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「おじさんはね、こんなふうに思うんだ。なにかを継続させようとするとき、ぼくたちの心を支えてくれるのは『成長している実感』じゃないのかって」
「成長している実感?」
「ああ。先月の自分より、ちょっと『できること』が増えている。先週の自分より、ちょっとうまくなっている。きのうはできなかったことが、できるようになっている。そういう成長の実感があってこそ、ものごとは長続きするんじゃないかな」
おっしゃるとおり、我慢は必要です。でも、むしろいまの子どもたちは我慢ばかりを強いられていると思いませんか。校則もそうですけど、毎日学校に行って、決められた順番で、決められた教科を勉強して、決められた時間に食事をして、家に帰ってまで宿題をさせられて。ほんとすごいなと、小中高と、ほんとみんなよく我慢してるなって思います。
考えてみれば、ほとんどが大人の事情、社会システムの都合ですよね。一年間で決められた学習とちゃんとこなせるなら、べつに学校に行かなくても、好きな時間に、好きな順番で、好きなように勉強したっていいはずです。好きな時間に食事をしたっていいはずです。
「めぐじゃないとダメ」
それを聞いて、めぐみは涙ぐみそうになった。だが、笑顔を浮かべて言う。
「はい、私も青さんがいいです」
「どこまでも行け。どこででも死ね」
1000万円の貯蓄で「死にたい」と思わない。
5000万円で「本当に会社を辞められる」安心感。
一億円で「もう、お金で悩まなくて済む」という解放感。
「だから推理はおもしろいって言ったでしょ。そして、理科で習うことからミステリーサークルのナゾがわかったみたいに、名探偵はいろいろなことを知っておかないといけないのさ。だからぼくは学校の勉強をいつもがんばっているんだ」
この本は、すなわち、異世界転生モノ的に、アフリカのバッタの繁殖行動を明らかにしようとする研究者の活動話を大黒柱とし、それを「婚活」「仕事」「旅」という裏話の三本柱で支えたものである。
すでに壮絶にバランスが悪く、崩壊しそうな建てつけになっているが、そこは著者と編集者の腕の見せどころである。どのようにバランスをとりながら本書が綴られるのか、ハラハラしながらお楽しみいただきたい。
「大人になるってことはさー
もう自分は何者にもなれないんだってことをしみじみ感じることでもあるのだよ」
「え、じゃあ逆に大人ってすげーって思うことは?」
「本屋さんに行くじゃん?
棚の間を歩いている時
ここにある本どれ買っても一応読める
って思うといつもカンドーする」
自分は首相になれないって、どうして思ったんだろう。女だから?政治家の家系じゃないから?人生はあと何十年もあるのに、どうして最初からあきらめていたんだろう。
日本で女性首相が生まれたことはない。(略)
これがどれだけ異様なことか、気持ちの悪いことか、どうして今まで気づかなかったのだろう。
女は怒っていい。こんなのおかしいと言っていい。
百年後の女の子たちには、「そんなひどい時代があったのか」と驚いてほしい。その頃にはきっと、今よりマシな現実があるはずだから。
自分にはわからない楽しいことを見つけて、好きな気持ちを思いっきり出せるものと出会って羨ましいーーーだから妬んで、馬鹿にして下に見ることで安心したい。
「俺は人づきあいが下手で、空気を読むことが苦手だ。(略)だから間違いたくないときは、マニュアルに従って会話をすることがある。でも人間相手だし、そこからはみ出るイレギュラーな会話は必ずある。ただ、セラの言うようにマニュアルという軸があるからこそ、それがイレギュラーだとわかるんだ。マニュアルがなければ、俺にはそれがイレギュラーかどうかの判断がつかない。だから型っていうのは基本軸であり、検知器みたいなものだと理解した。(略)検知器は、善悪の判断をしない」
2024年7月に読んだ本 2024.08.12
2024年6月に読んだ本 2024.07.07
2024年5月に読んだ本 2024.06.05