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2022.08.17

209.だから私はメイクする悪友たちの美意識調査 [ 劇団雌猫 ]

テーマ：読書(8290)

カテゴリ：【読書】女であること・フェミニズム

本のタイトル・作者

だから私はメイクする悪友たちの美意識調査 [ 劇団雌猫 ]

本の目次・あらすじ

１　自分のために
あだ名が「叶美香」の女
指先にファンタジーを描く女
コスメアカウントを運営する女
アイドルにモテるために化粧する女
大人になってもロリータ服を着る女
インタビュー01　宇垣美里　気に入らないことは、ハイヒールで踏み潰せばいい

会社では擬態する女
仕事のために○○する女
芸能人と働く女
アイドルをやめた女
デパートの販売員だった女
インタビュー02　長田杏奈　深くて暗い崖の向こうで「楽しいよ！」と言い続ける
アンケート「あなたの美意識、教えてください」

３　何かを探して
パーソナルカラーに救われた女
整形しようか迷っている女
痩せたくてしかたがない女

ドバイで奮闘する女
劇団雌猫　座談会　子どもの頃あこがれていた強くて図々しい、自由な女へ

おわりに

引用

「魔除け」というのかな。

感想

2022年209冊目
★★★★

私は女子力（女子力！なんということば！）が非常に低く、服なんて裸じゃなければいいと思っているし、化粧何て顔になんか塗ってたら文句ねーだろ、というスタンスだ。
そういうことに気を使うのも面倒だし、お金も時間もかかるし、どうせ似合わないしたいして綺麗にも可愛くもならないし。

・セザンヌのＢＢクリーム（600円くらい）
・ダイソーのＵＧブルーミングアイカラーパレット（110円）
・ダイソーのだ円芯アイブロー（110円）
・オーブクチュールのぽんぽんチーク（懸賞で当たった）
・オーブクチュールの美容液ルージュ（同上）

プチプラもここに極まれり！
元々顔のパーツがでかく、目はカラコン入れてる？と訊かれるくらいの茶色。
唇の色は、リップを塗らないで良いくらい濃い。
ちょっとメイクするとケバくなってしまうので、ちょこっとメイクを心がけている。
基礎化粧品？
お風呂上りに子どもに塗ったついでにワセリンを少々…。
あ、サプリ飲んでる！マルチビタミン&ミネラルのラムネみたいな美味しいチュアブルタイプ。

まあそんな感じの日常を生きているので、「美容？メイク？ははん？なにそれおいしいの？」というノリだったのだけど、この本を読んでなんかこう、自分の美に貢献したくなって、久しぶりにマニキュアとペディキュアを塗った。
偏光パールのマーメイド・パープル。
オフィスには向かないその色で、夏の日射しを反射する。
手を使うからすぐに剥げてしまうのが分かっているけど、それでも。
キーボードを打つその指が、名刺を差し出すその指が、きらりと光る。
その光景にほくそ笑む。
美容ライター長田杏奈さんの「美容は自尊心の筋トレ」って、本当だなと思う。

私も、引用部のように、戦闘態勢のモードをスイッチするために化粧をする。
最近のテーマは「ＣＡ」。
仕事が出来るけど隙がない、でも愛想は良い（あくまで私の化粧の脳内イメージです）。
ばっちりこげ茶のアイシャドーを入れて、眼力を強める。
鏡の中の「スイッチオン」した自分が言う。

負けない。

何に？

気合を入れて、戦いへ向かう。
日常と言う名のバトル・フィールド。
だからその武器をみんな気に入りのもので、あるいは殺傷能力の高いもので揃えるんだね。
おしゃれな高級下着。デパ地下コスメ。エステ。パーソナルカラー診断。骨格診断。メイク講座。ダイエット。矯正下着。脱毛。ネイル。
戦いに向かう自分を好きになれるように。
好きで囲まれた自分で戦えるように。

そういうのもいいかもな、とちょっと思った。