ニーハオ中国

ニーハオ中国

2006/06/18
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カテゴリ: 考えごと・所感
日本での仕事、楽しくなってきた。

今回の中国の学生申し込み者は、
学校始まって以来最高人数を更新。
なのに、10年続けていた中国人担当者が辞めて、
経験の浅い私にバトンタッチしたばかりなのだから、
はっきりいって、すごいプレッシャー。

いままでの倍近くの応募者があるのに、
その仕事をするスタッフの人数はそのまま。
・・・ということは、今までの仕事のやり方で
やっていたんじゃ全く間に合わない。

どうやったら効率的に、かつ以前と同じか
それ以上のクオリティーを保てるか、
人間、追い詰められるといろんな方法を考える。
この書類の量では、どっちみちひとりでチェックできる限界を
超えているのだから、みんなの力を借りるしかない。

私は日本人だし、書類の見方も経験が浅いので、
ここは中国人スタッフに任せることにして、
みんなに手伝ってもらいやすいように
全体の体制を整えることと、できあがった書類の
入管提出前の最終チェックに力を入れることにした。
こうやって新しいやり方を考えることっておもしろいし、
なんていうか、充実感がある。

そういえば、大学卒業して間もない頃、
プラスチック会社で働いたことがあった。
私は企画職として入社したのだが、
入社後まず、工場での実習があった。
板プラスチックをひとつひとつコテに押し付けて、
熱を加え、90度に折り曲げて、プライスカードを
作っていく。

私たちがスーパーで見るプラスチックのディスプレイ用品って、
こうやって曲げたり貼ったりして、作られていたんだ。

そう気付くと、街で目にするいろいろなものが、
違って見えてきた。

当たり前にそこに普通にあると思っていたもの、
こういったプライスカードも、街のメニューも、
電車のつり革広告の文句だって、
だれかが考え出して、生み出されたものなんだっていう発見。
そこにあるものは完成されたものとして
そこにあるって思い込んでいたけど、
だれがが考えて作ったもの、それはいくらでも
変えていけるものなのだっていうことも発見。

社会は、そこで働く大人ひとりひとりの力によって
成り立っている。

子供の頃は、大人が作った社会の中で、
それを当たり前のように享受して生きていた。
学校システムだって、教科書だって、
大人が作り出したもので、それが良くても悪くても、
子供にはそれをより良いものに変えたり、
新しいものを作り出したりする力はない。

私も大人になった。
こうして社会の一員となって働けるということは、
ささやかでも社会に影響力を持っているということ。
子供の頃のように、誰かが作ったものを利用する
だけでなく、自分で新しいものを作り出すことだって
できるのだ。
ひとりひとりの力で、この社会は成り立っている。

ははは、なんだか堅い話になっちゃったけど、
あと1週間、仕事がんばろう。





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Last updated  2006/06/18 10:00:25 PM
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