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2006/12/06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
このところ、キシリトールが犬に有害であるというニュースが続けて発表されたので、ご存知の方も多いと思います。

危険性の理由は2つあるようです。

・インシュリンの大量分泌
シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター1:キシリトールは、ワンちゃんにとって危険!
甘味料キシリトール、犬には危険=米報告

・肝機能障害   
シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター47:キシリトールで肝不全


このニュースだけでは致死量などがわかりませんので、googleで『犬 キシリトール 致死量』をキーワードに 検索

検索結果の1番目と3番目を読むと、やっぱり中毒物質なので個体差が大きいようです。

REUTERSのニュースでは、「体重10キロの犬が1グラムのキシリトールを消費した場合でも治療が必要になる」とあります。
一方、日本食品化学研究振興財団の試験結果を元にすると、『体重10kgの犬が10gのキシリトールを、2年間消費しても問題ない』らしいです。( 犬にキシリトールはダメ? より)

犬種による差などもあるのかも知れませんし、もうちょっと調査が必要なようです。



多分、この日本食品化学研究振興財団の試験結果が元になって安全だとされているのだと思いますけれど、未だにキシリトール入りの歯磨きやガム、おやつなどが多数販売されていて、商品説明は変っていません。(下の2例はランダムに楽天から今日抜粋したものです)


『基本成分
■キシリトール■
歯面の細菌膜、プラーク形成を抑え、再石灰化を促進します。またキシリトールは、歯面細菌膜内部では醗酵できないため、酸の生成を減少させ、歯石を除去し、虫歯の誘発を防ぎます。 』

『商品説明文
「キシリガムトールガムA-212 ロールM(6本入)」は、キシリトールをたっぷり含む、ガムタイプの犬用おやつです。噛む事で歯を丈夫にし、口臭予防にも役立ちます。ストレス解消にもぴったりです。食後のハミガキとしてお与え下さい。 』




私の周辺には1製品しかありません。それもアメリカ製で、Sorbitolを使っているのでちょっと不安です。


大体なんで犬の歯磨きにキシリトールを使うのか前から不思議だったので、ちょっと調べてみました。

日本フィンランドむし歯予防研究会 によると、

・キシリトールだけでなく他の糖アルコールが持つ作用(非特異的作用)
  1.唾液分泌促進


・キシリトールだけが持つ作用(特異的作用)
  1.非発酵性
  2.プラークの改良
  3.ミュータンス菌の抑制

が虫歯を防ぐようです。
この内、非特異的作用は特にキシリトールだけに限った話ではなく、要するに唾液分泌を促進させ、唾液の力で歯を守ろうとするものです。

歯科常識のウソ では、『キシリトールなど酸をつくらない甘味料を含むチューインガムを咬むと、歯垢のpHを下げることなく唾液の分泌が促進されます。その結果、唾液に含まれるリン酸やカルシウムが歯に沈着して歯の修復を助けます』と説明しています。


特異的作用は、要約すると、1は酸を作らない、2はプラーク中に酸を出来にくくする、3は『キシリトールがミュータンス菌内に取り込まれても代謝経路に入れず、エネルギーを消耗させるという無益回路で説明されています』ということですが、この『無益回路』は、 キシリトールの「うそ」と「ほんと」 によるとあまり意味が無い(3.キシリトールの抗ウ蝕誘発性??を参照)ようです。


ところで、何故虫歯になるかと言うと、 むし歯発生機序 によると、歯垢中に生息する細菌がこれを分解して酸に変え、歯垢のpH が臨界 pH (約 5.5 )* 以下になると,歯の表面を覆うエナメル質が溶けだしむし歯の発生のきっかけとなる、とあります。

一方、犬は歯周病にはなるけれど、虫歯にはなりにくい、ということをご存知の方も多いと思います。
犬は唾液の分泌量が多く、口内pHはアルカリに傾きやすいことが一つの理由と考えられているようです。 動物のエナメル質

すると、キシリトールの非特異的作用及び特異的作用の1,2は犬の場合はあまり意味が無いと言うことになります。
3もあまり意味が無いとすると、犬の場合、キシリトールはあまり意味が無い、ということになります。


更に、 キシリトールの「うそ」と「ほんと」 によると、キシリトールには抗ウ蝕誘性は認めてられていない、ということです。


前述の 歯科常識のウソ でも、

『キシリトールには抗齲蝕誘発性、すなわち、砂糖などのむし歯を起こす力をうち消す作用があるようなことが言われています。
右の図は、0.5%の砂糖を人の歯垢の上に滴下したときと、0.5%の砂糖に9.5%のキシリトールを加えて、滴下したときの歯垢中のpH変化を調べたものです。砂糖の20倍ものキシリトールを加えても、砂糖による歯垢のpH低下を抑えることはできません。
これでは、キシリトールに抗齲蝕誘発性があるとは云えません。


と証明しています。


更に、前述の日本フィンランドむし歯予防研究会によると、

『う蝕予防効果を十分に発揮させるためには、高濃度キシリトール配合のガムかタブレットを1日3回3ヵ月以上続ける必要があります。』

とのことです。
これをやると、ニュースにあったように、犬が危ないのでは?



結局、犬の歯磨きにキシリトールを使う合理的な理由は何も無いように思われます。
早くキシリトールを使わない製品が出てくることを切望しています。






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最終更新日  2006/12/06 11:04:25 PM
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