ニーハオ中国

ニーハオ中国

2010/08/20
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カテゴリ: 考えごと・所感
中国の第二四半期のGDPが、
日本を越えたことが16日に判明しました。

その内容は中国の新聞でも割合大きく報道されたのですが、
世界第二の経済大国になって大喜びかと思いきや、
結構冷静に現実を見ている中国にちょっと驚きました。

8月17日の北京青年新聞では、
アメリカCNNの

「中国はなおアメリカには遠く及ばないが(※1/3程度)、
ある経済学者によると、中国は遅かれ早かれ、
アメリカの位置に取って代わり、
世界最大の経済体になるだろうと見ている。
当然、その変化には少なくとも十数年の時間はかかるだろう」

という報道も紹介する一方、

ニューヨークタイムズの

「中国の生活水準はまだまだ低く(中略)、
その平均収入はアルジェリア、エルサルバドル、
アルバニアなどの貧困国と大差ない」

という記事や、
ウオール街日報の

「中国人の一人が算出するGDPは約4000ドルで、
約日本の十分の一である」

という記事も紹介しています。

翌日にはこの件に関する中国商務部の記者会見が行われ、
その主な内容は、

「中国の一人当たり平均GDPは世界100位外であり、
わが国はまだ大量の貧困人口を擁する発展途上国である」

というもので、まるで国民に、

「ぬか喜びするな」

とでも言いたげな内容でした。

商務部責任者によると、
中国は数字面だけ見るのではなく、
より深い面での中国経済の質的・量的発展を
待たなければならない。
人民の生活レベルや科学技術、環境保護、
その他教育、文化、衛生等の領域で、
まだまだ大きく立ち遅れており、
今後もそれらの向上に努力を重ねていかなければ
ならないという認識らしい。

そういう冷静な中国の態度を見るにつけ、

「今現在で平均GDPが日本の十分の一ということは、
これからまだ10倍も発展する余地があるということ。
経済学者が言うまでもなく、
中国がアメリカを抜いて世界最大の経済大国になるのは
すでに明らかだ。」

と感じたつばめなのでした。


↓割れたレンガを拾ってきては並べることに夢中。





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Last updated  2010/08/20 01:21:26 PM
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