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2022.12.01
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テーマ: 読書(8559)

本のタイトル・作者



1%読書術 1日15分の知識貯金 [ マグ ]

本の目次・あらすじ


第1章 4000冊以上の本を読んでわかった読書の恩恵
第2章 100冊の読書術本を読んでわかった「読書効率を最大化する7つのメソッド」
第3章 年間読書700冊×読書術本100冊読破の結晶「1%読書術」
第4章 学び効率を最大化するマグ流アウトプット

引用


素敵な言葉を見る度、書籍の面白さに震える。本は、世の中で一番有意義な無駄ですね。


感想


2022年311冊目
★★★

この本は、わりと良かったです。
読書術の本って、すんごい上から目線だったり、読まないと大変なことになるぞと脅しをかけたり、あるいは「本の選びかた」から始まったり…で、手に取ってみても「うーん」となることが多い。
でもこれは、本を読む人に寄り添ってくれるような、並走してくれるような内容だと思った。


だいたいの読書本は、「本なんて読まなかった僕が、読書をすることで人生一発逆転!」と本の効能をうたう。
この本もまた然り。
著者は、文学系インフルエンサー。
高校を中退し、中卒で働きながら、17歳でビジネス書を読み初め、20代で会社経営者に。
読書を10年続け、読んだ本は4,000冊以上。
今では年間700冊の本を読むという。

700冊って、すごい。
1日2冊のペースを10年続けていらっしゃるのだそうだ。うへえ!
私は年300冊ペースくらいなのだけど、仕事辞めないと無理だな~。
著者は、毎日13時に歩いて20分の図書館へ。2時間滞在して、3~4冊借りて帰宅。17時まで読書。
う、うらやましい…。

「それ、読んでるの?めくってるだけ?」と訊かれるくらいの速さで読む。
2ページ見開きで開いたときの、ぱっと目に入って来る漢字を認識している感じ。(だじゃれ)
指で追って読む、というのは、他の本で定規をあてて読むのがADHDのきらいがある人はよい、と見たなあ。

さて、冒頭の「1%読書術」。
私これ、「本の内容の1%を覚えていたらいいですよ」、「本で重要な情報は1%に過ぎない」、みたいなことが言いたいのかと思ったら、違った。

これを、読書にあてよう。という趣旨だった。
15分って、長すぎず短すぎず、ちょうどよい時間。
ものすごい努力をしないと捻り出せない時間でもない。
NHKの語学講座(ラジオ英会話等)も、ちょうど15分だ。

著者は、1コマ15分タスク法として、稼働時間を15分で分割し、1コマずつ15分のタスクを入れ込んでいるのだそう。
これは良さそうだ。さっそくスマホに「1%(15分)」というタイマー項目を作った。
私もモポモドーロテクニック(25分集中+5分休憩)が向かなくて、休憩時間に遊んじゃうからさ…。
目先を変えて、飽きないようにちょこちょこ違うことを息抜きがてらやっていく方が向いていた。
でもそうすると、別の作業に過集中してしまって切り上げられなくなることがある。
タスクをあらかじめ時間で区切って分割しておくの、いいな。
起きてから寝るまで、をそのコマで区切っていったら、かなり濃密な1日になりそう。

で、1%読書術は、その15分(1コマ)に読書をあてはめたもの。
1%読書術のメソッドは、やっていることは他の読書術とほぼ共通。

1 何故この本を読むのかの目的を定義する
2 目次を読む
3 目次で気になったページを軽く飛ばし読みする
4 目的の所をじっくり読む
5 自分の言葉(「要するに○○」)置き換える
6 頭の中で思い出すことで、長期記憶に落とし込む

これを15分で行う。
日本の社会人が学習にあてる時間は1日6分(!)だから、15分の読書は平均の倍以上となる。
いやいや、日本人勉強しなさすぎじゃないか…?
そもそも、学校生活を終えてから学ばないということは、受動的な学びに終始し、能動的かつ自発的な学びを知らないということなのでは…?

池上彰さんが、アジアの国に行くと、若者が本屋にたむろしてひたすら本を読んでいると言っていたなあ。
その光景もスマートフォンの登場で変わってしまっているのかもしれないけれど。
電車の中で本を読む人を見かけることが、本当に減った。

この本で引用されていた、アメリカの哲学者ラルフ・ウォルドー・エマーソンの言葉。
「恐怖は常に、無知から生まれる。知識は恐怖の解毒剤である」。
けれど一方で、あえて無知を選ぶ人もいる。
そのほうが幸せなのだから。

大人の「勉強」大作戦 [ 日経WOMAN ]

で、勉強すること(知ること)は、自己破壊なのだと言っていた。
本を読むことは、絶えずその作業を繰り返すことになる。
壁を築いて、それを壊す。永遠のマッチポンプ。
その無駄が楽しいのは、前より高い壁を、前より強固な壁を築けるから。
そしてそれがまた粉々に打ち壊され―――想像もつかなかった方法で!―――何度だってそこから、違う景色が見えるから。

本を読もう。15分。1日のたった1%。
著者はいう。それは、積み上げの魔法だと。

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最終更新日  2022.12.03 23:14:15
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