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2022.12.12
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テーマ: 読書(8559)
カテゴリ: 【読書】時間術

本のタイトル・作者



時間錬金術「いつかやりたい」を「いまできる」に変える時間のつくり方・使い方 [ 宮崎 伸治 ]

本の目次・あらすじ


第1章 時間の大切さを知る
第2章 「いつかやりたい」をいま始めよう
第3章 “充実時間”を増やす
第4章 “必須時間”と“無駄時間”を減らす
第5章 時間を活かすちょっとしたコツ
第6章 自分を大切にしながら時間を使う
第7章 人間関係を大切にしながら時間を使う


感想


2022年321冊目
★★★

時間術の本としてはありきたりなというか、目次見ただけで「あーはいはい」というほかの本と同じようなことしか書いてないんだけど、この方「英語・独語・仏語・西語・伊語・中国語の原書で小説を読むのが趣味」というだけあって、多言語学習者というところからこの人の時間の使い方を読むと面白かった。

20代の頃は、英語が出来るようになるため、長期休暇には1日1冊の原著を読むというのをしていたんですって。
すごすぎる…。私なんて1日1頁読むのですら読めてないのに。
長期休暇を夢時間として、夢に近づくためのチャンスとして使う。
ゴールデンウィーク明けに「顔つきが変わったね」とよく言われたのだそう。
はあー。そんだけの覚悟。生半な気持ちで出来るものではない。
(ちなみにこの本の「時間術」で一番強烈だったのが、「結婚とか子供とか別にいらんかったらいらんでええやん。自分に全部の時間使えるし」的なことが書いてあったこと。)

・外国語学習を始めてから6年間は文法が自動化されていないので、外国語で書かれた文章を理解するのに負担がかかるが、その間(潜伏期間)にしっかり勉強して根を張っていれば、その後はスラスラ読めるようになる。

というのは、本当かなあ。
英語を中高(ちょっと大学)、とやってきたのにまだまだスラスラ読めないのは、その「根」がいまだにしっかり張られていないからなのか…。

昨年度のラジオ英会話が文法をテーマにしていて、一から学び直してぐぐんっと力が伸びた実感があった。


著者は、読書していて感銘を受けた箇所をノートに書き写してらっしゃるのだそう。
6つの外国語の本でも同じことをしていて、ライティング力も磨かれるのだという。
書き写すうちに自然に身についていくのだと。

これ、勇気を貰った。
私はもともと「じっと座って集中して学習する」のが出来なくて、英語学習にノートを付け始めたのだけど、「これって書いてるだけ時間の無駄じゃない?」と思うときが(わりと頻繁に)あって。

でも、私は書き写すことで、書き留めることで、ライティング力を鍛えているんだな。
大丈夫、大丈夫。

・苦手だと思うことがあっても口に出さず、「私はまだこの分野に未熟なだけで、取り組みさえすれば本当は私にだってうまくできるようになるかもしれない」と思うこと。

というのは、フィンランドでの生活を記録した
ヘルシンキ 生活の練習 [ 朴沙羅 ]
でも書いてあった。
私、生きていくうえで普通の人がしれっとこなしていることが山ほどできなくて、もう毎回毎回ずどーんと凹んで落ち込んで「自分なんて生きている価値がない…」と思うんですよ。(ネガティブが過ぎる)
否、だ。
才能じゃない。生まれ持ったものは変えられないわけじゃない。
訓練が、時間が、足りていないだけ。
語学だってそうだ。
少しの労力でぽんと超えていける人がいるのを見て、「私なんて」と思うたび。
私はまだ、出来るようになっている途中。
そう、言い聞かせる。

宮崎伸治さん、『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』の方ですね。
面白そうな本だなあと思って気になっていたんだ。これも今度読みたい。

「時間錬金術」ってとっても魅力的な言葉で。
どこからか、魔法のように新しい時間が生み出されて、そこには無限の可能性が広がっていて、未来の自分は充実した暮らしを送っていて言語も身に着けていて…と夢想する。

でも、蓋を開けてみれば。
1日が24時間であることはどうしたって変わらず、結局は誰しもに平等に与えられたそれを、どう使うか。
何をして、何をしないと決めるか。
取捨選択することこそが、時間を錬金する。
それはどちらかというと、魔法よりも、鋼を鍛えるような。

日々の、鍛錬。



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最終更新日  2022.12.12 06:57:27
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