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今年6月30日には貫通する予定の橋で手抜きがあったと告発があったという記事で、これを読んでもどちらが本当か分りませんが、手抜きはあったのかもという気もします。 1月8日、中国新聞社浙江支局の報道によると、毛履平という名前の小さな請負業者が、杭州湾海上大橋で品質問題があると告発した。彼はその部分の具体的な施工業者であった。 その内容は、(1)橋梁の土台の下の基層が要求に合っていない、(2)柱の鉄筋が露出している、(3)4つの橋脚がどれも補強の太さ25ミリの鉄筋が20本ずつ不足しているというもの。 これは杭州湾大橋と上海-杭州高速道路の接続部分で、完成して使用が始まると車の流量は非常に多くなる部分である。毛履平はこのことを浙江省交通庁に報告したが、その後、施工業者側のバイクの殺し屋に狙われ、小道に逃げ込み、やっと逃げおおせたことがあったという。 この工事部分を直接監督している嘉興市交通工程品質監督所の所長は「確かに報告を受けた。ただ、今のところ大きな品質問題は発見されていない。すでに毛履平には回答した」という。 (1)はその通りだが、基本的な問題ではない、(2)は外見的な欠陥で、実質的な危険性はない。(3)は実質的な問題であり、現場検査を行い、一部のコンクリートを削って鉄筋の有無を検査した。鉄筋の位置が違っていたが、鉄筋は存在した。鉄筋の位置が違う点については、施工会社にその影響報告を命じてあるという。 だが、毛履平は検査の通知を受けず、鉄筋検査に立ち会えなかった。鉄筋が入っていなかったことは彼が自分の眼で見たことで、施工側、業主側の意見を全く信用していないという。彼はあちこち隠れまわり、「彼らに見つかったら、絶対に放してはもらえないから」と非常に敏感になっている。 工事では多くの階層の部分請負があり、契約では禁止されている再請負が普通に行われており、そうした事情を中鉄四局のプロジェクト部のマネージャや監理人ははっきりと知っていたはずだという。 業主側の一人、嘉興市交通投資集団の董事長の施国良は工事の低価格入札による安全問題を心配している。「毛履平の指摘は非常に具体的で、工事に関係していないとこんな細かなことは分らないだろう」 「調べて手抜き問題があれば、施工会社を処罰し、数百万元の工事をやり直させねばならないが、もし問題がなければ、我々業主が倍の施工費を払わなければならなくなる。それで先ず毛履平を探して直接聞き、初歩的な事実を確かめてから、やるかやらないかを決める」 「この問題はいずれにせよ非常に慎重にやる必要がある。市の幹部も同じ意見だ」と施国良はいい、最後は設計院の専門家の意見を聞くという。なお、最新情報では、交通部が4人の調査員をすでに浙江へ派遣した。
2007年01月31日
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中国の記者はずいぶん危険な取材をすることがあります。読者などから違法な工場などの情報を知らされると、身分を隠して、そこの従業員になったり、あるいはバイヤーの身分で訪問して、隠しカメラで撮影したりします。 そうした取材結果を放送する、中央テレビの「焦点訪談」という番組は、放送時間が夜7時半の天気予報のすぐ後といういい時間帯でもあり、とても人気があります。 一方、彼ら記者は違法な会社の核心情報をつかんでいますから、それをネタに会社を強請ることもあります。この関係の報道は多く、中央も早く真相解明するよう指示したようです。それにしても、地方行政部門が「ニセ新聞、ニセ記者撲滅」活動をしているというのは、結構怪しい感じですね。 1月9日、中国貿易報社・山西支所の記者・蘭成長が大同市の炭鉱で、身分不明の暴徒に殴られ重傷を負い、病院へ送られたが翌日死亡した。 この事件は1月13日、天涯雑談のBBSに「記者が悪徳鉱山主に暴行され死亡」というタイトルで広く流された。「1月9日、中国貿易報・山西支所の記者・蘭成長が同僚と一緒に大同市の許可証のない炭鉱を調査取材した時、炭鉱主の指示を受けた身分不明の暴徒に取り囲まれ・・・(以下省略)」 この作者に連絡を取ると、中国貿易報山西支所の記者をよく知っていて、聞いたことを発表したのだという。中国貿易報社を電話取材すると、蘭成長は臨時に雇った人で、まだ1ヶ月にもならないが、臨時でも同社の記者の権益保護をしなければならないという。 だが取材してみると、蘭成長本人が本当の記者かどうかについて、新聞社と山西の行政部門では言い分が違っている。新聞社は彼は臨時雇いの記者だというが、一方、大同市の「ニセ新聞、ニセ記者撲滅」活動の担当者は、中国貿易報山西支所は合法な機関であるが、蘭成長は正規の記者証を持っておらず、単なる臨時雇いの人だという。 ある消息筋は、蘭成長は記者ではなく、訪問したのは違法採掘を暴露すると脅しに行ったのであって、強請りだという。金の折り合いがつかなかったので殴った。だから負傷してもすぐには警察へ届けず、自分で病院へ行き、翌日死亡したのでやっと警察へ届けたのだという。 その後進展があり、警察は3人の容疑者を逮捕したが、主犯はまだ逃亡中と発表した。事件のあった炭鉱は確かに違法採掘の炭鉱で、すでに坑道の入口は大量の土砂で塞がれ、誰一人いない。 蘭成長の姉の夫が家族を代表して、新聞社と当地政府に、記者としての身分を明らかにし、善後工作をして欲しいと要求した。蘭成長は「新聞記者証」と全く同じの「新聞工作証」を持っており、当日持っていた紹介状には「我社の記者蘭成長らが貴方へ取材に行く」と書いてあり、家族は蘭成長が記者だったことを確信している。
2007年01月30日
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北京にある中関村は、日本では「中国の秋葉原」と呼ばれたことがありましたが、秋葉原とは非常に違います。電気街があるところは似ていますが、今の中関村の本質は先端技術開発です。 中国はDVDで大きな代価を払いましたから、国際標準、先端技術をなんとか自分のものにしようとしています。技術面で中国の企業と厳しい戦いをしなければならない日がくるのはそんなに先のことではないでしょう。 中関村では「三流企業は労力、二流企業は製品、一流企業は特許を売る」という言葉が浸透し、技術標準を持つ企業が超一流とされている。最近5年間に北京で17項目の国際標準の研究、提案がされ、2,000項目以上の国家標準や業界標準が制定されたが、ほとんどは中関村で行われた。 中関村では(1)2006年の10月まで、企業の研究開発経費は170億元を超え、販売収入の3.5%を技術開発に投入した。(2)2万件以上の研究成果が販売され、約400億元の収入で、前年同期比2倍になった。 1999年に中星微電子公司ができた時に、ほとんどの金を研究開発に使い、「理性を失っている」と批評された。だがこれは自主開発の決心の表れで、開発した星光シリーズのデジタル・マルチメディア・チップは、初めて国際主流市場に入った「中国チップ」となり、国家科技進歩一等賞も獲得した。 今は北京、香港、シリコンバレーに中星微電子のR&Dセンター、技術サポートセンターがある。星光チップの世界での累計販売数が100万から1,000万になるのに2年あまりかかったが、1,000万から1億になるのに3年もかからず、世界シェアの70%を取った。その背後には、研究開発で取得した核心技術と内外へ申請している700項目以上の特許がある。 連想などの企業が共同開発した「閃聯」技術標準はドライブ、インターフェース、インターネット設定のコンパチビリティの難題を解決し、パソコン、テレビ、プロジェクター、デジカメ、携帯電話などを無線で結ぶが、去年、ISOが正式提案として受入れた。この標準を採用した20種類以上のパソコン、テレビなどの新製品がすでに出ている。 巨額の研究開発投入の成果も生れている。これまで弱かった集積回路領域で、中関村企業が開発したエッチング装置とイオン注入装置は重要なブレークスルーを実現し、グローバル企業から1億元もの注文をとった。「龍芯2号」プロセッサーのSTセミコンへの5年間の技術使用ライセンス契約が結ばれた。 SARSビールスで有名な北京科興生物公司も中関村の代表的な研究開発型企業の一つである。去年、同社は中国疾病予防控制中心と合作し、人用の鳥インフルエンザワクチンを開発した。 去年、中関村の企業の技術工業貿易収入は6,000億元を突破し、同期比25%伸びた。ハイテク企業が18,000社、総収入が1億元以上の企業が650社、上場会社が86社に達し、チップ設計産業とソフト産業の販売収入が全国の3分の1を占めた。
2007年01月29日
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2005年9月1日、教育部が大学生の管理規定を変更し、学生結婚する場合に大学の同意を得る必要がなくなり、学生結婚が増えているようです。北京の海淀区という大学密集地域では、2006年に結婚登記した3割は在校生だったという記事がありました。 しかし、学生結婚してもそのための住居などが提供されるわけではなく、離婚も多いという記事もあり、目出度いだけではなさそうですが、下は雲南での学生結婚の光景です。 花や風船で飾られた高級車が昆明理工大学で花嫁を迎えた。ルームメートからなる「花嫁の家人」が何回も難題を吹っかけたが、新郎は望みどおり花嫁を迎え、婚礼は予定通りに行われた。結婚式の様子 女子寮の7階にある花嫁の住んでいる部屋の入口には大きな赤い「喜喜」の文字がはられ、午後1時半、ルームメートに付き添われた花嫁が純白のウェディングドレスを着て部屋に帰ってきた。 1時45分、3台の花嫁を迎える自動車隊がやってきた。新郎が上ってきて、部屋をノックしたが、花嫁は「先に階下から求婚して頂戴。私はそんなに簡単に出て行きませんからね」と追い返した。 2時、新郎が外から、上に向かって大声で「早く降りてきて!」と何度も叫ぶと、「花嫁の家人」がやっとバルコニーへ出てきた。周囲の寮からは何事かと学生たちが顔を出し、見に来る学生も増えた。 「花嫁の家人」が「そんなんではダメ、『私はあなたを愛します』と言いなさい」。最初新郎は茫然としていたが、顔を上に向けて大声で「私はあなたを愛します」と叫んだ。「花嫁の家人」は「声が小さくて聞こえません」、この時、新郎の連れも一緒になって大声で叫んだ、「私はあなたを愛します」新郎:なんでまだ降りてこないんだ?花嫁:そんなに簡単に行けないわ、結婚したら誰が洗濯をするの?新郎:俺がやるさ花嫁:ご飯は誰が作るの?新郎:俺が作るさ花嫁:食器は誰が洗うの?新郎:君だ花嫁:子供の面倒は誰が見るの?新郎:俺が見るさ花嫁:誰がお乳をやるの?新郎:君だ。(周りから拍手と、口笛、叫び声や笑い声) 「花嫁の家人」が、「月亮代表我的心」を歌い始めると、周囲から唱和の声が上がり、学生寮の一帯は沸き立った。それに続いて次々と恋歌のデュエットが始まった。 2時半、新郎が再び花嫁を迎えに7階まで登り、10数分後、新郎は花嫁を背負って1階まで降りてきた。自動車がゆっくりと入口につけ、友人たちの祝福の声の中、自動車は大学の門を出た。
2007年01月28日
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飲食店でビールや酒を飲むと、なんでこんなに高いのかという気がしたこともありましたが、中国でも同じです。外で売っている酒の値段は変らないのに、店の値段だけ高くなったような感じを私も持ったことがありました。高い方が格が上だと思われるのでしょうか。 中国調理協会が「栓抜き費」の徴収は理にかなっていると発表したことに対し、各地の消費者協会はすぐに「『酒持込禁止』にしなければならない根本原因は、酒の暴利であり、関連法律法規に違反している」との連合声明を発表した。 連合声明は、消費者が酒を持込むことを禁止したり、栓抜き費を取ることは、消費者は自主的に商品やサービスを選択できる権利がある」と規定している消費者権益保護法、反不当競争法、契約法に違反していると主張した。 「経営者が勝手に消費者に不公平、不合理な規定を押し付けることはできない。酒の持込禁止は、飲食店の高価な酒を消費者に強制するものだ。店で出す酒は一般に市場価格の2-5倍高い」 酒の持込を許すかどうかは、消費者と経営者が協議して決定すべきもので、協会や企業が連合して業界規定を作るのは不公平で、業界の独占で、カルテルの疑いがあり、市場の競争秩序を壊すもので、無効だ。 中国調理協会は、「この連合声明が出されたからといって、態度の変化はない」という。飲食業価格管理法規によれば、企業は「はっきりと価格を明示すればよい」と規定している。 「消費者協会の声明は企業のことを全く考慮していない。飲食業は暴利業界ではなく、料理の値段を非常に安くしており、酒で一部のコストを回収する必要がある。消費者協会とは話し合って解決法を考えていきたい」 上の記事が出てからしばらくして、次のような記事が出ました。やはりお客さんにそっぽを向かれるとどうしようもないのですが、店もまた何かもうける手段を考えるのでしょうね。 「栓抜き費用」論争で、消費者と飲食店がそれぞれの意見を固執し影響が出始めた。 取材してみると、酒持込禁止を緩め、栓抜き費用を取らない店も出てきた。また、持込みは禁止だが、酒類の価格を下げて消費者の理解を得ようとしている店もある。 それでも酒類を注文しない客も増えている。ある店では、以前は1日の売上げが5万元あったのが、現在は3万元程度になっているという。このため料理の値段を上げる対策を考えている店もある。
2007年01月27日
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ここ数年、中国の「本当の」国産車は急速に力をつけています。この記事は、そんな国産車にもっと頑張れというエールを送っているものです。 2006年の我国の自主ブランド車は、国内の市場シェアで最高を記録しただけでなく、輸出でも歴史記録を作り、北京モータショーではたくさんのコンセプトカーを出し、世界の自動車市場を刮目させた。しかし、なお多くの問題があり、これ以上誉めることは、ほめ殺しすることになろう。 先ず、外部環境が変化し競争が激烈になっている。吉利、奇瑞、華晨の3大自主ブランドメーカの製品は10万元前後に集中しているが、合資製品の大幅値下げにより、これまでの絶対的な価格優勢が失われている。そうすると他の核心の優勢さがなければ消費者を動かすことができない。 5万元程度の価格帯では、合資の富康、ジェッタ、サンタナの値下げの影響を受ける。これらは膨大な忠誠なユーザを持っており、もしさらに価格が下がれば、自主ブランド車は脅威にさらされる。 次に、製品の付加価値が低く、安定性が悪い問題があり、ユーザの満足度、忠誠度が低い。同じ価格だとユーザは合資ブランドに向かう。これが自主ブランドと合資ブランドの差だが、単なるブランドの差ではなく、製品自身の技術レベルと品質安定に密接に絡んでいる。 上記の問題に対し、自主ブランド車は(1)製品系列を豊富にし、中高級品を生産する、(2)技術研究開発レベルを高め、製品の品質安定性を高めることが必要である。 (1)市場の競争環境の変化に対応しフレキシブルに市場戦略を調整すること。エコノミーカーの市場シェアが安定な間に、適度に中高級車を発展させる。その過程で問題を一つずつ解決し、レベルを高める。まだ技術研究開発レベルに不安はあるが、ここ数年、一定の基礎を作っており、最初から中高級車路線を走るのに比べると成功の可能性が高い。 (2)技術研究開発レベルを高め、製品の付加価値を高めること。合資と自主ブランドの差の根本は技術レベルである。10万元以下のエコノミーカーをよりよく作ることが、間接的に製品の競争力を高める方法である。研究開発と核心技術の面で合資ブランドとの差を縮めることが基本である。 技術レベルを上げられず、低付加価値の車だけを作るのはゆっくりと死を待つようなものだが、簡単に中高級車路線に向かい、核心技術の支えがなければ、やはり自分で死の道を選ぶことになる。 「国産車はこんなもんだ、小さな欠陥があるのが普通だ・・・」とよくいわれるが、低価格だから、品質がこんなものだとあきらめているだけで、ユーザは国産車の価格で、合資ブランドの車の技術と品質を望んでいるのだ。
2007年01月26日
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先進国が環境規制を厳しくしたため、汚染型企業が途上国へ移転する例はたくさんあります。中国の中でも、経済の発展した沿岸地域は環境規制を強めており、汚染型企業は中西部へ移転しています。汚染範囲を広げ、将来のツケを大きくしているだけなのに、悲しいことです。 2006年1月8日、松下電池有限公司の第一工場はほとんど停止した。数百人の工員が仕事を離れ、会社側に身体検査を要求した。松下電池は無錫市にある外資独資企業で、4,000人以上の工員が主にニッケルカドミ、ニッケル水素電池とリチウム電池の開発生産に従事している。だが日本では2005年までに大部分のニッケルカドミ電池工場を閉鎖している。 騒ぎの発端は、2006年12月末の「超霸電池社員のカドミ中毒」の報道だった。王松ら30人の工員が、2006年8月に会社が行った身体検査報告を見せろと要求した。報告のコピーを見ることを許されたが、原本を見せず、2005年の結果と比べるとデータが「不正常」との意見が強まった。 この事件について、2007年1月1日から「無錫松下電池の重金属が標準超過、社員の健康に影響」との文章がインターネットで流れ始め、すぐに各マスコミに転載された。 1月4日からストに入り、12日に復帰したが、第一工場の一部工員は会社側と反復交渉し、工員の労働防護用品の改善、毎日20元ずつ給料アップ、全社員に再度身体検査することで合意した。 無錫市疾病予防管理センター事務主任・朱小予は、松下電池は確かに毎年工員の身体検査をしたが、「一部にはカドミがオーバーしている例があった」という。2006年は700人以上が検査を受けたが、入社1年以上でないと検査を受ける資格がなく、4,000人以上の従業員の一部でしかない。 朱小予は、検査前の手洗いの有無、衣服、頭髪、爪についたカドミ粉末が検査結果に影響する可能性が高いと何度も強調した。広東中毒救急センターの専門家も、原子吸光分光分析器は非常に複雑な計器で、各センターの機器も違うので、結果にバラツキがある可能性があるという。 無錫松下電池の幹部は、今度の身体検査の結果が出るまでは、社員にカドミ中毒者がいるかどうかなんともいえないと述べた。近く、身体検査の結果と関連問題について公開で回答するという。 無錫市のある役人は、今回の事件は企業管理者に下級社員とのコミュニケーション経験がなかったため、問題が急拡大したという。この10年間、日本、韓国、欧米、香港、台湾の労働密集型産業が、特に環境基準に差があるため、汚染型産業が移転してきたため、職業病の監督が十分でなかった。 朱小予は「松下の職業病防護はすでに規範化された。長江デルタに広く分布する中小民営企業、郷鎮企業がコスト削減のため、規定の防護措置を取っていないのが多く、彼らこそが将来の職業病防止の重点だ」という。
2007年01月25日
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昨日に続き「殲-10」の話題です。今朝の日本の新聞のニュースに、台湾国防部もこの実戦配備に懸念を表明したとの報道がありました。 米国のF-16、ロシアのSU-27からフランスのファントム-2000までコンピュータコントロールの先進戦闘機は、全て試験飛行中に機体が破壊し、人命が失われる悲劇が起きている。だが、同じ設計理念を採用している「殲-10」ではいまだ1機も失われていないという奇跡を演じた。 このテストを担当したパイロット・李中華は危険度の高い試験項目を担当し、2,250時間の試験飛行で、20回危険に遭い、内5回は特に重大な危険だったが、無事回避した。 冬のゴビ砂漠で、殲-10は低空高速試験飛行を行った。この試験は、機体に何の前兆もなく振動が起こり、2秒内に解体しパイロットは逃げられないという危険性を秘めている。ソ連のミグ-21、ミグ-23、SU-27などはこの試験で多くの犠牲を出している。 もし飛行機の欠陥が発見できず、極限状態の試験ができなければ、部隊へ配備することはできず、祖国の空を守ることができない。李中華は生死の極限で、多くの危険な試験項目を達成した。 テスト飛行中に李中華は油圧メータがごくわずか下に振れているのを見つけた。地上管制システムは全て正常と表示していたが、彼は異常な気配を感じ、すぐに引き返して、9,000メートルの高度で車輪を出した。わずか1分後、警告ランプが彼の予感通りに点滅を始め、飛行場まで20キロの地点で油圧はゼロを示した。もし先に車輪を出していなかったら、飛行機を墜落させるしかなかったのである。 現代の戦闘機は全く新しいタイプの専門家型のテストパイロットが必要である。1993年晩秋、李中華と2人の戦友がロシア国家テストパイロット学校へ入った。わずか1年で、彼らは全てのテスト飛行理論、2機種6タイプの飛行機の操縦技術をマスターし、我国最初の国際テストパイロットとなった。 1997年9月24日、可変特性実験機(VSA:Variable Stability Test Aircraft)で殲-10の離着陸のシミュレーションをした。滑走路からわずか1メートルの高さで意外な振動が発生した。この日、会社側はこの歴史的な日を祝う祝賀会を準備していたが、彼は出席せず、すぐ設計者に、操縦してみると敏感すぎるから垂直ゲインを3分の1下げるよう提案した。 設計者は操縦の敏捷さがこの種飛行機のメリットだと主張したが、「機動性を増すからといって危険性を高めるべきではない」と、彼は丸々2日かけて、飛行曲線、飛行パラメータから地上シミュレーションをしてみせて、40%減少するよう説得するのに成功した。 大仰角特性試験飛行では、30回の試験飛行が計画されていたが、試験科目を編成しなおして、17回で終わるようにし、多くの開発経費を節約した。また、情報化誘導システムを提唱し、可視距離標準を2キロ短縮し、年間の試験飛行日数を70日も増やした。 こうした功績でいくつもの賞を受賞し、2006年3月25日には、胡錦涛軍事委主任が軍を視察した時、彼を賞賛した。2006年10月22日には、三軍を代表して人民大会堂で、紅軍長征勝利70周年大会で力強く誓いの言葉を宣言した。
2007年01月24日
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昨日に続いて、新しい戦闘機に関する記事を紹介します。 西側から「中国空軍で最も神秘的」と言われた「殲-10」戦闘機が公開され、昨年末の世界の軍事界の大きな話題となった。12月29日、中央テレビの全国放送で「2006年中国の国防」白書を放送したのに続いて、「殲-10」戦闘機がすでに量産され、戦闘力になっている状況を3分間に渡り詳しく報道した。 それまでにも世界で報道されていたが、確かな写真もなく、推測には根拠がなかった。制空権は将来の戦争では一番重要だが、中国の航空技術は世界の先進レベルとは明らかな差があり、「殲-10」戦闘機はその差を詰める重要なステップと見られている。 イギリスの「空軍月刊」雑誌ははこの発表よりも前から、この戦闘機がすでに中国軍隊に配備されていると推測し、これからの空軍の主役になるだろうと報道していた。 伝統的に、中国軍隊の主役は陸軍で、空軍は脇役に過ぎなかったが、主役の変化は中国空軍の将来の発展戦略の新しい方向を示し、空中格闘、迎撃、対地攻撃の能力を備える「殲-10」戦闘機は中国空軍のハード面での第一の備えとなると報道した。 アメリカの「防務週刊」は、「殲-10」の最高速度はマッハ2、作戦半径は1,100キロだと報道した。この報道では、「殲-10」のエンジンはロシアの第3代Su-27戦闘機のエンジンを改良したもので、各種動作の必要性を満足するもので、空中戦闘中に軽々と垂直上昇さえできることを重視している。 カナダの「漢和防務評論」は、「殲-10」の作戦性能は米国のF-16C/Dに相当し、非常に強力な超視界空中戦と、近距離の戦闘能力、対地攻撃能力を備えていると報道した。 海外メディアは「解放軍報」の30日の情報に注目した。この報道によると、先日、中国西北地方の某飛行場上空で、2機の「殲-10」が「敵」の4機の第3代戦闘機と空中対抗演習を行った。4回の戦いで、いつも「殲-10」が先に「敵」を発見し、先に攻撃をし、全勝した。 軍事専門家は、この記事の第3代戦闘機の型名は発表されていないが、中国が保有しているのはSu-27戦闘機しかないという。シンガポールの「聯合早報」は、中国が自主開発した「殲-10」戦闘機の戦力は、現在西側が使っている第3代戦闘機を全面的に超えたと報道した。
2007年01月23日
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中国は最近も軍事力強化を精力的に進めており、西側が警戒していることはよく知られています。その装備をになう国防科学技術工業を主管する国務院の部門が国防科学技術工業委員会です。 管轄の範囲は、宇宙、航空、原子力、船舶、兵器など広い範囲に渡り、宇宙では有人宇宙飛行を実現、最近は人工衛星破壊実験をしたように、ロケットの信頼性も高く、相当なレベルにあります。航空機でも、最近、「殲-10」戦闘機が公開されました。これについては改めてご紹介しましょう。 性質上、それほど詳しい情報が発表されることはありませんが、軍事は国民の愛国心に関係があるせいでしょうか、中国では色々な軍事雑誌や新聞が普通に売られ、一般紙にも記事がのります。 何年か前に、国防関係の企業が金もうけに走るのはいかがなものか、というわけで商売はやめさせられたというニュースを見たように思いますが、この記事を見ると、国防企業もやはり企業で、利益を上げることが大事なようです。 なお、航空母艦については、インドの航空母艦に関する記事がたくさん出ました。インドは退役した古い空母を買い漁り、また金がないのでずっと港で待機しているばかりだと冷やかしのような記事もありましたが、彼らは新鋭艦を自主建造中で、中国も早く持つべきだというニュアンスでした。 国防科学技術工業委員会スポークスマンが、最近の状況に関して、「去年は国防科技工業企業・事業部門が初めて200億元以上の利益を実現し、同期比50%以上の伸びとなった。また我国は今後適当な時期に威嚇力のある先端武器を発表する、その目的は平和のためだ」と述べた。我国の軍事技術の状況 航空母艦建造能力はすでにある スポークスマンは、今年、ハイテク武器装備の研究開発、生産の任務を完遂し、さらに軍民両用技術を全力で発展させると述べた。重点は、情報安全、新型エネルギー、反テロ装備、海洋技術、光機電一体化、衛星応用などの領域でブレークスルーを図り、産業化を実現することである。 記者の質問に「中国は航空母艦を建造する能力をすでに備えているが、具体的にいつ建造するかは目下のところ、未定である」と答えた。インターネットでは、その空母の艦載機として、SU-33か、ミグ-29Kか、それとも国産の殲-10改造型か、どれを選ぶかについて議論が戦わされている。大型航空機プロジェクトの論証開始 第11次五ヶ年計画期間(2006-2010年)に大型航空機の研究開発プロジェクトをスタートする予定である。これに対し、海外の大型航空機メーカは警戒しているが、目下、積極的に論証中である。 スポークスマンは、大型航空機は国家競争において制すべき高地であり、国家の総合競争力を表現するものである、だが中国が大型航空機プロジェクトを完成するにはなお二、三の五ヶ年計画期間が必要だと述べた。
2007年01月22日
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小学校の教科書では今も、正直にしましょうと教え、お金を拾った子供が落し主を見つけ出して返す話ものっているのですが、現実にそうすると、人に馬鹿にされ、落ち込んでしまう。経済が発達すると人の心がすさむのですね。 極貧家庭の出稼ぎ娘が、1万米ドルの大金を拾ったが、自分のものとはせずに、一時、メディアで大きく取り上げられた。騒ぎが去った後、彼女の生活は相変わらず貧しい。しかし、周囲の人からは別の人種と見られるようになり、「馬鹿」と呼ぶ人もいる。 同様に、正義のために強盗を追いかけて殴り殺された農民工は、襲われた当事者が隠れてしまって姿を現さないために、事件を立件できない状態に追いやられ、また野宿の眼の見えないおばあさんを黙々と援助していた貧しい独身男には、聞きがたいような噂が流れ・・・。 雷志紅、19歳、江西省出身。故郷の60何歳かの養父は左足を失って6年、脳震盪の後遺症があり、50何歳かの養母も具合が悪い。1年前「楽天湘菜館」の料金係だった彼女は、毎月の月給が700元、爪に火をともすような生活をし、残りは故郷へ送っていた。 2006年1月17日、彼女は店のトイレで金を拾った、100ドル札が100枚。1万ドルがあれば、家を新しくし、父母は働かなくて済み、24歳の兄も嫁をもらう金ができる。 しかし彼女は、この幸運をつかまず、落とし主に返した。改革の波が襲う前の80年代初めなら、これは当り前のことで、高価なものを拾えば自分から警察に届けるか、自分で何とか落とし主を探したものだった。 だが30年後の今日、彼女のやり方は理解されない。レストランの主人は「家があんなに貧しいのに、金を返すんだから」といい、養父母もこの話を聞いて落胆した。ある人は養父母の前で「彼女は馬鹿だ」とまで言った。 このエピソードから半年、彼女はレストランの部長に昇格、月給は100元上がった。だが、店の事務は、客の苦情から、全員の管理まで彼女にかぶせられた。主人が彼女ができることを見込んで、それまでのマネージャを辞めさせ、2人分の仕事を彼女にやらせたのである。仕事はきつくなり、見合った収入もなく、仕事をやめた。 客に金を返す時に、彼女は自分で返しに行くといったのだが、社長はマネージャのほうが格があり、面子があるといい、このため客の感謝は社長とマネージャにだけ向けられ、自分は無視されたという気持ちが消えなかった。自分が感謝されていたら、心の満足を得られたのだろうが・・・。 マスコミに報道され、彼女を嘲笑する人が増え、こうした心の落差は今も続いている。その後店を辞め、800元の学費を払い美容の勉強を始めた。「美容院の店長になれば、1月7,000元は稼げるわ」。
2007年01月21日
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日本でも小学生を殺す残忍な犯罪がたくさんありますが、中国にも似たような事件はあります。ただ、大きく違うのは裁判のスピードです。去年の12月20日に起きたばかりの殺人事件で、今年の1月11日には一審の判決が出て死刑が宣告されました。 被告は上告していますから二審があります。もし二審判決が死刑の場合は、それで確定していたのですが、さらに最高裁判所でチェックが行われるように制度改正されましたから、実際の死刑までにはまだ時間がかかりますが、日本と比べると圧倒的に早く結論が出ます。 あまり早く結論が出すぎるのも、誤判、冤罪の可能性がありそうで怖いところもあります。 1月11日、一審のウルムチ市中級人民法院は、阿不都哈力克·米吉が白日、2人を死亡、2人に重傷、2人に軽傷を負わせたのは故意殺人罪に当るとして、死刑、政治権利終身剥奪、被害者への38万元の賠償を命じた。 これは2006年12月20日13時30分、ウルムチ市第65中学付属小学校の生徒が道路を渡ろうとしていた時、被告が刃物を持って襲い、2人の小学生が死亡、教師1人と小学生3人が負傷したもの。居合わせた民衆が義を見て勇敢に被告を現場で取り押さえた。 被告によると、彼の娘と息子がこの学校の生徒だったが、姉の勉強ができないので、弟は体面がないと思い、姉を林に誘い、理非を争っているうちにけんかになり、姉を絞め殺した事件があった。 この悲劇が発生した後、被告は学校側も責任を負うべきだと、1年余り何度か学校へ抗議に行ったが学校は責任を認めず、このため社会に報復してやろうと思うようになったという。それで12月20日昼、学校が終わって生徒たちが帰るのを狙って凶行におよんだ。裁判後、被告は上告した。
2007年01月20日
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特許研究者バリー・フォックスは「ニューサイエンティスト」に、30年以上に渡って米国の特許情報を発表してきた。ここでは彼が2006年に見つけた最も面白い、新奇な、驚くべき軍事発明を紹介する。銃を撃つにはパスワード入力が必要 最も話題になった武器の発明は、ピストルを打つ前に必ずパスワードを入力するというものだった。銃の安全使用に関するもう一つの特許は、“I've-been-shot gun”という技術で、警察や兵士が無線連絡で、本部にいつ、どこで発砲したかを通知するというもの。 だが、ニューメキシコの2人の発明者は「なぜ弾の使用をやめないのか?」といい、家庭の普通の電子レンジの部品を使ってエネルギーを発射できる武器の特許を申請した。致命的でない武器 “Slime timeAn”は致命性が比較的低い武器で、敵につるつるした粘液を塗りつけ、身動きできないようにするもの。米国の研究者はまた別に非常に滑りやすい材料を発明し、この材料をトラックやタンクの後部から噴射できる。これは暴力取締りの警察や軍に理想的な解決方法で、相手をひどく傷つけずに暴力活動を取締ることができる。奇妙なオフィス設備の発明 イギリスのQinetiQ Groupの特許は、プリンターのインクカートリッジに爆発性インク(exploding ink)を添加し、普通のプリンターで、自動車のエアバッグや軍需品の導火線を作るというもの。 アップルコンピュータが申請した特許は、液晶ディスプレーが画像を表示すると同時に、内部のセンサーが写真撮影を行うというもので、相当よい写真が撮れるという。「人間大砲」など・・・ 人を発射できるキャノン砲は最も新奇な発明の一つで、特殊部隊、警察、消防隊員を高いビルの屋上に直ちに送ることができる。DARPAはこれは最短でビルの上に到達できる最良の方法だという。 クラゲの人を刺す細胞を利用して、薬物注射や刺青をする方法もある。NanoCyte社は、この注射法は皮膚を通して化合物を注射でき、伝統的な針注射に比べ、疼痛感がはるかに少ないという。 オプティカルドライブに生物兵器のセンサーの機能を持たせ、データを生物兵器の抗体の形式でオプティカルディスクに書き込んでおき、空気中に生物兵器が出現すると、抗体がすぐに攻撃を始め、警報を出すというのもある。 ソニーはイヤホンの金属線がからまる問題を解決するために、全く金属線を使用しないイヤホンの特許申請を行った。この技術を利用すると、人の身体から発せられる脈動信号を直接受信でき、腕などに取り付けた伝導パッドを通して身体の静電気量の変化を取り出すこともできる。 サムソンは電離層全体を巨大なアンテナとして、世界中で放送されている無線信号を集める方法の特許を出し、これだと高価な衛星を使わなくても済む。 最後は微妙な監視装置で、VeraTech社の無形無人運転飛行機はY字形の機体全体が高速で旋回し、ちょうどヘリコプターのプロペラと同じように、その姿がはっきりしなくなるというもの。
2007年01月19日
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人民元高が香港へも影響し始めました。数年前には、深センでは確かに香港ドルの方が、人民元よりも歓迎されたのですが・・・。その内には、人民元の開放が進み、香港で第二通貨から第一通貨になり、香港が中国に一体化されるのでしょうか?経済の動きは結構早いものだと痛感します。 1月11日、人民元のレートは対ドル7.7977元と7.8の壁を越えた。これにより人民元は香港ドルとの交換比率1:1を突破し、09997となり、13年来の香港ドルに対する高値となった。香港ドルの受取りを拒否、「第二通貨」の地位危うし 1月9日の晩、深センのスケートクラブで、記者が100香港ドルの札を出すと、レジの上の「香港ドルお断り」の張り紙を指で指し、受取りを拒否された。10日、銀行の交換比率も変り、中銀香港では100香港ドルを出しても99.6人民元しかくれなかった。 去年10月から、珠江デルタの店では香港ドル受取り拒否の現象が現れ、物流、サービス、小売、卸などの業界にだんだんと広がっている。現在は受け取らないだけでなく、手持ちの香港ドルを売る動きがあり、華南地区にある700-1,000億香港ドルが香港へ回流し始めた。 羅湖で客待ちしているタクシーの運転手も、大部分は香港ドルを受け取らず、全く人民元を持っていない香港の客に対しては、自分の勝手な為替レート、20香港ドルを18元で換算している。 だが半年前までは香港ドルは使用が歓迎されていた。多くの広東人が香港で働いて稼いだ金を内地で使い、大量の現金を持込み、珠江デルタでは香港ドルが事実上の第二通貨となっていた。 香港ドルが人民元よりも安くなり、今後も人民元がさらに高くなると予想され、第二通貨の地位はすでに失われ、拒絶されるようになっている。保有している香港ドルはできるだけ早く人民元に換えるのが財産運用の最高の方法になっている。 多くの香港ドルが帰ってくると、香港のインフレ圧力が高まり、食品や日用品の価格が一定の影響を受ける可能性があるが、香港では人民元は制限されており、香港住民は1日最高2万元までしか交換できないので、投機が起こることはないだろうと見られている。春節期間に香港への観光客は2割増と予測 「人民元が香港ドルより高くなったことは、香港へ遊びに行って買い物をする人にはよいニュースだ」と旅行会社はいう。春節の優遇プランをたくさん出しており、観光客が10-20%増えると見ている。 3泊4日の自由旅行は、平常時は2,500-3,000元だが、春節期間は3,000-4,000元、ディズニーランドで1泊する高級グループ旅行では3,700-4,500元になる。香港のホテルは春節でも値上げしないが、航空券は春節の期間、500元程度高くなる。
2007年01月18日
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中国の環境問題の深刻さは日本でもよく報道されていることです。中国でも問題意識はあるのですが、その対策には巨額の金がかかります。経済成長を少し下げてでも、環境対策という選択肢はとれないんでしょうね。 これは本来喜ぶべきことである。広東省人民代表たちが10年以上注目、監督してきた、東莞虎門沙角発電所の脱硫装置が1ヶ月前から使用され始め、今後毎年広東の大気中の二酸化硫黄を4万トン程度除去するようになる。 だが、窓の外の曇った空を見ると、喜ぶことはできない。広東省の土地面積の63%は酸性雨地区に指定され、毎年酸性雨による直接経済損失は50億元に達している。経済発展を追及し、環境を犠牲にした「悪の花」はいたるところで開花し、きれいな珠江、青い空、さわやかな空気は南方の都市生活者にとっては夢の中の桃源郷でしかない。 たった一つの汚染議案解決に10年以上かかることに疑問を感じずにはいられない。まだ解決に至っていない議案はどれだけあるのだろうか?人民代表の決定が現実の生活の中で、なぜこれほど阻止されるのだろうか? 沙角発電所の問題を取り上げる目的は、ここから経験や教訓を汲み取るためである。しばらく前に、中央環境保護管理部門のブレインだった専門家と話をしたことがある。彼が東北のある省へ調査に行ったとき、非常に抵抗があったという。抵抗は汚染企業だけでなく、その地方の環境保護部門からもあったという。 汚染企業が汚染除去設備を設置していても、運転するのは関係者が視察に来るときだけだったり、多くの企業は汚染防止設備を設置せず、単に汚染対策費を地方環境部門へ納付するだけ。この汚染対策費が環境保護部門の重要な資金源となり、こうした関係で、本来天敵である環境保護部門が企業と利益共同体を作っているのだ。 沙角発電所が脱硫工事を完成するのに10年もかかったことには、歴史、経済的な原因があり、一言では語れない。だがどんな理由にせよ、すでに汚染された空を取り戻すことはできない。 もし最初の発電所建設時に汚染除去装置を一緒に設置していたら、後の10年以上の人民代表の苦労はなかっただろう。しかし、もしはもしであり、現実がやはり現実なのだ。 返すべき借りは返さねばならず、放置していると後の人はさらに返すのが難しくなる。だから色々な制約からまだ解決できていない事を探しだし、手を打たないといけない。さらに10年経つと、挽回の余地すらなくなってしまうかもしれないからである。よくよく考え、総括すべき時期にきている。
2007年01月17日
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炭鉱事故などで、真相を隠し、事故そのものをもみ消すことがよくあり、中央はそうした欺瞞報告を根絶させようと躍起です。でもその裏には大きな利益が絡んでいるし、正直に報告すると自分が罰せられることになるかもしれないので、簡単にはなくなりません。 ここ数年、中国のニュースでは「秀」という字をよく見ますが、これは発音の近い「ショー」の意味です。それだけ「みせかけ」が多くなっているわけです。 江西省南丹県では学生や県直属機関の職員などを大量動員して「河川汚染退治万人大行動」を行った。彼らは河のそばでスコップやくわを持ってゴミをすくう振りをして、シャベルカーが石を右岸から左岸へ、左岸から右岸へ運び、さらに河の中の石や砂をすくい上げてはまたもどすという作業を繰り返した。人々に環境をよくしていると思わせればそれでいいのだ。 南丹県で深く印象に残っていることは、数年前の鉱山事故のニセ報告事件だった。2001年7月17日、南丹県龍泉鉱山で大出水事故があり、81人が死亡した。この時、当時の県共産党委員会書記ら幹部がひそかに事故の真相を隠蔽した。 ある面からすると、ニセ報告も汚染退治のショーも同じことで、どちらも権力者が自分のためにやったことだ。彼らは天を覆い隠し、ショーで済ませられると思っているが、この時代を低く見すぎている。 こんなショーをインターネットで同時中継することは簡単なことだし、それよりも民衆の公民意識の目覚めを全く無視していることだ。政府のインチキな行為に対する疑問を手紙に書いた高校生に、我々は「本当のことを言う」公民意識を見ることができる。こうした公民意識とメディアの技術の成熟により、醜いことは全て白日の下にさらされることになる。 今年雑誌「タイム」は年度人物に「あなた」を選び、「社会は機構から個人へと移り、個人が新デジタル時代の民主社会の公民だ」と説明した。その通りで、個人がメディアになり、誰でも情報の提供者にも享受者にもなれる。 こうした時代背景の中で「汚染をなくす大行動」のようなお粗末な劇を上演する人は重度の精神薄弱と言っても差し支えないだろう。それほど大勢の人でなくても、要するに2人以上だったら秘密が漏れる可能性があるのに、権力者の無知と盲目的自信には驚くほかはない。 かつて、鉱山事故のニセ報告事件を起した当時の書記は、その他の重い違反行為もあり、2004年2月20日に死刑執行が行われ、自分の知能の弱さに対する代価を支払った。 そして今日の「汚染をなくするニセの行動」は政府の信頼性を損なうことでは、鉱山事故虚偽報告に劣らないが、このことで誰かが処罰されるのかどうかは分らない。今後の情報を「あなた」が注目し、発信してくれることを期待する。
2007年01月16日
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中国に設立されている外資企業には労働組合がないところも多いのですが、ここに述べられたようなやり方をされるとどの会社にもすぐできそうです。これまで中国の労働組合はそれほど過激でないという印象を私は持っているのですが、こんなやり方をし始めるとちょっと心配です。 ここで取り上げられた富士康という会社は台湾資本の会社で、私が初めてその名前を知ったのは金型メーカとしてでしたが、電子機器メーカも持つ大きなグループで、中国内の従業員が20万人もいるということです。 この富士康が最近非常に有名になったことがあります。傘下の電子機器メーカが強制的な長時間労働をさせているという記事が「第一財経日報」という新聞に載り、裁判沙汰になったことがありました。長くなるのでその顛末は省略しますが、労働組合の出番の下地はあったのです。 去年12月31日、118人の富士康社員が組合参加の申込書を書き、これにより労働組合設立の条件が満たされ、組合設立が宣言された。深セン市の総労働組合が、年末までに富士康に組合を作ると約束していたことが、最後の一日で実現した。 富士康は深セン最大の外資企業だが、ずっと組合がなかった。ウォルマートの労働組合事件、富士康の第一財経日報への巨額賠償請求事件の後であったから、同社の組合設立はこれまでになく注目されていた。 2004年末、宝安区総労働組合は組合設立を促す書簡を富士康へ送ったが、ずっとよい結果がなかった。それで組合設立を強力に推進するために、市総労働組合は富士康科技集団へ「組合を送る」という強硬な手段をとった。 「労働組合法」の規定によれば、組合を作るには25人以上の社員が自分から組合に加入すれば成立することになっていて、企業の同意は不要である。そこで総労働組合は去年12月31日、富士康社員が多い龍華街道匯龍マーケットで、労働組合法宣伝活動を行い、組合加入を呼びかけ、現場で組合員証を発行した。 総労働組合によると、このやり方は組合設立の革新であり、市の関係部門もこのやり方を支持しているという。今後は外資企業、民営企業、非公有制企業に組合を作るときはこのやり方を踏襲するという。 しかし、今回のことについて、企業は事前に全く知らされておらず、会社側の代表は誰一人出席していなかった。市総労働組合が派遣したこの富士康労働組合は、富士康社員がたくさんいる場所に部屋を借りて事務所とし、将来会社内に労働組合ができても、ここの組合は継続するという。
2007年01月15日
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中国人はサッカーが大好きだということはこれまでにもお伝えしたと思いますが、中国チームはなかなか強くなりません。アジア大会ではダントツでたくさんの金メダルを取りましたし、あれだけの人口ですから、中には才能のある選手も多いはずなのになぜなんでしょうね。 私はスポーツにはほとんど関心がないのですが、中国のサッカーがなぜ強くなれないのかには、多少の関心を持ってみていますが、中国足球協会という行政組織にもかなり問題があるようです。テレビ放映権の収入分配などでサッカークラブと対立しています。 サッカークラブは経営状態が悪いので、選手たちに給料が払えず、賭けや八百長が流行っているんだそうです。これでは駄目で、他のスポーツと同様、各選手個人にやる気を起させるインセンティブを大きくするしかないのではないでしょうか。 サッカーナショナルチームは現在、昆明の紅塔体育中心で高原集中訓練をしているが、ここでは多くの韓国の高校サッカーチームも集中訓練をしている。12月31日、キーパーがいないゴールに向かってシュートの練習をしたが、何度も失敗し、韓国の子供たちに笑われた。 それは長距離シュートの練習をしていた時のことで、ゴールから30メートルの地点から、無人のゴールに向けてシュートしたが、どういうわけかほとんど全ての選手がゴールを外し、20回余りのシュートでゴールに入ったのはわずか1回だけだった。これをみて韓国の高校生は笑い出し、頭を振りながら離れていった。 これに刺激されたのであろう、その後の対抗試合ではナショナルチームの選手たちは正確さを取り戻し、キーパーがいても見事にシュートを決めた。 総監督・朱広滬はさらに高度の対抗試合をやらせ、攻撃側も防御側も必ず両足でボールに触れ、ボールを渡した後は元の位置に戻るよう要求した。しかし、3グループに分けた選手たちは、いつも元の位置にまで戻れなかった。監督はどうしようもなく、顔をしかめるだけだった。 選手たちには監督の不満が分らなかったのか、失敗の回数は多かった。監督はたまらずチームの中へ出て行き、できていない選手の腕や肩を強くたたいた。この生々しい場面を見て、ある記者は「監督がとうとう手を出した」と苦笑した。 すぐに新年を迎えるので、ナショナルチームは31日には半日の訓練しかできず、午後は選手たちをフリーにした。選手たちはこの得がたい時間で街へ出かけてゆっくり遊んだ。監督は、元旦からは休みなしで、集中訓練をすると語った。
2007年01月14日
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これはひどい話ですが、滅多にないことだからニュースになるので、こんなことがしょっちゅう起こっている訳ではありません。日本でも警察の不祥事が時々起こりますから、中国が特にひどいわけでもないのでしょうが、権力を持っているからこわいですよね。 警察といえば、北京の警官が、よその土地へ行った時に当地の警官に殴り殺されたことがありました。その首謀者が昨年の終わりごろ、死刑の判決を受けたというニュースを見ました。でも、以前と比べたら、警察に訳も分らず殺されるという事件は減っているのではないでしょうか。 1月5日、陝西省の烽火台中学の校長が4人の教師を連れて、白色のワゴン車を借り切って河南省南陽市まで烽火台中学の81歳の退職教師を見舞った。5日夜は途中で宿泊し、6日帰ろうとして車を走らせていると、突然、ナンバープレートのない黒色乗用車に停止させられた。 男2人が降りてきて、警察だといい、運転手に免許証を見せろといった。運転手は怪しい男の要求を断り、110番に電話した。すぐに警察の車がやってくると、運転手と5人の教師を派出所へ連行した。 彼らが派出所の尋問室へ入れられるとすぐ、制服でない数人の男から殴る、蹴るの暴行を受けた。顔から出血し、運転手はタバコの火を押し付けられた。自分達は教師で、何も違法なことをしていない、何でこんな目にあうのだと何度も訴えたが、彼らは耳を傾けず、暴行は20分あまり続いた。 その後、別の人が来て、穏やかに「済みませんでした。コンピュータの資料を調べたんだが、相手を間違えていました」といい、派出所を出てよろしいと言った。そこで彼らは、「ここには法律がないのか、白黒もはっきりしないまま勝手に人を殴り、最後に『すみません』ですますのか!」と怒った。 彼らは派出所を出ると、●州市の公安局へ行き、きちんと説明してもらいたいと要求した。●は郵(垂→登)の字。 取材に対して派出所の指導員は、暴行を加えたのは警察ではなく、協力員か治安巡視員のようだが、調べが終わらないと誰が暴行をしたのか、動機は何かなど、はっきりしないと答えた。 原因には二つの説があるという。(1)偽札を売っていると市民から通報があり、教師ら6人を容疑者だと思った。(2)5日に強盗事件があり、若い女性が刃物で切られ、8,000元の現金が盗まれたが、強盗たちが乗っていたのが白いワゴン車で、教師たちを容疑者だと思った、というもの。 教師たちが公安局へ行って説明を要求してから、示談にしないかと3回電話があったが、その相手は身分を明らかにしなかった。教師らはすぐさま拒絶し、法律を通して公正な結果を得るつもりだと伝えた。 7日、●州市検察院反涜職権利侵害局の副局長は、検察長の命令を受けてすでに調査を開始しており、公正、公平、妥当にこの事件を解決し、負傷者らに満足な答えを出すつもりだと発表した。
2007年01月13日
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2006年の中国の自動車販売台数は、日本を抜いて世界2位になったようです。生産台数でもドイツを抜いており、世界3位です。自主ブランド強化の掛け声はさらに高まるでしょう。 1990年代になると、米国の自動車メーカはさかんに大型SUVを開発し、すごい勢いだった。トヨタなど日本メーカはそうはせず、小型の省エネ車を開発し、さらには米国ではいいとは思われなかったハイブリッドカーを開発した。 その結果、ここ数年の石油価格暴騰で、SUVは売れなくなり、環境保護が流行になり、ハイブリッドのトヨタは米国の都市で最もクールでよく売れるファッションとなった。 以上は、中国の自動車産業にも貴重な経験を提供している。最近中国の自動車市場は急激に拡大しており、本土メーカが国内市場のシェアを急速に高めているが、頼りは低価格である。 「エコノミスト」が、中国のユーザは経験が不足で、車を買う時には低価格に誘惑されやすいと指摘した。本土メーカは一時の利益を狙い、品質を高めず、ただ価格だけを下げる工夫をしている。 だが耐久性、安定性が悪ければ、国際市場へは進出できない。数年経って、最初のオーナーが車を換えるとき、耐久性が中古車価格に影響することを知り、修理の手間と金を知ると、その次は低価格低品質の車は買わなくなるだろう。そうなると中国の自動車は本土市場さえ確保できなくなる。 その上、自動車産業だけでなく、その他の産業も早晩、欧米の貿易保護主義の脅威を受け、海外に工場を作らなければならなくなる。日本は米国社会をよく知っていて、そこに工場を作ると、当地の法律をいかに守り、利用するかを知っているだけでなく、社会公益のために献身して、自分のイメージを高めることを知っている。 中国企業はよその国の市場への輸出に頼っているが、その文化も社会も知らず、こうしたチャレンジをする十分な知識を持っていないということを、再度注意しておきたい。 最後に、市場をリードしようとすると必ず生活方式をリードしなければならない。日本は環境保護で世界をリードし、これが日本の自動車メーカが省エネ車や大型SUV設計で、正確な戦略的選択ができた理由だ。 中国の現在の生活方式は、盲目的に米国の後を追っかけようとする模倣で、ひどい地方では、小型車を禁止している。小型車が中国の自動車業界を立ち上げる可能性があることを知らない。 政府の庶民生活への管理が非常に多く、生活方式で創造性を生み出すのを抹殺している。生活方式に創意がなければ、製品開発でも必然的に創意が欠けるのである。
2007年01月12日
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かなり遠い先かもしれませんが、中国にも有力な自動車メーカができるだろうと私は思っています。今日のはニュースではなく、中国の自動車業界への奮起を促す文章です。長いので2回に分けます。 2007年、1931年以来ずっと世界トップの座を占めてきたGMを抑え、トヨタ自動車が世界のトップになる見通しである。トヨタの予測では、2007年には934万台を製造し、2006年のGMの920万台を超える。GMは2007年の予測を公表していないが、最近2年間に12工場を閉鎖し、数千人の社員をレイオフしているので、2007年の生産台数は横ばいか、減少すると見られる。 トヨタが世界のトップになろうとする時、中国の自動車産業はスタートしたばかりである。中国の自動車のアメリカ進出も何度も報道されており、ここでトヨタの歴史を回顧しておくことは中国の自動車産業の参考になるだろう。 GMが世界一の自動車会社になった時、トヨタはまだ1台の車も生産できず、スタートでの地位は現在の中国の自動車会社よりも悪かった。1936年、トヨタが最初に作った車AAはシボレーをモデルにしたものだった。 50年代になって、トヨタの管理者たちは集団で米国へ「留学」し、フォードの工場を研究した。またトヨタがアメリカに作った最初の工場は、GMと合資で作ったもので、こうした模倣、合資の経営戦略は中国の自動車メーカが現在歩んでいる道と大同小異であった。 しかし、その後が違った。1960年代、日本ではマイカーが流行し始め、国内の市場規模が相当大きくなった。この時、トヨタは米国の多種モデルの道を追随せず、少ないモデルの改造に精力を集中し、耐久性と信頼性の面で努力した。 多くの業界人がトヨタは非常に保守的で、風格に欠けていると批判した。現在でも、トヨタの主力カムリは味わいがない、かっこよくないと見られている。だが、トヨタは評論家よりも市場をよく知っており、味わいのないカムリがトヨタの目玉商品になっている。 なぜこのようになるのだろうか? 先進国では、自動車はファッションのようでモデルチェンジが非常に速い。しかし自動車は大型耐久消費財であり、ファッションのように着替えることはできない。トヨタ、ホンダ等日本の車は、耐久性、安定性でリードし、寿命は10数年、修理率も非常に低い。 先進国では自動車修理は非常に高く、修理中は別の車を借りなければならない。修理率が低ければ、多くの金銭と時間を節約できる。さらに耐久性が高ければ、車の価値が維持され、中古車で売る時の値段が高くなる。だから、トヨタは長期の競争で有利な地位を占めることができるのだ。 1980年代、トヨタを代表とする日本車の流行が始まると、米国や欧州の貿易保護主義が高まり、輸入制限が始まった。日本の自動車メーカは戦略を調整し、海外に工場を作り、当地のよい公民になると積極的に宣伝した。 海外に工場を作ると、輸送費用を削減でき、消費地に近いから、流行を早く取り入れることができ、納期も早くなる。米国各地は優遇条件を出して、日本の自動車メーカを誘致し、貿易保護主義も自ずとなくなった。
2007年01月11日
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この青書は全国に対するもので、社会問題トップ3は「病院にかかれない、医療費が高い」、「就職、失業」、「収入格差と貧富の分化」でした。また、自分は中流だと考える人は4割未満です。 この青書は単行本として販売されている35万字の膨大なもので、他にも興味深いデータがありますが、この記事は広東省の新聞に載った記事で、広東省のことを割りに詳しく書いてありました。この欄では北京の話題が多いので、今日は広東の部分をご紹介します。 12月25日、社会科学院は「2007年:中国社会形勢分析と予測」を発表した。全国の情勢について分析しているだけでなく、広東の情勢についても相当な記述がある。広東では現在10人で1人の老人を養い、一人っ子の比率は全国でビリから2番目だ。扶養比率 現在、広東の扶養比率は40.5%、すなわち15歳から64歳までの労働人口100人が、65歳以上の老人と14歳以下の少年児童を40人養い、内少年児童が30.1%、老人が10.4%である。 老人扶養比率は全国平均で12.7%、北京13.7%、上海15.1%、重慶16.0%だから、広東はやや低い。経済が発達した東部の都市では、流動人口を引き付けるので、老人扶養比率が低下する。もし流動人口が青春時代を東部に貢献し、老年や病気になって西部へ帰ると、省の間の差は長期にわたって継続する。(訳注:なぜ流動人口の多い北京や上海が全国平均よりも高いのかは不明)文盲比率 広東では15歳以上の住民100人中、6人は文盲で、北京の3.9%、上海の5.2%よりも高い。男性の文盲が2.3%であるのに対し、女性は9.7%で、性別の差が大きい。専門家は、九年義務教育制の普及過程でこのような性差別があるのは、家庭教育投資の性差別によるものであると分析。一人っ子比率 全国各省の一人っ子(30歳以下)の比率も発表された。広東は15.3%で、全国平均の29.3%、上海58.3%、北京53.5%よりも低く、わずかにチベットの13.7%よりも高いだけ、すなわち子供が多い。一家の人数は、広東は平均3.4人で、全国の3.1人、上海2.7人、重慶2.8人よりも高い。清遠現象 水源の環境悪化 青書は特に広東の「清遠現象」を取り上げ分析した。「清遠市は広東省の水源にあり、広州市の『生態障壁』と呼ばれている。下流の環境に影響しないよう、発展が長年抑制され、省内の遅れた地区になっていた。だが最近3年、清遠市は1,600項目もの投資を行い、契約投資金額は1,000億元を超えた。そして大量の汚染企業を誘致し、環境問題が日増しに大きくなっている。
2007年01月10日
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中国では以前は博士や修士の値打ちが日本よりもはるかに高く、就職先が引く手あまたで、最初から高い地位につくこともあり、給料も学部卒よりもうんと高かったので、本当にそんなに価値があるの?と皮肉りたくなるほどでした。 それが大学生、修士、博士ともに定員が急増したため、どのランクも人が余り、就職が厳しくなっているのです。北京物資学院という学校の名前なんか聞いたこともありませんでしたが、こんなところへも求職の博士が殺到するんですね。 場所がどこにあるのか知りませんが、北京の四環路付近から内側だと、今なら平米6,000元は下らないでしょうから、1,000元は非常に魅力があるのは確かです。 北京物資学院の30人の教師のポストに400人近くの博士が応募し、12月26日、選定が行われた。合格した博士は優待価格で住宅を購入でき、さらに3-5万元の科学研究経費を獲得できる。 面接では、10人の試験官の前で、先ず2分間の自己紹介を行い、その後試験官の質問を受け、面接時間は5、6分であった。各試験官は採点表を持ち、風采態度10点、表現能力30点、科研学術40点、専門の適合程度20点で採点した。すでに履歴書は見ており、この面接では答弁と応急対応の総合能力を見たという。 物資学院人事部によると、非常に多くの博士が応募してきたので、学院が主導権を持つことができ、採用の条件を高めたという。原則的に、重点大学卒業、35歳以下、研究能力が高く、風采がよく表現能力の高い人を採用した。本科、博士課程とも「211工程」の重点大学卒業者を優先採用。 今年、物資学院がこんなに多くの博士を引き付けたのは、出した条件がよかったためだ。採用されれば、平米1,000元の優遇価格で住宅を購入でき、さらに大学では3-5万元の科学研究経費を提供する。 受験生は「博士が北京の大学で仕事を見つけるのは非常に難しく、大学に残れれば大したものだというのが現状だから、今回の条件は非常に魅力的だった」という。多くの応募者が人民大学、北京理工大学など全国有名大学の博士だった。 物資学院の院長は、5年ないし10年で全ての教師を博士にしようとしており、すでにいる教師にも博士の学位を取らせており、3万元の学費を払って25人を博士課程に送っているという。 物資学院大学院副主任の王汝芳は、「私は北京大学に残ることもできたのですが、物資学院を選択したのは、人事制度が魅力的だったからです。私は6月8日に採用され、7月には住宅を手に入れ、9月には25万元の研究費を得ました。10月には大学院の副主任になりましたが、こんなに早く昇進することは重点大学ではありえません」
2007年01月09日
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最近は日本のニュースも中国で非常にたくさん報道されるようになり、安藤百福さんの逝去もすぐに報道されました。中国には「春節晩会」という全国的な年越し番組があり、これも最近人気が下降しているので、紅白歌合戦のニュースには関心があるのかもしれません。記事内容は周知の通りです。 私は残念ながら見なかったのですが、あの歌のタイトルは中国語では《給,給毎个騎士》です。 年に一度の紅白歌合戦は、NHK国家テレビ局の歳末大型番組で、普通チャンネルと衛星チャンネルを通じて、全日本と全世界に中継放送するもので、参加する歌手たちはこの1年間の選ばれた歌手で、女性歌手は赤組、男性歌手は白組に分かれ、「劉三姐」式の対抗の演出をする。突然の裸に観衆はびっくり 2006年12月31日夜10時22分、白組の歌手DJOZMA(本名尾妻野純直)が「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」を歌った時に、突然服とズボンを脱ぎ、男性性器を描いたパンツだけになり、同時に、51人のバックダンサー(そのおよそ半分は女性)も全員同じように金色のコートを脱ぎ去り、全員が上半身まるで裸のようになり、舞台はピンク一色になった。 突然の出来事に、司会者も観衆も茫然としたが、DJOZMAとダンサーたちは平然として演じ終えた。最低限の道徳もないのかと観衆が怒り 紅白歌合戦は生放送のために、この場面は余すところなく暴露され、一時全国が騒然となった。すぐにNHKには抗議の電話が殺到した。多くの観衆がこのようなシーンが紅白歌合戦に出たことで、子供も見ているのにふさわしくないと怒った。 30分後に、司会者三宅民夫が番組を中断して謝罪した。これはDJOZMAの演出で、リハーサルではビキニを着ていた。ただ、今回の「裸体」は造形で、実際は肌色のボディスーツを着ていたと釈明した。これが新年のトップ記事になることをNHKは望まないが、ロイターもCNNも元日に報道した。 だが、これはNHKにとって全く悪いことではなかったという人もいる。紅白歌合戦の魅力は近年下降気味で、最盛期には80%もあった視聴率が去年は40%程度しかなかった。50年以上も続くとすばらしい番組でも飽きるが、今回の出来事は一部の人の興味を引き戻すかもしれない。判定の結果は、この事件がマイナスの影響を及ぼさず、DJOZMAが属していた白組が勝利した。紅白歌合戦は本来非常に健康的 紅白歌合戦は一番最初は1951年の大晦日に、1回だけのテレビ番組として放送されたが、紅白対抗の形式が非常に好評で、その後毎年行われるようになり、すでに57回にもなった。この番組は非常に健康的で、興味深いところも多々ある。 元旦は日本では、中国における春節と同じ地位である。この番組の視聴率は長年日本一で、「日本版中央テレビ春節聯歓晩会」と呼んでもよい。このように神聖視される番組だからこそ、日本人の心の中では高い位置にあり、「裸体演出」はこのような強烈な反応を引き起こしたのである。
2007年01月08日
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安倍内閣は教育を第一に掲げていますが、今の教育に問題があるからだと思っているせいでしょう。中国の教育にもたくさんの問題があり、改革を訴える人もいます。 なお、「創新」という言葉は、「新しいことを創り出す」「イノベーション」の意味ですが、最近の中国では流行り言葉のようになっています。「創新国家」が目標に掲げられたからです。 「同じ人が、国内の大学では目立たないのに、いったん海外留学すると突然創新意識、創新能力を発揮する、これは中国の創新教育に大きな問題がある証拠だ」、28日、第9回中国留学人員広州科技交流会の「創新中国論壇」で、国家科技部尚勇副部長が中国の創新教育に大きな批判を加えた。 創新能力の欠如には体制、経済、環境など多くの原因があるが、最大の問題は教育だと述べた。小学校から大学まで、中国では「よい子」を育てる教育が行われ、子供の個性が抹殺され、点数だけ高い低能の学生を育てている。創新教育は啓発的で、激励的で、学生の主観的能動性を発揮させる必要があり、「創新教育、創新環境がなければ、創新国家はない」と述べた。 彼は中国の学生が個性と創新能力を抹殺されている典型的な現象を4つあげた。よい子現象 多くの父兄や教師が子供たちによく言うことを聞くように教え、子供の主観、能動性の育成に注意を払っていない。それどころか子供の個性を押さえつけており、これが「創新教育は子供から」とはかけ離れている。木桶の論理 企業が人材を選ぶ時に、欠点がある人に寛容でなく、八方美人型の人材を選ぶ傾向にあるが、こうした「木桶の論理」(どこかの部分に足りないところがあると、それで桶の容量が決まる)では、ある方面に非常な特徴のある人材を失ってしまう。アメリカのベンチャー投資家が最も求めるのは失敗を経験した人で、こうした人はどうすれば再び失敗を避けるかを知っているからだと、紹介した。磨球現象 これは「よい子現象」と似たもので、中国人は学生の角を取ってしまい、丸い球のようにするのが習慣で、おとなしい性格に育成する。しかし、個性のない子供に創新はできない。出る杭は打たれる「中国人は出る杭を打つのが好きで、教育でも同じだ。これが子供の潜在力を抑え、創新性を発揮させない」 国際化が進む環境で、創新能力は特に重要であり、中国教育はこうした欠点を是正し、改革を推進し、学生の創新能力を育成しなければならないと述べた。
2007年01月07日
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これは昨年末の記事ですが、歳末は春節の前まで続きますので、この状況はまだしばらく続きそうです。中国のサラリーマンも大変なんですね。 歳末で忙しくホワイトカラーたちのプレッシャーも大幅に増え、上司や同僚との衝突も頻発する。このため商機を見るに敏な人たちは、こうした心理の対症法として色々なビジネスを考え、2006年末は「うっぷん晴らし経済」が盛んになっている。うっぷん晴らし玉 市場のおもちゃ屋にはホワイトカラーの新しいお気に入りの「うっぷん晴らし玉」が並んでいる。普通のゴムマリのように見えるが、これを地面に投げつけると、ちょうどトマトをぶつけたように砕け散るが、しばらくするとゆっくりと元のボールにもどる。値段は1個5元と高くない。 これらには何種類かの色があり、赤色はトマトのよう、紫色はナスのようで、地面や壁に投げつけるとそこにくっつき、やってみると病みつきになる。この店では、最近は1日に180個売れるという。うっぷん晴らしサイト 「社長はまた残業しろという。俺の最後の元気まで搾り取ろうという訳だ。辞めてやる!」「落ち込んでいて、本当に人と大喧嘩したい」「家を買うことで家族と敵になってしまった、本当に嫌になる」。これらはうっぷん晴らしサイトに書かれたものだ。 このサイトは仕事、親類、愛情、友情、その他に分れていて、自分の心中の不満をここに発表できる。こうしたサイトはたくさんあり、検索すると25,000も出てきた。中には書込みに2元必要な有料サイトさえある。うっぷん晴らし経済が盛ん うっぷん晴らしの暴力ゲームを提供しているサイトもある。どれも血腥い場面で、最も人気のある一つは「上司をぶん殴る」というフラッシュゲームだ。ぶん殴る相手に自分で名前をつけることができる。拳闘、棒で殴る、自動小銃、刃物の4種類で上司をやっつけることができ、悲惨な声を出し、口から血を吐くのを見ると、興奮してやまない。 今年上半期に、杭州の若者が「有料殴られ役」のアイデアを出したが、南京には本物の「うっぷん晴らしバー」が出現した。ここでは客が本当の人間を好きなように侮辱でき、1時間50元である。5人の男女の従業員をうっぷん晴らしの対象に扮装させることができる。 上海の“哭バー”はもう1年以上になる。ここでは感情を破裂させて思い切り泣くことができる。思い切り泣こうと思うと、200元とか400元が必要になり、決して安くはない。最近、上海には玩具バーも出現した。ここでは子供時代の玩具で大人が遊ぶことができ、現実生活のプレッシャーを忘れることができる。商売は相当よいということである。
2007年01月06日
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経済成長を維持するために、中国はすごいエネルギー外交を進めていますが、国内のエネルギー資源もフルに活用しています。山西省は大同をはじめ、多くの炭鉱がある「資源大省」です。 2004年の夏、北京から山西省の省都太原へ行きましたが、沿岸へ向かう東向きの道路には石炭を満載したトラックが、西向きには空のトラックがびっしりと並び、道路がまるでベルトコンベヤーかと思える光景を見ました。 最近のエネルギー価格の高騰で、石炭を掘ればもうかりますから、無理して採掘し、大きな事故が続き、また、政府が中止を命じている小さな炭鉱で違法採掘をし、事故を起すこともあります。 しかし地下資源はいずれは枯渇します。地下資源の収益の大半は中央政府に持っていかれ、地元に残されるのはごくわずかで、ポスト炭鉱を考えて対策をとったという話は聞いたことがありません。 東北地方の阜新は有名な炭鉱の街だったのですが、資源が枯渇して炭鉱が閉鎖され、住民の悲惨さは夕張市どころではありません。他にも山東省で石炭を掘ったあとが大規模陥没して、広大な耕地が一夜のうちになくなったということもありました。 先日、山西省統計局は、過去25年間にGDPが37倍成長したが、現代化を実現するにはさらにGDPの規模を6倍にしなければならないと発表した。 だが、石炭とエネルギーで最大の貢献をしてきたこの省にとって、資源と環境容量はすでに極限に達しており、これまでの伝統産業では経済の持続的発展を支持することができない。 石炭は、石油がアラブ人に神様が贈ってくれた宝物と同様に、山西人の宝物である。ペルシャ湾岸の国家が大量の石油を売って得た利益は海外の資本市場へ投資され、もし将来石油が枯渇しても、大量の海外資産の投資利益が全国民が豊かな生活をすることを保証するだろう。 一方、山西を見ると、彼らの宝物は山西の庶民のものではない。山西の炭鉱主と官僚が質のよい石炭を売るが、そこで得た利益は山西人民の共同の財富ではなく、炭鉱主が北京へ持っていって、豪華な住宅、ベンツを買い、山西人民に残されるのは今にも陥没しそうで耕作にも使えない土地と、極度に汚染された環境と炭鉱事故で死んでいった人々の骨だけである。 富の分配が非常に不公平な社会で、目先のことしか考えない官僚が管理する中、金銭崇拝と一夜に暴利を得ようとする社会の雰囲気で、石炭経済が終わった後の新しい経済成長について、誰が考えようか。 山西の石炭が掘りつくされた後、山西は永遠に呪われた土地と化するであろう。
2007年01月05日
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本当の話ができるのは、肩書きに「元」がついてからのようですね。1.生きるのがこんなに苦しいのに、助けてどうするんだい? 7歳の男の子が2歳下の妹と漁船の上で遊んでいたとき、妹が河に落ちた。そばにいた彼は手を差し伸べず、大人にも助けを求めず、妹は溺れ死んだ。なぜと聞かれた返答がこれ。2.お前にプレッシャーがあるというなら、俺にだってあるさ 香港のバスで大きな声で電話している男に、若い男がもう少し小さい声でと注意すると、「お前にプレッシャーがあるというなら、俺にだってあるさ、何か文句あるか?」。(後段は略)3.ホワイトカラー入門の第一課、すなわち残業を学ぶこと 25歳の胡新宇がビールス性脳炎で死亡。2005年に成都電子科技大学の修士を卒業後、深センの華為公司で研究開発に従事。今年4月に入院するまで、いつも残業し、会社のマットレスで寝ていた。4.政府のコストが高く、納税者の金を浪費している 中国会計検査院院長曰く、「政府の体制改革を進め、役割転換が必要、廉潔な政府を作るだけでなく、廉価な政府を作る必要がある。政府のコストが高すぎ、納税者の金を浪費している」5.大学は赤字のビジネスだ、金をもうけようなどと考えないこと 国際的な数学者の丘成桐はいくつも名言を吐いた。「中国の多くのプロジェクトが招聘している外国の専門家はみんなニセモノだ」「院士制度は止めたがよい。学術の最前線で働いている学問のある若い人に聞いてみるとよい。院士にどんな印象や感想を持っているかを」6.中国は絶対に市場経済で教育をやってはならない 元の教育部副大臣も中国の教育の本当の話をした。さらに「何本かの高速道路、いくつかの空港、いくつかの都市広場の建設を止めれば、教育への投入の問題は解決する」7.官吏が多すぎる 元中央組織部長曰く、一つの省に4、50人の省級幹部、数百ないしは1,000人以上の地方庁級幹部がいて、一つの県には数十人の県級幹部がいる。こんなことは古今東西なかったことだ。8.公費医療の8割は党や政府の幹部のため 衛生部の元副大臣が、「公平で高効率の衛生医療サービス体系の確立」の講演で述べた言葉。9.科学研究のインチキは手抜き工事よりも簡単 北京大学教授曰く、「科学研究上で虚偽の成果をでっち上げるのは、手抜き工事よりも簡単だ」10.中国では労働組合の問題を心配しなくてよい 「中国での仕事は楽でいい」と、韓国LG集団の金部長。韓国の労働組合は非常に強く、いつも組合問題で頭を痛めていた。「週末はほとんど、組合が出してくる問題の解決に当てていた」
2007年01月04日
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芸能界の話題やスキャンダルは中国でも大衆の好む話題のようです。私はこうした方面の話題はほとんど見ないのです、というのは、ニュースの記事だけ見ても、テレビや映画を見ていないとよく分らないからです。 だからこの話も知らなかったのですが、去年の流行語の一つに「潜規則」、すなわち「隠れたルール」が取り上げられましたから、これに類する話は多いのだろうと思います。以前、女優が役をもらうのに監督と関係するは常識だ、と北京の友人から聞いたことがあります。 女優・胡肖●がブログに、テレビドラマ「画家村」の監督・楊義巣がセクハラをし、性と交換に役を与えると言ったと書いたことに対し、楊義巣は裁判に訴えていた。(●は王+京) 12月18日、一審裁判で、被告胡が権利侵害したことが認められ、ブログの関連文章を削除し、謝罪して、監督に1万元の精神的慰謝料を支払うべしという判決が出た。 去年8月24日、胡は新浪ブログに「こうせざるを得ないのか」という文章を発表し、彼女と「画家村」の監督楊義巣の交際の経過を書いた。その内容は監督が彼女に酒の席で他人にサービスさせ、彼女に誠意のない携帯メールを送り、セックス提供を暗示し、性関係を条件に彼女に「画家村」の配役をするなどという内容だった。 監督はこうした彼女の行為がひどく彼の名誉を傷つけたとして、100万元の精神的損失を求めて裁判に訴えていた。 裁判の過程で、裁判所は去年7月26日から8月5日にかけての双方の携帯メールを調べた。監督が彼女に送ったメールには、「忙しいが、君の事を考える妨げにはならないよ」「出て行きたくない、君が来てくれたらなあ」「君のことを考えているよ、親愛なあなた」など。どのように合作するかについては、「君が来なければどんな合作ができるかね」「私の『想い』を実現して欲しい」とあった。 裁判所は、これらのメールは言葉はかなり親密だが、言葉が晦渋で、監督が被告に性の暗示をしたとするには不十分であり、被告は「性関係を条件に彼女に「画家村」の配役をする」との言葉を証明する証拠を提出できなかった。彼女のブログが出てから、多くの人が監督にマイナスの評価を示し、人格が貶められたとして上述の判決を下した。 判決後、被告の代理人は即時上告すると述べた。監督は代理人を通して、裁判で得た1万元は社会公益事業に寄付すると発表した。この事件は大衆の非常な注目を浴び、有名人の名誉権は制限されるべきかどうか、法律界の議論も引き起こした。
2007年01月03日
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日本も入った調査ですから、日本でも発表されたのでしょうが、気がつきませんでした。ここには書きませんでしたが、「中国の父母は子供の成績をあまり気にしない」というのがありましたが、本当かな?と思います。 日中韓米の4国の高校生生活意識調査が発表された。これは1年余りかけて、これら4ヶ国の156学校、7,304人の高校生を調査したもの。中国の高校生は生活の質が比較的よくて、自己満足度が高く、幸福感が強い。これらは米国の高校生に次ぎ、韓国、日本の高校生よりも高い。米国の高校生が自分の容貌に最も関心が少ない 自我意識の高まりにしたがい、高校生は自分の容貌に関心を持ち始める。調査結果では、「容貌に非常に関心がある」「比較的関心がある」学生が、中国68.5%、日本66%、韓国83.2%であったが、米国はわずか33.4%であった。中国の高校生は平凡な生活に甘んじない 他の3国と比べ、中国の高校生は平凡な生活に甘んじることが最も少なく、彼らの生活態度は積極的で、成功を求める欲求が高い。中国の高校生の41.2%だけが「普通の生活が送れれば満足」で、これは韓国の48.4%に近く、米国の71.7%、日本の66.3%よりはるかに低い。韓国の高校生が最も自主意識が高い 韓国の学生が最も自主意識が高く、自分の意思で生活し、他人が自分の生活を規定することを希望しない。「自分のやり方で生活したい」という点では韓国の学生が92.5%と突出しており、次が米国の78.6%、日本の74.8%、中国の72.4%の順である。中国の学生が金銭と働く意識が最低 金銭と働く意識では、日本が最高で、次いで米国、韓国である。中国の高校生で金銭に関心を持っているのは64.9%で、その他3国よりはるかに低い。中国の父母の期待は高くない 父母の子女に対する期待値は比較的高く、特に母親の期待は父親よりも明らかに高い。しかし日本、韓国、米国と比べると、中国の父母の期待値は想像ほどには高くない。父親の子女への期待値では韓国が最高で、米国が2位、3位は中国で、日本の父親の子供への期待値が最低。母親の期待値は、やはり韓国が最高で、中国は最低であった。韓国の学生は中国人が好きでない 半分近くの中国の学生が韓国を好きと最高だったのに対し、中国が好きな韓国の学生は7.2%しかいなかった。現在、中国で「韓流」文化が流行っているが、色々な原因があって、韓国の高校生が中国を理解する程度が低く、文化交流の不平等によるものと分析している。
2007年01月02日
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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 今日の文章は日本を美化しすぎ、間違ったところもありますが、お互いに相手の国をよく、正確に知ることが大切だと思います。私のブログも中国の状況をできるだけ正確にお伝えしたいと思っているのですが・・・。中国語の「素質」は日本語とはちょっと意味が違うけど、いい訳語を知りません。 精細化管理(リファイン・マネージメント)調査団の一員として筆者は日本の企業、大学、政府機関を1週間訪問した。そこで見聞したことで、我々は日本の企業、機関の精細化管理を深く体得したが、この思想がこの国の隅々にまで行き渡っていることに感銘を受けた。 訪問から半年も経ったが、この見聞を記録しておく価値があると思う。しかし、筆者は、この文章を見た人から「あいつには民族自尊心がないのか」、さらには「現代の漢奸だ」と言われるのを畏れる。 日本人の背後には見えない手があって、彼らを懸命に働かせ、仕事の間中互いに注意させて、より完璧さを追求させているように思える。仕事中、日本のホワイトカラー男性は洋服を着て、ネクタイを締め、夏になって気温が40度でもこのままである。 誰かが管理してそうさせているわけではないのに、これが彼らの職業的習慣である。もし誰かが仕事に努力しなかったり、ものごとをぶっ壊したりしたら、すぐに周りにいる多くの人が注意する。 仕事が終わらなければ日本人は帰らない。夜の11時半になっても地下鉄駅には人が多い。多くの人が1日に二つ分の仕事をこなし、電車に乗ると寝てしまう、とても疲れているのだ。 日本人の所得税は45%と非常に高く、相続税はさらに高く70%である。だからお金をためて自分で老後の準備をすることができない。65歳になって、やっと政府の年金で生活できるようになる。プレッシャーは非常に大きいが、日本人の生活は従容として、秩序だっている。 日本の社会には「身を慎み、社会に迷惑をかけてはならない」という考えが行き渡り、公民の素質は非常に高い。日本人は道路にゴミ箱がなければ、ゴミを持って帰り、自分の家のゴミ箱に捨てる。 ゴミは北京では「まとめて捨てる」段階だが、日本はすでに分別処理の段階、精細化管理の段階にある。ゴミを、可燃物、不燃物、ビン缶類に分別する。日本人はビンのラベルをはがして可燃物の箱に入れ、ビンはビン用の箱に入れる。{ビンを回収した後、ラベルをはがさなければならないからだ) 日本人は非常に礼儀正しく、大企業のえらいさんでもいつも頭を低くし、偉そうにしない。中国、米国、日本の大学で長年働いたことがある中国の教授が言ったことがある。「例え中国が現在、日本と同じスタートラインに立ったとしても、我々が日本に追いつけるかどうか分らない。国民の素質の差が30年はある」と。こんなことを聞くのは嫌だが、だが国民の素質が違うことを私も理解できる。
2007年01月01日
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