320life

PR

プロフィール

ノマ@320life

ノマ@320life

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2021.11.04
XML
テーマ: 読書(8290)
本のタイトル・作者


私がオバさんになったよ (幻冬舎文庫) [ ジェーン・スー ]

本の目次・あらすじ

光浦靖子
山内マリコ
中野信子
田中俊之
海野つなみ
宇多丸
酒井順子


引用

そこで降りられるのもいいことですよね。一回始まったら上り詰めなきゃいけないって発想自体がマッチョだと思います。自分の人生というのを最優先する。扱いづらい40代の女がどんどん増えていけばいいなって思います。社会のためにならないことをするってわけじゃないですよ。過度な自己犠牲をよしとしないという。


感想

2021年259冊目
★★★★

「なんか読んだことあるような、ないような」とあやふやな認識で読んでいたらやっぱり読んだことあるやつだった笑
2019年7月に読んだ本②

しかしやっぱり「分かる分かる」となるし、今だから分かることもある。

○今回はっとしたところ。

・20代は自我との闘い、30代で少しバランスが取れてきて、40代はメンタル面がだいぶ整う。デフラグが終わったかと思いきや身体が動かない。
・東京は卒業ごとに人間関係が解体されないのでつながりが残る。
・「寛容性を高める」=「仲良くする」は同調圧力。最善の解は「放置」。
・男性の自殺や長時間労働は特権に対するコストなのか。すでに減じている特権。
・性差別のない社会を目指すなら、女性だけでなく男性の側も必要。
・様式美=思考停止(男女の役割も同じ)
・社会全体に「遊び」の部分が少ない。「回らない」自転車操業。

 →男の人は仕事さえしてれば後ろ指さされない
・偶像としてのおじさん(仕事さえしていればいい)

ジェーン・スーさんが、「昭和のサラリーマン」と「専業主婦の妻」みたいな関係性って、「性別と言うより役割や立場の問題なのではないか」と言っていて、激しく同意。

自分が役職ついて、フルタイムで残業ありで「バリバリ働く」みたいなことになっていて、夫が時短勤務で保育園の送迎や子供関係のイベントも担当して…ってなると、「まあいいか」ってなる。
急な残業もしかたないか、私は係長だし、みたいな。

うちは今夫が一歩引いてくれていて、これが両方同じ土俵で戦うとなるとおそらく権利の主張と義務の果し合いでバッチバチにバトルすることになるんだろうな、と思う。

これまで「小さい子どもがいる」「時短勤務」という枷であり免罪符があって、それが係長になった途端「人権ないのかよ」っていうレベルなんですが、これ私がまだ女だから、母親だから配慮されているのか。
見逃されて、赦されているのか。
男だったらそもそも議論の俎上にすらあがっていないのだろう。
で、そのことにモヤモヤする。

でもそれを表明するには上の世代は「自分がバリバリ働いて、妻は専業主婦」か「親と同居」みたいなのが多く、伝わらない。
キャリアを追求したいわけではない。
自分の人生のうちの一部に仕事があり、そこで技能を身に着けていきたいだけ。
やれることを増やしていきたいだけ。
なんだけど、なあ。




にほんブログ村 にほんブログ村へ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.01.01 17:42:33
コメントを書く
[【読書】女であること・フェミニズム] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: