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2022.06.10

143.がんばりすぎない家事の時短図鑑 [ 田中ナオミ ]

テーマ：読書(8190)

カテゴリ：【読書】家事

本のタイトル・作者

がんばりすぎない家事の時短図鑑 [ 田中ナオミ ]

本の目次・あらすじ

1章：暮らしのクセを見直そう
2章：ていねいでムダがないキッチンの時短術
3章：効率的で楽しくなる洗濯の時短術
4章：空間が生き生きする収納の時短術
5章：創った時間でワンランク上の暮らし

引用

気負いすぎなくても、肩肘張らなくても、がんばりすぎなくても、上手に家仕事が回って暮らしはもっと楽しくなる。

感想

2022年143冊目
★★★

著者は1級建築士、NPO法人家づくりの会会員、一般社団法人住宅医協会認定住宅医。
表紙から間取りや設計図の本（家づくり系）かと思ったら、違った。

生活の知恵が詰っていて、家庭科の教科書的でもある。
尾崎友吏子さん、川上ユキさんの本が好きな人も好きな感じだと思う。
暮らしの知恵と工夫が詰っていて、「へえ、そういうやり方もあるんだ」「やってみようかな」と思える。

しかし建築士なので「こういうプラン」という間取りもたくさん載っていて、賃貸住まいの私は「家を建てるってこういう暮らしの希望が叶えられるんだなあ」と羨ましくなった。
インナーテラスいいよねえ。憧れ。
雨の日も気にせずに洗濯物を干せるし（著者はちゃんとリビングから見えない位置に設計してくれてる）、デッキテラスに設けることで一体型のリビングとしても解放感がある。
いいなあ。

オススメされていた「６翼物干しスタンド」（フォッパペドレッティ社）。
海外ってこういう、スタンド方式の物干し台が多い。
日本はあくまでも「物干し竿」の室内版。
我が家もこのタイプ。嵩張る。

告白すると、私、換気扇の中のファン？を掃除したことがない。
いつも外を掃除してお茶を濁している。
どうやって取るのか分からんし怖いやん…。
著者は費用対効果を考えてドライに外注するのもありという。

同じく私、お風呂の排水口のつまりも気になっているんだけど見て見ぬふりをしている。

そうして一つずつ「できること（対処できること）」が増えていくのもまた、レベルアップしていくようで楽しくもあるのだけど。
そうしたうえで、どうしても「めんどくさい」「やりたくない」「やり方がわからない」「失敗する」ことは外注したほうがいいんだろうな…。

著者は、住宅設計の依頼を受ける際、必ず「好きな家事は何ですか？嫌いな家事は何ですか？」そして「その家事が嫌いな理由は何ですか？」を尋ねると言う。

私は掃除や片づけ、洗濯が好き。
広々としてすっきりした空間、ノイズがない環境は気分が上向きになり、「場を支配している（状況をコントールできる）」という意識で自己肯定感があがる。
（夫は片づけが出来ない人なので、彼の部屋はアンタッチャブル）

一方で嫌いなのは、料理。
好きなものを月に１回作る、とかならたぶん、楽しめるのだけど。
何を作るか、在庫に買い出し、それぞれの好み、給食との兼ね合い、仕事の都合…。
そういうものを総合的に判断して繰り返していくのが本当に苦痛。
休日なんてもう、考えて作って洗って考えて…のエンドレスループで「ぎやあああああ」と発狂しそうになる。
これ、どうしたら楽になるのかなあ。
今はもう、

・宅配生協の冷凍・冷蔵品でメインをまかなう（コロッケやハンバーグ、餃子）
・メインは肉、魚を「焼くだけ」にする
・基本２日分作って次の日は簡単なものを足すだけ（厚揚げを焼く、もずく、納豆）
・副菜はレンチン多用（とりあえず切ってレンチンして温野菜として食べる）
・もしくはレタスやプチトマトなどを足す
・卓上でタレやドレッシングで各自味付けしてもらう
・汁物は作らない
・食事はワンプレート

まで行って、もうこれ以上どうしようもないんかな…と思ってる。
これなら私でも何とか毎日続けられる。
朝ごはん？作らないよ！もちろん！パンか昨日炊いたごはんだよ！
お弁当？作らないよ！みんな好きなもん食べなよ！（今は夫と私だけ）
夜だけなら何とか…悪態つきながら…できる…かろうじて…。

時短家事を極めたい。
効率よく、無駄なく、苦手なことも嫌いなことも最低限の労力で。
そうして細々と続けて行けるように。