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2022.02.26
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テーマ: 読書(8290)

本のタイトル・作者



クジラのおなかに入ったら [ 松田純佳 ]

本の目次・あらすじ


1章 謎だらけのクジラ・イルカたち
2章 鯨類研究者への道
3章「イカ」の研究者に弟子入り!?
4章 修士課程での研究
5章 日本は鯨類パラダイス
6章 ストランディングの研究機関をつくる!

引用


馬場君のおかげで自分から統計について勉強するようになったし、何より勉強することが楽しいと思えるようになった。おそらく、「できること」が増えたからだと思う。「できること」が増えるとどうやら人間はやる気が出る。


感想


2022年047冊目
★★★★

面白かった。


年齢の近い方がこうやって未知の世界で日々奮闘して頑張っていらっしゃるのを見ると、ほんとうに「わたしもがんばろう…」と思える。

ストランディングって、初めて知った。
ストランディング(stranding)は、「陸に乗り上げてしまった状態」。
ストランディング調査は、打ちあがったクジラやイルカを研究しているのだ。
いつ、どこで、何が打ちあがるかはもちろん前もって分からない。
一報が入れば駆け付け、巨大な刀を手に解体に挑む。
そして得た貴重な胃を持ち帰り、内容物を調査。
気の遠くなるような同定作業。
(魚類には左右に「耳石」という頭の中にある炭酸カルシウムの塊があり、それを種類ごとに数えると何をどれくらい食べたか分かる。)
あるいは、食べ物の中に含まれる窒素の安定同位体比分析をすることで、その生き物がどこで・何を食べたかを調べる。

…世の中にはほんとうに、ほんとうに、いろんなことを調べている人がいるんだなあ。

イルカの呼び名に英語は2つあることも。

クチバシがあるイルカ…dolphin
クチバシのないイルカ…porpoise(スナメリなど)

イルカというとドルフィンのほうをイメージする。

本の最後の方には、海洋プラスチックごみや、女性研究者のこれからについても触れられていた。

みんな、ストランディングがあったらストランディングネットワーク北海道に教えてあげてね…!
その時は大きさが分かるよう、比較対象にペットボトルなどを置いて写真を撮ってくれると助かるそうです!

これまでの関連レビュー


海洋プラスチックごみ問題の真実 マイクロプラスチックの実態と未来予測 [ 磯辺篤彦 ]




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最終更新日  2022.12.04 00:35:29
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