、多い店で毎年6,000元、少ない店で毎年1,200元。12元/日/部屋で計算すると、それぞれ1年で35万元、9万元近くと、大幅アップになる。 上海には現在3,000社余りのKTV企業があり、部屋数は合計で2.7万室ある。もし現在の標準だと、今後は毎年上海のカラオケ企業が支払う版権使用料は1.2億元近くになる。 国家版権局のスポークスマンは、地区による差、同じ地区でも経営規模による差によって適当に調整しなければならないだろうといい、最終的にいくらに落着くかはまだ分らない。 現在の公示された標準で計算すると、カラオケ企業が全てを消費者に転嫁すると、1時間1.4元ほどを余分に払わなければならなくなる。上海のカラオケ企業は態度未定 上海の銭●、好楽迪などのカラオケ企業によると、まだどこも値上げの予定はない、版権局が最終的に費用標準を出してから、調整するという。北京の銭●KTVはすでに約50%値上げ 北京銭●KTVは個室の価格を平均で50%程度値上げし、版権使用費問題が出てから、初めての値上げとなった。同社は、価格は確かに上げたが、「ソフト、ハード面での改善」が原因で、版権使用費とは関係がないと説明している。 しかし、客は「前回来た時は1時間59元だったのが、今は96元にもなった。値段は高くなったけど、そんなによくなったような気がしない」と、突然の値上げに理解を示していない。 北京の別のカラオケ、麦楽迪はしばらくの間、追随値上げの積もりはない、版権使用費の具体的な方案がまだ出ていないので、軽々しく値上げすることはできないという。
2006年08月29日
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日本でも色々な役所が自分の権利を維持、拡大させようとする例はたくさんありますが、これは官僚機構の通弊で、中国にももちろんあります。官僚機構の歴史が長いだけに、中国のほうがもっとひどいのかもしれません。 色々な報道を見ていると、地方政府の権力を持った部門が何かやろうと思えば、ほとんど何でもできそうな感じを受けるのですが、お墓や葬式の権利まで特定の会社に売り、独占させるのはやりすぎでしょう。 でも今の中国では、こうした報道が相次いだり、インターネットに批判の声が溢れると、上級政府が動かざるを得なくなりますから、このように明らかにひどい問題はいずれ解消されると思います。 湖北省荊門市の民営企業・華達公司は、民政局から当地唯一のお墓と葬儀館の20年間の経営権を買い取り、以来、葬儀価格は猛烈に値上がりし、一部のお墓は11万元にまで跳ね上がった。 多くの死者の親族は負担に耐え切れず、多くの人々は、このような独占経営をされると、普通の人間は死んでも葬られる所がなくなると怒っており、中には、仕方なく60キロも離れた隣の県の公墓に葬る人もいる。 民営企業がこのような独占的な地位を作ることができる根源は「権力」にある。その「権力」とは、民政部門の葬儀事業への管理の公権力のことである。 この会社と民政局とが結んだ契約では、華達公司は荊門地区の葬儀場、公墓の20年間の使用権を有し、民政局はどのような理由であれ、別の葬儀場に公墓の設立の認可をしてはならない、となっている。 民政局のやり方は権力の乱用であるだけでなく、契約法の規定にも違反している。権力乱用、権力を売った見返りは、当地民政局が得た20年間500万元の請負費で、認可した時の局長はそこから12万元を自分のものとした。葬儀の独占による会社の暴利は実質的に権力の暴利である。 しかし、葬儀業界の暴利は目新しいニュースではない。報道によると、葬儀業界の利益は1.000-2,000%にたっするという。2005年の「10大暴利業界」の中で、葬儀業はエネルギー、薬品医療、中小学教育に次いで、4位であった。 荊門での葬儀の暴利は、決して個別の現象でないことは容易に見て取れる。こうした民生の困った問題をいかに回避するべきだろうか?もちろん責任のある権力と権力者を厳しく問わなければならないが、荊門民政局だけの問題でもなく、民政管理部門だけの問題でもない。
2006年08月28日
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今日はたわいもない話です。こんな話が出てくるのも、背景には自動車に手が届く人が多くなり、自動車への関心が高いことと、高速道路の整備が進んでいることがあります。 昨年末で、中国の高速道路の総延長は4.1万キロとなりました。スピードの出せそうな道もありますが、台州から杭州への道路だったらそれほど空いているとは思えないので、本当にこんな時間で走ったのなら危険です。 美人ドライバーがベンツで、台州から杭州まで253キロを1時間22分でぶっ飛ばし、その内18分のシーンを広州の映像サイトに発表し、非常な論議をかもした。13日にはアクセス累計が22万ほどだったが、14日午後には48万に達し、多くの人が関心を持っていることを示した。 ユーザ名がKINGのこの作者は、映像の簡単な説明で、「トンネルの中で最高時速235キロ、外だと255キロ。高速道路の全長253キロを1時間22分で走破、私の以前の記録よりも2分余り速かったから、自分でお祝いハハハ! 残念だったのは20分でデジカメの電池がなくなったこと、でなきゃ全部記録できたんだけど」 コメント欄には400近くが書き込まれ、スピードを称賛する意見の他は2種類に分かれた。映像から見るとそれほど速くない、ウソだろうという意見があったが、少数だった。多数は非常に危険でけしからんと言う意見だった。 インターネットユーザに取材すると、映像サイトに問題があり、サイトが知名度を高めるためにこうした内容を伝えるのは問題で、サイトは自分の内容に責任を持つべきだという意見が多かった。しかし、法律が禁止していない内容を伝えるのは問題ないという少数意見もあった。 サイトに取材すると、サイトの全ての内容は審査した結果で、この映像を削除するつもりはない、しかし、利用者には公民としての責任を呼びかけたという。政治、宗教など禁止されているものは、サイトが事前に処理している。 法律の観点から弁護士は、超スピードの場面は映画ではよく見るが、平均時速184キロで飛ばすのは交通規則に違反しており、こんな映像をインターネットに提供することは、当然妥当ではないという。 しかし、法律で禁じられた内容以外、具体的にどんな内容を放送し、また禁止するかは商業サイトでははっきりとした基準がないのが現状だ。
2006年08月27日
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一人っ子時代ですから、父母のエネルギーは全てその一人の子供だけに注がれ、しかも非常な学歴社会になっていますから、なんとしてもよい学校へ生かそうとする気持ちはよく分ります。 しかし、最初の病院で薬をもらった時に、飲ませすぎると中毒になるよと注意されていたのに、なぜ飲ませ続けたのか? 効き目のすごさに有頂天になったということはあるにせよ、よく分りません。 だって、この薬は入手が難しく、色々な病院へ行っては買っていたのですから、副作用があることは知っていたはずです。自分の娘の場合は大丈夫だと自分で思い込もうとしていたのかもしれません。リタリンという薬はとても怖い薬らしいので、8年も服用したとなると、後が心配です。 今年16歳の王雪晴は重慶の普通の家庭に生れ、父親は地方政府に勤め、母親は企業で会計をしている。彼女が小学校へ上がった時、成績がよくなかった。父母はまだ小さいからだろうと思ったが、3年生になっても成績はよくならなかった。 1996年のある日、父親が彼女を連れて重慶のある大病院で検査してもらった。その診断結果は、彼女は多動症で、医者は少量の精神興奮剤を飲むことを勧めた。 そうすると短時間は精力を集中できるからである。医者はリタリンを10錠与えて、「できるだけ飲ますのは少なくしなさい、そうしないと中毒になるよ」と注意した。 帰宅後、リタリンを1錠飲ませると、非常に落着き、椅子に座って1時間宿題をした。「この薬の効き目はすごい」と父親は喜んだ。毎朝1錠、昼にも1錠飲ませ、もらった薬はすぐになくなった。この薬は簡単に入手できなかったので、あちこちの病院へ行っては色々な理由をつけて処方してもらった。 彼女は薬を飲むと、元気が出て、勉強にも力が入った。彼女の頑張りで成績も上がり、2001年7月には重点中学に合格し、父母も非常に喜んだ。しかし、彼女は薬物依存症になり、薬を飲まないと元気が出なくなり、薬を止められなくなっていた。 その後さらに重点高校にも合格したが、身長は1.5メートルしかなく、かわいそうなくらい痩せ、体重は30キロ余りにしかならなかった。父母が彼女を重慶の病院へ連れて行ってみてもらったところ、薬物依頼と診断された。 ショックで父親の頭髪は真っ白になったが、後悔しても追いつかない。自分で娘の健康を台無しにし、また娘との感情の溝が深くなってしまった。
2006年08月26日
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以前、「東京裁判」という映画が作られていることはご紹介しましたが、完成して上海で上演されました。この映画が日本へ来ることはないでしょうから、見ようと思えば中国へ行かなければならないでしょう。 60年前、世紀の裁判が東京で開かれ、中国の検察官が極東国際大法廷で、雄弁な事実に基づき日本の戦犯の数々の悪辣な仕業を訴え、裁判は最後に、東条英機を初めとする7人の戦犯に絞首刑を宣告した。 16日、上海電影集団の制作した新しい映画「東京裁判」が、人心を揺り動かす史実を銀幕に映し、20世紀の歴史事件を再現した。午前9時から上海の13の映画館で初めてリレー式に12時間連続上映したが、どこも超満員だった。9月1日から全国で上映される。 「東京裁判」は1946年の極東国際軍事裁判で、28人の日本戦犯に対する困難な裁判の過程を背景とし、中国検察官の緻密な思考に基づき、人々の心を打つ法廷論戦を表現し、最終的に戦犯を絞首台に送り、戦争で死んだ中国同胞を慰めるものである。 映画は真に迫る歴史の真相感を持ち、緊張感と震撼に満ち、弁論の応酬は人の心を動かすもので、深い感銘を与える。歴史事件を再現し、平和を愛好する人々に歴史を忘れないよう戒めている。筋書きは感動的で、人物も本当のように描かれている。 監督の高群書は中国、台湾、香港の多くの演技派とアイドル派の俳優を集めた。実力派のスター・曾志偉が中国の戦場から帰国する日本兵を演じ、最後に気が狂うところは心を打つ。 朱孝天と林熙蕾が戦乱で別れ別れになった恋人を演じた。この他、日本、米国から経験のある俳優を招き、戦犯と検察官として出演した。10ヶ国近くからの俳優が出演した。 この映画上映にあわせて、上海電影集団は多くの活動を行った。上海在住の抗日戦争の老兵士を招いて映画鑑賞と座談会を開いた。また、100人の文化界、教育界の人々の映画鑑賞と座談会も開いた。 その他、南京大虐殺記念碑参拝、まだ漏れている証人探し、各地の戦争記念館への映画コピーの贈呈、全国の100大学の新入生の集団映画鑑賞なども計画している。 8月30日の夜には、スターたちが出演する慈善番組を計画している。抗戦老兵、老兵の遺族、まだ漏れている証人、日本の留学生などを招いて、「東京裁判」に出演したスターは全員が登場することになっている。
2006年08月25日
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中国は現在、世界一の人口国で、一人っ子政策をとっていることでよく知られています。一人っ子政策はやらざるを得ないことだったのですが、非常なゆがみももたらしました。 子供を一人だけしか持てないのなら、男の子の方がいいと考える人が多く、生れる前に超音波検査をして、男だけを産んだり、あるいは女の子が生れた場合は出生届けを出さなかったりするのです。 「中国人口・労働問題報告」が中国社会科学院から出版された。男女比が非常なアンバランスに 1980年代以降、出生性別比が高くなる傾向が続き、男が多く、女が少なくなりバランスが崩れている。2000年には男女比が116.0:100となり、2004年生まれでは121.2:100とさらにひどくなった。 第10次五ヶ年計画期間(2001-2005年)中の出生性別比の変化は大きくなかったが、それは男が多い状態がすでに長年継続してきたからである。専門家は、第11次五ヶ年計画期間(2006-2010年)の20-34歳の結婚適齢期の男性は女性よりも1,000万人以上多くなり、10%の男性が結婚できない可能性があるとしており、この問題が表面化する可能性がある。 中国の人口増加の傾向は全体的には安定しているが、10数年前と比べると、人口の自然変動に新しい傾向が出ている。全国の婦女の平均初婚年齢は多年に渡って高くなって、2003年にピークの24.17歳になったが、2004年には23.26歳に下がった。 1980年代から1990年代にかけての第3次出生人口ピークの影響を受けて、2005年から2020年までの間、20歳から29歳の出生、育児期の女性の数がピークを迎え、人口が増加する傾向が強くなる。 一人っ子政策は継続しているが、「双独」政策(一人っ子同士の結婚の場合、子供を二人まで認める)もあるので、一人っ子政策で生まれた子供(1億人前後)が婚姻年齢に入ると、将来、政策内の出生水準も0.1程度上昇すると見られる。流動人口が10%以上に 中国は人類史上、平和時期には現れたことがない、規模の大きい人口の流動現象が起きている。現在の中国の流動人口はすでに全国の人口の10%以上になっている。 人口の都市化のレベルが、これまで国家の社会経済発展の重要な指標と見られてきたが、中国は改革開放以来、都市化のレベルは高まり続け、1978年の18%から2000年には36%に、さらに2004年には42%にまで高まった。 我国が現代化する中で、全面的に都市化を推進することは必要であるが、我国のように長期に渡って都市化が進んでこなかった国にとっては、厳しい挑戦が課せられたと言わざるを得ない。
2006年08月24日
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2004年8月、北京でのサッカーアジア杯の試合後、一部中国人サポーターが場外で日本国旗を焼いたり、駐中国日本公使の乗った自動車を襲撃し、後部ガラスを割ったという事件があり、反日感情の高まりとして日本では大きく報道されました。 もちろんこの事件は国旗を焼いたりしたのですから、反日の要素が強かったのですが、今の中国の若者には観戦のマナーがないというか、騒ぐ人が多いことが問題ではないでしょうか。 今日取上げたのは、中国のチーム同士のサッカーの試合で騒ぎがあったという話です。最近はニュースで見なくなりましたが、2、3年前には八百長の記事がたくさんありましたから、まだ何らかの不正が背景にあるのかもしれません。 2008年のオリンピックを控え、何とか観客のマナーを高めようと色々なキャンペーンが行われています。しかし、ナショナリズムを昂揚するような愛国教育に比べ、頭へカッと血が上らないようにさせる教育はもっと難しいと思います。 しかし、何とかうまく教育して、2008年のオリンピックは成功させてもらいたいものです。 12日、西安国際チームと山東魯能チームのサッカー試合で、西安の一部のファンが暴走した。試合中、アナウンサーが西安のスポーツ界のイメージを損ねないように何度も注意をしたが、審判が地元チームに不利な判定をすると、大量の飲料水の瓶がグラウンドに投げ込まれた。 中間の休憩時間に、山東の監督は選手に、観客からものをぶつけられるかもしれないと注意を与えたが、山東が3つ目のゴールを決めたときに、観客が投げた飲料水の瓶が監督の頭に命中した。 試合後、選手がバスに乗って帰ろうとしたとき、一部の地元ファンがバスと先導していたパトカーに物を投げ、バスの側面のガラスとパトカーの風防ガラスが割れた。 サッカー場にはどこにも「行儀よく試合を見よう、理性的に勝敗を受止めよう」と書かれた幕が張ってあるが、多くのファンは行儀が悪く、理性的でない。 試合前から相手を侮辱する標語を準備し、試合中は相手選手や審判を罵り、試合後は相手のバスに向って騒ぐ、この三部曲がよく上演される。彼らには熱狂と逆上の区別がついていない。
2006年08月23日
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中国人のほうが日本人よりも自分で創業しようという人が多いように思います。創業といっても小売店や食堂のようなサービス業が数は多いのですが、ハイテクのベンチャー企業も増えています。 失敗はもちろん多く、レストランなんかもすぐに経営者が代り、料理の種類が全く違っていることがあります。以前このレストランで美味しかったのにと思っても、もうないことがよくあります。 なお、文中の4050人員というのは、再就職が困難な女40歳、男50歳以上の人を指す言葉で、最初は上海で使われ始めました。 上海市労働保障部門によると、去年10月に開業ローンの担保の新政策を実施して以来、開業ローンの件数はすでに2,400件、金額1.9億元、同期比73%も伸び、6,001人に就業の機会を与えた。伝統的生存型の創業 これは創業者が自分が生存する目的のために創業するもので、「家族を養う」「適当な仕事がない」などにより、仕方なしに選んだ創業のことである。チャンスを活かす自己実現型の創業 これは創業者が新しい市場のチャンスを発見、あるいは創造して創業するものである。「滅多にないチャンス」「自分のやりたいことをやる」などの動機で、さらなる発展の空間を求めるもので、雇用の機会を作る可能性は、生存型創業の2倍だと言われている。 創業のタイプは以下のいくつかの方面で変化しつつある。開業者の年齢が下がり、青年創業者が増えつつある 市開業指導サービスセンターが発表した「2006上半期開業ローン担保運行報告」は、4050人員が開業の主力ではなくなり、ますます多くの青年が開業の仲間入りをし、さらなる発展を求めている。 2004年から2006年上半期までの2年半、青年のローン利用者に占める比率は、2004年の25%から、今年上半期の34%まで高まった。開業者の学歴が高くなった 大専以上の学歴のローン利用者が2004年の17.1%から、2005年には19.6%、今年上半期は23.5%と高まった。開業のレベルも簡単な家政サービスや小売、配送などから、コンピュータ応用サービス、創意産業などの開業の比率が8.2%にまで高まった。 この他、新しい政策がローン担保の範囲を広げたので、在職者に開業の意識を持たせるようになった。一部の人は働きながら開業し、社員と社長を兼務している。2005年第4四半期には、合計20人の在職者が開業ローンを申請したが、今年上半期には開業ローンを手にして「在職社長」となった人が42人になった。
2006年08月22日
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中国のテレビでアニメ番組が多いのですが、人気が高いのは日本製のように思います。アニメ産業は大きな産業ですし、あまり日本の文化が中国の子供に直接影響するのは好ましくないと考えているのでしょうが、以前から海外アニメを制限し、国産化しようとしています。 国家ラジオ・映画・テレビ総局は再び国産アニメに強心剤を注射する。総局の新規定では、9月1日より、中央テレビおよび各地方テレビの全てのアニメチャンネル、児童チャンネル、青少年チャンネルは、毎日17:00-20:00のゴールデンアワーには必ず国産アニメを放送しなければならなくなる。 また、海外(香港や台湾も含む)のアニメやそれらを紹介する番組も放送することができなくなる。共同で作ったアニメをこの時間帯に放送するには総局の許可を受けなければならない。 2000年6月から、総局は放送する国産アニメが60%以上でなければならないと規定した。2004年4月には、再び漫画専門のチャンネルは各四半期毎の国産番組の割合が60%以上でなければならないと通達を出していた。 しかし現実には、この規定は骨抜きになっていた。6割の国産アニメは最も人気のない時間帯に持っていかれ、4割の海外のアニメがゴールデンタイムに放送された。また、某地方テレビ局が1分間5,000元という高い値段で日本のアニメ「スラムダンク」を購入したというできごともあった。 さらに総局は国産アニメを支援するための別の文書を出し、アニメチャンネルでは、これまでの国産アニメと海外アニメの放送比率6:4を7:3と変更、すなわち国産アニメの放送を70%以上とした。北京市:アニメ産業支援の新政策 将来3年、我国のアニメ産業市場は年率110%以上の速度で成長し、7,000億元の規模に達する見通しで、北京はアニメ、ゲームを主とした文化創意産業を育てるために36項目の政策を立案中。 2005年末で、海淀のソフトおよびアニメ、ゲーム企業は4,856社に達し、去年の営業収入は357.8億元となり、アニメ、ゲーム産業はこの地区の経済を発展させる重要な要素となっている。 ここには金山公司、聯衆公司、匯衆益智公司など多くのオリジナル作品を作る能力のある企業があり、国内の大型ゲームの設計、制作は主にこの地区の企業が担当している。 国家の優遇政策のほかに、北京市も文化創意産業を支援する36の政策を出すことにしている。税収、財政、市場参入などの方面から、業界の発展のために良好な政策環境を作ることにしており、各方面で調整中である。 年末には初めての「北京市文化創意産業国際博覧会」を計画し、企業のための融資、作品および版権の取引などのサービスを提供する予定。
2006年08月21日
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中国のロボット技術レベルはまだそれほど高くありません。自動車工場にはロボットがありますが、輸入品ばかりです。二足歩行ロボットの研究もしていますが、まだできたとは聞いていません。 今回の記事を見ると、「音声」に特徴があるようですが、音声技術がどんなレベルにあるのかについては知りません。我国初の「美女ロボット」 中国科学院自動化研究所ロボット研究センターで「美女ロボット」が公開された。操作者が言葉で命令すると、前進、後退、踊りができ、さらに人と対話ができる。開発者は、世界一流の音声対話技術と複雑な動作技術を備え、智能レベルは相当高いという。 人間のような多くの関節を持ち、挨拶や踊りができる。最大の特徴は音声識別と音声制御技術で、お客さんと対話が可能で、英語、四川語(方言)もでき、歌を歌ったり、笑い話をすることもできる。 このロボットは案内などのサービスができ、走行時に障害物を発見すると、音声で注意する。さらに人の写真を取ったり、お客さんと一緒の写真を撮ることもできる。ホテル、レストラン、娯楽場所、観光地、オフィス、科学技術館、少年活動センター、企業の広告やイベントなどでサービスできる。オリンピック福娃ロボットの開発を計画 中国科学院自動化研究所のロボット設計技師・周志昌によると、オリンピックのマスコット・5つの福娃のイメージの大型ハイテク知能ロボットを開発する計画だという。 人の大きさで、音声認識機能を持ち、頭と手が動き、眼を動かしたり、口を動かしてしゃべることもでき、顔の表情も変化させることができる。カメラも備え、相手の写真を撮り、福娃ロボットと一緒の写真を合成して渡すこともできる。 オリンピック選手村、オリンピックの主要会場などにおき、各国のスポーツ選手や来客と簡単な対話をするが、内容は現代中国、北京の姿、オリンピック、オリンピック会場設備の紹介など、一定の範囲に限られる。 対話の際に、うなずいたり、頭を横に振ったり、握手するなどの動作もでき、話の内容に応じて顔の表情を変えることもできる。言葉は中国語、英語など比較的メジャーな言葉に対応する。 福娃ロボットが備える機能の多くは、すでに研究所で実現され、技術的には問題がなく、今後、成熟した音声認識、顔表情などの特許技術を応用し、間もなく最初のモデルができるだろうという。 ロボット技術を応用したハイテクマスコットはこれまでのオリンピックではなかった。現在、北京オリンピック組織委員会と接触しており、許可されると北京オリンピックのハイライトの一つになるという。
2006年08月20日
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「人民防空法」は1996年10月に成立し、1997年1月1日から施行されました。この時期には私は中国の新聞を読んでいましたから、中国側のニュースで見ているはずですが、出来たときのいきさつについては全く記憶にありません。 なぜこの時期になって作られたのか調べてみますと、1996年3月、台湾で総統選挙が行われました。結局は李登輝さんが当選して総統になったのですが、中国は選挙に干渉して、この選挙の前に軍事演習を行ったのです。 3月8日から、台湾海峡でミサイル演習、実弾演習、陸海空合同演習を行ったのです。米国は急遽、原子力空母を含む機動部隊を台湾海峡へ向わせ、緊張が高まりました。だから恐らく米国に対抗する手段の一つとして防空法を作ったのだろうと思います。 今年は「中華人民共和国人民防空法」が発布されて10周年である。上海では市民に歴史を忘れさせないように、8月13日の午後、サイレンを鳴らし、「8・13」民間防空集中宣伝活動を行った。南京東路、徐匯公園、静安公園、陸家嘴地区に宣伝場所を設け、説明パネルを展示し、防空資料を手渡すなど宣伝活動を行った。 また最近、閔行区のある小区では、防空演習のときに、救急薬品、懐中電灯、笛など必要な品物を詰めた緊急用リュックを展示した。値段は2-300元で、市民に緊急時に必要なものを提供する。先ず、区内で広めて、さらに全市に広める予定。上海に20万人収容の地下施設建設 上海市防空事務所によると、上海市はすでに総面積が9万平米、緊急時には20万人収容可能な、地上の放射能、有毒ガス、爆発などの災害を逃れて安全に生活できる地下施設をすでに完成している。 この施設は、15本の4,000メートル近い通路が、地区の商業貿易、オフィス、交通、娯楽、居住用建築物の防空施設と地下空間を結んだものである。 どれかの出入口がふさがれても、他のどの出入口からでも出入でき、軌道交通とも通じているので、ここに避難している人は、南は●庄地区へ、北は宝山地区へ逃げることができ、安全性が非常に高い。●は(草冠の下に辛) 緊急事態が発生すれば、地下施設は貯蔵水源、発電設備、通風設備を緊急に起動し、正常な生活ができるように保障し、避難した人々がここで安全に7-15日間過すことができる。
2006年08月19日
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未成年者の労働はかなり広く行われているようですが、最近、続けざまに2つの記事を見ました。どちらも学校や教師が生徒を募集して、遠くの工場でひどい条件で働かせていたというものです。辞めて帰りたいと頼んでも許してもらえなかったのですが、新聞に取上げられると処罰されることは必至でしょう。広西省の中学→広東省の靴工場へ出稼ぎ 広東省の某靴工場で、16歳にもならない童工が、毎日12時間以上働かされていた。5月12日に、148人の学生がこの工場へ送られ、毎日12時間から18時間働かされたという。時には早朝3時まで働かされ、7時には翌日の仕事が始まった。 彼らは広西省の党江中学の中学生で、今年4月末、合浦第一職業高校から学生募集に来た。400元払えば、入試なしで入学でき、後は無料で勉強できると勧誘した。工場実習は、1日8時間以内で、学校は給料から700元の学費を差し引き、残りは学生に返すという条件だった。 学生4人を取材すると「400元を払うと、学校の先生に『16歳未満の子は、誰かの戸籍を借りて、その人の名前と生年月日にし、そこに自分の写真を貼りなさい』と言われました」。見せてくれた偽造の戸籍証には合浦県公安局のハンコが押されていた。 彼らは涙をためて、家に帰りたいが、付き添いの教師が許してくれないという。もう3ヶ月働いたが、給料を受取ったことがなく、教師が1人150元の小遣いを渡してくれただけ。 辞めて帰郷した学生を取材すると、付き添い教師に何度も仕事を辞めさせてくれと頼んだが駄目で、広州で働いている姉が迎えに来て、やっと帰れたという。1ヶ月働いた金は一文ももらえていないが、もう合浦第一職業高校へいく気持ちにはなれず、北海の電子工場で働いているという。河南省の中学→浙江省の農産物工場へ出稼ぎ 河南省柘城県の中学校の女教師が、女子生徒を集め、自分は寧波に親戚があり、夏休みにその工場で仕事ができる、毎日8時間労働、住居・食事つき、月の基本給が750元、往復の交通費支給という条件で誘った。 2日の間に84人が集まり、多くが年齢は12歳から15歳の小中学生だった。子供たちが働いた工場は寧波五洲星集団と言う当地の農業企業で、彼女たちは毎日手で葡萄の皮を剥かされた。 「工場へ来ると、先生の言ったことは全部ウソでした。毎日朝5時半から仕事が始まり、昼は11時から12時まで食事時間だけど、夜の9時半にやっと仕事が終わり、それから食事、風呂、11時になってやっと眠りました。宿舎に帰るとみんな泣いていました」 毎日15キロの葡萄を剥かねばならず、できないと残業、休日なし。20分遅刻するとその日の給料はなし。1日休むと3日分の給料が引かれる。作業で手がただれても、薬を塗るだけで、休めない。
2006年08月18日
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上海市対外経済貿易委員会が編集した「2006上海外資投資環境白書」が7日に発行された。白書は上海のビジネスコスト、上海市の社員の給料収入、社会保険、オフィス賃貸料、地価、工場賃貸料などを初めて示した。 上海は国内でビジネスコストが高いが、主な原因は労働コストが高いことで、さらにその原因は歴史的に形成された給料水準と生活費用が高いためである。労働者の素質、高級人材の比率も高い。2005年度、労働者の年間平均給料は26,823元、月平均は2,235元で、前年同期比9.9%の伸び。 市外資投資企業協会が発表した「2005年上海外資企業HR職位報酬報告」によると、外資企業のHR(人事担当)平均年俸は141,293元、月平均は1.18万元である。ビルや工場の賃貸料上昇もビジネスコストが高い原因 近年、上海の甲級オフィスビルの賃貸料は毎年15%程度高くなっている。全市の平均は0.84米ドル/平米/日で、浦東陸家嘴地区は1米ドルを超え、浦西・南京西路の平均は1.04米ドル。 原因は甲級オフィスビルの新供給量がやや減少しているのに、需要が旺盛で、上述の地区では入居率が95%程度になっている。2005年以来、高級ホテルと付属設備が建設されており、高級オフィスビルの供給不足は緩和される見通しである。 上海は工業建設用に、100平方キロ以上の計画面積を、主に金山、奉賢、南匯、宝山区に有し、これら地区の地価は近郊工業地区の3分の1程度である。ビジネスコストを下げるために、中心部分にある古い工場を工業園区とオフィスビルに改造しており、今後5年、上海はさらに3,000-4,000社の不振企業を淘汰し、工業集約用地にする予定である。外資企業の評価 外資企業の上海の投資環境に対する全体的な評価は「満足」で、上海は彼らにとって中国大陸で最も理想的な投資都市である。調査は今年2月から3月にかけて、外国投資工作委員会が上海WTO事務コンサルティングセンターと上海市外資投資企業協会に委託して行った。 上海の投資環境の全体的な評価に対し、70点以上をつけた回答がほぼ9割を占め、上海が中国大陸で最も理想的な投資都市だと回答したのが89.7%に達し、投資環境が全体的に優良だと認められた。 上海人に対する評価は、ずっと「精明」(細心で頭がよいの意味、ケチの感じも)とされてきたが、回答の6割近くが上海の労働力は「精明能干」(頭がよく、仕事ができる)と評価したが、「誠実意識」「協力精神」があるとしたのはそれぞれわずか16.4%、12.7%であった。
2006年08月17日
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オリンピックが近づき、オリンピックスタジアムである「鳥の巣」、水泳競技場である「水立方」などの建物の外観がだんだんと形を現しているという記事を時々見るようになりました。 そうしたオリンピック関係の記事も時々ご紹介したいと思っていますが、今日は外国人記者たちが中国語マスターに熱を入れていると言う話です。 欧米の人が中国語を上手に話しているのを見ると、漢字も知らない国の人だのにと、不思議な感じを受けますが、日本のテレビでも外国人が日本語を上手に使って人を笑わしていますから、語学の才能のある人はどこの国の人でも関係ありません。 中国語は発音が難しいですから、文字に気をとられている日本人よりも、直接発音された言葉でとらえることができる漢字を知らない国の人のほうが速くマスターできるという説を聞いたこともあります。 先日、「相約北京」国際テレビメディア取材団の記者たちがオリンピック委員会宣伝部、市場開発部、安全保障部、環境活動部の責任者を取材し、国家体育総局の訓練基地と什刹海体育学校を参観、取材した。 「僕は2008年までに中国語をマスターすることを約束します」。フランスのテレビ局の記者が北京オリンピック組織委員会副主席に向ってこのように言った。「シエシエ」「ニーハオ」以外に、中国語で取材したいというのは彼だけの願いではない。 オリンピックが近づくにつれ、北京の注目度は日増しに高まり、多くの外国メディアが中国駐在の記者を増やし、中国語ができる記者は喜ばれている。イタリア国営テレビのプロジューサ・アリさんはベニス大学中国語科を卒業し、10年余り前に北京へ来て中国語を勉強したことがある。 米国にいる多くの華僑も、中国語ができるメリットのために外国メディアから北京駐在として雇われている。彼らは中国語よりも英語が流暢だが、中国語を速習した人よりは実用的だからである。 北京オリンピック・プレスセンターが開くニュース発表会では、金髪碧眼の外国記者が直接流暢な中国語で取材することも普通になっている。近年、中国語が北京駐在記者の必修科目になっている。 日本の共同通信の北京支局の記者は毎週何日か、午後に中国語を勉強している。同社のスポーツ記者・松村は北京へ来たばかりのときはわずかな中国語しか知らなかったが、現在はニュース発表会で中国語で質問するほどになった。 CNNの北京支局の7人の記者の中で、支社長も含む5人の記者はみんな中国語ができる。だからアリさんが取材中に滔滔と中国語をしゃべるのを見て、中国語のできない外国人記者は勉強の決心をさらに固めるのだ。
2006年08月16日
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今日は8月15日、小泉首相の靖国参拝がきっと話題になるでしょう。それとは別に、戦争の記憶に関る話題をお届けします。 「三光」という言葉を広辞苑で引いてみると、(1)日・月・星の称。・・・などと書かれていますが、「三光政策」となると、「日中戦争中、日本軍が行った苛烈で非人道的な戦術の、中国における呼称。」となっています。 そして、「三光とは、殺光(みな殺しにする)・略光(略奪しつくす)・焼光(焼き払う)をいう。」となっています。中国語では、「光」という字には、日本語の「光」の意味の他に、「何もない、何も残っていない」という意味があります。 この言葉を商標登録しようとした福見産業株式会社というのはどんな会社か私は知らないのですが、中国に登録するからには、「三光政策」のことは知っているのでしょう。 日本には「三光」という名前のついた会社がたくさんあり、日本ではこの言葉ですぐに「三光政策」を連想する人は多くないだろうと思うのです。でも、中国で登録するとなると物議をかもし出すのは必然です。そんなことは当然知った上のことなんでしょうが・・・。 9日朝、杭州市の裕佳商標事務所の馬経理がいつものように出勤して、商標登録ソフトを開いてチェックした時、「驚いたの何の、『三光』なんていう商標が眼に飛び込んできて、しかも日本の会社が登録を申請していたんだ」 馬さんが調べたところ、福見産業株式会社が2004年1月2日に「三光」商標の登録を申請し、2006年5月28日に公告されていた。「日本の企業がこのブランドを、薬品、薬物飲料、医用栄養品の分野で商標申請し、中国で使用するというんだ」。馬さんの事務所はすぐさま国家工商総局商標局に異議を申し立てた。 この商標申請を代理している上海専利商標事務所有限公司は「お客さんの要求であり、我々にはどうしようもない」という。 中国商標協会の責任者は、「三光」という言葉だけでは第一印象で「三光政策」に思い至らないが、この言葉の登録企業が日本の会社だと、感情的に受入れられない人はおそらくいるだろうという。 この件について何人かの市民にランダムで意見を聞いてみた。記者がおよその説明をすると、彼らは受入れることができないと回答した。ある人は、「個人的にこんな情報に直接接触することはないので、ほとんどの人は知らないだろう。すでに商標事務所が異議を申し立てているのは喜ばしいことだ」と述べた。
2006年08月15日
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毎日暑い日が続いていますが、中国でも各地で高温が続いています。去年までは夏になると各地で電力不足になっていたのですが、発電、送電設備の増強で今年は相当改善されたようです。 まだ夏が終ったわけではありませんから、また違った話が出てくるかもしれませんが、最近の状況をお伝えします。最初は上海で、8月5日のニュース、次は北京で8月13日のニュースです。 北京では12日の夜に各地で停電が起こりましたが、これは電力不足のせいではなく、受電設備容量が不足したためです。古い建物にエアコンをたくさん取り付けたところがありますから、こうした停電はまだ起きるでしょう。上海:まだピークカット、エアコンの温度制限措置なし、電力系統は安定 目下、上海には最大発電能力が1,250万キロワットあり、夏のピーク前に華東電網公司が上海への第三の送電線を投入したので、外部からの電力受入れが500万キロワットから700万キロワットに高まり、ピーク対応能力が増強されている。 市電力公司は夏季の電力使用について、3つのプランを制定、6月15日から現在までその第1プランで運行している。すなわち、一部の企業や工場がピーク時に休業、あるいは順繰りに電力を譲り合っている。また、各区域に電力網の故障に備えた緊急修理班を配置し、1日平均1,400件の修理を行い、住民生活や公共場所の電力を確保している。 高温対策では、上海が38度以上の高温になれば、党政期間、ホテルなどのエアコン温度を26度以下にしないことにし、一部の工業ユーザの電力制限をすることになっている。しかし、今年すでに38度を超え、また1,880.8万キロワットのピーク負荷を記録したが、電力供給は安定しており、マーケットやホテルの温度を調節せずにすんでいる。北京:夜間電力使用量が最高に、多くの住宅が停電 12日の晩は異常に蒸し暑く、多くの市民がエアコンを使用し、電力使用のピークになり、北京の多くの地方で停電が起こった。北京電力公司によると、12日夜20時14分、北京の電力最大負荷は1,063万キロワットに達し、休日の電力使用量の最高を記録した。 しかし、今年は電力網は1,220万キロワットの電力を供給でき、安定に運行した。一部の地区で停電が起こった原因は、一部デベロッパーが建設した住宅は臨時の電力設備のままで、容量が小さいため、また一部胡同で停電が起こったのは、低圧設備の負荷が過重になったためだという。 新街口の住宅ビルでは2回も停電し、長いほうは5時間以上停電した。暑くて堪らない住民が建物の外へ出たので、道路では交通渋滞が発生した。焼損した変圧器を早く直すよう住民が要求したが、管理会社とデベロッパーがなかなか費用負担を受入れなかったので、早朝3時になってやっと電気が回復した。
2006年08月14日
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どういうわけか最近中国各地で狂犬病が発生しています。山東省済寧市では、今年になって狂犬病が増え、8月3日までにすでに16人が死亡しました。発生した村では、半径5キロ以内の犬は殺し、5キロから15キロの範囲では強制的に免疫を受けさせました。 「足のあるものは机以外は何でも食べる」という言葉がありますが、最近はペットを買う人が増え、豊かになっていますので、犬や猫を食べることは少なく、野良犬や野良猫も増えているようです。 最近、広東省、山東省、雲南省などで狂犬病が相次いで発生した。北京では狂犬病で死んだ人は一例しかないが、周辺から病気が北京に及ばないように、狂犬病予防の緊急対応策を決定した。 いったん、診療所が病犬あるいは人を噛んだ犬を見つけたら、すぐに上級部門へ報告し、その犬を留めて詳細に検査する。同時に、北京市では犬類の商売に対して認可、管理を強化し、犬類の繁殖場所を徹底的に調査し、規定に合わない所は徹底的に取締る。 鉄道、空港で外地からくる犬、猫などの動物は全て体温測定をし、不正常だと隔離観察を行う。そして全身状態の観察、皮膚検査、粘膜、リンパ腺の検査を行い、記録を残す。また、北京へ来る27の道路のうち、9つに動物の消毒、検疫施設を作り、病気の流入を防ぐ。 市民に対して、ペットを北京へ持ち込むときには検疫証明などの手続をきちんとするよう注意している。もし、健康証明が偽造されているのが見つかると、最高5,000元の罰金となる。しばらく前に石某が武漢から健康証明のない犬を北京に持ち込もうとして見つかり、2,000元の罰金となった。 北京にいる多くの野良猫、野良犬が防疫の難題になっている。小動物保護協会の責任者によると、社区にいるのが24.5万匹、それに公園、学校、倉庫などにいるのを合わせると40万匹になるだろうという。今後は収容を強化し、持主を探した後、処分をする。 北京では犬に噛まれる人は少なくないが、ワクチンをしているので、これまで大規模な狂犬病の感染事例はない。しばらく前、房山区で狂犬病に感染して死亡した例があったが、この患者は外地で病犬に噛まれ、すぐに治療を受けずに発病したものと分った。この地点の周囲にいる1,000匹以上の犬に免疫注射をして病気の発生を防止した。 現在、市内の18の区、県で45の狂犬病免疫予防診療窓口を指定し、24時間受付けている。動物によって傷を受けた場合、ここへ行って処置を受けることができる。 今年になってわずか6ヶ月のうちに北京市では6万人以上が猫に引っかかれたり、犬にかまれて負傷した。市衛生局の発表では、1月にはこの数字は8,000人余りだったのが、6月には15,000人に急増した。最近、狂犬病診断をする人の数が急増している。
2006年08月13日
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この記事を見てから現在まで、この創業失敗者が自殺したとの報道は見当たりません。大騒ぎになったので、出てきにくくなり、どこかに隠れているのかもしれません。 中央テレビの創業競争番組「中国で勝利」で、現在最も注目される選手は、最近トップ12に選ばれたばかりの選手たちではなく、「譚曼生」という名前の、全国3,000に選ばれた選手である。彼は創業に失敗し、ブログに遺書を書きのこし、その後連絡を絶った。 「中国で勝つ」番組はCCTV-2が今年3月に始めた優秀創業者を選ぶ番組で、公式サイトがヤフーに作られ、参加選手のブログがある。劉さんはそのブログ管理の編集者で、送られてきたブログの中から掲載する文章を選ぼうとしていた。 3日零時、「今オレは知らない都市にいて、初めてのパソコンの前でキーボードを打ち、おそらく人生最後のブログを書いている。オレは明日に出会えるかどうか分らない。人生の炎が今夜の黎明の前までに消えるかもしれない。オレの財布には、インターネット費用の10元を払うと、9元しかない。黎明になる前にこの金で朝飯を食おうと思う・・・」 これを見て、劉さんは譚曼生が自殺しようとしていると考え、すぐにこのブログを公式サイトのトップに載せた。朝8時、上司が出勤してきた時報告し、上司はすぐに「中国で勝つ」番組に連絡を取り、この事件が広く知られるようになった。 譚はブログに、上海と新疆で創業に失敗した話を書いた。最初に創業した会社は大きな赤字を出してたたみ、2回目は現場で事故が起こり、工員が感電死した。3回目も客観的な原因でやりおおせず、この番組の試合を継続する自信がないと、「さようなら、僕の友達たち、『中国で勝つ』の勇者たち、あなたたちには明日がある」と書いて、消息を絶った。 番組が提供した資料によると、譚曼生は32歳。今年3月29日にこの番組の新疆地区予選に参加、全国3,000強の一人に選ばれた。5月27日、北京に来て108強選抜試合に臨んだが、最終的に落選した。しかし、落選後もブログには熱心に書き、6月7日から「自殺」ブログまで57日の内に43回文章を書いている。しかし、最後のブログ以外、公式サイトのトップページに載せられたものはない。 中央テレビのこの番組はすでに彼を助ける活動を開始したが、携帯電話も切られており、連絡が取れない状態にある。インターネットには思いとどまるようにとのメッセージも多くある。「君は命を失うことも恐れないのだから、もうこの世に恐ろしいことなどないじゃないか?元気を出せ!」 番組制作者:失敗はほとんど全ての創業者がぶつかる問題だ。困難を自分で経験した人は、さらなる困難を克服できる。人は自分に頼ることしかできないのだ。だから、彼も今日出会ったことは運が悪かったと思うべきだ。かれよりもっと運が悪い人だっていくらでもいるんだから。
2006年08月12日
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先日、下半期の経済政策の討論が行われ、第1のテーマがグローバル企業の買収に対応する経済安全だと紹介しましたが、最近、外資による業界のトップメーカの買収問題が話題になっています。 徐工集団と言うのはローダーなど土木機械の大手メーカですが、商務部グローバル企業研究センター主任・王志東の取材記事がありました。(一部抜粋)記者:あなたはかつて、外資を封鎖するのは導入するよりも危険だとおっしゃいましたが、最近、多くのトップ企業が外資の手に渡っているのをどのようにご覧になりますか?主任:徐工の買収については、カーライルに買収されるにせよ、最終的にキャタピラーに買収されるにせよ、外資にコントロールされても、中国の外資企業になるんだということです。中国の法律の下に運営され、中国政府の管理を受けます。記者:海外からの直接投資が中国市場を独占し、国家の経済安全を脅かす心配があります。主任:もし買収で外資が独占しても、関連の法律で取締ることができます。我々は国家が外資を管理、取締る能力に自信を持っています。独占かどうかは、その企業が自分の強い立場を利用して競争を制限するかどうかで見る必要があります。 私の調査では、いくつかの業界で外資企業に市場シェアが集中していますが、まだ独占を形成しているとはいえません。現在、本当に独占している企業は国有企業です。国家が市場参入に制限を設けていて、行政が独占を作り出していますが、当然、外資、民営企業も参入させるべきです。記者:多くの外資が直接投資することが、中国企業に核心技術がない状況を作っているんじゃないですか?例えば、ブランドの消滅や、いくつかの業界、特に国有企業が外資に支配されるなど。主任:私の調査では、多くの国有企業がグローバル企業と合作して発展し、競争力を高めています。西安電気集団はそのよい例で、三菱電機と合資し、ABBと合作し、グローバル企業の技術を導入、消化吸収し、さらに創造をしています。わずか10数年で、国内業界のトップになりました。 グローバル企業との合作で問題がでるのは、往々にして我々の側に問題があります。全ての責任を外資導入やグローバル企業の「陰謀」に帰するべきではありません。記者:過去にはできるだけ外資導入に努力してきました。しかし、新しく改定される「外国投資者の内地企業買収合併暫定規定」「外資投資の産業指導目録」、「反独占法」の制定では、外資が設備製造業、不動産業への参入を制限しました。こうした動向をどのようにご覧ですか?主任:こうした転換点の出現は非常に合理的で、論理に合っています。我々は積極的に外資導入をすると同時に、外資の質を高めることが必要です。外資の導入は市場化の原則によるべきで、政府がやるべきことは公平な環境を作ることです。
2006年08月11日
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2006年6月30日で、我国のインターネット利用者は1.23億人に達し、インターネット浸透率は9.4%、その内ブロードバンド利用者が7,700万人。EUや米国は非常に高く、それぞれ49.8%、68.6%であるが、GDP成長率が似たようなインドと比べると、中国のインターネット普及率は2倍以上である。インターネット利用状況 中国インターネット情報中心(CNNIC)の調査によると、インターネット利用者の毎週平均利用時間は16.5時間で、世界の多くのインターネット発達国の平均利用時間よりも長い。去年同期と比べて2.5時間、17.9%増加した。2001年は8.7時間だったから、利用はますます頻繁になっている。 青少年のインターネット利用について、小学校から高校までの2億人の学生の中で、インターネット利用者は3,000万人に達し、浸透率は15.4%。3,600万人の高校生では、インターネット利用者が50%を超えた。都市と農村のインターネットの普及の違いは、学生群でも同様で、農村と都市の中学生の人数は同じようだが、都市ではインターネット利用者が農村の2倍である。2,800万人がいつもブログを書く インターネットはすでに多くの人が仕事に利用しており、およそ1,500万人がいつもインターネット教育を使用し、2,500万人が人材募集をし、2,800万人がブログを書き、3,000万人が買物をする。 ブログとインターネット・ショッピングが流行している。よくブログを書く人が2,800万人に達したが、半年前は1,500万人で、その増え方は驚くばかりである。いつもネット上で買物をする人はインターネット利用者の4分の1に達し、3,000万人。去年同期は2,000万人だった。ゲーマーは毎週平均11時間 インターネットでゲームする人は毎週平均11時間遊び、毎月少なくとも4.7元を使い、1年では23.8日インターネットゲームをし、すなわち、1年では1ヶ月近くをゲームで遊んでいることになる。 インターネットゲームを選ぶ際に最も注意する要素は、第一がゲームの接続速度とゲーム進行速度で、65%とトップ、次がゲームの画質と音響効果で62.1%であった。ゲームで遊ばなくなる原因としては、69.3%の人が時間と精力の消耗が余りにも大きすぎるという理由である。 この他、中国のドメインネームの総数は2,950,500で、半年前よりも360,000増加した。その内、国家のトップドメイン、.CNは1,190,617と、前年同期比91.3%伸びた。 中国のサイトの総数は78.84万で、半年で9万増えた。北京市のサイト総数は14.4万、広東省は14.1万だが、CNNICの予測では、下半期には広東省のサイト総数が北京を上回り、サイトが一番多い省となるみこみ。今年6月30日で、中国内地のIPv4アドレスは8,478万で、1年間で1,600万増え、現在世界で第3位。
2006年08月10日
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北戴河と言えば、以前は毎年夏になると、ここに共産党首脳が集まって重要議題を討論する「北戴河会議」が開かれ、注目を浴びていたのですが、ここは避暑地であり、首脳陣が北京を空っぽにすることにも批判が起こり、今は開かれません。 私も北戴河へ行ったことがありますが、確かに北京よりは涼しくよいところです。海の水はあまりきれいではありませんでしたが、大勢の人が海水浴に来て、海鮮料理を楽しんでいました。 7月31日、国家発改委(発展改革委員会)の役人、全国31の省、自治区、直轄市の発改委主任、経済貿易局長、物価局長など100人以上が有名な避暑地、北戴河に集合した。中国経済の舵取りの責任者たちが集まったのは、今後の半年、いかに中国経済を発展させるかを討議するため。 発改委は毎年この期間に研究会を開き、上半期の経済成績と問題を総括し、下半期の経済発展政策を作ってきた。今年はこの会議を非常に重視し、発改委の主任、副主任が出席し、場所もこれまでの北京から北戴河に移し、閉じこもり式の会議とし、期間も2日を5日に延長した。 「以前はリーダが講演し、下は聞くだけだった」が、今回は主任の講演の後は、参加者を6つのグループに分けて、集中討論するという新しい方式にした。討論テーマは以下の通り。 先ず、論議が絶えない米大手投資ファンド、カーライル・グループによる、中国最大手の建設機械メーカ、徐工集団工程機械買収事件により、産業安全の問題を討議せざるを得なくなった。 第二に、上半期のエネルギー消費から、環境保護、省エネが討議の重要テーマとなった。国務院常務会から伝えられた情報では、上半期のエネルギー消費の伸びは、この時期の10.9%の経済成長率よりも高く、年内に単位GDP当りのエネルギー消費4%減の目標達成は困難になった。 第三、最近世論が注目している収入分配制度の改革も討論される。農村も含めた社会保障、独占業界の高収入の調整など、財政、公共政策の改革は任務が重く、道は遠い。 第四、第11次五ヶ年計画では、初めて国土を、優化発展、重点開発、開発制限、開発禁止に分け、機能区毎の発展の考えを導入した。これは環境の負荷能力を考慮して、人口分布、経済配置、国土利用、都市化構造などに対して作った戦略的決定である。しかし、そのためには、財政、投資、産業、土地、人口管理政策など多くの政策調整が必要になる。 第五、資本、土地、技術、労働力などの要素価格の市場化は、市場経済を完全なものにするための必然の要求であるが、その価格監督も政府部門の履行すべき責任である。エネルギー市場の価格設定メカニズム、自然独占への価格監督が検討の主題になる。 第六、最後に体制改革は避けて通ることができない。政府職能の転換を主とし、企業、財政、金融などの体制改革をいかに推進するかが、全参加者が回答を準備しなければならないテーマである。
2006年08月09日
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中国の独占企業は先ず国有企業ですが、独占の利益を内部へ分配し、非常によい待遇をしていることは、前回のタバコ会社の例でも分りますが、今回は高速道路です。 中国の高速道路は日本と違い、全国の料金プール制ではなく、各道路毎に償還計画があり、償還が終ると料金を取らずに無料になる仕組みです。高速道路によっては入口のところに、XX年には料金徴収をやめると書いてあるところもあります。 どんな理由だったか忘れましたが、北京の首都空港への高速道路の料金が突然値下げされたことがありました。しかし、料金徴収期限が過ぎても料金を取り続け、莫大な利益を得る場合も多いのです。また、道路をたくさん作りたい側は、料金のプール制を主張する人もいます。 147人の高速道路の料金係を募集すると、1,600人以上が応募し、中には大学卒業生も700人余りいた。これは7月9日、10日、華東地区の高速道路会社が浙江省湖州市で募集したもので、現場には人がぎっしりと詰めかけ、前夜から長蛇の列ができた。 今回、申蘇浙皖高速公路有限公司が募集した料金係は難しい資格は必要でなくて、ただ高校を卒業していればよいという条件だけだったが、応募者の40%以上は大専以上の学歴だった。 高速道路は基本的に独占経営で、仕事は比較的安定しており、福利待遇も保障されていることが、これほど多くの人が応募する重要な要素であると、関係者は見ている。 去年、某省の道路料金徴収部門で、普通の料金係の月給がなんと8,000元、多ければ1万元を超え、さらに福利も充実し、同省の交通庁の庁長さえ「俺だって高速道路の料金係になりたいよ」と言ったというニュースがあった。 我々が栄誉とする「世界一」は多いが、その中には「有料道路の長さが世界一」がある。統計によれば、全世界でおよそ14万キロの有料道路があるが、その内10万キロは中国にある。全米では8.9万キロの高速道路のうち、わずか8,000キロだけが有料である。 料金徴収は地方政府や地方政府が権限を与えた企業が行っている。「ローンで道路建設、料金でローン返済」が料金徴収の理由のように見えるが、ローンを返済しても料金所がそのまま維持され、これが巨額の利益の源となっている。 某省が料金所を査察した時、1994年から2003年末まで、通行料収入は9,919万元、その内ローン返済は1,495万元しかなく、8,000万元以上が内部消化されていることを発見した。ピラミッドの底辺の料金係の給料を見ただけで、不合理な利益が分る。
2006年08月08日
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河北省で30年前に大地震が起き、今年は大きく取上げられましたが、全体としては、それほど地震対策は進んでいないように思います。人々の地震に対する意識も低く、大都会で大地震が起きれば、恐ろしい被害がでるでしょう。 1976年7月28日早朝3時42分、唐山にM7.8の大地震が発生し、震度は11(中国は震度12が最高)に達した。たちまちの内に百年の都市が廃墟と化し、24万の同胞が死去した。 あれから30年。唐山の人民は不屈の精神で、10年で再建、10年で振興、さらに10年で飛躍し、全く新しい唐山が、応急復興の都市から、耐震の都市へ、さらに住みよい都市にと変身を遂げた。 もし地震前の唐山が汚染のひどい黒色の石炭の都だったとすれば、今日の唐山は海洋に向い、世界を抱擁する、住み良い緑色の都市に変化したといっていい。 地震救助の決定が迅速に中南海から出され、10万人以上の解放軍が唐山に集合し、再建を始めた。地震後7日目には自転車の生産が始まり、10日後には最初の石炭が掘り出された・・・。地震後3ヶ月余り、解放軍が被災民の生存の要求を満足する40万戸以上の簡易都市を建設した。 1978年には各経済指標は地震前の水準に戻った。1979年、全国から10万人の建設大群が集まり、唐山再建作業が全面展開した。1986年末には、市区では総建築面積1,800万平米、1人当り居住面積8.9平米となり、地震前の住宅面積の総和の2.5倍になった。 都市計画にしたがって、地区毎の機能分担が明確で、配置が合理的、公共施設が整い、耐震性能がよく、生産、生活に便利で、環境にも配慮した新唐山が廃墟の上に勃興した。 唐山は総合的な都市計画に基づいて建設された初めての都市となり、道路、給水、電力、通信など全て耐震措置を取り、各種建物は震度8に耐えられる。 河北理工大学には地震遺跡が残されている。1976年7月に完成したが、まだ使用されないうちに壊れてしまった図書館である。当時の大地震の惨状を伝える遺跡は後代の人に地震の災難を記憶させ、人類に対する一種の貢献をしている。 以前、唐山は地震に対して何ら対策を取っていなかったが、血の教訓で目覚め、今では、唐山市地震局は全国で最先端で、21箇所からの地震観測データを収集し、国家、省のシステムとつながっている。軽微な地震が発生しても、5分以内に時間、地点、震度の最初の結果を出すことができる。 中国は二つの地震帯、環太平洋地震帯とヒマラヤ地震帯にはさまれ、世界的にも内陸地震、地震損失が最も多い国の一つである。中国の地震は、主に大陸プレート内部の地震で、震源が浅く、頻度が高く、強度が大きく、分布が広い。しかし、人々の地震に対する意識は非常に弱い。
2006年08月07日
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中国では英才教育がさかんですが、こんなに早く学業だけを習得して、将来どんな人になるのでしょうか? ノーベル賞やフィールズ賞を獲得すれば、この教育システムは成功だったということになるのでしょうが・・・。 去年の大学入試で、10歳の張君が505点の成績で天津工程師範学院に入学し、年齢が最少の大学生として有名になった。彼の父親が「神秘の学習法 10歳の大学生育成記録」という本を出し、子供を育てた過程を詳述した。 昨日、11歳になった張君と父母が中関村図書大厦へ来て、出版記念の読者との交流会を開いた。交流会が始まると、張君が司会者を遮って、「もし皆さんがここへ遊びに来ているのなら、どうかよそへ行って遊んでください」と歯に衣着せずに挨拶し、彼の個性そ示した。 父親は、本を出す気などなかったが、全国の父兄から経験を教えてくれと頼まれ、天津の何人かの社長から息子の家庭教師に高給で誘われたが、一々相手する時間がないので、本を書いたという。 「ニュースの人となってから、息子は少し傲慢になって、これは彼の成長によくないので、早く学習の環境に戻してやりたい」と述べ、今後は息子を対外的な活動に参加させないと決定したと言う。 10歳から11歳、普通の学生だと小学生か中学生の年齢で、張君は7、8歳年上の同級生と大学生活を送った。付き添っている父親によると、最大の変化は独立意識が芽生えたことで、身の回りの世話を自分でできるようになり、これまで勉強を教えていたが、今では教えようとしても聞かなくなった。 大学1年では、英語、数学分析、高等代数、コンピュータなど8科目があり、期末試験が終って、彼は数学系の4つのクラスの第3位の成績で、優秀学生の100元の奨学金を受けた。大学の同級生は、彼がとても聡明で、他の同級生からよりもプレッシャーが大きいと言う。 しかし、心身の発達程度は同じ年頃の子供と同じで、大学での一番よい遊び友達は教師の子供たちで、家に帰ると彼らと球技をしたり、ゲームをして遊んでいる。 夏休みの間に英語、物理、数学解析、常微分方程式を自学クラスで勉強し、3年間で大学の学業を終えたいと大学に申請した。大学はそれを認めたので、さらに飛び級の可能性がある。 張君は1995年7月生れ。2歳から漢字の勉強を始め、3ヶ月で1,000字を覚えた。5歳で小学校入学、1ヶ月で2年に、さらに1ヶ月で3年生のクラスに編入し、4ヶ月で3年の勉強を終え、5年生になった。1年2ヶ月で、5、6年生の過程を終え、中学校へ進学した。 2年間で中学校の全ての過程を終了、直接高校3年に入った。学校で2週間勉強した後は、父親が指導して、2005年6月、入試を受けた。505点の成績で、天津工程師範学院数理・情報科学系に合格し、中国の大学入試史上最年少の大学生となり、父親の特殊な教育方式が注目された。
2006年08月06日
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中国の大学ランキングも色々あり、それで私も中国の大学の名前をだいぶん覚えました。 毎年大学の合格者発表が行われた後、色々な機関が大学のランキングを発表する。先日開かれた内外大学学長セミナーで、ランキング問題が熱心に討議された。 「大学ランキングは学長にプレッシャーをかける。学長はそんなものを重視しないというが、それはウソだ」と華東師範大学の兪学長は述べた。「どんな大学だって、ある方面で他の大学よりも劣っていると言われることに甘んじることはできない」 北京交通大学の談学長は「専門家はランキングの種類が多く、全てを信じることはできないことを知っているが、一般人はそんなことは知らないから、どんなランキングも影響力を持つ」と頭を悩ます。 「いったんランキングが下がると、多くの父兄や校友がやってきて、校長は何をやっているんだ?なんでランキングが下がったのか?と質問する。ランキングは我々学長の負担を増やしている」 国内の各大学はそれぞれに特長、分業があり、北京交通大学は鉄道建設では大きな貢献をしており、他の大学が代替できるものではないが、ランキングにはこのような要素は含まれないという。 大学のランキングをつける時の最大の問題は、評価機関が入手できる情報が限られていることである。オーストラリア国立大学のProf.LanChubb学長は、ランキング機関はより多く、全面的な情報を集め、情報源を公開し、どの方面でのランキングかをはっきりさせる必要があるという。 「国内の大学ランキングには科学性がなく、局部的な問題を説明しているに過ぎない」。内蒙古大学の陳学長は、「国が大学の評価体系を制定し、それに合格か不合格かを評価すればよく、ランキングは全く不要だ」と言う。単科大学が総合力を指標とするランキングの影響を受けて、総合大学化しようとすると、結果として本来持っていた強さも喪失しかねない。 こうしたランキングに反対する声ばかりの中で、ニュージーランドのオークランド大学学長は一人違っていた。彼はオークランド大学は各種ランキングに真剣に対応しているという。 海外の学生が大学の情報を得る最も簡便な方法が各種ランキングを参照する方法で、ランキングは大学が学生を集める上で非常に重要である。また、大学もランキングを大学をよくし、改造する上での参考にしている。 「かつてタイムズがオークランド大学を総合ランキング52位に位置づけ、大学は相当満足したが、大学院の規模が小さいと指摘され、その後大学院への投入を増やした。ランキングから教訓を汲み取ること、これが我々がランキングを重視する重要な原因だ」
2006年08月05日
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「2006年中国大学生就職状況調査」報告が発表されました。ここでいう大学生には本科生だけでなく、専科生も含まれていますが、2,000元以下の給料では都会では生活が苦しいでしょう。就職の冬の時代はまだまだ続きそうです。就職状況 調査は全国の100大学の6,000人以上の現役卒業生へのアンケート調査、44人の各種企業の人事責任者を訪問調査したもの。今年の全国の現役卒業整数は413万人、去年よりも75万人、22%増えた。一方、求人は166.5万人で、去年よりも22%減少した。 調査では、余り人気のないとされている農学の就職率が78.4%でトップ、次が管理学の58.0%、工学、法学、教育学、医学の順であった。通常不人気の専門である哲学と歴史学の学生で、すでに就職が決まった、ほぼ決まりがそれぞれ40.4%、51.9%に達した。 5月末で就職契約をした学生と就職意向のある学生は49.8%であったが、男子学生が55.7%だったのに対し、女子学生では41.1%で、性別要素が明らかな影響を見せた。雇用側は、27.3%が募集の時に性別で選ぶ傾向があると認めたが、72.7%は性別は関係ないと答えた。月給希望値 就職難になるにつれて、大学生の希望する月給は下がり続け、1.6%の学生は仕事がよければ給料はゼロでもよいと回答、67.1%の学生は個人の発展のチャンスがあるかどうかを就職決定の第一の要素としている。 66.1%の学生は月給が1,000元から2,000元の間としているが、採用側の77.3%はなお大学生の期待値が高すぎるとしている。それは主に、給料、地域、個人の発展のチャンス、職位要求、業界要求、休暇要求、自分の専門に合った仕事などに表れているという。地域的な要求 就職する地区では、東部を重視、西部を軽視、大都市を重視、中小都市と農村を軽視する考えが少しも改められていない。45.9%の学生は下部組織や西部へ行くと個人の発展が制約されると考え、6割以上が行きたがらない。就職するには 今回の調査では、人のコネが最も重要だと考えている。41.6%の学生は家庭や個人の社会的関係、知人に頼むのが最も有効な求職の道だと考え、大都市の学生ではこの比率が51.3%と高い。 今回の調査で、社会団体活動や学校が行う社会実践活動に参加すると就職にプラスの影響があることが示された。大学生の能力を鍛錬し、個人の才能を伸ばす重要な舞台として、こうした活動は学生を社会に向け、興味、技能、才能を育成するので、無視できない作用がある。
2006年08月04日
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中国は一人っ子政策を進めていますから、いずれ老齢化の問題がでることは避けられません。都会の戸籍を持った人には、養老年金がありますし、ある程度の経済的基盤がある人は、年をとっても子供に頼ろうとは考えていないようですから、あまり問題はありません。 しかし、農村にはまだ年金制度がなく、これまではたくさんの子供たちを生んで、老後は彼らに頼って生きると言うパターンでしたから、子供が少なくなり、しかも都会へ出稼ぎに行ってしまっては、頼るあてがなくなりますから大変です。 当然、全社会を対象とした養老年金制度を作らなければならないという議論はされていますが、そのためには莫大な金が必要になります。かつて国有企業の株式を上場して、そこで得た資金を年金資金にしようと言うアイデアが出ましたが、そのとたん、株価が暴落し、実現しませんでした。 最近、大連で開かれた全国養老サービス社会化の経験交流会で、全国老齢事務所常務副主任の李本公は、次のように説明した。 我国の老齢化社会には5つの突出した特長がある。すなわち、老齢人口の絶対数量が大、高齢化の進行が顕著、「豊かになる前に高齢化」、身寄りなし老人の急増、農村の老後問題である。1.老齢人口の絶対数量が大。 世界の老齢人口総数の5分の1を占め、2050年には老年人口は4億人を超える。2.高齢化の傾向が顕著。 経済発展と人民生活レベルの向上により、平均寿命が大幅に伸び、明確な高齢化の傾向を示すようになった。3.豊かになる前に高齢化が進行。 先進国が老齢化社会に入った時は、平均国民総生産は5,000米ドルから10,000米ドルの間で、現在では20,000米ドルに到達している。しかし、我国は1,000米ドルにも足りない段階で老齢社会に入る。4.身寄りなし老人が急増。 独居老人、および老齢の配偶者だけの世帯(これを中国では空巣老人と呼ぶ)が急増。5.農村の老後問題 都市化が急速に進み、人口の流動が激しくなり、1.4億人もの若者が都会に出たため、農村人口の高齢化を速めた。農村には大量の留守老人が生れ、農村家庭の養老の機能が日増しに弱体化している。
2006年08月03日
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尖閣諸島の魚釣島の領有権問題、東シナ海のガス田開発を巡る紛争など、日本と中国の間には海洋上での問題を抱えており、2004年には原子力潜水艦の領海侵犯事件がありました。 中国が海洋における活動を強化していることは間違いありません。そうした活動と直接の関係はないのかもしれませんが、海洋を広範に調査し、基礎的なデータを取得するための総合調査が行われています。 こうした調査の権利は、当然、中国にあるのだろうと思いますが、20億元(約300億円)もの大金をかけるのは、領海の軍事的、経済的権益でそれ以上の利益があるからだということは間違いありません。 私は、これまであまり海の魚を食べなかった中国人が、海洋資源の調査で、海の魚を大量に捕獲するようになると、また新しい問題がでるかもしれないと心配になります。 国家海洋局は史上最大規模、調査項目も多く、最先端の調査技術を駆使した「海洋環境基礎調査と評価」(水体環境調査と略称)を7月15日から正式にスタートする。これは投資額が20億元近い「我国近海海洋総合調査と評価」(908項目)の重要な組成部分である。 調査は、我国の内水、領海、領海以外の部分の海域の物理海洋と海洋気象、海洋生物と生態、海洋化学、海洋光学と海洋薬用生物資源の調査にまでおよぶ。 狙いは、近海の海洋環境の基本状況を明らかにし、海洋経済が健康で急速に発展するため、海洋環境の総合評価、海洋資源開発利用、海洋防災、海洋管理、環境保護などの基本的なよりどころとするため。 調査の海域の面積は102万平方キロにおよび、夏、冬、春、秋の四季に分けて、北から南に向けて、沿岸の11区画、近海の9区画を同時に調査し、2年間かけて完成させる。 すなわち、2年後には、近海海域の四季それぞれの基本状況、水深、波浪、水位、海流、水温、水の色、総リン、栄養塩、浮遊生物などについて根拠を持つことができる。 海洋環境調査は基礎的な作業で、先進国はすでに似たような調査を行っており、国によっては5年に1回行っている。新中国になってから、一定の規模の海洋調査を3回行っているが、さまざまな制約を受け、基礎データの密度が粗く、正確度が低く、ほとんどのデータが20年遅れていて、現在の海洋の状況を正確に反映していない。 「我国近海海洋総合調査と評価」は2003年に国務院が正式に認可した。
2006年08月02日
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中古住宅を売買する時の税金がかかるようになるとの情報はずい分前から噂ではあったようですが、国税局が正式に発表してから実施まで、わずか1週間しかありませんから、日本だったら大変なことになります。 こうした突然の政策変更にはこれまでも日本から中国に進出した多くの企業が泣かされましたが、今回のように、一般国民に影響のあることについて、国内から、もっと早くから知らせろという要求はでないのでしょうか? そうは言っても、自分で5年以上居住した場合は、税金がかからないし、5年未満でも利益額の20%ですから、それほど大きな影響はありません。 7月26日、国家税務総局は8月1日から「中古住宅取引の個人所得税強制徴収」を行うとの通知を出し、これまで市場で流れていた噂が本物だと分った。しかし、業界では今年5月末の営業税が実施される直前の集中駆け込みのような騒ぎにはならないだろうと見ている。 海淀区不動産取引センターでは、取引を行う人の数が明らかに増え、28日は午後5時の退勤時間になってもまだ登記手続きをする人がいた。明日はもっと増えるだろう。 中大恒基の責任者は、26日の晩からコールセンターに問合せの電話が非常に増えたという。27日から売買手続を急ぐ客が増え、住宅の登記を済ますまで、これまで普通なら半月か1ヶ月はかかっていたのが、8月1日までに全ての手続を終えようとする客が激増している。朝陽区の地方税局によると、平時だと1日の手続量は80件前後だが、27日には150件もあったという。 今回の個人所得税に対する注目度は高いが、販売価格の5.5%の営業税と比べると、売買で儲けた部分の20%という個人所得税は額としてはそれほど大きくない。3年経った住宅の元の価格が67万元のものを77万元で売ったとすると、営業税は770000×5.5%=42350元であるが、個人所得税は「譲渡所得-取得時費用-税金や合理的な関係費用」に対して税金がかかるので、数千元程度であろう。 北京市地方税局の責任者によると、次の2種類の場合は個人所得税が免税になる。1.個人が自分で5年住んだ住宅を譲渡するとき、登記証書の時間が5年を満足すれば、免税になる。すなわち、個人所得税は5年以内の中古住宅を対象としたものである。2.5年以内の中古住宅の取引は、1年内に再び新しく住宅を購入すれば、免税か税金を返還する。先に新しい住宅を買ってから、古い住宅を買う場合でもよい。
2006年08月01日
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