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2021.11.28
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テーマ: 読書(8559)

本のタイトル・作者



ブックセラーズ・ダイアリー スコットランド最大の古書店の一年 [ ショーン・バイセル ]

"The Diary of a Bookseller"
by Shaun Bythell

本の目次・あらすじ


イギリス、スコットランドの田舎町・ウィグタウン。
寂びれていた町は、今や本の町として知られている。
1970年生まれのショーン・バイセルは30才の時に故郷に帰省中、古書店を衝動買い。
10万冊の蔵書を誇る「ザ・ブックショップ」は、いまやスコットランド1の古書店となった。
癖の強い客たちと、皮肉屋の古書店主の日々を綴った2014年~2015年の一年間。

引用


蔵書を撤去するということは、その人の存在を完全に破壊することでもある―――どんな人間だったかという最後の証拠を自分が消してしまうわけだから。この女性の蔵書は、彼女の人格の記録だった。彼女が遺した、自分の遺伝子を継ぐ子どもに一番近いものだった。


感想


2021年282冊目
★★★



これは、新聞の書評で紹介されていた。
スコットランドのウィグタウン―――もちろんGoogleで検索した―――にある古書店の若き店主の備忘録。
冒頭に日付があり、「ネット注文数 ○ 在庫確認数 ○」そしてその日あったこと、最後に「本日の売上額 ○ポンド 顧客数 ○」で終わる。
店主がもう、皮肉たっぷりでユーモアたっぷりで、読んでいて面白い。だいたい怒ってる。
働いてるメンバー(特にニッキー)も癖が強いし、客はだいたい本を買わないし笑、本当に毎日が悪戦苦闘。

Amazonとの飽くなき戦い(Amazonを憎むが、古書ですらいまやAmazonに生かされている)、電子書籍の台頭、何より本を読む人が少なくなっている現状。
訳者あとがきによると、著者はその後Amazonから撤退、自社サイトで古書を販売している。
さらに本書のあとには続編、"Confessions of a Bookseller"、"Seven Kinds of People You Find in Bookshops"も出版しているそうだ。これも邦訳出るかな。読みたい。
連続テレビドラマ化もされるらしいということで楽しみ。

お店の様子が気になっていたけど、 公式サイト を見ると想像していたよりずっと雑然として入り組んでいて、迷路みたいだった。


本の中で著者が絶賛していた『白の闇』、訳者も読んですごかったというので、読んでみたい。

これまでの関連レビュー


○出版社が出てくる本
騙し絵の牙 [ 塩田武士 ]

○書店が出てくる本
店長がバカすぎて [ 早見和真 ]
青森の八戸にある小さな本屋さんの 猫がかわいいポップの本 [ ポプ担 ]
「グレート・ギャツビー」を追え [ ジョン・グリシャム ]

○図書館が出てくる本
この本を盗む者は [ 深緑野分 ]
本と鍵の季節 [ 米澤穂信 ]
お探し物は図書室まで [ 青山美智子 ]
麦本三歩の好きなもの [ 住野よる ]
麦本三歩の好きなもの 第二集 [ 住野よる ]
めぐりんと私。 [ 大崎梢 ]
戦場の秘密図書館 シリアに残された希望 [ マイク・トムソン ]




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最終更新日  2023.01.01 01:28:07
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